こんな小瓶に入った精油、雑貨屋さんなどでもよく見かけますよね。
「精油って、どうやって使っていいか分からないし、そもそも何を買ったらいいのかも分からない…」という相談を、私は、日頃よく受けます。精油を使ったアロマテラピーは、心身の健康・美容・日々の暮らし全般に活用できるものですので、もっと身近に楽しんでみませんか?
というわけで、アロマテラピーに必要不可欠な精油について、まとめてみようと思います! 精油って何? 選び方のコツ、取り扱い方法、注意事項など、精油の基本の「き」をご紹介しますね。

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そもそも精油って何?

精油は、植物の花・果皮・果実・根・葉など、さまざまな部位から抽出された、天然の揮発性物質です。

アルコールや水などは一切添加されていない、純度100%のものだけを『精油(エッセンシャルオイル)』といい、その精油を利用して心身のケアを行う療法を、アロマテラピー(芳香療法)と呼んでいます。

精油の選び方と購入する際のコツは?

100%の天然香料は、数十~数百種類の化学成分から成り立っていて、その成分があるからこそ、「リフレッシュさせる」「気持ちを穏やかにする」など、心身へ働きかける作用が存在します。

「アロマオイル」「フレグランスオイル」など、一見すると分かりにくい名前がついていることもありますが、合成香料など、薬剤で作られた香りでは、そのような心身への働きかけはありません。購入する際には、必ず100%天然香料であることを確認してください。これが、アロマテラピーを活用する大前提となります。

そして、信頼できる専門店で、実際に香りを嗅いでみてから、購入しましょう。同じ植物でも、メーカーによって香りは違いますし、採れた時期・採取方法によっても、微妙に変わってきます。それくらい、芳香成分はデリケートです。

どうして精油ってあんなに高いの?

ところで、ラベンダーの精油を1L採るために必要な花の量って、どのくらいかご存じですか?

正解は、150㎏。

軽い穂先の部分だけ、150㎏って、相当集めないといけないことがお分かりいただけるかと思います。また、栽培は天候に左右されますし、そもそも精油成分が少なくあまり量が採れないなどの理由で、あんな少しの液体がとても高価になってしまうのです。

ちなみに、ローズ、ジャスミン、ネロリ(オレンジの花)など、一年に一度しか開花しない花からは、精油もそれほど採れませんので、たった1滴で400円というものもあるほど、非常に高価になります。一方、木自体の成長が早いユーカリやティートリー、一度にたくさんの実をつけるオレンジ、レモンなどは、手頃な値段で手に入ります。

このように、植物によっても値段の差があるので、参考にしてみてください。

 精油を使う前に知っておくべきことは?

あまり知られていないかもしれませんが、植物の持つ成分をギューッっと凝縮した精油は、使用量や取り扱いにも注意が必要になります。

というのも、精油は万人が安全に使えるものではなく、心身の状態によって、使用できる種類・できない種類があり、身体によかれと思って使っていても、実は逆効果だった…ということも起こり得るからです。精油を使ってみようと思ったら、日本では雑貨扱いで、誰でも購入することができますが、取り扱い方法について、きちんと知った上で正しく使うことが、私たち個人に求められます。

精油の取り扱い方法

1.精油はそのまま皮膚に塗布したり、飲用したりしない

精油は刺激が強いため、肌に直接触れると、かぶれたりヒリヒリしたりします。直接肌には触れないようにし、ホホバオイルやオリーブオイルなどの植物油やクリームベースなどの基材に希釈して使います。

2.精油は引火する可能性がある

火のそばには置かないようにします。

3.精油は熱に弱い

高温多湿を避けて、日の当たらないところで保管管理します。私はこのような桐で作られた精油箱に入れて、大切に保管しています。また、子どもの手の届かないところで保管・管理してください。

4.精油は揮発性物質である

芳香成分は揮発します。使用後、キャップはしっかり閉めましょう。

5.使用期限を守る

開封したら、レモンやオレンジなど柑橘類の香りは半年、そのほかの精油は1年を目安に使い切ります。目には見えませんが、芳香成分はどんどん揮発し、品質は劣化します。いつまでも使えるものと思われがちですが、使用期限をしっかり守りましょう。はじめのうちは少量を購入し、新鮮なうちに使い切ることをオススメします。

6.禁忌事項がある

妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない精油があります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。

精油には、植物の恩恵がギュッと詰め込まれています。日々の心身のケアにも大変役に立つもので、正しく使えば、怖いものではありません。

もし、「精油をもっと使ってみたいな」と感じたら、アロマテラピーの本を本屋さんで手に取ってみてください。一つひとつの精油ごとに、心身への作用や、使用する際の注意事項が書かれているカラーのものがオススメです。

私のアロマライフは、15年前、1冊の初心者向けアロマテラピーの本から始まりました。あの時のワクワク感は、今でもよく覚えています。

精油を活用したアロマテラピーは、植物で心身の健康を維持促進する「ガーデンセラピー」の一つ。今後も活用方法をご紹介していきますので、アロマライフを楽しんでいただけたら嬉しいです。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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