スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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樹木

【常緑アジサイ】ジョウザンアジサイの神秘! 青い星形の花から実までを育てる完全ガイド
ジョウザンアジサイの基本情報 hhho/Shutterstock.com 植物名:ジョウザンアジサイ学名:Dichroa febrifuga英名:Chinese quinine、blue evergreen hydrangea和名:ジョウザン(常山)その他の名前:ジョウザンアジサイ、碧の瞳、ディクロア、中国アジサイ、トキワアジサイ、常緑アジサイ、科名:アジサイ科属名:ディクロア属原産地:中国形態:常緑性低木 ジョウザンアジサイは、アジサイ科ディクロア属の常緑低木で、原産地は中国です。名前にアジサイとついていますが、厳密にはアジサイ属ではなく、アジサイの近縁種です。「碧の瞳」「中国アジサイ」「ディクロア」などとも呼ばれています。樹高は60~200cmで、山地の斜面などに自生しています。 ジョウザンアジサイの花や葉の特徴 NOPPHARAT236/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:6〜7月樹高:60~200cm耐寒性:普通耐暑性:強い花色:青、紫など ジョウザンアジサイの花期は初夏から夏にかけて。複数の花が集まり球状に咲きます。紙風船のような形の白っぽいつぼみは、時間が経つにつれて青くなり、つぼみが割れるように開くと、花色が美しい星形になります。花弁は薄いブルーで、中心付近は濃いブルーなど青紫系がポピュラーですが、土壌の酸度によっても変化し、白っぽいままの場合もあります。花が終わったあと、秋には光沢のある濃い青色の実をつけます。 葉は常緑で、暖かい地域であれば冬でも落葉しません。しかし、寒冷地では戸外で越冬させると葉が傷んだり、落葉することもあります。 紙風船のような白っぽいつぼみと青い花。Hhho/Shutterstock.com ジョウザンアジサイの名前の由来と花言葉 Photo/3and garden ジョウザンアジサイという名前は、中国名の「常山」から。流通名の「碧の瞳」は、開花後にできる艶やかな青い実が由来です。 ジョウザンアジサイの花言葉は「辛抱強い愛情」「一家団欒」「家族の結びつき」など。なお、ジョウザンアジサイはアジサイ属とは異なりますが、近縁種のため一般的なアジサイの花言葉が引用されることもあります。アジサイの花言葉は「家族」「団らん」「和気あいあい」などで、これらは小さな花がひしめき合って咲く姿からきています。また、アジサイは色が変化する特性から、「移り気」や「浮気」などのネガティブな花言葉も。さらに、色によっても異なり、青いアジサイは色のイメージから「冷淡」「無情」「あなたは美しいが冷淡だ」「高慢」などの花言葉があります。 アジサイの代表的な種類 Wassei/Shutterstock.com ジョウザンアジサイはアジサイによく似ていますが、アジサイとは異なり「ディクロア属」の植物です。ここでは、ジョウザンアジサイに似ている「アジサイ属」の中から代表的な品種を3種、ピックアップしてご紹介します。 ガクアジサイ YukoF/Shutterstock.com ガクアジサイは日本原産で、アジサイの原種の1つです。落葉性の低木で、その花の形には特徴があります。中心に集合している小さなつぼみに見える部分が本来の花びらで、周辺には萼(がく)が変化した装飾花が花びらのようについています。この装飾花で囲まれた姿が額縁のように見えることから、ガクアジサイと名付けられました。人気があるアジサイで、多くの新しい品種が次々と作出されています。 セイヨウアジサイ LAURA_VN/Shutterstock.com セイヨウアジサイは、日本のアジサイが西洋に渡り、品種改良を経て作出された品種です。大輪で、さまざまな色の花を咲かせることが特徴です。日本ではセイヨウアジサイという名前よりも、英名である「ハイドランジア」と呼ばれることが多いです。 ヤマアジサイ High Mountain/Shutterstock.com ヤマアジサイは、日本各地で古くから自生しているアジサイです。ガクアジサイと似ていますが、装飾花の量が少なく枝が細いという特徴があります。また、葉は小ぶりで表面に艶がありません。枝の先端には丸くて小さめの花が咲き、素朴な雰囲気です。 ジョウザンアジサイの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜7月植え付け・植え替え:5〜7月、10~11月肥料:2~3月、5〜7月剪定:7月下旬頃 ジョウザンアジサイの栽培環境 theapflueger/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】半日陰から明るい日陰で、風通しのよい場所を好みます。夏の直射日光は葉焼けの原因になるので避けましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本ですが、寒冷地では必要に応じて室内に取り込みます。 【置き場所】乾燥に弱いため、夏に西日が強く当たる場所は避けましょう。 耐寒性・耐暑性 耐寒温度はマイナス5℃程度ですが、土が凍結すると枯れてしまうため、凍結防止のためにマルチングをしたり、軒下などに移動するなどの対策が必要です。耐暑性もややありますが、夏は半日陰に移動するなど、強い直射日光や西日が当たらない場所で管理するとよいでしょう。 ジョウザンアジサイの育て方のポイント hhho/Shutterstock.com ジョウザンアジサイは、地植えでも鉢植えでも育てることができます。コンパクトに育てたい場合は鉢植えが、大株に育てたい場合は地植えがおすすめです。寒冷地では冬に室内に取り込めるので、鉢植えが向いています。 用土 Agnes Kantaruk/Shutterstock.com 【地植え】 肥沃な土壌を好むため、植え付け前に堆肥や腐葉土を植え場所にすき込んでおくとよいでしょう。 【鉢植え】 アジサイ用や草花用など、市販の培養土を利用すると便利です。 水やり New Africa/Shutterstock.com 【地植え】 根がしっかりと付いてからは、特別な水やりは必要ありません。ただし、夏場は乾燥しがちなので、様子を見ながら水やりをしましょう。 【鉢植え】 土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。ジョウザンアジサイは水切れに弱く、夏に乾燥しすぎると花芽がダメになる可能性があるので、注意が必要です。 肥料 kram-9/Shutterstock.com ジョウザンアジサイに肥料を与える際は、控えめにするのがポイント。過肥になると花がつかず、葉ばかりが茂るようになるため、与えすぎには注意が必要です。 【地植え】 2~3月に寒肥として油かすと堆肥などを株まわりにまきます。 【鉢植え】 生育期に化成肥料と有機肥料を少量与えます。 注意する病害虫 ジョウザンアジサイには特に注意する病害虫はありませんが、梅雨時には灰色かび病やアブラムシに注意が必要です。 ジョウザンアジサイの詳しい育て方 苗の選び方 ジョウザンアジサイの苗を購入する際は、葉色や枝ぶりがよく、株元がしっかりしたものを選ぶとよいでしょう。 植え付け・植え替え ajlatan/Shutterstock.com 植え付けや植え替えは、真冬と夏を避けて行います。ポットから苗を出し、根鉢をくずさないように注意しながらそっと植え付け、たっぷりと水を与えます。 【地植え】 順調に生育している場合、特に植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 1〜2年に1回のペースで、1回り大きな鉢に植え替えます。植え替え時には地上部の枝を半分程度切り詰めると、根への負担を軽減できます。 剪定・切り戻し アジサイの剪定。izzzy71 /Shutterstock.com 花後は花茎の新芽の上で剪定します。6〜7月に開花後、8月に花芽ができるので、遅くとも7月終わりまでに剪定しましょう。8月以降に剪定すると、翌年咲く花芽まで落としてしまう可能性があるので、注意が必要です。ただし、剪定すると秋になる実が見られなくなります。実を観賞したい場合は、その分だけ花を残して剪定するとよいでしょう。 夏越し・冬越し Joel_420/Shutterstock.com 【夏越し】 ジョウザンアジサイは直射日光に弱く、葉焼けを起こしたり枯れたりする可能性があります。鉢植えの場合、夏は半日陰に移動して管理します。地植えの場合は、夏に直射日光が当たる場所には植えないようにしましょう。また水切れに弱いため、特に夏場は水やりに注意が必要です。 【冬越し】 耐寒性はマイナス5℃程度で、土が凍結すると枯れてしまうため、マルチングや軒下に移動するなどの寒さ対策が必要です。またジョウザンアジサイは常緑ですが、冬の寒さで葉が落ちることもあります。北風が当たらない場所で育て、必要に応じて寒冷紗で全体を覆うなどの対策を。寒冷地では、室内に取り込んで冬越しさせてもよいでしょう。 増やし方 Mariia Boiko/Shutterstock.com ジョウザンアジサイは挿し木によって増やすことが可能です。剪定後の枝を挿し穂として利用すると無駄がありません。 挿し木をする際は、元気で勢いのある株の枝から下の葉を全て取り除き、上の葉は半分に切ります。その後、1時間以上水に浸けて水揚げを行います。水を吸わせた挿し木用の清潔な用土に、割りばしなどを使ってくぼみを作り、挿し穂を挿します。 ジョウザンアジサイの毒性 SKY Stock/Shutterstock.com ジョウザンアジサイは一般的なアジサイと同様に、全草に毒があります。アルカロイドのフェブリフギンなどが含まれており、口にすると吐き気やめまい、嘔吐などの症状が現れることがあります。 季節感のある美しい見た目から料理に添えたくなりますが、間違って口にすると危険です。実際に飲食店などでの食中毒事例もありますので、アジサイの仲間が有毒であることには注意しておきましょう。 ジョウザンアジサイを育てて美しいブルーの花や実を愛でよう F_studio/Shutterstock.com ジョウザンアジサイはアジサイの近縁種で、小さな星形の花と丸いつぼみが可愛らしい雰囲気を持っています。育てやすく、つぼみと花のほかにも、秋にできる実や常緑の葉など一年を通して楽しめます。ぜひご家庭でジョウザンアジサイを育てて、白いつぼみや淡いブルーの花を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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ガーデニング

塩で駆除はNG! ナメクジ対策、やってはいけない7つの落とし穴
ナメクジ駆除で注意すべき7つのポイント 1 ペットや子どもに危険⁉ 駆除剤の意外な落とし穴 一部のナメクジ駆除剤には、メタアルデヒドという成分が含まれています。ナメクジ駆除剤は、ナメクジがこれを摂取することで中毒を起こし、死に至る仕組みになっています。ナメクジには致死性の毒性がありますが、犬・猫などペットや小さな子どもにとっても中毒リスクが高く、万が一食べてしまうと命に関わります。ペット・お子さんがいるご家庭では使用を避けるか、使用する場合はメタアルデヒドが含まれてないものを用いましょう。寄せ付けないことを目的としたナメクジ忌避剤には、基本的にメタアルデヒドが含まれていません。 2 野菜まわりにNG⁉ 知らないと危ない使用場所 ナメクジはレタスやイチゴなどを好むため、これらの周りで駆除剤を使いたくなりますが、メタアルデヒドが含まれるナメクジ駆除剤の多くには、「食用植物の近くでは使用を避ける」または「直接散布しない」などの注意が明記されています。これは雨や水やりで溶け出した薬剤が根から吸収され、作物に残留する可能性があるからです。これらは用法を守って使うほか、食用植物の近くでは自然由来の無機成分「リン酸鉄」を有効成分にしたナメクジ駆除剤を用いるのが安全です。 項目メタアルデヒド駆除剤リン酸鉄系駆除剤食用植物の近くでの使用原則NG(or用法を守り使用)使用OK(農薬登録済)ペット・子どもへの安全性中毒リスクあり比較的安全表示例「野菜にかからないように」「収穫○日前まで」など「家庭菜園OK」「天然成分」など また、こうした薬剤を用いる場合には、“湿った時間帯”を狙いましょう。ナメクジは夜間・雨上がり・早朝など湿度が高い時間に活動します。乾いている時間帯に薬剤をまいても、ナメクジが出てこず無駄になることもあるので、 雨の翌朝 or 夕方〜夜に仕掛けると効率的です。 3 「塩で退治」はNG! 植物が枯れるリスク大 ナメクジの駆除に塩(食塩)を使う方法は古くから知られていますが、庭やプランターで使う際には注意点が多く、安易な使用はおすすめできません。ナメクジの体は約90%が水分。体表から塩分が入ると浸透圧の作用で水分が急激に抜け出し、脱水死します。この際、ナメクジはもだえながら大量の粘液を出し、周囲を汚します。ナメクジにとっても非常に苦痛を伴う方法であり、粘液には病原菌が含まれることもあるため衛生面でも要注意。 また、土に塩がしみ込むと、植物が水分や養分を吸収できなくなり、根が枯れる恐れがあります。さらに、土壌の有益な菌やミミズなどの生物層が壊れる可能性も。塩分は雨で簡単に流れず、しばらく土壌に残留します。プランターなどの狭い空間では特に危険なので、塩は使わないほうが無難です。 4 ビールは本当に効く? トラップの意外な盲点 ビールはナメクジを強く誘引することで知られており、ビールトラップはしばしば用いられるナメクジ駆除方法です。ただし、その効果範囲は半径1m程度とごく狭く、捕まるのも「活動的な個体」だけです。さらに、ビールの発酵臭が弱まると誘引力が落ちるため、毎晩取り換える必要があり、あまり効率的ではありません。別の忌避方法との併用が必要です。 5 駆除してもまた出る⁉ 卵を見逃すと危険 湿った土の中にあるナメクジの卵。Tomasz Klejdysz/Shutterstock.com ナメクジの成体を駆除しても、卵が残っていれば2〜3週間後には再発生します。ナメクジの卵は白くて小さいゼリー状の粒で、落ち葉や鉢の裏などに産みつけられます。見つけたら駆除しましょう。 6 ナメクジが“住みつく庭”になっていませんか? 棚板収納でガーデンツールの地面置きを減らすのも対策の1つ。Vubaz/Shutterstock.com 発生しやすい環境が整っていると、一度駆除しても再発生率が高まります。雑草・落ち葉・湿った資材(板、レンガ、プラ鉢)などがナメクジの住処になるので、庭をスッキリ片付けておくのも大事。駆除と同時に「発生しづらい環境づくり」が最重要です。 7 素手は絶対NG! ナメクジに潜む感染リスク ナメクジを捕まえるときはピンセットなどを使用。Dargog/Shutterstock.com ナメクジの体表や粘液には、広東住血線虫(こうとうじゅうけつせんちゅう)やサルモネラ菌・雑菌などの人に有害な微生物や寄生虫が付着していることがあります。触れた手で口元をこするなどすると感染リスクがあるので、駆除の際はビニール手袋をはめて、ピンセットや割り箸などでつまみましょう。触れた器具は洗って除菌するか、使い捨てに。 捕まえたナメクジは直接ゴミ箱に入れずに、新聞紙などでしっかり包んでからビニール袋に入れて密封し、可燃ゴミとして出します。 もう殺さない! “出会わない庭”を作る匂いのバリア対策 ナメクジが嫌うハーブで庭を囲んでナメクジをシャットアウト。Mira Drozdowski/Shutterstock.com ナメクジを駆除するよりも、出会わないようにするのがお互いにとって一番いい方法です。じつは、ナメクジは「匂い」に敏感。ナメクジがあまり好まない、または忌避する植物を花壇のフチなどに植えるのも効果的です。 <ナメクジが嫌いな香りの植物> 匂い成分(VOCs)含有植物例リナロール(Linalool)ラベンダー、バジル、ゼラニウムなどメントール(Menthol)ミント類カンファー(Camphor)シソ科植物(ローズマリー、セージ)チモール(Thymol)タイム、オレガノシネオール(1,8-Cineole)ローズマリー、ユーカリシトロネラール(Citronellal)レモングラス、ゼラニウムα-ピネン(α-Pinene)ヒノキ、松、ローズマリー まとめ 殺すだけじゃない、ナメクジとの上手な付き合い方を ナメクジを見つけたとき、つい塩をかけたり強い薬剤で駆除したくなるかもしれません。でも、それが植物やペット、そしてあなた自身にも悪影響を及ぼすことがあるとしたら? 大切なのは、“正しく知って、安全に対処すること”。駆除剤の選び方や使い方、ナメクジの生態や卵の処理、そして寄せ付けない環境づくりまで――少しの工夫で、ナメクジに悩まない庭づくりは可能です。 これからは「塩をかける」から「出会わない庭」へ。ナメクジの行動や嗅覚を味方につけて、植物との健やかな共存を始めてみませんか?
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暮らし

ブユもアブもアリも寄せつけない! 出合わない! 家も外も “虫ゼロ空間”を叶えるこの夏の新常識
楽しいキャンプや暮らしに潜む“イヤな虫”たち——夏は特に要注意! Bucsa Nicolae/Shutterstock.com 「ガーデニング中、足元にアリがうろうろ」「ピクニックで食べ物のまわりに虫がたかる」……そんな“あるあるな虫の悩み”、夏になるとどんどん増えてきますよね。「キャンプ中、アブにかまれて大変だった」なんて経験がある方もいるかもしれません。アブにかまれた場合、腫れと強い痒みが3週間程度続くことも多く、楽しいキャンプが苦い思い出になってしまうことも。これから迎えるアウトドアシーズン、自分や家族を守るためにも、安全&安心な虫対策は必須です。 夏に気をつけたい虫TOP5 IhorM/Shutterstock.com 高温多湿を好む虫たちは、気温や湿度がピークを迎える初夏〜夏にかけて一斉に活動を開始します。特に気をつけたいのは、以下の5つ! アブ:18~30℃で活発化。特に7~8月がピーク。かまれると痛く、後にかゆみや腫れを引き起こします。 ブユ(ブヨ):3~9月に発生し、20℃前後で活発化。血を吸われた部分がかゆみを伴って腫れ上がります。 ヌカカ:6〜9月に発生し、20〜30℃で活発化。かまれると激しいかゆみ・腫れ・発疹を引き起こします。かまれた当日は気づかず、翌日以降に強いかゆみや腫れが出るケースが多いです。 コバエ(ショウジョウバエ):4~11月が発生時期。特に生ゴミやキッチンまわりに出現し、食品を汚染。 ユスリカ:3~8月、9~10月にピークを迎える種が多く、特に夏から秋にはユスリカが大量に集まった「蚊柱」がよく見られます。ユスリカは人の血を吸うことはありませんが、キャンプなどで夜間にランタンの灯りなどに大量に集まり、かなり不快。 maroke/Shutterstock.com 夏はレジャーシーズンでもあり、キャンプ・川遊び・バーベキューなど、自然の中に出かける機会が増えることで、そこに棲息する虫との“望まぬ遭遇”が増えるのです。 上記のようなイヤな虫と出合わなければ、夏のアウトドアの快適度は大幅にアップするはず! アウトドアでも“虫ゼロ空間”を作る新時代の虫対策をご紹介します。 【屋外編】アウトドアで即席バリア!空間ごと虫をシャットアウト「イヤな虫バリア」 地面にスプレーするだけ!家族を守る“見えないシールド” 「イヤな虫バリア」は、地面にスプレーすることで虫の侵入を防ぐ新発想のバリア型虫よけ。従来の“肌に塗る”タイプではなく、空間そのものを守るというのが特徴です。このバリアはなんと立体的で、アリ・クモ・ハサミムシなどの歩く虫から、アブ・ユスリカ・ブユといった飛ぶ虫までしっかりブロック。ガーデニング中の庭はもちろん、キャンプや河原、ベランダなど屋外シーン全般で活躍します。 【特徴まとめ】「イヤな虫バリア」はここがスゴイ! 地面にスプレーするだけで、虫の立ち入りを防ぐ空間を形成 飛ぶ虫も歩く虫も、まとめてブロック 持続効果は約4時間 水性タイプだから、火のそばでも安心 植物にも優しく、ガーデニング作業中でも使用OK 虫に直接スプレーすれば殺虫効果も発揮 〈バリア効果のある適用害虫〉アブ、ブユ、ヌカカ、ユスリカ、チョウバエ、コバエ(ショウジョウバエ)、アリ、ダンゴムシ、コオロギ、クモ(徘徊型)、ハサミムシ、バッタ 🔹内容量:450ml🔹価格:880円(税込) 使い方のコツ ■1㎡あたり約5プッシュが目安! 使用前にボトルをよく振る ノズルは「霧」or「直」に切り替え可 虫よけスプレーとも併用可能 スプレー後は、石けんで手洗い・うがいを ※人やペットには使用不可。※農薬ではないので、植物保護の目的では使用しないこと。庭で初めて使用する場合は、目立たない場所で試してから。 【家・庭まわり編】侵入アリを巣ごと退治!小さなアリにも大きなアリにも効く「アリアトールW」 巣の場所が分からなくてもOK! 庭のアリ問題を根本から解決 この季節、アウトドアだけでなく、家の中に侵入してくる虫もいます。その代表格が、アリ。よく見かける黒アリは、白アリとは異なり、基本的に家屋に直接的な被害は与えないので、あまり心配しなくても大丈夫。しかし、部屋の中にアリがいると気になりますし、かまれる可能性もあるので、対処したほうが安心です。 「アリアトールW」は、アリが巣に持ち帰るエサ型の殺虫剤。砂糖のようにアリをおびき寄せ、毒入りのエサを巣に持ち帰らせることで、巣の場所が分からなくても見えない巣の奥深くまでしっかり届き、巣全体を根こそぎ退治できる仕組みです。細かい粒状設計なので、小型のアリでも運びやすく、効率的に駆除可能。庭・プランターまわり・芝生などにまくだけで、アリの悩みがスッと消えるお手軽アリ対策です。 【特徴まとめ】「アリアトールW」はここが便利! 巣が見えなくてもOK! 小さなアリでも運びやすい細粒タイプ 広範囲にもスポットにも使える使いやすいキャップ式 オトクな大容量200g クロアリ・アカアリ・ヒアリ・アルゼンチンアリに有効 🔹内容量:200g🔹価格:880円(税込) おすすめ使用法 ■「ちょい足し水」で効果アップ! アリ発生のケースに合わせて全体散布(左)やスポット処理(右)で使い分け。 1㎡あたり約50gを目安に、地面がうっすら白くなる程度に散布 アリの巣が見つかればスポット処理(約5g) 散布後、霧吹きで少し湿らせると誘引力UP 晴れた日の散布がおすすめ(雨で流されないため) 使用後は手洗い・うがいを忘れずに 散布後の加水で誘引力UP! ※室内や汚れると困る場所では使用しないこと。※散布跡(シミ)が残ったら、水で洗い流しましょう。※シロアリ対策には使用できません。 お求めはホームセンターやオンラインで! 「イヤな虫バリア」「アリアトールW」は、全国のホームセンターや園芸店、またはKINCHO園芸の公式オンラインストアで購入可能です。 知っておくと安心! “イヤな虫”対策の豆知識Q&A Nastya Trel/Shutterstock.com アリが家の中に入ってくる理由は? アリが家の中に入ってくる主な原因は、食べ物の匂いにつられること。嗅覚が優れたアリは、食べ物の匂いに気づくと、その小さな体を生かして家の中に侵入してきてしまいます。特に、ジュースやお菓子などの甘い香りはアリを引き寄せる元になるので、しっかり密閉して保管しましょう。また、冬に暖かい環境を求めて侵入してきたり、外に置いていたものを取り込む際にくっついてきてしまうこともあります。 アリの巣ってどこにある? アリの巣は、庭や空き地、植木鉢の中に作られていることが多く、じつは地上にいるアリはおよそ3%。残りの97%は巣の中にいるといわれています。巣がある場所は、アリの種類によってもさまざま。例えば日本全土に広く生息するクロヤマアリは、深さ1~2mになる巣を地中に作りますが、小さなアミメアリは定住の巣を持つのではなく、植木鉢や石などの下に一時的な巣を作り、環境が悪くなると移動します。 アウトドアで虫よけスプレー以外の対策は? アウトドアの虫対策としては、肌の露出を避けるのが鉄則。屋外レジャーに出かけるときは、夏でも長袖や長ズボンを着用するとよいでしょう。また、黒はハチやアブに狙われやすい色なので、黒い服は避けたほうがよいでしょう。 アブやブユにかまれたら? 肌にとまったウシアブ。 アブとブユはどちらもハエ目の昆虫ですが、大まかに分けると2~3cmと身体が大きいものがアブ、2~7mmと小さいものがブユです。ブユの幼虫はきれいな渓流に棲息するため、自然豊かな環境以外では見かけることはありません。 アブにかまれた場合の応急処置は、患部を洗い流して冷やすこと。冷やした後は抗ヒスタミンやステロイド入りの薬を塗っておきましょう。アブはかまれた瞬間に痛みがあります。 ブユの場合は、かまれた瞬間はあまり痛みがなく、その場では気が付かないことも。ブユにかまれると、腫れやかゆみがひどくなり、長引きやすいのが特徴です。傷跡をよく洗い、ポイズンリムーバーで毒素を吸い出しておくとよいでしょう。治療には抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟こうが有効です。 アブやブユにかまれた場合は、かゆみがあってもなるべく患部をかかないように注意! 腫れやかゆみの悪化の原因になります。 早めの虫対策で、快適な夏を! Hakase_420/Shutterstock.com 虫たちが活発になるこれからの季節、早めに対策しておくことで、ガーデニングやレジャーをもっと快適に楽しめます。 “侵入させない”“巣ごと退治”のW対策で、虫知らずの夏を手に入れましょう!
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樹木

初心者でも育てやすい「サンタンカ」 エキゾチックで南国ムード満点なサンタンカの魅力と育て方
サンタンカの基本情報 alifmahamud/Shutterstock.com 植物名:サンタンカ学名:Ixora英名:Ixora和名:サンタンカ(山丹花)その他の名前:イクソラ、サンダンカ科名:アカネ科属名:イクソラ属原産地:熱帯アジア(インド〜東南アジア)形態:常緑性低木 サンタンカの学名はIxora(イクソラ)。サンタンカは漢字で「山丹花」と書きます。アカネ科イクソラ属の低木で、樹高は30〜100cm。小さく仕立てたい場合は、剪定によってコントロールできます。常緑性で、冬もみずみずしい枝葉を保ちますが、寒さにあうと葉を落とすことがあるようです。 サンタンカの原産地はインド〜東南アジアの熱帯アジアで、暑さには大変強い性質を持っています。反対に冬の寒さには大変弱く、耐寒温度は5℃くらいなので、冬は日当たりのいい室内で管理することが必須です。基本的には鉢栽培にして、季節に合わせて適した場所に移動しながら管理します。 鮮やかな色を持ち、沖縄で親しまれるトロピカルな花 ibrahimazy666/Shutterstock.com サンタンカは開花期が長いので、花鉢としてよく出回っています。寒さに弱いため本州では鉢植えでの栽培が基本ですが、冬も暖かい沖縄地方では「サンダンカ」と呼んで親しまれ、庭木としても利用されています。 サンタンカの花や葉の特徴 ALI MURSIDI/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:5〜10月樹高:30〜100cm耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄 サンタンカは開花期が5〜10月と、長く咲き続けます。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄などで、熱帯植物らしいビビッドな色が特徴です。花のサイズは2〜3cmで、先端が4つに分かれる筒状花。個々の花は小さいのですが、頂部に房状になってドームのように咲くので、色の塊となって大輪の花のように見えます。花が終わった後には、赤黒く丸い実をつけます。中の種子は約1cmほどです。艶のある鮮やかな濃緑色の葉が対生し、枝はよく分枝してこんもりと茂ります。 サンタンカの名前の由来と花言葉 Fan795/Shutterstock.com サンタンカという名前の由来は諸説ありますが、山に咲く赤い花という意味の「山丹花」説がよく知られています。学名のイクソラは、サンスクリット語でヒンドゥー教のシヴァ神を意味する「Iswara」に由来し、サンタンカがシヴァ神に供えられていたことから名付けられたとされています。 サンタンカの花言葉は「熱き思い」「喜び」「張り切る」など。「熱き思い」や「張り切る」といった言葉は、サンタンカの開花期間が長いことから。何かに一生懸命に打ち込んでいる人への激励やお祝いなど、花言葉を添えて贈り物に利用するのもおすすめです。 サンタンカの品種 Lilik Sukarwi/Shutterstock.com サンタンカは400種以上が自生するといわれています。ここでは、主な種類についてご紹介します。 サンタンカ・キネンシス Mr.Cito/Shutterstock.com 原産地は中国やマレー半島。花弁がふっくらと丸いのが特徴です。花色は明るいオレンジで、トロピカルな雰囲気を持っています。葉の基部が細いのも見分ける際のポイントです。キネンシスはサンタンカの中でもポピュラーな種です。 サンタンカ・コッキネア Shashank Shukla Kotaha/Shutterstock.com 原産地はインドで、花色は赤。花弁がやや長く、先端が尖っているのが特徴です。ほかの品種に比べて寒さに大変弱く、10℃以下になると弱って枯れる恐れがあるので、冬の温度コントロールがポイントになります。 ‘スーパー・キング’ Skyprayer2005/Shutterstock.com ‘スーパー・キング’は交配で生まれた園芸品種。花色はコッキネアよりもさらにビビッドな赤で、花つきがよく花姿の美しいことで定評があります。樹高はやや高めで、150cmにも達します。 サンタンカの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜10月植え付け・植え替え:5〜6月肥料:5〜10月 サンタンカの栽培環境 Cunan Lubis/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】基本的には日当たり・風通しのよい場所を好みます。ただし、真夏は葉焼けすることがあるので、明るい日陰に移動を。日照が不足すると花つきが悪くなるので注意しましょう。 【日当たり/屋内】寒さに弱いため、10℃を下回る時期になったら、室内の明るい窓辺や温室などに置いて冬越しさせます。必ず日差しが届く場所に置きましょう。 【置き場所】暑さには強いものの、真夏に強い直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、梅雨明けから彼岸頃までは、軒下などの明るい日陰に移動するとよいでしょう。冬は室内に取り込みます。 耐寒性・耐暑性 サンタンカは暑さに強い一方で寒さには弱く、耐寒温度は5℃程度、種類によっては10℃程度です。庭やベランダに鉢を置いている場合は、10℃を下回る時期になったら、室内の窓辺や温室などに置いて冬越しさせます。日なたを好むので、必ず日差しが届く場所に置くことがポイントです。越冬後、暖かくなってから室内から外へ出す際に、強い日差しを直接浴びると葉が傷むことがありますが、徐々に慣らしていくとうまく順応します。 サンタンカの育て方 サンタンカは寒さに弱いので、沖縄以外では庭植えにはせず、鉢栽培するのが基本。季節に応じて適した場所に移動しながら管理します。ここでは、鉢植えでの育て方を解説します。 用土 Wstockstudio/Shutterstock.com 花木の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 日頃の水やりを忘れずに管理します。開花期の真夏は乾燥しやすく水を欲しがるので、毎日水やりをし、水切れには注意しましょう。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になるので注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために葉にかからないようにし、株元の表土を狙って与えましょう。 冬は生育が止まるので、乾燥気味に管理します。 肥料 sasimoto/Shutterstock.com 5〜10月の生育期間中は、2カ月に1度を目安に緩効性肥料を株の周囲に施し、軽く耕して土になじませます。 注意する病害虫 schankz/Shutterstock.com 【病気】 サンタンカは、病気の心配はほとんどありませんが、すす病が出ることがあります。 すす病は、一年を通して葉や枝などに発生します。葉に出ると表面に艶がなくなり、進行すると黒いすすが全体を覆って光合成がうまくできなくなり、樹勢が衰えてしまいます。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの排泄物が原因で発生するので、これらの害虫を寄せ付けないようにしましょう。込んでいる枝葉があれば剪定し、日当たり・風通しをよくして管理します。 【害虫】 サンタンカに発生しやすい害虫は、アブラムシやカイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすく、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われて薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 サンタンカの詳しい育て方 苗の選び方 サンタンカの苗を購入する際は、株元が太くしっかりしていて、葉に艶があり、黄色く変色していないものを選ぶとよいでしょう。また、枝の先に花がつくので、分枝やつぼみが多いものを選ぶと、たくさんの花を楽しめます。 植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com サンタンカの植え付け適期は、5〜6月です。 鉢は入手した苗木よりも1〜2回り大きいサイズを準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗木を鉢に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くくずして植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下の高さを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 成長とともに根詰まりしてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定 mihalec/Shutterstock.com サンタンカの剪定適期は、開花後すぐです。育てている種類に応じて行いましょう。 剪定の際は、込み合って風通しが悪くなっている箇所などを中心に、花のつかなかった枝や内側に向かって伸びている枝、交差している枝、弱々しくなっている枝、枯れ枝などを選び、分岐している部分まで遡って切り取ります。剪定した枝は、挿し木に利用可能です。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com サンタンカは、挿し木で増やすことができます。 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと、発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、サンタンカは挿し木で増やせます。 挿し木の適期は、5〜9月です。新しく伸びた枝を10cmほど、切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために挿し穂の下葉を半分くらい切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきましょう。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。明るい日陰に置いて適宜水やりをしながら管理し、発根して十分に育ったら定植します。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 サンタンカを育てる際のトラブルと対策 Maspro Images/Shutterstock.com サンタンカの栽培で発生しがちなトラブルにはどんなことがあるか。ここではトラブルの例と対策をご紹介します。 枯れてしまった サンタンカは熱帯植物で寒さに弱いので、冬の寒さに耐えられなかったことが考えられます。ベランダやテラスなどの屋外に置いている場合は、気温が10℃を下回るようになったら室内か温室に取り込みましょう。日が差し込む窓辺などに置き、室温が5℃を下回らないように管理します。越冬して生育期に入り、夜温が10℃以上になったら再び外に出してもかまいません。ただし、いきなり直射日光にさらすと葉焼けすることがあるので、徐々に光に慣らすようにしてください。 葉が落ちる サンタンカは、真夏に強い日差しを浴びると葉焼けしたり、落葉したりすることがあります。梅雨明けから彼岸頃までは、明るい半日陰に移動しましょう。 また、冬に5℃を下回ると葉を落とすことがあるので注意。しかし、葉を落としたからといって早々に枯れたと判断せずに、翌年の春まで待ってください。生育期になって再び芽吹くことがあります。 サンタンカのよくある質問 hanifahh/Shutterstock.com サンタンカはどのくらい成長する? サンタンカは低木に分類され、自然樹高は30〜100㎝と比較的コンパクトに生育します。8〜10号の鉢に植えれば、大きく育って見応えのある花木となりますが、あまり大きくしたくない場合は6〜7号鉢に植えて、適宜剪定してコンパクトな樹形を保つとよいでしょう。樹高は剪定によってコントロールすることができます。 サンタンカの冬越しはどうしたらいい? サンタンカは熱帯植物で、自生地は一年を通して暖かい環境です。一方で日本は四季があって冬の寒さは厳しく、零下まで気温が下がることもあります。そのため、冬に戸外に置いたままにすると枯れてしまうので、気温が10℃を下回るようになったら、必ず室内や温室などに入れる必要があります。日当たりが悪いと弱るので、日中に日が差す場所に置くことが大切です。冬は生育が止まるため、水やりは控えめにし、肥料は必要ありません。 サンタンカに似た花はある? ペンタス。jackdreamhd/Shutterstock.com サンタンカと同じくアカネ科で、属の異なるペンタス属のペンタスが、よく似た花を咲かせます。ペンタスは常緑性の低木で、樹高は30〜150cm。開花期は5〜10月で、花色は白、赤、ピンク、紫などがあります。原産地は東アフリカからイエメンで、熱帯植物のためサンタンカと同様に寒さに弱いのが特徴です。花がサンタンカに似ていることからクササンタンカという別名を持っています。 サンタンカで空間に華やかな彩りを添えよう BSB Rehoboth/Shutterstock.com 鮮やかな花色がトロピカルな雰囲気を醸し出すサンタンカは、開花期も長く庭やベランダを彩る夏の花鉢として大人気。寒さに弱いので冬越しがポイントですが、夏の暑さには強く容易に栽培できるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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樹木

暑さ寒さに強い! タイサンボクの魅力と育て方|失敗しない! 剪定・病害虫対策から品種選びまで徹底解説
タイサンボクの基本情報 AJSTUDIO PHOTOGRAPHY/Shutterstock.com 植物名:タイサンボク学名:Magnolia grandiflora英名:southern magnolia、bull bay和名:タイサンボク(泰山木・大山木・大盞木)その他の名前:ハクレンボク、ギョクラン(玉蘭)、トキワハクレンなど科名:モクレン科属名:モクレン属原産地:北米南東部形態:常緑性中高木 タイサンボクは、モクレン科モクレン属の花木です。モクレンやコブシと同じ仲間で、学名はMagnolia grandiflora(マグノリア・グランディフローラ)。漢字では「泰山木」などと書きます。 原産地は北米南東部で、暑さや寒さに強く一年を通して戸外で栽培できます。樹高は自然樹高で20mに達しますが、毎年の剪定でコントロールすることは可能です。主に庭木として栽培されていますが、‘リトルジェム’などの矮性種を選べば、鉢での栽培も楽しめます。常緑性で、冬でもみずみずしい葉姿を保つのも魅力の1つです。 日本には明治時代に伝わり、新宿御苑に植栽されたといわれています。日本の気候によく馴染んで育てやすいために全国に広がりましたが、その多くはホソバタイサンボクです。 タイサンボクの花や葉、実の特徴 zzz555zzz/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:5〜7月樹高:10〜30m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:白 タイサンボクの開花期は5〜7月で、花色は白。純白の花は肉厚な花弁が特徴で、基本は6枚つきますが、まれに9〜12枚になることもあるようです。花の形はハクモクレンによく似ていますが、サイズは10〜25cmと大きく、枝先で上向きに咲いて1〜2日ほどで散ります。また、この木の魅力を一段と引き上げるのが、芳醇な香りです。タイサンボクの精油は一般にはあまり流通していませんが、香水に配合されることもあり、有名なものではゲラン社の「ランスタン・ド・ゲラン」などが知られています。 光沢のある濃緑の葉と花とのコントラストが美しい Pavel105/Shutterstock.com タイサンボクの葉は長さ10〜25cm、幅5〜10cmほどの楕円形です。肉厚で表面には艶があり、葉の裏には褐色の産毛が密生します。潮風やスモッグに強く、都市の公園でもよく植栽されている花木です。 タイサンボクの実は食べられる? Kathy Clark/Shutterstock.com タイサンボクは開花が終わると、果実をつけます。10〜15cmほどの袋の集合体で、10〜11月に熟し、中から鮮やかな赤い種子が出てきます。種子は5〜6mmの楕円形で、鳥が好んで食べるので「人間も食べられるのかな?」と思うかもしれませんが、苦いので口にしないようにしましょう。 タイサンボクの名前の由来と花言葉 Jakob Berg/Shutterstock.com タイサンボクは漢字では「泰山木」や「大盞木」などと書き、大きく立派な葉や花を中国の名山である「泰山(たいさん)」に例えたとする説や、花を大きな盞(さかずき)「大盞」に見立てたとする説があります。 タイサンボクの花言葉は「前途洋々」「威厳」など。樹高が高くなり、枝葉を大きく広げる姿や花姿の美しさが由来といわれています。 タイサンボクの品種 MILA PARH/Shutterstock.com タイサンボクはモクレン科モクレン属のマグノリアの1種です。日本で出回っている種や園芸品種についてご紹介します。 ホソバタイサンボク Nikolay Kurzenko/Shutterstock.com 葉が細く、花もやや大きいのが特徴です。通常、基本種のタイサンボクと同一品種として扱われます。葉裏には産毛がありますが、時間が経つとなくなります。花は若木のうちから開花します。日本で普及しているのもこのタイプが多いです。 ‘リトルジェム’ Margaret.Wiktor/Shutterstock.com タイサンボクの園芸品種。矮性種で、樹高は2〜4mとコンパクトにまとまるので扱いやすく、鉢栽培も可能。葉の表は艶がありますが、裏はビロード状で美しいのが特徴です。開花期は5〜11月で四季咲き。寒冷地には不向きで、地植えできるのは東北南部以南です。 斑入りタイサンボク 葉にクリーム色の斑がランダムに入ります。葉が軽やかに見え、カラーリーフプランツとしても活躍しそうです。 ヒメタイサンボク Dennis W Donohue/Shutterstock.com タイサンボクとは別種ですが、同じくモクレン属の花木で、よく似た花を咲かせます。名前に「姫」がつくとおり、タイサンボクより花のサイズは小さく、花数も少なめ。葉はタイサンボクより薄く、裏は白い産毛が密生してビロード状になるので、ウラジロタイサンボクという別名もあります。北関東以北では、冬に落葉しやすくなるようです。 タイサンボクの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜7月植え付け・植え替え:3月中旬〜4月肥料:1~2月、9月頃剪定:7月頃種まき:5月頃 タイサンボクの栽培環境 Nick Pecker/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。日照が不足すると花つきが悪くなってしまうので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。ただし、寒冷地では冬は室内に取り込んで日当たりのよい場所で管理するほうがよいでしょう。 【置き場所】水はけ・水もちがよく、有機質に富んでふかふかとした土壌を好みます。タイサンボクは樹高が高くなるので、枝葉を伸ばした時に邪魔にならないような場所をあらかじめ確保しておきましょう。根が粗くて細根が少なく、成木になると移植を嫌うため、植える場所には吟味が必要です。 耐寒性・耐暑性 日本の気候に馴染みやすく、暑さ寒さに強いので、一年を通して戸外で管理でき、冬越し対策なども特に必要ありません。ただし寒冷地では屋外での越冬が難しいときがあるため、鉢植えの場合は、冬場は暖かい室内や温室に取り込んだほうが安心です。地植えの場合は株元にマルチングをしたり、不織布などで株を覆うなどの防寒対策をするとよいでしょう。 タイサンボクの育て方のポイント 用土 blueeyes/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、直径・深さ約50cmの穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで穴に戻しておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の花木用培養土を利用すると手軽です。 水やり topseller/Shutterstock.com 株が蒸れないよう、枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い日中に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根付いたら、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に開花期や真夏は水を欲しがるので、水切れしないように注意しましょう。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時には、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。タイサンボクはやせ地でも育ちますが、木を充実させたい場合は1〜2月と5月、9月頃に緩効性肥料を株の周囲にばらまき、スコップなどで軽く表土を耕し、土になじませます。 越年後は、毎年1〜2月と9月に緩効性肥料を与えましょう。 注意する病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 タイサンボクに発生しやすい病気は、白絹病、黒斑病などです。 白絹病はカビが原因の伝染しやすい病気です。根や茎に発生しやすく、初期は地際あたりに褐色の斑点が見つかります。進行すると株元の土に白いカビがはびこり、やがて株は枯れてしまうので注意。病株を発見したら、周囲に蔓延させないためにただちに株ごと抜き取り、土も併せて処分してください。土づくりの際に、水はけのよい環境に整えることが予防につながります。 黒斑病は春や秋の長雨の頃に発生しやすくなります。カビが原因で、最初は葉に黒または褐色の3〜15mmの病斑が現れ、下葉からだんだん上の葉へと広がっていきます。進行すると葉が縮れて黄色または褐色になり、やがて枯死します。肥料の与えすぎに注意するほか、適切な株間をとり、茂りすぎた茎葉を間引いて風通しよく管理してください。病葉はただちに切り取って処分し、適用のある薬剤を散布して様子を見ます。 【害虫】 タイサンボクに発生しやすい害虫は、カイガラムシ、カミキリムシなどです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われて薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 カミキリムシは、主に夏から秋に発生しやすくなります。幼虫が幹に穴をあけて中に侵入し、木質部を旺盛に食い荒らすので注意。被害が進むと木が弱るうえ、中が空洞化して枯れてしまうこともあります。成虫が飛来して卵を産み付けるので、成虫や卵は見つけ次第捕殺しましょう。また、株元などにおがくず状のフンを見つけたら、木の内部で活動していると推測できます。おがくずが出ている穴に細長い針金状のノズルを差し込むタイプの薬剤などを散布して駆除してください。 タイサンボクの詳しい育て方 苗の選び方 葉の色艶がよく、主幹がまっすぐ伸びて、樹形が整ったものを選ぶとよいでしょう。 植え付け・植え替え wavebreakmedia/Shutterstock.com タイサンボクの植え付けの適期は、3月中旬〜4月です。ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。ただし、真夏と真冬は避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、根鉢を軽くくずして植え付けます。最後に、たっぷりと水を与えましょう。苗木が若いうちは支柱を立てて誘引し、強風などによる倒伏を防ぎます。しっかり根付いたら支柱を取り外してもかまいません。 環境に合って健全に育っていれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 入手した苗木よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから花木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木をポットから取り出して鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くほぐし、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。苗木が若いうちは支柱を立てて誘引し、強風などによる倒伏を防ぎましょう。しっかり根付いたら支柱を取り外してもかまいません。 鉢植えの場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してあまり根鉢をくずさずに、新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定 mihalec/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 タイサンボクの剪定適期は、花後すぐの7月頃です。自然樹形では20mを超えて大きくなるので、一般家庭では樹高3〜4mまでに抑える剪定を行うとよいでしょう。タイサンボクは比較的樹形が自然に整うので、それほど剪定には手がかりません。地際から出てくるひこばえは付け根から切り取り、枯れ枝や木の内側に向かって伸びている「逆さ枝」、垂直に立ち上がっている「立ち枝」、勢いよく長く伸びている「徒長枝」なども分岐部まで遡って切り取りましょう。また、込み合っている部分があれば、日当たり・風通しがよくなるように、透かし剪定をします。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com タイサンボクは、挿し木で増やします。挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、タイサンボクは挿し木で増やすことが可能です。 挿し木の適期は、7月頃です。タイサンボクは活着率が悪いため、生育のよいものを選抜することを前提に、多めに挿しておくとよいでしょう。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して表土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は日当たりのよい場所に移して育苗し、大きく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 スペースに合わせて! 庭でタイサンボクの花と香りを楽しもう photographer DmitryStrong/Shutterstock.com 優美な白い花から馥郁とした香りが漂うタイサンボクは、寒さや暑さに強く、ビギナーでも育てやすい庭木の1つです。基本種は枝葉を大きく広げるのでスペースの確保が必要ですが、矮性品種を選べば扱いやすく、限られたスペースでも育てられます。ぜひタイサンボクの栽培にチャレンジしてみてください。
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育て方

今がチャンス! 梅雨に楽しむ紫陽花やアナベルの挿し木|初心者も成功しやすい手順と注意点を解説
紫陽花の「挿し木」ってなに? 挿し木とは、植物の枝を切り取って土や水に挿し、根を出させて新しい株を作る方法です。タネから育てるよりも早く、元の株と同じ性質の植物を増やせるのが魅力。紫陽花は特に挿し木との相性がよく、梅雨時期は自然の湿度で根づきやすくなります。 【準備編】必要な道具と材料 挿し木は、特別な道具がなくても始められます。以下を揃えておきましょう。 清潔なハサミ(アルコールスプレーなどで消毒しておく) 清潔なカッターナイフ 水を入れた器 小さめの駄温鉢(5〜7号程度) 清潔な土(挿し木用土、赤玉土小粒、鹿沼土、ピートモスなど、水はけがよく保水性のあるもの) 水さしor 霧吹き(こまめな水やり用) 【手順編】初心者でもできる! 紫陽花の挿し木の方法 1. 適した枝を選ぶ(つまずきポイントその①) 今年伸びた緑がかった柔らかい枝(=新梢)を使うのが基本。 花が咲いた枝ではなく、咲いていない枝を選びます。 茎が太くて節間がつまった元気な枝を選びます。 ※失敗しやすい例:「花が咲いていて綺麗だから」と花つきの枝を挿してしまうことがよくあります。しかし、花つきの枝は栄養が花に使われて、根が出にくいので、咲いていないものを選びましょう。 2. 枝を10~15cmに切る(葉を2~3枚残す) ハサミで切った枝の切り口をカッターで斜めにカットします。 上の葉2枚を残し、それ以外はすべて取り除きます。 大きな葉は半分にカットします。 切り口を水に30分~1時間程度浸します。 左の枝のように切り口が斜めだと、断面積が大きくなるので水あげがよくなります。 ※豆知識:ハサミは押し切る道具なので細胞が潰れる可能性があります。カッターなどの引き切る道具を使うと細胞が潰れないので、成功率が上がります。 3. 切った枝(挿し穂)を土に挿す 土を水で湿らせておきます。 挿し穂を土に挿し、周囲の土をしっかり押さえて安定させます。 挿し木用の土に肥料は入れません。 挿し木用の土に肥料を入れない理由 ■根がまだない → 肥料を吸えない 挿し木は、まだ根が出ていない状態から始まるため、肥料分があっても植物はそれを利用できません。 ■肥料があると腐りやすくなる 肥料に含まれる栄養成分(特に窒素)は、土中の菌の繁殖を促し、切り口から雑菌が入って腐りやすくなります。 ■肥料入りの培養土はNG 市販の「草花用培養土」などには元肥が入っていることが多いため、挿し木には適しません。 4. 湿度と水分を保つ(つまずきポイントその②) プランツタグに、挿した日と植物名を書いておきます。 置き場所は明るい日陰。直射日光はNG! 土が乾きすぎないよう、毎日、水差しか霧吹きで保湿します。 挿し穂は動かさないように注意します。 ※失敗しやすい例:「毎日お日様に当てないと…」と日なたに置くと、葉がしおれ、乾いて失敗しがちです。また、根が出たか確認するために土から抜くと、せっかく出た根が千切れてしまうので絶対ダメです。 5. 発根を待つ(約3~4週間) 約3週間〜1カ月で発根します。 成功のサインは、新芽が動き出す・葉がピンとしていること。 発根が確認できたら、鉢上げして育てましょう。 【コツ編】挿し木成功のためのワンポイントアドバイス 何度挑戦してもうまくいかない、大切な植物だから少しでも成功率を上げたい。そんな方は、植物活力素メネデールを使ってみてはいかがでしょうか? 植物活力素メネデールは、発売から70年以上経つロングセラーの活力剤です。植物を植える時や弱った時などに使うと、生育をサポートしてくれる働きがあり、挿し木や株分けの時には、新しい根の発生や水分・養分の吸収を助けてくれます。 その使い方は簡単。 挿し木の時は、挿し穂を水に浸ける際、100倍希釈になるよう水にメネデールを加えます。 また、挿し床に挿した直後と、その後の管理でも週に1回程度、水やり代わりにメネデール100倍希釈液を与えると、さらに効果的です。植え付け後も同様の与え方で、1カ月を目安に継続使用するのがおすすめです。 株分けの場合にも、切り分けた後にメネデール100倍液に1~2時間浸けてから植え付けます。その後も、週に1回程度の頻度で3~4回継続的に与えると、より効果的です。 活力剤は植物の根の修復や活性化に効果的な資材なので、新芽が動き始めるまではこちらを。新芽が動き出したら栄養補給のために液肥へ切り替えると生育力アップ。 【コラム】人気の「アナベル」もこの方法で増やせます! tamu1500/Shutterstock.com ふわふわの白い花が人気のアナベルも、今回ご紹介した挿し木の手順で増やせます。アナベルは特に発根しやすい品種として知られており、初心者の練習にもぴったり。ただし、花が咲いた枝は避け、若くて元気な枝を選ぶのが成功のカギです。 【基本的な手順は同じ】 梅雨時期(6〜7月)がベストタイミング 今年伸びた花のついていない枝を選ぶ 10~15cmでカットし、葉を2枚残して他は取り除く 挿し木用の土に挿す(肥料なし・湿度管理が重要) 明るい日陰で管理し、3~4週間ほどで発根 【アナベルの挿し木での注意点】 ① 花後の枝は避ける 咲いた後の枝はエネルギーを使い果たしているので、花後すぐの枝は避けましょう。まだつぼみのついていない、もしくは脇芽が伸びた元気な枝が最適です。 ② 茎が折れやすいことがある アナベルの若い枝は意外と繊細で、節の部分でポキっと折れやすいです。挿すときに力を入れすぎないよう、あらかじめ穴をあけてから、そっと挿すのがコツ。 ③ 活力剤との相性も良好 特にメネデールを水に混ぜて切り口を浸すと、アナベルは反応がよく、発根しやすくなります。 【注意】挿し木で増やした紫陽花を他人に譲ってはいけないケースがあります なぜダメなの? → 育成者権(知的財産権)の問題 登録品種の‘ひな祭りルナ’(左)と‘ダンスパーティー’(右)。 紫陽花の中には、品種登録されているもの(登録品種)があり、それらには「育成者権(開発した人の権利)」が認められています。これは、いわば植物の「著作権」のようなもので、無断で増やして配布・販売することは法律違反(種苗法違反)になります。 違反になる行為とは? 育成者権がある品種を… 挿し木で増やして他人に「譲る」「あげる」「売る」 海外に持ち出す これらは、すべてNG。営利・非営利にかかわらず禁止されています。他人にあげたり、SNSやフリマで配布するのも、もちろんNG。知らなかった場合でも逮捕・書類送検の前例があるので気をつけましょう。 どう見分ける? 登録品種かどうか 大手園芸店やナーセリーで購入したものは、ほぼ登録品種だと思っておいたほうがよいでしょう。アジサイはここ10〜20年で人気が高まり、各ナーセリーが競って改良品種を開発しています。園芸店は「売れる」「育てやすい」品種を選定して仕入れていますので、ほとんど全て登録されています。 また、以下の特徴がある鉢も登録品種です。 品種登録されている‘旭日昇天’。 商品名にカタカナ名やブランド名がついている。 ラベルに「登録品種」「PVP(Plant Variety Protection)」と記載されている。 これらは、生産・販売に育成者の許可が必要な品種です。挿し木で植物を増やすのはガーデニングの醍醐味ですが、登録品種は育成者の長年の研究と工夫、熱意によって開発されたもので、経費もかかっています。素敵な花を生み出してくれた育成者への敬意を忘れずに、増やしたい場合は「自宅で育てるだけ」にとどめましょう。 もし友人に分けたい場合は、登録されていない在来品種や自分で育種したものに限る、という点を覚えておいてください。 【まとめ】紫陽花の挿し木は「今」がチャンス! 紫陽花の挿し木は、梅雨の自然な湿気を味方につけることで、初心者でも成功しやすくなります。花が終わった後の今こそが絶好のタイミング。お気に入りの紫陽花やアナベルを増やして、来年の庭をもっと華やかに育てましょう。
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宿根草・多年草

【夏花】エキザカムの育て方|初心者でも失敗しない栽培・冬越しガイド
エキザカムの基本情報 Henrik Larsson/Shutterstock.com 植物名:エキザカム学名:Exacum affine英名:Persian violet和名:ベニヒメリンドウ(紅姫竜胆)その他の名前:ペルシャンバイオレット科名:リンドウ科属名:ベニヒメリンドウ属(エキザカム属)原産地:インド洋ソコトラ島形態:多年草(宿根草) エキザカムの学名はExacum affine(エキザカム・アフィネ)。日本語では通称ベニヒメリンドウと呼ばれ、漢字で「紅姫竜胆」と書きます。リンドウ科ベニヒメリンドウ属の多年草ですが、日本の気候のもとでは越年が難しく、一年草として扱われています。ベニヒメリンドウ属は東南アジア、アフリカの熱帯地域に分布していますが、一般にエキザカムとして栽培されるエキザカム・アフィネはインド洋ソコトラ島が原産地で、熱帯地方の各地に生息しています。冬の寒さには大変弱く、耐寒温度は7℃くらい。越年させるなら、冬は日当たりのよい室内で管理することが必須です。 エキザカムの花や葉の特徴 komkrit Preechachanwate/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:6〜10月草丈:20〜50cm耐寒性:弱い耐暑性:やや強い花色:青紫、白、ピンク エキザカムの草丈は20〜50cm、開花期は6〜10月で、花色は青紫、白、ピンクなどがあります。径1〜2cmの小さな花で、花弁は4〜6枚。黄色い花心とのコントラストが目を引く花を株一面に咲かせ、開花時には香りも楽しめます。一重咲きのほか八重咲きも出回っています。艶のある肉厚な葉は硬く、丸みのある楕円形。斑入り葉の品種もあります。よく分枝して茎葉が旺盛に茂り、鉢植えのほか夏花壇の植栽にもよく使われます。 エキザカムの名前の由来と花言葉 Mchin/Shutterstock.com エキザカムという名前は、ギリシア語の「ex(外)」と「ago(追い出す)」が語源で、エキザカムに解毒作用があると考えられていたことに由来します。 花言葉は「あなたの夢は美しい」「あなたを愛します」など。5月17日、5月30日、10月20日の誕生花です。 エキザカムの代表的な種類 Yuphayao Pooh's/Shutterstock.com エキザカム属は約25種が確認されています。国内で流通しているのは主にエキザカム・アフィネで、交配によってさまざまな品種が生まれています。 八重咲きの品種も。zzz555zzz/Shutterstock.com ‘ドワーフ・ミゼット・ブルー’ 一重咲きのエキザカムで、最もポピュラーな品種です。草丈が低く横に広がるので、ハンギングバスケットにも向いています。 ‘ブルー・ロココ’ 花弁が幾重にも重なる八重咲きで、バラのような咲き姿を見せます。大変花つきがよいのも魅力です。 ‘ホワイト・ロココ’ ブルー・ロココと同様に八重咲きで、まるでミニバラのよう。花色は白で清楚な雰囲気を持っています。 ‘エキサイトシルバー’ 花色は青紫で、一重咲きです。葉に斑が入る品種で、花が咲かない時期はカラーリーフとして活躍します。 エキザカムの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜10月植え付け:5月中旬〜6月植え替え:9月頃肥料:5〜7月上旬、9月頃種まき:4月下旬~5月 エキザカムの栽培環境 touristgirl/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。日照が不足すると花色や葉色が冴えずに花つきも悪くなり、徒長して軟弱な株になるので注意してください。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本ですが、越年させる場合は室内や温室などに取り込み、日当たりのよい場所で管理しましょう。 【置き場所】水はけと水もちのバランスがよく、有機質に富んだふかふかの土壌を好みます。乾燥には強いですが極端な暑さに弱く、夏は涼しい半日陰に移動したほうがよく生育します。 耐寒性・耐暑性 エキザカムの生育適温は15~25℃。寒さや極端な暑さに弱く、本来は多年草ですが日本の気候に耐えられずに枯死してしまうことが多く、国内では一年草扱いされています。耐寒温度は5~7℃で、越年させる場合は約7℃以上の場所で管理する必要があります。耐暑性はややありますが、高温になると生育が止まり、花つきも悪くなるので、夏は半日陰で管理するとよいでしょう。 エキザカムの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 丈夫な性質で土壌を選びませんが、植え付ける1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕して水はけのよい土壌をつくっておくとよいでしょう。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり ITP Media/Shutterstock.com 多肉質な茎葉を持つエキザカムは乾燥には強いほうですが、鉢植えの場合は夏場の水切れに注意が必要です。 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い日中に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 5〜7月上旬、9月頃に、株の状態を見て勢いがないようであれば、緩効性化成肥料を少量、株の周囲にまきます。スコップなどで軽く耕し、土になじませておきましょう。開花期間中は、緩効性化成肥料をやめて速効性タイプの肥料を与えるのも一案。開花を促すタイプの液体肥料を、10日に1回を目安に与えて株の勢いを保ちます。窒素成分の多い肥料を与えると、茎葉ばかりが茂って花つきが悪くなるので注意してください。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 エキザカムに発生しやすい病気は、灰色かび病、立ち枯れ病などです。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下で発生しやすく、ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。終わった花や枯れ葉を放置せず、茎葉が込み合っている場合は間引いて、風通しよく管理しましょう。 立ち枯れ病は、根や地際の茎から感染する病気です。種まきした後の幼い苗に発生しやすいので、用土は使い回さずに、新しい培養土を利用するとよいでしょう。進行すると生育が悪くなり、葉が黄色くなって株全体に病気が広がり、やがて腐って枯れてしまいます。発生初期に適用のある殺菌剤をかけて防除しましょう。病気が広がるようなら、抜き取って処分します。 【害虫】 エキザカムに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁します。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 エキザカムの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、葉の色艶がよく、節間が短く茎ががっしりと締まって勢いがあるものを選びましょう。 植え付け Nataly Studio/Shutterstock.com 植え付けの適期は、5月中旬〜6月です。植え替えは9月頃に行うとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗を植え付けます。苗が複数の場合は、20〜30cmの間隔を取っておきましょう。あまり密に植え付けると、風通しが悪くなって株が蒸れることがあるので、余裕を持たせておくほうが無難です。植え付けた後は、たっぷりと水やりをしておきましょう。 エキザカムは冬が寒い日本では一年草として扱われており、寒くなると枯れてしまうので植え替える必要はありません。枯れて株まわりが汚くなる前に抜き取って処分します。越年させたい場合は、鉢に植え替えて暖かい室内や温室の日当たりのよい場所で管理します。 【鉢植え】 入手した苗よりも2回りほど大きい鉢を準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。ポットから出してみて根が白く回っているようなら、軽く根鉢をくずしてから植え付けましょう。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 エキザカムは冬が寒い日本では一年草として扱われており、寒くなると枯れてしまうので植え替える必要はありません。枯れて株まわりが汚くなる前に抜き取って処分します。 ただし、本来は多年草なので、暖かい場所に移動して越冬することもできます。その場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1回は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。 日常のお手入れ mihalec/Shutterstock.com 【花がら摘み】 エキザカムは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 剪定・切り戻し LM.photo/Shutterstock.com 夏に草姿が乱れてきたら切り戻して株の若返りをはかります。地際から草丈の1/2〜1/3の高さを目安に、深めにカットしましょう。すると新芽を出して株が盛り返し、再び開花し始めます。 夏越し・冬越し Sodel Vladyslav/Shutterstock.com 【夏越し】 高温になると生育が止まり、花つきも悪くなるので、鉢植えは半日陰に移動するとよいでしょう。地植えの場合は、鉢上げして涼しい場所に移動するのも一案です。蒸れると株が弱ることがあるので、込み合っているようなら、適宜茎葉を間引いて風通しよく管理しましょう。彼岸を過ぎて暑さがおさまったら、再び日当たりのよい場所に移動します。 【冬越し】 越年させる場合は、7℃以上の場所で管理する必要があります。鉢植えは室内や温室などに入れて、日当たりのよい場所に置きましょう。地植えの場合は、10℃を下回る前に鉢に植え替えて、室内や温室に移動します。冬越しできたら、遅霜の心配がなくなる5月頃に再び屋外に出すとよいでしょう。 増やし方 Taras Garkusha/Shutterstock.com エキザカムは種まき、挿し芽で増やすことができます。 【種まき】 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。 エキザカムの発芽適温は20〜25℃。種まきの適期は、4月下旬〜5月です。種まき用のトレイに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種まきをします。エキザカムは「好光性種子」で、発芽の際に光が必要なので、種子に覆土はせず、軽く押さえる程度にしましょう。種子が流れ出すことがないように、トレイより1回り大きな容器に浅く水を張り、トレイをのせて底面から吸水させます。乾燥しないように管理すると、2週間ほどで発芽します。 発芽したら日当たり・風通しのよい場所で管理しましょう。本葉が2〜3枚出始めたら、黒ポットに植え替えて育苗します。10日に1度を目安に液肥を与えると、生育がよくなります。本葉が5〜6枚つき、ポットに根が回ってしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。 春まきの場合、真夏は半日陰の場所に置くか、遮光して夏越しさせます。秋まきの場合、冬は暖かい室内か温室で冬越しさせましょう。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、エキザカムは挿し芽で増やせます。 エキザカムの挿し芽は、生育期ならいつでも可能です。新しく伸びた茎葉を、2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎葉(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。成長して根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 夏の庭を彩るエキザカムを育ててみよう! Pacharawan/Shutterstock.com 青や白、ピンクなどの小さな花が長期間たくさん咲き、夏の花壇や鉢植えで活躍するエキザカム。国内では一年草として扱われていますが、冬越しに成功できれば越年して毎年開花を楽しませてくれます。愛らしい咲き姿のエキザカムを、寄せ植えやハンギングバスケットに利用して、庭やベランダを華やかに彩ってはいかがでしょうか。
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ドライフラワーにも! レモンの香りも楽しめるエルサレムセージ|育て方・剪定・増やし方まで徹底解説
エルサレムセージの基本情報 Esin Deniz/Shutterstock.com 植物名:エルサレムセージ学名:Phlomis fruticosa英名:Jerusalem Sage和名:エルサレムセージその他の名前:フロミス・フルティコサ科名:シソ科属名:フロミス属原産地:地中海沿岸地域形態:常緑性低木 エルサレムセージは、シソ科フロミス属の低木です。日本では多年草として扱われることもありますが、ローズマリーやラベンダーのように何年も育てていると茎が木質化します。学名はPhlomis fruticosa (フロミス・フルティコサ)。和名や英名には「セージ」が入っていますが、シソ科アキギリ属のセージとは別属です。葉姿が似ていることから、エルサレムセージと呼ばれるようになりました。 原産地は地中海沿岸。乾燥した気候を好み、暑さには強いのですが、日本の高温多湿の環境下では株が弱ることがあります。蒸れないように切り戻したり、枝をすかしたりして、風通しよく管理するのがポイントです。寒さには強く、マイナス5℃くらいまで耐えるので、温暖地では戸外で越冬できます。一度植え付ければ毎年開花し、常緑性のため冬もみずみずしい葉姿を保ちます。 乾燥した環境を好み、ロックガーデンにも向きます。Gestiafoto/Shutterstock.com エルサレムセージの花や葉の特徴 James Nature Pics/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:5〜9月樹高:90〜150cm耐寒性:強い耐暑性:強い花色:黄 エルサレムセージの開花期は5〜9月で、花は明るい黄色です。花茎を伸ばした先に多数の花がまとまって咲き、さらに茎を伸ばしてまた花がついて段咲きになるのが特徴。全草に香りがあり、花は甘いレモンのような香りを放ちます。乾燥しても花色が褪せにくく、花茎を切り取って風通しのよい場所に逆さに吊しておくとドライフラワーになるので、飾ったりクラフトに利用したりするのもおすすめ。花弁が落ちた後に現れる星形の萼(がく)も美しく、観賞価値があります。 草丈は90~150cm。大株になると株幅のボリュームが増すので、ある程度大きくなることを前提にスペースを確保するとよいでしょう。葉は細長い楕円形で、全体に白い産毛に覆われ、触り心地がいいのが特徴です。産毛のためにシルバーグリーンに見え、カラーリーフプランツとしても活躍します。 エルサレムセージの名前の由来と花言葉 IRCDPT/Shutterstock.com エルサレムセージはシソ科で名前にセージとついていますが、アキギリ属のセージ類とは属が異なります。原産地が同じで香りがあることや、葉の形がセージに似ていることからこの名がつけられたようです。 エルサレムセージの花言葉は「前向きな心」「記憶」「清楚」などです。 エルサレムセージの仲間 tamu1500/Shutterstock.com エルサレムセージを含むフロミス属は、約60種が確認されています。ここでは、いくつかの種類をご紹介します。 ツベロサ Emilio100/shutterstock.com 学名はPhlomis tuberosa。チューベローサとも呼ばれています。原産地はトルコ。初夏に花茎を長く伸ばし、ピンクの花を段状につけます。草丈は80〜100cmの多年草。耐寒性があり、冬は落葉します。 パープルエルサレムセージ Diego Grandi/Shutterstock.com 学名はPhlomis purpurea(フロミス・パープレア)。原産地はスペイン。草姿はエルサレムセージに似ており、淡いピンクの花が咲きます。草丈は80〜100cmの常緑低木で、多年草として扱われることもあります。 フロミス・サミア Bremar/Shutterstock.com 学名はPhlomis samia。原産地はヨーロッパ。落ち着いたモーブピンクの花が段状に咲きます。かなりの寒さに耐え、寒冷地でも庭植え可能。草丈は120〜150cmの多年草で、冬は葉を落とします。 フロミス・ルッセリアナ LianeM/Shutterstock.com 学名はPhlomis russelianaで、別名ラージエルサレムセージ。原産地はトルコです。パステルイエローの花が段咲きになります。寒さに強いので、寒冷地でも戸外で越冬可能。地下茎で増えるので、群生すると見応えがあります。草丈は80〜100cmの多年草で、冬は落葉します。 エルサレムセージの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜9月植え付け・植え替え:4〜6月肥料:特になし種まき:4月下旬~6月中旬、9月下旬~10月上旬 エルサレムセージの栽培環境 tamu1500/shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。日照が不足すると花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびするので注意。ただし、西日が強く当たる場所は避けたほうが無難です。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】産毛に覆われているせいで蒸れやすく、日本の夏の高温多湿の環境は苦手です。鉢植えの場合、夏は風通しのよい半日陰など、涼しい場所で管理し、長雨が続く時期は軒下など雨の当たらない場所に移動するとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 寒さには比較的強くマイナス5℃くらいまで耐えるので、温暖地なら戸外で越冬できます。株元にバークチップなどを敷き詰めて霜よけをしておくとよいでしょう。冬は落葉することもありますが、根が生きていれば越年して生育期に入ると再び新芽を出すので、すぐに枯れたと判じて処分せずに様子を見守ってください。暑さには強いですが、高温多湿に弱いので、夏は風通しよく管理しましょう。 エルサレムセージの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの1〜2週間前に、堆肥や腐葉土などを施してふかふかの土づくりをしておきます。また、水はけのよい土壌を好むので、斜面に植える場合は高い位置に。または土を盛って周囲より少し高くした場所に植えるとよいでしょう。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり Ivanko80/Shutterstock.com エルサレムセージは細かな産毛をまとっているため、茎葉に水がかかると蒸れやすくなるので注意。株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えるようにしましょう。 真夏は、気温が高い日中に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後に茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。ただし多湿を嫌う性質のため、与えすぎには注意し、いつもジメジメしている環境にならないようにしてください。 土の表面が十分に乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。冬は生育が止まって表土も乾きにくくなるので、控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え】 土づくりの際に、有機質肥料を十分にすき込んであれば、植え付けた年の追肥は不要です。越年して再び生育が盛んになり始めた頃に、緩効性化成肥料を周囲にばらまいて軽く耕し、土寄せしておきましょう。 【鉢植え】 3月中旬〜6月と9〜10月に、月に1〜2回を目安に液体肥料を与えて、株の勢いを保ちます。真夏と真冬は不要です。 注意すべき病害虫 tamu1500/Shutterstock.com エルサレムセージは病気や害虫が発生しにくく、管理しやすい植物です。 エルサレムセージの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、節間が間のびしていなくて、がっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。 植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com 植え付けの適期は、4〜6月です。ほかの時期に苗を購入したら、入手次第植え付けてかまいません。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、根鉢よりも1回り大きな穴を掘って植え付けます。苗が複数の場合は、40〜50cmの間隔を取っておきましょう。植え付けた後に、たっぷりと水やりします。 株が順調に育っていれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 8〜10号鉢を準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きし、高さを決めたら、軽く根鉢をくずして植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢栽培の場合は、根詰まりを防ぐために毎年植え替えましょう。植え替えの際は、しばらく水やりを控えて土を乾かし、作業しやすいようにしておきます。鉢から株を取り出して根がびっしりと詰まっていたら、根鉢を少しずつくずして古い根や土を取り除きます。株分けして数鉢に植え直して増やしてもいいですし、根をくずして1/2〜1/3まで小さくし、1回り大きな鉢に植え替えてもかまいません。 日常のお手入れ Martin Hibberd/Shutterstock.com 【花がらの除去】 終わった花は、早めに取りましょう。株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。 剪定・切り戻し Aleksei Golovanov/Shutterstock.com 旺盛に生育して一通り咲き、草姿が乱れてきたら剪定を。込み合うと株が蒸れて枯れ上がってしまいます。草丈の半分〜1/3を目安に全体を刈り込む「切り戻し」をすると、再び株が勢いを取り戻して生育し始めます。蒸れに弱いエルサレムセージは真夏の高温多湿を嫌うので、暑くなる前に切り戻して風通しよく管理することがポイントです。また、寒くなる前に草丈の半分くらいまで刈り込んで冬越しに備えます。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com エルサレムセージは種まき、挿し木で増やすことができます。 【種まき】 種まきは4月下旬〜6月中旬か9月下旬〜10月上旬が適期です。種まき用のトレイに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種子同士が重ならないようにばらまきします。種が隠れる程度に土を薄くかけましょう。種が流れ出すことがないように、トレイより1回り大きな容器に浅く水を張り、トレイをのせて底面から吸水させます。明るい半日陰の場所で乾燥しないように管理し、発芽を待ちます。 発芽したら、日当たり・風通しのよい場所で管理しましょう。本葉が2〜3枚出始めたら、黒ポットに植え替えて育苗します。10日に1回を目安に、液肥を与えると生育がよくなります。ポットに根が回ってしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。春に種まきした場合は、翌年に開花します。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、エルサレムセージは挿し木で増やすことができます。 挿し木の適期は、6月〜7月上旬です。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきます。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。3号くらいのポットを用意して鉢底にゴロ土を入れ、さらに新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理し、その後は日当たりのよい場所に移して育苗します。大きく育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 ドライフラワーやポプリとしても人気! エルサレムセージを育ててみよう tamu1500/Shutterstock.com 輝くような黄色い花を咲かせるエルサレムセージは、ドライフラワーにしても鮮やかな色が残りやすく、香りがよいのでポプリを作るのもおすすめです。ダイナミックな花姿を楽しめるエルサレムセージの栽培にチャレンジしてはいかがでしょうか。
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育て方

梅雨の庭がピンチ! 植物を守るために今すぐやるべきガーデニング対策10選
① 過湿による根腐れに注意! 移動できる鉢は軒下へ 移動できる鉢は軒下へ。 長雨で土の中が常に湿っていると、根腐れやカビの原因になります。鉢植えは軒下やベランダの内側など、直接雨が当たらない場所に避難させましょう。 一方、地植えの庭では植物は移動できませんが、長雨や強い雨が続くと土の表面が固まって、根が窒息気味になります。この窒息気味の状態が、根腐れの原因となります。 植物にとってよい土は、大小さまざまな粒(砂、シルト、粘土)が団粒構造(イラスト①)を作り、そこに空気や水の通り道を持っている状態です。 ところが雨が続くと、雨粒が激しく当たり、その団粒構造が壊れて土がバラけてしまいます(イラスト②)。 すると微細な土の粒子が表土近くに浮き上がって集まり、地表付近が「水が抜けない泥パック」状態になります(イラスト③)。 結果として、水はけが悪くなり、表面が乾くとガチガチに硬くなって、植物の根が呼吸しにくくなり(=酸欠)、根腐れを引き起こしてしまうのです。 梅雨どきの土壌改善対策 地植えの庭の場合は、表面を軽く耕す(深く掘らずに3〜5cmをふわっと)。 完熟堆肥などの有機物を混ぜ込んで、団粒構造を再生させる。 マルチングで雨粒の直撃を防ぐ。 ② プランターや鉢の「水はけチェック」 土がずっと濡れていたり、鉢底から水が出にくい場合は要注意。上記と同様の団粒構造が壊れている状態にある可能性が高いです。鉢底石の追加や古い土の入れ替え、鉢替えによって通気性を改善しましょう。また、鉢の下に台やトレー、スタンドを置くのも排水性や通気性を改善するのに有効です。 ③ 風通しの悪い場所の植物は「剪定」で蒸れ対策 枝葉を間引くように剪定。 混み合った枝葉は湿気がこもりやすく、病気の発生源に。枝葉を間引いて風の通り道を作ることで、蒸れを防ぎ、病気のリスクを減らします。 ④ 多湿で発生しやすい「べと病・黒星病」に注意 葉に黒い斑点が現れる黒星病(黒点病)に罹患したつるバラ。症状が進んで黄変し、落葉が始まっている。 梅雨どきは病害が多く発生する時期。葉に黒い斑点、茶色のシミ、黄変などが出たら要注意。梅雨の間は、予防薬の散布は雨で流れて非効率なので、落葉に備えて株の回復にシフトしたほうが現実的。病気で弱った株には液肥や肥料を与えるより、「活力剤」のほうが適しています。 ⑤ 病気になった葉や花がらはこまめに取り除く 黄変したり落ちた葉は速やかに除去。 落ちた花や古い葉、病気で落ちた葉をそのままにしておくと、湿気で菌が繁殖しやすくなります。雨の合間に軽く掃除する習慣を。 ⑥ ナメクジ被害を早期発見&対処 ペチュニアの花はナメクジの大好物。 ジメジメした環境になりがちなこの季節、ナメクジに注意が必要です。忌避剤を用いる際は、全体にまくより、ナメクジが好む植物の周りにまくのが効率的。ナメクジにも食の好みがあり、水分を多く含んだ柔らかい葉が好物です。ペチュニアやレタスなどは特にナメクジの大好物なので、これらの周辺で対策を。 ⑦ 雑草は早めに除草。蒸れや病害虫の温床に 梅雨に入ると雑草の成長が一気に加速します。雑草が繁茂していると通気が悪くなり、病気の発生を誘発したり、害虫のすみかにもなります。雨の合間にこまめな除草が効果的です。 ⑧ 肥料は控えめに or 活力剤に切り替える 「活力材」と「液肥」を使い分けるのが大事。 雨で肥料が溶けやすくなる梅雨どきは、固形肥料の与えすぎに注意。根が湿気で呼吸しにくいこの時期は、肥料成分も吸いにくい状態にあります。梅雨どきは無理に育てようとせずに“整える”ことを優先。 特に葉が黄色くなっているときなどは、肥料ではなく「活力剤」を与えましょう。活力剤は根の修復や活性化に特化しており、回復をサポートする資材です。新葉が展開し、株が復活し始めたら、生育をサポートしてくれる「液肥」に切り替えを。 ⑨ 多湿に強い植物を“前景”に活用 湿度に比較的強いヒューケラ。 花壇や植栽帯では、「背面(奥)=高い、前面=低い」という構造になっていることが多いため、水が前に集まりやすくなります(特に壁沿いの花壇など)。そのため、水はけを好むサルビアやラベンダーなどは奥(高い場所)へ、前面にはアジュガやヒューケラなど比較的湿度に強いものを配置するのがおすすめです。 ⑩ 雨の日も庭を見る習慣を 多彩なバリエーションのアジサイを庭に。左)ピラミッドアジサイ(ノリウツギ)‘ノウム’、右上)‘ひなまつりルナ’、 右下)‘ポップコーン’。 梅雨どきは庭に出にくくなりますが、室内からの観察でも十分効果があります。葉の色、姿、虫の有無などをチェックする癖をつけましょう。窓から眺められる場所にアジサイを植えておくと、庭へ目をやる楽しみと習慣ができますよ。 あなたの庭も、梅雨のダメージを防いで元気に乗り切りましょう!
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樹木

【完全ガイド】ウツギ(空木)の育て方|初心者も安心!剪定・水やり・種類まで徹底解説
ウツギの基本情報 krolya25/Shutterstock.com 植物名:ウツギ学名:Deutzia crenata英名:Deutzia crenata、Japanese snow flower和名:ウツギ(空木)その他の名前:ウノハナ(卯の花)、ウノハナウツギ、ウツロギ、カキミグサなど科名:アジサイ科属名:ウツギ属原産地:日本、中国形態:落葉性低木 ウツギは、アジサイ科ウツギ属の低木です。原産地は日本、中国で、日本では5〜6種の自生種が確認されています。昔から日本の野山に自生してきたため暑さや寒さに耐え、育てやすい花木の1つで、北海道から沖縄まで栽培可能です。昔は畑などの耕作地に、境界の目印としてよく植えられていました。 樹高は1〜2mで、地際から枝が放射状に出る株立ちの樹形が特徴です。放任すると株幅が大きくなって場所を取りがちになりますが、毎年の剪定によって程よい株幅にコントロールすることができます。 落葉性なので、冬前にすべての葉を落としますが、春の生育期に入ると新芽を出して初夏に開花。花後についた果実は、秋に種が熟して近くに散ります。晩秋には紅葉して休眠する……という繰り返しで、四季の移ろいを強く感じることができるのも魅力です。 ウツギの花や葉の特徴 High Mountain/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:5月中旬〜6月上旬樹高:1〜2m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:白、ピンク ウツギの開花期は5月中旬〜6月上旬で、花色は白、ピンク。一重咲きと八重咲きがあります。個々の花は1cmほどと小さいのですが、釣鐘形の花を多数連ねて咲くので、満開時には大変見応えがあります。 葉は先端が尖った卵形で、若葉の表面には細かな産毛があり、ザラザラとした触感です。 ウツギの名前の由来と花言葉 weha/Shutterstock.com ウツギは、漢字で「空木」と書きます。これは幹や枝を切ってみると、中が空洞になっていることから。また、「卯木」とも書き、これは旧暦の卯月(四月)頃に咲くことに由来します。「ウノハナ」という別名もあります。 ウツギの花言葉は「秘密」「古風」「風情「乙女の香り」などです。 ウツギの代表的な種類と品種 ウツギの花。tamu1500/Shutterstock.com ウツギは、さまざまな種類や園芸品種が出回っています。そのいくつかをご紹介します。 ヒメウツギ MacBen/Shutterstock.com ヒメウツギは、ウツギよりもコンパクトにまとまるので「姫」が名前につきました。あまりスペースを取らないので、家庭での栽培に向いています。ヒメウツギの園芸品種‘ライムシャンデリア’は、明るいライムイエローの葉が特徴で、晩秋には赤く紅葉し、カラーリーフプランツとして活躍します。 シロバナヤエウツギ APugach/Shutterstock.com シロバナヤエウツギは、白い八重の花を咲かせ、華やかな雰囲気が魅力です。 サラサウツギ acchity/Shutterstock.com サラサウツギは、外側の花弁にほんのりとピンクがのる八重咲きで、優美な雰囲気を持っています。 ‘バリエガータ’ ‘バリエガータ’は、葉に白い散り斑が入り、カラーリーフプランツとしても活躍する品種です。 ピンクの花を咲かせる交配種も。Kabar/Shutterstock.com ちなみに、「ウツギ」という名前がつく樹木はたくさんありますが、その中にはバイカウツギやタニウツギなどのように、分類上では関係のないものが多くあります。 ウツギの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5月中旬〜6月上旬植え付け・植え替え:11月〜12月上旬、2月下旬〜3月肥料:12月〜翌年2月、6月頃剪定:12月〜翌年2月、6月頃種まき:5月頃 ウツギの栽培環境 Ihor Hvozdetskyi/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しがよい場所を選びます。半日陰の環境でも育ちますが、日照が不足すると花つきが悪くなり、枝葉が間のびするので注意。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水もちがよく腐植質に富んだ土壌を好みます。ウツギは低木ではありますが、株立ちタイプで横に広がりやすいので、広めの場所を確保しておくとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 日本の気候になじみやすく、暑さ寒さに耐えるので、1年を通して戸外で管理でき、夏越し・冬越し対策などは特に必要ありません。乾燥する時期は、株元にバークチップなどでマルチングをしておくとよいでしょう。 ウツギの育て方のポイント Apugach/Shutterstock.com 用土 Wstockstudio/Shutterstock.com 【地植え】 まず1年を通して日当たり・風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50㎝程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の花木用培養土を利用すると手軽です。 水やり topseller/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が上がっている日中に行うと、すぐに水の温度が上がって木が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて枝葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただしウツギは乾燥を苦手とするので、真夏に晴天が続いて乾燥している場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。枝葉がだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。冬は休眠し、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 12月〜翌年2月に1度肥料を与え、土によくなじませましょう。生育期を迎える前に肥料を与えることで、新芽を出すエネルギーとなり旺盛に枝葉を広げることにつながります。 また、開花後の6月頃に緩効性肥料を与えます。これは開花のために力を消耗した木をねぎらう意味もこめたもので、お礼肥といいます。忘れずに与えて、体力回復を促してあげましょう。 注意する病害虫 schankz/Shutterstock.com ウツギは生命力が強く、あまり枯死することはありませんが、まれに病害虫が発生することがあります。ここでは、比較的発生しやすい病害虫について取り上げます。 【病気】 ・うどんこ病 カビによる伝染性の病気で、葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になります。放置するとどんどん広がり、光合成ができなくなって枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると感染しやすくなります。発見したら病害部を摘み取って処分し、適応する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 ・さび病 カビによる伝染性の病気で、葉にくすんだオレンジ色の斑点が現れます。この斑点は楕円形でイボ状に突起するのが特徴です。進行すると病斑が破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。株が弱り、枯死することもあるので注意。病葉は見つけ次第切り取って処分し、適応する薬剤を散布して防除します。 【害虫】 ・アブラムシ アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4㎜の小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込むアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ウツギの詳しい育て方 苗の選び方 葉がみずみずしく、変色したりしおれたりしていないもの、幹が太くしっかりしているものを選びましょう。 植え付け・植え替え wavebreakmedia/Shutterstock.com 植え付け適期は11月〜12月上旬か、2月下旬〜3月です。ただし、ほかの時期にも苗木が出回っていることがあります。入手したら、真夏や真冬を除き、植えたい場所へ早めに定植しましょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘って、根を傷めないように植え付けます。苗木がぐらつくようであれば、しっかり根付くまでは支柱を設置してビニタイや麻ひもなどで誘引し、倒伏を防ぎましょう。最後にたっぷりと水を与えます。 環境に合って順調に育っているようであれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 入手した苗木よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから花木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木をポットから取り出して根鉢をくずさないように鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3㎝ほど下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 成長とともに根詰まりしてくるので、2〜3年に1回は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して軽く根鉢をくずし、古い根はカットして新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定・切り戻し mihalec/Shutterstock.com ウツギは樹形が乱れやすいので、定期的に剪定をしてコンパクトな姿を保ちましょう。生命力が強く枝をどんどん伸ばすので、強めに剪定してもかまいません。ここでは、剪定の仕方について解説します。 剪定は年に2回 ウツギは株立ち状で、地際から細めの枝を放射状に伸ばして枝垂れさせる樹形が特徴なので、「すかし剪定」を基本とします。適期は休眠期の12月〜翌年2月。樹形が乱れやすく、放任していると次々に新しい枝が地際から伸びて込み合い、風通しが悪くなってしまいます。そこで、徒長枝や細くて弱々しい枝、他の枝に絡んで生育の邪魔になっている枝を選び、分岐部まで遡るか、地際で切り取りましょう。 また樹形をコンパクトに保ちたい場合は、花後の6月頃に古い枝を選んで地際近くで切り取るとよいでしょう。8月には花芽ができるので、花後すぐに行うことがポイントです。 切り戻し ウツギの枝が四方八方に伸びて、どうにも手がつけられないくらいに大きくなってしまった場合、2月頃に思い切って全ての枝を地際で切り取ってリセットする方法があります。ただし開花前に行うので、その年の開花はあきらめる必要があります。毎年行ってよいものではなく、切り戻しをする場合は4〜5年に1回をめどに行うとよいでしょう。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com ウツギは、挿し木で増やすことが可能です。挿し木とは、枝葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、ウツギは挿し木で増やせます。 ●枝を15cmほどの長さで切る ウツギの挿し木の適期は、6〜7月です。新しく伸びた枝を切り口が斜めになるように15cmほど切り取ります。 ●1時間ほど水につける 採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。 ●育苗ポットに挿す 3号の黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。挿し穂についた葉は1〜2枚残してほかは取り除き、水の吸い上げと葉からの蒸散のバランスをとります。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は、日当たり・風通しのよい場所に移動しましょう。 ●1カ月半で植え替え 十分に育ったら、植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 育てやすいウツギは庭の彩りや生け垣におすすめ PFMphotostock/Shutterstock.com 初夏に白やピンクの花を密につけて、息を呑むように美しい咲き姿を見せてくれるウツギ。暑さや寒さに強くて、放任してもよく育ちます。萌芽力が強く強めに剪定してもかまわないので、管理がしやすい花木です。庭に植栽して、毎年の開花を愛でてはいかがでしょうか。




















