スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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宿根草・多年草

フシグロセンノウの育て方|茶花として人気の山野草を美しく咲かせるコツを解説!
フシグロセンノウの基本情報 wassei/Shutterstock.com 植物名:フシグロセンノウ学名:Silene miqueliana(旧:Lychnis miqueliana)英名:Miquel’s Catchfly和名:フシグロセンノウ(節黒仙翁)その他の名前:オウサカバナ、ゼニバナ科名:ナデシコ科属名:マンテマ属原産地:日本形態:宿根草(多年草) フシグロセンノウの学名はSilene miqueliana。ナデシコ科マンテマ属の多年草で、山野草として流通しています。原産地は日本で、関東地方以西の本州、四国、九州などの山野や草むらに自生。日本固有植物の1種ですが、近年は樹林地の荒廃や植生の遷移、シカの食害などにより減少する傾向にあり、絶滅危惧種の指定を受けています。 フシグロセンノウはやや湿り気のある環境を好みますが、夏の高温多湿は嫌うようです。寒さには強く、戸外で越冬できます。半常緑性で、冬になると葉を落とすこともありますが、越年後の生育期に再び新芽を出すので、早々に枯れたと判断せずに見守ってください。草丈は40〜60cmで花壇では中段に向き、草丈の高いものと低いものをつなぐ役割を果たしてくれます。 フシグロセンノウの花や葉の特徴 High Mountain/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:7〜10月草丈:40〜60cm耐寒性:強い耐暑性:やや弱い花色:オレンジ フシグロセンノウの開花期は7〜10月で、優しいオレンジ色の花が咲きます。径5cmほどの5弁花で、花茎を伸ばした頂部に数個のつぼみが集まります。丸みのある花弁が楚々とした風情で、茶花としても好まれています。葉は対生につき、卵形または細長い楕円形です。茎にはまばらにやわらかい産毛がつきます。 フシグロセンノウの名前の由来と花言葉 F_studio/Shutterstock.com フシグロセンノウは、漢字で「節黒仙翁」と書きます。節が黒紫になり、センノウに似ていることが名前の由来です。別名にオウサカバナ、ゼニバナがあります。花言葉は「転機」「恋のときめき」など。 フシグロセンノウに似た植物の種類 マツモトセンノウ N.Stertz/Shutterstock.com 古くから茶花や庭の花として親しまれてきた多年草で、5弁の花弁は先がハート形に切れ込み、また不規則に切れ込みが入ります。花色はオレンジのほか、赤や白、ピンクがあり、また絞り咲きや八重咲きの品種もあります。 センノウ Peace-loving/Shutterstock.com 茎の先端にまとまって咲く朱赤の花は、花弁の先端に細かく切れ込みが入るのが特徴。株全体に短い産毛が生えています。原産地は中国で、嵯峨の仙翁寺というお寺に植えられていたことからこの名が付いたとされています。 フシグロセンノウの栽培12カ月カレンダー 開花時期:7〜10月植え付け・植え替え:2〜4月肥料:3月頃、10月頃種まき:2~3月 フシグロセンノウの栽培環境 High Mountain/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日なた〜半日陰、風通しのよい場所が最適です。半日陰を好むとはいえ、極端に暗い場所では間のびして頼りない草姿になり、花つきが悪くなることがあるので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】やや湿り気のある環境を好みますが、夏の高温多湿は嫌うため、水はけ・水もちがよくバランスのとれた土壌づくりがポイント。地植えの場合は、有機質資材をすき込んでふかふかとした土壌にし、周囲より少し土を盛って高くしておくと水はけがよくなります。 耐寒性・耐暑性 耐寒性は強く、特別な対策をしなくても戸外で越冬できます。一方で耐暑性はやや弱いため、夏は高温と直射日光を避け、鉢植えの場合は風通しのよい明るい日陰などに移動するとよいでしょう。 フシグロセンノウの育て方のポイント 用土 bluedog studio/Shutterstock.com 【地植え】 苗を植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕して水はけのよい土壌を作っておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで次第に分解して土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり Ivanko80/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。多湿を嫌い、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 sasimoto/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 3月頃と10月頃に、緩効性化成肥料を株の周囲にばらまいて、表土を軽く耕してなじませます。地植えでは控えめにしてもかまいませんが、鉢植えの場合は肥料成分が水やりと共に流出しやすいので、肥料切れに注意しましょう。株に勢いがない場合は、速効性の液肥を与えて様子を見てください。 注意する病害虫 ハモグリバエ。Gerry Bishop/Shutterstock.com 【病気】 フシグロセンノウは病気の心配はほとんどありませんが、風通しが悪いと立ち枯れ病や灰色かび病などが発生することがあります。 【害虫】 フシグロセンノウに発生しやすい害虫は、ヨトウムシやハモグリバエなどです。 ヨトウムシは蛾の幼虫で、漢字で「夜盗虫」と書くように、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。大きくなった幼虫は食欲が旺盛で、一晩で株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、異変を発見したら幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。夜にパトロールして捕殺するか、適用のある薬剤を散布して防除します。 ハモグリバエはハエの1種で、体長は2mm前後。主な発生時期は、4〜11月です。茎葉に産卵した後、孵化した幼虫が寄生して葉の中に入り、旺盛に食害します。表皮と葉裏を残して葉肉を食害していくため、葉に曲がりくねった白い線が現れます。これが模様のように見える「エカキムシ(絵描き虫)」という名がつきました。食害痕は分かりやすいので、日頃からまめにチェックして、見つけたら上から指で潰すとよいでしょう。発生初期に適用のあるスプレータイプの薬剤を散布して駆除するのも一案です。 フシグロセンノウの詳しい育て方 植え付け・植え替え OlegDoroshin/Shutterstock.com フシグロセンノウの植え付け・植え替え適期は2〜4月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗を植え付けます。苗が複数の場合は、20〜30cmの間隔を取っておきます。あまり密に植え付けると、風通しが悪くなって株が蒸れることがあるので、余裕を持たせておきましょう。 地植えの場合、数年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら掘り上げ、株分けして植え直し、株の若返りをはかるとよいでしょう。 【鉢植え】 入手した苗の根鉢よりも1〜2回りほど大きい鉢を準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出してみて根が白く回っているようなら、軽く根鉢をくずしてから植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取ってください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えの場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、毎年植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直しましょう。もっと大きく育てたい場合は、前よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 日常の手入れ F_studio/Shutterstock.com 【摘心】 生育期の5~6月に、早めに茎の先端を切り取る「摘心」を繰り返しておくと、わき芽が出て茂り、株張りがよくなります。わき芽が多く出ることで、開花期の花数が増えるのもメリットの1つです。 【花がら摘み】 次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com フシグロセンノウは、株分け、挿し芽、種まきで増やすことができます。ここでは、それぞれの方法についてご紹介します。 【株分け】 フシグロセンノウの株分け適期は、2〜4月です。 株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、フシグロセンノウは挿し芽で増やせます。 フシグロセンノウの挿し芽の適期は、4〜5月です。新しく伸びた茎葉を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎葉(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきます。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を数枚切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。成長して根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【種まき】 フシグロセンノウの種まきの適期は、2〜3月です。種まき用のセルトレイに市販の草花用培養土を入れて十分に湿らせてから種子を播き、薄く覆土してください。水やりは種が流れ出すことがないように、トレイより1回り大きな容器に浅く水を張り、トレイを入れて底面から吸水させます。発芽までは半日陰に置いて、乾燥しないように管理しましょう。 発芽後は、日当たりと風通しのよい場所へ移動します。本葉が2〜3枚出始めたら、黒ポットに植え替えて育苗しましょう。10日に1回を目安に液肥を与えると、生育がよくなります。根がよく張ってしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。 育てたフシグロセンノウの楽しみ方 High Mountain/Shutterstock.com フシグロセンノウは一年を通して戸外で管理でき、地植え・鉢植えともに可能です。切り花としても楽しめます。山野草に分類されており、野趣感のある楚々とした表情が魅力。ナチュラルガーデンなどに向き、群生させるよりはあちこちに点在させて、風を感じて揺れるたおやかな姿を楽しむとよいでしょう。昔から茶花として愛されてきたので、もちろん和の庭にもしっとりとなじみます。 フシグロセンノウを育てる際の注意点 F_studio/Shutterstock.com フシグロセンノウの草丈は40〜60cmですが、環境によってはそれよりも大きくなることがあり、茎が細いために強風によって倒伏しやすくなります。大きく育った場合は支柱を添えてビニールタイなどで誘引し、補強しておくとよいでしょう。 フシグロセンノウを育ててみよう Nobby Iwata/Shutterstock.com フシグロセンノウは山野草の一種で、落ち着いたオレンジ色の花の楚々とした風情は、ナチュラルガーデンや和の庭で本領を発揮します。昔から日本の山野に自生してきたためビギナーでも育てやすいので、庭やベランダに迎え入れてはいかがでしょうか。
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園芸用品

小鳥が庭にやってくる幸せ。おうちで楽しむ可愛いバードウォッチング|メジロやシジュウカラに出会える! 庭に小鳥を呼ぶアイデアとアイテム
おうちで楽しむバードウォッチングの魅力 バードウォッチングは、特別な道具や広い庭がなくても始められる身近な自然体験です。最近では、庭先で小鳥の姿や声を楽しむことを「ガーデンバードウォッチング」と呼ぶこともあります。海外では自宅の庭に巣箱やバードフィーダーを設置して、日常的に野鳥観察をするスタイルが一般的で、日本でも少しずつ広がりつつあります。わざわざ山や公園に出かけなくても、自宅の庭やベランダで小鳥の訪問を待つだけで、身近な自然を感じられるのが魅力。 朝、窓辺に目をやると、必ずつがいでやってくるメジロが仲よく並んで枝にとまっている——そんな姿にふと心が和みます。冬には、鮮やかなオレンジ色のジョウビタキが庭木の柵にちょこんととまって、季節の訪れを知らせてくれることもあるかもしれません。 鳥たちの訪問は、忙しい毎日に小さな発見と癒やしをもたらしてくれます。毎日同じ場所を見ているのに、「今日はこんな鳥が来てくれた」と思えるだけで、暮らしに少し特別な彩りが加わるのです。 鳥を呼ぶ工夫と気をつけたいこと バードバスは鳥の水飲み場としてだけでなく、花壇のフォーカルポイントとしても効果的。David H Wingate/Shutterstock.com 庭に鳥を呼ぶには、ちょっとした工夫が効果的です。 水場(バードバス):水浴びや水を飲みにくる鳥を引き寄せる 巣箱(バードハウス):繁殖期に子育ての場となる 餌台(フィーダー):冬場などエサが不足する時期に効果的 バードバスは花を浮かべても楽しめる。 「鳥のためになるルール」 1. 餌やりの時期 基本的に「野鳥には餌を与えない」のが原則。ただし、冬の寒い時期など自然界にエサが不足する季節に限って、補助的に餌台を置いてあげるのはよいでしょう。親鳥や雛の栄養バランスを崩す可能性があるので、春〜夏の繁殖期には餌を与えないようにしましょう。 2. 水場の管理 バードバスの水は毎日、ジョウロやホースなどを用いて新鮮な水に入れ替えましょう。ボウフラや病原菌の温床にならないように注意します。 3. 設置場所 猫やカラスに狙われにくい場所に置きましょう。低すぎる場所は避けたほうが安全です。 4. 人との距離感 鳥は野生動物。触ったり捕まえたりせず、あくまで「観察」するスタンスを守りましょう。 庭を彩る鳥グッズ 小鳥が安心して訪れる庭にするには、巣箱やバードバスといったアイテムが役立ちます。実用性はもちろん、デザイン性が高いものが多く、庭を彩ってくれます。ここでは、暮らしの中で楽しめるおすすめのアイテムをご紹介します。 フラワーモチーフの挿し込み式バードバス フラワーモチーフの水盤に、1羽の小鳥がちょこんととまるデザインは、まるで童話のワンシーンのよう。足で軽く踏み込むだけで簡単に設置できる挿し込み式だから、移動もスムーズ。季節の草花や日当たりに合わせて、お好きな場所にレイアウトを変えることができます。鋳鉄の重厚感あるアンティーク調のカラーは、花々やグリーンと美しく調和し、庭の雰囲気をぐっと格上げしてくれます。 吊り下げ型のバードバス 枝やパーゴラなどから吊して設置できるタイプのバードバス。水を飲んだり羽を休めたりと、鳥たちのくつろぐ姿を目の高さで間近に楽しめます。水場としてはもちろん、冬季は餌台としても活用できる遊び心あるガーデンアクセサリー。軽やかなデザインは、庭やベランダの空間に新たな景色をつくるアクセントとしてもおすすめです。 ゆったり水盤の自立型スタンド式バードバス まるい水盤に4羽の異なるポーズの小鳥たちが集う、優雅で愛らしいバードバス。直径27.2cmのゆったりサイズの水盤は、複数の鳥が同時に水浴びできる余裕のサイズ感。繊細な波紋模様の段々は、野鳥が足を掛けやすく、水を飲んだり水浴びをしたりと、安心して羽を休められる設計です。水を張った水盤に花を浮かべたり、夏の強い日差しの下でも涼やかな景色の演出が楽しめます。しっかりとした鋳鉄製のスタンドで自立するタイプだから、玄関前や花壇の中など、設置場所を自由に選べるのも嬉しいポイント。 グレーメタルのモダンなバードバス&フィーダー 鋳物のクラシカルな重厚感も素敵だけれど、洗練されたモダンガーデンには、こんなミニマルなデザインもおすすめです。グレーメタルの繊細な光沢と小鳥のモチーフがワンポイント。装飾は控えめながらも、静謐で上品な存在感があり、庭のフォーカルポイントとしても活躍します。ペグを土に挿し込むだけで、どこにでも手軽に設置可能。 かわいい緑のおうち巣箱 まるで物語から抜け出したような愛らしいデザインの巣箱は、庭にひとつ掛けるだけで雰囲気がぐっと豊かに。まるで英国の田舎町にありそうなガーデンシェッドを思わせる、小さな家の形に、鉢植えやジョウロ、寝そべる犬など、ミニチュアのような細かな装飾が施され、オブジェとしても心惹かれる愛らしさがあります。丸い穴は小型の野鳥が出入りできる安心サイズで、かわいらしさだけでなく実用性も兼ね備えています。 住宅街の庭にやってくる身近な鳥たち 全国共通でよく見られる鳥 Chursina Viktoriia/Shutterstock.com スズメ:群れでやってきて地面をつつく。チュンチュンという愛らしいさえずり。 EvergreenPlanet/Shutterstock.com ヒヨドリ:甘い果実や花の蜜が大好き。ややけたたましい鳴き声。 メジロ:目のまわりの白いリングと可愛らしいさえずりが特徴。 シジュウカラ:黒いネクタイ模様の小鳥で美しい鳴き声。 Agami Photo Agency/Shutterstock.com ヤマガラ:橙色と黒のコントラストが美しい、人懐っこい性格。 Malcolm Fairman/Shutterstock.com ムクドリ:群れで芝生を歩き回る。オレンジのくちばしが特徴。 two K/Shutterstock.com キジバト:「デデッポッポー」と特徴的に鳴く。 <地域ごとの特徴的な鳥> 北海道:コガラ、レンジャク(冬に実を食べに来る) 関東・東北:ジョウビタキ、ツグミ(冬の定番) 中部・近畿:カワラヒワ、コゲラ(小型キツツキ) 中国・四国・九州:イソヒヨドリ(海辺近く)、シロハラ 沖縄:シロガシラ、リュウキュウメジロ バードウォッチング初心者の見分け方のコツ 色と模様で区別:メジロは白いアイリング、シジュウカラは胸の黒いネクタイ模様。 鳴き声で区別:ヒヨドリは「ヒーヨ」、キジバトは「デデッポッポー」。 行動で区別:ムクドリは群れで地面を歩き、ツグミは落ち葉をひっくり返す。 季節で判断:ジョウビタキやツグミは冬鳥、スズメやシジュウカラは一年中。 小鳥が運んでくれる物語 ___小さなロビンが、庭の片隅からピーターをじっと見守っていました。赤い胸を揺らしながら、まるで「気をつけてね」と声をかけているように。 イギリスの絵本『ピーターラビットのおはなし』では、庭の小鳥ロビンが登場人物の冒険を見守る存在として描かれています。小鳥はただの背景ではなく、物語に寄り添い、やさしい眼差しを向ける存在です。 さまざまな文学に登場するロビン(コマドリ)。Wirestock Creators/Shutterstock.com 同じように『白雪姫』では、歌う姫のまわりに小鳥たちが集まり、羽ばたきで彼女を励まします。『シンデレラ』でも、小鳥は希望を運ぶ仲間として登場し、灰にまみれた日常を明るく照らしました。 このように、小鳥は人に幸福をもたらす存在として昔から大切にされてきました。庭に舞い降りる小鳥もまた、そんな昔話のように、私たちの暮らしに小さな幸運や癒やしを運んできてくれるのかもしれません。 小鳥と暮らす庭で日常をもっと豊かに Yulia Kuznetsova2017/Shutterstock.com 庭に小鳥がやって来ることで、日常の風景が少し特別になります。朝のコーヒータイムにさえずりを聞く、夫婦で一緒に鳥を数える…そんな小さな時間が暮らしを豊かにしてくれます。 お気に入りのアイテムをひとつ取り入れるだけで、庭は小鳥たちの舞台に。あなたの暮らしの中でも、小さなバードウォッチングを始めてみませんか?
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野菜

【初心者OK】ワケギの育て方・食べ方完全ガイド|ネギとの違いも解説!
ワケギの基本情報 Dipak Shelare/Shutterstock.com 植物名:ワケギ学名:Allium × wakegi英名:Wakegi、Bunching onion和名:ワケギ(分葱)別名:ヒトモジ科名:ヒガンバナ科属名:ネギ属原産地:西アジア〜地中海東部形態:宿根草(多年草) ワケギはヒガンバナ科ネギ属の野菜で、原産地は不明ですが、西アジアから地中海東部という説があります。ネギに似た見た目ですが、ネギとタマネギの一種であるエシャロットとの交雑種です。 日本では主に西日本でよく栽培されています。東日本ではワケネギをワケギと呼ぶことがありますが、厳密にはワケネギはワケギとは別の種類です。植え付けから収穫までは条件がよければ30日ほどと短く、葉を刈り取る際に根元を残せばまた成長するため、長期間収穫を楽しむことができます。日々の料理に使いやすく、ビギナーにもおすすめの野菜です。 ワケギの花や葉の特徴 Ong.thanaong/Shutterstock.com 園芸分類:野菜草丈:60〜70cm耐寒性:普通耐暑性:普通花色:白 ワケギは、地上部はネギによく似ていますが、根元はタマネギに似て球根のように膨らんだ鱗茎があります。花色は白ですが、ほとんど咲きません。花をつける位置にはむかごができ、ネギのような種子はできません。味はクセが少なく香りもソフトで、ネギよりも辛みが少なく甘みが強いのが特徴です。 ワケギの収穫時期と旬 moolek skee/Shutterstock.com ワケギは通年出荷されている野菜ですが、露地ものの収穫最盛期は3月中旬〜5月中旬と、9〜11月です。旬といわれるのは3〜4月で、冬に蓄えた栄養で成長するこの時期のワケギが特に美味しいとされています。 ワケギの名前の由来と花言葉 Trialist/Shutterstock.com ワケギは、鱗茎からよく枝分かれして育つことから「分け葱」という意味で名付けられました。よく分かれて増えることから、ワケギのぬたを子孫繁栄の縁起物とする風習もあります。 ワケギのみに設定された花言葉はありませんが、ワケギはアリウムの仲間。アリウムの花言葉は「無限の悲しみ」「くじけない心」「夫婦円満」などです。 ワケネギやアサツキとの違い New Africa/Shutterstock.com ワケギはネギとタマネギの仲間の交雑種で、球根(種球)で増やしますが、ワケネギは「分けつ(新しい茎が枝分かれして生えてくる現象)」が多いネギの一種で、1つの株が分かれて増えるのが特徴です。アサツキもネギの仲間で、ネギよりも色が薄くほっそりした形をしています。 ワケギとワケネギやアサツキを見分けるポイントは根元の形で、根元が膨らんでいるものがワケギです。ただし、東日本ではワケネギをワケギと呼ぶことも多く、混同されていることも少なくありません。 ワケギの栽培12カ月カレンダー 最も一般的なのは、8月下旬~9月に植え付ける冬どり栽培ですが、早生種や晩生種などもあり、品種により秋口から春まで収穫できます。 植え付け: 8月下旬〜9月中旬(冬どり)収穫:10月〜翌年2月(冬どり)肥料:適宜(草丈15cm程度が目安)掘り上げ:5〜6月 ワケギの栽培環境 Bits And Splits/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たりと風通しのよい場所に植えます。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本ですが、明るい場所で水栽培することもできます。 【置き場所】酸性の土壌をやや嫌うため、苦土石灰などを用いて調整しておきましょう。 耐寒性・耐暑性 生育の適温は15〜20℃で、温暖な環境を好みます。 ワケギの育て方のポイント 用土 VM1989/Shutterstock.com 【地植え】 畑で栽培する場合は、植え付けの2週間前に、土壌に苦土石灰を混ぜ込んでおき、1週間前には堆肥や元肥を入れましょう。 【鉢植え】 プランターで栽培する場合は、野菜用培養土を使うのがおすすめです。 植え付け Samoilova_Olena/Shutterstock.com ワケギは種子ができにくい植物のため、球根(種球)を購入して植えるのが一般的です。ワケギの種球は鱗が重なったような形状の鱗茎です。 植え付けの適期は8月下旬〜9月です。植える際は1カ所に2〜3球まとめ、株間を15〜20cmあけて植え付けます。芽先が地面からのぞくくらいの深さに植えましょう。 日常のお手入れ IrinaSol/Shutterstock.com プランター栽培の場合は、表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えの場合は自然の雨任せでも育ちますが、乾燥しやすい場所や時期には適宜水やりをするようにしましょう。 また、草丈が約15cm程度になったら、化成肥料と油かすを少量施します。葉の様子を見ながら、2週間に1回程度のペースで追肥するとよいでしょう。 収穫 Rui Elena/Shutterstock.com 草丈が約20cm程度になったら収穫することができます。 収穫する際は、株元を地際から3〜4cm残し、刈り取るようにします。このようにすると、すぐに新芽が伸びて元のような姿に戻り、何度か繰り返し収穫ができます。収穫後は、株元に追肥しましょう。 増やし方 Alisadox/Shutterstock.com ワケギは分球で増やすことができます。4月中旬まで収穫でき、5〜6月になり葉が枯れてきたら球根を掘り上げます。掘り上げた球根は、土を落として乾燥させ、風通しのよい場所にネット袋などに入れて保管します。そして、また8月下旬〜9月になったら、掘り上げた球根を分けて植え付けます。 キッチン栽培も可能 Mehriban A/Shutterstock.com ワケギは地植えや鉢植えだけでなく、キッチンでも手軽に再生栽培できます。 キッチンでの再生栽培の方法は、以下のとおりです。スーパーなどで購入した根付きのワケギを根元から5cmほどカットし、清潔な器にワケギの根元を入れて水を注ぎます。日当たりのよい窓際などで管理し、毎日水を替え、ぬめりもしっかりと洗い流します。 再生栽培したワケギは、加熱して食べると安心です。 ワケギの選び方や保存方法 ここからは、スーパーや八百屋などでのワケギの選び方や保存方法について解説します。 選び方 Helena Dum/Shutterstock.com 葉が細くすらっと伸び、根元が膨らんでいるもの、また葉の長さや太さがそろっていて、先までピンと伸びているものがよいでしょう。古い葉や枯れ葉が混じっていないかをチェックすることも大切です。 冷蔵保存 Andrey_Popov/Shutterstock.com ワケギを冷蔵保存する際は、切っていない状態で新聞紙に包んで野菜室に入れます。もしくは、湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存する方法もあります。 切ったワケギを保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーを敷いた保存容器に入れ、さらに湿らせたキッチンペーパーをかぶせます。ただし、キッチンペーパーはまめに交換する必要があります。 ワケギは鮮度が落ちやすい野菜なので、できるだけ早めに使い切りましょう。 冷凍保存 VH-studio/Shutterstock.com ワケギを冷凍保存する際は、刻んで密閉容器に入れるかラップに包み、冷凍庫で保存します。刻んでから冷凍すると必要なときにすぐに使うことができ、便利です。 また、軽く茹でてよく水気を絞ってから冷凍することも可能です。この場合、3週間ほど保存することができます。 調理するときは解凍すると水気が出るため、凍ったまま使用します。 ワケギに含まれる栄養 rizki dian pratama/Shutterstock.com ワケギにはβ-カロテンや葉酸、ビタミンCなどが多く、また、食物繊維やカリウム、鉄なども含まれています。さらにワケギの香り成分の硫化アリルには、消化を促進し、食欲増進をサポートする効果があることが知られています。 ワケギはどう食べる? Peter Hermes Furian/Shutterstock.co ワケギを調理する際の下処理の方法や、主な食べ方をご紹介します。 下処理 Maksym Fesenko/Shutterstock.com ワケギは下処理をすることで、ぬたなどの料理に簡単に使うことができます。 沸騰した湯に根元から入れ、葉先までさっと茹でます。根元のほうが火が通りにくいため、根元から茹でることで火の通りが均一になります。水気を切ってまな板の上に置き、包丁やすりこぎで根元から葉先へとしごくと、ぬめりを取り除くことができます。ただし、ぬめりにもネギの風味があるため、全て取り除く必要はありません。好みに応じて取りましょう。 主な食べ方 jreika/Shutterstock.com ワケギはぬたにするのがポピュラーな食べ方です。下処理をして適当なサイズにカットし、みそや砂糖などの調味料と和えます。酢味噌やからし酢味噌などともよく合います。 また、ワケギを細かく刻んで薬味にするのもおすすめです。ネギよりも辛みが少なく食べやすい薬味になります。 ワケギを育てて料理に活用しよう jreika/Shutterstock.com ワケギは小ネギによく似ていますが、根元が膨らんでいるところが見分けるポイント。辛みが少なく甘みが強いので、食べやすいのが魅力です。 育てるのも比較的簡単で、プランターやキッチンでも栽培できます。手元で育てていると薬味などに少量ずつ使えて便利なので、ぜひ栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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花と緑

「鬼灯」ってなんて読む? 正解できたらすごい難読植物名漢字【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.13
身近な植物!「鬼灯」ってどんな植物? Fumeezz/Shutterstock.com 実際に育てている植物でも、漢字で表記されると案外分からないことが多いもの。普段呼び慣れている名称とは違う名前があったり、意外な漢字が使われていたりと、そこには面白い世界が広がっています。 ここでは、難読といわれる植物の漢字表記の中から、身近な植物に関するものをクイズ形式で出題! 今回のお題は「鬼灯」。あなたはこの漢字が読めますか? ヒント ふっくらと膨らんだ提灯が吊り下がったような個性的な姿が愛らしい植物。食用の種類もあります。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ ほおずき motorolka /Shutterstock.com ホオズキの基本データ 学名:Physalis alkekengi var. franchetii科名:ナス科属名:ホオズキ属原産地:東アジア和名:ホオズキ(鬼灯、酸漿)別名:カガチ、ヌカズキなど英名:Winter Cherry, Chinese lantern plant観賞期:8~9月花色:クリーム(観賞用のガクは朱赤)形態:宿根草草丈:30~100cm 鈴なりにつくオレンジ色の袋が可愛らしいホオズキは、お盆の時期には花屋やスーパーなどにも出回り、全国各地の寺や神社に市が立つなど、日本の季節の彩りとして親しまれています。ぷっくり膨れた袋は、じつはガク。薄いクリーム色の小さな花が咲いた後、実を包み込むようにガクが育って緑の袋が次第に膨らみ、熟すとオレンジ色になります。袋をむくと、中には艶やかな丸い実が。観賞用として親しまれる朱色のホオズキのほか、実が黄色くフルーティーな食用ホオズキもあり、特にヨーロッパでは栄養価の高いスーパーフードとして知られています。 Harry Huber /Shutterstock.com ホオズキは耐寒性や耐暑性も強く、初心者にも育てやすい植物の1つ。オレンジ色の袋を下げたユニークな姿が、秋のガーデンを彩ってくれます。落葉性で、晩秋には成長も衰えてくるので根元から刈り取りましょう。透かしホオズキやリースなどのクラフトを楽しんでみるのもおすすめです。 「鬼灯」の由来とは? Ligak/Shutterstock.com ホオズキは漢字で書くと「鬼灯」または「酸漿」。「鬼灯」という漢字は、赤く膨らんだ実が提灯に似ていることが由来とされ、「鬼灯」の「鬼」は死者を、「灯」は提灯を意味するといいます。お盆には、ホオズキを死者の霊を導く提灯に見立てて、枝がついた状態で飾る風習もありますね。一方の「酸漿」は生薬名に由来し、酸味のある果実の味からだそう。漢方では根を「酸漿根(さんしょうこん)」と呼んで利用します。 ホオズキという名前の由来は諸説ありますが、実の色を人の頬の紅色に見立てたという「頬つき」説が有力です。ほかに実が赤く熟すことからという「火火(ほほ)つき」説、ホオズキの実を口に入れて鳴らす遊びからという「ほほつき(頬突き)」説などもあります。 クイズ一覧はこちら!
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一・二年草

触ると葉が閉じる不思議植物「オジギソウ」! 驚きの仕組みと育て方・花の特徴を完全ガイド
オジギソウの基本情報 NOPPHARAT236/Shutterstock.com 植物名:オジギソウ学名:Mimosa pudica英名:sensitive plant、touch-me-not plantなど和名:オジギソウ(含羞草)その他の名前:ネムリグサ科名:マメ科属名:オジギソウ属原産地:中央アメリカ~南アメリカ形態:宿根草(多年草)・一年草 オジキソウの学名はMimosa pudica(ミモザ・プディカ)。別名は「ネムリグサ」「ミモザ」など。マメ科オジギソウ属の草花です。葉に触れたり、日が暮れたりすると閉じるために「オジギソウ」「ネムリグサ」と呼ばれ、古くから親しまれてきました。また学名から「ミモザ」と呼ばれることもあります。原産地は中央アメリカ〜南アメリカで、暑さには強い一方で寒さには弱い性質です。原産地では多年草ですが、高温多湿の環境を好み、日本では寒さに耐えられずに枯死することが多いので、一年草として扱われています。ただし霜が降りない暖地では、越年できることもあるようです。 オジギソウの花や葉の特徴 yushussain/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:7〜10月草丈:20〜50cm耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:ピンク オジギソウの開花期は7〜10月で、花色はピンク。葉の付け根から花茎を伸ばし、花径1〜2cmのポンポンのような球状の花を咲かせます。開花後にはマメ科らしい莢がついて中に種子ができるので、完熟したら採取しておき、適期に種まきして増やすことも可能です。葉は互生し、羽状複葉で長さは10〜15cm。手で触れたりして刺激を与えると、葉が閉じて垂れ下がるのが特徴です。草丈は20〜50cmで、地植えでも鉢植えでも楽しめます。 オジギソウの名前の由来と花言葉 Fusionstudio/Shutterstock.com オジギソウという名前は、刺激を受けたり夜になると葉を閉じてうつむくように垂れ下がる姿が、お辞儀をしているように見えることに由来します。英名のsensitive plantも、わずかな刺激にも反応することから。種小名のpudicaはラテン語で「内気な・恥ずかしがる」を意味し、こちらも葉に触れるとすぐに閉じる様子からつけられたものです。 花言葉は「繊細な感情」「感受性」「謙虚」などで、やはり触れると葉を閉じる性質が由来となっているようです。 オジギソウはなぜ閉じる? AjayTvm/Shutterstock.com オジギソウは、接触や熱、強風、振動などの刺激を受けると葉を閉じる性質が特徴的です。先端から徐々に閉じ始め、基部まで閉じると葉全体がうつむくような動作をします。この仕組みは、オジギソウの葉柄にある、関節のような役割をする「葉沈(ようちん)」という器官がキーポイント。葉が刺激を受けると葉沈にカルシウムによる信号が届き、均等に含まれている水が移動することでバランスが崩れ、葉を閉じる動きを起こします。一度閉じた葉は、再び葉沈の水が移動するにつれゆっくりと開きますが、元に戻るのには10~20分ほどかかるとされます。葉に触れる行為は植物にとってはストレスとなるようなので、むやみに何度も触らないほうがよいでしょう。 オジギソウとミモザとの違い 左がオジギソウ、右がミモザ。Rahman Ar-Rizqi、FatimeBarut/Shutterstock.com オジギソウの学名はMimosa pudica(ミモザ・プディカ)のため、ミモザと呼ばれることがあります。しかし、日本では春に黄色い花を咲かせるアカシアの仲間をミモザと呼ぶことが多く、これはフサアカシアの英名がmimosa(ミモザ)であることがその理由です。フサアカシアの学名はAcacia dealbata(アカシア・デアルバタ)で、まったくの別種なので混同しないようにしてください。特に苗を購入する際には取り違えのないよう、ラベルなどで確認するとよいでしょう。 オジギソウとミモザはどちらも小さな葉が羽根のようにつく羽状複葉で、葉の見た目はよく似ていますが、ミモザの葉は刺激を与えても閉じることはありません。また、観葉植物として人気が高いマメ科コホバ属のエバーフレッシュも、オジギソウによく似た葉を持ちます。こちらは葉に触れても変化はありませんが、夜は葉を閉じるという就眠運動を行います。 エバーフレッシュの葉。gois_gois/Shutterstock.com オジギソウの栽培12カ月カレンダー 開花時期:7~10月植え付け:5〜7月肥料:5〜10月種まき:5月下旬~7月上旬 オジギソウの栽培環境 HannaMaryam Balqies/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しがよい場所を選びます。日照が不足すると花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が乱れたりするので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】多湿を嫌うので、水はけのよい場所を選ぶのがポイント。また、オジギソウは移植を嫌うため、植え場所は十分吟味しておきましょう。 耐寒性・耐暑性 暑さには強い一方で寒さには弱く、原産地では多年草で越年しますが、日本では冬越しが難しく一年草として扱われています。しかし霜が降りない暖地では越年することがあるので、鉢上げして暖かい場所で冬越しさせるのも一案です。 オジギソウの育て方のポイント 用土 Wstockstudio/Shutterstock.com 【地植え】 日当たり・風通しのよい場所を選び、植え付けの1〜2週間前に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などを施しておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり Afanasiev Andrii/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え】 元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥の必要はありません。株の生育に勢いがないようなら、液肥を与えて様子を見てください。 【鉢植え】 5〜10月に、株の状態を見て勢いがないようであれば、緩効性化成肥料を少量、株の周囲にまきます。スコップなどで軽く耕し、土になじませておきましょう。開花期間中は、緩効性化成肥料をやめて速効性の肥料を与えるのも一案。開花を促すタイプの液体肥料を、10日に1回を目安に与えて株の勢いを保ちます。窒素成分の多い肥料は茎葉ばかりが茂って花つきが悪くなるので、与える際には注意してください。 注意する病害虫 Catherine Eckert/Shutterstock.com 【病気】 オジギソウは病気にかかる心配はほとんどありません。 【害虫】 オジギソウに発生しやすい害虫はハダニです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁します。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として、高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 オジギソウの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、節間が短く、茎ががっしりと締まって勢いがあるものを選びましょう。 植え付け Nataly Studio/Shutterstock.com オジギソウの植え付けの適期は5〜7月です。ただし、ほかの時期にも苗が出回っていることがあるので、入手したら早めに定植します。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗を植え付けます。苗が複数の場合は、約30cmの間隔を取っておきましょう。あまり密に植え付けると、風通しが悪くなって株が蒸れることがあるので、余裕を持たせておくのが無難です。植え付けた後は、たっぷり水やりをしておきましょう。 【鉢植え】 5〜7号鉢を準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。植え付けの際は根鉢をくずさないことがポイント。オジギソウはまっすぐに伸びる太い根を持ち、これを傷めると著しく生育が悪くなるためです。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えます。 植え替え kunanon/Shutterstock.com オジギソウは夏秋咲きで、日本の寒さには耐えられずに枯れてしまうので植え替える必要はありません。枯れて株まわりが汚くなる前に抜き取って処分します。 生育の途中で植え替えたい場合は、根を傷めないように扱うことが大切。オジギソウの根は「直根性」で太くて長く、これを傷めると生育が悪くなるためです。根鉢をくずさないように掘り上げて丁寧に扱いましょう。移植を嫌うため、植え付けの際は植え場所をよく吟味しましょう。 日常の手入れ GlimpseDays/Shutterstock.com 【花がら摘み】 オジギソウは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 増やし方 Esti Budi/Shutterstock.com オジギソウは種まきで増やせます。種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。 発芽適温は25〜30℃で、種まきの適期は、気温が十分に上がる5月下旬〜7月上旬です。黒ポットに十分に湿らせた市販の草花用培養土を入れて数粒ずつ種子をまき、種子が隠れる程度に覆土してください。半日陰の場所に置いて乾燥しないように管理すると、1週間ほどで発芽します。 発芽したら、日当たり・風通しのよい場所で管理しましょう。本葉が2〜3枚出始めたら、間引いて1〜2本残します。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や、葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。本葉が5〜6枚ついてしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。定植する際は、根鉢をくずさずに植えるのがポイントです。 開花後に種子を採取したい場合は、開花期が終わりを迎える頃に花がら摘みをやめます。莢がついて完熟したら種子を採取して密閉容器に入れ、種まきの適期まで保管しておきましょう。 オジギソウの栽培に関するQ&A divya murmur/Shutterstock.com この章では、オジギソウを育てている際に困ることや疑問に思うことなど、よくある項目をピックアップして回答します。 オジギソウには毒性があるって本当? オジギソウには、毒性のあるアルカロイドが含まれています。あまり強い作用が出るわけではなく中毒事例は見られませんが、念のため幼児やペットのいる家庭では、誤って口に入れることのないように管理しましょう。茎葉を触る分には問題ありません。 オジギソウにはトゲがある? オジギソウの茎には細毛とトゲがあります。小さい苗のうちは目立たず、あまり気になりませんが、大きく成長するとトゲに引っかかる恐れもあるので、植え場所には配慮が必要です。また、葉を触る際にもトゲが刺さらないよう注意しましょう。 オジギソウの花が咲かないのはなぜ? オジギソウの花が咲かない理由としては、日照不足や水の与えすぎが考えられます。日当たりがよく、風通しのよい場所に植え付けることが大切です。観葉植物として室内に置いている場合は、植物育成ライトを使うことも検討してみてください。また、オジギソウは水はけのよい環境を好みます。鉢栽培している場合は特に、水やりが多すぎると根腐れを起こして株が弱ってしまうことも。常に土が湿った状態にはせず、表土がしっかり乾いてからたっぷり与えるように心がけてください。 オジギソウが閉じなくなってしまった! オジギソウは、触りすぎると閉じなくなってしまうことがあります。葉を閉じる動作にエネルギーを使って消耗してしまうことが原因と考えられます。オジギソウが反応すると意思疎通ができているような楽しさもありますが、触りすぎないように管理してみてください。 冬越しさせたい場合の方法は? オジギソウは本来多年草なので、越年することは可能です。しかし、日本の厳しい冬の寒さに弱いので、霜が降りたり凍結するような環境では枯死してしまいます。冬越しさせたい場合は、鉢に植え替えて、日当たりのよい室内や温室などに置いて管理するとよいでしょう。 オジギソウを育ててみよう SKY Stock/Shutterstock.com オジギソウは病害虫の被害が少なく、強健で比較的育てやすいのでビギナーにもおすすめ。触れると葉を閉じる楽しい性質に加え、愛らしいポンポン状のピンクの花が夏から秋まで咲き続けて、庭に彩りを与えてくれます。ぜひ庭やベランダで育ててみてください。
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宿根草・多年草

クリスマスローズ、秋にやってはいけないこと5つ|長雨から花芽を守る9月の管理
クリスマスローズを秋に弱らせてはいけない理由 春の可憐な姿を見るには、秋のケアが重要。 クリスマスローズは、秋に花芽が形成され、冬から春にかけて花を咲かせる「冬咲き宿根草」。ですから、秋に株を弱らせると、冬の花数が減ってしまいます。しかも、猛暑を乗り切った後、9月は長雨によって、「蒸れ」や「根腐れ」が一気に重なり、秋はクリスマスローズが弱りやすい危険な季節です。クリスマスローズの株に以下のような症状が表れていたら要注意。 高温と過湿/根が酸欠状態になりやすく、しおれや根腐れになる 強い直射日光 /葉が茶色に焼けたり、斑点が広がる 蒸れた環境 /病原菌や害虫が繁殖しやすくなる 次のことをまず確認してみましょう。 置き場所を工夫しよう 地植えの場合 落葉樹の株元や、北東側の明るい半日陰が理想です。 西日が強い場所では、遮光ネット(70%)を斜めに張って光を和らげましょう。 株元を落ち葉や堆肥、バークチップなどで覆う(マルチングする)と地温の上昇が防げます。 鉢植えの場合 面谷ひとみさんは、開花期が終わったら北側のバックヤードへ鉢を移動し夏越しさせている。 直射を避けられる半日陰に置きましょう。 鉢を直に床に置くと熱がこもります。レンガや鉢台にのせて通気を確保。過湿を防ぐためには40〜50cmの高さに置くのが理想的。 黒いプラ鉢は熱を吸収するので、白い鉢カバーに入れて二重鉢にすると安心です。 水やりと湿度管理のポイント 基本は「表土が乾いたら朝にたっぷり」。土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から流れるまでしっかり与え、受け皿の水は必ず捨てること。暑いからといって、毎日たっぷり水をあげるのは禁物。鉢内に残った水分がお湯になって、根腐れの原因となります。 葉の整理と蒸れ対策 病斑や黄色くなった葉はハサミで早めに除去しましょう。風通しをよくするだけで病気のリスクは大きく減ります。ただし葉を減らしすぎると光合成力が落ち、回復が遅れます。 施肥を秋から開始しよう 涼しくなり始める9月下旬〜10月、ヒガンバナの開花を目安にし、液肥から少量ずつ再開します。 病害虫への警戒と対処 過湿や蒸れで病変が出ているクリスマスローズ。 根腐れや立ち枯れ/蒸れが主因。水やりの間隔を見直し、風通しを確保しましょう。腐って黒くなった部分は取り除き、殺菌剤を散布します。 ナメクジに注意/枯れた葉や蒸れて傷んだ部分を食害します。見つけ次第捕殺するか、予防薬を近くに置くことで防げます。 9〜11月の回復プログラム 9月下旬:ヒガンバナの開花を目安に、液体肥料を再開。遮光ネットも外し、日照にも徐々に慣らしていきます。 10月:植え替え・株分けの最適期。根詰まりしている鉢はここでリフレッシュ。 11月:根の成長を促し、古葉取りなど、冬の開花に備える大切な充実期。 やってはいけないこと5 やってはいけない①「秋になったから」と水やりを増やす「暑さが収まった=生育期だから水をたっぷり」と機械的に切り替えるのは危険。雨の後は鉢の表面が乾いていても、内部には水分が残っていることがあります。鉢植えなら土だけでなく鉢を持った重さまで確認し、軽くなってから水やりしましょう。雨が当たって十分湿っている日は与えません。受け皿の水も残さないように注意。地植えは基本的に雨水で足りるので、晴天が続いて乾燥したときだけ補います。やってはいけない② 雨ざらしの鉢をそのまま放置する数日おきに雨が降る程度なら問題ありませんが、鉢土が乾く間もなく雨が続くなら対策をしましょう。軒下など、明るく風通しがよく、長雨を直接受け続けない場所へ一時避難させます。また、鉢底を地面にぴったりつけず、ポットフィートなどで少し浮かせると排水と通気を確保しやすくなります。地植えの場合は株を動かすより、株元に水が滞留していないか確認。もともと水はけが悪い場所では、今後植え替える際に盛り土や高植えを検討します。やってはいけない③ 傷んだ葉や落ち葉を株元に残す長雨で問題になるのは根だけではありません。濡れた葉が重なった状態が続けば、病気が広がりやすい環境になります。クリスマスローズの葉に発生する葉斑病は、水滴や風雨によって胞子が広がり、湿った条件下で感染が広がります。黄色く枯れた葉、黒褐色の病斑が出た葉、株元に落ちた枯れ葉などは取り除き、株元を清潔に。ただし、元気な葉まで全部切ってしまう必要はありません。 本格的な古葉切りは花芽や新葉が動き出す晩秋〜冬に行う管理なので、9月は病葉や明らかに傷んだ葉を整理する程度にします。やってはいけない④ 弱っている株にすぐ肥料を与える「秋は肥料の季節」と覚えている人ほど注意したいポイント。確かに、生育を再開する10月頃からは肥料を与える時期に入ります。しかし、長雨で用土がずっと湿っている、葉がぐったりしている、根の状態が怪しいという株では、先に環境を整えます。肥料は弱った根を治療するものではありません。 まず過湿を解消し、涼しくなって、以下のサインで株が生育を再開したことを確認してから。<生育再開のサイン>・株元の芽がふくらむ・伸びる・新しい葉が展開し始める・夏の間ほぼ変化がなかった株に、明らかな新しい動きが出る逆に、葉がまだぐったりしている、株元が動かない、鉢土がずっと湿ったままという状態なら、「秋になったから」と肥料を急がなくて大丈夫です。やってはいけない⑤ 長雨の最中に根を大きくいじる秋は植え替えや株分けができる季節ですが、9月半ばの高温と長雨が残る時期に急いで行う必要はありません。とくに「水はけが悪そう」と根鉢を大きく崩し、細根を切った直後に雨が続くのは避けたいところ。気温が下がり、天候が安定してから行います。
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観葉・インドアグリーン

【決定版】パキラの育て方完全ガイド! 初心者も安心のコツから風水効果・種類まで徹底解説
パキラの基本情報 feralflower/Shutterstock.com 植物名:パキラ学名:Pachira英名:Guiana Chestnut、Money Tree和名:カイエンナッツ別名:発財樹科名:パンヤ科属名:パキラ属原産地:中南米形態:木本植物、常緑高木 パキラは耐陰性に優れるため、室内に飾って楽しまれることが多い植物です。形態は低木から高木に分類され、学名をPachiraで、パンヤ科パキラ属の木本植物です。原産地は中南米で、メキシコから中米の熱帯アメリカにかけて分布しています。株が成熟し、適した環境で育つと、パンヤ科らしい可憐な花が咲きます。カイエンナッツともいわれ、現地では炒って食用にされることも。熱帯域に自生しているため耐暑性は強く、日本の夏の暑さも平気ですが、その反面、耐寒性は弱く、耐えられる最低気温は5~10℃前後です。 パキラの花や葉の特徴 Lynn Bulgrin/Shutterstock.com 園芸分類:観葉植物開花時期:6〜7月草丈・樹高:10cm〜20m耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:赤、白 パキラは熱帯のジャングルの川沿いなどに自生しています。樹の高さは最大で約20m。成長すると幹がとっくり状にずんぐりと太くなり、葉の軸を長く伸ばして、その先端に5~7枚の小さな葉をつけます。葉は長楕円形で皮革質の光沢のある緑色で、やや厚めです。 比較的乾燥に強いのですが、雨期には水没するような場所に自生しているため、多湿な土壌でも育ちます。園芸店などで水耕栽培のようにして販売もされているのは、そのため。 園芸分類では観葉植物に分類されます。とても丈夫で育てやすいため、初心者にもおすすめの植物です。 パキラの花言葉や名前の由来 Olenaduygu/Shutterstock.com パキラの名前は、原産地「ギアナ地方」(南アメリカ大陸の北東部から太平洋に面した地方)での呼び方からきています。「カイエンナッツ」「発財樹(MoneyTree)」という別名を持ち、前者はパキラの実の名前から、後者は「新しい芽が次々と出てくるパキラをたくさん売ったら大金持ちになった」という言い伝えを由来としています。 花言葉は「快活」「勝利」。別名と同じく、パキラを売ってお金持ちになったという言い伝えや、生命力が強くて丈夫な様子からきています。 パキラの風水効果 Pelinyasar/Shutterstock.com パキラは、室内に観葉植物として置くことで、風水的にもよい効果をもたらすといわれています。葉の形からよい気を発し、悪い気を鎮めてくれるのだとか。得たい運気の流れが活発なところに置くと効果があるそうで、方角としては、金運や商売繁盛の運気を強めたい場合は西、または北西に、仕事運を強めたい場合は東、北西、南西に飾るとよいとされています。また調和をもたらしてほしい場合は、人通り(出入り)の多い場所に飾りましょう。 パキラの代表的な種類 パキラには20種類ほどの品種があるといわれていますが、日本で流通している種類はそれほど多くありません。主な4種をご紹介します。 パキラ・グラブラ Razu mia/Shutterstock.com パキラ・グラブラの花。Poetra.RH/Shutterstock.com 日本で最も流通している品種の一つ。花は白、実は緑色。濃い緑の葉を茂らせます。定番品種で、花屋やホームセンターで入手できます。 次に紹介するパキラ・アクアティカと似ていますが、葉の形がより尖っているのがグラブラの特徴です。 パキラ・アクアティカ Toyakisphoto/Shutterstock.com アクアティカも日本で広く流通している品種の一つ。淡いピンクから黄色の花弁に、雄しべの先端赤く色づく特徴的な花を咲かせ、実は赤茶。グラブラよりも葉が丸みを帯びています。 園芸店などで、幹の部分がおしゃれに編まれて販売されていることも多い品種です。 ‘ムーンライト’ 葉にライムグリーンの斑模様が入っている珍しい品種。太くしなやかに曲がった太い幹が特徴です。 ‘ミルキーウェイ’ 「ミルキーウェイ=天の川」の名が示すように、星の煌めきをイメージさせる美しい斑入り葉が楽しめる希少品種。他の品種と同様にて気温を保ち、葉焼けに注意して葉色を保ちましょう。 パキラの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6月〜7月植え替え適期:5月〜9月肥料:4月〜9月入手時期:通年植え付け時期:通年 パキラの育て方 Vladimirova Julia/Shutterstock.com パキラはとても丈夫な植物ですが、適した環境で健やかに育てることで、長期にわたってより丈夫で枝ぶりのよい姿が楽しめます。ここでは育て方のポイントをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。 パキラの栽培環境 日当たり・置き場所 mokjc/Shutterstock.com 【日当たり/屋外】日当たりと風通しがよい場所で育てます。 【日当たり/屋内】週に2〜3回は窓際や屋外など日当たりのよい場所に移動しましょう。 【置き場所】 外で育てる場合、春から秋にかけては明るくて風通しのよい場所に置くようにしましょう。夏は、午後からは日陰になる場所へ。 ある程度の耐陰性もあるため、屋内で通年育てることもできます。その場合はひょろひょろと伸びる「徒長」が起きやすくなるので、週に2、3回は窓際などの明るい場所や、屋外の日当たりのよい場所に移動しましょう。エアコンの風は苦手なので、風が直接当たらない場所で管理します。 また、室内から屋外に急に移動すると、環境の違いについていけず葉を落としたり、急に直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こすことがあります。屋外に出す際は、徐々に明るさに慣らすようにしましょう。 温度 Tenkorys/Shutterstock.com 熱帯原産の植物なので比較的高い温度を好み、16〜25℃が栽培適温です。寒さに弱いので、春〜秋はベランダなどの屋外で育てている株も、冬は室内に取り込みましょう。室温が10℃を下回ると落葉して活動が止まり、休眠状態になります。 パキラの育て方のポイント 用土 santypan/Shutterstock.com 用土は水はけのよいものが適しています。観葉植物用に配合された用土も販売されているので、それを使うのもいいですし、室内管理でもう少し乾きやすい土がよいということであれば、観葉植物用の用土に赤玉土と鹿沼土を2:1:1程度の割合で配合するなどして、生育環境に合わせて調整するのがよいでしょう。 観葉植物用の用土には腐葉土やピートモスなどの有機質が使われており、場合によってはコバエなどが発生することがあります。気になる場合は、赤玉土や軽石、化粧砂など無機質の用土で表面を覆うことで、発生をある程度抑えることができます。 また、前述のようにパキラは水への耐性も高いことから、水に浸したセラミスやハイドロボールなど無機質の用土に植え付けて栽培することも可能です。 水やり Taras Garkusha/Shutterstock.com 水やりのタイミングと水の量は、季節によって調整するとよいでしょう。生育期は、用土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。乾燥にも強いので、用土が乾ききってしまったあとでも大丈夫。 生育が緩慢になる冬や、葉が落ちてしまったときなどは、水やりを控えめにしましょう。鉢の大きさにもよりますが、乾かし気味に管理し、水やりの間隔は2週間から1カ月に1回程度でかまいません。また定期的な葉水(霧吹きなどで葉に水をかける)を行い、埃を落として葉を清潔に保ち、病害虫を予防しましょう。 肥料 肥料はあまり必要としませんが、緩効性肥料や液体肥料を生育期に少量与えると生育が早くなります。ただし、適正量を超えると肥料焼けを起こして根が傷んでしまい、最悪の場合枯れてしまうこともあるので、肥料の容器などに書かれた規定量と頻度を守って与えるようにしましょう。 パキラの詳しい育て方 Toyakisphoto/Shutterstock.com パキラは成長速度が早く、環境が適していると大きくなりすぎて手に負えなくなってしまうことがあります。反対に、パキラを大きくしたいのに適切な管理ができていないと生育が緩慢になることも。ここでは、思い描くサイズ感や枝ぶりにするためのお手入れの方法について解説します。 選び方 topimages/Shutterstock.com パキラは、園芸店に行くと小さい苗から大きく育った大型のものまで、さまざまなサイズが並んでいます。価格もそれに応じて変わるので、自分の好みに合ったものを選んで購入しましょう。また選ぶ際は、葉が青々としてよく茂り、幹のしっかりしたものがおすすめです。 種まき Sam Robru/Shutterstock.com パキラは種子から育てることができる観葉植物です。種子から育てた株は「実生株(みしょうかぶ)」となり、自然樹形が楽しめて、個性的な花が咲くことも期待して育てる人もいます。ただし、開花までは最低でも5年はかかるとされており、難易度は高いでしょう。 パキラの種子は、実生株から採取するか、まれに園芸店や通販で入手できることもありますが、採取して半月〜1カ月程度で発芽力を失ってしまうため、新鮮な状態の種子を購入することが大切です。 種子を入手したら、下記の手順で土に植えましょう。 1. 水没検査をする 種を水の入った容器に入れて、種を1〜2日間吸水させます。この段階で水の底に沈んだ種は発芽する可能性があるので、沈んだ種を選別します。 2. 水苔で包む 選別した種は、発芽するまで湿らせた水苔で包みます。20℃程度の暖かい場所に、種が乾燥しないように管理しながら置いておくと、早くて2日ほどで発芽が始まります。 3. 発芽したら殻をむく 発芽が進むと殻が割れてくるので、手で取れそうな場合は丁寧に殻をむきます。発芽したての芽(=胚)が2〜3cmになるまで育てます。 4. 鉢に植え付ける 胚が2〜3cmになったら、赤玉土の入った用土(前出の「用土」の項目参照)に植え付けます。赤玉土を敷き詰めて十分に湿らせ、その上に胚を半分ほど埋まるように植え付けて、葉が出てくるまで上から水苔を被せておきます。 その後、胚が育ち双葉が出て発根し、双葉が芽生えたら、日当たりのよい場所へ鉢を移動させましょう。 剪定・切り戻し Maksym Om/Shutterstock.com パキラが大きく育ちすぎたり、屋内管理で徒長してだらしない姿に乱れてしまったときは、切り戻す剪定をしましょう。その際、枝の根元にある成長点より2cmほど上の位置で切り取ると、成長点から新しい枝が出てきて更新ができます。幹や枝の表面にある、節のように膨らんでいる茶色い部分が成長点です。 パキラは挿し木で増やすことができ、また切った枝を水につけておくと根が出てくるので、そのまま水耕栽培で育てたり、鉢植えにすることもできます。その際は、切り取った枝の葉の先を切り落としておくと、その後の生育が順調に進みます。 植え替え・鉢替え Sokolov Olleg/Shutterstock.com パキラは根の生育も早いため、定期的な植え替えが必要となります。植え替えをしないと根詰まりが起き、生育が緩慢になってしまうので、大きく育てたい場合は1〜2年に1回、一回り大きな植木鉢に植え替える「鉢増し(はちまし)」をしましょう。コンパクトに育てたいのであれば、植え替えの時に鉢のサイズは変えずに植え直します。根の周りの古い土を1/3程度落とし、傷んで黒ずんだ根を取り除いた後、新しい土を補充してください。 植え替え直後は微細な土の粒がたくさんあり、そのままにしていると土が目詰まりする原因に。鉢底から流れ出る水が透明になるまで、たっぷりと水やりをしてください。 増やし方 KITKAT903/Shutterstock.com パキラの増やし方には、主に挿し木と種子繁殖があります。 挿し木の適期は5~9月。挿し木用の土は、バーミキュライトや鹿沼土、挿し木専用の用土も市販されているので、それらを使うのもよいでしょう。挿し木用のトレーにまとめて挿したり、ポリポットに1本ずつ挿してもよいでしょう。水を切らすと発根が遅くなるので、水切れさせないように管理を。1カ月ほどで新芽と根が出てくるでしょう。 また種子繁殖(実生)に挑戦する場合は、まれに園芸店やネットショップで入手できたり海外から種子を輸入するのも一案ですが、入手はやや困難です。 夏越し 外で育てる場合、日本の真夏の直射日光下では葉焼けを起こすことがあるので、午後からの強い直射日光を避けるために日陰になる場所に置くとよいでしょう。そうした置き場所がない場合は、西側に簡易なフェンスを設けたり、遮光するシェドを設置するか、株が大きくて強い日光にも耐えるオリーブなどの鉢植えを置くなど、日差しを遮る工夫をするのがおすすめです。 室内で育てる場合、暑すぎると高温障害も起きるので、夏場に閉め切った部屋に置きっぱなしにすることはやめましょう。 冬越し 耐寒性は弱いので、屋外で育てている場合も冬は室内に取り込みましょう。冬も生育させたい場合は最低15〜16℃以上、葉が落ちるのを防ぐためには最低10℃以上の室温が必要です。室温が10℃を下回ると落葉して活動が止まり、休眠状態になります。 パキラのよくあるトラブルと対処法 病害虫 Chubykin Arkady/Shutterstock.com パキラは病害虫に強く、栽培適地で健康に育っている株であれば、あまり心配することはありません。ただ空気の乾燥する時期や屋内管理で風通しが悪いときなどは、ハダニやアブラムシ、カイガラムシなどの害虫が発生することがあります。葉色が悪くなったり、葉の色が抜け落ちる、あるいは葉の基部などに白い物が付いていたりしたら害虫が潜んでいる可能性があるので、葉裏などもしっかり観察しましょう。 害虫を見つけた場合は早めの対処が肝心です。早期であれば葉水などで害虫を洗い流したり、捕殺したりしましょう。ある程度広がっている場合は、スプレー式の適用のある薬剤を噴霧するのもよいでしょう。その際は、葉裏もお忘れなく。 葉焼け パキラは、強い直射日光があたり続けると葉焼けしてしまうことがあります。葉焼けとは、葉が強い光を浴びて、葉先から茶色や白色に変色してしまうこと。 それまで室内に置いていた株をいきなり直射日光に当てると葉焼けを起こすこともあるので、屋外に出す際は、最初は直射日光が当たらない場所で1週間ほど明るさに慣らしながら徐々に移動させるようにしましょう。 一度葉焼けしてしまうと元には戻らず、そのままにしておくと株全体が枯れることもあります。対処法としては、置き場所を変えるなどの工夫をし、葉焼けした葉を切り取って新しい葉が出るのを待ち、元気な葉だけ残すようにしましょう。 根腐れ 根腐れとは、土が常に湿った状態で根っこから酸素が吸収できなくなり、呼吸ができなくなって腐ってしまうことです。葉が黄色くなる、幹がブヨブヨとやわらかくなる、などの変化が見られたら、その症状はかなり進行しており、そのまま放置していると、やがて株全体が弱り、枯れてしまいます。 根腐れの症状が初期の場合、鉢受けの水を捨てて土を乾燥させ、日当たりと風通しのよい場所に移動させてしばらく水やりを控えることで、復活の可能性はあります。 根腐れを防ぐためにも、水やりの頻度は前述のように「用土が乾いてから」を守るようにしましょう。 パキラを育てて素敵な空間を楽しもう t.sableaux/Shutterstock.com パキラの特徴から具体的な育て方まで幅広く解説しました。パキラは育てやすく風水的にも縁起がよいとされ、大変人気のある植物です。サイズや樹形もさまざまで、自分のお気に入りのものを選ぶ楽しさもあります。部屋にグリーンがあるとみずみずしい空間になり、緑が日々の生活に癒やしを与えてくれますよ。この記事を参考にして、ぜひ素敵にパキラを育ててみてください。
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野菜

【家庭菜園ビギナー必見】ラディッシュ(ハツカダイコン)の育て方と美味しい食べ方
ラディッシュの基本情報 ANDREW PROFOTO/Shutterstock.com 植物名:ラディッシュ学名:Raphanus sativus var. sativus英名:radish和名:ハツカダイコン(二十日大根、廿日大根)科名:アブラナ科属名:ダイコン属原産地:ヨーロッパ~中央アジア形態:一年草 ラディッシュは、アブラナ科ダイコン属の野菜で、根菜類に分類されています。原産地は諸説ありますが、ヨーロッパから中央アジアが有力と考えられています。根が赤く丸い品種が最もポピュラーですが、ほかにも楕円形や細長いもの、白いものもあります。品種を使い分けたり、味比べをしたりするのもいいですね。あまり場所を取らないので、畑の隅や空いているプランターで手軽に栽培できます。 ラディッシュは春に種まきをする「春まき」と、秋に種まきをする「秋まき」とがあり、年に2回の栽培が可能です。種まきから20〜30日程度の短い期間で収穫でき、栽培可能な期間も長いため、ビギナーでも手軽に始められるおすすめの野菜。家庭菜園では、一度にたくさんの種子を播くよりは、1週間から10日おきに食べられる分だけ少しずつ播く「ずらしまき」をすると、長い期間にわたって収穫を楽しめます。 ラディッシュの花や葉、根の特徴 prado6557/Shutterstock.com 園芸分類:野菜開花時期:5〜7月草丈:20〜100cm耐寒性:普通耐暑性:普通花色:白、ピンク ラディッシュは小さな赤カブに似ていますが、カブではなく小型のダイコン。根・胚軸・葉が食用になります。根は直径1~3cm、長さ2~10cmの球形から楕円形。皮の色は赤や紫、黄、黒、白などがありますが、果肉は白色です。葉は根生葉で、茎の途中につくのではなく、株元に密集して伸びるのが特徴。収穫せずに育てると、花茎が伸びて茎の先にアブラナ科らしい4枚の花弁が十字になる白~淡いピンクの花が咲きます。花が咲くと葉が硬くなったり食味が落ちるため、食用にする場合は適期を逃さずに収穫しましょう。 ラディッシュの名前の由来と花言葉 topotishka/Shutterstock.com ラディッシュの和名「二十日大根(はつかだいこん)」は、種まきから収穫までが20~30日程度という生育期間の短さが由来。英名のradishは、本来はダイコン全般を指しますが、日本ではラディッシュといえばハツカダイコンを意味します。ラディッシュの花言葉は「適応力」「潔白」「節度」「再生」などです。 ラディッシュに含まれる栄養素 VI Studio/Shutterstock.com ラディッシュの根の部分のカロリーは、100gあたり約15キロカロリーです。ジアスターゼやビタミンCが豊富なほか、カリウムやカルシウム、葉酸なども含みます。一方、葉の部分はβ-カロテン、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどを多く含んでいます。 ラディッシュの代表的な品種 Helga Fluey/Shutterstock.com ラディッシュには多くの品種があり、種子が市販されています。代表的な赤丸型の品種には「コメット」や「レッドチャイム」などがあります。「カラフルファイブ」は果皮が赤やピンク、白、薄紫などさまざまな色で、「アイシクル」や「雪小町」は白く細長いミニチュアのダイコンのような形です。 ラディッシュの栽培スケジュール ラディッシュは、春に種まきをする「春まき」と、秋に種まきをする「秋まき」とがあり、年に2回の栽培が可能です。一般地を基準にすると、「春まき」は3月下旬〜6月上旬に種子を播き、5月〜7月上旬に収穫。「秋まき」は8月下旬〜10月に種子を播き、9月下旬〜12月上旬に収穫します。また、種子を一度に播くのではなく、少しずつ播く「ずらしまき」をすると、長期間にわたり栽培・収穫を楽しめます。 ラディッシュの栽培環境 Victoria Moloman/Shutterstock.com ラディッシュの生育適温は15〜20℃で、冷涼な気候を好みます。また連作(同じ場所で同じ種類〔科〕の植物を育て続けること。土壌バランスが崩れて生育障害が起きやすくなる)を嫌うので、アブラナ科の植物を1〜2年は育てていない場所を選びましょう。日当たり・風通しのよい場所が適地で、水はけ・水もちのよい土壌を好みます。 ラディッシュの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 根菜類に属するラディッシュは、移植ができないので種まきからスタートします。畑の準備はその2〜3週間前に行い、有機物などが分解して土が熟成するのを待ちましょう。 まず、種まきの2〜3週間以上前に、苦土石灰を1㎡当たり100g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。さらに植え付けの1〜2週間前に、1㎡当たり堆肥2kg、化成肥料(N-P-K=8-8-8)約100gを全面に散布し、よく耕して平らにならしておきます。 【鉢植え】 野菜の栽培用にブレンドされた市販の培養土を利用すると便利です。 種まき GreenThumbShots/Shutterstock.com ラディッシュの種まき適期は、「春まき」は3月下旬〜6月上旬、「秋まき」は8月下旬〜10月です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、幅約60cm、高さ約10cmの畝を作ります。畝の長さは作りたい量や広さに応じて自由に決めてかまいません。この畝に、2列の種まき用の溝をつけます。溝の間隔(条間)を20〜30cmあけ、園芸用の支柱を押し当てて深さ1〜2cmの播き溝をつけます。その播き溝に、1cm間隔でラディッシュの種子を播きましょう。溝の両側から土を寄せて種子に薄くかぶせ、軽く手のひらで押さえます。最後に、はす口をつけたジョウロを使い、高い位置からやわらかな水流でたっぷりと水やりをしましょう。 【鉢植え】 標準サイズのプランターを準備。底穴に鉢底ネットを敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に野菜用にブレンドされた培養土を入れます。水やりの際にあふれ出ないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきましょう。園芸用支柱などを使い、手前と後ろに10〜15cmほどの間隔をあけて2本の播き溝をつけます。溝の深さは1cmほどが目安です。ラディッシュの種子を1cm間隔で播き、溝の両側から土を寄せて薄くかぶせ、軽く手で押さえます。最後に、はす口をつけたジョウロを使い、高い位置からやわらかな水流で、鉢底から流れ出すまでたっぷりと水やりしましょう。発芽までは乾燥させずに管理することがポイントです。 防虫ネットの設置 THETAE/Shutterstock.com アブラナ科に属するラディッシュは、大変虫がつきやすい野菜です。でも、せっかく家庭で栽培するのですから、できるだけ無農薬で管理したいですよね。そんな時は、園芸用資材を上手に利用する方法があります。用意するのは、不織布と防虫ネット、園芸用支柱です。 不織布は、種まきの直後に、畝にべたがけにして四方に土を盛って固定しておくと、幼苗を虫から守ることができます。ある程度苗が育ってきたら、不織布をはずして防虫ネットの設置に切り替えましょう。園芸用支柱を畝の両端と中央あたりにアーチ状にして深く差し込み、防虫ネットを被せます。畝の両端で防虫ネットを結んで固定し、四方の裾に土を盛ってしっかりと固定。これで物理的に虫の侵入を抑えられるというわけです。プランター栽培でも同様に管理できます。虫が苦手な方は、園芸用資材を上手に使って防除するのがおすすめです。 水やり Ivanko80/Shutterstock.com 【地植え】 発芽後は、地中から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、過度に乾燥する場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 間引き Denis Pogostin/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 双葉が出揃ったら、3〜4cm間隔になるように間引きます。葉が傷んでいるものや、弱々しく生育が悪い苗を選んで抜き取ります。 追肥・土寄せ New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 本葉が2〜3枚ついたら、追肥として、地植えでは化成肥料を1㎡当たり30g、鉢植えでは約10gを周囲にばらまき、土によくなじませて株元に土を寄せておきましょう。 収穫 【地植え・鉢植えともに】 ラディッシュは、収穫が近づくと根が太って地面にせり上がってくるようになります。せり上がった根の直径が2〜3cmになった頃を目安に収穫しましょう。収穫の際は、株元を持って一気に引き抜きます。収穫が遅れると、肥大しすぎて根が割れたり、すが入ったりして品質が落ちるので、適期のタイミングを逃さないようにしてください。収穫したら、葉を残しておくと水分が葉から蒸散されてしまうので、すぐに葉の部分を切り取りましょう。茎葉の部分も栄養価が高く、調理に利用できます。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 ラディッシュに発生しやすい病気は、うどんこ病、灰色かび病などです。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になります。放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると発病しやすいので注意。発見したら病害部を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下で発生しやすく、ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれます。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすいので注意。花がらはこまめに摘み取り、茎葉は適宜間引いて、風通しよく管理しましょう。 【害虫】 ラディッシュに発生しやすい害虫は、アブラムシ、アオムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついてしまうほどに。植物の茎葉について吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 アオムシは、モンシロチョウの幼虫です。葉裏などに卵を産み、孵化した幼虫が旺盛に葉を食害します。葉に穴があいているのを見つけたら、葉を裏返すなどして確認し、幼虫は見つけ次第捕殺します。大きくなるとギョッとするほどのサイズになり、葉脈のみを残して食べ尽くすほどの害を与えるので、早めの対処が大切です。 ラディッシュ栽培でよくあるトラブルと対処法 tastyfood/Shutterstock.com ラディッシュは栽培しやすい野菜ですが、トラブルが起こることもあります。ここでは、よくあるトラブルと対処法についてご紹介します。 発芽しない 気温が低いか水分が足りないのが、発芽しない原因と考えられます。気温が低かったと思う場合は、種まきする時期をずらして、もう一度トライしてみてください。また、種まき後は、水切れさせないことがポイントなので、発芽までは水やりを忘れないようにしましょう。いずれも、1週間待って発芽しないときは諦め、新たに種まきするとよいでしょう。 根が割れる 収穫したら根が割れていることがありますが、これは収穫のタイミングが遅れたことが主な原因です。表土に顔を出している根の直径が2〜3cmになった頃を目安に収穫しましょう。ラディッシュは若いうちに収穫するほうがよく、適期を過ぎると食感も悪くなります。ただし、割れていても食べるのには問題ありません。 あまり大きく成長しない ラディッシュの根があまり大きくならなかった場合は、いくつかの原因が考えられます。まず、株間が狭すぎたこと。忘れずに間引きをして、3〜4cmほど株間をとりましょう。また、間引いた際に、土寄せをすると根の栄養吸収がよくなって肥大しやすくなります。ほかにも、日当たりが悪い場合や、水不足などでも根が大きくならないことがあるようです。ラディッシュの栽培に適した環境に整えましょう。 ラディッシュの食べ方 asife/Shutterstock.com ラディッシュは、根も葉も美味しく食べられる野菜です。ここでは、ラディッシュの利用の仕方についてご紹介します。 根の食べ方 ラディッシュの根は生食でき、サラダやマリネ、ピクルス、漬物などに利用可能です。ピリッとした辛みが、アクセントになってくれます。ほかに、炒め物やオーブン焼き、スープの具材など、加熱料理に使うと、マイルドな味わいを楽しめます。 葉の食べ方 葉は根よりも栄養豊富といわれているので、捨てずにぜひ食材として使ってください。胡麻和えやナムル、炒めもの、スープの具材などに利用できます。 ラディッシュの飾り切り Photo Food Pro/Shutterstock.com 表皮が赤く、中が白いラディッシュは、飾り切りにすると赤と白のコントラストが映え、料理のアクセントとしても活躍します。まず、よく洗って茎を切り落とします。根は小さいので、刃先の短いナイフを使うのがおすすめ。最も簡単なのは、根の表面にいくつかのV字の切り込みを入れて模様をつけること。星形などにアレンジしても素敵です。 ラディッシュの保存方法 Ilia Nesolenyi/Shutterstock.com 収穫したラディッシュを保存する際は、ひげ根を落とし、葉と根を切り分けておきましょう。 葉をつけたままにしておくと、蒸散作用によって水分が抜けやすく、根の栄養が葉に吸い取られます。 根と葉を切り分けたら、水を含ませて軽く絞ったキッチンペーパーでそれぞれ別に包みましょう。そのまま保存袋に入れて野菜室で保存し、1週間ほどで食べ切ります。 冷凍したい場合、葉は茹でて絞ってからラップに包み冷凍庫に。1カ月ほど保存が可能です。根は食感が損なわれるため、冷凍保存には向きません。 ラディッシュを育てて採れたてを食べよう Natalya Kopyl/Shutterstock.com ラディッシュは種まきから栽培するのが基本ですが、種まきから収穫までの期間が1カ月程度と短いのが特徴です。家庭菜園に興味がある方は、まず成功体験を得るためにも、ラディッシュの栽培から始めるのがおすすめ。ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。
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宿根草・多年草

クロコスミアの育て方完全ガイド|放任しても咲く! 初心者向けおすすめ品種もご紹介
クロコスミアの基本情報 Tom Meaker/Shutterstock.com 植物名:クロコスミア学名:Crocosmia英名:Crocosmia、Montbretia、Coppertips和名:ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)その他の名前:モントブレチア科名:アヤメ科属名:クロコスミア属原産地:南アフリカ形態:多年草(宿根草) クロコスミアの学名はCrocosmia。アヤメ科クロコスミア属の球根植物で、原産地は南アフリカ。別名はモントブレチア、ヒメヒオウギズイセンなど。以前はモントブレチア属に分類されていたため、今でもその属名で呼ばれることがありますが、次第にクロコスミアに移行しています。 暑さに強く寒さはやや苦手ですが、強健で増えやすく、野生化することも多いようです。自生地では7種が分布しており、日本でよく流通しているのは、クロコスミア・オーレア(C.aurea)、クロコスミア・ポトシー(C.pottsii)、この2種を交配して生まれたクロコスミア・クロコスミフローラ(Crocosmia ×crocosmiiflora)などです。このほかにも人の手によって作出された園芸品種が多く出回っています。 クロコスミアは春植え夏咲きの球根植物で、晩秋になると地上部を枯らして休眠します。越年してまた生育期を迎えると再び新芽を出すライフサイクルを繰り返し、一度植え付ければ毎年の開花を楽しめる、息の長い植物です。草丈は品種によって異なり、40〜150cmと幅があります。花壇の中段〜高段向きです。 クロコスミアの花や葉の特徴 Scott Cummings/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:6〜8月草丈:40〜150cm耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:赤、オレンジ、黄、複色 クロコスミアの開花期は6〜8月で、花色は赤、オレンジ、黄、複色などがあります。花茎を長く伸ばした先に、下から咲き上がって20輪前後の花を咲かせます。花径は3〜6cm。葉は剣状で細長く、地際から放射状に伸びます。 クロコスミアの名前の由来や花言葉 Quercus 1/Shutterstock.com クロコスミアは、学名がそのまま流通名になっています。「Crocosmia」は、ギリシャ語でサフランを意味する「Kroko」と香りを意味する「osme」からなり、乾燥させた花を湯に入れると、サフランのような香りがすることに由来するそうです。別名のモントブレチアは、フランス人の植物学者に由来するもの。和名のヒメヒオウギズイセンは、花姿をヒオウギとスイセンになぞらえた名前で、少し小さめなので名前の頭に「姫」がついています。 クロコスミアの花言葉は「楽しい思い出」「謙譲の美」「陽気」など。いずれも鮮やかな花姿を表したもので、「謙譲の美」はうつむくように咲くことに由来しています。 クロコスミアの和名の由来になったヒオウギとスイセンはどのような花? クロコスミアの和名はヒメヒオウギズイセン。この由来となったヒオウギとスイセンとはどんな花なのか、見てみましょう。 ヒオウギ Cynthia Shirk/Shutterstock.com ヒオウギはアヤメ科ヒオウギ属(ベラムカンダ属)の落葉性多年草です。原産地は日本、朝鮮半島、中国、インドで、暑さや寒さに強い性質を持っています。開花期は7〜8月で、花色はオレンジ、黄、ピンク、紫、赤など。剣状の長い葉を重ねるように扇状になる姿が、宮中で貴人が用いた木製の「檜扇」に似ているとして名付けられました。花径は5〜6cmの6弁花で、そばかすのような斑点が見られます。草丈は40〜100cm。 スイセン Radovan1/Shutterstock.com スイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の球根植物です。原産地はイベリア半島を中心とした地中海沿岸で、寒さに強い性質を持っています。開花期は11月中旬〜翌年4月で、花色は白、オレンジ、黄、複色など。花は筒状の副冠と花弁、萼片で構成されており、クロコスミアには似ていません。人気の高い花だけに品種が豊富で、花色や花姿は多様です。草丈は10〜50cm。 クロコスミアの主な品種 ‘ルシファー’ Irene Fox/Shutterstock.com クロコスミアは、300種以上の園芸品種があるとされています。日本で流通している主な品種をいくつかご紹介します。 クロコスミア・クロコスミフローラ High Mountain/Shutterstock.com クロコスミア・オーレアとクロコスミア・ポトシーの交雑種で、クロコスミアの和名であるヒメヒオウギズイセンは、主にこの品種を指します。野生化した状態のものが各地で見られ、日本では広く普及している品種です。朱赤や濃いオレンジの花を咲かせます。 ‘ルシファー’ Debu55y/Shutterstock.com 鮮明な深紅の花色が美しく、人気の高い園芸品種。草丈1m以上になる大型種。 ‘コンスタンス’ 鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる園芸品種。草丈は80~90cm。 ‘コロンブス’ Joe Kuis/Shutterstock.com 大輪で発色のよい山吹色の花が美しい。草丈50〜70cm。 ‘ノーウィッチキャナリ’ Nahhana/Shutterstock.com 花つきがよく、小さめの黄色い花を多数咲かせる品種。草丈60cm程度の小型種。 複色の品種も。Alex Manders/Shutterstock.com クロコスミアの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜8月植え付け・植え替え:3〜4月肥料:4月頃(鉢植え) クロコスミアの栽培環境 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが、日照が不足すると花つきが悪くなります。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけ・水もちのバランスがよい土壌を好みます。植え付け前に有機質肥料などを施して土づくりをしておきましょう。 耐寒性・耐暑性 暑さには強く、放任しても元気に咲きます。寒さにはやや弱く、暖地なら地植えのままで越冬できますが、霜や霜柱の心配のない場所が越冬条件です。戸外で越冬させる場合は株元に寒さ対策としてバークチップなどでマルチングをしておきます。凍ると枯れることがあるので、寒冷地では球根を掘り上げて貯蔵しておきましょう。 クロコスミアの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と、元肥として緩効性化成肥料を投入し、深くまで耕してふかふかの土をつくっておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり 株が蒸れるのを防ぐために、茎葉株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。真夏は気温が高い昼間に水やりすると、水がすぐにぬるま湯になって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、ひどく乾燥させないように水の管理をしましょう。根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ、多数のつぼみが上がってくると、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え】 あまり多肥を好まない性質で、肥料を施すとかえって軟弱になったり、葉が茂りすぎて倒れやすくなったりするので、追肥は不要です。ただし、株に勢いがなく葉色が冴えないようであれば、速効性の液肥を与えて様子を見るとよいでしょう。 【鉢植え】 越年した後、毎年4月頃に緩効性肥料を少量与えます。 注意する病害虫 Catherine Eckert/Shutterstock.com 【病気】 クロコスミアの栽培では、病気の心配はほとんどありません。 【害虫】 クロコスミアに発生しやすい害虫は、ハダニです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁します。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com クロコスミアの植え付け適期は、3〜4月です。市販されている球根を植え付けますが、開花期に出回る花の咲いた鉢植えを植え付けてもかまいません。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、土を5〜6cmかぶせられるように球根の大きさに合わせて穴を掘って植え付けます。複数植える場合は、間隔は30cmほど取っておきましょう。 地植えの場合は植え替えの必要はなく、放任しても毎年開花を楽しめます。数年経って株が込み合ってきたら、植え付け適期に掘り上げて株分けして植え直しましょう。 【鉢植え】 7号鉢に8〜10球を目安に植え付けます。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を8割くらいまで入れましょう。土は鉢内までしっかり行き渡るように鉢底をコンコンと打ち付けながら土を落ち着かせ、しっかりと培養土を入れ込みます。土を4〜5cmかぶせられるように、球根の大きさに合わせて植え穴を掘って植え付けます。また、水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 数年は植えたままにしてもかまいません。しかし大株になって込み合ってきたら植え付け適期に掘り上げ、株分けして植え直しましょう。 日常のお手入れ Aleksei Golovanov/Shutterstock.com 【花がら摘み】 次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【冬越し】 寒くなると地上部が枯れ込むので、地際で刈り込みましょう。暖地では敷きワラやバークチップなどでマルチングし、寒さ対策をしていれば戸外に植えたままで越冬します。 しかし、凍結すると枯れることがあるため、寒冷地では球根を掘り上げて翌年の植え付け適期まで貯蔵しておくと万全です。秋が深まって地上部の茎葉が枯れ込んだら、地上部を刈り取って球根を掘り上げます。段ボールや発泡スチロールなどの容器におがくずを入れて球根を埋め込み、翌年まで貯蔵します。球根が乾燥すると枯れることがあるので注意。掘り上げたくない場合は、20〜30cm盛り土しておくと、凍結を防ぐことができます。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com クロコスミアは、一般的には株分けで増やすほか、種まきでも増やすことができます。 【株分け】 クロコスミアは球根が増えやすく大株になるので、掘り上げて球根を切り分け、増やすことができます。適期は3〜4月です。あまり小分けにせず、2〜3芽つけて切り分けます。株分けのメリットは、親株と同じ花が咲くクローンを増やせることです。 【種まき】 クロコスミアは、開花した後につけた種子を採取し、種まきして増やすことができます。そろそろ開花期が終わる頃になったら花がら摘みをやめて結実させ、完熟したら種子を採ります。黒ポットに草花用の培養土を入れ、採取した種子を2〜3粒ずつ播きます。発芽して本葉が出た頃に、勢いがあってがっしりと締まった苗を1本残し、ほかの弱々しい苗は間引きましょう。黒ポットに根が回るほどに生育したら、目的の場所に定植します。花が咲くまでは、3年くらいかかります。園芸品種の場合は、親株と同じ花が咲くとは限りません。 クロコスミアの栽培上の注意点 Alex M Orr/Shutterstock.com クロコスミアは強健で育てやすい一方、種類によっては非常に繁殖力が強く、野生化しやすいという報告が見られます。佐賀県では自然植生への影響を及ぼす可能性があるとして、「佐賀県環境の保全と創造に関する条例」によりクロコスミア類の栽培や持ち込みが制限されているので、注意してください。地植えした際に、あまりに増えすぎるようであれば、地中にトタン板を埋め込むなどして範囲を限定し、株が大きくなったら株分けして小さくするなどの工夫をしましょう。 クロコスミアで夏の庭に彩りを与えよう surotbar/Shutterstock.com クロコスミアは強健な性質で、植えっ放しにして手をかけずとも毎年夏に鮮やかな花を咲かせてくれます。暑さに負けず、1つの花茎に多数の花を連ねるので、夏の庭をカラフルに彩るのにおすすめ。ぜひ庭やベランダに迎え入れてみてください。
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樹木

【初心者向け】ヒメシャラの魅力と育て方|シンボルツリーに人気の理由・育て方・剪定のコツまで完全ガイド
ヒメシャラの基本情報 tamu1500/Shutterstock.com 植物名:ヒメシャラ学名:Stewartia monadelpha英名:Tall Stewartia、Japanese stuartia和名:ヒメシャラ(姫沙羅)その他の名前:シャラノキ(沙羅木)、アカラギ、サルスベリなど科名:ツバキ科属名:ナツツバキ属原産地:日本(関東地方以西、四国、九州)形態:落葉性高木 ヒメシャラは、ツバキ科ナツツバキ属の花木です。学名はStewartia monadelpha。原産地は日本(関東地方以西、四国、九州)で、寒さにやや弱い性質です。冬には葉を落とす落葉樹で、生育スピードが遅くあまり手がかからないので、古くから庭木として愛されてきました。樹高は12〜15mと大きくなりますが、毎年の剪定によって程よい大きさにコントロールすることも可能です。 ヒメシャラの花や葉、幹、実の特徴 Ailintang/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:5〜7月樹高:12〜15m耐寒性:やや弱い耐暑性:普通花色:白 ヒメシャラの開花期は5~7月で、花色は白が基本ですが、淡くピンクがかるものもあります。葉の付け根から花茎を伸ばし、径1.5~2cmのツバキに似た5弁花が咲きます。花の中央には多数の雄しべと、先端が5つに裂ける雌しべがのぞきます。 美しい赤褐色の幹が特徴 Martin Hibberd/Shutterstock.com 成木の樹皮はなめらかで美しく、アオギリ、シラカバと並んで「日本三大美幹」と称されるほど。葉を落とした冬の林では特に美しさが際立ちます。別名の「アカラギ」は、赤褐色の幹の美しさが由来で、木材としては硬く、彫刻や器具、床柱などに利用されています。樹形は自然に整い、箒を逆さにしたような姿になります。若木の樹皮は赤褐色でなめらかですが、次第にグレーがかった模様が出現してまだらにはがれ、最終的には再び赤褐色へと変化していきます。 秋には紅葉が楽しめる Peter Turner Photography/Shutterstock.com ヒメシャラの葉は長さ5cm前後の楕円形で、先端がとがっているのが特徴です。落葉樹で、秋には紅葉する姿を楽しめます。乾燥が進むと秋に葉が傷み、観賞価値が下がってしまうので注意。花色がピンクのヒメシャラは、紅葉時により発色の美しい赤い葉になります。 実もなるが食用には向かない 開花後には1cmほどの丸い果実をつけます。9~10月に熟すと5つに裂けて中から種子が飛び出し、自然に落下します。実は枝全体にたくさんつき、種子が飛び散った後も殻は枝に残り、落葉後もびっしりと付いたままに見えるのが特徴です。美観を保つため、冬に行う剪定時に取り除いておくとよいでしょう。 ヒメシャラの名前の由来と花言葉 F_studio/Shutterstock.com ヒメシャラという名前は、シャラノキとも呼ばれるナツツバキよりも花や葉が小さいことから。ナツツバキがシャラノキやサラノキと呼ばれるのは、仏教の聖木の1つであるサラノキに由来し、本来のサラノキが日本の気候では育たたないため、花姿の似ているナツツバキを代用としたためと考えられています。 ヒメシャラの花言葉は「愛らしさ」「謙虚」など。「愛らしさ」は外見の美しさから。「謙虚」はヒメシャラの花があまり目立たず、葉の間からのぞく奥ゆかしい姿から来ているようです。 ナツツバキ(シャラノキ)との違い ナツツバキ。tamu1500/Shutterstock.com ヒメシャラとナツツバキ(シャラノキ)は混同しやすい木ですが、見分けやすい違いもあります。ヒメシャラの葉や花はナツツバキより小型で、ヒメシャラの葉は先端が細長く尖っているのが特徴。ヒメシャラは葉裏に細かな白い産毛があり、花の外面にも同様の産毛があるのに対し、ナツツバキの葉は無毛で葉脈がはっきり浮き出ているという違いもあります。また、ヒメシャラの幹は成長すると皮がむけ、常に新しい幹肌を見ることができる一方、ナツツバキの幹は樹皮がむけた跡が斑模様として残りやすい特性があります。ほかに見分けやすいポイントとして、種子が弾けた後の実殻が残っている場合、ナツツバキは先端が尖って突き出しているという特徴があります。 和洋の庭園に合うヒメシャラはシンボルツリーに最適 tamu1500/Shutterstock.com 幹や枝が細く、繊細な樹形が楽しめるヒメシャラは和洋問わず景色に調和するので、シンボルツリーにぴったり。軽やかなシルエットのため、3~4mサイズの木を植栽しても圧迫感が生まれず、ナチュラルで優しい印象をもたらします。自然に樹形が整う特性を生かし、主に透かし剪定をして自然味のある表情を保つのがおすすめです。 ヒメシャラの木の値段 tamu1500/Shutterstock.com ヒメシャラは大きく育った成木で購入すると、木の値段のほかに植え付けの費用などもかかってきますが、樹高1mほどの若い苗木であれば2万円前後で購入でき、自分で植え付けることも可能です。さらに2年生苗などの幼い木なら、数千円で購入することができます。 ヒメシャラの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜7月植え付け・植え替え:12月〜翌年2月肥料:2〜3月、6月剪定:12月〜翌年2月 ヒメシャラの栽培環境 tamu1500/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰の環境でも十分育ちますが、暗すぎる場所では花つきが悪くなるので注意。西日が強く当たる場所では、夏の強い日差しによって葉が傷みやすくなるので、避けたほうが無難です。 【日当たり/屋内】基本的に屋外で栽培します。 【置き場所】樹高が高くなるので、枝葉を伸ばした時に邪魔にならないような場所をあらかじめ確保しておきましょう。また、適度に水はけ・水もちのよい土壌を好み、乾燥に弱い性質を持っています。 耐寒性・耐暑性 ある程度寒さに耐えるので、関東以西では地植えでも育ちますが、寒冷地などでは鉢栽培で楽しむほうが無難です。季節ごとに適した場所に移動しながら管理するとよいでしょう。 ヒメシャラの育て方のポイント 用土 bluedog studio/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の花木用培養土を利用すると手軽です。 水やり Vladimir Gjorgiev/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために、枝葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根付いたら、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥するようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。表土が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に開花期や真夏は水を欲しがるので、水切れしないように注意しましょう。 肥料 sasimoto/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時には、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 越年後は、毎年生育が旺盛になる前の2〜3月と開花後に、有機質肥料を施し、木の勢いを保ちます。 注意する病害虫 traction/Shutterstock.com 【病気】 ヒメシャラに発生しやすい病気は、さび病や白紋羽(しろもんぱ)病などです。 さび病は、カビによる伝染性の病気です。葉にくすんだオレンジ色の斑点が現れます。この斑点は楕円形でやや細長く、イボ状に突起するのが特徴です。症状が進むと斑点が破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。進行すると株が弱り、枯死することもあるので注意。病葉は見つけ次第切り取って処分し、適用のある薬剤を散布して防除します。 白紋羽(しろもんぱ)病は、木全体の葉が縮れて枯れ込み、根や地際に近い樹皮に白灰色の菌糸束や菌糸膜が見つかります。手遅れになると枯死するので、周囲に病気が蔓延するのを防ぐためにも早めに抜き取って土ごと処分することも考えなければなりません。樹勢が弱ると感染しやすくなるので、勢いのある健康な状態を保つことが大切です。 【害虫】 ヒメシャラに発生しやすい害虫は、チャドクガやコガネムシなどです。 チャドクガは蛾の幼虫で、多数の細かい毛に覆われた毛虫です。体長は2〜3cmくらいで、ツバキ科の植物によく発生します。葉裏などに幼虫が大発生することがあり、見た目もよくないので見つけ次第駆除しましょう。毒のある毛に触れるとかぶれて皮膚炎を起こすので、駆除の際には注意が必要です。毛が皮膚につかないように長袖、長ズボン、手袋を着用して作業し、枝ごと切ってビニール袋に入れて処分してください。 コガネムシは、主に5〜8月に発生しやすく、成虫の体長は2〜3cm。主に葉を旺盛に食害するので、網目状態になっていたら近くにいることが疑われます。外部から飛来してくるので防除しにくく、見つけたらすぐに捕殺しましょう。また、土中に産卵されると、今度は幼虫が根を食い荒らして株を弱らせます。幼虫は食欲旺盛で、根のほとんどを食い尽くして、枯死させることもあるので注意が必要です。 ヒメシャラの詳しい育て方 植え付け・植え替え wavebreakmedia/Shutterstock.com ヒメシャラの植え付けの適期は、休眠期の12月〜翌年2月です。ほかの時期にも苗木は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。ただし、真夏と真冬は避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、根鉢を軽くくずして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。苗木が若いうちは、支柱を立てて誘引し、強風などによる倒伏を防ぎます。しっかり根付いたら支柱を取り外してもかまいません。 地植えの場合、環境に合って健全に育っていれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 入手した苗の根鉢よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから花木用の培養土を半分くらいまで入れます。苗木をポットから取り出して鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くほぐし、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。苗木が若いうちは支柱を立てて誘引し、強風などによる倒伏を防ぎましょう。しっかり根付いたら、支柱を取り外してもかまいません。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してあまり根鉢をくずさずに、新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定・切り戻し Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com ヒメシャラの剪定適期は、落葉して休眠している12月〜翌年2月です。自然樹高は12〜15mに達しますが、家庭で栽培するなら管理をしやすくするためにも5m以内にとどめ、剪定によって樹高をコントロールしましょう。ヒメシャラは成長スピードがやや遅いほうです。もともと枝数が少なく、繊細な枝ぶりが美点といえるので、強い切り戻しをせずに自然に整う樹形を楽しむ剪定を心がけます。 まず樹高の半分より下の幹から出ている枝は、すべて元から切り取ります。次に、幹の内側に向かって伸びる枝を切り、さらに込み合っている部分があれば、不要な枝を元から切って風通しをよくしましょう。枝はどこで切ってもいいわけではなく、必ず分岐点まで遡って切り取ってください。剪定した部分から雑菌が入って病気を誘発したり、木の水分を失ったりするのを防ぐために、切り口には必ず癒合剤を塗っておきましょう。癒合剤は園芸店などで手に入ります。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com ヒメシャラは、挿し木、種まきで増やすことができます。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、ヒメシャラは挿し木で増やすことが可能です。 挿し木の適期は、6〜7月です。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して表土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理し、その後は日当たりのよい場所に移します。ポットに根が回るまでに成長したら、少し大きな鉢に植え替えて育苗します。成長とともに鉢増ししながら管理し、苗木として十分な大きさに育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【種まき】 ヒメシャラは、10月頃に果実が熟します。果実を採取して種子を取り出し、流水できれいに洗い流して、そのまま播きましょう。 黒ポットに新しい培養土を入れて十分に水で湿らせます。種子を黒ポットに数粒播いて軽く土をかぶせ、明るい日陰で管理します。カラカラに乾燥しないように水の管理に注意し、発芽後は日当たりのよい場所に置きましょう。本葉が2〜3枚ついたら勢いのある苗を1本のみ残し、ほかは間引いて育苗します。ポットに根が回るまでに成長したら、少し大きな鉢に植え替えて育苗します。鉢増ししながら育成し、苗木として十分な大きさに育ったら植えたい場所に定植しましょう。 自然で美しい樹姿のヒメシャラをシンボルツリーに tamu1500/Shutterstock.com 株立ちの美しい樹形を楽しめるヒメシャラは、春の新緑、初夏の開花、秋の紅葉と四季の移ろいを強く感じることのできる花木の1つです。和洋を問わず景観に馴染むので、家の顔となるシンボルツリーとして取り入れてはいかがでしょうか。




















