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室内でも元気に育つ! 耐陰性が強い「アレカヤシ」で叶えるグリーンのある暮らし
stock_studio/Shutterstock.com
「部屋の日当たりがあまりよくないけれど、緑のある暮らしをしてみたい!」そんな方におすすめなのが、南国ムード満点の観葉植物、「アレカヤシ」。耐陰性が強く丈夫なため、室内でも育てやすく、置くだけで部屋が優雅なリゾート空間に変わります。この記事では、美しいグリーンを長く楽しむための置き場所や、失敗しない手入れのコツを栽培のプロが解説します。
目次
アレカヤシの基本情報

植物名:アレカヤシ
学名:Dypsis lutescens(Chrysalidocarpus lutescens)
英名:Golden Cane Palm、 Yellow Palm、 Bamboo Palm
和名:コガネタケヤシ(黄金竹椰子)
その他の名前:ヤマドリヤシ(山鳥椰子)
科名:ヤシ科
属名:ヒメタケヤシ属
原産地:マダガスカル
形態:低木
アレカヤシは、マダガスカル原産で、子株が多く出て株立ちする美しいヤシです。よく茂る葉はアーチ状に広がり、優雅な雰囲気があるのも魅力。熱帯・亜熱帯地域では、庭園などの植栽によく使われています。株がよく密生するので、目隠し効果が高いです。
鉢植えの観葉植物としても、世界中で広く栽培されています。中型から大型の鉢植えが一般的ですが、ミニ観葉も流通しています。生花・切り花などの葉物としても人気が高く、沖縄などで盛んに生産されています。

アレカヤシの名は、かつてアレカ属(ビンロウジュ属)に分類されていたことに由来します。またコガネタケヤシの和名の由来は、幹が竹のようで日なたでは株全体が黄金色になることによります。流通する鉢植えは遮光下で育てられ、緑の濃い葉色の株が出荷されています。‘コンパクタ’など矮性の品種がありますが、流通量は多くありません。
気温が上がる5月中旬から10月は、屋外に出して育てましょう。風に揺れる葉も魅力的です。pariketant/Shutterstock.com
アレカヤシの特徴・性質

園芸分類:観葉植物
草丈:10~200cm
耐寒性:弱い
耐暑性:強い
幹はあまり太くならず、熱帯地域などで地植えすると高さ10m近くまで生育します。弓なりに伸びる羽根状の葉は長さ2~3mになり、40~60対の小葉が茂ります。
ネット通販などでは雌雄異株で紹介されていることがありますが、雌雄同株で、1株でタネができます。
地植えした株は、夏頃に黄色い花を咲かせ、1cmほどの実を多くつけます。実は熟すと甘いですが、食用には利用されません。新芽の柔らかい部分は毒性があるので注意しましょう。
アレカヤシの栽培12カ月カレンダー
植え替え:5~7月
肥料:5~10月
アレカヤシの栽培環境

環境適応性が高く、日なた~明るい日陰で育ちます。暗すぎる場所に置くと、株姿が間のびして軟弱に育ちます。ただし、急に日陰から日なたに移動すると葉焼けするので注意してください。
5月中旬~10月は、屋外で育てることができます。日なたで育てると株姿が引き締まり、全体が黄色っぽくなります。暗い場所から日なたに移動する場合は、葉焼けしにくい春の朝の日光から慣らしてください。
夏の日なたは、鉢植えの株の葉先が乾燥などで傷みやすいので、午前中だけ日光が当たる半日陰に置くと、最もトラブルなく育てることができます。また複数のタネから芽を出させた小型の鉢植えは、乾燥しやすいので、夏は明るい日陰に置いたほうが安心です。
生育温度
最低温度が15℃以上になると、生育が旺盛になります。耐暑性は強く、夏の暑さで弱ることはほとんどありません。
冬越し
大株は0℃近い低温にも耐えますが、葉がひどく傷みます。冬は室内の明るい場所に置き、最低温度を5℃以上に保つようにしてください。小株や葉を美しく保つには最低温度を10℃以上に保つとよいでしょう。窓の近くは温度が下がりやすいので、冷え込みの厳しい夜間などは部屋の中央付近に移動すると安心です。
アレカヤシの育て方・日常の手入れ

水やり
鉢土の表面が乾いたら水やりしてください。夏に乾燥が激しい場合は、毎日水やりしてください。
冬は乾かし気味に管理します。
水やりの際は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えてください。水やりの量が少ないと鉢土に十分水が浸透せず、葉先や新芽付近などから枯れてきます。
肥料
5~10月に、3要素(N:窒素、P:リン酸、K:カリ)が等量の緩効性化成肥料などを規定量与えてください。
病害虫
枝葉などがよく茂って風通しが悪いと、カイガラムシが発生しやすくなります。
アレカヤシの植え替え

根の生育が旺盛で、放置すると鉢が壊れるほど根詰まりします。また根詰まりしてくると水が鉢土に浸透しにくくなり、葉先が枯れやすくなります。5~6号くらいまでの鉢植えは1~2年に1回、中~型の鉢植えは2~3年に1回、植え替えてください。
大きな鉢への植え替え
4~9月に、そのまま1~2回り大きな鉢に植え替えます。作業後に特別な管理をする必要はありません。
鉢を大きくしたくない場合の植え替え・株分け
鉢を大きくしたくない場合は、5~7月に株分けで増やすのを兼ねて植え替えます。鉢底の部分に回った根を切り、2~3株に切り分けます。中~大型の株は、根切り用ノコギリなどを使って切り分けます。
同時に葉を1/3~1/4、古い葉から間引いてください。また古株の太く伸びすぎた幹は、切って取り除くとよいでしょう。
作業後1カ月程度は、明るい日陰で管理してください。
用土
肥沃で水はけのよい、一般的な用土が適します。赤玉土小粒6・腐葉土3・軽石1を混ぜた用土などを使います。観葉植物用の培養土なども手軽に利用できます。
アレカヤシの作業

子株の間引き
子株が密集すると風通しが悪くなり、カイガラムシなどの害虫が発生しやすくなります。適度に地際から切って間引いたほうが、トラブルなく育てることができます。
古い葉の除去
茶色っぽく変色した古い葉は、長期間残って見苦しいので、見つけ次第早めに切るとよいでしょう。風通しもよくなります。
アレカヤシの栽培ポイント

- 日光に当てて育てると、全体が黄色っぽくなる
- 夏の強い乾燥に注意
- 古株の太く伸びすぎた幹は取り除く
- 寒さには弱い
アレカヤシは葉がよく茂るのでボリューム感があり、チョウにも例えられる気品ある株姿です。部屋の雰囲気を明るく爽やかに変えたい場合には最適でしょう。冬の寒さに注意すれば丈夫で失敗が少ない観葉植物アレカヤシを育てて、一年中トロピカルリゾートのような雰囲気を満喫してください。
Credit
文 / 小川恭弘 - 園芸研究家 -

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