スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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樹木

キントラノオは可憐な黄色の花が魅力! 特徴や育て方、コウシュンカズラとの違いを解説
キントラノオの基本情報 Eko Budi Utomo/Shutterstock.com 植物名:キントラノオ学名:Galphimia glauca英名:rain of gold、golden showers、thryallis、shower of gold和名:キントラノオ(金虎の尾)その他の名前:ゴールドシャワー、レインオブゴールド、コウシュンカズラ‘ミリオンキッス’科名:キントラノオ科属名:キントラノオ属原産地:メキシコなど中央アメリカ分類:常緑性低木 キントラノオは、キントラノオ科キントラノオ属の常緑低木で、学名はGalphimia glaucaです。原産地はメキシコで、ゴールドシャワーやレインオブゴールドという別名でも知られています。成長すると樹高は1〜2mになりますが、鉢植えであればよりコンパクトに育てることも可能です。コウシュンカズラの名で出回ることもありますが、本来のコウシュンカズラは別の植物なので注意が必要です。 キントラノオの花や葉の特徴 Aakib Yahya Hasani/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:8~11月樹高:1〜2m耐寒性:やや弱い耐暑性:強い花色:黄 キントラノオの花期は8〜11月で、枝先に1〜2cmの小さな黄色い5弁花を咲かせます。自生地では周年開花しますが、寒さに弱く、日本で周年花を楽しむためには、冬季に霜が降りる地域では温室や室内などで管理する必要があります。 葉は卵形で緑色に粉白を帯び、寒さにあたると紅葉します。株はブッシュ状に整い、環境がよいと自然にまとまります。ブッシュ状というのは、株元から枝が密生している状態のこと。常緑性ですが、日本では冬の寒さにより葉が落ちたり枝が枯れたりすることが多いです。その場合も、根が枯れていなければ、春にまた新芽が伸びてきます。 キントラノオの名前の由来や花言葉 Edssventura/Shutterstock.com キントラノオの属名Galphimiaは、キントラノオ属と近縁なMalpighia(ヒイラギトラノオ属)の綴り替えといわれていますが、詳細は不明です。種小名のglaucaは「帯白色」を意味し、キントラノオの葉が粉白を帯びることに由来しています。 キントラノオの花言葉は「誠実な愛情」「飾らない心」「豪華」です。 キントラノオとコウシュンカズラの関係とは キントラノオ(左)とコウシュンカズラ(右)。Mang Kelin、Jed RT/Shutterstock.com キントラノオはコウシュンカズラという名前で流通することがありますが、これらは異なる植物です。キントラノオはキントラノオ科キントラノオ属の常緑低木で、一方のコウシュンカズラはキントラノオ科トリステラティア属の木性つる植物です。 キントラノオとコウシュンカズラは花柄の長さが異なり、キントラノオは8〜12mm、コウシュンカズラは15〜30mmです。また、キントラノオは低木、コウシュンカズラはつる性植物なので、草姿で区別がつきます。ただし、コウシュンカズラも小さいときは低木状のため、苗の時点では区別しづらいことがあります。 また、キントラノオが「コウシュンカズラ‘ミリオンキッス’」の流通名で販売されることもあり、かなりあいまいな状態となっています。 キントラノオの近縁の仲間 キントラノオ。SATHYADEV KP/Shutterstock.com キントラノオやコウシュンカズラ以外にも、さまざまなキントラノオ科の植物があります。ここでは代表的な種類をいくつかご紹介します。 ツルキントラノオ pisitpong2017/Shutterstock.com ツルキントラノオは、キントラノオ科ツルキントラノオ属のつる性常緑低木です。針金のような細いツタを長く伸ばします。原産地は南アメリカで、英名ではオーキッドバイン(orchid vine)とも呼ばれています。また、6~10月には、花びらの縁がひだになった小さな黄色い5弁花を咲かせます。 アセロラ WIN12_ET/Shutterstock.com アセロラは、キントラノオ科ヒイラギトラノオ属(Malpighia属)の常緑低木です。原産地は熱帯アメリカで、春から秋にかけて5弁の花が咲きます。花は開花直後は濃いピンク色で、次第に白くなります。アセロラは自家結実性で、花後に真っ赤な果実がなり、実は食べられます。アセロラの実はほかの果実と比べてビタミンCの含有量が高いことが知られています。 アメイシャ Jaka Suryanta/Shutterstock.com アメイシャは、キントラノオ科ブンコシア属の常緑低木です。原産地はアンデス山脈で、現地では一年中開花し、黄色い小花を8〜12個つけます。花後には薄緑色の実がなり、熟すにつれて橙色になります。実の食感や味から、ピーナツバターフルーツとも呼ばれています。 キントラノオの栽培12カ月カレンダー 開花時期:8〜11月植え付け・植え替え:4〜5月肥料:4〜10月(真夏を除く) キントラノオの栽培環境 Mang Kelin/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日光を好むため、春から秋にかけては戸外の日当たりのよい場所で管理しましょう。日陰でも育てられますが、花付きが悪くなることがあります。ただし、夏は直射日光が当たる場所では水切れを起こしやすいため、半日陰に移動するか遮光をすると安心です。 【日当たり/屋内】寒さに弱いため、冬は室内の日当たりのよい場所で管理するとよいでしょう。 【置き場所】寒冷地では冬に室内に取り込めるよう、鉢植えでの栽培のほうが管理しやすいです。暖地では地植えにもできますが、なるべく夏に直射日光が当たらないところを選びましょう。 耐寒性・耐暑性 耐寒温度はマイナス3℃程度で、霜の降りにくい暖地では屋外でも越冬できます。気温が下がると葉が落ち、霜にあたると地上部が枯れ込みますが、根が枯れていなければ、春にまた新芽が伸びてきます。冬越し中は乾燥気味に管理しましょう。 キントラノオの育て方のポイント6つ 用土 Pixel-Shot/Shutterstock.com キントラノオは水はけのよい酸性土壌を好みます。用土は一般的な市販の培養土や、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜたものを使います。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 地植えの場合は、根づいてしまえば基本的に不要です。葉がしおれるほど過度に乾燥している場合は水やりをして補います。鉢植えの場合は、表土が乾いたら水やりをします。真夏は乾燥しやすいので、水切れに注意しましょう。冬は水やりを控え、乾燥気味に管理します。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 植え付け時には緩効性肥料を与えます。その後は春と秋に化成肥料を施すか、生育期に2週間に1回のペースで液体肥料を与えます。 注意する病害虫 Illizium/Shutterstock.com 注意すべき病害虫は特にありません。 キントラノオの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、株元がぐらつくものは避け、葉の色艶がよく茎が締まって丈夫なものを選びましょう。 植え付け・植え替え MIND AND I/Shutterstock.com 植え付けや植え替えの適期は4~5月です。地植えの場合は、腐葉土や堆肥を混ぜて水はけをよくしておきましょう。鉢植えの場合は、2年に1回を目安に植え替えを行います。その際、土を1/3ほど落とし、地上部も刈り込んで、同じ大きさか1回り大きな鉢に植え替えます。 日常のお手入れ VH-studio/Shutterstock.com 枝が伸びて樹形が乱れていたら、剪定して整えます。剪定はいつでもできますが、花芽を確認できる開花前か、開花後に行うと花芽を落とさずにすみます。特に、開花後に剪定すると、脇芽が発生して花付きがよくなるのでおすすめです。また、樹高をあまり高くしたくないときは、株元から20cmほどまで切り戻しましょう。 夏越し・冬越し Supeecha Chaimankong/Shutterstock.com 夏の直射日光に当たると乾燥して弱りやすいため、夏は半日陰に置くか遮光するようにしましょう。 キントラノオの耐寒温度はおよそマイナス3℃です。寒冷地では鉢植えにして、冬は室内に取り込んで日当たりのよいところで管理するとよいでしょう。暖地であれば戸外で冬越しできますが、北風の当たらない場所を選びます。寒さで紅葉した後に葉が落ちることがありますが、根まで枯れていなければ春に新芽が伸びてきます。冬の間は水やりを控えめに管理しましょう。 増やし方 Tanya Consaul Photography/Shutterstock.com キントラノオは挿し木で増やすことができます。挿し木の適期は4~5月です。 挿し木の方法は、次のとおりです。2〜3節つけて枝を切った挿し穂を用意し、下方についている葉を取り除いたら、水の入ったコップなどに入れて十分に水揚げします。その後、しっかり湿らせた清潔な挿し木用土に挿し、乾かさないように管理します。発根したら鉢や庭に植えましょう。 キントラノオで夏~秋の庭を明るく元気に TinyPhoto/Shutterstock.com キントラノオは丈夫で育てやすく、樹高も剪定すれば大きくならないので初心者の方にも取り入れやすい花木です。黄色の小さな花はさまざまな雰囲気に合わせやすく、和風の庭にも洋風の庭にもおすすめ。夏~秋に庭を明るく彩るキントラノオを育ててみてはいかがでしょうか?
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花と緑

ハクロニシキは葉色の変化が魅力的なおすすめの庭木! 特徴や育て方のポイントを解説
ハクロニシキの基本情報 Spino Kim/Shutterstock.com 植物名:イヌコリヤナギ‘ハクロニシキ’学名:Salix integra ‘Hakuro-nishiki’英名:flamingo tree、Hakuro Nishiki、Japanese dappled willow和名:ハクロニシキ(白露錦)その他の名前:五色ヤナギ、和製フラミンゴツリー科名:ヤナギ科属名:ヤナギ属原産地:原種は日本、東アジア分類:落葉性低木 ハクロニシキはヤナギ科ヤナギ属の落葉低木で、学名はSalix integra ‘Hakuro-nisiki’(サリックス・インテグラ‘ハクロニシキ’)。イヌコリヤナギの園芸品種で、葉に白や淡いピンクなどの斑が入って美しく、カラーリーフとして活躍します。 樹高は1〜3m。ヤナギの一種で、寒さや暑さに強く、もともと川岸など湿り気のある環境で自生してきたため、乾燥しやすい場所は苦手。地際から枝が弓なりに多数出る株立ちの樹形が特徴で、放任すると株幅が大きくなって場所を取りますが、毎年の剪定によって程よい株幅にコントロールすることができます。 ハクロニシキの花や葉の特徴 ANGHI/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:3〜5月樹高:1〜3m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:白 ハクロニシキの開花期は3〜5月で、2〜3cmの円筒形の花穂をつけます。しかし、観賞価値があるのは花よりも葉。長さ4〜8cmの楕円形の葉には白やピンクの斑が入り、まるで花が満開になっているかのような華やかさがあります。芽吹いた頃には白やピンクの斑が入り混じり、初夏には白へと変化。夏はグリーン、秋に黄色へと移ろい、冬には落葉します。 ハクロニシキの名前の由来や花言葉 Sirle Kabanen/Shutterstock.com ハクロニシキは漢字で「白露錦」と書きます。葉に白い斑が入る姿に、朝露が降りた様子をイメージし、淡いピンク、白、グリーンが微妙に織りなす色合いを錦のように美しいとして名付けられたとされています。 ハクロニシキの花言葉は「心変わり」「移り気」。葉色が変化することが由来となっています。 原種イヌコリヤナギはどのような植物? Stefan_Sutka/Shutterstock.com 学名はSalix integraで、原産地は日本。樹高は2〜3mの落葉低木で、地際から弓なりに枝を伸ばす株立ちの樹形が特徴です。葉にはハクロニシキのような斑が入らず、グリーン1色なのが異なる点です。 ハクロニシキに似た植物 ネグンドカエデ‘フラミンゴ’。Dimpol/Shutterstock.com ハクロニシキは園芸品種ですが、これ以外の品種や原種はガーデニングではほとんど利用されません。ハクロニシキに似た葉を持ち、庭木として利用される植物としては、ネグンドカエデがあります。ネグンドカエデは北アメリカを原産とするカエデ属の落葉高木で、世界中で広く利用されています。黄金葉や斑入りなど美しい葉を持つ園芸品種も多く、中でも‘フラミンゴ’は斑入り葉に加えて新芽がピンク色を帯び、トリカラーが楽しめる華やかな品種として高い人気があります。 このほか、ヒイラギやノブドウなどにも、白やピンクの斑が入り、美しい葉が楽しめる種類があります。 ハクロニシキの栽培12カ月カレンダー 開花時期:3〜5月植え付け・植え替え:12〜3月(真冬を除く)肥料:2月頃 ハクロニシキの栽培環境 aquatarkus/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みますが、明るい半日陰の環境でも育ちます。真夏は直射日光にさらされると葉焼けすることがあるので、木漏れ日がチラチラと差す落葉樹の足元や朝のみ日が差す東側などを選び、鉢植えの場合は半日陰に移動するとよいでしょう。ただし、極端に日当たりの悪い場所では花つきが悪くなり、株もひょろひょろと徒長ぎみに伸びて軟弱になるので注意してください。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】有機質に富んで、水はけ・水もちのよいふかふかの土壌を好みます。水が抜けやすく乾燥しやすい場合は、適度に湿り気が保たれるよう土壌改良が必要です。鉢植えの場合、真夏は強い直射日光に長時間さらされると葉焼けすることがあるので、風通しのよい半日陰に移動しましょう。 耐寒性・耐暑性 暑さや寒さに強く、一年を通して屋外で植えっぱなしにしてかまいません。 ハクロニシキの育て方のポイント 用土 Wstockstudio/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、深さ50cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込みます。再び植え穴に土を戻してよく耕しておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の庭木用培養土を利用すると手軽です。 水やり topseller/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い日中に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 真夏は強い日差しによって乾燥しやすくなり、乾燥しすぎると弱ることがあるので、特に注意が必要です。また、冬は落葉後もカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 sasimoto/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時には、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 越年後は生育期に入る少し前の2月頃に緩効性肥料を与えます。施肥に適したタイミング以外でも、株の状態を見て葉色が冴えず勢いがないようであれば、液肥を与えて様子を見守ってください。 注意する病害虫 schankz/Shutterstock.com 【病気】 病気の心配はほとんどありませんが、まれにうどんこ病、さび病を発症することがあります。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。チッ素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発生しやすくなります。発病した葉は摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 さび病はカビによる伝染性の病気で、葉にくすんだオレンジ色で楕円形の斑点が現れます。この斑点は、やや細長くイボ状に突起するのが特徴で、症状が進むと斑点が破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。放置すると株が弱り、枯死することもあるので注意。発病した葉は見つけ次第切り取って処分し、適用のある薬剤を散布して防除します。 【害虫】 害虫の心配はほとんどありませんが、アブラムシとカミキリムシが発生することがあります。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 カミキリムシは、主に夏から秋に発生しやすくなります。幼虫が幹に穴をあけて中に侵入し、木質部を旺盛に食い荒らすので注意。被害が進むと木が弱るうえ、中が空洞化して枯れてしまうこともあります。成虫が飛来して卵を産み付けるので、成虫や卵は見つけ次第捕殺しましょう。また、木の株元などにおがくず状のフンが見つかったら、木の内部で活動していると推測できます。おがくずが出ている穴に殺虫剤を入れて駆除してください。細長い針金状のノズルを穴に差し込むタイプの薬剤もあります。 ハクロニシキの詳しい育て方 植え付け・植え替え wavebreakmedia/Shutterstock.com 植え付け・植え替えの適期は12月〜翌年3月です。ほかの時期にも苗木は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。ただし、真夏と真冬は避けたほうが無難です。 【地植え】 ハクロニシキは移植を嫌うので、好む環境や、成長後の樹高や株幅に余裕があるかなど、前もって植える場所を十分に吟味して決めましょう。土づくりをしておいた場所に、苗木の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、根鉢を軽くくずして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 地植えの場合は、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 ハクロニシキを鉢で栽培する場合は、大きくなるので10号以上の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから庭木用の培養土を半分くらいまで入れます。苗木をポットから取り出して鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くほぐして植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から水が流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢を軽くくずし、新しい培養土を使って植え直します。 剪定 mihalec/Shutterstock.com ハクロニシキは株立ち状で、地際から細めの枝を放射状に伸ばす樹形が特徴です。 剪定は「すかし剪定」を基本とし、適期は休眠期の12月〜翌年2月上旬です。樹形は自然に整いますが、放任していると次々に新しい枝が地際から伸びて込み合い、風通しが悪くなってしまいます。そこで、古い枝や細くて弱々しい枝、生育の邪魔になっている枝を選び、地際から切り取りましょう。残した枝のうち、込み合っている部分があれば、分岐点までさかのぼって不要な枝を切り取ります。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com ハクロニシキは、挿し木で増やすことができます。 挿し木とは、枝葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、ハクロニシキは挿し木で増やせます。 挿し木の適期は、5〜6月です。新しく伸びた枝を10〜15cm切り取り、下のほうについている葉は切り取っておきます。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほど入れて水あげしておきましょう。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり・風通しのよい場所に移動し、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 ハクロニシキを育てる際の注意点 two K/Shutterstock.com 比較的育てやすいハクロニシキですが、育てる上で注意したいポイントがいくつかあるので、ご紹介します。 夏の葉焼けに気をつける ハクロニシキは、真夏の強い日差しにさらされると、葉焼けすることがあるので注意。葉焼けしたからといって、木全体にダメージが及ぶわけではありませんが、少し見苦しくなってしまいます。地植えにする場合は、1日中チラチラと木漏れ日が差す落葉樹の足元か、朝日のみが差す東側を選ぶのがおすすめです。そのような環境がない場合は、遮光ネットで日差しを弱めるのも一案です。鉢栽培の場合は、直射日光の当たらない半日陰などに移動します。夏の終わりに遮光ネットを外したり、鉢を日当たりのよい場所に移動したりする際は、徐々に慣らしていくとよいでしょう。 先祖返りが起きたときにすること 先祖返りとは、品種改良された植物に、もともとの原種の個性が現れることをいいます。ハクロニシキは、イヌコリヤナギが突然変異して葉に斑が入った性質を固定化させた園芸品種です。まれに先祖返りして斑の入らない葉が発生することがありますが、このような葉を見つけたら、早めにその枝を付け根で切り取って対処しましょう。 ハクロニシキの仕立て方 jarizPJ/Shutterstock.com ハクロニシキは萌芽力の強い低木なので、刈り込んで生け垣にすることも可能です。また、本来は株立ちの樹形ですが、1本のみを残して太い幹にして立ち上げ、上部を丸く刈り込んだスタンダード仕立てにすることもできます。 ハクロニシキの変化する葉色の美しさを観賞しよう crystaldream/Shutterstock.com 芽吹きの季節は白や淡いピンクの斑が入り、一斉に開花しているような迫力のあるシーンを作り出すハクロニシキ。シンボルツリーとして、庭やベランダに取り入れてはいかがでしょうか。
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樹木

イヌツゲは生け垣やトピアリーにおすすめ! 育て方のポイントや仕立て方をご紹介
イヌツゲの基本情報 thecottonhill/Shutterstock.com 植物名:イヌツゲ学名:Ilex crenata英名:Japanese holly、box-leaved holly和名:イヌツゲ(犬黄楊)科名:モチノキ科属名:モチノキ属原産地:日本、朝鮮半島南部分類:常緑性高木 イヌツゲの学名は、Ilex crenata(イレックス・クレナタ)。名前に「ツゲ」の文字が入っており、ツゲの木によく似ていますが別の科で、モチノキ科モチノキ属の常緑樹です。原産地は日本、朝鮮半島南部。昔から日本の山野に自生してきたことから暑さや寒さに強く、放任してもよく育ちます。樹高は10mに達する高木に分類されていますが、刈り込みによく耐え、毎年の剪定によって樹高をコントロールすることが可能です。生け垣やトピアリーなどにも利用できます。 イヌツゲの花や葉の特徴 tamu1500/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:6〜7月樹高:10m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:白 イヌツゲの開花期は6〜7月で、花径2mmほどの小さな4弁花を咲かせます。花色は白。イヌツゲは雌雄異株の植物なので、花が咲いた後に果実がつくのは雌株のみです。6〜7mmの果実をつけ、晩秋になると黒く熟します。 イヌツゲの葉は1.5〜3cmの小さい楕円形です。光沢のある葉は枝に互生につき、密に茂ります。 イヌツゲの名前の由来や花言葉 tamu1500/Shutterstock.com イヌツゲは和名で、木材として利用されるツゲの木に似ていながらも、木材としての質はツゲに及ばないため、イヌツゲと呼ばれるようになったといわれます。昔は「犬」が枕詞のように用いられると、「劣る・下等」ということを表していました。 イヌツゲの花言葉は「魅惑」「強固」です。 ツゲとイヌツゲの違い 左がツゲ、右がイヌツゲ。Kelly Tippett、manfredxy/Shutterstock.com ツゲとイヌツゲはよく似ていますが、ツゲはツゲ科ツゲ属に、イヌツゲはモチノキ科モチノキ属に分類されています。見分けるポイントはいくつかあります。まず葉のつき方に注目すると、ツゲの葉は枝に対して左右対称につく「対生」で、イヌツゲは枝に葉が交互につく「互生」です。また、ツゲは雌雄同株で開花期は3〜4月ですが、イヌツゲは雌雄異株で開花期は6〜7月。果実にも違いがあり、ツゲの実は雄しべの3本の花柱が突き出すように残り、熟すと裂けて種子が露出します。一方、イヌツゲは球形の黒紫色の実がつき、熟しても実が裂けることはなく、種子は見えません。 イヌツゲの代表的な品種 キンメツゲ。optimarc/Shutterstock.com イヌツゲにはいくつかの種類があるので、ここでは園芸店などでポピュラーに出回っているものを取り上げてご紹介します。 マメイヌツゲ イヌツゲの園芸品種です。葉の長さは1.5〜2cmで、豆のように丸くふっくらとしていることからこの名前がつきました。より葉が密に茂り、生け垣やトピアリーに仕立てると見栄えがします。 キンメツゲ イヌツゲの園芸品種で、新芽がライムグリーン色で、明るい印象をもたらします。新芽はしばらく経つと緑色に落ち着きます。葉はイヌツゲよりも小さく、より密につくのが特徴です。明るい色をしていることから、洋風の庭にも向いています。 ハイイヌツゲ ハイイヌツゲはイヌツゲの変種で、漢字で「這犬柘植」と書きます。北海道〜本州の日本海側の雪の多い地域に自生してきました。イヌツゲが高木であるのに対し、ハイイヌツゲは1〜1.5mの低木です。 イヌツゲの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜7月植え付け・植え替え:4〜6月、9~10月肥料:2~3月剪定:3~10月 イヌツゲの栽培環境 AlexandreOstyanko/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所が最適です。半日陰の場所でも生育しますが、あまりに暗い場所では生育が悪くなります。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけ・水もちがよく、腐植質に富んだふかふかとした土壌を好みます。 耐寒性・耐暑性 イヌツゲの栽培適地は北海道南部〜九州。暑さや寒さに強く、環境への適応力がある植物です。 イヌツゲの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土、堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。粘土質などの水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めにすき込んで土壌改良し、土を盛って周囲よりも高くしておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 樹木用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 水やりの際は、木の幹や枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。真夏は、気温の高い昼間に行うと、水がすぐにぬるま湯になって木が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて枝葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、晴天が続いてひどく乾燥する場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。また、枝葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。冬は生育が止まり、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え】 イヌツゲを庭植えにした場合、肥料を与えるのに適したタイミングは、生育期に入る少し前の2月頃です。有機質肥料を株元から少し離れた周囲にまいて、クワかスコップで軽く耕して土に馴染ませましょう。 【鉢植え】 鉢栽培しているイヌツゲには、3月頃に緩効性化成肥料を株の周囲にまきます。スコップで軽く表土を耕して土に馴染ませましょう。 注意する病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 イヌツゲに発生しやすい病気は、すす病です。 すす病は、一年を通して葉や枝などに発生します。葉に発生すると表面につやがなくなり、病状が進むと黒いススが全体を覆って光合成がうまくできなくなり、樹勢が衰えてしまいます。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの排泄物が原因で発生するので、これらの害虫を寄せ付けないようにしましょう。込んでいる枝葉があれば、剪定して日当たり・風通しをよくして管理します。 【害虫】 イヌツゲに発生しやすい害虫は、ハダニ、カイガラムシなどです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われて薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 イヌツゲの詳しい育て方 植え付け・植え替え wavebreakmedia/Shutterstock.com 植え付け・植え替えの適期は4〜6月、または9〜10月です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗木の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、軽く根鉢をほぐして植え付けます。最後に、たっぷりと水を与えます。 イヌツゲは暑さ寒さに強く、環境にも馴染みやすいので、一年を通して地植えのままにしてかまいません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから樹木用の培養土を半分くらいまで入れます。イヌツゲの苗木をポットから取り出して軽く根鉢をくずし、鉢の中に仮置きして高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりしてくるので、1〜2年に1度は植え替えましょう。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取ります。同じ鉢を使う場合は、根鉢を整理して小さくし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 剪定 mihalec/Shutterstock.com 剪定の適期は3〜10月です。イヌツゲは萌芽力が強くて、刈り込みに耐えます。長く伸びすぎている枝、込み合っている部分の枝、枯れ込んでいる枝、地際近くから発生するひこばえなどを選んで切り取りましょう。 生け垣にしている場合、膨らみすぎているようであれば、刈り込みバサミで輪郭を刈り取って形を整えます。生け垣の形を美しくキープするには、頻繁に軽い切り戻しを重ねて行うのがポイントです。樹形が乱れきった頃に一気に深く切り戻すことは避けましょう。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com 種まき、挿し木で増やすことができます。ここでは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。 【種まき】 10月頃に果実をつけるので、採取して果肉を取り除いた後、流水できれいに洗い流し、そのまま種まきしましょう。 黒ポットに新しい培養土を入れて十分に水で湿らせます。種子を黒ポットに数粒まいて軽く土をかぶせ、明るい日陰で管理。発芽した後は日当たりのよい場所で管理しましょう。本葉が2〜3枚ついたら勢いのある苗を1本のみ残し、ほかは間引いて育苗します。ポットに根が回るまでに成長したら、少し大きな鉢に植え替えて育苗します。苗木として十分な大きさに育ったら、植えたい場所に定植しましょう。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、イヌツゲは挿し木で増やすことができます。 挿し木の適期は、7〜8月です。その年に伸びた新しい枝を10〜15cmで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を数枚切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に3カ所の穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は日当たりのよい場所に移して育苗し、ほどよく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 イヌツゲのさまざまな仕立て方 Marinodenisenko/Shutterstock.com 刈り込みに耐え、枝葉が密に茂るイヌツゲは、さまざまな仕立て方をすることが可能です。ここでは、主な仕立て方についてご紹介します。 玉散らし・玉仕立て 玉散らしは、幹から出るいくつかの枝ごとに、枝葉を楕円形に刈り込んで仕立てる方法です。日本庭園などでよく見られます。 玉仕立ては、株全体を球形に刈り込む方法です。 生け垣 道路や隣地との境界などに設けるのが生け垣で、目隠しや防風・防音の役割も果たします。常緑樹を植えることで、フェンスやブロックを設えるよりみずみずしい空間を作ることが可能です。生け垣を作る場所に均一の間隔で植え付け、高さやアウトラインを決めて刈り込んで形を整えます。放置すると形が崩れて見栄えが悪くなるので、まめに剪定して形をキープしましょう。 トピアリー トピアリーとは、樹木を刈り込んでいろいろな形に仕立てたものです。球形や四角、三角、スパライルなどの形状のほか、動物などをモチーフにしたものもあります。 イヌツゲを好みの形に仕立てて庭のアクセントにしてみよう Traveller70/Shutterstock.com 生育期ならいつでも剪定ができ、生け垣やトピアリーなどに仕立てて楽しめるイヌツゲ。鉢植えにしてトピアリーを作り、玄関先にシンメトリーに飾れば、フォーマルなイメージも演出できます。ぜひイヌツゲを庭や玄関先に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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宿根草・多年草

アルテルナンテラはカラフルな葉色も魅力! 特徴や育て方を詳しく解説
アルテルナンテラの基本情報 Vinicius R. Souza/Shutterstock.com 植物名:アルテルナンテラ学名:Alternanthera英名:Alternanthera、joyweeds、Joseph's coat和名:アカバセンニチコウ、ツルノゲイトウ、モヨウビユなどその他の名前:テランセラ、アキランサス科名:ヒユ科属名:ツルノゲイトウ属(アルテルナンテラ属)原産地:熱帯~亜熱帯アメリカ分類:多年草 アルテルナンテラは、ヒユ科ツルノゲイトウ属(アルテルナンテラ属)の多年草です。原産地は熱帯〜亜熱帯アメリカ。暑さには大変強いのですが、寒さには弱いため、日本の厳しい冬の寒さに耐えられず越年できずに枯死することが多く、一年草として流通している場合もあります。原産地では200種ほどが分布しており、日本で流通しているアカバセンニチコウやツルノゲイトウ、モヨウビユなども同じ属の仲間です。赤葉や斑入り葉などカラーリーフプランツとして活躍する種類も多いうえ、草姿も木立性や匍匐(ほふく)性、こんもりと茂るものなど多様で、選ぶ楽しみがあります。 アルテルナンテラの花や葉の特徴 Wong Gunkid/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:10〜11月草丈:10〜100cm耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:白、赤紫、ピンク アルテルナンテラは、葉姿を観賞するカラーリーフプランツとして利用されることが多い草花です。葉色は赤、ピンク、オレンジ、黄、紫などが揃い、斑入りの品種もあります。種類によっても異なりますが、葉は主に楕円形で密につくので、色の塊となって存在感を示します。開花期は10〜11月で、センニチコウに似た素朴な花が咲きます。 アルテルナンテラの名前の由来や花言葉 Yuphayao Pooh's/Shutterstock.com アルテルナンテラは、学名のAlternantheraがそのまま流通名となったものです。「交互につく」という意味の「アルテルノ」と、「葯」という意味の「アンテラ」が由来で、「交互につく葯」という意味を持っています。 アルテルナンテラの花言葉は「燃え上がった情熱」「熱すると冷める恋」「変身」など。赤い葉をもつ草姿が冬になると枯れてしまう様子を表したものとされています。 アルテルナンテラの主な種類 IZZ HAZEL/Shutterstock.com アルテルナンテラは、多様な種類・園芸品種が流通しています。葉色が豊富で斑入り品種もあるほか、花を楽しむものもあります。ここでは、その中からポピュラーに出回っているものをいくつか取り上げてご紹介します。 アカバセンニチコウの斑入り品種。Skyprayer2005/Shutterstock.com マーブルクイーン ピンクとグリーンがマーブル状に交ざり合った葉をもつ園芸品種です。草丈は10〜20cmで、這うように広がります。ハンギングバスケットなどにおすすめ。 アカバセンニチコウ Yanti Lin/Shutterstock.com 赤紫の茎葉を持つシックな株姿が魅力。10月下旬〜11月に花径1〜2cmのセンニチコウに似た白い花を咲かせますが、センニチコウとは種類が異なります。草丈は30〜80cm。 センニチコボウ(千日小坊) shepherdsatellite/Shutterstock.com アルテルナンテラ・ポリゲンスをもとに交配して作出された園芸品種。開花期は10〜12月で、センニチコウに似た丸い花を咲かせますが、センニチコウとは種類が異なります。花色は赤、ピンク、白で、草丈は30〜100cm。 リトルロマンス 夏の強い日差しにも負けないように改良された園芸品種。季節によって葉色が変化し、春は深緑、夏は新芽のグリーンと紫葉が交じり、秋は深い紫色になります。草丈は30cmほどで、10〜11月に小さな白い花が咲きます。 エンジェルレース 若葉の頃に涼しげな白い斑が入る園芸品種で、葉は成長とともに緑色になります。草丈は10〜50cmで、6〜11月に開花。 アルテルナンテラの栽培12カ月カレンダー 開花時期:10〜11月植え付け・植え替え:6〜10月肥料:6〜10月 アルテルナンテラの栽培環境 spndpatty/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰でも生育しますが、極端に日照が不足すると、ヒョロヒョロとか弱い茎葉ばかりが茂って草姿が乱れたり、花つきが悪くなったりするので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本ですが、冬越しに挑戦する場合は、冬は室内に取り込み、室内の窓辺や温室などに置いて管理しましょう。 【置き場所】水はけ・水もちのよい、ふかふかとした土壌を好みます。 耐寒性・耐暑性 暑さに強く、日本の気候によく馴染んで基本的に放任してもよく育ちます。しかし寒さには弱く、5℃以下の環境下で霜や凍結にあうと枯死するので注意。地植えの場合は鉢に植え替え、室内の窓辺や温室などに置いて冬越しさせましょう。 アルテルナンテラの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 丈夫な性質で土壌を選びませんが、植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材、緩効性肥料を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根の生育がよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり cam3957/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えましょう。 真夏は、気温の高い昼間に与えるとすぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに過度に乾燥しているようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、常にじめじめと湿った状態にするのは根腐れの原因になるので禁物です。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥は不要です。ただし、株に勢いがないようであれば、緩効性肥料または液肥を与えて様子を見ましょう。 【鉢植え】 6〜10月の生育期は、1カ月に1度を目安に緩効性肥料を株の周囲にばらまき、土に馴染ませておきます。または、10日に1回を目安に液肥を与えて株の勢いを保つとよいでしょう。 注意する病害虫 POOJA SAINI/Shutterstock.com 【病気】 アルテルナンテラは、病気の心配はほとんどありません。 【害虫】 発生しやすい害虫は、ハダニ、ナメクジなどです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 ナメクジは花やつぼみ、新芽、新葉などを食害します。体長は40〜50mmで、頭にツノが2つあり、茶色でぬらぬらとした粘液に覆われているのが特徴。昼間は鉢底や落ち葉の下などに潜んで姿を現しませんが、夜に活動します。植物に不快な粘液がついていたら、ナメクジの疑いがあるので夜にパトロールして捕殺してください。または、ナメクジ用の駆除剤を利用して防除してもよいでしょう。多湿を好むので風通しをよくし、落ち葉などは整理して清潔に保っておきます。 アルテルナンテラの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、葉に傷みがなく葉色がきれいで、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com 苗の植え付け適期は、6〜10月です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗よりも1回り大きな穴を掘って植え付けます。苗をポットから出したら、根鉢をくずさずに植え付けるのがポイントです。複数の苗を植え付ける場合は、草丈に応じて15〜50cmの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 地植えの場合、冬越しさせるなら寒くなる前に鉢に植え替えて、室内の日当たりのよい場所などへ移動しましょう。 【鉢植え】 6〜7号鉢に1株を目安に植え付けます。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢に仮置きし、高さを決めたら、根鉢をくずさずに植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して軽く根鉢をくずし、古い土や根を落として新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備して植え替えてください。 日常のお手入れ mihalec/Shutterstock.com 【切り戻し】 梅雨前に株が大きく育った場合は、蒸れやすくなるので切り戻しておくとよいでしょう。込み合っている部分があれば、適宜間引いて風通しをよくします。 【花がら摘み】 アカバセンニチコウなど次々に花が咲くタイプでは、終わった花を早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 冬越し Young Swee Ming/Shutterstock.com 寒さには弱いので、地植えにしている場合は鉢に植え替えて冬越しさせましょう。室内の日当たりがよい窓辺や温室などへ移動し、5℃以上の環境で管理します。 増やし方 Vladyslav Lehir/Shutterstock.com 挿し芽、株分け、種まきで増やすことが可能です。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと、発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、アルテルナンテラは挿し芽で増やせます。 挿し芽の適期は、5〜9月です。新しく伸びた茎を2節以上つけて、切り口が斜めになるように切り取ります(挿し穂)。水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために挿し穂の下葉を半分くらい切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。明るい日陰に置いて適宜水やりをしながら管理し、発根して十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【株分け】 株分けの適期は、6〜9月です。 株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて根を半分ほどに切り分け、再び植え直しましょう。それぞれの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【種まき】 アカバセンニチコウやアキランサス、ブラジリアーナ種などは、開花後に種を採取し、種まきで増やすことができます。 種まきの適期は5〜7月です。種まきから栽培する場合、花壇などに直まきすると、幼苗のうちに病気や虫の害にあいやすく、天候不順に左右されやすいので、種まき用のセルトレイに播いて、適した場所で管理すると、より確実です。 種まき用のセルトレイを使う場合は、トレイに市販の種まき用の培養土を入れて種子を播き、覆土はごく薄くしてください。水やり時に種子が流れ出すことのないように、水を浅く張った容器にセルトレイを入れ、底から給水します。発芽までは乾燥させないように水の管理をしましょう。 発芽したら日の当たる場所に移動し、苗が込み合っている部分などがあれば抜き取って間引きましょう。もったいないからといって密になっている部分をそのままにしておくと、ヒョロヒョロと間のびした徒長苗になってしまうので、注意。 本葉が2〜4枚ついたら、トレイから抜いて鉢上げします。黒ポットに草花用の培養土を入れて、根を傷つけないように苗を周りの土ごと抜き取って植え付けましょう。日当たりのよい場所に置き、表土が乾いたら水やりして育成します。黒ポットに根が少し回るくらいまでを目安に育苗し、幼苗のうちに植えたい場所に定植します。 アルテルナンテラの鮮やかな葉で庭を飾ろう Yanti Lin/Shutterstock.com 種類によってカラフルな葉色が揃うアルテルナンテラは、花よりも葉姿の美しさを楽しむカラーリーフプランツとして大人気。フラワーアレンジに添えても存在感を発揮します。センニチコウに似た小さな花も可愛らしいですよ。ぜひ庭やベランダで育ててみてください。
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2024年春開催「#バラのフォトコン2024」受賞写真をご紹介
最優秀賞「kumibaranoie7750」さん この投稿をInstagramで見る kumibaranoie(@kumibaranoie7750)がシェアした投稿 ガーデニングは、理想の空間や風景を自らの手で作り出すことができる、とてもクリエイティブな趣味です。数あるバラの花色のなかでもパープルを選び、同じパープル色で同時期に咲くクレマチスをコーディネートしたこの一枚の中には、撮影者さんの美意識と植物への愛情が詰まっていると感じ、最優秀賞に選ばせていただきました。コメントには、カミキリの被害にあって絶えてしまわないように挿し木で増やした3株のバラと書かれています。この風景を維持するために栽培を工夫し、日々ガーデニングを楽しんでいらっしゃるからこそ撮影が叶った一枚ですね。 最優秀賞のkumibaranoie7750さんには、英国製植木鉢、ウィッチフォード・ポタリーの「エリザベス女王生誕95周年記念ポット」とgrn GENERAL LIFEの「ガーデニングエプロン」(提供:澁谷商店)のセットをお贈りいたします。おめでとうございます! 優秀賞「chobo51」さん この投稿をInstagramで見る ちょぼ(@chobo51)がシェアした投稿 フェンスに絡むバラとクレマチス、テーブルにはミニバラを、花台やテーブルで高低差をつくって空間を最大限に使い、さまざまな季節の花も咲く愛らしい屋外空間。こんな風に組み合わせれば見どころの多い一角になるんだなぁと見入ってしまいました。バラを育てるには広い空間が必要と思っている方も多いかもしれません。しかし、こうして限られた空間の中でも品種を選べば、まるで室内のインテリアをコーディネートするように好みの空間を作れるということが分かります。バラが咲く庭づくりのお手本になる一枚です。 優秀賞「just_follow.my_heart」さん この投稿をInstagramで見る ©HIKARU(@just_follow.my_heart)がシェアした投稿 冬の誘引・剪定の手入れの甲斐あってラベンダー色のつるバラが満開を迎えた時期。きれいに花が咲き揃った喜びを、ワンちゃんと一緒に記念写真を撮ろうと庭主さんがトランクの舞台を用意したのでしょうか。お行儀よく手を揃えてポーズをとっていたのに、香りにつられて横顔になってしまった。撮影前後のストーリーが想像できる微笑ましい写真ですね。バラ咲く庭で、撮影者さんが幸せを感じている時間も写り込んでいる気がします。 優秀賞のchobo51さんとjust_follow_my_heartさん以上2名の方には、オールメイドインジャパンの「ガーデニングトレイ」とトレイやガーデニンググッズを収納できる「ポーチ」(提供:RKK Japan 株式会社)のセットをお贈りいたします。おめでとうございます! 編集長賞「crazetaka」さん この投稿をInstagramで見る その名はタカ(@crazetaka)がシェアした投稿 バラの背景に無数の丸い光が印象的です。魅力的な玉ボケと、美しいバラの表情を一枚に収めたテクニカルな写真で目に止まりました。この丸い光は、撮影機材にこだわり、映り込む状況を選んだからこそできるのだとか。夕日が差し込む木々が背景なのか、イルミネーションが光る夜景の中なのか……どんなシチュエーションでこのバラが咲いていたのか気になります。 編集長賞のcrazetakaさんには、天然のバラの成分が凝縮された芳香蒸留水「ローズメドウ ナチュラルウォーター」(提供:深谷たんぽぽ(社会福祉法人埼玉のぞみの園))と「カヌレ アロマディフューザー」(提供:浅野木工所)のセットをお贈りいたします。おめでとうございます! GSC賞「lupankun.10.29」さん この投稿をInstagramで見る yoshimi garden(@lupankun.10.29)がシェアした投稿 飛び立つ鳥が印象的なシーティングアーバーの天井をすっかり隠すほど、無数の白花が咲く夕闇。微かに光るランプの灯りからカラー写真だと気が付きますが、なんとも幻想的なモノクロームの世界が表現されています。昼も夜も、きっと早朝も夕方も、どんな時間帯もこのバラ咲く景色は美しく、光の色や強さによって刻々と表情が変わるこの風景を庭主さんは楽しんでいることでしょう。 編集部で5作品選出した後、ガーデンストーリークラブの会員の皆様に最終選考をお任せし、lupankun.10.29さんがGSC賞を受賞されました。hakumokurenの「ボタニカルアクセサリー」(提供:hakumokuren)をお贈りいたします。おめでとうございます! 特別賞「yu_kotori」さん この投稿をInstagramで見る てっとう日和🗼✨(@yu_kotori)がシェアした投稿 青空にお星さま! 晴天にキラリと輝いていますね。これって偶然? それとも星形になるように仕立てられているのでしょうか。偶然だったら撮影者さんの視点に拍手喝采。どちらにしても、バラを見にきてお星さまを発見したら、なんだか得した気分になりそうです。 特別賞「weekendgarden_rose」さん この投稿をInstagramで見る miuu(@weekendgarden_rose)がシェアした投稿 夕方の光を受けたバラの庭風景から、一日が平穏に終わる安堵感が感じられます。テーブルの上に置かれたバラを挿したピッチャーも、穏やかな暮らしの空気を感じさせます。庭がきれいに見える時間帯やアングルを熟知していればこその一枚ではないでしょうか。この庭はきっと大事な場所なのでしょうね。 特別賞「meg_0312」さん この投稿をInstagramで見る Megu♡(@meg_0312)がシェアした投稿 画面に迫りくるようにたわわに咲く‘グリーンアイス’が、まるでウェディングブーケのようですね。‘グリーンアイス’はミニチュアローズの分類なので、しばしば鉢植えや花壇に植栽されているのを見ますが、こんなふうに超コンパクトなつるバラ風に仕立てても、とてもエレガントで素敵です。 特別賞「sakura.siphon」さん この投稿をInstagramで見る Yoko Iizuka(@sakura.siphon)がシェアした投稿 濃い影を背景にバラが際立ちとてもムードのある写真ですね。窓の向こうにもバラが咲いているのかと思いきや、玄関扉のガラスに、庭のバラが映り込んでいるのだとか。小ぶりの赤いバラとピンクのバラの組み合わせがシックでおしゃれ。家の出入りのたびにこんなドラマチックな風景が見られるなんて、ため息を使い果たしそうです。 特別賞「r_o_s_e_me」さん この投稿をInstagramで見る @r_o_s_e_meがシェアした投稿 とても背の高い松の木があるところをみると、元は和の庭だったのでしょうか。バラが咲き乱れるこの花園に生まれ変わるまでには、長い道のりを経たことと思います。色とりどりのバラとたくさんの花々が共演して華やかながら、アーチの下にまっすぐ続く小道が庭にすっきりとした印象をもたらしています。この小道一つとっても、自分で作るのは一苦労のはず。その苦労の甲斐がある素晴らしい風景ですね。 特別賞を受賞されたyu_kotoriさん、weekendgarden_roseさん、meg_0312さん、sakura.siphonさん、r_o_s_e_meさん以上5名の方には、フランスの名門ナーセリー「メイアン社」が作出したバラ「Zepeti(ゼプティ)」をメインにコーディネートした花苗セット(提供:エム・アンド・ビー・フローラ)をお贈りいたします。おめでとうございます! 佳作「miika0314」さん この投稿をInstagramで見る 戸田 美香(@miika0314)がシェアした投稿 満開のバラの小径を歩む赤いワンピースの女の子。見ているだけで頬が緩む愛らしい光景ですね。ワンピースの色は、手前のバラとおそろいのピュアレッドで、まるでこの日のために誂えたかのようです。日々成長する子どもたちのその一瞬を切り取れるのは、写真の大きな醍醐味です。 佳作「oryori__sanapu43」さん この投稿をInstagramで見る さなぷ〜(@oryori__sanapu43)がシェアした投稿 花弁を広げた赤いバラの真ん中に向かって、クマバチが一直線! クマバチは羽音は大きいものの、性格はとても穏やか。ガーデンで暮らす虫の営みを捉えた、生き物たちに向ける優しい視線が感じられる写真です。シャッタースピードを早めにし、羽がぶれていないため、ホバリングというより空中に静止したようなユニークな表情が捉えられています。 佳作「rukafield」さん この投稿をInstagramで見る rukafield(@rukafield)がシェアした投稿 辺りが暗くなり始めた夕刻、バラが飾る白い窓辺に明かりがともり、室内の温かな団欒が目に浮かぶようなシーンです。光の中のバラとはまた少し違う表情を見せる、夜のバラにスポットを当てた一枚です。ピンクのつるバラ‘春風’は15年ほど前に植えた株。ボリュームいっぱいに育ったバラが、ポストカードのような光景を作り上げています。 佳作「smile.m.t」さん この投稿をInstagramで見る Mikayo.T(@smile.m.t)がシェアした投稿 明度を落とした暗い背景に浮かび上がる一輪のバラが、ドラマティックな雰囲気です。重たげにうつむく花姿、水分を含んで透き通るようなコーラルピンクの花弁1枚1枚の美しさ、水滴をたたえた深緑の葉の艶やかさなど、雨上がりのバラの魅力を余すところなく捉えた一枚です。 佳作「airplane_love_itm」さん この投稿をInstagramで見る AYA(@airplane_love_itm)がシェアした投稿 青空を切り取るバラの窓の真ん中に、飛行機がぽっかりと浮かぶ構図の鮮やかさが目を引く一枚。背景の建物もバラが重なることで隠され、より花に囲まれた印象が強まっています。イメージ通りに収めるには、テクニックや想像力はもちろん、少しの幸運、そして根気が必要な構図。2年越しの挑戦で、見事完璧な瞬間が切り取られました。 佳作「hydrangea0416」さん この投稿をInstagramで見る Lala Shaula(@hydrangea0416)がシェアした投稿 零れんばかりに咲き誇るピンクのつるバラは‘ドロシー・パーキンス’。真っ赤な車体との対比が目にも鮮やかで、バラが伝う大きな窓や外壁の色合いも相まって、まるで海外の街角のようなシーンが目を惹きました。しかしこの光景の裏側では、車へ降り注ぐバラの花弁との格闘が日々繰り広げられているのだとか。ガーデナーなら思わず共感してしまうエピソードですね。 佳作「moe_rosegarden_」さん この投稿をInstagramで見る moe(@moe_rosegarden_)がシェアした投稿 庭で咲くイングリッシュローズを集めて浮かべた花手水。花の顔を真上から見下ろす構図では、まあるくふんわりと花弁が重なるバラの花形の美しさが際立ちます。ワイルドストロベリー柄の器に、本物のワイルドストロベリーを合わせた一工夫で、ぐっと面白さが増しています。 佳作「natsu3311」さん この投稿をInstagramで見る natsu(@natsu3311)がシェアした投稿 ピンクのバラが降り注ぐウッドデッキに、テーブルセットを置いて優雅なひととき…。多くのロザリアンが憧れる、素敵な暮らしが目に浮かぶ一枚を選びました。‘フランソワ・ジュランヴィル’は花付きのよさから人気の高いつるバラですが、こちらはひときわ見事な咲きっぷり! 温かみのある夕刻の光に照らされて、バラも花弁の中から輝くようです。 佳作「onigiriento」さん この投稿をInstagramで見る toshihiro enya(@onigiriento)がシェアした投稿 この見事なハート形に満開のバラを咲かせるまで、どれだけの時間と手間、愛情が必要だったことでしょうか。バラを育てて、花房を結うように形を整え、ピンクの花が際立つよう葉のボリュームを調整して…と、丹精込めて手を加えたからこそ見られる、愛のこもったハートです。 佳作「pinerose62」さん この投稿をInstagramで見る makiko(@pinerose62)がシェアした投稿 緑の枝葉が茂る庭をキャンバスに、ローズピンクのバラ、淡い紫のブルーローズ、白の八重のクレマチスなど、優しい色調で描き出された瑞々しい庭の情景。花数は多くても、ヌケや余白を生かした構図で圧迫感を感じさせません。彩度を抑えた色調に、しっとりとバラの香りを含んだ空気まで感じられる一枚です。 佳作を受賞された、miika0314さん、oryori__sanapu43さん、rukafieldさん、smile.m.tさん、airplane_love_itmさん、hydrangea0416さん、moe_rosegarden_さん、natsu3311さん、onigirientoさん、pinerose62さん、以上10名の方と、受賞者全員に、優れた効き目で大注目のペレット状肥料「マイローズ ばらの天然有機肥料」1kg(提供:住友化学園芸)をお贈りいたします。皆さま、おめでとうございます!
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樹木

夏花壇に人気! ランタナの育て方や特徴、種類、花言葉とは?
ランタナの基本情報 Ibenk_88/Shutterstock.com 植物名:ランタナ学名:Lantana camara英名:Lantana和名:七変化(しちへんげ)別名:ランタナ・カマラ科名:クマツヅラ科属名:シチヘンゲ属(ランタナ属)原産地:メキシコ、熱帯アメリカ形態:常緑性低木 ランタナは、クマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)、立ち性~半つる性の常緑性低木。原産地はメキシコから熱帯アメリカにかけての地域で、近縁の種との交配種も含めてランタナといわれます。 日本における歴史としては、江戸時代末期に園芸植物として渡来したことが始まりです。繁殖形態は虫媒花であり、核果(種子)は風雨や鳥などの動物によって遠方に運ばれます。 ランタナの仲間は世界の熱帯から亜熱帯地域に約110種が広く分布します。多くの種類は、アメリカの熱帯から亜熱帯地域が原産地です。花の美しい種類もありますが、日本で一般に流通するのは匍匐性で花や葉が小さいコバノランタナだけです。 熱帯地域原産の植物の中でも、夏の暑さに特に強いのが特徴。真夏でも次から次へと開花し、庭を明るく彩る樹木です。一方で、冬の寒さには強くなく、-3~-5℃以下になる地域では、地植えでの越冬は厳しくなります。寒冷地では鉢栽培にして楽しむのがおすすめ。春先に地植えして開花を楽しみ、晩秋に鉢に植え替えて凍結しない暖かい場所に移動するという具合に、地植えと鉢上げを繰り返して一年を過ごしてもよいでしょう。 ランタナのライフサイクルは、以下の通りです。4月頃から新芽を出して枝葉を広げ、5〜10月まで開花。追肥を繰り返すと樹勢を保って絶えず花を咲かせ続け、長い期間開花を楽しめるのが、ランタナの魅力です。種類や品種によっては花がらを摘まずにそのままにしておくと、深い紺色の実になります。11月頃になると生育が止まるので、切り戻して冬支度をし、翌年に新芽が出るのを待ちます。 冬も温暖な地域では常緑性ですが、日本の厳しい冬の寒さに当たると落葉し、枝も枯れます。ただし、枯れてしまったと判断するのは早計です。軽い霜に当たる程度なら根元付近の幹が生き残り、4~5月の成育期を迎えると、また芽吹いてくることがあります。 ランタナの花や葉の特徴・開花時期 園芸分類:庭木開花時期:5〜10月樹高:30〜200cm耐寒性:やや弱い耐暑性:強い花色:オレンジ、黄色、赤、ピンク、白、複色 ランタナの開花時期は、5〜10月です。真夏に中休みをすることなく、絶え間なく咲き続けてくれます。花色は、オレンジ、黄色、赤、ピンク(赤紫)、白など大変多彩で、複色のものが多いです。品種によっては、花が咲き進むにしたがって黄色からオレンジに変わるもの、クリーム色からピンクに変化するものなどがあります。また、花が咲かない時期も庭を彩ってくれる、斑入り葉をもつ品種もあります。 ランタナの花は一つひとつは小さいのですが、花茎を伸ばした先に集まって、直径2〜3cmの球状になります。次から次へとつぼみを上げてくる多花性で、夏の季節にはたっぷりと咲く姿がガーデンの主役となるでしょう。 ランタナの樹高は30〜200cm。樹高の幅が広い理由は、人の背丈くらいまで高くなる立ち性タイプ、枝が地を這うようによく伸びる匍匐性タイプ、低い位置で比較的まとまって鉢栽培にも向くコンパクトタイプがあるからです。 ランタナの種類や品種によって樹形が異なるので、花壇の後方または前方に使いたいのか、鉢栽培にしたいのかなど、ガーデニングの用途やデザインによって選ぶとよいでしょう。 ランタナの名前の由来や花言葉 Stanley Ford/Shutterstock.com ランタナの名前の由来は、ラテン語で「曲げる」という意味の「lentare」から来ているという説が有力とされていますが、実際は定かではありません。しなるように生育する樹形に由来しているのかもしれませんね。日本では、「七変化」という別名があります。これはランタナ(カマラ種)の花が咲き進むにしたがって、色が変化するさまから名づけられたとされています。 ランタナの花言葉は、「厳格」「確かな計画」「協力」「合意」など。「厳格」「確かな計画」は、半年以上の長い期間にわたって絶え間なく咲き続けるため、堅実さをイメージさせることから。また、「協力」「合意」は、小さい花が集まって、より大きな花として魅せる咲き姿が由来しているようです。 ランタナの種類・品種 JAKKRIT SAELAO/Shutterstock.com ランタナの仲間は約110種あるとされていますが、ガーデニングで主に栽培されているのは、ランタナ・カマラとコバノランタナで、これらを交雑させた園芸品種なども多く出回っています。 ランタナ・カマラ Lantana camara ランタナ・カマラは樹高約2mの低木で、花色が変化していく特性があります。熱帯では、他の樹木などにもたれかかるように生育すると、6mまでの高さになることがあります。野生種に近い種類はトゲが目立ち、群落を形成すると人が容易に入れなくなります。 コバノランタナ Lantana montevidensis Quang nguyen vinh/Shutterstock.com ボリビア、ブラジルからアルゼンチンが原産のコバノランタナは、花や葉がランタナ・カマラより小さく、枝をつるのように伸ばして這うように伸びます。タネはほとんどできません。平坦な場所では地面を低く覆うように生育しますが、枝が壁や樹木などによりかかって上方向に伸びることもあります。花色は紫色と白色があり、カマラのようには変化しません。 ‘コンフェッティ’ Lantana camara ‘Confetti’ ayakka3/Shutterstock.com ピンクとイエローの2色咲きが華やかな、ランタナの園芸品種。立ち性で生育旺盛です。 ‘バリエガタ’ Lantana camara 'Variegata'(=L.camara 'Samantha' ) Gurcharan Singh/Shutterstock.com 葉に明るい黄緑色の斑が入ったカラーリーフが楽しめる、ランタナの園芸品種。樹形はドーム状で低くまとまりやすいです。黄色の花が咲き、タネはほとんどできません。 「スーパーランタナ」シリーズ 1株でこんもりと丸くまとまる樹形で多花性の「スーパーランタナ」シリーズ。ほのかに甘い爽やかな香りが楽しめる白い花弁のスーパーランタナ ムーンホワイトは、2018年のフラワー・オブ・ザ・イヤー最優秀賞に選ばれています。連続開花性に優れますがタネがほとんどできないため、花がら摘みの必要はないでしょう。 「ブルーミファイ」シリーズ 世界初のタネができない品種です。タネに栄養が取られないので、特に夏の連続開花性に優れます。樹形はドーム状で、コンパクトにまとまります。 ランタナに似た花 ヒメイワダレソウ ヒメイワダレソウ(リッピアとも呼ばれます)は、クマツヅラ科イワダレソウ属の外来種で、グラウンドカバープランツとして植栽されることもある多年草。日本では「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されているため、栽培の際には適切な管理が必要です。匍匐性の品種やコバノランタナに似ていますが、花が非常に小さく葉もやや小さいです。 クラピア photo/3and garden 沖縄に自生するイワダレソウを品種改良した宿根草で、踏みつけにも耐える丈夫なグラウンドカバープランツとして人気です。ヒメイワダレソウは、タネが飛んで繁茂するのに対し、クラピアはタネをつくらないという特徴をもち、広がる範囲を人がコントロールすることができる環境に配慮した日本生まれの植物としても近年注目されています。よく似たヒメイワダレソウと同じく、花や葉が小さいです。 バーベナ Kabar/Shutterstock.com 種類や品種によって葉の形がかなり違いがありますが、宿根性のバーベナ、花手毬シリーズなどの品種がよく似ています。花手毬は、ランタナにないカラフルな単色の花色があり、茎が木質化せず葉や茎が濃い緑色で柔らかい印象です。 ランタナを植えてはいけないといわれる理由とは? La Su/Shutterstock.com ランタナは、じつのところ自生している熱帯地方では「植えてはいけない」といわれている植物なんです。こんなに可愛いのに、どうして!? 繁茂しすぎてしまう恐れがある 1つ目の理由は、ランタナが自生地では爆発的に繁殖し続けてしまうほど生命力が旺盛だということ。世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれており、日本においては、生態系に被害を及ぼす恐れがある外来生物として、環境省が作成する「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されており、小笠原や沖縄など、一部地域では野生化していると言われています。 日本でも年々温暖化が進んでいるため、自生地である熱帯地域で繁殖が問題になっているように、注意が必要になってくる可能性があります。 冬に霜が降りにくい関東南部の地域でも、こぼれ種で増えることが多くなっています。増えすぎないように花がら摘みをすると労力がかかり、繁茂しすぎないように剪定を繰り返すと開花数も減ってしまいます。近年はコンパクトで結実しない品種がよく流通するので、こうした品種を育てれば問題ないでしょう。 毒性がある 2つ目の理由は、ランタナのタネには「ランタナン」と呼ばれる毒が含まれていること。食べると、下痢や呼吸困難、最悪の場合は死に至る可能性もあります。幼い子どもがいる家庭では、口にすることのないよう注意しましょう。 トゲがあるので注意 「植えてはいけない」といわれるほどの理由ではないかもしれませんが、こぼれ種で増えたようなランタナには、茎や葉に細かなトゲがある場合があり、素手で触ると痛みを感じる恐れがあります。手入れをする際にはガーデニンググローブを着用するか、一般的に流通しているトゲのない品種を育てるとよいでしょう。 ランタナの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜10月植え替え適期:5〜9月肥料:5〜10月植え付け時期:4〜10月(梅雨時期と真夏を除く) ランタナの栽培環境 pangcom/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】水はけがよく日当たりのよい場所が最適ですが、半日陰の環境でも生育可能。ただし、日当たりがよいほうが花つきがよく、木も間延びせずにがっしりと締まって旺盛に枝葉を伸ばします。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】ランタナはあまり寒さに強くないため、寒風を避けた霜が降りない場所で育てましょう。関東南部以北や寒冷地では鉢栽培にして楽しむのがおすすめ。冬も温暖な地域では、増え広がりすぎてしまうことがあります。タネがつかない品種を育てるようにしましょう。 耐寒性・耐暑性 夏の暑さに大変強いのが特徴。真夏でも次から次へと開花し、庭を明るく彩る樹木です。一方で、冬の強い寒さには耐えないので、-5℃以下になる地域では、地植えでの越冬は厳しくなります。 ランタナの育て方のポイント 用土 DedovStock/Shutterstock.com 【地植え】 まず、一年を通して日当たり、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花などに広く使える、一般的な培養土を利用すると手軽です。または、赤玉土小粒7:腐葉土3を混ぜた用土などを使います。 水やり cam3957/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け後2~3週間は、表土が乾いたら水やりしてください。乾燥には比較的強いので、根付けばその後水やりしなくても育ちます。ただし真夏に晴天が続いて葉がしおれてきたら、水やりするとよいでしょう。 真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりが必要な場合があります。 真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。冬は生育が止まるので、控えめにして管理します。 肥料 Vaakim/Shutterstock.com 【地植え】 5月と9月の年に2回を目安に、緩効性化成肥料を株周りにまいて土に混ぜ込みます。 【鉢植え】 5〜10月に3要素が等量、またはリン酸が多めの緩効性化成肥料を規定量与えてください。 夏の開花期間中は、液肥に切り替えるのもおすすめです。暑さが厳しい時は化成肥料は濃度が濃くなりやすいので、液体肥料のほうが安全です。開花を促すリン酸を多めに配合した液体肥料を10日に1回を目安に与えると、次々に花を咲かせてくれます。ただし真夏は液体肥料の倍率を通常の半分程度に控えて与えてください。 注意する病害虫 病害虫の心配はほとんどなく、手がかかりません。 ランタナの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入するときは、ヒョロヒョロと徒長したものや病害虫の痕があるもの、葉が黄色くなっているものを避け、葉の色つやのよい苗を選びましょう。また、ポットを触ってみて、根でカチカチになっていないか(根詰まりしていないか)どうかも確認するとよいでしょう。 植え付け J-Amethyst Photography/Shutterstock.com 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。最後にたっぷりと水を与えます。 【鉢植え】 ポット鉢を入手した場合は5~6号鉢に植替え、最終的に8~10号鉢に植えます。用意した鉢の底穴が1つしかない場合は鉢底ネットを敷き、草花用の培養土を半分くらいまで入れます。 苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 花がら摘み Ketut Mahendri/Shutterstock.com 開花期間中、終わった花がらは、まめに摘み取りましょう。花びらは自然に落ちやすいのですが、タネをつけると株がエネルギーを消耗し、花数が少なくなるので、株の勢いを保って次々と咲かせるためにも一手間かけてください。終わりかけた花や、すでに花びらを散らして綿棒のような状態になったものを、花茎の根元から切り取りましょう。終わった花がらを放置せずに、まめに整理して株周りを清潔に保つことで、病気の発生を予防することにもつながります。 種まき 種まきで増やすことは可能ですが、雑草化するためおすすめしません。また、種子で増やした場合の株はトゲができて花付きが悪く、枝が伸びすぎて扱いにくくなる可能性が高いというデメリットがあります。 剪定・切り戻し RapunzielStock/Shutterstock.com ランタナの剪定適期は、生育期間中の4〜11月です。樹勢が強く旺盛に枝葉を伸ばすので、定期的に切り戻したり、透かしたりして、広がりすぎないように樹形をコントロールすることが大切です。 樹形が乱れてきたら、ドーム状になるように草丈の半分くらいまで切り戻しましょう。すると枝数が増えて再び盛り返し、花数も多くなります。樹形が乱れるごとに切り戻しを繰り返すとよいでしょう。開花が終わったら、再び切り戻して冬越しを。 植え替え Jorge Moro/Shutterstock.com 【地植え】 一度植え付けたら、植え替えは不要です。 【鉢植え】 植え替えの適期は5〜9月です。生育旺盛で根詰まりしやすいので、1〜2年に1回は植え替えます。 植え替えの前には水やりを控えて、鉢内の土を乾燥させておきましょう。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつ崩していきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢に、もう少し大きくしたい場合は二回りくらい大きな鉢に植え替えます。手順は「植え付け」の項目を参考にしてください。 増やし方(種まき、株分け、挿し木、挿し芽、葉挿し、分球など) Bakusova/Shutterstock.com 挿し木(挿し芽)の適期は5〜9月。春に伸びた若くて勢いのある枝を選んで切り取ります。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した枝葉を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理を。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、採取した株のクローンになることです。 種子で増やすのは、前述のようにおすすめしません。 夏越し 鉢植えの場合、真夏は水切れに注意し、晴れた日は毎日水やりしましょう。鉢底から水がよく流れ出るまで、たっぷり水を与えます。小株や根詰まり気味の株、枝葉がよく茂った株などは、朝夕2回の水やりが必要なことが多いです。 地植えの場合は基本的には自然にまかせて問題ありませんが、晴天が続いて乾燥しすぎる場合は、水やりをして補いましょう。 冬越し 冬は落葉し地上部の多くは枯れたような状態になるものの、関東以西では霜が降りない環境で冬越しできる場合があります。不織布などで寒風を避けるカバーをかけたり、落ち葉を被せるなどすると冬越しの成功率は上がります。 寒さの厳しい地域では、霜が降りる前の10月中に鉢上げし、室内で0℃以上を保てば越冬します。鉢上げする際は通常より小さめの鉢を使用し、腐葉土などの有機物を入れずに赤玉土小粒などで植えてください。 カラフルで可憐な花を咲かせるランタナを庭やベランダで育てよう! ninekrai/Shutterstock.com ランタナは寒さには弱い一方で真夏が大好き。旺盛に生育して初夏から秋までたっぷりと花を咲かせる陽気な元気娘です。近年はタネがつかないので花が長く咲き続け、コンパクトにまとまる魅力的な品種が登場しています。地植えだけでなく、鉢植えや寄せ植え、ハンギングリースなどに取り入れてカラフルな彩りを楽しむのもおすすめ。ぜひ庭に迎えて、華やかに咲く姿を堪能してはいかがでしょうか。
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宿根草・多年草

ポットマムは鉢植え向きの洋菊! 特徴や育て方のコツを詳しく解説
ポットマムの基本情報 Katarzyna Mazurowska/Shutterstock.com 植物名:キク学名:Chrysanthemum morifolium英名:garden mum、florist’s mum、florist’s chrysanthemum和名:洋菊(ようぎく)その他の名前:ポットマム、スプレーギク、スプレーマム、西洋ギク、ガーデンマム科名:キク科属名:クリサンセマム属原産地:中国分類:宿根草(多年草) ポットマムは、キク科クリサンセマム属の落葉性多年草です。キクの原産地は中国ですが、ポットマムは20世紀半ばにアメリカで鉢植え用として作出された洋菊です。そのため背丈が低く抑えられているのが特徴です。とはいえ、庭で地植えすることもできます。暑さや寒さに強く、一度植え付ければ越年して毎年開花を楽しめます。 ポットマムの花の特徴 Photo/長田節子 園芸分類:草花開花時期:9〜11月草丈:15〜50cm耐寒性:強い耐暑性:強い花色:赤、ピンク、オレンジ、黄、白、緑、茶、複色など ポットマムの開花期は9〜11月です。花色はじつに多彩で、赤、ピンク、オレンジ、黄、白、緑、茶、複色など。花姿は、一重咲き、八重咲き、ポンポン咲きなど多様で、選ぶ楽しみがあります。ちなみに、キク科の花は小さい花が複数集まって1つの花を形成しており、ポットマムも中心部分の筒状花(とうじょうか)/管状花(かんじょうか)と、周囲の舌状花(ぜつじょうか)からなる頭花というつくりになっています。摘心や切り戻しを行うと分枝してこんもりとした株姿になり、増えた花々が茎葉を覆い尽くす満開時の姿は見応えがあります。 洋菊が生まれた過程と種類 Ole Schoener/Shutterstock.com ここでご紹介しているポットマムは洋菊の1種。洋菊は、日本で愛されていた園芸種が海を渡って西洋で品種改良された品種群です。その歴史や洋菊の種類について見ていきましょう。 洋菊が生まれた過程 菊は、もともとは中国が原産地で、8〜9世紀頃に日本にもたらされました。花の美しさから人々の心をつかんで愛される存在となり、江戸時代には品種改良も盛んに行われて幅広く普及。19世紀に育種された菊は、当時交流のあった西洋に渡り、特にイギリスで人気に火がつきました。現地でも品種改良が盛んに行われ、ヨーロッパではスプレーマムが、アメリカではポットマムが誕生。菊の学名がChrysanthemum(クリサンセマム)であることから、海外で品種改良された洋菊は、語尾に「マム」とつくことが多くなっています。 洋菊の種類 西洋で品種改良された洋菊は、ポットマムのほかに、1つの茎から分枝してたくさんの花を咲かせるスプレーマム、庭植え用として作出され、鮮やかな花色とこんもりと咲く姿で人気が高いガーデンマムなども含まれています。いわば日本に里帰りしたともいえる洋菊ですが、日本での分類は曖昧で、本来は背丈が高くなるスプレーマムを、矮化剤を使って背丈を低く調整し、ポットマムとして出荷するケースも多いようです。その場合は2年目になると矮化剤の効果が切れて、背丈が高くなることもあります。 ポットマムの名前の由来や花言葉 Steph Couvrette/Shutterstock.com 「マム」とは菊のことで、学名である「Chrysanthemum(クリサンセマム)」を短縮した呼称です。ポットマムという名前は、鉢植え(pot)の菊(mum)という意味。作出したアメリカの種苗会社がポットマムという名称で販売したことによります。一般的な菊の花言葉は「高貴」「高尚」「高潔」ですが、洋菊には「あなたを愛しています」「清らかな愛」といった花言葉もあります。 ポットマムの栽培12カ月カレンダー 開花時期:9〜11月植え付け・植え替え:3〜5月肥料:3〜10月 ポットマムの栽培環境 Photo/長田節子 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。日照不足だと花つきが悪くなり、株もひょろひょろと徒長ぎみに伸びて軟弱な株になるので注意しましょう。1日6時間以上の日照がある場所が理想的です。 マムは短日植物で、夜に人工灯が当たる環境では開花しないことがあります。秋になったら、夜間に外灯など人工の明かりが当たらない場所で管理するとよいでしょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。寒さに強いので、周年戸外で管理します。寒さにあうことで翌春に成長のスイッチが入るので、室内に取り込まないようにしましょう。 【置き場所】水はけのよい環境を好み、また蒸れや泥はねが病気の原因になるので、土を盛って周囲より高くしたり、レイズドベッドや傾斜地に植え付けたりするのもおすすめです。マルチングをして泥はねを防ぐのもよいでしょう。鉢植えの場合、開花期は雨の当たらない軒下などに移動すると、花が傷みにくくなります。 耐寒性・耐暑性 品種によって差はありますが、多くはマイナス5℃以下の気温にも耐えるため、一年を通じて屋外で栽培できます。寒冷地の場合は、軒下に移動させたりマルチングするなどの防寒対策をするとより安心です。耐暑性も高く、夏越しも問題ありません。 ポットマムの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで、よく耕し、有機質に富んで水はけ・水もちのよい土壌を作ります。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の草花用培養土を利用すると手軽です。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に行うようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に開花期間中は水を欲しがるので、水切れしないように管理しましょう。また、冬でもカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 Singkham/Shutterstock.com 【地植え】 3〜10月までの成長期に、緩効性化成肥料を月に1度を目安に施します。 【鉢植え】 3〜10月までの成長期に、緩効性化成肥料を月に1度を目安に施します。9〜11月の開花期は、液肥も与えて株の勢いを保つとよいでしょう。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 ポットマムに発生しやすい病気は、葉枯病や白さび病などです。 葉枯病は葉に発生しやすく、赤褐色で楕円形の斑点ができます。斑点の中心部はやや淡く、少しくぼむのが特徴です。病気が進むと斑点同士がくっついて、さらに大きな斑点を形成します。葉はちぢれてやがて枯れ、ひどくなると株自体が枯死することもあるので注意。病原菌はカビの一種で、気温が20℃前後かつ多湿の環境下で発生しやすい病気です。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。水はけのよい土壌づくりをし、水やりの際は株元を狙って泥はねしないようにしましょう。被害の出た葉などは早めに摘み取って処分してください。 白さび病は、カビによる伝染性の病気です。葉の裏に白く小さな楕円形の斑点が現れます。この斑点は、やや細長くイボ状に突起するのが特徴です。症状が進むと斑点が破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。放置すると株が弱り、枯死することもあるので注意。梅雨や秋の長雨の時期に発生しやすくなります。茎葉が茂りすぎたら適宜間引いて風通しよく管理しましょう。発病した葉は見つけ次第切り取って処分し、適用のある薬剤を散布して防除します。 【害虫】 ポットマムに発生しやすい害虫は、アブラムシやヨトウムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ヨトウムシは蛾の幼虫で「夜盗虫」と書き、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。食欲が旺盛で、大きくなった幼虫は一晩で株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、異変を見つけたら幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。食害の痕が認められたら夜にパトロールして捕殺するか、適用のある薬剤を散布して防除します。 ポットマムの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、下葉が黄色くなっているものや葉色の悪いものは避け、葉色が濃く、ハリのあるものを選びましょう。開花株の場合は、つぼみが多いもののほうが長く楽しめます。 植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com 植え付け・植え替えの適期は、3〜5月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、根鉢をくずして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。複数の苗を植える場合は、30〜40cmくらいの間隔を取っておきます。水やりや降雨時の泥はねによって病気が発生するのを防ぐために、表土にバークチップなどを敷いておくとよいでしょう。 地植えにしている場合は、数年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら、掘り上げて株分けして植え直し、株の若返りをはかるとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、6〜7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くほぐし、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。水やりや降雨時の泥はねによって病気が発生するのを防ぐために、表土にバークチップなどを敷いておくとよいでしょう。最後に、鉢底から水が流れ出すまで、十分に水を与えます。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、毎年植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 摘心・切り戻し Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com ポットマムは、苗が幼いうちに茎の先端を切り取る「摘心」、または深めに切り取る「切り戻し」を行うと、よく分枝してこんもりと茂ります。適期は4~7月。枝葉が増えることで花数も増えるので、ひと手間かけておくことをおすすめします。 日常のお手入れ New Africa/Shutterstock.com 花がら摘み 終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 刈り取り 秋が深まると地上部を枯らして休眠するので、地際で刈り込んでおきましょう。枯れた茎葉をそのまま残しておくと病害虫の越冬地となってしまうので、株まわりをきれいにしておきます。また、晩秋からロゼット状になって冬を越す芽が出てきますが、寒さにあたることで春からの成長につながるので、過保護にして室内に取り込むことのないようにしてください。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com 「株分け」と「挿し芽」で増やすことができます。 【株分け】 株分け適期は3〜5月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、ポットマムは挿し芽で増やせます。 挿し芽の適期は、5〜6月です。新しく伸びた茎葉を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎葉(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、十分に水で湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり・風通しのよい場所に移動し、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 カラフルで愛らしいポットマムを楽しもう blueplanet97/Shutterstock.com 鮮やかな色やくすんだ色など、花色の幅が広く花つきもよいために、満開時には色の塊となって目に飛び込んでくるポットマム。花姿も一重咲き、八重咲き、スプレー咲きと多様なので、選ぶ楽しみもあります。暑さ寒さに強いので、ぜひ庭やベランダ、寄せ植えなどで育ててみてはいかがでしょうか。
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ピンク色の花にはどんな種類がある? 四季ごとに分けてご紹介します!
春に咲くピンクの花 さまざまな草花が咲き誇る春に、愛らしいピンクの花を咲かせる植物をピックアップしました。 チューリップ sahinsid/Shutterstock.com チューリップは、ユリ科チューリップ属の球根植物です。原産地は中央アジア〜北アフリカで、寒さに強い性質を持っていますが、夏の暑さを苦手とします。開花期は4月頃です。花色はほかにも白、赤、オレンジ、黄、緑、紫、黒、複色などがあり、色のニュアンスもさまざま。ユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きなど個性的な花姿の品種もあります。草丈は10〜70cm。 球根の植え付け適期は10月中旬〜12月中旬で、球根2個分の深さに植え付けます。複数植える場合は、球根2個分の間隔を取りましょう。チューリップは球根を1〜2球植えるよりは、同じ品種を5〜10球ずつ植えるマス植えにすると見映えがします。寒さにあわせることが大切なので、必ず戸外で管理しましょう。初夏に地上部が枯れたら掘り上げて風通しのよい場所で管理し、秋に再び植え付けます。 ピンク色のチューリップの花言葉は、「愛の芽生え」です。 カーネーション acasali/Shutterstock.com カーネーションは、ナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)の常緑性多年草で、草丈は10〜30cm。原産地は南ヨーロッパ、西アジアで、寒さや暑さに強い性質を持っています。開花期は主に4〜6月。花色はほかに赤、白、黄、複色などがあります。植え付けの適期は3〜5月、10〜11月。日当たり、風通しのよい場所を選び、多湿を嫌うので水はけのよい土作りをして苗を植え付けます。花つきがよいので終わった花は早めに摘み、開花期が終わる頃に草姿が乱れていたら切り戻すとよいでしょう。 カーネーションの花言葉は、「無垢で深い愛」など。 芝桜(シバザクラ) jumoobo/Shutterstock.com シバザクラは、ハナシノブ科フロックス属の常緑性多年草です。原産地は北アメリカで、寒さや暑さに強い性質を持っています。草丈は10〜20cmですが、匍匐するように茎葉を100cmくらいまで伸ばして広がり、グラウンドカバーとして活躍する植物です。開花期は4月頃で、株いっぱいに咲くので広範囲に這わせるとカーペットのように一面を彩ってくれます。花色はほかに紫、白、複色など。植え付けの適期は、4〜6月か10〜11月です。日当たり、風通しがよい場所に、水はけのよい土作りをして苗を植え付けます。花後に草姿が乱れていたら切り戻し、蒸れないように管理しましょう。 シバザクラの花言葉は、「合意」「一致」「臆病な心」など。 ウメ(梅) dekitateyo/Shutterstock.com ウメは、バラ科アンズ属(サクラ属)の落葉性の花木(果樹)です。原産地は中国で、暑さ寒さに強い性質を持ち、国内の広い地域で栽培することができます。ウメは花を観賞する目的で作られた「花梅」と、実を食用として収穫する「実梅」と、大きく分けて2種類あります。開花期は、花梅が1~3月、実梅が2~3月。花の色と咲き方は、花梅は花弁が赤、ピンク、白などで、花形は一重咲きから八重咲きまで幅広くあり、実梅は花弁がピンク、白で、花形は基本的にシンプルな一重咲き。 ウメの植え付け適期は11月中旬~12月頃。ウメは自家不結実性が強いため、実の収穫を目的としている場合は、1本だけ育てるよりも、品種の異なる2本以上を一緒に栽培すると実付きがよくなります。 ウメの花言葉は、「高潔」「忍耐」「忠実」など。 モモ(桃) zzz555zzz/Shutterstock.com 桃は大きく分けて2種類あり、食用の実桃と、園芸品種のハナモモに分けられます。花を観賞するためのハナモモと食用の実桃とでは性質が異なり、ここではハナモモについてご紹介します。 桃(ハナモモ)はバラ科サクラ属の落葉性の花木です。原産地は中国で、耐寒性、耐暑性に優れています。開花期は3〜5月頃で、花色はほかに赤、白があります、樹姿は、立ち性、枝垂れ性、ほうき立ち性(ほうきを逆さにしたように、空に向かって枝が広がる形)の3つに大別されます。 桃(ハナモモ)の植え付け適期は11〜12月、または2〜3月頃。桃の木というと大きく育つイメージを持つ人も多いですが、鉢植えや盆栽として楽しむことも可能です。 桃(ハナモモ)の花言葉は、「チャーミング」「気立てのよさ」など。 サクラ Mei Yi/Shutterstock.com 桜は、バラ科サクラ亜科サクラ属の落葉性の花木です。北半球の温帯地域に広く分布し、日本では変種を合わせると100種以上の桜が自生しています。開花期は3~4月で、品種によっては10〜3月に開花するものも。花色はピンクと白で、代表的なものには、ほんのりと淡いピンクの「ソメイヨシノ(染井吉野)」や、濃いピンクの「カンヒザクラ(寒緋桜)」、白に近い「オオシマザクラ(大島桜)」などがあります。 サクラの植え付け適期は12〜3月で、品種によって一重咲き、八重咲き、枝垂れ咲きなど、多様な咲き姿や色合いを楽しむことができるため、選ぶ楽しみもあります。 サクラの花言葉は、「精神美」「優美な女性」「純潔」など。 ハナカイドウ scott mirror/Shutterstock.com ハナカイドウは、バラ科リンゴ属の落葉性の花木で、原産地は中国です。栽培適地は北海道南部〜九州で、暑さにも寒さにも強く、放任してもよく育ちます。開花期は4月中旬〜5月上旬で、花色は淡いピンクです。花茎を長めに伸ばし、径3〜4cmほどの花が半開状態で下向きに開花します。 ハナカイドウの植え付け適期は12〜3月。種類によって一重咲き、半八重咲きがあり、花つきがよく木を埋め尽くすように咲くため、大変見応えがあります。また和の雰囲気がある樹木で盆栽にも仕立てられています。 ハナカイドウの花言葉は、「艶麗」「美人の眠り」「温和」「友情」など。 ヒヤシンス kazka/Shutterstock.com ヒヤシンスは、キジカクシ科(クサスギカズラ科)ヒヤシンス属の球根植物です。原産地はギリシャ、シリア、小アジアで、ラッパのような形の小さい花をたくさん咲かせ、華やかな香りが特徴です。開花期は3〜4月で、花色はピンクのほかに赤、黄、オレンジ、白、青、紫があります。 ヒヤシンスの球根の植え付け適期は10月中旬~11月下旬頃。芽出し球根のポット苗も出回るので、苗から育てることもできます。鉢植えや地植えのほか、水耕栽培にして室内でも花を楽しめるのも魅力です。 ピンク色のヒヤシンスの花言葉は、「しとやかなかわいらしさ」など。 ラナンキュラス Volker Heide/Shutterstock.com ラナンキュラスは、キンポウゲ科キンポウゲ属の球根植物です。草丈は30~60cmと比較的コンパクトで、原産地は東ヨーロッパ、南ヨーロッパ、西アジア。開花期は3月下旬~5月下旬で、花色はピンクのほかに、赤、黄、オレンジ、白、紫、緑、複色などがあります。 種、球根、苗の3パターンから育て始められますが、初心者はある程度成長している苗からが育てやすく、暖地では11月中旬~12月中旬、寒冷地では10月上旬から11月中旬が植え付け適期です。 ラナンキュラスの花言葉は、「晴れやかな魅力」「光輝」など。 ムスカリ Peter Turner Photography/Shutterstock.com ムスカリは、キジカクシ科(ヒヤシンス科、ユリ科に分類される場合も)ムスカリ属の球根植物で、ブドウの実のような壺状の花を鈴なりに咲かせる可憐な花です。開花期は3~5月中旬、花色はピンク、黄、白、紫、緑、複色などで、特に鮮やかな青紫色のムスカリが早春の花々とともに庭を彩る姿がポピュラーです。 球根からの栽培が一般的で、植え付け適期は10~11月頃。ムスカリの球根は寒さを感じないと発芽しない性質があるので、水耕栽培をする際は、購入時期が早い場合は冷蔵庫に1カ月程度入れてから栽培を始めるのがおすすめです。 ムスカリの花言葉は、「明るい未来」「寛大な愛」など。 アネモネ Joy Baldassarre/Shutterstock.com アネモネは、キンポウゲ科アネモネ属の球根植物です。もともとは一重咲きの品種が多かったアネモネですが、品種改良によって現在は花びらが重なる八重咲き、八重咲きの一種、キク咲きの品種があります。開花期は2~5月と比較的長く、花の少ない時期に庭に彩りを与えてくれます。花色はピンクのほかに、赤、黄、白、青、紫、複色など。 アネモネは球根からの栽培が一般的で、植え付け適期は10~11月です。球根から芽が出た状態のポット苗が園芸店などで12月頃から出回るので、初心者は苗から育てるのもおすすめ。 アネモネの花言葉は、「君を愛する」「希望」「期待」など。 夏に咲くピンクの花 初夏から夏にかけてピンクの花を咲かせる植物たちです。暑くなるにつれて、ビビッドなピンクの花が目立つようになります。 デルフィニウム Sergey V Kalyakin/Shutterstock.com デルフィニウムは、キンポウゲ科ヒエンソウ属(デルフィニウム属)の多年草。ただし日本の厳しい暑さが苦手で夏越しが難しいため、日本では一年草として扱われています。原産地はヨーロッパ、アジア、北アメリカ、アフリカの山岳地帯で、寒さには強い一方で高温多湿には弱い性質です。草丈は30〜150cmで、品種によって幅があります。開花期は5〜6月。花色はほかに白、青、紫、複色があります。植え付けの適期は3月〜4月上旬または10月〜12月上旬。日当たり、風通しのよい場所に水はけのよい土作りをして植え付けます。草丈が高くなる種類は、早めに支柱を立てて倒伏を防ぐとよいでしょう。一番花が終わりかけたら花茎の元から切り取り、二番花を促します。 デルフィニウムの花言葉は、「清明」など。 クレマチス Andrea Geiss/Shutterstock.com クレマチスは、キンポウゲ科センニンソウ属(クレマチス属)の多年草です。つるを伸ばして生育する植物で、フェンスやアーチ、オベリスクなどに仕立てるとよく映えます(品種の中には立ち性・半立ち性もあります)。原産地は北半球の各地で、品種によって耐寒性や耐暑性、落葉性・常緑性などかなり性質が異なるので、選んだ品種が好む環境をしっかりと把握することが失敗なく育てるポイントです。花色はほかに白、赤、黄、青、茶、紫、複色など。咲き姿は多様で、一重咲き、八重咲きのほか、チューリップ形、ベル形などもあります。つるが伸びる範囲は品種によって幅があり、20〜300cmです。 植え付けの適期は12〜2月。日当たり、風通しのよい場所に元肥として緩効性化成肥料を施し、苗を植え付けます。開花期には終わった花を摘み取り、株まわりを清潔に保ちましょう。つるが込み合っている場所があれば、生育期に適宜切り取って調整します。 クレマチスの花言葉は、「精神の美」「旅人の喜び」「策略」など。 アルストロメリア rusty12/Shutterstock.com アルストロメリアは、ユリズイセン科ユリズイセン属(アルストロメリア属)の球根植物。原産地は南アメリカで、寒さにも暑さにもやや弱い性質です。草丈は30〜100cmで、種類によって幅があります。開花期は5〜7月。花色は、ほかに赤、オレンジ、黄、白、紫、複色などがあります。 植え付け適期は9月下旬〜10月。日当たり、風通しがよい場所に、水はけのよい土作りをして球根を植え付けます。草丈が高くなる種類は、早めに支柱を立てて倒伏を防ぐとよいでしょう。開花期には終わった花をまめに摘み取ります。 アルストロメリアの花言葉は、「華奢」「やわらかな気配」「凛々しさ」「幸い」など。 ペンタス Traveller70/Shutterstock.com ペンタスは、アカネ科クササンタンカ属(ペンタス属)の常緑性低木。花名の由来は、5つの花弁を持つことから5を意味する「ペンテ」から。原産地は熱帯東アフリカからイエメンで、熱帯植物のため暑さには強いものの、寒さには弱い性質を持っています。樹高は30〜150cmほど。星形の可愛い小花が特徴で、開花期は5〜10月、花色はほかに白、赤、紫があります。植え付け適期は5〜6月。日当たり、風通しのよい場所を選び、水はけのよい土作りをして植え付けます。終わった花は、まめに摘み取り、枝が込み合っているようなら、透かし剪定や切り戻しをして風通しよく管しましょう。 ペンタスの花言葉は、「希望」「願いが叶う」など。 ニチニチソウ(日日草) Little daisy/Shutterstock.com ニチニチソウは、キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草。原産地はマダガスカルを中心に熱帯〜亜熱帯で、暑さには強い一方で、寒さには弱い性質を持っています。草丈は10〜80cm。開花期は5~11月で、花色はほかに白、赤、紫、複色があります。植え付けの適期は5〜7月。日当たりと風通しのよい場所を選び、水はけのよい土作りをして植え付けます。開花中は液肥を与えて株の勢いを保ちましょう。終わった花をまめに摘み取り、株まわりを清潔にしておきます。 日々草の花言葉は「生涯の友情」「優しい追憶」など。 アジサイ lena Chul/Shutterstock.com アジサイは、アジサイ科アジサイ属の落葉性の花木。樹高1~2mの低木で、日本では4月頃から鉢花が出回り、梅雨を代表する花として親しまれているほか、カーネーションに次ぐ母の日のギフトとして定番化し、鉢花を贈る習慣が根付いてきています。開花期は6~7月で、花色はピンクのほかに、青、紫、ピンク、赤、白、緑などがあります。 アジサイは鉢植えでも地植えでも楽しめ、植え付け適期は12〜3月。アジサイの花色は、一般的には土が酸性なら青に、アルカリ性ならピンクに花色が変わることで知られています。 ピンク色のアジサイの花言葉は、「元気な女性」「強い愛情」など。 ポピー(ヒナゲシ) Hiyoman/Shutterstock.com ポピーは、ケシ科ケシ属の一年草・多年草です。日本でガーデニング用として栽培されているのは、主にシャーレーポピー、アイスランドポピー、オリエンタルポピーです。どれも花色がカラフルで、花のサイズも大きいので、群植すると迫力があります。開花期は3〜7月(種類によって異なる)で、花色はピンクのほかに、白、赤、黃、オレンジ、複色などがあり、咲き方はシンプルな花姿の一重咲きがポピュラーですが、種類によって半八重咲き、八重咲き、フリンジ咲きなどもあります。 ポピーの植え付け適期は、タネから栽培・育苗した場合は10〜11月、花苗店で苗を購入した場合は3〜4月です。植え付けの際には根鉢を崩さずに丁寧に扱うのがポイントです。 ポピーの花言葉は、「いたわり」「思いやり」「恋の予感」など。 スモークツリー Oleg Tsarev/Shutterstock.com スモークツリーは、ウルシ科ハグマノキ属の落葉性の庭木です。夏にふわふわとした花茎を伸ばして、木が煙っているようにも見える姿から「スモークツリー」という名前がつけられました。ケムリノキ、カスミノキという別名もあります。花茎の色は、ピンク、白、赤などで、開花期は6〜8月。 スモークツリーは生命力旺盛なので、放任してもよく育ちます。一方で、繁茂しすぎる一面もあるので、家庭で栽培する場合には毎年剪定し、2〜3m以内に樹高をキープするとよいでしょう。 スモークツリーの花言葉は、「賑やかな家庭」「賢明」など。 ユリ irin-k/ shutterstock.com ユリは、ユリ科ユリ属の球根植物で、北アメリカやヨーロッパ、アジアに約100種が自生し、日本にはそのうちの15種ほどがあります。可憐なものからゴージャスなものまで、さまざまな花色、花姿、芳香をもつ品種があり、庭花としてはもちろん、祝花や花束にと、古くから親しまれています。開花期は、5~8月(品種により異なる)で、花色はピンクのほかに、赤、黄、オレンジ、白、緑、複色などがあります。 ユリの球根の植え付け適期は10~11月。また、春~初夏にポット苗で出回る品種があるため、それらを植えつけて育てることもできます。 ユリの花言葉は、「純粋」「無垢」「威厳」など。 インパチェンス Yui Yuize/Shutterstock.com インパチェンスは、ツリフネソウ科ツリフネソウ属(インパチェンス属)の一年草です。草丈は10〜40cm程度とやや低く、こんもりと茂るので花壇の前段〜中段に向いています。開花期は5〜11月と、初夏から秋までの長い期間にわたって花が楽しめるのが魅力です。花色はピンクのほかに、赤、オレンジ、白があり、花径は3〜4cmとやや小さめ。 インパチェンスの植え付け適期は5月〜7月中旬で、タネから育てる場合は4月下旬~6月までに種まきをしましょう。 インパチェンスの花言葉は、「鮮やかな人」「強い個性」「私に触れないで」など。 タチアオイ(ホリホック) Bowonpat Sakaew/Shutterstock.com タチアオイは、アオイ科ビロードアオイ属の草花。種類によって一年草、二年草、多年草があり、生育期間はそれぞれ異なります。全般的には一年草や短命な多年草とされることが多く、植えたままだと数年で絶えてしまうため、株で冬越しさせるよりも種子で更新していくほうが現実的です。春まきの場合は3~4月、秋まきの場合は9~10月に行います。一重咲きと八重咲きの品種があり、花色もピンクのほかに赤、白などバリエーション豊富。花そのものは数日でしぼんでしまいますが、次から次に花を咲かせるので飽きることなく楽しめます。 花言葉は「豊作」「あなたの美しさは気高い」など。 月見草 月見草は、アカバナ科マツヨイグサ属の淡いピンクの花を咲かせる草花で、種類によって一年草、二年草、多年草があります。原産地は南北アメリカ。開花期は5〜9月で、夕暮れ時に咲き始めるのが特徴です。咲き始めは白い花ですが、徐々にピンクへと変化し、翌朝にしぼんでしまいます。現在日本ではほとんど栽培されていませんが、それに代わってヒルザキツキミソウ(O.speciosa)がガーデニングでは最もポピュラーに普及しています。名前のとおり昼に咲き、花色は白〜ピンクがあり草丈は30〜40cm。 月見草の花言葉は、「移り気」「ほのかな恋」など。 シャクヤク(ピオニー) Kazakov Maksim/Shutterstock.com シャクヤクは、ボタン科ボタン属の多年草で、多くが大輪八重咲きで華やかな花を咲かせます。よく似たボタンとの大きな違いは、シャクヤクが草花であるのに対し、ボタンは樹木であること。花色は、ピンクのほかに、赤、オレンジ、黄色、白があり、開花期は5~6月です。 シャクヤクの植え付け適期は9~10月で、新しい根が伸びる秋以外に根をいじると生育が悪くなるため、適期以外の植え付けや植え替えは避けたほうが無難です。 ピンク色のシャクヤクの花言葉は、「はにかみ」。 秋に咲くピンクの花 初秋から晩秋にかけてピンクの花を咲かせる植物をセレクト。秋が深まるにつれて、オータムカラーに馴染む、深い色合いのピンクが多くなってきます。 オシロイバナ simona pavan/Shutterstock.com オシロイバナは、オシロイバナ科オシロイバナ属(ミラビリス属)の多年草です。原産地はペルーなどの熱帯アメリカで、暑さに強い性質を持っています。草丈は30〜100cm。開花期は6〜10月で、花色はほかに白、赤、オレンジ、黄、複色があります。こぼれ種で増えて雑草化するほど強健で、放任してもよく育つのでビギナーにおすすめ。植え付けの適期は6〜8月。日当たりと風通しのよい場所を選んで植え付けます。花は短命の一日花ですが、次々と咲くので、終わった花をまめに摘み取り、株周りを清潔にしておきます。 オシロイバナの花言葉は、「不思議な」「慎重」など。 コスモス Larcsky789/Shutterstock.com コスモスは、キク科コスモス属の一年草です。開花期は10〜11月で、秋の到来を告げる花として日本人には馴染み深いのではないでしょうか。花色は、ほかに白、赤紫などがあります。群植して観光スポットにしているところも多いように、日当たりと風通しがよければ、手をかけずとも旺盛に生育するので、初心者にもおすすめ。原産地はメキシコで、暑さには強いものの寒さには弱い性質があります。冬になると地上部が枯れて越年しないので、開花が終わったら抜き取って花壇を整理しましょう。 コスモスの花言葉は、「乙女の真心」「愛情」など。 バラ バラは、バラ科バラ属の落葉性の花木です。一番の開花期は5月頃ですが、初夏から晩秋にかけて繰り返し咲く「四季咲き」タイプを選べば、10月頃にも美しい花姿を楽しめます。この時期には昼夜の気温差が大きくなるので、初夏に咲く一番花よりも花色が冴え冴えとし、カップ咲きではより深くなるのが魅力です。つる性(つる樹形)、半つる性(ブッシュ樹形)、木立ち性(シュラブ樹形)というように、品種によって樹形が異なるので、庭の広さや環境に合うものを選ぶとよいでしょう。花色は、ほかに赤、オレンジ、黄、茶、紫、緑、白、複色などがあり、花姿も一重咲き、八重咲き、房咲き、カップ咲きなど多様で、選ぶ楽しみがあります。植え付けの適期は、休眠期の12〜2月。日当たり、風通しがよい場所に、十分に肥料を施して植え付けます。冬は落葉して休眠するので、毎年切り戻し剪定をして樹形を整えましょう。 バラの花言葉は、「あなたにふさわしい」「輝かしい」「愛嬌」「新鮮」「斬新」など。 シュウメイギク billysfam/Shutterstock.com シュウメイギクは、キンポウゲ科イチリンソウ属の半常緑の多年草で、草丈は30〜150cm。原産地は中国、台湾です。古い時代に日本に伝えられ、京都の貴船地方で自生するようになったとされています。名前の一部に「菊」がつけられていますが、実際はキンポウゲ科に属すアネモネの仲間。英語では「ジャパニーズアネモネ(Japanese anemone)」と呼ばれています。開花期は9月下旬〜10月。白の花色もあります。花姿も5弁のガクからなる一重咲きや、ガクが多数重なる半八重咲き、八重咲き、広いガクが重なって牡丹(ボタン)のような咲き姿を見せるボタン咲きなどがあります。植え付けの適期は3〜4月か9〜10月。日向〜半日陰の風通しのよい場所に、水はけ、水もちのよい土作りをして植え付けます。開花期は次々と花を咲かせるためにも、まめに花がらを摘みましょう。多年草なので、一度植え付ければ毎年開花します。 シュウメイギクの花言葉は、「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」「忍耐」など。 リコリス リコリス(ヒガンバナの仲間)は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)の、日本や中国、ミャンマーなどを原産地とする球根植物です。細長い花弁が外にクルンと反り返り、長く伸びるしべとの対比もあって、秋の庭の主役となる存在感があります。開花期は8〜10月で、品種によっては早咲き、遅咲きのものがあるので、組み合わせて開花リレーをさせると長期間にわたって楽しめます。花色はピンクのほかに、赤、オレンジ、黄、白、紫、青、複色があり、また、花弁にキラキラとラメが入るような光沢感のある品種もあります。 リコリスの花言葉は、「情熱」「独立」「再会」など。 ネリネ(ダイヤモンドリリー) ネリネは、ヒガンバナ科ヒメヒガンバナ属(ネリネ属)の球根植物です。南アフリカ原産で、花弁がキラキラ輝くことからダイヤモンドリリーという別名があります。園芸品種としては、ネリネ・サルニエンシスをもとに改良されたものが多く流通しています。開花期は10月中旬〜12月中旬頃で、花色はほかに白、赤、オレンジ、紫、複色などがあります。花もちがよく、3週間ほどきれいな花姿を楽しむことができます。草丈は30〜40cmで、暑さに強い植物ですが、寒さに弱いため、冬は霜や凍結に注意する必要があります。 ネリネの花言葉は「また会う日を楽しみに」「忍耐」「箱入り娘」など。 ダリア Alex Manders/Shutterstock.com ダリアは、キク科ダリア属のメキシコやグアテマラを原産地とする多年草です。基本的には春植え球根植物ですが、一年草のように種から育てられるものもあります。ダリアにおいては花径10cmでも小輪と呼ばれ、大きな花では30cmに達する品種もあります。開花期は5~11月、花色はほかに赤、黄、オレンジ、白、茶、黒、複色などがあり、種類によって花色、咲き方、草丈、花径、花期のバリエーションが豊富で、数万という単位で品種数が存在しています。 ダリアの花言葉は、「華麗」「優美」など。 ミセバヤ ミセバヤは、ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草。原産地は日本、中国などで、主に岩場に自生してきたとされています。暑さ寒さに強く、日本の気候によく馴染んで丈夫に育つ植物です。草丈は10〜60cm。茎葉が地際から多数出る株立ち状の草姿で、茎は直立せずにしなるようにして伸び、長くなると下垂していきます。厚みのある丸い葉が愛らしく、多肉植物としても愛されています。開花期は10〜11月で、花色はピンク。小さな花がまとまって頂部にドーム状に咲き、秋が深まるとともに葉が赤く紅葉する姿にも観賞価値があります。 ミセバヤの花言葉は、「大切なあなた」。 シュウカイドウ EQRoy/Shutterstock.com シュウカイドウは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属の球根植物で、楚々とした風情が魅力の山野草です。暑さや寒さに強い性質をもち、関東以西では特に寒さ対策の必要はなく、戸外で越冬できます。開花期は7月下旬〜10月中旬。花色はピンク、白があり、日が差すとキラキラと光るラメのような質感が特徴です。 シュウカイドウの花言葉は、「恋の悩み」「片思い」など。 冬に咲くピンクの花 冬の寒さにも負けずに開花し続けるピンクの花色の植物を取り上げました。冬は成長がゆるやかになり花持ちがよいので、寄せ植え作りにも適した季節です。 シクラメン davidek1/Shutterstock.com シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属の球根植物です。原産地は北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸。寒さに弱い性質があり、晩秋から冬の贈答用の花鉢としてのイメージをもたれがちです。しかし原種に近いガーデンシクラメンは比較的寒さに強く、ほとんど霜が降りない暖地では地植えでの栽培も可能。開花期は10~3月で、花色は、ほかに白、赤、紫、複色などがあります。花つきがよく、次々とつぼみが上がってくるので、開花期間は液肥を与え、終わった花はまめに摘み取るようにしましょう。 シクラメンの花言葉は、「清純」「思慮深い」「内気」など。 パンジー&ビオラ Norman Chan/Shutterstock.com パンジー&ビオラは、スミレ科スミレ属の一年草です。原産地はヨーロッパで、暑さに弱い性質を持っています。開花期は11〜5月と長く、開花株を購入すれば11月頃から楽しめますが、最盛期は3〜5月です。花色はピンクのほかに赤、白、オレンジ、黄、紫、青、茶、黒、複色など多様。花の大きさも小輪から大輪まで幅広く、花弁にフリルが入るものなどもあります。草丈は20〜40cm。 パンジー&ビオラの栽培は、苗の植え付けからスタートするよいでしょう。開花株は11〜4月に出回ります。日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥などをすき込んで植え付け、乾燥したら水やりします。3月頃から開花が旺盛になるので、10日に1度を目安に液肥を与え、終わった花がらは早めに摘み取っておくと、次から次につぼみが上がってたくさん咲きます。開花期を終えたら枯死して越年しないので、抜き取って処分します。 パンジー、ビオラの花言葉は、「思慮深い」「誠実」「少女の恋」など。 スイートアリッサム Haruzo/Shutterstock.com スイートアリッサムは、アブラナ科ニワナズナ属(ロブラリア属)の一年草です。原産地は地中海沿岸北部〜西アジアで、高温多湿に弱い傾向があります。開花期は3〜5月、10〜12月で、花色は、ほかに白、赤、紫など。草丈は10〜15cmで這うように広がるので、花壇の縁取り(エッジ)などに重宝します。 ポピュラーな植物で、花苗店で容易に苗を入手できます。植え付け適期は10〜11月か3月頃。花壇に元肥として緩効性化成肥料を施して植え付けます。春にアブラムシが発生しやすいので、土中に混ぜる粒状タイプの薬剤を利用するのも一案です。花がらはまめに摘んで株周りを清潔に保ちましょう。生育して草姿が乱れてきた頃に切り戻すと、再び盛り返して開花します。夏越しはできないので、枯れたら抜き取って処分しましょう。 スイートアリッサムの花言葉は、「優美」「美しさにまさる価値」など。 ツバキ(椿) pen kanya/Shutterstock.com ツバキは、ツバキ科ツバキ属の常緑性の庭木。日本原産で、国内で作出された品種だけでも2,000種を超え、欧米でも「カメリア」と呼ばれて愛されています。開花期は9~2月、もしくは2~4月で、枝先に濃紅か紅色の直径5~7cmの花をつけます。まれに、淡紅色や白色のものもあります。真夏と厳寒期を除けばいつでも植え付けができますが、適期は春(3月中旬~4月)、梅雨(6~7月)、秋(9~10月)。日本原産のため、日当たりや土質、風や寒さといった、生育環境への適応能力が高く育てやすい花木といえます。 ツバキの花言葉は、「控えめな優しさ」「誇り」など。 サザンカ shepherdsatellite/Shutterstock.com サザンカは、ツバキ科ツバキ属の日本原産の常緑性庭木。基本的な性質や花姿がよく似ているツバキと間違われることがありますが、ほとんどのツバキが花弁をまとめて落とすのに対し、サザンカは花弁が基部で癒合していないため花が終わると花弁が1枚ずつ散ることなどから見分けられます。水はけがよく、適湿で肥沃な場所を好みます。本来、日当たりを好みますが、日陰でもよく育ちます。開花期は10〜12月、花色はほかに赤、白、斑やぼかしが入ったものなどがあります。 サザンカの花言葉は、「ひたむきさ」「理想の恋」など。 プリムラ・オブコニカ プリムラ・オブコニカは、サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の草花。本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、暑さには弱いため、暖地では基本的には一年草扱いとなります。開花期は12月~4月で、花色はほかに黄、青、白、紫、複色など。初心者でも育てやすく、丸みのある葉の中心にサクラに似た形の愛らしい花がまとまって咲きます。咲き姿のバランスがよくコンパクトにまとまるので、他の植物とも合わせやすく、寄せ植えから花壇まで広く活躍します。 プリムラ・オブコニカの花言葉は、「しとやかな人」「青春の美しさ」など。 キルタンサス キルタンサスは、ヒガンバナ科キルタンサス属の球根植物で、原産地は南アフリカ。種によって形態や性質が大きく異なり、開花期は大きく分けると、冬咲きと初夏・夏咲きがありますが、なかには春に花を咲かせる品種も。もっとも一般的で代表的なのは、「マッケニー」とその交配種で、一般的に「キルタンサス」といえば、このタイプを指すことがほとんどです。マッケニータイプの主な開花期は冬から早春で、花色はピンクのほかに赤、黄、オレンジ、白、複色と多彩。湿気に強く丈夫なので、鉢や庭に植えっぱなしでもよく育ちます。 キルタンサスの花言葉は、「恥ずかしがり屋」「ロマンティック」など。 ピンクの実をつける植物 植物の中には、花以外にも寄せ植えや花壇、庭風景の彩りになるものがあります。ここでは、果実がピンク色で鑑賞価値が高い種類をご紹介します。 ペルネッティア ペルネッティアは、ツツジ科シラタマノキ属(ゴーテリア属)の常緑性の庭木で、5〜7月にスズランに似たベル形の白く小さな花を咲かせる植物です。10〜12月頃に1cm前後の艶やかな果実がつき、その色は種類によってさまざまで、白、ピンク、赤、紫など。園芸品種の一つである「ハッピーベリー」という名でも広く知られています。 ペルネッティアの花言葉は、「実る努力」「小さな幸せがいっぱい」「ひそかな情熱」など。 ドラゴンフルーツ TCU Tech/Shutterstock.com ドラゴンフルーツは、サボテン科ヒモサボテン属の常緑性の多年草で、中米から南米北部が原産です。日本では沖縄のほか、温暖な地域で栽培されています。サボテンなので、乾燥に強いほか、病害虫の心配も少なく、冬は室内で管理すれば家庭でも開花させて実を収穫することは十分可能です。ドラゴンフルーツといえば、果皮がピンク(赤)で果肉がピンク(赤)または白が一般的ですが、果皮が黄種類もあります。開花期は6〜10月で、月に1回、満月の頃に月下美人のような20~30cmほどの花を一晩だけ咲かせます。 ドラゴンフルーツの花言葉は、「永遠の星」「燃える心」です。 ザクロ Olga Mukashev/Shutterstock.com ザクロは、ミソハギ科ザクロ属の落葉性の果樹です。実のなる樹木として古くから親しまれているほか、夏に咲く花はタコさんウインナーのようなユニークな形をしており、観賞価値があります。また、ザクロは美容や健康に優れた効果を持つフルーツであることから、スーパーフードと呼ばれています。収穫期は10月中旬〜11月中旬。開花期は5月下旬〜6月で、花は一般的な一重咲きのほか、八重咲きなどもあります。 ザクロの花言葉は、「優美」「子孫の守護」など。 ピンクの葉をつける植物 葉の色は、緑色が一般的ですが、ピンク色に色づく葉もあります。葉色の違いも楽しみながら植物によるコーディネートが楽しめる品種をご紹介します。 ポインセチア Cora Mueller/Shutterstock.com ポインセチアは、トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)の常緑性の低木です。花びらのように見える苞(ほう)が美しく色づき、赤、白、緑のクリスマスカラーを揃えることができるので、冬に欠かせない観葉植物として親しまれています。観賞期は11~2月、葉(苞)の色は、最もポピュラーな赤のほかに、ピンク、黄、白、緑、紫、複色があります。 ポインセチアは鉢植えで育てます。シーズン前に鉢植えの状態で販売されているものを購入したら、鉢の大きさにあった鉢受け皿を準備しましょう。 ポインセチアの花言葉には、「祝福」「幸運を祈る」などがあります。 ハツユキカズラ(初雪カズラ) Itsunfotos/Shutterstock.com ハツユキカズラは、キョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑性の庭木で、古くから日本に自生してきたテイカカズラを品種改良した園芸品種。ピンクや不定形の斑が混じる新葉が展開するのが特徴で、主に葉の美しさを楽しむつる植物。新葉はピンクから白の斑入り葉へ変化し、やがては緑一色に。晩秋以降、寒さにあたると紅葉して再びピンク味を帯び、一株でも変化に富んだ葉色が楽しめます。前年の夏にできた花芽を切り落とさなければ、翌年の5月中旬〜6月中旬に、カザグルマのような形をした白い5弁花が咲きます。 ハツユキカズラの花言葉には、「化粧」「素敵になって」「心の灯」などがあります。 アジュガ Anna Gratys/Shutterstock.com アジュガは、シソ科キランソウ属(アジュガ属)の常緑性の宿根草です。草丈は10〜30cm、開花期は4~6月中旬で、長さ15cm程度の花茎がいっせいに立ち上がり、青紫やピンク、白の可憐な花を穂状につけます。そしてなんといってもその魅力は、変化に富んだ葉色の美しさにあります。ピンクや白の斑入り、ライムグリーンにブロンズ色など、バラエティー豊かな美しい葉色が特徴で、花壇のグラウンドカバーや寄せ植えにアクセントとして取り入れれば、花々にも負けない存在感を放ちます。葉がピンク色がかるアジュガの園芸品種は、‘バーガンディグロー’、‘ディクシーチップ’など。 アジュガの花言葉は、「強い友情」「心休まる家庭」。 ワイヤープランツ ワイヤープランツは、タデ科ミューレンベッキア属の常緑性の低木です。ワイヤーのような細いつるを伸ばして生育し、長いものでは5mにも達します。葉は艶やかな明るいグリーンで、1cmほどの小さな丸い葉が密につく姿が愛らしく、観葉植物としての一面も持っています。 ワイヤープランツ‘スポットライト’は、緑の葉に白やピンクがマーブル状に入ったかわいい雰囲気が人気の園芸品種。インドアグリーンや寄せ植えのほか、這うように広がる性質から、ハンギングバスケットや花壇の縁取り、グラウンドカバーなどに好んで利用されます。 ワイヤープランツの花言葉は、「憧れ」「純愛」など。 コリウス コリウスは、シソ科コリウス属の草花で、日本では園芸的には一年草扱いとされます。観賞期間が長く、特に、暑さ厳しい真夏やガーデンの色合いが寂しくなってくる秋のガーデニング素材としても頼れる植物です。葉色は複色になっていることが多く、緑が勝るものから、ピンクや赤の葉に黄緑色の縁取りが入るもの、緑の葉に赤い斑が入るものなど、オレンジ色や赤色、紫色、黒色まで実にさまざま。他のカラーリーフにはない、ユニークで印象的なコリウスの葉色や模様は、ハロウィンの花壇や寄せ植えの演出としてもぴったりです。 コリウスの花言葉は、「健康」「かなわぬ恋」など。 カラジウム Pana88/Shutterstock.com カラジウムは、サトイモ科ハイモ属(カラジウム属)の、熱帯アメリカを原産とする落葉性の球根植物です。葉色はグリーンに赤やピンク、白などの斑が入り、トロピカルな表情が魅力。品種によっては小型種や大型種があり、草丈は10〜50cmと幅があります。 暑さには強い一方で寒さには大変弱いため、地植えにしている場合は、気温が15℃を下回るようになったら、鉢上げして室内に移動するか球根を掘り上げて貯蔵するなどして冬越しさせます。 葉がピンク色がかるカラジウムの園芸品種は、‘ハートトゥハート’、‘ローズバッド’など。 カラジウムの花言葉は、「喜び」「歓喜」「さわやかさ」「分かち合い」など。 コルジリネ Kristi Blokhin/Shutterstock.com コルジリネは、キジカクシ科センネンボク属の常緑性の庭木です。葉色はピンク、赤、黄、緑、斑入りなどで、細長い葉を放射状に伸ばす姿から「ドラセナ」の名で呼ばれることがありますが、分類上、ドラセナとは異なります。 コルジリネには、高木に育ち寒さに強い種類と、低木でコンパクトに育ち寒さに弱い種類があり、それぞれ特徴や育て方が異なるので、苗を入手する際は、その目的やどのようなシチュエーションで楽しむのかを明確にしてから種類を選びましょう。ピンク色がかる葉をもつものは、コルジリネ・エレクトリック‘ピンク’や、コルジリネ・フルティコサなど。 コルジリネの花言葉は「幸福な交際」。 ピンク色の花・実・葉をコレクションしてピンク色の植物を一年中楽しもう! Weiming Xie/Shutterstock.com ピンク色の花を咲かせる植物は数多く、一年を通して育てることができますよ! 目にとまりやすい花色なので、庭やベランダの華やかな演出に一役買ってくれるのもいいですね。ぜひ好みのピンクの花や植物を選んで、理想の景色作りをガーデニングで叶えてください。
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樹木

ツタ(ナツヅタ)を植える前に知っておきたいメリット&デメリットと育て方を解説
ツタ(ナツヅタ)の基本情報 Sodel Vladyslav/Shutterstock.com 植物名:ツタ学名:Parthenocissus tricuspidata英名:Boston-ivy、grape ivy、Japanese creeper、Japanese ivy和名:ツタ(蔦)その他の名前:ナツヅタ(夏蔦)、アマズラ(甘葛)、モミジヅタ(紅葉蔦)など科名:ブドウ科属名:ツタ属原産地:日本分類:落葉つる性木本 ツタ(ナツヅタ)はブドウ科ツタ属の落葉性つる植物です。原産地は、日本の北海道〜九州、朝鮮半島、中国。昔から日本の山野に自生してきたもので暑さや寒さに強く、育てやすい植物です。1年で1.5〜5mはつるを伸ばし、旺盛に茂っていきますが、吸盤のついた巻きひげや茎から出る気根を自ら他者に絡ませていくので、人の手による誘引の必要はありません。 春から秋にかけてはグリーンの葉を広げて面を埋め、みずみずしいシーンを演出、また秋には真っ赤に紅葉するので、季節感を楽しめるのもいいですね。夏は涼しい緑陰を作り、冬は葉を落として日差しをもたらすので、グリーンカーテンとしても利用されています。 ツタ(ナツヅタ)の花や葉の特徴 phichak/Shutterstock.com 園芸分類:観葉植物開花時期:6〜7月樹高:8m以上耐寒性:強い耐暑性:強い花色:緑 ツタ(ナツヅタ)の開花期は6〜7月。直径2〜3mmのグリーンの花なので、あまり目立ちません。秋には小さな果実を鈴なりにつけ、黒く熟した表皮には白い粉が吹いています。 葉は手のひらのような形で、3〜5裂しています。デザインのモチーフとしてさまざまに用いられる、美しい葉姿が特徴です。最大の魅力は晩秋からの紅葉。一面が真っ赤に染まる姿は見応えがあります。 ナツヅタとフユヅタの違い 冬に落葉したツタ。Daniel Sztork/Shutterstock.com ナツヅタとフユヅタは大変よく似ているので、見分けがつきにくいですよね。ナツヅタはブドウ科の落葉性つる植物で、フユヅタ(キヅタ)はウコギ科の常緑性つる植物。生育期のみ葉を茂らせ、冬には葉を落とすためナツヅタ、冬も青々とした葉姿を残すためにフユヅタとそれぞれ呼ばれるようになりましたが、別種の植物です。また、ナツヅタは気根と吸盤を使ってつるを他者に絡めますが、フユヅタは気根のみを使ってつるを這わせます。ちなみに、観葉植物として人気の高いシュガーバインは、常緑ですが、ナツヅタの仲間を品種改良したもの。アイビーはフユヅタです。 ナツヅタに分類されるシュガーバイン。KPG-Payless/Shutterstock.com フユヅタに分類されるアイビー。M88/Shutterstock.com ツタを植えるメリット・デメリット A.Luna/Shutterstock.com おしゃれな雰囲気をもつツタ(ナツヅタ)は、一度は植えてみたいつる植物として人気ですが、それなりにメリット・デメリットが顕著な植物でもあります。この項目でそれを把握して、植えるかどうか判断してください。 メリット ①つるを広い面に這わせて、みずみずしいシーンを作り出すことができます。②あまりデザイン性に優れないブロック塀やフェンスに這わせれば、目隠しすることができます。③窓前や建物に仕立てることで断熱効果・遮音効果を得られます。夏は日陰になって涼しく、冬は葉を落として陽だまりを楽しめるので、グリーンカーテンとしても利用できます。 デメリット ①生命力が旺盛で成長が早く、はびこりすぎることがあるので、メンテナンスに手間がかかります。②環境によっては虫が発生しやすくなることがあります。③建物に直接這わせると、壁を傷めてしまうことがあります。壁面にヒビなどがある場合には、そこにつるが入り込むこともあるので、ネットやワイヤーなどを張った上に、つるを這わせるなどの対策が必要です。 ツタ(ナツヅタ)の名前の由来や花言葉 Kuttelvaserova Stuchelova/Shutterstock.com ツタという名前の由来は諸説ありますが、他の木や岩肌に伝って伸びる様子から、「つたう」といわれたものが変化したという説が有力とされています。別名のナツヅタは、前述のとおり、夏に葉を茂らせて花を咲かせ、冬には落葉して見えなくなることから。また、ツタの樹液はほのかに甘く、古来甘味料の採取に利用されたという説から、アマズラ(甘葛)の別名もあります。 ツタの花言葉は「永遠の愛」「結婚」。つる植物らしい、結びつきの強さを表す花言葉です。 ツタの代表的な種類 ツタという言葉は、ツタ属全体を指すこともあります。ツタ属の中から、ここでご紹介しているツタ(ナツヅタ)以外に、ガーデニングでよく利用される代表的な種類をいくつかご紹介します。 アメリカヅタ bonilook/Shutterstock.com アメリカヅタは小葉が5つ集まり、掌状に広がる葉が特徴です。夏の青い葉や秋の紅葉が美しく、壁面緑化にもよく使われています。別名バージニアクリーパー。 ヘンリーヅタ AngieC333/Shutterstock.com ヘンリーヅタは他のツタに比べて成長がやや緩やかで、管理しやすいため、最近人気が高い種類です。こちらも鮮やかな紅葉が楽しめます。 ヴェイチイ Sodel Vladyslav/Shutterstock.com ツタ(ナツヅタ)の園芸品種で、一般種に比べるとやや小ぶりな葉を持ち、生育も穏やかで育てやすい品種です。 ツタ(ナツヅタ)の栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜7月植え付け・植え替え:3月下旬〜9月(真夏を除く)肥料:5〜9月 ツタ(ナツヅタ)の栽培環境 JT888/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日なたから半日陰まで、場所を選ばずよく育ちます。ただし、日照が不足すると、秋の紅葉時に発色が悪くなるので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】土壌は適度に湿った場所を好みますが、丈夫で乾燥にも耐え、条件を選ばずよく育ちます。ただ、肥沃な土壌のほうがより生育が旺盛になり、枝葉をぐんぐん伸ばしていくようです。 耐寒性・耐暑性 日本の気候によく馴染み、暑さや寒さに強い性質を持っています。マイナス10℃以下にも耐え、耐寒性、耐暑性ともに高いので、基本的に冬越しや夏越しの対策は必要ありません。 ツタ(ナツヅタ)の育て方のポイント 用土 blueeyes/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料少量を混ぜ込んでよく耕してください。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり Vladimir Gjorgiev/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に行うようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意しましょう。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、休眠中の冬でもカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え】 強健な性質なので、1年目は植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥の必要はありません。2年目以降は春の芽出し前に緩効性肥料を株まわりに施します。それ以降は特に必要ありませんが、株の生育に勢いがない場合は液肥を与えて様子を見てください。 【鉢植え】 生育期の4月〜9月中旬に緩効性化成肥料を株の周囲にばらまき、軽くスコップで耕して土に馴染ませます。株の生育に勢いがない場合は、液肥を与えておくとよいでしょう。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 ツタ(ナツヅタ)に発生しやすい病気は、炭そ病、さび病などです。 炭そ病は、春や秋の長雨の頃に発生しやすくなります。カビが原因の伝染性の病気で、葉に褐色で円形の斑点が現れるのが特徴です。その後、葉に穴があき始め、やがて枯れ込んでいくので、早期に対処することが大切です。斑点の部分に胞子ができ、雨の跳ね返りなどで周囲に蔓延していくので、被害を見つけたらすぐに除去して土ごと処分しておきましょう。密植すると発病しやすくなるので、茂りすぎたら葉を間引いて風通しよく管理してください。水やり時の泥の跳ね返りがきっかけになりやすいので、株元の表土を狙ってやさしい水流で与えるようにしましょう。 さび病は、カビによる伝染性の病気です。葉にくすんだオレンジ色で楕円形の斑点が現れます。この斑点は、やや細長くイボ状に突起するのが特徴です。症状が進むと斑点が破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。放置すると株が弱り、枯死することもあるので注意。発病した葉は見つけ次第切り取って処分し、適用のある薬剤を散布して防除します。 【害虫】 発生しやすい害虫は、アブラムシ、カイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついてしまうほどに。植物の茎葉について吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 ツタ(ナツヅタ)の詳しい育て方 植え付け・植え替え OlegDoroshin/Shutterstock.com 植え付け・植え替えの適期は、3月下旬〜9月です。ただし、真夏は株が弱りやすいため避けたほうが無難です。ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、軽く根鉢をほぐして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 庭で育てている場合、環境に合えば植え替える必要はありません。ただし、植え付けから5〜6年経って株が込み合っているようなら、掘り上げて株分けしてください。改めて植え直し、株の若返りをはかりましょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、6〜7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れます。苗をポットから取り出して軽く根鉢をくずし、鉢の中に仮置きして高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、毎年は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。 剪定・切り戻し mihalec/Shutterstock.com 剪定適期は、葉を落として休眠中の12〜翌年2月。落葉している状態だと、つるがよく見えるので、作業がしやすいです。茂りすぎている部分や、これ以上範囲を広げたくない部分などをカット。剪定位置はあまり気にせずに、つるとつるとの分岐点を目安に、自由にカットしてかまいません。翌年の生育期になると、再び旺盛につるを伸ばすので、毎年同じくらいの範囲にとどめたい場合は、つるの1/2から1/3くらいまで切り戻します。 また、ツタ(ナツヅタ)は生育期に剪定してもOKです。葉が込み合っていると、病害虫を招くおそれがあるので、うっとうしく茂りすぎている部分は切り取って風通しをよくしましょう。 夏越し・冬越し Walter Pall/Shutterstock.com 【地植え】 暑さ、寒さに強いので、鉢上げして養生させるといったケアは必要ありません。 【鉢植え】 ハンギングや小鉢仕立てにして、移動しやすい状態で栽培している場合、コンクリートに囲まれたベランダやテラスなど、真夏に暑くなりすぎるようなら、風通しのよい明るい日陰に移動するとよいでしょう。寒さには強いので、戸外で越冬できます。 増やし方 Emmily/Shutterstock.com 株分け、挿し木、つる伏せで増やすことができます。 【株分け】 株分け適期は4〜5月か9〜10月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて4〜5芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、株が増えていくというわけです。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、ツタ(ナツヅタ)は挿し木で増やせます。 挿し木の適期は、4〜5月か9〜10月です。新しく伸びた枝を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。3号鉢を用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。芽が出て順調に生育し、根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【つる伏せ】 つる伏せの適期は、4〜5月か9〜10月です。 まず、3号鉢に市販の草花用培養土を入れて、十分に水で湿らせておきましょう。つるの気根がついた部分を3〜4cmにカットします。鉢土の上に根を平らに置き、2cmほど土をかぶせておきます。これを水切れしないように管理すると芽を出し、新しい個体として生育し始めます。しばらく育苗し、ポットに十分に根が回った頃に、植えたい場所に植え付けます。つる伏せのメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 ツタ(ナツヅタ)を撤去する方法 Happy_Nati/Shutterstock.com 「ツタ(ナツヅタ)が繁茂しすぎて手に負えないので、もう撤去したい」という声を聞くこともあります。メンテナンスが負担になってしまうなら、処分するのも一案です。壁面やフェンスに絡ませたつるは、手作業で剥がしましょう。丈夫で育てやすい反面、大変生命力が強いので、地上部を撤去しても地中に残っている根から芽が出て、またすぐにはびこってしまうことがあるかもしれません。その場合は、植えていた部分に除草剤をまいて対処するのも1つの方法です。 ツタ(ナツヅタ)を植えるならこまめに手入れを flaviano fabrizi/Shutterstock.com ツタ(ナツヅタ)はなんといっても美しい葉姿が魅力ですが、一方ではつるが旺盛に茂りすぎるきらいがあるので、定期的なメンテナンスも必要です。とはいえ、ツタが作り出すシーンは自然のアートといえるほどに見応えがあるので、ぜひ栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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育て方

9月の庭仕事をチェック! ガーデニングカレンダー September
来年の庭の植栽プランを立てましょう 秋は宿根草や春咲き球根(チューリップやヒヤシンスなど)、バラ苗、果樹苗の買いどき、植えどきです。ホームセンターや園芸店のほかに、ちょっと変わったものを入手したいなら、専門ナーセリーものぞいてみましょう。宿根草やバラ、クレマチス、果樹など、それぞれのジャンルに特化したナーセリーがあり、通販で購入できるところもたくさんあります。Garden Story内で連載をしているショップもあるので、ぜひ検索してみてくださいね。珍しい品種、人気の植物は早期に“sold out”になってしまうので、早めに計画を立てましょう。 茂った植物を間引き&透かし剪定で庭をリフレッシュ 猛暑日が続く夏の間は、庭仕事がはかどらなかったという方、涼しくなってきたら庭の整理をしましょう。夏の間に茂りすぎた株が向こう側の景色を遮っていたり、株姿が乱れて雑然とした雰囲気になっていたりするものがあります。茂りすぎた株は、先端を切って短くするのではなく、枝数を減らすように株元付近から剪定して間引きます。このように全体をコンパクトにすると、風通しがよくなって秋以降もきれいに生育します。また、思いのほか大きくなる植物もあるので、庭全体を遠目で眺めて、不要だなと思う植物は抜き取って、リフレッシュしましょう。 水やりを夏仕様から秋仕様に Joaquin Corbalan P/ shutterstock.com 鉢植えの植物は真夏と同じように頻繁に水やりをしていると、根腐れの原因になります。水の渇き具合をチェックして、気温が下がっていることを確認したら、夏仕様から秋仕様に変えましょう。自動灌水機を1日2回に設定している方は、1回に設定し直しましょう。 種まきを始めましょう Michelle Lee Photography/Shutterstock.com 庭にかかるコストを抑えたいなら、種まきをして自分で苗をつくりましょう。ムラサキハナナ、ワスレナグサ、アグロステンマ、オルレア、リムナンテス、ロベリアなど、耐寒性の強い一年草や二年草の種まきは、9月中に終えましょう。種子から育てると時間はかかりますが、経費は苗のおよそ1/10に抑えられますし、芽吹きから観察するのも面白いものです。 冬野菜の播きどきです ホウレンソウや小カブは用土に直まきして栽培することができます(左写真は小カブ)。右上/シュンギクの若葉。右下/シュンギクは草丈20〜25cmになったら主枝を途中で折り取って収穫します。根元のわき芽が伸びたら折り取って、繰り返し収穫できます。 家庭菜園を楽しんでいる人は、そろそろ冬野菜の準備です。ダイコンやラディッシュは9月中旬に、月末頃からはハクサイ、コマツナ、チンゲンサイ、カブ、スイスチャード、ホウレンソウ、シュンギクなどの種子を播くことができます。ホウレンソウの場合は、種まきの1週間前までに苦土石灰を土にまいてなじませておきましょう。 クリスマスローズの苗を植え付けましょう Traveller70/shutterstock.com 宿根草のクリスマスローズは9月下旬頃から植え付け、植え替えを始めましょう。本格的な寒さがくる前までに、定着させておく必要があります。鉢植えは2年に1度は植え替えが必要です。植え替えをする際は、根をあまり崩さないようにしましょう。大株になったクリスマスローズは、9月後半が株分けのタイミングです。以下の記事を参考に作業を。開花は3月です。 鉢植えや樹木の台風対策 台風の季節です。暴風雨に備えて、草丈の高いものは茎が折れないようまとめて縛っておくとよいでしょう。鉢やハンギングも置き場所を見直して、飛ばされない場所へ移動しましょう。移動ができない場合は、鉢を寄せ集めて縛っておきます。アーチやフェンスなどの構造物に誘引したつる植物も留め付け箇所を増やします。樹木も株元をチェック。この時期はカミキリムシの幼虫であるテッポウムシが幹の中を食い荒らしていることがあります。弱った樹木は倒れやすいので、おがくずなどが出ていないか、ぐらつきがないかなどを確認し、必要なら支えをしたり、ロープをかけたりなどの対策をしましょう。 秋バラを咲かせるための剪定 四季咲き性のバラの多くは、この時期に剪定すると約50日後に咲きます。日数を逆算すると、9月上旬〜中旬までが剪定のタイミング。順調に花茎が成長すれば10月20日頃から11月上旬に年内最後の花が咲きます。秋に咲くバラは、春よりも小ぶりですが色が濃く、風情があります。 キンモクセイの花を収穫しましょう Lora Sutyagina/Shutterstock.com 9月下旬頃にはキンモクセイが咲き始めます。キンモクセイは花姿を楽しむだけでなく、花の甘い香りをお茶やシロップ漬けにしてもGood。チンキやシロップづくりなど活用方法を、以下でご紹介しています。 青じそは、花も実も美味しく食べられます mujijoa79/Shutterstock.com シソ栽培では、花を咲かせると葉がかたくなるので、夏は花を摘みながら育てますが、もうすぐシーズンが終わるので、そろそろ花を咲かせましょう。花の後には実ができますが、花も実も塩漬けにすると香りのよい調味料として活躍します。おにぎりやお茶漬けに入れると絶品です。 まだまだバジルを楽しみましょう ElenVik/Shutterstock.com シソ同様、バジルも花をつけると葉がかたくなるので、花を収穫した後、半分くらいに切り戻して肥料を施します。しばらくすると再び芽が展開し始めて、秋遅くまでバジルの収穫を楽しむことができます。収穫した花も捨てないで! オリーブオイルに4〜5日漬け込んでおくと、香りが移って料理に重宝しますよ。 生け垣の刈り込みをしましょう Lora Sutyagina/Shutterstock.com 生け垣の刈り込み時期です。希望の高さよりやや低めに刈ると、その後はひと月ほどで新芽が吹いて、ちょうどよい高さになります。 チャドクガにご注意を! 葉の上の黒い点々はチャドクガの幼虫のサインかも。 ツバキやサザンカ、お茶の木があるお宅は、チャドクガにご注意ください。庭木の手入れ中などに、知らずに触れてひどい皮膚炎を起こすことがよくあります。葉に集団でいることが多いので、発見したら葉ごと取り除き、袋に入れて処分しましょう。全長60cm前後の長さの高枝切り鋏を使用すると便利です。




















