高齢化社会を迎え、「ガーデンセラピー」に関心が集まっています。植物を通じて、心身の健康促進を目指す療法で、特に人気の高い食事療法をご紹介します。食事療法の中でも手軽に始められるハーブの種類か効果もご説明します。
育てて食べる食事療法を楽しむ
ガーデンセラピーを暮らしの中に取り入れよう
ガーデンセラピーという言葉、ご存じですか? ガーデンなどで植物と触れ合うことで、心身の健康を維持または向上させようというものです。
芸術療法、芳香療法、食事療法、音楽療法、園芸療法、森林療法といった6つの療法が直接関係しています。間接的には動物療法(アニマルテラピー)などを含んださまざまな療法が、ガーデンで体感できます。今回は食事療法についてご紹介しましょう!

誤った食べ方は逆効果!正しい知識を!
食事療法とは、食事によって疾病を治療したり軽減させる目的で行われる処置のことで、糖尿病、高血圧、その他多くの疾病に適用されるとあります。したがって、専門の医師や栄養士の指導のもとに行うのが望ましいでしょう。
直接体の中に入るものなので、正しい知識が必要となります。施用量を間違うと効果が期待できない場合があるので、注意が必要です。
手軽に始めるなら「ハーブティー」がおすすめ!
暮らしのガーデニングと結びつく食事療法のひとつに「お茶」にして楽しむことがあげられます。いわゆる「ハーブティー」ですが、日本の自生植物でも同じように利用できるものが多々あります。自分で育てながら、お茶としても楽しむのもガーデンセラピーには欠かせません。とくに簡単に活用できる植物をいくつか紹介します。
レモングラスは消化を促進して、下痢や腹痛にも効くといわれています。
レモンバーベナは腸を整え、消化を助け、緊張をやわらげます。
タイムは消毒・防腐作用があり、血行をよくし、消化を助けます。とくにシトラールを多く含む柑橘の香りのする植物は、認知症などの予防効果があることも分かってきました。
カモミールは不眠症や神経痛、リウマチなどの治療に用いられ、比較的飲みやすいハーブティーといえます。
クランベリーは美容によく、膀胱炎や尿道炎などの泌尿器系トラブルの予防になります。
ドクダミやクワの葉なども同じように、身近な「健康茶」として楽しむとよいでしょう。昔、このような植物が縁側で、ザルに干されていた風景が、テラスなどで再び見られるといいですね。
使い方いろいろ。暮らしに役立つハーブ
ハーブには、ハーブティーだけでなく、さまざまな活用方法があります。使い方は大きく3つに分けることができ、併用できる種類も多くあります。
1. ティーハーブ(お茶にして楽しむ)

アレルギー性鼻炎やのどの痛み、神経性の疾患に。
2. キッチンハーブ(調味料として使用する)

ピザ、パスタ、スープなどに。
3. ポプリハーブ(芳香剤として香りを楽しむ)

リラックス、不安症に。
ガーデンセラピーを手軽に楽しむ

東インド原産。タイ料理の「トムヤムクン」や、肉類や魚介類のにおい消しに使われる。

北半球原産。とくに気管支系の疾患に効果があり、消化不良、胃炎、下痢にも適する。

尿道炎や膀胱炎などの泌尿器系疾患、高血圧や動脈硬化予防になる。美容にもよい。
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