毎月、今が見頃を迎える花や収穫期の果物などにフォーカスし、その力を閉じ込めた優秀コスメを美容ライターの徳永幸子さんがご紹介していく連載『旬花秀粧(しゅんかしゅうしょう)』。いまちょうどバラが見頃を迎えていますね。その姿も香りも、花の女王と称されるにふさわしいバラですが、美容効果もまた女王級。今月は、そんなバラのパワーを感じられるコスメを3つ、ご紹介します。
目次
日本原種のバラ・ハマナスが1本に40〜50輪! エイジレスな美肌へ導く美容液 アムリターラ「ローズ リビング セラム」

九州に自社のオーガニックハーブ農園を持つ「アムリターラ」。成分にこだわり抜き、植物の持つ力に満ちたコスメを作り上げている国産オーガニックコスメブランドです。
『ローズ リビング セラム』は、華やかで芳醇な香りを放つ日本原種のバラ、ハマナスを贅沢に使用した美容液。
その実であるローズヒップは“ビタミンCの爆弾”との異名を持つほどビタミンCが豊富なことで有名ですが、じつは花自体にも、多種多様なポリフェノールが高濃度で含まれています。
そんな、まさに美の宝庫ともいうべきハマナスから採った植物細胞水を、1本につき40〜50輪分も使用しているそう。
植物細胞水とは、植物がその花・葉、根などにもともと蓄えていた水分を抽出した液体のこと。角質層への浸透力が高く、植物の酵素が活きているほか、植物の香りがそのまま移っているという特徴が。
しかもいちばん香りが高くなる、花が咲き切る前の早朝に摘んだハマナスを使っているので、その香りはとにかく格別! まるで咲いているバラそのもののような、フレッシュで濃厚な香りの美容液に仕上がっています。
バラの香りには、嗅ぐだけで気分を上向きにさせる効果があるため、スキンケアをするたび、ふ〜っとストレスが溶けていくような感覚に。
とろけるようなテクスチャーも、香りと相まって心地よさや多幸感を増幅させてくれますよ。
女性ホルモン、女性のリズムに着目した植物たち
女性ホルモンのバランスを整えてくれる効果もあるバラですが、『ローズ リビング セラム』には、ほかにも女性ホルモンにアプローチする植物がたくさん。
ザクロ、エゾウコギ、レッドクローバー、葛といった植物が、年齢を感じさせないハリのある肌に導きます。
さらに、保湿効果の高いアロエベラ植物細胞水、アミノ酸・ミネラルが豊富なシラカバ樹液を使用し、水は一滴も加えていない贅沢さ。
肌の乾燥、くすみ、ごわつきにもしっかりアプローチします。
と、いろいろ効果を並べても、スキンケアってやっぱり気持ちいいか、気持ちよくないかが大切ですよね。
「あ〜、いい香り!」と思いながら使うほうが、お手入れは続くし、肌だって応えてくれる気がします。
そういう意味でも、この美容液は推せる1本。バラ好きな人もそうでない人も、一度使えばやみつきになること間違いなし。かくいう私はもう、すっかりやみつきです。
【商品概要】
アムリターラ『ローズ リビング セラム』
30ml 価格:7,800円(税別)
極上の香りに包まれながら濃密な潤いケアを メゾンレクシア「オラクル クラリファイング トナー」

原料は自社農園から、植物エキスは自社のエキス工房で抽出と上質な化粧品を生み出すために、すべての製造・製作工程を自身で手掛けている「メゾンレクシア」。中でも、年齢とともに失われがちなハリ、ツヤ、潤い、弾力に総合的に働きかけるエイジングケアラインが「オラクル」です。
オラクルの中でも、誕生以来、有名モデルをはじめ数多くのファンの心を掴んでいるのが、この『オラクル クラリファイング トナー』という化粧水。
私も、使ってみて一度で心を鷲掴みにされたひとりです。
この化粧水の何がすごいって、まずは華やかで心を一瞬でほぐしてくれるバラの香り。そんじょそこらの“いい香りのコスメ”とは、頭ひとつぶん、いやふたつくらい抜きん出ている感じ。
なぜなら、“バラの女王”といわれるほど香り高いダマスクローズ水を、これでもかというほど贅沢に配合しているうえ、オラクル専属の調香師が、独自の調香技術でその香りを洗練させているため。
化粧水なのに“調香師”ですよ。凄くないですか!?
天然香料ならではの品格ある香りが引き立つよう、研究を重ねて調合してあるため、「あ〜、いい香り!」と、つい心の声が漏れ出ちゃうほど。香水も手掛けるブランドなだけに、なんとも優雅でセンスのいい香りに仕上がっているのです。
ダマスクバラ花水、ヒマワリエキス、ビワ葉エキスなど濃密な植物エキスで、しっとり、もっちり
北海道の自社農園で有機栽培された栄養豊かな植物から丁寧に抽出された植物エキスがたっぷりと配合されていて、確実な手応えを感じるのもまた、このトナーが高く支持されている理由です。
肌にハリを与えるダマスクバラ花水、ツヤと潤いを与えるヒマワリエキス、肌のキメを整えるビワ葉エキス、引き締め効果のあるハマメリス水など、ひとつだけでもパワフルに働く植物成分が、お互いの力をさらに引き出し合うようにブレンドされていて、肌になじませると内側から押し上げられたように、みっちりむっちり。
潤いでしっかり満たされた頬はツヤ玉が光って、使い続けると毛穴も目立たなくなってくれます。
とろみのあるテクスチャーも心地よくて、香りとともに心をゆるめてくれるスイッチに。一日がんばった自分に、スキンケアがご褒美みたいな時間になる化粧水です。
【商品概要】
メゾンレクシア「オラクル クラリファイング トナー」
150ml 価格:4,500円(税別)
いつでもシュッ。ローズオイルとバラプラセンタ入り美容液が1本になった2層式ミスト ボタニッシュエール「エール オイルエッセンスミスト」

ドイツ語で“植物のオイル”を意味する「ボタニッシュエール」。年齢とともに少しずつ肌環境が変化する大人の女性に向けた、スローエイジング発想のスキンケアラインで、どのプロダクトにも高いエイジングケアを持つバラのオイルやエキスが贅沢に配合されています。
『エール オイルエッセンスミスト』は、ブルガリア産ダマスクローズから抽出したバラプラセンタを配合した美容液層と、ローズヒップオイルからなるオイル層の2層式になった美容ミスト。
バラの胎座から作られた植物性のプラセンタ、バラプラセンタには、肌老化の原因・フリーラジカルを除去する効果が、豚プラセンタの3倍もあるそう。
ローズヒップオイルには、肌の水分バランスを整える効果が。また、コラーゲンを生成してふっくら柔らかい肌へと整えてくれるため、使い続けるうちにバラ色に輝くような、生き生きした美しい肌へと導きます。
2層式だから美容成分が奥まで届く
このミストの嬉しいところは、ブースターいらずな点。
昨今、ブームを通り越し、もはや定番となっている美容オイルですが、その人気の理由のひとつが、洗顔後にブースターとして使うと、そのあとの化粧水の入りが格段にアップするため。
このミストはオイルと美容液の2層式になっているので、ブースターオイル→化粧水の行程が1本でOKなんです。
ローズヒップオイルが角質層への通り道を作り、美容液成分が肌にぐんぐん浸透、シュッと吹きかけるだけでしっかりと水分をたたえた肌に。
またオイル単体で使うのと違い、ベタつき感もまったくなし。ミスト化粧水と同じ感覚で使えます。
エアコンで肌が乾いたときや、化粧直しのときに使うのもおすすめですよ。
【商品概要】
ボタニッシュエール『エール オイルエッセンスミスト』
50ml 価格:2,000円(税別)
その香りで、成分で、外からだけでなく、内側からも女性を美しくサポートしてくれるバラ。クレオパトラをはじめ、古くから世界中の女性に愛されてきたのも納得できますね。バラの力強い美容効果で、あなたもぜひ花のような美しさを目指してみてくださいね。
Credit

写真&文/徳永 幸子(とくなが さちこ)
早稲田大学卒業後、美容専門の編集プロダクション「レ・キャトル インターナショナル」でライター・エディターとしてのキャリアをスタート。『non・no』、『MORE』、『LEE』、『ar』 といった女性誌でライティングや、『美レンジャー』、『美的.com』などの美容系webメディアで編集に従事。エイジングケアコスメとチョコレートに目がない45歳。
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