オリーブ
Sunny_Smile/Shutterstock.com
Hitdelight/Shutterstock.com
Johannes Ziegler Photo/Shutterstock.com
KaMiMo/Shutterstock.com
triocean/Shutterstock.com
詳細
解説
モクセイ科オリーブ属の常緑高木で、世界ではおよそ1,600以上の品種が栽培されているとされ、葉色や樹形、実の大きさ・含油率などが品種により多様。イタリア、スペイン、ギリシャなど地中海沿岸地域に広く分布し、日本では香川県小豆島が産地としてよく知られている。
聖書にも登場する歴史ある樹木で、「平和の象徴」として国連旗などにもその枝が描かれている。庭木としては観賞性の高い銀葉と、シンボルツリーとしての存在感から人気があり、地植え・鉢植えともに楽しまれている。
よく日の当たる屋外で育てるのがおすすめ。半日陰や日照不足の場所では、生育や実つきが悪くなるので、少なくとも半日以上直射日光が当たる環境で育てる。
育て方
- 栽培環境
- 日当たりと水はけのよい場所を好み、pH6.5〜7.0程度の弱酸性〜中性の土壌でよく生育する。
- 水やり
- 庭植えでは水やりは控えめでよい。
鉢植えでは、表土がしっかり乾いてから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える。特に夏の高温期と春〜初夏の成長期は水切れしやすいので、乾き過ぎないように注意する。
- 肥料
- それほど多くの肥料を必要としないが、植え付け時に完熟堆肥や腐葉土などの有機質を混ぜておくと生育が安定しやすい。
- 病気と害虫
- 風通しや日当たりが悪い環境では、カビ性の病気やスス病などが発生することがある。葉が密になりすぎないように剪定して、蒸れない環境で育てる。
害虫では、カイガラムシやアブラムシなどが枝葉につくことがあるので、見つけ次第早めに取り除く。
- 用土(鉢植え)
- 市販のオリーブ用培養土や、果樹用培養土など、水はけと水もちのバランスがよい土が使いやすい。自分で配合する場合は、赤玉土を主体に腐葉土などを加え、pH6.5〜7.0程度になるように整える。
- 植え付けと植え替え
- 適期は、関東以西の暖地では2〜3月頃。庭植えでは、苗木よりひと回り大きな植え穴を掘り、元肥として完熟堆肥を入れてから植え付け、たっぷりと水を与える。
鉢植えでは、根詰まりすると生育が衰えるので、2〜3年に一度を目安にひと回り大きな鉢に植え替える。根鉢を大きく崩し過ぎないようにしながら、古い根や傷んだ根を軽く整理して植え替える。
- 主な作業
-
- 人工授粉/実付きが悪い場合は、花が咲く5月〜6月上旬に人工授粉をする。受粉樹として植えた別の品種の花の集まりの下にコップを置き、絵筆などで触れて花粉を集めます。集めた花粉は、受粉させる品種の花に絵筆で触れて受粉させます。
- 摘果/豊作と不作を繰り返す隔年結果を抑えるためや果実を大きくしたい時は、余分な果実を摘み取る摘果を行います。摘果する目安は1つの果実に対して葉が8枚程度の割合が目安です。
- 剪定/剪定は2月中旬〜3月に行います。枝の先端〜中間に花芽をつけるため剪定で枝先を切り取っても果実が付きます。オリーブは花芽と葉芽の区別がつきにくいので、すべての枝を深く切り落としてしまわないように注意しましょう。
品種バリエーション
O. europaea ‘Picual’
‘ピクアル’
スペイン原産のピクアルは、1本で実がつく 自家受粉タイプ。結実すると、お馴染みのオリーブグリーンの実と、赤紫色の実の両方がつきます。白味がかった葉も特徴的です。
直立型 で真っ直ぐ上に伸びやすい品種なので、あまり場所を取らないような樹形を探している方にはおすすめです。
O. europaea ‘Mission’
‘ミッション’
アメリカ原産のミッションは、枝がバナナみたいに斜めにしなって上に伸びるため、あまり剪定をしなくても、上に真っ直ぐの直立型の姿をとどめてくれるのが特徴です。
管理もしやすく、綺麗な薄い緑色の幹に細長くスタイリッシュな無数の葉がついている姿に惹かれるファンが多い。
ただし、結実するためには異なる品種が必要となる他家受粉タイプのため、相性のよいネバディロブランコを側に置いておくのがおすすめ。
O. europaea ‘Nevadillo blanco’
‘ネバディロブランコ’
オリーブオイルの原料として知られているスペイン原産のネバディロブランコは、柔らかい緑色の葉が特徴で、小さい実が付きやすい品種です。
開帳型 なので、樹形としては横にボリュームが出やすい特徴があります。
そのため、背丈をあまり伸ばしたくない人にはおすすめです。
花の数も花粉量も多く、また開花期が長いため、他品種の中にネバディロブランコを1本入れることにより、ほかの木の受粉量が飛躍的に上がり、全ての木に実が付きやすくなります。
O. europaea ‘Oli-me’(Mission × Nevadillo blanco)
‘オリーミー(ミッション&ネバディロブランコ)’
ネバディロブランコにミッションを接木して作られたオリーミー。「SOUJU」が登録商標を持つオリジナルの品種。
自宅のスペースが限られていて、2品種を置くとなるとちょっと、という方にはとてもおすすめです。
花付きもすごくよく、条件によっては200〜300個の実の収穫も可能です。
O. europaea ‘Cipressino’
‘シプレッシーノ’
シチリア島に多く自生しているシプレッシーノは、1本で実がつく 自家受粉タイプ のオリーブ。
数あるオリーブの中でもシプレッシーノの実が一番美味しいというイタリア人は多いです。
全体的に青みが強く、光線の加減で銀色に輝く美しい葉が次から次へと出てくるため、 ボリューム感のある直立型 の樹形が特徴。
ピクアルよりも直立具合は強め。
O. europaea ‘Hojiblanca’
‘オヒブランカ’
オヒブランカは観賞用としては最も流通量のある品種で、初心者に最適のオリーブです。
1本で実がつく 自家受粉タイプ で、暑さ寒さにも強く、真っ直ぐ上に伸びる 直立型。
色はブルー系で管理もしやすいという、オリーブのいいとこ取りなところが人気。
柔らかい割にはしっかりとした枝が絶え間なく出てくれるので、剪定もしやすく、形が作り込めるのも魅力。
O. europaea ‘Espagnole’
‘オリーバ・エスパニョール’
著名なオリーブハンターの又右衛門氏が日本に持ってきたスペイン原産のオリーブ。
ネバディロブランコを近くに置くことにより、結実率も高くなります。結実するとブラックオリーブの実がなる ところも珍しい。
また、葉は全体的に茶葉を思わせる緑色でとても小ぶり。
枝は柔らかく、分枝もしやすいため、剪定によりコンパクトな形が作りやすい。



















