アロマで集中力&効率アップ! ローズマリー&レモンのブレンド<精油活用術>
植物のある暮らしを通じて、心身の健康の維持促進を目指す自然療法を「ガーデンセラピー」と呼んでいます。そんなガーデンセラピーの中の一つに、アロマテラピー(芳香療法)があります。植物から採れる純度100%の精油を使い、リラックスやリフレッシュに役立てようという療法です。今回は、脳への血液循環を促し、記憶力や集中力を高める作用のあるローズマリーとレモン、2つの香りを、ハーバルライフコーディネーターの堀久恵さんにご紹介していただきます! 毎日の暮らしの中で精油を活用し、仕事や家事、勉強時の効率アップを目指しましょう。
目次
精油ってなに? 集中力アップに効果的なブレンドは?

精油(エッセンシャルオイル)は、写真のような小瓶に入っている香りのもとで、植物の花・果皮・果実・根・葉など、さまざまな部位から抽出された、天然の揮発性物質です。アルコールや水などは一切添加されていない、純度100%のものだけを精油と呼びます。
今回ご紹介する精油は、ローズマリーとレモンの2つの香り。頭脳明晰作用があり、例えば、ずっとパソコンに向かって仕事をしている時、新しい企画のアイデアを考えている時、勉強している時、家事をしている時、運転している時、ちょっと集中力が切れてきたなと感じる時などに嗅ぐと、血流を促し、脳を活性化してくれます。作業の効率化が図れるので、さまざまな場面で活用したい香りです。
私の個人的な感想ですが、香りを活用するのとしないのでは、仕事のはかどり具合が違いますので、ぜひ試してみてくださいね。
■ローズマリー

シソ科の常緑低木の枝葉から採れる精油で、すっきりとした香りが特徴です。ほどよい刺激で、体内の循環機能を促し、活力を与えてくれます。脳の血流量を増加させ、集中力や記憶力を高める作用があります。
ローズマリーは、「シネオール1,8」「カンファー」「ベルベノン」の3種類の精油が流通していて、成分の特徴が一つひとつ違いますので、購入される場合は、専門店でそれぞれの特徴を確認することをオススメします。
*ローズマリーの精油は作用が強いため、少量から試してください。また妊娠中・授乳中・乳幼児・高齢者・高血圧・てんかんの方は使用を避けてください。
■レモン

レモンの果皮を圧搾して採取される精油は、フレッシュで爽やかな香りが特徴です。気持ちをリフレッシュさせて、集中力や記憶力を高める作用があり、例えば、受験の時や、冷静な判断をしなければならない場面で活躍してくれますよ。一日が始まる朝に嗅ぐのがオススメです。
*肌に直接触れると刺激が強すぎる場合がありますので、ご注意ください。
ローズマリーとレモンをブレンドして、芳香浴を楽しもう
芳香浴とは、精油の香りを部屋に拡散させて楽しむ方法です。ポイントは、1種類の単品ではなく、2種類をブレンドすること。相乗効果が期待できますよ。
私は、「今日はローズマリーの気分だな」と思ったら、ローズマリー2に対してレモン1の割合にしたりと、その日の気分で割合を変えています。芳香浴は一番気軽にアロマセラピーを取り入れらる方法なので、自由に気楽に香りを活用してみてください。
芳香浴レシピ1:ディフューザーを使おう

ディフューザーとは、超音波による振動で水蒸気とともに香りを拡散させるアロマテラピー用の専用器具です。以前はキャンドルを使用して精油を温めるポットがよく使われていましたが、精油には引火性があり、熱に弱いため、最近では、火も熱も使わないディフューザーで楽しむのが主流です。ディフューザーは、室内全体を香らせるのに適しています。
ただ、たくさん精油を使えば作用も強くなると思うかもしれませんが、実はそれは逆効果です。刺激を受けすぎて、気分が悪くなったりすることもありますので、使用する際には、お持ちのディフューザーの説明書にある使用量を確認の上、活用してくださいね。
芳香浴レシピ2:アロマストーンを使おう

アロマストーンとは、素焼きの陶器のことで、ここにローズマリーとレモンをブレンドした精油をポタポタと垂らし、しみこませて活用します。ディフューザーは電源が必要なのに対し、アロマストーンは火も電気も使わないので、手軽に香りが楽しめるのが魅力です。
しみこんだ精油は徐々に放香して、やわらかく広がっていきますので、デスク周りなど、自分の周囲をこぢんまり香らせるのに適しています。香りがなくなったら、精油を追加してあげましょう。デザインもいろいろあるので、アロマ専門店や雑貨店などでお気に入りのものを探してみてください。
精油を購入するとき、使用するときに気を付けることは?
精油は、数十~数百種類の化学成分から成り立ち、香りの成分が詰まっています。その成分があるからこそ、“鎮静作用”や“殺菌作用”“頭脳明晰作用”など、心身へ働きかける作用が存在します。「アロマオイル」、「フレグランスオイル」など、合成して作られた香りや、アロマと名のつく商品名もたくさんありますので、購入される際には、必ず100%天然香料であることを確認してください。
また、ご紹介したレシピの作用や反応には、個人差がありますので、違和感がある場合にはすぐ使用を中止するなど、ご自身で責任を持ってお試しいただくようお願いします。
併せて読みたい
・好きな精油をブレンド♪ アロマバスソルトの作り方と効能
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Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)
花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/
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