葉の形や姿にさまざまな変化がある人気の植物、多肉植物。丸い土台にいろんな種類を寄せ植えしてリース仕立てにすると、より可愛さが増して、癒やされる寄せ植えになります。ここでは、ベテランガーデナーの遠藤昭さんが、植物園で開催している講習会のテーマの中でも特に人気が高い「リーズナブルに完成する多肉植物のリースづくり」をレポートします。

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多肉植物を寄せ植えして楽しむリース

多肉のリース

多肉植物はバリエーションが豊かで、個々に眺めても楽しめますが、リースにすると一層、可愛さも増して豪華になります。ただ、いざ完成品を買おうとすると、びっくりするような価格の場合が多いもの。しかし、全部手作りすれば、リーズナブルに入手できるのです。

多肉リースの講座

そこで私が提案するのは、土台になるリース状のベースからすべて手作りする方法。この作り方で過去数年間にわたり、川崎市にある都市緑化植物園の「川崎市緑化センター」で「多肉植物のリース作り」の講習会を実施してきましたが、毎回とても好評です。では、リース作りの材料と手順をご紹介しましょう。

イチから手作り!
多肉植物のリース【材料】

材料1 多肉植物の苗(エケベリアやセダムなど) 30本

多肉苗

園芸店などで126本入りのトレイで売っている場合があります。

材料2 ビニール亀甲金網(チキンネット)

チキンネット

サイズ60×23cm。

材料3 ミズゴケ

水苔

あらかじめ水に浸け、よく絞っておきます。

材料4 多肉植物用培養土

多肉の培養土

吊り下げて飾れるように、軽い用土としてパーライト、バーミキュライト、赤玉土、鹿沼土を均等にミックスしたものを用意。これに緩効性化成肥料のマグァンプKと、根腐れ防止剤のミリオンを適量加えておきます。

材料4 突き棒、ピンセット、針金

多肉植え込みの道具

リース状の土台を固定するために針金(筒状に固定するために約25cmを3本、両端の金網をとめるために約10cmを3本)を使用。植えつけ時に穴を開けるために先端を細く削った突き棒やピンセットなどがあると便利です。

イチから手作り!
多肉植物のリース【作り方手順】

手順1

多肉リースの土台の作り方

亀甲金網を平らに広げてミズゴケを均等に敷きます。以下、巻きずしを作る要領で進めていきましょう。

手順2

多肉リース土台の作り方

ミズゴケの中央に培養土をのせます。寿司の具をのせるようなイメージで、ミズゴケからこぼれ落ちないように気をつけましょう。

手順3

多肉リース土台の作り方

培養土がこぼれ落ちないように、薄くミズゴケを上にのせます。

手順4

多肉リース土台の作り方

金網を筒状に巻く時に固定するための針金を、そっと下へ3カ所挿入します。

手順5

多肉リース土台の作り方

「巻きずし」をする要領で、ていねいに金網を筒状に巻いていきます。

手順6

多肉リース土台の作り方

3カ所挿入しておいた針金で、金網の筒型をキープするように固定します。

多肉リース土台の作り方

針金の端はねじってとめます。

手順7

多肉リース土台の作り方

土台づくりの一番の難所となる両端の結合です。リース状の土台になるように丸く形づくりながら両端を固定しますが、この時、金網が二重になる部分は植え付けにくくなるので、リース状の土台の底側か内側になるように考えて結合するとよいでしょう。

手順8

多肉リース土台の作り方

結合する部分の金網に針金を通して3カ所固定します。この時、針金で金網同士を縫い合わせるようにすると上手くできます。

手順9

多肉リース土台の作り方

リース状の土台ができ上がりました! 写真は金網が二重になっている底側なので、裏返しましょう。

多肉リース土台の作り方

仕上がった直後は、太くぶよぶよしているので、手でしっかり固めながら筒を細くし、輪っか全体の形を整えます。金網は比較的簡単に細くすることができます。

手順10

多肉リースの作り方

いよいよ植え込みのスタートです。あらかじめ、どんなデザインにするかイメージしておくとよいでしょう。そのイメージに従って、苗を植え込んでいきます。まずは植え付ける場所に突き棒で穴を開けましょう。

多肉リースの作り方

突き棒で開けた穴に指を差し込んで、穴をさらに太くしておきます。

手順11

多肉苗の植え込み

多肉のセル苗の根は不織布のようなもので覆われているので、不織布のカバーを優しくはぎ取ります。

手順12

多肉苗の植え込み

穴に植え込みます。根元がスカスカしていたら、ミズゴケを隙間に詰め込んで、苗を安定させます。

手順13

多肉苗の植え込み

あとは同様に植え込み作業を続けます。ロゼット状の多肉植物(エケベリアなど)を全体にバランスよく配置して、間に葉が細かいセダムなどで隙間を埋めていくと仕上がりがきれいです。

多肉のリース
完成品には、人それぞれの個性が出て、仕上がりが楽しいです。

私が行う講習会は90分。皆さん、かなり苦労しながらも、ほぼ全員が時間内に完成させることができました。草花の寄せ植え講習会と比べると、難易度はかなり高くなりますが、少し難しいくらいのほうが、かえって完成の喜びも大きいものです。参加者の皆さんは、多肉のリースを手に、幸せいっぱいな嬉々とした笑顔で帰っていきました。ぜひ、作業手順に沿って、あなたの個性満点のオリジナル多肉植物リースづくりに挑戦してみてください!

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Credit


写真&文/遠藤 昭
「あざみ野ガーデンプランニング」ガーデンプロデューサー。
30代にメルボルンに駐在し、オーストラリア特有の植物に魅了される。帰国後は、神奈川県の自宅でオーストラリアの植物を中心としたガーデニングに熱中し、100種以上のオージープランツを育てた経験の持ち主。ガーデニングコンテストの受賞歴多数。川崎市緑化センター緑化相談員を8年務める。コンテナガーデン、多肉植物、バラ栽培などの講習会も実施し、園芸文化の普及啓蒙活動をライフワークとする。趣味はバイオリン・ビオラ・ピアノ。著書『庭づくり 困った解決アドバイス Q&A100』(主婦と生活社)。
ブログ「Alex’s Garden Party」http://blog.livedoor.jp/alexgarden/

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