「お隣の視線が気になる」
「庭でのプライベート空間を安心してくつろぎたい」
「道路やお隣から洗濯物を見られたくない」
「周りを囲って安全に子どもや犬を庭で遊ばせたい」
こんな悩みを解消するための目隠しフェンス。今回は、外部からの視線が気になる方のために、人目を気にせず安心してくつろぐことができる目隠しフェンスについて実際の施工事例とともに詳しくご紹介します。
目次
目隠しのためのフェンスって? 詳細についてご紹介!
フェンスは大きく分けて、外観の装飾としてオシャレなビジュアルを優先させたデザインのものと、目隠しとして外部からの視線をカットすることを目的としたものがあります。前者は背の高さが低かったり、外部から庭を見通せたりするものが多く、後者は背の高いものが一般的です。
目隠しフェンスの高さは?
目隠しフェンスの高さは、一般的に1.8~2.0m程度です。これは、一般的な人の視線が1.7mであることを基準に考えられたサイズです。2m以上の高すぎる目隠しフェンスはお隣への圧迫感を与えるので、必ずしもフェンスではなく、高木の植栽などを目隠しにしたり、お隣の2階からの視線が気になる場合はシェードなども効果的です。
また、目隠しフェンスは、完全に目隠しを目的にしているだけでなく、採光や風通しをよくするなど、庭に必要な機能を持ち合わせたものもあります。
庭を明るくするために光を取り入れたい場合は、ポリカーボネートなど半透明のものを、風通しをよくしたい場合はルーバータイプのものを選ぶとよいでしょう。
目隠しフェンスの価格は?
目隠しフェンスの費用は、使う素材、種類やサイズによって異なります。スチールが一番安価ですが、塗装などのメンテナンスが必要です。一方、アルミ製はさびにくいのでメンテナンスが容易です。目隠しフェンスは1枚(幅:約2m)で1万円程度から、高いものは8万円を超えるものもあります。ホームセンターへ出向いて、実際の目隠しフェンスを見ながら予算に合わせて検討しましょう。
目隠しフェンスはどうやって取りつける?
目隠しフェンスの施工費は業者によってまちまちですが、目安として、材料費、工事費込みで1m当たり1~4万円程度はかかるようです。費用を安くおさえるためには、DIYに挑戦してみるのもよいかもしれません。基礎の施工方法で作業の難易度が異なりますが、フェンスの足元の独立した基礎になる基礎石をホームセンターで購入すれば、作業がしやすくなります。取り付けの詳細は販売員に相談してみましょう。
そのほかの必要な材料や道具は、砂利、モルタル、シャベル、水平器、水引糸などです。一人では大変なので2人以上で役割分担して作業しましょう。
◯目隠しフェンスの部品詳細については、こちらをご覧ください。
http://homeuse.product.takasho.co.jp/shop/c/c1406/
◯また、実際の施工事例については、こちらをご覧ください。
http://proex.product.takasho.co.jp/shop/r/r23/
人目を気にせず庭で大人の時間をつくりたい
庭に目隠しフェンスを設置すれば、人目を気にせず庭でゆっくりと大人の時間を楽しむことができます。
自宅の庭をくつろぎの空間に変身させた施工事例をご紹介していきます。
●トレリスフェンスをデッキ上に配置して風を感じながら晩酌を
風通しのよいトレリスフェンスは、敷地境界のみでなくデッキにも使用できます。ガーデンフェンスの中でもおしゃれアイテムとして定番の人気があります。風を体感しながら、おいしいワインでもいかがですか?
●シンプルシェードで風を取り込む
シェードや縦格子の間から風を取り込みます。左側のこげ茶のエバーバンブーの目隠しフェンスで落ち着きの空間がつくられています。
●外の視線をカット! 庭でプライベートなくつろぎ空間
ホームヤードルーフで落ちついたアウトドアリビングを楽しめます。奥の横板張りの境界フェンスで程よい風通しを確保すれば、庭全体に一体感のあるプライベートなくつろぎ空間が生まれます。
子どもやペットが安心して遊べる目隠しフェンス
安全の面から、子どもやペットが安心して遊ぶために、目隠しフェンスを設置したいと希望する方は少なくありません。子どもやペットが庭で遊ぶ場合は、低いフェンスでは乗り越えてしまう恐れがあります。
子どもやペットが安心して遊べるようにするには、「どのような目隠しフェンスを設置すればいいの?」と悩んでいる方に、施工事例をご紹介していきます。
●強い日差しはシェードでカット! 上部からの視線もカット!
夏場は外部からの視線だけでなく、強い日差しからも子どもやペットを守る機能が必要です。シェードは紫外線をカットするだけでなく、お隣さんの2階からの視線もカットしてくれて一石二鳥。デッキでバーべーキューやプール遊びをする際も安心して楽しめます。
●高さのある目隠しフェンスでペットの脱走防止!
エバーアートウッドフェンスの横板張りは、高さのあるフェンスでも風通しよく、すっきりと庭を囲います。子どもが水遊びで盛り上がっても大丈夫! ペットが脱走する心配もありません。
デザインパネルを施したエバーアートボードフェンスです。完全目隠しタイプで安全です。
●公道からの視線を気にせずに遊ばせられる、こだわりのアルミ板
アルミ板ながらも、木目調表面の微妙な凹凸で自然な光沢感があり、柔らかな風合いが特徴です。適度な風通しもあり、歩行者など公道からの視線を気にしないで子どもやペットが遊べます。
●エバーアートボードを使用した緑と調和する目隠しフェンス
エバーアートボードは木目調アルミ板ですが、豊富なカラーバリエーションと木目の風合いが美しいデザインの目隠しフェンス。緑ともよく合います。
●フレームと一体感のあるフェンス
コンクリートの壁の上に設置した茶色のフェンスと、フレームをコーディネートした事例です。ほどよくシャープなラインで構成されたフレームは、エクステリア空間を引き締めます。外部から見てもモダンなデザインで、目隠しフェンスとフィットしています。
外からの視線をカットする目隠しフェンス。庭に目隠しフェンスを設置すれば、人目を気にせず大人の時間を過ごせます。また、子どもやペットを安心して遊ばせることも可能です。目隠しフェンスには、デザインのみでなく、採光や風通しの機能も含んだいろいろな種類があります。こちらでご紹介した施工事例を参考に、自宅にピッタリのフェンスを選んでみてください。
Credit
文 / 松下高弘 - エムデザインファクトリー主宰 -
まつした・たかひろ/長野県飯田市生まれ。元東京デザイン専門学校講師。株式会社タカショー発行の『エクステリア&ガーデンテキストブック』監修。ガーデンセラピーコーディネーター1級所持。建築・エクステリアの企画事務所「エムデザインファクトリー」を主宰し、大手ハウスメーカーやエクステリア業のセミナー企画、講師を行う。
2007年出版の『エクステリアの色とデザイン(グリーン情報)』の改訂版として、新刊『住宅+エクステリア&ガーデンの色とデザイン』が大好評販売中! 色の知識、住宅デザイン様式に合わせたエクステリア&ガーデンデザインとカラーコーディネート、プレゼンシートのレイアウト案など、多岐に渡る充実の内容! 書籍詳細はグリーン情報ホームページから。
著書
『住宅エクステリアのパース・スケッチ・イラストが上達する本』彰国社
『気持ちをつかむ住宅インテリアパース・スケッチ力でプレゼンに差をつける』彰国社
『住宅+エクステリア&ガーデンの色とデザイン』グリーン情報 など他多数
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