スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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イベント・ニュース

クリスマスローズのお悩み解決! 横山直樹さんの「チカラコブクリニック」&特別出張販売〜面谷クリニックの庭より/3月30日(日)
横山直樹さんが鳥取県・米子市へ出張クリスマスローズ診断! 3月30日(日)午前10時〜横山直樹さんと面谷ひとみさんのインスタライブ 横山直樹さんが面谷さんの庭を巡りながら、「花が咲かない」、「花数が少ない」など、クリスマスローズのお悩みを解決するインスタライブを開催します。「花数を衰えさせない植え替えのベストなタイミング」や「アレロパシーを出さない適切な距離感」「草花とクリスマスローズの相性」「適切な植え場所」「猛暑の乗り切り方」など、横山さんが専門家の目線でクリスマスローズの庭づくりを指南します。 クリスマスローズのお悩みがある方もない方も、遠方にいらっしゃる方も、春の面谷クリニックのお庭を一緒に楽しみましょう! *インスタライブは3月30日午前10時〜 ガーデンストーリーのインスタグラムで開催します。 3月30日(日)午後1時〜「横山チカラコブクリニック」開催! また、同日午後1時から、現地にお悩みのクリスマスローズの株の鉢をお持ちいただける方に限り、横山さんが株を診察してくれる「横山チカラコブクリニック(無料)」を開催。ご希望の方には、横山さんがあなたのクリスマスローズの株を健やかに育つよう植え替えしてくれますよ(植え替え料は、1鉢1,000円)。プロの技であなたの大事なクリスマスローズが蘇ります! *診察のみは無料。植え替えは1鉢1,000円。午後1時に直接クリニックまでお越しください。 3月30日(日)午後1時〜午後3時:面谷クリニックオープンガーデン&ラブリーガーデン出張販売 3月30日(日)午後1時〜午後3時は、面谷内科循環器内科クリニックの庭でオープンガーデンも開催。どなたでも自由にお庭をご覧いただけます。クリスマスローズや原種シクラメンが咲き誇り、枝垂れ桜やカタクリも咲き始めました! クリニックの庭を歩いて春の到来を満喫してくださいね。 また、クリニックの庭をデザインした園芸店「ラブリーガーデン」が面谷クリニックのお庭で、同時刻出張販売を行います。横山園芸のクリスマスローズやアネモネ・パブニナ、原種シクラメンなど、大人気のお花をたっぷりご用意して皆さまのお越しをお待ちしております。 *お会計は現金のみとなります。クレジットカード、スマホやデビッドカードなどは使えません。 ◾️住所/鳥取県米子市道笑町4丁目221−1(*クリニックへの電話でのお問い合わせは受けつけておりません。現地に直接お越しください。駐車場50台あり)
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観葉・インドアグリーン

アグラオネマは人気の観葉植物! 特徴や魅力、枯らさないためのお手入れの仕方を解説
アグラオネマの基本情報 FON's Fasai/Shutterstock.com 植物名:アグラオネマ学名:Aglaonema英名:Chinese Evergreen、Aglaonema和名:リョクチク(緑竹)科名:サトイモ科属名:リョクチク属(アグラオネマ属)原産地:熱帯アジア形態:宿根草(多年草) アグラオネマの学名はAglaonemaで、学名がそのまま流通名になっています。サトイモ科アグラオネマ属の常緑多年草で、原産地は熱帯アジア。高温多湿を好み、暑さには強いものの、寒さには弱いので、鉢栽培にして季節によって適した場所に移動しながら管理するのがポイントです。草丈は10〜50cm。冬もみずみずしい葉姿を保つため、観葉植物として人気があります。 アグラオネマの葉や花の特徴 Nokuro/Shutterstock.com 園芸分類:観葉植物開花時期:5〜7月草丈:10〜50cm耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:白 アグラオネマは、主に光沢がある艶やかな葉に美しい斑が入る株姿を観賞する観葉植物で、エキゾチックで涼感を感じさせる人気のインドアグリーンです。直立するタイプと横に広がるタイプがあります。多様な品種が出回っており、白斑、縞模様、迷彩柄、赤葉など、選ぶ楽しみがあるのも魅力です。5〜7月には白い花を咲かせることがあります。白い花弁に見える部分は苞で、その中心にあるのが肉穂花序と呼ばれる花です。ミズバショウやアンスリウムの花に似た、サトイモ科らしい花です。 アグラオネマの名前の由来や花言葉 Mid Photographer/Shutterstock.com アグラオネマという学名は、ギリシア語で「輝く」という意味の「アグオス」と「糸」を意味する「ネーマ」に由来し、光沢のある雄しべを輝く糸に見立てて名付けられたとされています。アグラオネマの花言葉は「青春の輝き」「スマート」などです。 アグラオネマの主な品種 アグラオネマは約20種が確認されています。ここでは、さまざまな種類や人の手によって作出された園芸品種の中から、ポピュラーなものをいくつかご紹介します。 アグラオネマ‘マリア’ dropStock/Shutterstock.com ‘マリア’は交配して作出された園芸品種の1つで、放射状に茎葉を立ち上げます。ややウェーブし濃い緑の葉には、白いまだら模様の斑がくっきりと入ります。草丈は50cmほど。育てやすいので、ビギナーにおすすめです。 アグラオネマ・ピクタム Ambia maulana aditia/Shutterstock.com 細めの葉が華奢な印象でコンパクトにまとまるため、小スペースでも育てられます。緑色の葉に黄緑と深緑、白が混じり、迷彩柄となるのが特徴です。 アグラオネマ‘シルバークイーン’ C_banglieng/Shutterstock.com 葉が直立する、株姿が美しいタイプで、緑色の葉に銀緑色の斑が入ります。アグラオネマを代表する園芸品種ともいわれ、モダンな雰囲気が魅力。流通量が多く、手に入りやすい品種です。 アグラオネマ‘ホワイトステム’ Young Swee Ming/Shutterstock.com 葉の先端と茎が真っ白なタイプで、緑と白のコントラストが美しい園芸品種です。葉脈に沿うように白い斑も入ります。比較的寒さに強く、株姿が乱れにくいのが特徴です。 アグラオネマ‘ジュエリー’ 艶やかな濃い緑の葉に、クリーム、ピンク、赤の斑がランダムに入り交じる、とても美しい園芸品種です。 アグラオネマ・オプロンギフォリウム‘カーティシー’ 細長い葉にホワイトの矢羽根模様がスタイリッシュで、インテリアグリーンとして映える園芸品種です。匍匐(ほふく)するタイプのため、株姿が乱れてきたら仕立て直しをするとよいでしょう。映画「レオン」に登場したことから人気になった品種です。 アグラオネマの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜7月植え付け・植え替え:5〜7月肥料:5〜7月、9~10月剪定:5~9月 アグラオネマの栽培環境 Sozina Kseniia/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】直射日光に当たると葉焼けしやすく、耐寒性も低いため、室内での管理がおすすめです。5〜9月の生育期は屋外の明るい半日陰で管理すると締まった丈夫な株になります。 【日当たり/屋内】一年を通して明るい半日陰の場所で管理します。室内では窓辺に置き、レースのカーテンで遮光しましょう。 【置き場所】高温多湿を好むので、乾燥する時期は葉に霧吹きで水をかけるとよいでしょう。乾燥しすぎると葉を落とすことがあります。また低温に弱いので、冬は室内のできるだけ暖かい場所に置きます。窓にごく近い場所は夜に冷気が伝わりやすいので、窓から少し離して置きましょう。 耐寒性・耐暑性 アグラオネマは暑さには強いのですが、夏の強い自然光を浴びると葉焼けするので、レースのカーテンなどで遮光することが大切です。寒さに弱く、冬は12℃を下回る場所では株が弱るので、必ず室内の暖かい場所で管理します。 アグラオネマの育て方のポイント アグラオネマは寒さに弱く、日本の真冬の厳しい気候を苦手とするため、基本的に鉢栽培とします。季節に応じて、置き場所を移動しながら管理しましょう。ここでは、鉢栽培での育て方を解説します。 用土 Wstockstudio/Shutterstock.com アグラオネマは水はけ・水もちのよい土壌を好みます。観葉植物用にブレンドされた、園芸用培養土を利用すると便利です。自身でブレンドする場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合にします。また、根腐れ防止にゼオライトを混ぜておくのもおすすめです。 水やり Zoom Team/Shutterstock.com 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。受け皿にたまった水は、こまめに捨てましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。真夏は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。また、生育が鈍る冬は水やりを控えめにしましょう。 高温多湿を好むため、こまめに霧吹きで葉に水をかけると調子よく育ちやすく、ハダニの予防にもなります。 肥料 sasimoto/Shutterstock.com 【元肥】 苗を植え付ける際に施す肥料が、元肥です。元肥を施すことで苗の初期生育を助け、茎葉をしっかり茂らせることにつながります。植え付けの際に、培養土に緩効性化成肥料を施しておきましょう。ただし市販の培養土を利用する場合、元肥配合済みのものであれば不要です。 【追肥】 植え付けた苗が順調に生育し、元肥の効き目が切れた頃に与えるのが追肥です。鉢栽培の場合は、水やりとともに肥料成分が流失しやすいので、追肥をして株の勢いを保つようにします。肥料を与える期間は、盛んに生育する5〜7月と9〜10月です。2カ月に1度を目安に緩効性化成肥料を表土にばらまき、軽く土になじませます。もしくは2週間に1度を目安に、速効性の液肥を与えてもよいでしょう。真夏と冬は肥料焼けすることがあるので、肥料を与えずにおくこともポイントです。 注意する病害虫 schankz/Shutterstock.com 【病気】 アグラオネマに発生しやすい病気は、灰色かび病、軟腐病などです。 灰色かび病は葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下で発生しやすく、ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれます。風通しが悪く込み合っていたり、枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 軟腐病は細菌性の病気で、高温時に発生しやすくなります。特に梅雨明けから真夏が要注意。 球根や成長点近くの茎、地際の部分や根が腐って悪臭を放つので、周囲に蔓延しないように病株はただちに抜き取り、周囲の土ごと処分してください。予防は、水はけをよくして、いつもジメジメした環境にしないこと。また、食害された部分から病原菌が侵入しやすくなるので、害虫からしっかり守ることもポイントになります。 【害虫】 アグラオネマに発生しやすい害虫は、ハダニ、アブラムシなどです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁します。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 アグラオネマの詳しい育て方 苗の選び方 アグラオネマを購入する際は、葉の色つやがよく、病害虫の痕がないもの、葉の模様が好みのものを選ぶとよいでしょう。 植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com アグラオネマの植え付け適期は、5〜7月です。 【植え付け】 入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから観葉植物用培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢の中に仮置きして高さを決めたら、ポットから取り出し、根鉢をくずさずに植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 【植え替え】 成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から出してみて根詰まりを起こしていたら、軽くほぐして古い土を落とし、1回り大きな鉢に植えるとよいでしょう。 日常のお手入れ suprabhat/Shutterstock.com 【花がら摘み】 5〜7月に白い花をつけることがあります。花を楽しむのもいいのですが、そのままにして種子をつけさせると株が消耗するので、花が傷み始めた頃に切り取っておきましょう。早めに切って一輪挿しに飾って楽しむのもおすすめです。 剪定・切り戻し Aleksei Golovanov/Shutterstock.com アグラオネマの剪定適期は5~9月で、生育している時期に行います。込み合っている部分を透かすように剪定していきましょう。傷んでいる葉や枯れている葉を選んで切り取ります。また、株姿が乱れていたら、深めの位置まで切り戻して仕立て直すとよいでしょう。剪定の際には、切り口から白い樹液が出てきます。これが皮膚につくと炎症を起こすことがあるので、必ずガーデングローブを着用しましょう。 夏越し・冬越し Simol1407/Shutterstock.com 【夏越し】 アグラオネマは高温多湿な環境を好むので暑さには強いのですが、夏の強い自然光を浴びると葉焼けするので、レースのカーテンで遮光することが大切です。乾燥を嫌うので、半日陰で管理しましょう。 【冬越し】 アグラオネマは寒さに大変弱く、冬は12℃を下回る場所では株が弱るので、必ず室内の暖かい場所で管理します。窓にごく近い場所では夜に冷気が伝わりやすいので、少し離れた場所に置きましょう。乾燥しすぎると葉を落とすことがあるので、定期的に葉に霧吹きをして管理します。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com アグラオネマは、挿し芽、株分け、水挿しで増やすことができます。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、アグラオネマは挿し芽で増やせます。 アグラオネマの挿し芽の適期は、5月中旬〜7月下旬です。新しく伸びた茎節を切り取り、樹液が出てこなくなるまで流水で洗い流し、下葉を数枚落とします。採取した茎(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。3号くらいの鉢を用意し、底にゴロ土を入れてから新しい培養土を入れます。湿らせた培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。その後は明るい日陰に置いて、乾かさないように水の管理をします。十分に育ったら、サイズに見合った鉢に移植します。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【株分け】 株分けの適期は、5月中旬〜7月下旬です。鉢から出して根鉢をくずし、古い土を落とします。数芽ずつ付けて根を切り分けて、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、株が増えていくというわけです。 【水挿し】 水挿しの適期は、5月中旬〜7月下旬です。新しく伸びた茎節を切り取り、下葉を数枚落として水を張った器に挿しておくだけでOK。毎日水を替えて様子を見守ると、1カ月ほどで発根します。十分に発根したら見合った小さい鉢に植え替え、成長と共に大きな鉢に植え替えて大きく育てるとよいでしょう。 アグラオネマは毒性に注意 dropStock/Shutterstock.com サトイモ科に属するアグラオネマにはシュウ酸カルシウムが含まれており、誤食すると食中毒を引き起こす危険性があるので注意しましょう。特に幼児やペットのいる家庭では、インテリアグリーンとして飾った際に誤って口に入れることのないように、置き場所に配慮してください。また、切り口から出る液も、触れるとかぶれることがあるため、お手入れの際はゴム手袋を装着しておくと安心です。 適切に手入れをして好みのアグラオネマを育ててみよう! Mid Photographer/Shutterstock.com 斑の入り方が美しく、一年を通してみずみずしい葉姿を楽しめるアグラオネマは、観葉植物界でも人気。インテリアに飾れば眺めがワンランクアップするアグラオネマを、リビングや個室に迎えてはいかがでしょうか。
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カレンデュラ(キンセンカ)の育て方を徹底解説! 基本情報から主な品種までご紹介
カレンデュラの基本情報 pote-poteco/Shutterstock.com 植物名:カレンデュラ(キンセンカ)学名:Calendula英名:Pot marigold和名:キンセンカ(金盞花)その他の名前:ポット・マリーゴールド、カレンジュラ科名:キク科属名:キンセンカ属(カレンデュラ属)原産地:地中海沿岸形態:一年草、多年草 カレンデュラは、キク科キンセンカ属(カレンデュラ属)の一年草、多年草。日本では一年草として流通しています。原産地は地中海沿岸で、寒さにはある程度強い一方で、夏の暑さには弱い性質です。ライフサイクルは短く、一般地では秋に種を播いて冬を越し、春になると開花。高温多湿で厳しい暑さの日本の夏には耐えられず、夏前には枯死してしまいます。 花色はカラフルで、黄色、オレンジ色、クリーム色、複色などがあります。花茎を立ち上げた頂部に花径3〜10cmほどの花を咲かせます。花姿には清楚な一重咲きや、花弁を多数重ねて華やかになる八重咲きがあります。 カレンデュラの草丈は、30〜90cmほど。ずいぶん幅がありますが、これは草丈が高く主に切り花に向く高性種と、草丈が低くコンパクトにまとまる矮性種があるからです。高性種は花壇の中段〜後段に、または樹木や低木と草花をつなぐ役割として利用できます。矮性種は花壇の前面や縁取り、またはコンテナの寄せ植えに使うとよいでしょう。 カレンデュラの花や葉の特徴 Elena Koromyslova/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:12~5月草丈:10~60cm耐寒性:強い~やや強い耐暑性:弱い~やや弱い花色:オレンジ色、黄色、複色 キンセンカの花はまっすぐに伸びた茎の先に花開きます。花色はオレンジ色や黄色が多く、細長い花弁が幾重にも重なった華やかな姿です。花は八重咲き、一重咲きのものがあります。花弁の先にはノコギリのような細かなぎざぎざがあります。 根元から生える根生葉はへら状、茎葉は楕円形です。 カレンデュラは品種によって草丈や花の大きさ、花色に違いがあるのも特徴です。品種ごとの違いを楽しめるのもカレンデュラの魅力といえるでしょう。 カレンデュラの名前の由来や花言葉 Burkhard Trautsch/Shutterstock.com カレンデュラという名前は、学名のCalendula officinalisから。日本では、昔から呼ばれていたキンセンカ(金盞花)のほうが馴染みがあるかもしれませんね。花が黄金色でさかずき(盞)のような形をしていることから、この名前が付けられたとされています。また、ポットマリーゴールドという別名も持っています。 カレンデュラの花言葉は、「別れの悲しみ」「悲嘆」「寂しさ」「失望」など。これは、ギリシャ神話「水の精のクリティは太陽神のアポロンに恋い焦がれていたものの、彼はレウコトエ王女と恋仲にありました。クリティは嫉妬にかられて王女の父にその事実を密告。すると王は怒ってレウコトエ王女を生き埋めにしてしまったのです。9日間も座ったまま虚しい時を過ごすアポロンを見たクリティは、嫉妬によって招いた悲劇に身を恥じ、カレンデュラに姿を変えてしまいました」という悲しい話に由来します。 カレンデュラの代表的な品種 Elena Koromyslova/Shutterstock.com 「まどか」シリーズ 一重咲き、八重咲きのほか、黄色、オレンジ、覆輪の入る複色など、花色や花姿が多様に揃うシリーズ。大変花つきがよく、長期にわたって開花し続けます。草丈は40〜50cmで、株姿も自然にドーム状にこんもりと茂って、よくまとまります。 ‘コーヒークリーム’ アプリコット〜クリーム色の花弁で、裏は茶色味を帯びる花色が特徴的。これまでの黄色やオレンジのカラフルな色調のイメージを覆す、シックでアンティークな雰囲気を持っているため、大変人気の高い品種です。草丈は20cmほど。 「エミフル」シリーズ 草丈15〜25cmほどの矮性種で、鉢栽培に利用しやすい草姿です。従来種に比べて節間が短く分岐性に優れ、こんもりとドーム状に茂ります。鮮やかな黄色やオレンジの花色が揃い、花つきがよくたっぷりと咲きます。 ‘冬知らず’ 一般的なカレンデュラ・オフィシナリスではなく、ホンキンセンカ(カレンデュラ・アルベンシス)の品種。一般的なカレンデュラよりも寒さに強く、小輪多花性で冬からよく咲き続き、寒冷地でも越冬しやすいです。 カレンデュラの栽培12カ月カレンダー JoannaTkaczuk/Shutterstock.com 開花時期:1〜5月植え付け・植え替え:9月下旬~4月肥料:9月下旬~4月種まき:3月~4月上旬 、9~10月 カレンデュラの栽培環境 日当たり・置き場所 カレンデュラは日当たり・水はけのよい場所を好みます。明るくなると花が開き、暗くなると閉じる性質があるので、天気が悪い日は日中でも花が閉じています。 日照時間が短い場所では茎が間延びしたり花つきが悪くなったりしてしまうので、日向に置きましょう。 また、水はけや風通しの悪い場所は病害虫が発生する原因になるので、注意が必要です。 耐寒性・耐暑性 カレンデュラは寒さには比較的強く、暑さにやや弱い草花です。冬は基本的に戸外で育てられますが、草丈が伸びると寒風や凍結による傷みが生じる場合があります。また、寒冷地では戸外での越冬は難しいでしょう。 多くの品種は夏に枯れてしまう一年草として扱うため、夏越し対策は特に必要ありません。 カレンデュラの育て方のポイント 用土 カレンデュラの用土は、基本的には市販されている草花用の培養土が適しています。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を7:3で配合しましょう。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために、株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。まだ寒い時期はそれほど頻繁に水やりしなくてもよいのですが、暖かい春を迎えてぐんぐん成長し始め、茎葉を広げて多数のつぼみが上がってくるようになると、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチすることが、枯らさないポイントです。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 元肥 苗を植え付ける際に施す肥料が、元肥です。元肥は苗の初期生育を助け、茎葉をしっかり茂らせることにつながります。 【地植え】 植え付ける前に、腐葉土や堆肥などの有機質肥料を施しておきましょう。 【鉢植え】 鉢植えの場合、市販の培養土の多くは元肥としての成分が含まれていることが多いので、重複を防ぐためにも元肥を施す必要があるかどうか確認しましょう。肥料が配合されていない培養土や、赤玉土や腐葉土などを自身でブレンドした土を使う場合は、緩効性化成肥料を施しておきます。 追肥 植え付けた苗が順調に生育し、元肥の効き目が切れた頃に与えるのが追肥です。 【地植え】 晩秋〜冬に植え付けた場合は、生育が盛んになる少し前の3月上旬頃に、緩効性化成肥料を施すとよいでしょう。春に植え付けた場合は、元肥を施してあれば十分。あまり与えすぎると、茎葉ばかりが旺盛に茂ってかえって花つきが悪くなることもあるので注意します。ただし、生育が悪いようなら速効性のある液肥を与えて様子を見ましょう。 【鉢植え】 鉢栽培の場合は、水やりとともに肥料成分が流亡しやすいので、追肥をして株の勢いを保つようにします。春から生育が盛んになってきたら、月に1度を目安に緩効性化成肥料を表土にばらまき、軽く土になじませます。もしくは10日に1度を目安に、速効性のある液肥を与えてもよいでしょう。開花期は開花促進の効果がある、リン酸やカリ分などを多く含んだ液肥を選ぶと花つきがよくなります。 注意する病害虫 muroPhotographer/Shutterstock.com 【病気】 カレンデュラに発生しやすい病気は、うどんこ病、炭そ病です。 うどんこ病は、葉の表面に白い粉が吹いたようなカビが発生し、光合成を阻害されたり、葉から養分を吸収されたりして、生育が悪くなります。放任してひどくなると枯れてしまうこともあるので注意。株の勢いがなくなり、見た目も悪いので、兆候が見えたら早期に殺菌剤などを散布して対処しましょう。 炭そ病は、カビが原因で発生する病気で、葉に褐色をした円形の病斑が現れるのが特徴です。比較的気温が高く、雨の多い時期に発生しやすくなります。密植を避け、風通しよく管理するようにしましょう。病気が広がると元に戻るのは難しいので、早期に発見して適応する殺菌剤を散布して防除します。 【害虫】 カレンデュラに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ヨトウムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目も悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒剤を利用するのがおすすめです。 ヨトウムシはヨトウガの幼虫で、極めて食欲旺盛で、一晩のうちに花や葉を食い荒らすことがあります。「夜盗虫」と漢字で書く通り、夜に活動する性質を持っています。葉や花に穴があいているのを見つけたら、夜にパトロールして捕殺するか、早いうちに適応する薬剤を散布して防除しましょう。 カレンデュラの詳しい育て方 苗の選び方 カレンデュラの苗を選ぶ際は、茎の状態や葉の色に着目しましょう。茎が太くしっかりとしていて、葉の色が濃い者がおすすめです。また、虫がついていないかどうかもチェックしておきましょう。 植え付け Peter Kniez/Shutterstock.com 種まきから育てた場合、植え付けの適期は10月〜11月中旬です。 ガーデニングビギナーの方なら、フラワーショップで苗を購入して手軽にスタートするのがおすすめです。秋から春先まで苗が出回っているので、入手次第植え付けます。苗を購入する場合は、幼い苗でも節間が短くがっしりとまとまっており、ヒョロヒョロと間のびしていないものを選ぶとよいでしょう。 【地植え】 丈夫な性質で土壌を選びませんが、植え付ける1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕してふかふかの土を作っておくとよいでしょう。 土作りをしておいた場所に、苗を植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、約20cmの間隔を取っておきましょう。植え付けた後に、たっぷりと水やりします。霜が降りる場所や乾燥しやすい場所では、表土にバークチップなどをまいてマルチングをしておくと万全です。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。鉢の大きさは、入手した苗よりも2回りほど大きいものを準備します。 用意した鉢の底穴にネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。カレンデュラの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出してみて根が白く回っているようなら、軽く根鉢をくずしてから植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 花がら摘み 咲き終わった花は、早めに摘み取りましょう。株周りを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながります。また、いつまでも咲き終わった花を残しておくと、タネをつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして長く咲き続けてくれます。 種まきと増やし方 D. Kucharski K. Kucharska/Shutterstock.com カレンデュラは、ビギナーでも種まきから育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。 カレンデュラの発芽適温は15〜20℃くらい。種まきの適期は、温暖な地域では9月中旬〜10月上旬頃です。寒い地域では、3月上旬〜4月頃に種を播いて、6月下旬〜8月頃に開花させるとよいでしょう。 カレンデュラの種のサイズは1cmほどとやや大きめで、三日月のような形をしています。黒ポットに培養土を入れ、種を1〜2粒ずつ播いて、厚み1cmほど土をかぶせましょう。日除けをした涼しい場所で乾燥しないように管理すると、4〜5日ほどで発芽します。 発芽したら、日の当たる場所で管理しましょう。本葉が1〜2枚出始めたら、勢いがあるほうの苗を残して間引き、1本にします。10日に1度を目安に液肥を与えると、生育がよくなります。本葉が4〜6枚つくまで育苗し、ポットに根が回ってしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。 こぼれ種で増えるほど強健な性質で、種を採取することも可能です。一通り開花を楽しんだら種をつけさせて、枯れ込んだ頃に三日月状に曲がっている種を採取します。乾燥させたのちに密閉袋に入れて涼しい場所で保存しておき、また秋に種まきのシーズンがやって来たら、播いて育てましょう。 薬草として親しまれてきたカレンデュラの活用法 Nadya So/Shutterstock.com カレンデュラは観賞用だけでなく、古くから薬効のあるハーブとしても利用されています。 古代エジプトでは、カレンデュラは若返りの薬として重宝されていました。古代ローマやギリシャ、インドなど広い地域で、薬草として使用されていた記録が残っています。また、ギリシャ神話では太陽にゆかりのある花であるとされたり、中世ヨーロッパでは神聖視され祭壇に飾られたりと、古来より幅広い地域で効果・効能が注目されてきました。 カレンデュラの薬効のなかでも特に知られているのは肌ケア効果です。肌や粘膜を保護し、傷を修復する効果があると考えられているため、外用薬として利用されています。 カレンデュラの薬効は、肌だけではありません。胃もたれや胃痛、食欲不振にも効果が期待できることから、胃薬としても活用されています。ほかにも女性ホルモンのはたらきをサポートして月経不順を改善したり、目を保護したりと、薬草として幅広い用途が期待されています。 なお、カレンデュラをハーブとして使用する際の別名は「ポットマリーゴールド」。ガーデニングでもよく栽培されるマリーゴールドとは別種なので、間違えて使用しないように注意しましょう。 エディブルフラワー Khomulo Anna/Shutterstock.com カレンデュラの花弁は、エディブルフラワー(食用)としても活用できます。鮮やかな黄色やオレンジ色は、サラダの彩りやドリンクのアクセントにぴったりです。 ほかにもジャムに混ぜたり、煮込み料理に使ったり、パン生地に練り込んだりと、多彩な利用方法があります。高価なスパイスであるサフランの代わりに、香辛料や着色料としても活用されてきました。 ただし、妊娠中の方やキク科のアレルギーがある方は、食べないようにしましょう。 ハーブティー カレンデュラは飲料としても親しまれています。乾燥させた花弁を原材料にしたハーブティーは、単体でもほかのハーブと混ぜても美味しくいただけます。 カレンデュラのハーブティーには胃の粘膜を保護したり、風邪の症状を和らげたりする作用があると言われています。また毒素の排出や、女性ホルモンのバランスを整えるなどの効果も期待できるでしょう。 カレンデュラオイル gcafotografia/Shutterstock.com カレンデュラをオイルに浸してつくるカレンデュラオイルは、肌を保護したり修復する効果があるとされています。そのため、民間療法として切り傷やすり傷、やけどなどの治療に使われています。手荒れや唇のケアにも効果的です。 また、ニキビや湿疹、アトピー、日焼けなどの肌トラブルのケアにも、カレンデュラがよいとされています。 カレンデュラを原材料としたチンキは、オイルと同じく外用薬です。抗菌作用に優れているため、うがい薬としても使えます。 植え替え不要で育てやすいカレンデュラを楽しく育てよう Miguel M.P/Shutterstock.com ライフサイクルの短いカレンデュラは、一年草で越年しないため、植え替えや株分けなどのメンテナンスがかからず、大変育てやすいおすすめの草花です。春にたくさんの花を咲かせて成功体験を味わわせてくれるので、ガーデニング初心者のスタートにはぴったり。ぜひ、育てやすいカレンデュラを庭に取り入れてみてください!
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一・二年草

フラックス(亜麻)は美しいブルーの花が魅力! 育て方から亜麻仁油の食べ方までご紹介
フラックス(亜麻)の基本情報 Manfred Ruckszio/Shutterstock.com 植物名:リナム学名:Linum英名:flax和名:アマ(亜麻)その他の名前:フラックス、ブルーアース、ペレニアルフラックス、宿根アマ科名:アマ科属名:アマ属原産地:北半球の温帯、亜熱帯形態:宿根草(多年草)・一年草 フラックスは英名のflaxからきたもので、学名はLinum(リナム)、和名はアマ。アマ科アマ属の一年草、または宿根草です。原産地は北半球の温帯、亜熱帯で、200種ほどが分布しています。日本で主に流通しているのは、宿根草のLinum perenne(リナム・ペレンネ)、ベニバナアマの和名で知られるLinum grandiflorum(リナム・グランディフロルム)などで、園芸種もいくつか見られます。一年草のフラックスの茎から作られる繊維はリネン生地の材料に使われているほか、種子からは亜麻仁油が採取でき、北海道の一部で生産されています。草丈は50〜70cmで、花壇では中段〜後段に向いています。 フラックスの花や葉の特徴 weha/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:4〜7月草丈:50〜70cm耐寒性:強い耐暑性:やや弱い花色:青、白、ピンク、赤 フラックスの開花期は4〜7月で、花色は淡いブルー、白、ピンクなど。花茎を立ち上げた先に、花径2〜3cmほどの5弁花がつきます。日の出とともに開花し、午後には散ってしまう一日花ですが、花つきがよく開花期間中は次々とつぼみを上げて多数の花を咲かせます。花後には球状の実をつけ、種子採りも可能です。亜麻の葉は茎に互生につき、長さ2〜4cmの細長い線のような形をしています。 フラックスの名前の由来や花言葉 Flower_Garden/Shutterstock.com 学名のLinumは「糸」という意味で、茎から繊維が取れることに由来します。和名のアマ(亜麻)の「亜」は「次に」という意味を持ち、麻の次に繊維や食用油などが取れる有用植物という意味で名付けられたとされています。 フラックスの花言葉は「あなたの親切に感謝します」です。 フラックスの主な種類 フラックスには一年草と宿根草があり、一年草のフラックスはリネンやハーブとしても利用され、宿根草のフラックスはペレニアルフラックスや宿根アマと呼ばれます。主な種類をいくつかご紹介します。 フラックス(L. usitatissimum) Lialina Olena/Shutterstock.com 繊維や油などが利用できる有用植物で、英語ではコモンフラックスとも呼ばれ、一般に栽培されています。散りやすい小さな花は整った花形で色も美しく、繊細な印象です。まっすぐ伸びた茎の頂部に、房状に花を咲かせます。苗ではほとんど出回らず、種まきから育てるのが一般的です。 ペレニアルフラックス(L. perenne) Paul Burr/Shutterstock.com 宿根フラックス、宿根アマとも呼ばれるとおり多年性で、花はやや大きめ。花付きがよく、株元から分枝してボリュームがある株姿になります。細長い葉は茎に密につきます。白花種もあります。 リナム・グランディフローラ(L. grandiflorum) Diana Hlachova/Shutterstock.com 紅花フラックスや紅花アマとも呼ばれます。赤く大きめの花は華やかで、観賞用によく栽培されます。花の中心部分が黒紫になるのが特徴。ピンクや白の園芸品種もあり、代表的な品種に‘スカーレット・フラックス’があります。一年草です。 亜麻色はどのような色? Rubanitor/Shutterstock.com 『亜麻色の髪の乙女』というドビュッシーの名曲がありますが、この「亜麻色」とはどのような色を指すのでしょうか。この名曲から、金髪のような色をイメージする方も多いでしょう。亜麻色とは、アマの繊維から作った糸を紡いだ色を指しており、明るい薄茶色です。 フラックスの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4〜7月植え付け:5月、10月肥料:特になし種まき:10月頃(秋まき)、3月下旬〜4月(春まき) フラックスの栽培環境 Emilio100/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。日照不足では、花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとしたか弱い茎葉が茂って草姿が間のびしたりするので注意しましょう。 【日当たり/屋内】一年を通して屋外での栽培が基本です。 【置き場所】土壌は水はけ・水もちがよく、腐植質に富んだ環境を好みます。もともと乾燥した気候のもとで自生してきた植物なので、水はけのよい土壌づくりをしておくことがポイントです。高温多湿が苦手なので、鉢植えの場合は風通しがよく涼しい場所で夏越しするとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 フラックスは暑さにはやや弱いです。一年草のフラックスは暑くなると枯れてしまいますが、越年して数年は生育する宿根草のフラックスも、暑さの厳しい暖地では夏を乗り越えることは難しいケースが多いようです。鉢植えは、夏は風通しがよく涼しい場所に移動し、地植えの場合は梅雨前に鉢に植え替えて同様に管理するのも一案です。寒さには強いですが、秋に種まきをして冬越しさせる場合は、株元にバークチップなどでマルチングし、霜対策をしておくとよいでしょう。 フラックスの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 苗を植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性肥料を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。水はけの悪い場所では、川砂やパーライトなどで土壌改良し、周囲より土を盛っておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり ITP Media/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、過度な乾燥が続くようであれば、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。ただし、フラックスは乾燥気味の環境を好み、いつもじめじめした状態になると根腐れすることがあるので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え・鉢植え共に】 植え付けの際に元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。フラックスはやせ地でも育つ植物で、肥料を多く与えすぎると、倒れやすくなったり、軟弱になって病気が発生しやすくなるので、追肥は必要ありません。ただし、株に勢いがなく葉色が冴えない場合は、液肥を与えて様子を見てください。 注意すべき病害虫 フラックスの栽培では、健全に育っていれば病害虫が発生する心配はほとんどありません。ただし、肥料の与えすぎによって軟弱な株になった場合は、病害虫が発生しやすくなるので注意します。 フラックスの詳しい育て方 種まき Kunlanan Yarist/Shutterstock.com 一年草のフラックスは苗がほとんど出回っていないため、種まきからスタートするのが一般的です。種まきは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことがメリット。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。苗が手に入れば、苗の植え付けからスタートすることも可能です。 種まきの適期は、秋まきの場合は10月頃、春まきの場合は3月下旬〜4月です。暑さに弱いので、暖地では秋に播いて越年させ、株を大きくして開花に向かわせるとよいでしょう。 まず、黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種子を播いてごく薄く覆土します。最後にたっぷりと水を与えます。発芽までは雨の当たらない明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に水やりしましょう。1週間ほどで発芽するので、発芽後は日当たりのよい場所へ移動し、植え付け適期まで育苗します。 植え付け・植え替え Nataly Studio/Shutterstock.com フラックスの植え付け適期は、秋まきの場合は10月頃、春まきの場合や花苗店で苗を購入した場合は5月頃です。苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に苗よりも1回り大きな穴を掘り、根鉢をくずさずに植え付けます。苗が複数の場合は、10〜30cmほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 宿根草タイプを地植えして越年した場合、環境に合ってよく育っていれば植え替えの必要はなく、また、移植を嫌うため植え替えは極力しなように育てます。また、冷涼な土地であっても2〜3年で衰退するため、長年育てたい場合は、毎年タネから小苗を育てて更新するか、こぼれダネで毎年新しい苗を育てることをおすすめします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢を準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きし、高さを決めたら、根鉢をくずさずに植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 宿根草タイプを鉢植えにして越年できた場合も、2〜3年で衰退するため、長年育てたい場合は、毎年タネから小苗を育てて更新していくことをおすすめします。 日常のお手入れ Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 【花がら摘み】 多数の花が咲くうえ、一日花なので花がら摘みの手入れをすることは現実的ではありません。花がらはそのままにして、タネが熟すまでの姿も楽しむことをおすすめします。亜麻を翌年も同じ場所で育てたい場合は、種子を採らずそのままタネが地面に落ちるのを待ち、こぼれダネで翌年の苗ができるように管理します。もし、別の場所で再び育てたい場合は、種子が熟したら採取して保管し、秋や春に種まきをするとよいでしょう。 増やし方 krolya25/Shutterstock.com フラックスは種まきで増やします。 フラックスは移植を嫌うことや、2〜3年で株が衰退するので、種まきで増やします。花がら摘みをせず咲かせたままにしておけば、多くの種子が採取できるので、熟した種子を採取して密閉容器に入れ、種まき適期まで保管しておきましょう。 種まきの方法については、「種まき」の項目を参照してください。 亜麻(フラックス)の歴史 Bits And Splits/Shutterstock.com 亜麻は古くから栽培され、暮らしに利用されてきた植物です。ここでは、世界と日本の亜麻の歴史についてご紹介します。 世界における亜麻の歴史 亜麻は古代から栽培されてきた植物で、中東やユーラシア大陸西部で利用されてきたことが分かっています。石器時代には繊維と種子を利用していた記録があり、紀元前7000年前にはトルコやシリアで、紀元前5000年頃にはエジプトでも栽培されていました。時代が進んで800年頃にはフランスで食用として利用され、1700年代中期には北米で商業生産されるようになりました。現在では世界各国で栽培されています。 日本における亜麻の歴史 日本には明治時代に北海道の開拓に努めた榎本武揚が、駐ロシア大使として赴任していた時に亜麻の種子を入手し、屯田兵に栽培させたことが始まりとされています。寒さに強い性質から主に北海道での栽培が盛んになり、第二次世界大戦頃にピークを迎えましたが、1960年代頃からは徐々に衰退していきました。2000年代に入ると、その質のよさが再注目されて、栽培が復活し始めています。 亜麻(フラックス)の繊維が原料のリネンの特徴 Auhustsinovich/Shutterstock.com 亜麻の茎を採取したのち繊維として加工し、織られた生地がリネン。天然繊維の中でも特に強い生地として知られ、濡れると強度が増して洗濯にも強いのが特徴です。通気性と保水性に優れ、現代でも衣類やシーツ、カーテンなど幅広い用途に用いられています。シワになりやすいのが難点ですが、カジュアルな着こなしとしてシワを生かしてもいいですね。 亜麻仁油の特徴 kuzina/Shutterstock.com 亜麻の種子から採れる油を「亜麻仁油」といいます。ここでは、亜麻仁油の特徴についてガイドします。 亜麻仁油はどんな油? 保管方法は? 亜麻の種子から採れる油を「亜麻仁油」といい、食用のほかに塗料など幅広く利用されています。栄養価が豊富なため、近年はスーパーフードとしても注目を浴びています。保管の仕方が悪いと劣化が進みやすいため、使用後はしっかりと蓋をしめ、空気に晒さないようにしましょう。また低温でも劣化しやすくなるため、冷蔵庫には入れないでください。 亜麻仁油の食べ方 亜麻仁油は、加熱せずそのまま摂取するのがよいとされています。スプーン1杯程度が適量ですが、そのままでは苦みがあるので、何かに混ぜると食べやすいでしょう。ドレッシングを作る際に他の食用油の代わりに用いるほか、ヨーグルトに混ぜたり、冷奴や納豆にかけたりするのもおすすめです。 亜麻仁油に含まれる成分 亜麻仁油には、必須脂肪酸のオメガ3系のαリノレン酸やオメガ6系統のリノール酸が豊富に含まれています。これらは体内では作られないため、食品から摂取する必要がある成分です。 フラックス(亜麻)は花が観賞できリネンや亜麻仁油の原料にもなる植物 NsdPower/Shutterstock.com 古代から人々の暮らしに寄り添ってきたフラックス(亜麻)。その優美な花姿も魅力で、春から初夏にかけて咲く花は心を癒やしてくれます。ぜひフラックスを手に入れて、庭やベランダを彩ってみてはいかがでしょうか。
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ガーデン&ショップ

「第3回 東京パークガーデンアワード 砧公園」ガーデナー5名の2月の“庭づくり”をレポート
本格的な春到来前に行なわれた2月のメンテナンス作業 作庭日の2月下旬は、例年ほどの寒い日はなかったものの、吹きさらしの砧公園では最低気温がマイナスになることもありました。どのガーデンも万全の策で無事に冬を乗り越えていましたが、自然が相手では思いもよらぬことが起きるもの。いくつかのガーデンで球根類が掘り起こされた跡が発見されました。そのイタズラは、周囲の大木に棲みつく都会のカラスたちによるものと判明。代々木・神代ではなかった事態です。 そこでガーデナーたちは、カラス対策として水糸や麻糸を植栽の上に張り巡らすなどの策を講じることになりました。それでも隙間から入り込むつわものも。植物が根を張るまでの辛抱です。 鳥よけが施されたガーデン。これも自然との共存のためのひと手間。 「第3回 東京パークガーデンアワード」【2月】第2回作庭 2回目となるコンテストガーデンの作庭は、12月の第1回作庭時に多くの作業を済ませたこともあり、半日~1日でほぼ作業が終わりました。順調に進んだそれぞれのガーデンの作庭の様子をご紹介します。 コンテストガーデンAGathering of Bouquet 〜庭の花束〜 ◆今回の作業◆ ①プランツタグをつける カラスが紙のタグを引っこ抜いてしまう前に、金属製の黒いプランツタグを設置する。 ②グラス類の切り戻し、枯れた葉の除去 グラス類の地上部をカット。取り除いた枯れ葉とグラス類は細かく切って、花壇の中央に設けたバイオネストに入れる。 ③新しい苗の追加植栽とバークの追加 カラスの被害を受けた苗は交換しながら、ポイントでフロックスを補植。マルチングが流出した箇所には、寒の戻りの対策としてマルチバークを追加する。 ④バイオネストの補強と中を攪拌 しなやかな細い枝を編み込みながらバイオネストを補強しつつ、細かく刻んだ発生材はおがくずと一緒に土としっかり攪拌する。 ◆作業完了時のガーデンの様子◆ 草花を通じて、訪れる人々の優しい気持ちが連鎖するようにとの願いを込め、ラウンド形のブーケを模した配植計画と色彩計画で構成されています。子どもたちの目線の高さを意識して計画されているため、レイズドベッドの縁近くにはスイセンやシラーなどのコンパクトな球根類が咲き、多くの世代の目線からも楽しめるように工夫されています。また、花壇中央に設けたバイオネストへと続く管理動線には小枝を用いており、里山の小路を連想させるような、どこか懐かしさを覚える風景が広がっています。 コンテストガーデンBCircle of living things 〜おいでよ、みんなのにわへ〜 ◆今回の作業◆ ①新しく苗を追加植栽、マルチングの調整 前回手に入らなかった植物を新たに植える。バークに埋まってしまっている小さな植物によく日が当たるように、多すぎるバークを取り除く。 ②枯れたグラス類の上部をカット 枯れたグラスの葉を取り除き、溝に入れる。まだ寒くなることも考えられるので、汚くなった枝葉除去は、次回以降のメンテナンスに回す。 ③プランツタグを設置 植物名を刻印した木製のオリジナルプランツタグを各所に挿す。 ◆作業完了時のガーデンの様子◆ 命の循環というキーワードをもとに、植物だけではなく、生きとし生けるものたちの集まる「庭」をテーマにデザインされています。また、レタスなどの野菜類も加え、いままで携わっていたコミュニティー菜園をこの花壇に再現。宿根草の庭に収穫の要素が追加され、誰もが心浮き立つ風景が作られました。これからの時期、子どもたちが楽しめるオジギソウやニンジンのタネが、ガーデンの手前側に播かれる予定。新しい発想が盛り込まれています。 コンテストガーデンCLadybugs Table 「てんとう虫たちの食卓」 ◆今回の作業◆ ①花がら摘み、球根の植え直し 美観のためと花期をのばす目的で、ビオラの花がらをしっかりと摘み取る。また、カラスに掘り返された球根を植え直す。 ②苗の追加 前回手に入らなかったクジャクアスターやベニチガヤなどの苗を新たに補植する。 輸入苗のエピメディウム(イカリソウ)。株が大きいので分割して植える。 ③バークチップを足す マルチングが減ってしまった場所に、バークチップを加える。 ◆作業完了時のガーデンの様子◆ 砧公園で暮らす「小さな住人(虫たち)」がこのガーデンを訪れて棲みつきやすいように生態系を意識した植栽デザイン。見る場所や角度によって印象が変わるように、植栽にも工夫が施されています。花壇内の地面には高低差が設けられているので、これからさらにどのような立体感が生まれてくるのか楽しみ。カラスよけに用いられた紫とオレンジ色の麻ヒモは、英国のナッツシーン社のもの。色彩の少ない時期のガーデンに取り入れた色づかいが、心憎いこだわりを感じさせています。 コンテストガーデンDKINUTA “One Health” Garden ◆今回の作業◆ ①雑草取り ところどころに生えている雑草を抜いて袋に集め、花壇内に設けたバイオネストに投入。 ②新たなステップを配す オオヒラダケの菌床を固めて作ったステップを新たに数カ所配置。12月に配したものは、すでに朽ち始めていた。 ③切り戻し(グラス、低木など) ノコンギク(ホキヤマ)、ススキなどの枯れた不要な部分を地際から切り戻し、バイオネストに投入。 ④バイオネストの中を整える 当日発生したものも入れた状態。この後、米ヌカが手に入り次第、加えて混ぜ込む予定。 ◆作業完了時のガーデンの様子◆ ヒトの健康、生きものの健康、環境の保全を包括的な繋がりとして捉えるワンヘルス (One Health)の概念を軸に、土壌環境を改善し、植物や微生物を豊かに育て、鳥や虫など地域の生きものを呼び込むガーデンです。植物は植えた当時からそれほど大きな成長は見られませんが、手触りや香りを楽しめる植物たちの“人の心に安らぎをもたらす”ための準備はすでに整えられており、土中の菌糸たちも旺盛に広がっています。 コンテストガーデンE「みんなのガーデン」から「みんなの地球(ほし)」へ ◆今回の作業◆ ①除草、枯葉整理、切り戻し 冬季落葉で枯れた部分をすべて取り除き、春に向けての美観整理を行う。発生した切り枝葉は、通路の土に混ぜ込んでリサイクル。 ②球根の植え直し、新たな苗の補植 カラスに掘り出された球根を植え戻し、春植え品種を追加。景観のボリューム・バランスを整えるための新たな苗と球根の補植を行う。 ③寒さよけを一度取り外す 冬の植え付けだったため、不織布をかけて初年度の寒さから保護養生していたマンガべ ‘マッチョモカ’。不織布を一度取り外し、傷んだ外葉を整理する。本種は寒い冬には外葉が枯れて半落葉状態になることがあるが、温暖期の新葉で株が更新される。秋までによく根を張らせることで本来の耐寒性が発揮でき、2年目以降は防寒の必要はない。 ④通路に客土して地形を調整 土砂の流失を和らげるため、一度入れた土を取り除き、培養土と米ぬか酵素、砕いたトウガラシを混ぜ込んで戻す。こうして底上げを行い、花壇内の高低差を減らす。 ⑤剪定 花壇中央でアクセントになっているコルヌスは春の鮮やかなカラーリーフの芽吹きを促進させるため、半数の枝を低い位置でカット。一部の枝は春先のボリューム維持のため、今回は長いまま残している。 ◆作業完了時のガーデンの様子◆ 人だけでなく虫や鳥、土壌菌類などの分解者、そして庭の先につながるこの生きた星「地球」の環境といった全ての「生あるもの」。みんなが共に助け合いながら、末長く幸せに暮らす世界、生命共存の尊さ・美しさを伝えたい――。そんな想いを、個性豊かな植物で独創的に表現。芽吹き前で植物の地上部は少ないですが、既にそれぞれが強く主張し合っています。ボランティアで集まったチームの知識と想いの共有と共感、そして連携が、このガーデンの隠れたコンセプトとなり、今回の課題(テーマ)につながっています。 コンテストガーデンを見に行こう! Information 都立砧公園「みんなのひろば」前所在地: 東京都世田谷区砧公園1-1電話: 03-3700-0414https://www.tokyo-park.or.jp/park/kinuta/index.html開園時間:常時開園※サービスセンター及び各施設は、年末年始は休業。営業時間等はサービスセンターへお問い合わせ下さい。入園料:無料アクセス:東急田園都市線「用賀」から徒歩20分。または東急コーチバス(美術館行き)「美術館」下車/ 小田急線「千歳船橋」から東急バス(田園調布駅行き)「砧公園緑地入口」下車/小田急線「成城学園前駅」から東急バス(二子玉川駅行き)「区立総合運動場」下車駐車場:有料
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樹木

桜(サクラ)は何種類ある? 基本的な14品種を写真つきで特徴や魅力も解説!
桜の基本情報 福島県二本松市「合戦場のしだれ桜」。 桜は、バラ科サクラ亜科サクラ属(Prunus subg. Cerasus)の落葉高木、または低木です。日本ではヤマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、オオシマザクラ、エドヒガン、チョウジザクラ、マメザクラ、タカネザクラ、ミヤマザクラ、クマノザクラの10種を基本にして、変種を合わせると100種以上の桜が自生しており、沖縄には野生化したといわれるカンヒザクラがあります。また、これらから育成された園芸品種は200以上もあり、一重咲きや華やかな八重咲き、枝垂れ咲きなど、品種によって多様な咲き姿や色合いを楽しむことができるのも魅力です。 桜の主な種類 ひと口に桜といっても、公園や街路樹として植えられる大きな品種から、個人の庭に植える中木程度の品種まで、じつに多くの種類があります。そこで、日本で見られる代表的な桜をご紹介しましょう。 ソメイヨシノ(染井吉野) Alex Manders/shutterstock.com 開花時期:3〜4月落葉高木 ソメイヨシノは日本で最も有名な桜であり、日本固有の桜とされています。江戸末期~明治初期頃から園芸品種として栽培されており、当時の染井村の植木職人や造園師が、オオシマザクラとエドヒガンを交配させてつくったとされています。花弁は5枚あり、咲き始めは淡い赤色で、満開になると白色に近い色になります。日本で栽培されているソメイヨシノすべてがクローン(挿し木や接ぎ木などでの繁殖)で増やされたため、一斉に開花するという特徴があり、桜の開花日を予想する「桜前線」もソメイヨシノの開花を基準にしています。 桜の開花情報 https://tenki.jp/sakura/ エドヒガンザクラ(江戸彼岸桜) zzz555zzz /Shutterstock.com 開花時期:3月下旬(他よりも10日ほど早い)落葉高木 エドヒガンザクラは、本州・四国・九州の山地でよく見られる種類で、樹高は15~25m、楕円形の葉が特徴です。花弁は5枚で一重、色は薄紅色から白に変わります。丈夫で花がたくさん咲くため、多くの品種の母種として使われ、ソメイヨシノの片親としても有名です。寿命は長く、日本の三大桜と謳われる山梨県北巨摩郡武川村の山高神代桜(やまたかじんだいざくら)は樹齢2,000年以上、岐阜県本巣市の根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)は樹齢1,500年以上、福島県田村郡三春町の三春滝桜(みはるたきざくら)は樹齢1,000年以上とされています。これらは国の天然記念物に指定され、世界中から多くの観光客が見物に訪れます。 福島県田村郡三春町の「三春滝桜」は樹齢1,000年以上と推定されており、国の天然記念物に指定されている。YouTubeのライブ中継で開花を見ることができる。 Find!三春ホームページ http://miharukoma.com写真提供/福島県観光復興推進委員会 マメザクラ(豆桜) 開花時期:3月下旬〜5月上旬(自生地)、3月下旬〜4月上旬(東京)落葉小高木または低木 マメザクラは、箱根や伊豆、富士山の標高1,500m以下の低山地から丘陵帯に咲く自生種で、別名「フジザクラ」とも呼ばれます。樹の高さは他の種類と比べて低く、岩石地に生えているものは、1m以下でも花をつけます。また、花径も1~2cmと小さく、花弁は5枚、白色から淡紅色で下向きに咲くのが特徴です。花後に伏毛のある葉が生え、直径8mm程で甘みのある黒い実がなります。挿し木でも増え、家庭の庭でも育てられます。 ヤマザクラ(山桜) traction/Shutterstock.com 開花時期:3月中旬〜下旬(鹿児島)、3月下旬(対馬)、4月上旬〜中旬(京都、東京) 、4月下旬(松島)落葉高木 ヤマザクラは日本で最も代表的な種類で、古くから詩や歌に詠まれ、親しまれてきました。山地に広く自生し、関東、中部から南の地域によく見られます。花と同時に葉が出るのが特徴で、花弁は5枚、淡紅色の花を咲かせますが、色の変異が多く、白色や先端だけ色が濃い花を咲かせる場合もあります。葉色は赤紫色や褐色など、さまざまに色が変化します。樹皮は暗褐色から灰褐色。丈夫で加工性が高いので、木材としても利用されています。 桜の名所として有名な吉野山の桜は、650年頃から修験者たちが植えたものといわれており、ヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が密集している。吉野山観光協会 http://www.yoshinoyama-sakura.jp/sakura.php オオヤマザクラ(大山桜) 開花時期:4月中旬〜5月上旬(日光)、4月中旬(東京)落葉高木 オオヤマザクラは、ヤマザクラより花や葉が大きいことから名付けられました。寒さに強く、北海道の山地によく見られることから、別名「エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)」とも呼ばれています。花は直径3~5cmになり、花柄はほとんどなく、ソメイヨシノなどと比べて濃いピンク色の花を咲かせます。樹高は7~15mですが、20m程度まで成長することもあります。夏になると小さな黒紫色の実をつけ、鳥たちがその実を食べにきます。 カンヒザクラ(寒緋桜) 開花時期:1月下旬〜2月下旬(沖縄)、3月中旬(東京)落葉高木または亜高木 カンヒザクラは沖縄でよく見られる桜で、早咲きとして有名なカワヅザクラの片親です。花の色は名前の「緋」からも分かるような赤紫色が一般的ですが、ときに白色や色の淡いものなどもあり、個体によって異なります。開花後、花は釣り鐘のように垂れ下がっていき、最後は花びらがついた状態で落ちます。花の大きさは小ぶりで、樹高も他と比べて約5mと低いのが特徴です。寒さに弱く寒冷地ではあまり育ちませんが、耐暑性があります。別名がいくつかあり「ヒカンザクラ」や九州南部では「ガンジツザクラ(元日桜)」、「サツマヒザクラ(薩摩緋桜)」と呼ばれることもあります。 オオシマザクラ(大島桜) 開花時期:3月下旬(伊豆半島、南伊豆) 、4月上旬(東京)落葉高木 伊豆七島、伊豆半島でよく見られる桜で、伊豆大島北東部にある本種の株は天然記念物に指定されています。樹形、花の形や色、果実の味まで個体によって変異が多く見られますが、ふつう花弁は5枚で白色が多く、淡い香りがします。また葉の成長と一緒に花をつけ、丈夫で成長が早いという特徴があります。葉の長さは5~10cmで先端が尖っており、桜餅を包む塩漬けの葉はこのオオシマザクラの葉が使われています。オオシマザクラは多くの園芸品種を生み出しており、ソメイヨシノやカワヅザクラの片親としても有名です。 カワヅザクラ(河津桜) * 開花時期:3月上旬〜中旬(伊豆半島)落葉高木 花は直径約3cmのピンク色、または淡い紅色。花序は散房状で4〜5花からなり、樹皮は紫褐色で光沢があります。原木が野生で発見され、カンヒザクラとオオシマザクラの自然交雑種と見られています。のちに静岡県河津町に移植されたことから「カワヅザクラ」と名付けられました。早咲きとして有名で、桜の季節になると、静岡県河津町に毎年多くの観光客が訪れます。花期は1カ月と、他の桜と比べて長いという特徴があります。 河津町観光協会 http://www.kawazu-onsen.com/sakura/ シダレザクラ(枝垂れ桜) 開花時期:3月下旬~4月上旬落葉高木 シダレザクラは、柳のように細く垂れ下がるように咲く姿でよく知られる品種です。園芸種であり、全国の公園や寺社で観賞用として植えられています。京都の東寺や平安神宮、東京の六義園、仙台の榴岡公園なども枝垂れ桜の名所として有名です。また、シダレザクラは寿命が大変長く、前出のエドヒガンザクラでも紹介した国指定の天然記念物である福島の「三春滝桜」はエドヒガン系ベニシダレザクラで、樹齢が約1000年だと推定されています。 花の色は淡い紅色または白色・2cm~3cmの花が、垂れ下がった枝に沿って2輪~4輪ずつまとまって咲きます。5枚の花弁を持つ一重咲きが基本ですが、品種によっては八重咲の花もあります。花色や花形の個体差が大きいため、個々の違いが楽しめるでしょう。 ジュウガツザクラ(十月桜) 開花時期:9月下旬~4月上旬小高木 ジュウガツザクラは、秋から冬に開花時期を迎える珍しい桜です。開花時期の中でも旧暦の10月(現在の11月)に咲く様子が特に目立つことから、ジュウガツザクラ(十月桜)と名付けられました。 ジュウガツザクラの花は基本的に白色ですが、薄ピンクや濃ピンクも見られます。蕾はピンクがかっているため、開花時期のはじめ頃は全体がピンクに見えることもあるでしょう。また、花弁は5枚~20枚で八重咲きのものが一般的です。1.5cm~3cmほどの花が3輪~5輪程度まとまって咲きます。 葉は先端が尖った楕円形で、縁にはノコギリの歯のような細かな凹凸があります。枝葉に産毛のような細かな毛があるのも特徴です。 カスミザクラ(霞桜) 開花時期:4~5月落葉高木 カスミザクラは北海道~九州北部の寒冷地に分布している野生の桜です。山間に咲く姿が、山にかかる霞とよく似ていることから、カスミザクラ(霞桜)と名付けられました。ヤマザクラとよく似ているとされていますが、ヤマザクラよりもやや遅い時期に見頃を迎えます。 花色は白色あるいはごく淡いピンク色。5枚の花弁を持つ一重咲きで、2cm~3cmほどの花が2輪~3輪ずつまとまって咲きます。葉は8cm~12cmの楕円形をしており、縁にはギザギザがあります。ヤマザクラと同じく、開花時期と新葉がつく時期が同じなのも特徴です。 ギョイコウ(御衣黄) 開花時期:4月下旬~5月上旬落葉広葉中高木 ギョイコウはオオシマザクラが原種の園芸品種です。一説によると、江戸時代に京都の仁和寺で生まれた桜で、花弁の色が貴族の衣装と似ていることからギョイコウ(御衣黄)と名付けられました。開花時期は桜のなかで最も遅い品種の一つで、ギョイコウの花が終わると初夏がはじまる目安だとされています。 ギョイコウの花は4cm~5cmほどで、約12枚~14枚の花弁が重なって花開く八重咲きです。咲き始めは黄緑色ですが、数日かけて黄色に変わり、やがて花弁に筋状のピンク色が広がります。また、葉は先端が尾のように細く尖った楕円形で、ほかの品種と同様に葉の縁にギザギザの凹凸が見られます。秋には葉が赤く色づき、紅葉が楽しめるのも特徴です。 ヨウコウ(陽光) 開花時期:3月下旬~4月上旬落葉高木 ヨウコウは、アマギヨシノとカンヒザクラの交配種です。作者は愛媛県在住の教員・農業家の高岡正明氏。第二次世界大戦中に出征した教え子たちが、極寒のシベリアや暑さが厳しいジャワで亡くなったことを受け、慰霊をテーマに25年もの歳月をかけて開発されました。 ヨウコウは「どんな環境でも花を咲かせられるように」という思いを込めて開発されたことから、耐暑性・耐寒性に優れているのが特徴です。1981年に品種登録され、鎮魂・平和の志のもと世界各地に無償で提供されています。ヨウコウの花は濃いピンク色。花弁が5枚の一重咲きで、4cm~5cmの花が数輪ずつまとまって咲きます。 チョウジザクラ(丁子桜) 開花時期:3月下旬~4月上旬落葉低木~小高木 チョウジザクラは本州の北中部や九州の一部地域に自生する桜です。花の形が丁子(スパイスのクローブ)に似ていることからチョウジザクラ(丁子桜)と呼ばれています。チョウジザクラの花色は薄いピンクまたは白色で、5枚の花弁で構成されています。ガクから筒状の基部が伸び、その先が花ひらくユニークな花形です。 基部の部分は黄緑色から濃いピンク色のグラデーションで、触ると粘りがあります。花は2cm弱と小さく、花数も少なめなので、遠目から見てもあまり目立ちません。近くで鑑賞したほうが、特有の姿を楽しめるでしょう。 日本の歴史と深い関わりのある桜の種類 Shawn.ccf /Shutterstock.com 古代の桜は御神木として大事にされ、開花はその年の作柄を教えてくれるものとして、人々は豊作を占うために花見をしてきました。昔から行われている花見は山に咲くヤマザクラを見るのが主流で、後に宮人や貴族の「花の宴」へと移り、8代将軍・徳川吉宗によって現在のお花見の風習が確立しました。 ソメイヨシノは日本の桜の約80%を占めるといわれていますが、世間に登場したのは意外と遅く、明治に入ってからです。その頃は、まだ交通が不便な時代だったため「東京にいながら吉野山の桜が見られる」という宣伝文句と、また葉より花が先に咲き乱れるという特性が評判を呼び、関東を中心に、アッという間に人気が広がったといわれています。その後、全国に広がるソメイヨシノとは逆に、文明開化の名のもと、昔からあったサクラは封建時代のシンボルとして伐採されてしまいました。この時に、日本の名花の大半は絶滅したといわれています。さらに昭和初期になると、ソメイヨシノの特徴である「パっと咲いてパっと散る」姿が軍人の心意気を示すとされ、軍国主義の兵舎や小学校にどんどん植えられていきました。第二次世界大戦時には、食糧増産のためソメイヨシノも伐採されてしまいますが、戦後復興のシンボルとして再び植樹され、今では、お花見も盛んに行われるようになりました。 桜の種類別の花言葉 Sanga Park/shutterstock.com 桜にはさまざまな種類があり、品種ごとに花言葉が異なります。ここでは代表的な桜の品種を挙げ、それぞれの花言葉を紹介します。 ・ヤエザクラ(八重桜)…「豊かな教養」「おしとやか」・カワヅザクラ(河津桜)…「純潔」「初恋」・カンヒザクラ(寒緋桜)…「あでやかな美人」 また、英語でも桜の花言葉がいくつかあります。 ・「kind(親切)」・「peace(平和)」・「spiritual beauty(精神的な美しさ)」・「transience of life(人生のはかなさ)」 いずれも桜の見た目や性質にぴったりの花言葉ですね。 いろいろな桜の種類を見つけて楽しもう! Photo/3and garden 桜は種類によって樹形から花の大きさや数、花色がさまざまに違います。庭に桜を植えたいと考えている方はぜひ、好みの種類を見つけて育てることをおすすめします。また全国の桜の名所では、直接花見に来られない人のために、ライブ配信や動画を使って美しい開花の様子を紹介したり、桜の写真集やボタニカルアート、桜を使ったお菓子やグッズの販売など、さまざまな楽しみ方を提案しています。みなさんもぜひ、自分流のスタイルでお花見を楽しんでみてください。
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宿根草・多年草

アルストロメリアはカラフルな花が魅力! 特徴や育て方のポイント、主な品種もご紹介
アルストロメリアの基本情報 Ichirou Tsumori/Shutterstock.com 植物名:アルストロメリア学名:Alstroemeria英名:Peruvian lily、lily of the Incas和名:ユリズイセン(百合水仙)その他の名前:ユメユリソウ、インカノユリ科名:ユリズイセン科属名:ユリズイセン属(アルストロメリア属)原産地:南米形態:宿根草(多年草) アルストロメリアの学名は、Alstroemeriaで、そのまま流通名にもなっています。ユリズイセン科ユリズイセン属(アルストロメリア属)の常緑多年草です。原産地はチリの高地からブラジルの森林地帯で、約120種が分布。花色、花姿は種類によってさまざまで、草丈も10〜100cmと幅があります。分布地域が広く種類も多様なため、日本の環境に適したものを選ぶとよいでしょう。交配が進んでおり、育てやすい園芸品種が多数出回っています。花色が豊富で花もちもよいことから、フラワーアレンジメントでも人気の高い花の1つです。 アルストロメリアの花や葉の特徴 patjo/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:4〜6月草丈:10〜100cm耐寒性:やや弱い耐暑性:やや弱い花色:赤、ピンク、淡いピンク、紫、オレンジ、黄、白、複色など アルストロメリアの開花期は、4〜6月です。花色は赤、ピンク、淡いピンク、紫、オレンジ、黄、白、複色など。花弁は6枚で、ベイン(脈)やそばかすが入るものなどが多く見られます。葉はやや肉厚で互生に付き、付け根でねじれる特性があります。 アルストロメリアの名前の由来や花言葉 Natalia van D/Shutterstock.com アルストロメリアという名前は、この花を発見した植物学者リンネが、友人の名前からとったとされています。 花言葉は「持続」「未来への憧れ」「エキゾチック」など。「持続」は花もちがよいことから。ほかは花姿をイメージしているようです。 アルストロメリアの主な系統 アルストロメリアにはいくつかの系統があるので、代表的なものを一部ご紹介します。ただし、近年は交配が進んで系統を区別しにくくなっているものもあります。 リグツ系 Andy Sutherland/Shutterstock.com チリ原産のリグツを品種改良した園芸品種群を指します。草丈が高く、寒さに強いのが特徴です。一季咲きで初夏に開花します。 バタフライ系 春から秋にかけて咲く、四季咲きの性質を持っています。草丈がコンパクトにまとまり、寒さに強いのが特徴です。 ペレグリナ系 Antoniya Kadiyska/Shutterstock.com チリ北部原産のペレグリナを品種改良した園芸品種群です。草丈は20〜40㎝で、大輪の花を咲かせます。やや寒さに弱いのが特徴です。 ハイブリッド系 Shevil/Shutterstock.com 異なる系統を交配した園芸品種を指します。オランダで品種改良されたものが多く、毎年魅力的な新品種が発表されています。 アルストロメリアの主な品種 アルストロメリアは多様な園芸品種が出回っています。ここでは、人気のある品種や種類をいくつかご紹介します。 ‘インディアンサマー’ Alex Manders/Shutterstock.com オレンジ色の花弁に黄色がのる花色で、目に鮮やか。比較的暑さに強いほうで、管理しやすいタイプです。夏季常緑性で春と秋に開花し、たくさん咲きます。春先はブロンズがかった葉色を楽しめます。 ‘ロックンロール’ 花色は赤。注目すべきは斑入りの葉で、白い斑が入る面積が大きく、グリーンは葉を縁取る程度。カラーリーフプランツとしても活躍します。 アルストロメリア・プルケラ(アルストロメリア・プシタキナ) Rose Marinelli/Shutterstock.com 原種の1つで、ブラジル北部原産。筒状の花を咲かせるのが特徴です。花色はオレンジ、白、ピンク、赤などがあり、野趣的な花姿に魅力があります。アルストロメリアの和名ユリズイセンは、広義ではアルストロメリア属全体を指しますが、狭義ではこのアルストロメリア・プルケラを指します。 アルストロメリア・オーレア Kabar/Shutterstock.com チリとアルゼンチンを原産とし、現在広く栽培されているハイブリッドタイプの親種の1つとしても知られています。花は黄橙色で、線状のスポットが入るのが特徴です。 アルストロメリアの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4〜6月植え付け・植え替え:3月下旬〜4月中旬、9月中旬〜10月肥料:4〜5月(一季咲き)種まき:10月上・中旬 アルストロメリアの栽培環境 STEVENSON/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰でも生育しますが、極端に日照が不足すると、花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとしたか弱い茎葉ばかりが茂って草姿が間のびしたりするので注意しましょう。 【日当たり/屋内】一年を通して屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけのよい環境を好みます。高温多湿の環境を嫌い、根腐れしやすくなるので、水はけのよい土壌づくりをしましょう。地中深くに根茎があるので、深く根が張れるようにしておくのがポイントです。鉢植えの場合、春と秋は日なた、夏は日陰、冬は凍らない軒下などに移動しながら管理するとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 厳しい暑さや寒さをやや苦手とし、株が凍結すると枯れてしまうので、地植えでは地温の上昇や凍結を防ぐためにマルチングをしておくとよいでしょう。常緑性の多年草ですが、高温多湿や低温など、生育条件が合わないと地上部が枯れて休眠することがあります。葉が枯れても地下部は生きているので、そのまま休眠させておくことができます。 アルストロメリアの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込み、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。水はけの悪い場所では、川砂やパーライトなどで土壌改良し、周囲より土を盛っておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の草花用培養土を利用すると手軽です。 水やり Ivanko80/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただしアルストロメリアは多湿を嫌うので、いつもジメジメした状態にしておくと根腐れの原因になってしまいます。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 sasimoto/Shutterstock.com 【地植え・鉢植え共に】 植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を施しておきます。ぐんぐん生育し始めた頃に1度緩効性肥料を施し、開花期になったらリン酸・カリを多く含む肥料を与えましょう。四季咲きの場合は、10~11月にも追肥を与えるとよいでしょう。地植えの場合はほとんど追肥を与えなくても問題ありません。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 アルストロメリアに発生しやすい病気は、灰色かび病です。 灰色かび病は花や葉に褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下で発生しやすく、ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれます。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は間引いて、風通しよく管理しましょう。 【害虫】 アルストロメリアに発生しやすい害虫は、アブラムシ、アザミウマなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 アザミウマは花や葉につき、吸汁する害虫で、スリップスともいいます。体長は1〜2mmと大変小さく、緑や茶色、黒い姿をした昆虫です。群生して植物を弱らせるので注意しましょう。針のような器官を葉などに刺して吸汁する際にウイルスを媒介するので、二次被害が発生することもあります。被害が進んだ花や葉は傷がつき、かすり状になるなど異変が見られるので、よく観察してみてください。花がらや枯れ葉、雑草などに潜みやすいので、株まわりを清潔に保っておきます。土に混ぜるタイプの粒剤を利用して防除してもよいでしょう。 アルストロメリアの詳しい育て方 苗の選び方 アルストロメリアは苗のほか、貯蔵根が球根のように販売されています。苗を購入する際は、葉が生き生きとしたものを選ぶとよいでしょう。また、貯蔵根の場合、クラウン(芽)が付いていないものは発芽しないため、クラウンが外れないように丁寧に扱います。 植え付け・植え替え OlegDoroshin/Shutterstock.com アルストロメリアの植え付け適期は、一般地で3月下旬〜4月中旬、または9月中旬〜10月です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に1回り大きな穴を掘って、根鉢をくずさずに植え付けます。苗が複数の場合は、約30cmの間隔を取っておきましょう。 貯蔵根を植え付ける場合は、土づくりをしておいた場所に穴を掘って、貯蔵根のクラウン(芽)を必ず上にして植え付けます。覆土は10cmくらいを目安にし、複数植え付ける場合は30〜60cmの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 地植えの場合、環境に合ってよく育っていれば2〜3年は植えたままにして構いません。株が大きくなったら9月中旬〜10月に掘り上げ、肥大して大きな塊になっている貯蔵根を切り分け、植え直します。 【鉢植え】 鉢の大きさは、5〜6号鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。 苗を鉢に仮置きして高さを決めたら、ポットから出し、根鉢をくずさずに植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 貯蔵根を植える場合は、鉢縁から2〜3cmほど下を目安に培養土を入れ、貯蔵根のクラウン(芽)を必ず上にして植え付けます。深さは10〜15cmを目安にし、貯蔵根が長い場合は斜めにするとよいでしょう。覆土は5〜6cmを目安にします。 成長とともに根詰まりしてくるので、1年に1度は植え替えることが大切です。適期は9月中旬〜10月で、植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から貯蔵根を取り出し、新しい培養土を使って植え直しましょう。すぐに植えない場合は、雨の当たらない風通しのよい場所で保管します。 日常のお手入れ Aleksei Golovanov/Shutterstock.com 【支柱の設置】 草丈が高くなる品種は、早めに園芸用支柱を設置し、麻ひもかビニタイで誘引しておき、強風による倒伏を防ぎましょう。 【花がら摘み・枯れ葉の整理】 アルストロメリアは次から次へと花が咲くので、終わった花は園芸用のハサミで切り取りましょう。まめに花がらを摘み、枯れ葉があれば取り除くなど株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 夏越し・冬越し Paul Maguire/Shutterstock.com 【夏越し】 地植えの場合は、地温が高くなるのを防ぐため、バークチップなどでマルチングしておきましょう。日差しが強く当たらないように遮光ネットを張るのも一案です。 鉢植えの場合は、休眠したら直射日光が当たらない涼しい場所に移動します。 【冬越し】 地植えの場合は、凍結する場所ではバークチップなどでマルチングしておきましょう。鉢植えの場合は、軒下など凍結しない場所に移動します。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com アルストロメリアは株分け、種まきで増やすことができます。 【株分け】 アルストロメリアの株分けの適期は、10〜11月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、株分けをして若返りをはかります。株を掘り上げて貯蔵根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【種まき】 種まきから増やしたい場合、開花後に種子を採取します。開花期が終わりを迎える頃に花がら摘みをやめ、熟した種子を採取して密閉容器に入れ、種まき適期まで保管しておきましょう。ただし、交配された園芸品種の場合は、親と同じ性質になるとは限りません。 アルストロメリアの種まきの適期は、10月上・中旬頃です。 まず、種まき用のトレイに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種子を数粒ずつ播きます。薄く覆土し、浅く水を張った容器に入れてトレイの底から給水します。これはジョウロなどで上から水やりすると、水流によって種子が流れ出してしまうことがあるからです。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しすぎないように適度に底から給水しましょう。 発芽後は日当たりのよい場所に置き、乾燥気味に管理します。勢いがあって元気のよい苗を1本のみ残し、ほかは間引きましょう。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。本葉が2〜3枚ついたら黒ポットに鉢上げして育苗し、十分に育ったら花壇や鉢などに植え付けます。 アルストロメリアのエキゾチックな花を楽しもう Kristina Ismulyani/Shutterstock.com アルストロメリアは花色が多彩で、ビビッドカラーからパステルカラーまで色幅も広く、選ぶ楽しみがあります。花もちがいいので、切り花にしてインテリアに飾るのもおすすめ。ぜひ庭やベランダにアルストロメリアを取り入れてみてください。
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樹木

ライスフラワーは可愛らしい小花が魅力! 特徴や育て方を詳しく解説
ライスフラワーの基本情報 alybaba/Shutterstock.com 植物名:ライスフラワー学名:Ozothamnus diosmifolius英名:rice flower、white dogwood、pill flower、sago bush和名:ライスフラワーその他の名前:サゴフラワー科名:キク科属名:オゾタムヌス属原産地:オーストラリア北東部形態:常緑性低木 ライスフラワーの学名は、Ozothamnus diosmifolius(オゾタムヌス・ディオスミフォリウス)。キク科オゾタムヌス属の低木で、原産地はオーストラリア北東部。乾燥した気候を好み、日本の暑さ寒さや多湿を乗り切れずに枯れることが多いため、一年草として扱われることもあります。春から初夏にかけて咲く花に観賞価値があり、切り花やドライフラワーとしても人気です。樹高は30〜300cmで、よく枝分かれして株立ち状になります。定期的に剪定すれば、コンパクトな姿を保つことができます。 ライスフラワーの花や葉の特徴 Mirna Dwiyanti/Shutterstock.com 園芸分類:草花・庭木開花時期:3月下旬〜6月上旬樹高:30〜300cm耐寒性:やや弱い~普通耐暑性:やや弱い花色:ピンク、白 ライスフラワーの開花期は3月下旬〜6月上旬で、ぷちぷちとしたつぼみが愛らしく、花もちもよいので、長く楽しめます。花色はピンク、白。咲き始めはピンク色ですが、咲き進むにつれて白へと変化していきます。1つの花は米粒のように小さいのですが、花茎を伸ばした先に集散花序を形成し、多数集まって咲いて色の塊となるので大変華やかです。 ハーブのような香りも楽しめる 細い線形のライスフラワーの葉には、爽やかな芳香があります。葉を摘んだり触ってたりすると香りがたつので、ぜひ試してみてください。 ライスフラワーの名前の由来と花言葉 Totokzww/Shutterstock.com ライスフラワーという流通名は、つぼみをつけた姿がお米に似ていることからつけられたとされています。花言葉は「豊かさ」「豊かな実り」などです。 ライスフラワーの主な品種 KarenHBlack/Shutterstock.com ライスフラワーの花色はピンクまたは白ですが、園芸品種が多く、ピンクの色幅が揃っているのが特徴です。濃いピンクから淡いピンク、くすんだピンクなどもあります。主な品種はローズレッドが印象的な‘キャンディーレッド’、濃いピンクの‘ロイヤルピンク’、優しいパステルピンクの‘ソフトピンク’、アプリコット色の‘マーマレード’など。 ライスフラワーの活用方法 Kit Leong/Shutterstock.com ライスフラワーは花もちがよいため、庭で育てるだけでなく、摘み取って活用するのもおすすめ。ここでは、活用の仕方についてご紹介します。 切り花として楽しむ Svetlyachock/Shutterstock.com ライスフラワーは花もちがよいので、開花したら切り花としても楽しめます。長めに茎を切り取り、下のほうについている葉は取り去っておきましょう。切り口は斜めにカットしてから、縦に割り目を入れてください。さらに茎の中のわたをとっておくと、水揚げしやすくなります。茎がまっすぐになるように紙などで巻いてから、たっぷり水を張った深めの器に入れて2〜4時間ほど待ちましょう。すると、花瓶に飾ったあとの花もちがよくなります。ただし、花瓶の水は、毎日取り替えてください。 ドライフラワーにする Vladeep/Shutterstock.com ライスフラワーは、ドライにしても花が落ちにくく、長く楽しめます。開花し始めた頃に茎の下のほうでカットし、下葉は取り去っておきます。束ねて輪ゴムでとめ、直射日光の当たらない涼しい場所に逆さにして吊り下げます。3週間ほどでドライになるので、インテリアに飾ったり、リースの花材などに利用してもよいでしょう。 寄せ植えや花束のアクセントにも Nancy J. Ondra/Shutterstock.com ライスフラワーは個性的な花姿がアクセントになるので、寄せ植えにも向いています。大鉢に開花期の合う草花やカラーリーフプランツと一緒に植えて楽しむのもおすすめです。また、切り花にしてブーケやフラワーアレンジメントに利用しても見栄えがします。 ライスフラワーの栽培12カ月カレンダー 開花時期:3月下旬〜6月上旬植え付け・植え替え:5月中旬〜6月肥料:4~6月、9月中旬〜10月挿し木:5〜6月、10月頃 ライスフラワーの栽培環境 Kit Leong/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たりがよく、風通しのよい場所で管理します。日照不足になると葉色が冴えなくなったり、か弱い枝がヒョロヒョロと徒長したりするので注意してください。 【日当たり/屋内】一年を通して基本的に屋外で管理しますが、寒さに弱いので、冬は日当たりのよい窓辺などに取り込んでもよいでしょう。 【置き場所】多湿を嫌うので、水はけのよい土づくりをします。梅雨明け以降から秋の彼岸くらいまでは、雨の当たらない涼しい半日陰の場所に移動しましょう。冬は冷たい風が吹きつける場所を避け、凍結しない日当たりのよい軒下や、室内の窓辺や温室などで管理するとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 高温多湿を嫌うため、夏は雨の当たらない涼しい半日陰の場所に移動しましょう。寒さにも弱いので、冬は寒風を避け、凍結しない日当たりのよい軒下などで管理します。室内の窓辺や温室などに取り込んでもよいでしょう。 ライスフラワーの育て方のポイント ライスフラワーは、暑さや寒さを苦手とするので、基本的に鉢栽培とし、季節に応じて適した場所に移動しながら管理することがポイントです。 用土 blueeyes/Shutterstock.com 花鉢を入手した場合は、開花が終わるまではそのまま植え替えずに花姿を楽しみましょう。水はけと通気性のよい土壌を好むので、ポット苗を入手した場合、ハーブ用にブレンドされた培養土を利用して植え替えると手軽です。自身で配合するなら、赤玉土小粒5、腐葉土3、軽石2の割合でブレンドするとよいでしょう。 水やり Ivanko80/Shutterstock.com ライスフラワーは鉢栽培が基本で、地植えに比べて乾燥しやすいために日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし多湿を嫌い、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。枝葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。特に花弁に水がかかると、傷みやすくなるので注意が必要です。 また、真夏に水やりする場合は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。一方、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になるので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 鉢栽培の場合は、水やりとともに肥料成分が流亡しやすいので、春と秋に追肥を与え、肥料を切らさないように管理することが大切です。 生育期の4〜6月は、緩効性肥料を月に1度を目安に株の周囲にばらまいて、軽く耕して土に馴染ませます。または、10日に1度を目安に液体肥料を与えてもよいでしょう。7〜8月の真夏は、肥料を与えるとかえって株が弱ることがあるので、肥料を切らして管理します。涼しくなった9月中旬〜10月に、緩効性肥料または液肥を与えて株の勢いを取り戻しましょう。 注意する病害虫 muroPhotographer/Shutterstock.com 【病気】 ライスフラワーの栽培では、病気の心配はほとんどありません。 【害虫】 ライスフラワーの栽培では、害虫の心配はほとんどありませんが、アブラムシが発生することがあります。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ライスフラワーの詳しい育て方 苗の選び方 ライスフラワーの苗を購入する際は、葉に元気があり、株元がぐらついていないものを選ぶとよいでしょう。 植え付け Nataly Studio/Shutterstock.com ライスフラワーの植え付けの適期は、5月中旬〜6月です。 まず、入手した苗木より1〜2回り大きな鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてからハーブ用に配合された培養土を半分くらいまで入れます。苗をポットから取り出して鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くほぐし、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。 植え替え Sandu Herta/Shutterstock.com 鉢植えで楽しんでいると、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、古い根が絡み合っているようであればカットして整理しましょう。植え替えの際には、新しい培養土を使います。もっと大きく育てたい場合は、前よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 暑さ・寒さ対策 Anton Starikov/Shutterstock.com ライスフラワーの原産地はオーストラリアで、雨の少ない乾燥した気候のもとで自生する植物です。雨が多くて蒸し暑く、冬の寒さが厳しい日本とは気候がまったく異なるので、季節によって適切にケアしてあげることがポイントです。 夏には、直射日光にさらされない軒下などに移動しましょう。風通しのよい涼しい場所がベターです。そのような場所がなければ、遮光ネットや寒冷紗などを張って対処してください。ライスフラワーは乾燥を好むとはいえ、真夏は鉢土がすぐに乾いて水切れしやすくなるので、水の管理にも注意しましょう。 冬は日中にひだまりになる軒下など凍結しない場所に移動しましょう。株元にはバークチップなどをマルチングしておきます。凍結する地域では、室内や温室に取り込んで日当たりのよい窓辺などで管理するとよいでしょう。 増やし方 ライスフラワーは、挿し木で増やすことができます。挿し木とは、枝葉を切り取って土に挿しておくと、発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、ライスフラワーは挿し木で増やせます。 ライスフラワーの挿し木の適期は5〜6月、または10月頃です。新しく伸びた枝を選び、5cm程度を目安に切り口が斜めになるように切り取ります。葉は先端の2〜3枚を残して下の葉は切り取ってください。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほど入れて水あげしておきましょう。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり・風通しのよい場所に移動し、土が乾いてから水やりします。十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 ライスフラワーを育てる際のポイント alybaba/Shutterstock.com ライスフラワーを育てる際に、注意しておきたいポイントをまとめました。栽培の参考にしてください。 開花後に剪定する ライスフラワーを剪定せずに放任していると、枝葉が上へ上へと伸びて樹形が乱れてきます。見栄えのよい状態を保つために、剪定して樹形を整えましょう。剪定の適期は開花後です。樹高の半分くらいまでを目安に切り戻します。枝が内側に伸びて邪魔になっているものや、交差しているものなど、込み合っている部分があれば、間引くように剪定して風通しをよくしましょう。 常に濡れている状態にならないようにする オーストラリアの乾燥した気候のもとで自生してきたライスフラワーは、多湿の環境を非常に嫌います。切り花にして飾っていても、水に浸かっている茎から傷んでくるくらいです。鉢栽培も長雨に当たると根腐れを起こしやすくなり、株が弱って病害虫を招きやすくなるので注意。雨の当たらない場所に置き、適した水の管理を行うことが、ライスフラワーを栽培する際の最大のポイントです。 ライスフラワーを育ててみよう two K/Shutterstock.com ライスフラワーは、夏越しや冬越しが難しいといわれていますが、その魅力的な咲き姿を見ると迎え入れたくなるもの。鉢植えにして、季節ごとに適した場所に移動しながら管理するのがポイントです。ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。
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雑草対策

グラウンドカバーに最適な植物17選【足元のカバーや雑草対策に活用!】
グラウンドカバーとは? グラウンドカバー(グラウンドカバー)とは、地を這うように広がり、足元を彩る植物のこと。グラウンドカバーで地面を覆うことで、土が露出せずにガーデンをよりきれいに演出したり、傾斜地などの土が流出するのを根が抑えたり、乾燥を防止したりすることができます。また、グラウンドカバーで背景をつくれば、花々や木々がいっそうきれいに見え、高低の変化もある立体的な庭に。花が咲く植物を選べば季節には一面に小花で覆われるかわいらしい光景が楽しめます。 さらには、地面を這うように広がる匍匐性(ほふく性)の性質により地面を覆ってしまうので、雑草対策としても効果的。踏んでも平気な丈夫なものが多いので、石やレンガを敷いた小径やステップの隙間、花壇の縁取りや低木の株元などを彩るのにもぴったりです。芝生のように日頃から借り込む必要もないので、ガーデニング初心者さんが庭づくりに慣れてきたら、ぜひグラウンドカバーを取り入れて、ガーデンをおしゃれにセンスアップしましょう。グラウンドカバープランツは生育旺盛なものが多いので、隣家の庭など、広がってほしくない区画には入れないようにご用心を。増えすぎたらはみ出した分を切って縁を整えたり、間引いたりするだけで手間いらずなのもグラウンドカバーの魅力です。 グラウンドカバーの魅力とメリット Luciano Santandreu/Shutterstock.com グラウンドカバーを取り入れると、景観がナチュラルで瑞々しい印象になりますが、ほかにもさまざまなメリットがあります。 まずは、雑草対策です。グラウンドカバーは地中に根を密集させ、地表を覆うように繁殖するため、雑草を生えにくくする効果があります。無農薬なので他の庭木への影響を抑制できますし、雑草を抜く手間が減るので、少ない労力で庭の景観を維持しやすくなります。 次に暑さ対策です。植物は、根から吸い上げた水分を葉から放出する「蒸散」を行います。グラウンドカバーを植えておくと、この蒸散作用により地表面付近がミスト冷却をしたときのように冷やされ、地表温度の上昇を防ぎます。 また、地中に根を張ることで土や石を固定し、土壌流出の防止にも役立ちます。また、雨や霜などによるぬかるみ防止効果も期待できます。さらに、地表を覆う茎葉により埃や砂の飛散が軽減されるのもメリットです。 では、植えるとメリットがいっぱいのグラウンドカバーにおすすめの植物17選をご紹介します。 おすすめのグラウンドカバー1タイム 小さな葉が可愛いタイム(Thymus)はグラウンドカバーにもオススメのハーブ。木立性のものもありますが、グラウンドカバーには這うように横に広がるクリーピングタイムを選びましょう。歩くたびに広がる清々しい香りも楽しめます。。水はけがよい場所にも育ちやすいので、傾斜した場所の土どめとして植えられることもあります。 同じハーブの仲間のミントは増えすぎるので、グラウンドカバーとして取り入れるのは避けたほうがよいでしょう。 おすすめのグラウンドカバー2プラティア 春から秋にかけて、星形のブルーの小花をちりばめたように咲かせる可愛らしいグラウンドカバーのプラティア(エクボソウ/Pratia angulata)。小さな葉がマット状に広がります。生育は遅めなので、小さなスペースや隙間のカバーにオススメです。 おすすめのグラウンドカバー3リシマキア 黄金葉の‘オーレア’や、濃い褐色の‘ミッドナイトサン’など、カラーリーフが美しいリシマキア(Lysimachia)。やや湿りけのある環境を好み、日陰でも丸い葉をよく茂らせます。日当たりのよい場所で育てれば、梅雨時に濃い黄色の小花を咲かせます。 おすすめのグラウンドカバー4クラピア 踏みつけにも耐える、丈夫なグラウンドカバープランツとして、また日本生まれで環境にも配慮した植物としても近年注目されているクマツヅラ科イワダレソウ属のクラピア(Lippia nodiflora L.)。小さな丸いかわいい花が咲きながら這って広がり、雑草の侵入を防ぎます。また、クラピアの葉は丸くて柔らかいので裸足でもチクチクせず、ペットやお子様のいる庭にもおすすめ。刈り込む事で美しいグリーンカーペットのような仕上がりも楽しめます。メンテナンスが楽なので、芝生の代わりに選ぶ人も増えています。 ●クラピアについて詳しくはこちらへ 低く這って密に広がるクラピア、初夏の様子。 おすすめのグラウンドカバー5ツルニチニチソウ 紫色の花が美しいつる性植物のツルニチニチソウ(Vinca major)。鮮やかな緑色の葉を一年中茂らせる常緑性で、樹木の足元などのカバーにぴったりです。生育旺盛で、地面を覆うように育てたり、上から垂らしたりといろいろな仕立て方が楽しめます。斑入りや白花品種も。 おすすめのグラウンドカバー6イブキジャコウソウ 日本原産のタイムの仲間で、茎葉に触れると爽やかなよい香りが立ち上るのも魅力なイブキジャコウソウ(Thymus quinquecostatus)。花つきがよく、初夏には株全体が小さなピンクの花で覆われるほど。冬には葉が落ちますが、春になるとまた芽を吹きます。 おすすめのグラウンドカバー7シバザクラ 芝桜は、花色違いを組み合わせてパッチワークのように咲かせるのも魅力的なグラウンドカバーです。tamu1500/Shutterstock.com 横に広がる性質を生かして、グラウンドカバーとしても利用されるシバザクラ(芝桜/Phlox subulata)。春に白やピンク、藤色の花を、辺り一面に咲かせる様子は見応えがあります。踏みつけには強くないので、通路には植栽しないようにしましょう。 おすすめのグラウンドカバー8イオノプシジウム 明るい緑色の葉に、淡い紫色の花を株いっぱいに咲かせる一年草のイオノプシジウム(Ionopsidium acaule Rchb.)。花後は枯れてしまいますが、秋になるとこぼれダネから発芽してよく増える性質。その性質から、種をまくだけで花と緑のカーペットが欲しい場合にもおすすめの植物です。耐寒性が強いため、暖地であれば冬でも開花することがあります。 おすすめのグラウンドカバー9アジュガ Renee Foskett/Shutterstock.com 耐寒性もあり、湿った場所に育ちやすいアジュガ(Ajuga reptans)は、半日陰のガーデンでのグラウンドカバーにも向く多年草です。匍匐してマット状に株が増えて広がり、3〜5月には花穂を立ち上げて青紫やピンクの花を咲かせます。 花が咲いていない時期も葉の彩りが庭にアクセントとなります。Yoga Ardi Nugroho/Shutterstock.com 葉が銅色などシックな色味の種類もあり、カラーリーフとして、寄せ植えなどで組み合わせる草花としても人気です。洋風の庭に限らず、和風の庭にも似合います。 おすすめのグラウンドカバー10セダム Elena Terletskaya/Shutterstock.com ベンケイソウや万年草(マンネングサ)とも呼ばれる多肉植物の仲間であるセダム(Sedum)も、グラウンドカバーに向きます。病害虫が発生する心配がほとんどなく、暑さや乾燥に強く、用土の厚みが比較的少なくても育つので、屋上緑化やリース仕立ての寄せ植えなどでも取り入れられる植物です。葉の形や色味など種類も豊富なので、複数の種類を混ぜながら植えると、色味の変化のあるグラウンドカバーになります。苗は園芸店やホームセンターなどで年中販売されているので、入手しやすく、暖かい地域ならば植えっぱなしで冬も緑を保ちます。 おすすめのグラウンドカバー11ベロニカ‘オックスフォードブルー’ Maria Papworth/Shutterstock.com 耐寒性、耐暑性ともに優れているベロニカ‘オックスフォードブルー’(Veronica peduncularis 'Oxford Blue')もグラウンドカバーに適した植物です。日向や半日陰を好み、早春に可愛らしい青い花をつけます。広がりすぎないため、寄せ植えなどにも使いやすく、人気の高い多年草です。夏には葉が茂り、秋冬は紅葉するので四季折々の表情も楽しめます。 おすすめのグラウンドカバー12メカルドニア Thomas Plante/Shutterstock.com メカルドニア(Mecardonia)は、別名がキバナオトメアゼナやアメリカシソクサで、その名のとおりたくさんの黄色い花を咲かせます。夏の暑さや乾燥にも強く、開花期は6~10月と長いのが特徴です。日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。丈夫な植物ですが、やや寒さに弱く、耐寒可能な最低温度は0度です。 おすすめのグラウンドカバー13ダイコンドラ(ディコンドラ) 横に広がって這うように伸びる長い茎に、ハート形の葉が特徴のダイコンドラ(ディコンドラ/Dichondra)は、グラウンドカバーとしてだけでなく、寄せ植え用でも人気の高い多年草です。春から初夏にかけて葉の付け根に3mm程度の花をつけます。暑さには強いものの、耐寒性はあまりありません。また、踏み付けにも弱いので、往来が多い場所などには向きません。 おすすめのグラウンドカバー14タピアン BlackFarm/Shutterstock.com 花名の由来は、フランス語で絨毯を意味する「tapis」であるタピアン(Verbena×hybrida 'tapian')。クマツヅラ科バーベナ属の植物で、開花時期が4~11月と長く、花色も4色あるので植え方次第でさまざまな楽しみ方ができます。風通しがよく日当たりのよい場所を好み、日陰では成長しません。また、踏み付けにも弱いので、往来が多い場所は避けたほうがよいでしょう。成長が早く、病気にも強いですが、寒冷地での越冬はできません。 おすすめのグラウンドカバー15ローマンカモミール areeya_ann/Shutterstock.com ローマンカモミール(Chamaemelum nobile)は、リンゴのような爽やかな香りが特徴のハーブで、耐寒性に優れ、踏み付けにも強い多年草です。開花時期は4~7月で、小さな白い花を咲かせます。日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。比較的アブラムシが発生しやすいので注意が必要です。 おすすめのグラウンドカバー16クローバー(シロツメクサ) クローバー(シロツメクサ/Trifolium repens)は繁殖力が強く、雑草に近いイメージもありますが、グラウンドカバーにもなります。ただし、放置しておくと背丈が伸びて雑草然としてくるので、こまめに踏んで背丈を抑え、横に広がるように育てるとよいでしょう。4~10月にかけて白い球形の花をつけます。耐寒性、耐暑性も強く、日陰地以外であれば土壌を選ばず生育が可能です。 おすすめのグラウンドカバー17ハツユキカズラ Tin-Kong/Shutterstock.com ハツユキカズラ(Trachelospermum asiaticum 'Hatuyukikazura')は、古くから日本に自生してきたテイカカズラを品種改良した植物であり、日本の気候で育てやすく、丈夫です。ただし、寒冷地での越冬は鉢上げしたうえで暖かい場所に移すことをおすすめします。開花時期は5~6月で、小さな白い花をつけます。葉は新芽の頃はピンクでその後、白い斑入りから緑へと変化し落葉しないため、一年を通して楽しめます。 庭に適したグラウンドカバーの選び方 AliScha/Shutterstock.com グラウンドカバーに適した植物は、前述したようにさまざまな種類がありますが、基本的には這うように旺盛に生育し、見た目が美しく丈夫で一年中楽しめる常緑のものがおすすめです。 これらを踏まえて、植える場所の環境に合った種類を選ぶようにしましょう。選ぶ際に考慮すべきポイントとしては、日陰か日向か、水はけの良し悪し、通路として使うか(踏圧に強いか)、花が咲くかどうか、などがあります。 また、種類によっては繁殖力が強すぎて、予定外の場所まで覆いつくしたり、他の庭木の生育を阻害したりするなどの問題が生じる場合もあります。そうならないためにも、種子をつけない不稔性かどうかや、広がりをコントロールしやすいかどうかなど、管理のしやすさも重要なポイントです。 グラウンドカバーの基本のお手入れ グラウンドカバーを移植する際は、あらかじめ雑草やほかの植物は除去しておきましょう。とくに雑草が残った状態だと、養分を雑草に奪われてしまうのでグラウンドカバーが生育しにくくなってしまいます。 グラウンドカバーの植え付け後、根付くまでは土が乾いたら水やりをしましょう。肥料は根付いた後に液肥を与え、その後は通常の草花と同様に緩効性肥料などを与えます。とくに、花をつける植物の場合はしっかり肥料を与えることが必要です。種類に応じて、必要な時期に施肥をしましょう。 根付いてからは、どんどん繁殖していくので、広がり過ぎた分は適宜切り落とし、枯れた下枝なども除去しておきます。とくに梅雨時は蒸れやすくカビや病気の原因になるので、あまり密集しすぎている場合は枝を間引いて風通しをよくしておき、雑草なども除去しておきましょう。花が終わった後の花柄はこまめに摘み取ると、見た目が良いだけでなく、カビや病害虫予防になります。
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宿根草・多年草

シルバーリーフが魅力! アサギリソウ(朝霧草)の育て方とお手入れ方法
アサギリソウの基本情報 Cornflakes/Shutterstock.com 植物名:アサギリソウ学名:Artemisia schmidtiana英名:silvermound和名:アサギリソウ(朝霧草)科名:キク科属名:ヨモギ属原産地:北陸以北~北海道、樺太、千島形態:宿根草(多年草) アサギリソウは漢字で「朝霧草」と書き、学名はArtemisia schmidtiana(アルテミシア・シュミドティアナ)です。キク科ヨモギ属の多年草で、原産地は日本の北陸以北〜北海道、樺太、千島。寒さには強く、高温多湿がやや苦手です。草丈は20〜30cm。落葉性で、冬は地上部を枯らして休眠し、翌年には再び新芽を出して生育します。 アサギリソウの葉や花の特徴 Ticiana32/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:8月〜9月上旬草丈:20〜30cm耐寒性:普通耐暑性:普通花色:黄 アサギリソウの茎葉は、びっしりと白い産毛に覆われています。光を受けると輝くようなシルバーリーフが大変美しく、主に茎葉を観賞するカラーリーフプランツとして人気があります。線のような細い葉は長さ4〜5cmの羽状複葉で、細かい切れ込みが入る繊細な表情が魅力。ふわふわと軽やかな質感でドーム形にまとまり、思わず触ってみたくなるような草姿をしています。 アサギリソウの開花期は8月〜9月上旬で、小さな黄色い花を咲かせます。花よりも茎葉に観賞価値があるとされ、つぼみのうちから切り取って株姿の勢いを保つのも一案です。 アサギリソウの名前の由来や花言葉 roollooralla/Shutterstock.com アサギリソウという和名は、光を通して輝く繊細な白い葉が朝霧を連想させることに由来するとされています。アサギリソウの花言葉は「喝采」「慕う心」「脚光」「光」などです。 アサギリソウの近縁の仲間 アサギリソウが属するヨモギ属にはいくつかの種類があり、カラーリーフとしてガーデニングで人気のものもあります。主なものを取り上げてご紹介します。 シロヨモギ Yupin Li/Shutterstock.com 本州中部から北に分布し、海岸の砂地や斜面などに自生。茎葉はびっしりと白い産毛に覆われてふかふかと厚みがあります。葉はアサギリソウほど細くはなく、羽状に中裂するのが特徴です。地下茎を伸ばして増えていきます。草丈は20〜50cm。 チシマアサギリソウ 南千島産のアサギリソウで、より葉が繊細です。草丈は15〜30cmで、コンパクトにまとまります。暖地では多湿に弱いため、長雨などに当てないように管理しましょう。 サマニヨモギ 北海道や東北地方に分布し、高山の岩場や乾いた草地などに自生。新芽の頃は産毛に覆われていますが、開花する頃には薄くなります。小型種で、草丈は30〜50cm。 アルテミシア‘ポウィスキャッスル’ Kathryn Roach/Shutterstock.com ニガヨモギの交配種で、イギリスのウェールズにあるポウィス城の名を冠した園芸種。丈夫ですが、ニガヨモギよりも小さめの草姿にまとまるので扱いやすく、人気が高い品種です。 アルテミシア・ルドビシアナ Flower_Garden/Shutterstock.com 高さ90cmほどまで垂直に伸びる立性の草姿と、‘ポウィスキャッスル’に比べ葉幅がより広く、より明るいシルバーグレーになるのが特徴です。高温多湿への耐性は、やや低め。 アサギリソウの栽培12カ月カレンダー 開花時期:8月〜9月上旬植え付け・植え替え:3月下旬〜4月肥料:4月下旬〜6月下旬、10月〜11月上旬 適した栽培環境 roollooralla/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。日照不足では、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびするので注意しましょう。 【日当たり/屋内】一年を通して屋外での栽培が基本です。 【置き場所】真夏の高温多湿の環境をやや苦手とし、蒸れに弱いので、水はけのよい場所で風通しよく管理します。 耐寒性・耐暑性 寒さには強く、耐寒温度はマイナス15〜マイナス25℃くらいなので、戸外で越冬できます。 アサギリソウの育て方のポイント 用土 blueeyes/Shutterstock.com 【地植え】 植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を投入し、よく耕して水はけのよい土壌をつくっておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。自身で培養土をブレンドする場合は、赤玉土と鹿沼土を等量で混合し、さらに元肥として緩効性肥料を施しておくとよいでしょう。 水やり cam3957/Shutterstock.com アサギリソウは細かな産毛を株全体にびっしりとまとっています。そのため、茎葉に水がかかると蒸れやすくなるので水やりの際には注意してください。株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えるようにしましょう。 真夏は昼間に水やりすると水の温度が高くなり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉を伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は地中の水を吸い上げるので、ほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。ただし、多湿を嫌うので与えすぎには注意し、いつもジメジメしている環境にならないようにしてください。 土の表面が十分に乾いてから、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、水やりを忘れないよう注意します。冬は休眠しますが、カラカラに乾燥させることのないように控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え・鉢植え共に】 土づくりの際に、元肥として緩効性肥料を施しておきます。追肥は4月下旬〜6月下旬と10月〜11月上旬の真夏を除いた生育期に、液肥を2週間に1度を目安に与えて株の勢いを保ちましょう。 注意する病害虫 devil79sd/Shutterstock.com 【病気】 アサギリソウに発生しやすい病気は、軟腐病、炭疽病などです。 軟腐病は細菌性の病気で、高温時に発生しやすくなります。特に梅雨明けから真夏が要注意。 球根や成長点近くの茎、地際の部分や根などが腐って悪臭を放つので、発症したら蔓延しないようにただちに抜き取り、周囲の土ごと処分してください。予防としては、連作(同じ科に属する植物を同じ場所に植え続けること)を避け、水はけをよくしてジメジメした環境にしないこと。また、食害されて傷ついた部分から病原菌が侵入しやすくなるので、害虫からしっかり守ることもポイントになります。 炭疽病は、春や秋の長雨の頃に発生しやすくなります。カビが原因の伝染性の病気で、葉に褐色で円形の斑点ができるのが特徴です。その後、葉に穴があき始め、やがて枯れ込んでいくので早期に対処することが大切です。斑点の部分に胞子ができ、雨の跳ね返りなどで周囲に蔓延していくので、被害を見つけたらすぐに除去して土ごと処分しておきましょう。密植すると発病しやすくなるので、茂りすぎた葉は間引くなど、風通しよく管理してください。水やり時に株全体に水をかけると、泥の跳ね返りをきっかけに発症しやすくなるので、株元の表土を狙って与えるようにしましょう。 【害虫】 アサギリソウに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ナメクジなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ナメクジは花やつぼみ、新芽、新葉、果実などを食害します。体長は40〜50mmで、頭にツノが2つあり、茶色でぬらぬらとした粘液に覆われているのが特徴。昼間は鉢の下や落ち葉の下などに潜んで姿を現しませんが、夜に活動します。植物に粘液がついていたら、ナメクジの疑いがあるので、夜にパトロールして捕殺してください。または、ナメクジ用の駆除剤を利用して防除してもよいでしょう。多湿を好むので風通しをよくし、落ち葉などは整理して清潔に保っておきます。 アサギリソウの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、節間が間のびしておらず、がっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。 植え付け・植え替え Vasyliuk/Shutterstock.com 植え付けの適期は3月下旬〜4月です。適期以外に花苗店などで苗を購入した場合は、早めに植え付けてください。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、根鉢よりも1回り大きな穴を掘って苗を植え付けます。複数の苗を植える場合は30〜40cmの間隔を取っておきましょう。植え付けた後に、たっぷりと水やりします。 環境に合えば数年は植え替える必要はありません。大株に育って込み合ってきたら掘り上げて株分けし、植え直して若返りをはかりましょう。 【鉢植え】 苗を単植するなら、6〜7号鉢を準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きし、高さを決めたら、軽く根鉢をほぐして植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、前よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 日常のお手入れ Aleksei Golovanov/Shutterstock.com 【切り戻し】 草姿が乱れてきたら、適宜切り戻します。草丈の半分くらいまでを目安に、深めにカットしましょう。梅雨前に行うと、株が蒸れやすくなるのを防ぎ、風通しよく管理することができます。 【つぼみの除去・花がら摘み】 アサギリソウは小さな黄色い花を咲かせますが、どちらかというとシルバーリーフの茎葉を主に観賞します。花を咲かせると株が消耗してしまうので、茎葉の観賞を重視するならば、つぼみがついたら早めに摘み取りましょう。 また、花を楽しむなら、終わった花は適宜摘み取りましょう。まめに傷んだ花を摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まってしまうので注意しましょう。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com アサギリソウは、株分けと挿し芽で増やすことができます。ここでは、それぞれの方法について解説します。 【株分け】 アサギリソウの株分けの適期は3月下旬〜4月です。 植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、株分けをして若返りをはかります。株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直します。それらの株が再び大きく成長し、株が増えていくというわけです。切り分ける際は、あまり小分けにしないほうがよいでしょう。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って土に挿しておくと、発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、アサギリソウは挿し芽で増やせます。 挿し芽の適期は、4月下旬〜5月です。新しく伸びた茎を10〜15cm、切り口が斜めになるように切り取り(挿し穂)、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を半分くらい取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。明るい日陰に置いて適宜水やりをしながら管理し、発根して十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 ふわふわの見た目がかわいいシルバーリーフ「アサギリソウ」を育ててみよう Razumhelen/Shutterstock.com シルバーリーフが美しいアサギリソウは、こんもりと茂るので色の塊となって主張しつつも、葉姿が繊細なので軽やかな雰囲気も持っています。カラーリーフとしても、また華やかな花々との調和役としても重宝するアサギリソウの栽培に、チャレンジしてみませんか?




















