エクステリアとは、家の外構デザインのこと。エクステリアは草花とコーディネートすることで、美しさも楽しみも、何倍にも膨らみます。今回は玄関周りを花でかわいく演出する方法を、国内外の実例を通してご紹介します。

どこでもドアのようなインパクトの強いピンクの扉ですが、奇抜になっていないのは同じ色のバラがあるおかげ。小さな前庭に植えたつるバラをフェンスに這わせ、扉と窓の上の化粧庇(けしょうひさし)にも誘引し、室内側から見ても花が楽しめるようにしています。ヨーロッパの人々は、扉や窓枠などを自分で気軽に塗り替えてメンテナンスする習慣があるため、庭の花々との色合わせも楽しんでいます。中の暮らしを想像させるようなロマンチックな家の外観です。

 

淡いブルーの扉に、ピンクの花を組み合わせたかわいらしい玄関ポーチ。夏の一年草、インパチェンス一種類だけをこんもり咲かせたプランターをポーチのフェンス左右にハンギングにしています。プランターを床に置くよりもゲートらしい雰囲気になり、訪ねてくる人に対してウェルカムのメッセージも感じられます。シンプルな色合わせながらフォトジェニック。花で隠れてしまっていますが、2つのプランターも扉に合わせたブルーで揃えられています。

 

どちらも玄関ポーチやアプローチがなく、扉を開けたらすぐ公道というシチュエーションです。そんな「いきなり感」を和らげてくれているのが花と緑。ここが人家の入り口であることを、通りに対して美しく伝えています。それぞれ扉の色に合わせて花色が選ばれており、上部にはハンギングバスケットという吊るすタイプの鉢植えを飾り、その下に植木鉢を置くスタイルです。どちらにもペチュニアとゼラニウムが使われていますが、開花期間が長く丈夫な花なので、たびたび植え替える必要はありません。

 

扉までのアプローチに左右対称に植木鉢を並べるスタイルは、英国の集合住宅でよく見られる風景です。植木鉢や植物がバラバラだと、雑然とした印象になりがちですが、こうして左右一対ごとに鉢も花も揃えると、フォーマル感がアップします。花を買いに行くと、いろいろな花を育てて楽しみたい気持ちになりますが、例えば季節ごとにテーマカラーを決めて色を絞ったほうが見応えのある風景をつくることができます。特に左の写真のように丸く整えたツゲのトピアリーや、スタンダード仕立てという下枝を切り払ったスタイルの植木は、外観に品格を出すのに効果的です。ここでは常緑のゲッケイジュのスタンダードが使われています。

 

大きめのプランターが堂々とした印象の玄関ポーチ。手前の白い花はガウラ。奥の緑はツゲのトピアリー。ガウラは初夏から秋まで繰り返し咲き続ける宿根草です。玄関周辺はいつもキレイにしていたいので、花殼摘みが頻繁に必要になるものやすぐに花が散って毎朝はき掃除を気にしなければならない種類は避けたほうが管理が楽です。その点、ガウラは花がしおれても下に散ることなく、花殼も目立ちません。

 

大鉢を並べた玄関ポーチは日本の例。淡い花色の寄せ植えが優しい雰囲気を醸し出しています。扉や壁など周囲の色と鉢の花色のトーンを揃え、調和のある空間をつくっています。大きな鉢は水やりの回数も少なくて済むので、素敵な大鉢を少なく持つというのも賢い選択肢です。テラコッタの鉢は英国のウィッチフォード・ポタリー製。花のモチーフやシェイクスピアの一節が刻まれており、単なる植木鉢の域を超えた芸術性の高い鉢です。植木鉢は何度も買い換えるものではないので、良いものを選んで長く使うのも得策です。

鳥取県/面谷邸(寄せ植えデザイン:ラブリー・ガーデン安酸友昭さん)

 

Photo/ 1,3)Joy Brown/ 2)elena castaldi viora/ 4)1000 Words/Gordon Saunders/ 5)mathildeb52/Bobkeenan Photography /6)V_S/ Shutterstock.com

 

 

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