スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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花と緑

「香雪蘭」ってなんて読む? 正解できたらすごい難読植物名漢字クイズ【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.37
香りのよい花!「香雪蘭」ってどんな植物? Fumeezz/Shutterstock.com 実際に育てていても、漢字で表記されると案外分からない植物が多いもの。普段呼んでいるのとは違う名前だったり、意外な漢字が使われていたりと、なかなか面白い世界です。 そんな難読表記の中から、身近な植物に関するものをクイズで出題! 今回のお題は「香雪蘭」。あなたはこの漢字が表す植物が分かりますか? ヒント 香りがよく花色豊富で、特に白や黄色の品種が切り花として人気があります。南アフリカ原産。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ フリージア(こうせつらん) FraziG/Shutterstock.com フリージアの基本データ学名:Freesia科名:アヤメ科属名:フリージア属原産地:南アフリカ和名:アサギスイセン(浅黄水仙)別名:アヤメスイセン(菖蒲水仙)、ショウブスイセン、コウセツラン(香雪蘭)など英名:Freesia開花期:3月中旬~5月上旬花色:白、黄、オレンジ、赤、ピンク、紫、複色形態:多年草(球根)草丈:20~50cm ほっそりとエレガントな筒状の花と、キンモクセイに似た甘い香りを持つフリージア。アヤメ科フリージア属の総称で、半耐寒性球根植物。南アフリカのケープ地方を中心に十数種の野生種が分布し、園芸品種も数多く存在します。春を感じさせる切り花としても人気が高く、「親愛の情」「友情」「感謝」といった花言葉があることから、入学や卒業シーズンの花束としてもおなじみです。友情にまつわる花言葉が多いのは、デンマークの植物学者・エクロンがフリージアを発見した際に、親友のドイツ人医師・フレーゼを称えてその名を付けたことが由来だそうです。東京都の八丈島で毎年行われる「八丈島フリージアまつり」も、春の風物詩として知られています。 Mami Nozaki/Shutterstock.com フリージアにはさまざまな花色がありますが、特に親しまれているのは、香りが強く育てやすい、原種に近い黄色と白。地際から出した細長い葉の間から花茎を伸ばし、花茎の先の曲がった部分から、漏斗状の花を連ねて咲かせます。 Leanne Irwin/Shutterstock.com フリージアは半耐寒性の球根で、寒さにはあまり強くありません。関西地方以西の温暖な平野部は強い霜や風を避ければ地植えも可能ですが、その他の寒冷地では鉢植えにして屋内に取り込むとよいでしょう。 日なたを好み、過湿を嫌います。水やりは土が乾いてから、しっかりと与えましょう。 花が咲き終わったら花房の付け根から切り取り、結実を防いで球根を太らせます。葉は自然に枯れるまでそのままにしておきましょう。夏は休眠するため、葉が黄色くなってきたら水やりを打ち切り、掘り上げて雨の当たらない涼しい場所で保管します。 「香雪蘭」の由来とは? New Africa/Shutterstock.com フリージアは漢字では、今回ご紹介した「香雪蘭(こうせつらん)」のほか、「浅黄水仙(あさぎすいせん)」「菖蒲水仙(あやめすいせん、しょうぶすいせん)」などとも書きます。 「香雪蘭」という表記は、雪のように白く、蘭のように香りのよい花ということから。また、まだ寒い時期に雪の中で咲くことに由来するという説もあります。中国でも同様の名前で呼ばれることから、その漢字が日本に伝わったのかもしれません。 ちなみに、「浅黄水仙」という名は、薄い黄色の花色と、葉がスイセンに似ていることから。「菖蒲水仙」という名は、アヤメとスイセン両方に似ていることに由来します。 Khairil Azhar Junos/Shutterstock.com クイズ一覧はこちら!
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宿根草・多年草

ディコンドラの育て方と注意ポイント|失敗しないグラウンドカバーで雑草対策
ディコンドラの基本情報 vannet/Shutterstock.com 植物名:ディコンドラ学名:Dichondra英名:Dichondra、ponysfoots和名:アオイゴケ(葵苔)その他の名前:ダイコンドラ科名:ヒルガオ科属名:ディコンドラ属原産地:アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、東アジア形態:多年草 ディコンドラの学名はDichondraで、そのまま流通名になっています。ヒルガオ科ディコンドラ属の多年草で、原産地はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、東アジア。常緑で、一度植え付ければ越年して生育し続けるため、コストパフォーマンスの高い植物といえます。 ディコンドラの花や葉の特徴 simona pavan/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:4〜8月草丈:3〜5cm耐寒性:やや弱い~普通耐暑性:普通~強い花色:白、黄緑 暑さや寒さに耐え、一般地では周年戸外で管理できます。開花期は4~8月で、花色は白や黄緑。花のサイズは2~3mmと小さく、葉の付け根あたりで咲くためあまり目立ちません。草丈は3~5cmですが、茎葉を旺盛に伸ばすつる植物で、数メートルは伸びていきます。地面を覆うように茂っていくので、グラウンドカバーとして利用することも可能です。葉は丸みのあるハート形で茎に密につき、常緑性のため冬でもみずみずしい姿を楽しめ、シルバーグリーンの葉をもつタイプはカラーリーフプランツとしても人気です。 Svitlana Kolycheva/Shutterstock.com ディコンドラの名前の由来と花言葉 Muhannad Nashwan Almola/Shutterstock.com ディコンドラという名前は学名から。ギリシャ語で「2」を意味する「di」と、「顆粒」を意味する「chondros」に由来し、丸い実が2粒並んでいるように見えるためこの名がついたとされています。ダイコンドラと呼ばれることもありますが、大根とは関係がありません。また、緑葉のディコンドラ・ミクランサは日本にも自生し、ハート形の葉がアオイ科の植物に、地面に張り付くように茂る様子がコケに似ていることからアオイゴケという和名があります。 ディコンドラの花言葉は「きらめき」「悲しみは長くは続かない」「感謝」など。「きらめき」は、美しい葉姿や旺盛に茂る様子が、「悲しみが長く続かない」は踏まれても再び茂る姿が由来となっているようです。 ディコンドラがグラウンドカバーに最適な理由 bomby191/Shutterstock.com ディコンドラは生育旺盛で、地を這うように伸びるのでグラウンドカバーとして重宝します。ここでは、主なメリットをご紹介していきます。 丈夫で成長が早い 地表を覆うように広がっていくグラウンドカバーには、丈夫で植えっぱなしにしてもよく育ち、メンテナンスがしやすい植物がおすすめ。越年して育つものや、増えやすいものなどがよく、ディコンドラはそれらの条件をクリアしています。葉色の発色も美しく、常緑性のため一般地では冬もみずみずしい葉姿を保つのも魅力です。また、ディコンドラは芽吹き始めると旺盛に生育し、ほかの植物が育ちにくい乾燥地や砂地でも育つ種は、石垣や砂地など斜面の土留め、雑草対策にも利用できます。 暑さに強い ディコンドラは暑さに強く、近年は酷暑になっている日本の夏にも耐えます。寒さにも比較的強いほうですが、凍結する寒冷地などでは地上部が枯れることがあります。ただし根が枯死していなければ、春の生育期を迎えるとまた芽吹いて増え広がる丈夫な植物です。 種子から低コストで育てられる ディコンドラは種まきから容易に栽培でき、苗を購入するよりもコストがかからないのもメリットの1つです。地植えして一度根付くと順調に生育し、頻繁な水やりや刈り込みの手間がかかりません。そのため、手入れに時間を取られたくない方やビギナーにもおすすめです。葉が密について表土を埋め尽くすので、雑草が生えにくいというメリットもあります。 ディコンドラをグラウンドカバーにする際のデメリット Martina Unbehauen/shutterstock.com ディコンドラをグラウンドカバーにする際に、注意しておきたいポイントやデメリットなどについてご紹介します。 踏みつけると葉が傷むことがある ディコンドラは踏み荒らされるとダメージを受けることがあります。特に葉柄が長いシルバー葉のアルゲンテア種は踏圧に弱いことが多く、人が立ち入らない場所に植栽するのがベターです。玄関アプローチなど、人が頻繁に往来する場所では踏みつけられやすく、葉が傷んで変色することがあるので注意。ただし枯死してしまうほどではありません。一方、グリーン葉のミクランサ種はより踏圧に強く、踏みつけてもさほど葉の傷みが気にならないケースもあるようです。踏まれると細かな葉が密に茂るようになり、踏まれない場所は大きめの葉が伸び伸び育つ傾向にあります。 地域によって冬は枯れてしまうことがある ディコンドラは寒さにも比較的強いため、一般地では冬も枯れずに美しい葉姿を保ちます。ただし、寒冷地など凍結する地域では冬は枯れてしまうケースもあり、年間を通してグラウンドカバーにしたい場合は検討が必要です。冬に葉が傷んでも根が枯死していなければ翌春に再び成長を始めますが、再び地面を覆い尽くすまでには時間がかかり、5月頃まで待つ必要があります。 他の植物を圧倒することがある ディコンドラは茎葉をよく伸ばして旺盛に増え広がるため、条件が揃えば他の植物の生育を妨げ、庭の調和を乱すことがあります。特に日当たりがよい場所では、はびこりやすくなるので注意。生育範囲が広がりすぎている場合は、適宜抜き取って調整しましょう。 ディコンドラはハンギングにもおすすめ Purrfect_photo/Shutterstock.com ディコンドラは枝垂れるように生育するため、高い場所に飾るハンギングバスケットや吊り鉢などで重宝します。鉢の縁からはみ出すように枝垂れさせると流れるようなラインが生まれ、寄せ植えでは動きのあるデザインに仕上がるのでおすすめ。特にシルバーグリーンの葉色のアルゲンテア種は、カラーリーフとしての役割も果たしてくれます。 ディコンドラの種類 Hank Asia/Shutterstock.com ディコンドラは、主に2種が国内で流通しています。この章では、それぞれ入手しやすい園芸品種についてご紹介します。 シルバーフォール Lana B/Shutterstock.com シルバーグリーンのアルゲンテア種の園芸品種。葉の表面が細かい産毛で覆われているため、光に当たると輝いてシルバーがかって見えるのが特徴です。日当たりがよく、乾燥ぎみの土壌を好み、蒸れると葉が傷みやすい傾向にあります。 エメラルドフォール Helen Pitt/Shutterstock.com 鮮やかなグリーンの葉をもつミクランサ種の園芸品種。日なた〜半日陰の環境で生育し、やや湿り気のある土壌を好みます。 ディコンドラの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4〜8月植え付け・植え替え:3月下旬〜5月上旬、9月中旬~10月肥料:3月下旬〜5月上旬、9月中旬~10月種まき:4月中旬〜6月、9月下旬〜10月 ディコンドラの栽培環境 Orest lyzhechka/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 ディコンドラは種類によって適した環境が異なるので、それぞれの性質に応じた栽培をするのがポイントです。 【アルゲンテア種】 日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰では葉の発色が悪くなり、徒長して株姿が乱れやすくなるので、必ず日当たりのよい場所で栽培してください。乾燥にもよく耐える丈夫な性質で、逆に湿り気が多いと葉が黒ずんでくることがあります。 【ミクランサ種】 日当たり・風通しのよい場所を好みますが、半日陰でも十分生育します。やや湿り気のある土壌を好み、乾燥しすぎると葉の縁から枯れ込んでくることがあるので注意しましょう。 耐寒性・耐暑性 ディコンドラの耐寒性はマイナス5℃前後とされていますが、氷点下になる環境では枯死する恐れがあるため、0~5℃以上を保つと安心です。温暖な地域では常緑で越冬しますが、霜にあたると地上部が枯れこむため注意し、寒冷地では鉢植えにして室内に取り込むとよいでしょう。ミクランサ種は比較的寒さに強い特徴があります。暑さには強いため、特に対策は必要ありませんが、極端な乾燥や過湿には注意が必要です。 ディコンドラの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり cam3957/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 真夏は、気温が上がっている昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 地中に水分があるため、ほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥し、茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げるようになると、水を欲しがります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 アルゲンテア種は多湿にすると株が弱るので、水の与えすぎには注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。 ミクランサ種は湿り気のある土壌を好むので、水切れして完全に乾燥させないように管理することが大切です。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥は不要です。ただし、株に勢いがないようであれば、液肥を与えて様子を見ましょう。 【鉢植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきます。生育期に株に勢いがないようであれば、適宜液肥を与えましょう。 注意する病害虫 ディコンドラは強健で育てやすく、病害虫の心配はほとんどありません。 ディコンドラの詳しい育て方 種まき Kunlanan Yarist/Shutterstock.com ディコンドラは、アルゲンテア種、ミクランサ種のいずれも種まきから育てることができます。発芽適温は20〜22℃で、種まきの適期は4月中旬〜6月か9月下旬〜10月です。 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境になじみやすいことです。また敷地が広くてたくさんの苗を植え付けたい場合は、コストカットにもなります。ただし、苗は春から花苗店に出回り始めるので、手軽に苗の植え付けからスタートするのもおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方は、後述の「植え付け・植え替え」の項に進んでください。 【直まき】 植えたい場所に2〜3粒ずつ点まきして薄く覆土し、水やりをしておきます。種同士の間隔は、50cmほどあけておきましょう。しばらく経つと、発芽が揃います。さらに本葉が出揃った頃に勢いのある苗を1本残し、徒長していたり虫に食われたりしている苗を間引きます。その後は茎葉を次々に伸ばし、旺盛に生育し始めます。 【ポットまき】 黒ポットに2〜3粒ずつ種子を播いて覆土し、水やりをしておきます。しばらく経つと、発芽が揃います。さらに本葉が出揃った頃に勢いのある苗を1本残し、徒長していたり虫に食われたりしている苗を間引きます。日当たりがよい場所で育苗し、根が回るほど十分に生育したら植えたい場所に定植します。苗が複数の場合は、株の間隔は50cmほどあけておきましょう。 植え付け・植え替え Vlyaks/Shutterstock.com ディコンドラの苗の植え付け適期は3月下旬〜5月上旬か9月中旬~10月です。苗を購入する際は、節間が間のびしておらず、がっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗をポットから出して植え付けます。苗が複数の場合は、50cmほどの間隔を取っておきましょう。植え付けた後に、たっぷりと水やりします。 数年は植えたままにしてもかまいません。大株に育って窮屈そうにしていたら、掘り上げて株分けし、植え直すとよいでしょう。 【鉢植え】 5〜6号鉢を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きし、高さを決めてから植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1回は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、前よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 増やし方 Nataly Studio/Shutterstock.com ディコンドラは挿し芽、株分け、種まきで増やすことができます。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って土に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、ディコンドラは挿し芽で増やすことができます。 ディコンドラの挿し芽は容易で、生育期ならいつでも可能です。新しく伸びた茎葉を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎葉(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を数枚取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり・風通しのよい場所に移動し、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【株分け】 ディコンドラの株分け適期は、3月下旬〜4月頃です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。根をほぐし、数芽ずつ付けて切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【種まき】 ディコンドラは容易に種まきして栽培できます。花が終わった後に花がらを摘まずにそのままにして種子を作らせ、採取したら密閉袋に入れて保存しておき、適期に種まきします。種まきの方法は、前述の種まきの項目を参照してください。 ディコンドラをグラウンドカバーにして雑草対策を Mert F. Tosun/Shutterstock.com 地表を這うように茎葉を旺盛に伸ばすディコンドラ。ハート形の愛らしい葉がディコンドラが密に茂るため、雑草対策にも一役買ってくれます。温暖な地域では冬もみずみずしい葉を保つので、グラウンドカバーとして取り入れてはいかがでしょうか。
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一・二年草

【保存版】リナリア(姫金魚草)の育て方12カ月カレンダー 夏越し・冬越しのポイント
リナリアの基本情報 V. Tarasenko/Shutterstock.com 植物名:リナリア学名:Linaria英名:Linaria、Clovenlip toadflax和名:ヒメキンギョソウその他の名前:ムラサキウンラン科名:オオバコ科属名:ウンラン属(リナリア属)原産地:北半球の温帯形態:一年草、宿根草(多年草) リナリアは、オオバコ科(ゴマノハグサ科)ウンラン属の一年草、または宿根草で、北半球の温帯に150種ほどが分布しています。日本で主に流通している一年草のリナリア(姫金魚草)の原産地はヨーロッパで、宿根リナリアは地中海沿岸など。いずれも寒さに強い性質を持っています。草丈は一年草のリナリアが30〜40cm、宿根リナリアが40〜100cm。こぼれ種で増えるほど強健で、ビギナーでも栽培しやすい植物です。 日本のガーデニングでは、リナリアといえば、姫金魚草(ヒメキンギョソウ)の別名を持つ一年草が最もポピュラーですが、越年して毎年開花する宿根リナリアも認知度が上がってきています。ちなみに姫金魚草という名は、「金魚草を小さくしたような花」という意味合いですが、花姿が似ているだけで実際はリナリアと金魚草は近縁種ではありません。 リナリアの花や葉の特徴 tamu1500/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:4〜5月(一年草)、5〜7月(宿根性)草丈:30〜60cm(一年草)、50〜70cm(宿根性)耐寒性:普通耐暑性:普通花色:赤、白、ピンク、黄、紫、複色 リナリアは細長くて小さい葉が密につき、枝分かれしやすくこんもりと仕立てることのできる草花です。 一つひとつの花は小さいのですが、花穂を長く立ち上げて鈴なりに開花するので色の塊となってよく映え、庭を華やかに彩ります。開花は一年草が主に4〜5月で、宿根草は5〜7月。花色は赤、ピンク、黄、紫、複色などがあります。 リナリアの名前の由来と花言葉 tamu1500/Shutterstock.com リナリア(Linaria)の花名は、ギリシア語の「linon」(亜麻)が由来とされています。細い葉の形が亜麻の葉に似ていることから、リナリアと呼ばれるようになりました。 リナリアの花言葉には、「この恋に気付いて」「乱れる乙女心」「幻想」「悲しみを和らげる」などがあります。 「この恋に気付いて」は、小さく可憐な花をたくさんつけるリナリアが、密かに恋心を抱き続けている女性の姿をイメージさせるためです。 「乱れる乙女心」は、風に揺れる花が恋に揺れ動く乙女心をイメージさせることからで、「幻想」は、透明感があって儚い花姿が幻想的な雰囲気を醸し出していることからです。 「悲しみを和らげる」は、リナリアがどんな環境下でもしっかり根を張って成長し、花を咲かせるため、逆境にある人を癒やして勇気づけるためです。 リナリアの代表的な種類 日本で主に流通しているリナリアの種類についてご紹介します。 リナリア・マロッカナ GoodToKnowTravel/Shutterstock.com リナリア・マロッカナ(Linaria maroccana)は、その名のとおり、モロッコ原産の一年草です。草丈は20~50cm、直立する茎に線形の葉を互生葉序に付け、あまり広がりません。花は仮面状唇形の小花を総状花序に咲かせます。マロッカナを交配親として多くの園芸品種が生み出され、多様な花色があります。丈夫で育てやすく、種子から育てることも可能な品種です。 グッピーシリーズ zzz555zzz/Shutterstock.com リナリア・マロッカナの園芸品種‘グッピー’(Linaria maroccana ‘Guppy’)で、一年草。草丈が20〜25cmに抑えられた矮性種です。草丈が低くまとまるので、寄せ植えなどで重宝します。花色は濃いピンク、淡いピンクの中心に濃いピンクが入る2色咲き、淡い青紫、黄、白など。 リップルストーン Matt Hopkins/Shutterstock.com ‘リップルストーン’と呼ばれていますが、学名はリナリア・アエルギネア‘ネオンライト’(Linaria aeruginea 'Neon light')で、ちょっとまぎらわしいですね。草丈が15cmほどに抑えられた矮性種です。明るいシルバーリーフが美しく、茎葉が匍匐する性質を持っています。花色は茶、淡い紫、黄、ピンクなど。 リナリア・プルプレア(パープレア) Linda Harms/Shutterstock.com 宿根リナリア(Linaria purprea)で、草丈は40〜70cm。特に寒さに強い性質を持っています。花色は淡い紫で、花穂を長く立ち上げて咲き、一年草のリナリアとは少し花姿が異なります。葉色もシルバーがかった爽やかなグリーンで、パステル調の紫の花色ともよく調和し、楚々とした風情を醸し出します。 花は控えめな小花で、細くすっきりとした花姿のため、他の花と喧嘩することなく引き立て役にもなります。どんな花にも合わせやすく、開花期がバラの最盛期と重なるため、ローズガーデンにもおすすめです。白やピンク色の花を咲かせる品種もあります。 また、草丈を生かしてボーダーガーデンの後方に配置するのもよいでしょう。草丈が高くなるので、あまり鉢植えには向きません。一年草のリナリアと同様に、こぼれ種でよく増えます。 リナリア・ブルガリス Orest lyzhechka/Shutterstock.com リナリア・ブルガリス(Linaria vulgaris)はヨーロッパ原産、宿根性のワイルドフラワーです。別名「ホソバウンラン」としても親しまれていて、イギリス郊外などでよく見られます。花径1.5cmほどの黄色い小花はキンギョソウに似ていますが、草丈が60cm程度に高くなり、キンギョソウとは異なります。耐寒性、耐暑性ともに強く丈夫なうえに開花期が長いのが特徴です。 リナリア ‘アプリコットチャーム’ JurateBuiviene/Shutterstock.com アプリコットカラーの繊細な花姿ですが、強健な原種のパープレアとダルマチカの交配種のため、成長が早く丈夫で育てやすい品種です。’アプリコットチャーム’は流通名であり、学名はLinaria‘Peachy'(リナリア ピーチイ)です。 4-7 リナリア‘マロンパレット’ イベリア半島原産のリナリア・アエルギネア(Linaria aeruginea)の新色です。花は優しい色合いのグラデーション状に咲き、開花時期は6~8月と長めです。宿根性ですが、一年草として扱われることもあります。 4-8 リナリア‘アールグレイ’ 産毛のあるシルバーリーフと、儚げな白いフリル状の小花が特徴のリナリア‘アールグレイ’(Antirrhinum pulverulentum ‘Earl Grey')。耐寒性常緑多年草のため、寒さに強く、春から秋まで長く咲くのが特徴です。 リナリアの栽培12カ月カレンダー 開花時期:3月中旬~7月中旬(一年草)、5~7月(宿根草)肥料:4月、10~11月植え付け:10月下旬〜11月上旬、3〜4月種まき:9月下旬~10月 リナリアの栽培環境 Nokzd /Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり・屋外】日当たりがよく、高温多湿を避け、水はけと風通しのよい場所が適しています。 【日当たり・屋内】屋外での栽培が基本ですが、室内に置く場合は日当たりがよく、風通しのよい場所を選びます。 【置き場所】酸性土壌を嫌うため、植え付け前に苦土石灰をまいて土壌改良を行うとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 リナリアは耐暑性、耐寒性ともに比較的強い植物です。ただし、高温多湿には弱いため、夏前に切り戻しをして、涼しい場所に移して管理するとよいでしょう。とくに、一年草タイプは耐暑性に弱い種が多いので、直射日光を避けるなどの暑さ対策が必要です。また、その年に植えた苗の冬越しは、不織布で覆うなどの防寒対策を施したほうが良いでしょう。 リナリアの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 酸性に傾いた土壌を嫌うので、植え付ける3〜4週間前に苦土石灰を散布して土に混ぜ込んでおきましょう。さらに1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性化成肥料を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。水はけの悪い場所では、川砂やパーライトなどを施し、周囲より土を盛って土壌改良しておくとよいでしょう。このように事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり Osetrik /Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 【地植え】 地植えの場合は地中から水が上がってくるので、根付いた後はほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥し、茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、多湿にすると株が弱るので、水の与えすぎには注意。土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ出すと、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。冬は夕方に水やりすると凍結の原因になるので、十分に気温が上がった真昼に水やりしましょう。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 一年草の場合は、植え付けの際に肥料を施してあれば、必要ありません(鉢植えで使用する市販の培養土には、ほとんどの場合肥料が配合されています)。しかし葉色が冴えなかったり、株に勢いがない場合などには、液体肥料を施して様子を見ましょう。 多年草の場合も同様ですが、越年した後は、毎年春の生育期を迎える少し前に、緩効性化成肥料を株の周囲に均一に施し、土に馴染ませます。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 リナリアの栽培では、苗立枯病に注意します。 苗立枯病は、種まき後のまだ幼い苗に発生しやすい病気で、全体が黒ずんでやがて枯死します。土壌に生息する病原菌が原因で、高温多湿の条件下で感染しやすくなります。 【害虫】 リナリアの栽培では、アブラムシやイモムシなどの発生に注意します。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目も悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。イモムシはチョウやガの幼虫で、葉を旺盛に食害します。幼虫が大きくなると丸坊主にしてしまうほど被害が甚大になり、また薬剤が効かなくなることもあるので、発見次第対処することが大切です。割り箸などでつまんで取り除くか、適応する薬剤を散布するとよいでしょう。スプレータイプの薬剤を利用すると便利です。 リナリアの詳しい育て方 苗の選び方 苗を選ぶ際は、枝数が多くてつぼみがたくさんあり、葉が生き生きと枝元まできれいに生えているものを選ぶようにしましょう。また、茎がしっかりしていて全体が引き締まり、枝数が多い間延びした感じがしない苗がおすすめです。 植え付けと植え替え AlenKadr/Shutterstock.com リナリアの植え付け適期は、種から育てて育苗した場合は10月下旬〜11月上旬、花苗店で苗を購入する場合は3〜4月です。その際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 【地植え】 土作りをしておいた場所に苗よりも一回り大きなを穴を掘り、根鉢を崩さずに植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、15〜20cmの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、5〜6号鉢を準備しましょう。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。リナリアの苗を鉢に仮置きして高さを決めたら、ポットから出し、根を傷めないように植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 剪定・切り戻し mihalec/Shutterstock.com 花が咲き終わったら、花茎の元から花がらを摘み取りましょう。こまめに花がら摘みを行うことで、株が傷みにくくなりますし、病害虫予防にもつながります。花が一段落したあとは、草姿が繁茂しすぎて乱れた様子になってくるので、草丈の半分ほどまで刈り取りましょう。切り戻しによって株が勢いを取り戻すと、わき芽から花茎が出て、二番花を楽しむこともできるでしょう。 日常のお手入れ しっかり根付いて株が充実してきたら、茎の頂部を切り取りましょう。するとわき芽が伸び出します。この作業を繰り返すと茎葉の数が増え、こんもりと茂って倒れにくくなるとともに、花数も多くなります。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com リナリアは、ビギナーでも種まきから育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。ただし、リナリアの苗は春から花苗店に出回り始めます。手軽に栽培したいなら、苗の植え付けからのスタートがおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方は、前述の「植え付け」の項を参照してください。リナリアの発芽適温は15〜20℃。種まき適期は、一般地で9月下旬〜10月上旬です。まず、種まき用トレイに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種を3〜5粒ずつ播きます。リナリアの種はごく小さく、発芽の際に光を必要とする「光好性種子」のため、土は薄くかける程度にしましょう。最後に浅く水を張った容器に入れて、底から吸水させます。これはジョウロなどで水やりすると種が流れ出してしまうことがあるからです。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に底から吸水させましょう。7〜10日で発芽します。発芽後は日当たりのよい場所で管理します。本葉が2〜3枚ついた頃、黒ポットに植え替えて育苗しましょう。その際、水やりのしすぎに注意し、乾かし気味に管理することがポイントです。1カ月ほど育苗し、苗が充実したら花壇や鉢などに植え付けます。 リナリアが枯れる理由 リナリアは高温多湿の環境に弱く、蒸れは枯れる原因になります。苗が未熟な場合は、過湿によって苗立枯病にかかる場合もあります。梅雨時期はとくに蒸れやすいので、水をやり過ぎないように注意しましょう。株が混み入っている場合は切り戻しを行って、風通しを良くしておくことをおすすめします。 リナリアで春色の景色を作ろう! Imagepocket/Shutterstock.com 春に開花するリナリアは、花色が豊富で庭やベランダを華やかに彩ってくれる草花の一つです。ほかの花とも相性よくまとまり、寄せ植えや切り花の花材としても重宝。こぼれ種で増えるほど生命力が強いので、手入れの手間がかからず初心者にも育てやすい花です。ぜひ春に向けて迎え入れる準備を始めてはいかがでしょうか?
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宿根草・多年草

カマシア(カマッシア)の育て方|植えっぱなしで毎年咲く! 青い花がナチュラルガーデンに似合う球根花の魅力と栽培のコツ
カマシア(カマッシア)の基本情報 Rhoenbergfoto/Shutterstock.com 植物名:カマシア学名:Camassia英名:camas、quamash、Indian hyacinth、wild hyacinthなど和名:ヒナユリ(カマシア・クアマシュ)、オオヒナユリ(カマシア・ライヒトリニー)その他の名前:カマッシア科名:キジカクシ科属名:カマシア属原産地:北アメリカ西部、カナダ南西部(ブリティッシュコロンビア、アルバータ)形態:宿根草(多年草) カマシアの学名はCamassia。キジカクシ科カマシア属の球根植物で、旧分類ではユリ科に分類されることもあります。ライフサイクルは以下のとおり。秋に球根を植え付けて冬越しさせると、4月下旬〜6月上旬頃に開花。開花後は茎葉を残し、光合成によって球根を太らせたのち、夏前には葉が黄変して休眠します。一度植え付ければ毎年開花を楽しめます。 カマシアの原産地は北アメリカ。冬に雨が多く降る気候で、暑さ寒さに強い性質です。自生地では湿りけのある平原地帯に多く群生し、満開時には見応えのあるシーンが展開します。 カマシア(カマッシア)の花や葉の特徴 MiSchu/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:4月下旬〜6月上旬草丈:40〜100cm耐寒性:強い耐暑性:強い花色:青、紫、白、クリーム カマシアの開花期は4月下旬〜6月上旬で、花色は青、紫、白、クリームなど。6枚の花弁をもつ星形の花で、サイズは3〜5cm。地際からやや幅が広い線状の葉を茂らせて花茎を長く立ち上げ、1本の花茎に30~50輪の花をつけ、下から順に咲き進んでいきます。草丈は40〜100cmで、花壇では中段から後段に向いています。半日陰の環境でも育つので、落葉樹の株元などに植えてもよいでしょう。カマシアの球根が出回るのは秋で、10〜11月が植え付け適期です。 カマシア(カマッシア)の名前の由来と花言葉 Elena Krivorotova/Shutterstock.com カマシアという名前は、学名から。これはアメリカ先住民ネズパース族の言葉で「甘い」を意味する「クアマッシュ」に由来し、カマシアの1種の球根を食用に利用していたことからとされています。種類により和名はヒナユリ(雛百合)、オオヒナユリ(大雛百合)があります。 カマシアの花言葉は「無垢な心」「強い信念」「忍耐」など。ふわふわと風に揺れる清楚な咲き姿は、庭に野趣感を添えてくれます。 カマシア(カマッシア)の種類 カマシアには、いくつかの種や園芸品種があります。ここでは、日本で流通している代表的な品種を取り上げてご紹介します。 カマシア・クシキー Kristine Rad/Shutterstock.com アメリカのオレゴン州北東部〜西中央部が原産地。5月頃、花茎を長く伸ばしてパステルブルーの花を下から順に咲かせます。1つの花茎に30〜50輪ほど咲くので、大変華やか。草丈は60cm前後になり、楚々とした咲き姿はナチュラルガーデンに向いています。 カマシア・クアマシュ ‘ブルーメロディ’ Galina Bolshakova 69/Shutterstock.com カナダ〜アメリカ西部に分布するクアマシュの園芸品種。4〜5月に濃い青紫の花を咲かせます。葉の縁に白い斑が入るのが特徴で、開花後もカラーリーフとして重宝します。草姿はややコンパクトで、草丈は30〜40cm。 カマシア・ライヒトリニー ‘カエルレア’ nnattalli/Shutterstock.com アメリカ、カリフォルニア州中部〜カナダ、ブリティッシュコロンビア州に分布するライヒトリニーの園芸品種。開花期は4月下旬〜5月で、濃い青紫の花を咲かせます。草丈は60〜100cm。耐寒性・耐暑性に優れます。 カマシア・ライヒトリニー ‘アルバ’ Peter Turner Photography/Shutterstock.com アメリカ、カリフォルニア州中部〜カナダ、ブリティッシュコロンビアに分布するライヒトリニーの園芸品種で、清楚な白い花を咲かせます。花穂を長く伸ばして30〜50輪が下から順に開花。草丈は70〜90cmになります。 植えっぱなしでもよく増え、自然な庭に調和 sanddebeautheil/Shutterstock.com カマシアが自生している地域は、日本の気候に比較的似ているため、放任してもよく育つ植物です。球根は数年植えっぱなしにしても、株が充実してよく増えていきます。宿根草とも相性がよく、開花リレーをして咲きつなぎ、ナチュラルガーデンを構成するのにおすすめです。 カマシア(カマッシア)の栽培12カ月カレンダー 開花時期:4月下旬〜6月上旬植え付け・植え替え:10〜11月肥料:3〜5月入手時期:8〜11月 カマシア(カマッシア)の栽培環境 haraldmuc/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰の環境でも育ちますが、極端に日当たりの悪い場所では、花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が乱れたりするので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけと水もちのよい、有機質に富むふかふかとした土壌を好みます。乾燥をやや苦手とするので、土が乾きやすい場合は腐葉土やバークチップで株元を覆うマルチングなどの乾燥対策をするとよいでしょう。冬に乾いた寒風が吹きつける場所は土壌が乾燥しすぎることがあるので、避けたほうが無難です。 耐寒性・耐暑性 カマシアは寒さに強く、地植えにしたままで冬越しできます。真夏の暑い時期は休眠するので、夏越し対策は不要ですが、鉢栽培にしている場合は涼しい半日陰に移動するとよいでしょう。また、自生地は冬に雨が多く降る気候のため、太平洋側など冬に乾燥しやすい地域では水切れに注意し、マルチングを施しておくとよいでしょう。 カマシア(カマッシア)の育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 種まきや植え付けの1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性化成肥料を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。土づくりをしてからしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために、茎葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 【地植え】 芽が出た後は、地中の水分で育つためほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 鉢栽培では乾きやすくなるので、日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 夏は葉を落として休眠するので、水やりを控えめにします。冬は、十分に気温が上がった日中に水やりをしましょう。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 土づくりの際に元肥を施しておきます。ただし鉢植えで市販の培養土を利用する際、土に肥料が配合されている場合は不要です。開花前の3〜4月に、追肥として緩効性化成肥料を施しておきます。また、速効性の液肥を利用してもよく、その場合は2週間に1回を目安に与えるとよいでしょう。花が終わったあと、球根を太らせる目的で液体肥料を与えます。 注意する病害虫 POOJA SAINI/Shutterstock.com 【病気】 カマシアの栽培では病気が発生する心配はほとんどありません。 【害虫】 カマシアに発生しやすい害虫は、アブラムシやナメクジなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ナメクジは花やつぼみ、新芽、新葉などを食害します。体長は40〜50mmで、頭にツノが2つあり、ぬらぬらとした粘液に覆われているのが特徴。昼間は鉢底や落ち葉の下などに潜んで姿を現しませんが、夜に活動します。植物に粘液の跡がついていたら、ナメクジの疑いがあるので夜にパトロールして捕殺するか、難しい場合はナメクジ用の駆除剤を利用して防除してもよいでしょう。多湿を好むので風通しをよくし、落ち葉などは整理して清潔に保っておきます。 カマシア(カマッシア)の詳しい育て方 球根の選び方 カマシアは苗で流通することは少なく、花苗店やホームセンターなどで販売されている球根を入手し、植え付けることからスタートするのが一般的です。購入の際は、球根がふっくらとして充実し、重みのあるものを選ぶとよいでしょう。メジャーな球根類ほど流通量が多くないので、買い逃さないよう、夏頃から始まるネットショップの予約などを活用すると確実です。 植え付け Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 球根の植え付け適期は、10〜11月です。 球根ではなく開花株などの苗を入手した場合は、早めに植え付けます。その場合は、根鉢をくずさないよう注意しましょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、球根より一回り大きな穴を掘って植え付け、球根の高さ1個分ほどを目安に覆土します。複数個を植え付ける場合は、球根2個分ほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 5〜6号鉢に約3球を目安に植え付けます。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を入れます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。球根より1回り大きな穴を掘り、等間隔に植え付け、球根の高さ1/2~1個分ほどを目安に覆土します。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 植え替え S.O.E/Shutterstock.com カマシアは、数年植えっぱなしにしたほうが、球根が増えてその分株数が増え、花の数も多くなるので、見栄えがよくなります。しかし何年もそのままにしておくと株が衰えてくるので、込み合っているようであれば、掘り上げて分球し、植え直しましょう。植え替えの目安は、地植えが3〜4年、鉢植えが2〜3年です。「来春は別の場所で咲かせたい」という場合は、休眠後に球根を掘り上げて雨の当たらない風通しのよい場所で保存し、秋の適期に植え付けてもかまいません。 花がら摘み Flower_Garden/Shutterstock.com カマシアの終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも終わった花を残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まるので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして花がつきやすく、長く咲き続けてくれます。 花後の管理 AngieC333/Shutterstock.com カマシアの開花が終わった後は、放射状に伸ばす細長い葉が地上に残ります。「邪魔になるからしばっておこう」と、ひもなどで小さくまとめてしまう姿もしばしば見られますが、これはNGです! カマシアは花が終わった後に葉が光合成を行って、球根に養分を送って太らせることで、来年の春に再び花を咲かせるエネルギーにします。そのため、葉全体にしっかりと太陽の光に当てることが大切なのです。小さくまとめてしまうと葉に光が当たる部分が少なくなり、光合成が十分に行えません。その結果、球根に送る養分が不足して、翌年に咲く花も充実しなくなるので注意しましょう。夏前になると葉が黄色くなり、地上部は枯れて休眠します。全体が枯れたら地際で刈り取りましょう。 増やし方 laenon/Shutterstock.com 球根植物のカマシアは地下の球根が分かれて増えていくので、掘り上げて分球し、増やすことができます。大株に育って込み合っているようなら、一度掘り上げてみてください。適したタイミングは、地上部が枯れて休眠に入る6月頃です。たくさんついている球根を分けて、ネットなどに入れて風通しのよい半日陰などに吊り下げて保存しておきましょう。球根植え付け適期の10〜11月に植え直します。 カマシア(カマッシア)についてよくある質問 Tom Meaker/Shutterstock.com この章ではカマシアに多く寄せられる質問に回答します。 Q. カマシアの球根は食べられますか? A. カマシア・クアマシュの球根は、アメリカの先住民が食用にしていたとされています。しかし、日本では園芸用として流通しており、食用として販売されることはまずありません。食用として栽培されたものではないので、球根を調理することは避けましょう。また、ほかの毒性のある球根と混同してしまうリスクもあるので、植え付けた球根を採取して食用にすることも避けてください。 Q カマシアの和名は何ですか? A. カマシアの和名は「ヒナユリ」「オオヒナユリ」です。和名でヒナユリと呼ばれるのは、草丈40~80cmで、全体的にほっそりとコンパクトな印象のカマシア・クアマシュ。草丈100~150cmとより大型で存在感があるカマシア・ライヒトリニーはオオヒナユリと呼ばれます。また、花姿がヒヤシンスに似ていることから、英名では「インディアン・ヒヤシンス」「ワイルド・ヒヤシンス」などと呼ばれています。 販売時期を忘れずにカマシアの球根を育ててみよう Alex Manders/Shutterstock.com 淡いブルーや青紫、白の花を咲かせ、エレガントな表情を見せるカマシア。6弁花の小さな花が順次咲き上がる姿は美しく、切り花にも向くためインテリアに飾るのもおすすめです。秋に、庭やコンテナに植え付けてはいかがでしょうか。
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野菜

【種イモは食べないで】春のジャガイモ栽培、初心者が失敗しないための基本まとめ
効率よく進めるジャガイモ春栽培(地植え)の全体スケジュール ジャガイモ栽培は家庭菜園でも、種イモの重量の約8〜12倍の収穫が期待できる作物。自分で育てることで「手元に返ってくる実」がかなり多く、物価高の今、家計へのインパクトも大きめ。ホームセンターでは今まさに、ジャガイモの種イモ販売がスタートしています。まずは効率よく、ジャガイモ栽培を成功に導くための全体スケジュールを確認しましょう。 1 植え付け地(畑)の土の状況確認 ジャガイモは連作障害が出やすい作物。前年ジャガイモを栽培した場所では病気が出やすくなります。また、ジャガイモと同じナス科の以下の作物を栽培した場所でも同様です。 <ナス科の野菜>トマト、ナス、ピーマン、トウガラシなど 同じ場所を避けるのが理想ですが、避けられない場合は連作障害を防除する資材を使って、土対策をします。 2 必要なら除草(植え付けの2週間前) 除草剤を使う場合は、効果の期間が2週間程度の短いものを選びます。 草丈が小さい場合はスコップで天地返しをする物理的な除草でOKの場合も。天地返しの後、根ごと雑草を除去。 3 堆肥・元肥を施し、畝立て(植え付けの10日~2週間前) michal812/Shutterstock.com 畑づくりでは、石灰を入れて土の酸度調整をすることが多いですが、ジャガイモは酸性の土を好むので、石灰は基本的に不要です。1㎡あたり完熟堆肥約2kgとP-N-K:8-8-8の化成肥料を約100g施し、よく耕します。肥料の入れすぎは葉ばかり茂ってジャガイモが太らない原因になるため、控えめを意識しましょう。 連作せざるを得ない場合は、連作障害を防除する資材を使って対策。 幅60〜70cm、高さ15〜20cmの畝を立てます。ジャガイモ栽培は種イモの腐敗を防ぐために、畝を立てて排水性をよくするのがポイント。15〜20cmの畝なら通常の雨に十分対応できます。 Viktor Sergeevich/Shutterstock.com 4 種イモの入手 2と3で、畑の土が整うまでの間に種イモを入手しましょう。3月下旬になると売り切れてしまうことが多いので、今すぐ植えられなくても3月上旬までには入手しておくと安心です。 5 種イモの植え付け(以下の工程は後述) 6 芽かき 7 1回目の土寄せ、病害虫対策 8 2回目の土寄せ、病害虫対策 9 花摘み 10 葉が8割ほど枯れたら収穫 ジャガイモの品種の選び方 ジャガイモにはさまざまな品種があり、品種ごとに 味や食感 収穫時期 保存性 が異なり、それは遺伝で決まっています。トマトのように「水を控えめに育てたら甘くなる」というような栽培方法による違いはあまり出ないので、目的を決めて最適な品種選びをしましょう。 ジャガイモの品種ごとの特徴一覧 左から/きたあかり、男爵、メークイン、とうや 品種きたあかり男爵メークインとうや植え付けから収穫まで約3カ月〜3カ月半約3カ月〜3カ月半約4カ月約3カ月〜3カ月半味のタイプ甘みが強いホクホク、粉吹き系しっとり、ねっとりなめらか食感保存性2カ月を目安に早めに食べ切るのが◎2〜4カ月が目安。保存しやすい。2〜4カ月が目安。保存しやすい。2〜6カ月が目安。条件がよければ冬まで。ひとこと掘りたて最高! ポテサラ、グラタンなどコロッケの定番肉じゃが・カレー向き芋の形がそろいやすく、収量安定 *収穫期間は天候や地域により前後します。 <迷ったらこの選び方> ✔ 味優先 → キタアカリ✔ 保存優先 → 男爵 or メークイン✔ 安定優先 → とうや 種イモは食べてもいい? 答えは「食べてはいけません」。その理由を、分かりやすく解説します。 Jose Luis Vega/Shutterstock.com 理由① 発芽抑制処理をしていない=毒素が増えやすい 市販の「種イモ」は、植えるために発芽しやすい状態に管理されています。ジャガイモは光に当たったり、芽が伸びたりするとソラニン・チャコニンという天然毒素(アルカロイド)を増やします。 緑色になった芋 芽が伸びた芋 は特に要注意。種イモは発芽前提なので、食用よりも毒素が増えやすい状態といえます。日本では毎年のように発芽・緑化したジャガイモによる食中毒が報告されています。食べると吐き気や嘔吐、めまいなどの症状が出て、重症化すると神経症状が出ることもあります。 植えるための種イモを食べるのは、避けましょう。 理由② 消毒処理されている場合がある 種イモは病気予防のために消毒処理されていることがあります。流通時の表示に「食用不可」と書かれていることも多いです。これは安全上の理由です。 スーパーのジャガイモは植えられる? 種イモよりもスーパーで売っているジャガイモのほうが手に入りやすいし、やや安い。では、これを植えればいいのでは? と思うかもしれません。もちろん植えられなくもないですが、おすすめはしません。その理由を解説します。 4045/Shutterstock.com 理由① 発芽抑制剤が使われていることがある スーパーのジャガイモは、長期間芽が出ないように発芽抑制処理がされている場合があります。この場合、芽が出にくかったり、生育が不安定になります。 理由② 病気を持っている可能性がある 最大の問題はここ。ジャガイモはウイルス病に弱い作物です。スーパーのジャガイモは「食用基準」で選別されており、栽培時に問題となるウイルスに関して検査されていません。 もしウイルス感染しているイモを植えると: 葉が縮れる 収量が極端に落ちる 周囲の畑に広がる ということが起こります。一方、栽培用に作られた種イモは、国の基準をクリアした「検査済み」。病害検査済み、ウイルスフリー管理、産地管理、品種純度保証というコストがかかっているため、種イモは食用のものより高いのです。それは「安心」のコストです。 食用のスーパーのジャガイモとホームセンターにある種イモは、同じように見えてじつは違うということがお分かりいただけたでしょうか。「種イモは食べない」「スーパーのジャガイモは植えない」のが、楽しく安全な家庭菜園の基本です。 ジャガイモの植え付けの基本 ◾️植え付け適期 関東:2月下旬〜3月中旬 寒冷地:4〜5月(霜の心配がなくなってから) ■ 種イモの準備 1片40〜60gを目安に、それより大きい種イモは1片が約40gになるよう、芽を残して切り分けます。切り口は1〜2日、日陰で乾かし、腐敗を防ぎます。乾かすひと手間が成功率を上げます。ただし、植え付け前後の天気次第では切らないほうがいいこともあります(後述)。 ◾️植え付け Radovan1/Shutterstock.com ジャガイモは「乾いている状態でスタートできるかどうか」が、最初の分かれ道です。植え付け後、2〜3日は晴れの日が続く日を選んで植えるのがベスト。でも難しい場合は、種イモを切らずに植えることで腐敗を防ぎます。 植える際は、深さ約10cm、株間約30cmで、芽を上にして植えます。 ◾️水やり 地植えでは基本的に不要です。 初心者がつまずく4つのポイント ① 芽かきをしない 芽がこれくらいのうちに芽かきを。zoyas2222/Shutterstock.com 植え付け後、2〜4週間すると芽が地上に出てきます。その芽が10cm程度になったら「芽かき」をします。 【なぜやるの?】 ジャガイモは「芽の数=茎の数」。茎が増えると、それぞれにイモがつきます。でも、養分は限られています。芽が多いとそれだけ養分が分散して、1個あたりが小さなイモになってしまうのです。 【どうやるの?】 太くて元気な芽を2〜3本選ぶ それ以外は根元を指でひねって折る 折った芽は畑に放置しないで捨てる ② 土寄せを忘れる ジャガイモは生育過程で2回、株元に土を寄せる「土寄せ」を行います。 【なぜやるの?】 ジャガイモは「地下茎」がふくらんでイモになります。もしイモが地表近くに出て光に当たると、緑色になります。緑色の部分はソラニンなどの毒素が増え、食べられなくなってしまいます。この毒化を防ぐために、土寄せは大事な工程。 さらに、土寄せにはもう1つ意味があります。土を寄せると、地下茎が増えるスペースができ、イモが太ります。 つまり、安全のため+収量アップのために、土寄せを行います。 【どうやるの?】 Viktor Sergeevich/Shutterstock.com 1回目:草丈15〜20cmになった頃、株元に土を寄せ、かまぼこ状の畝にします。茎の根元が5〜10cm埋まるくらい。 2回目:1回目から2〜3週間後。草丈が25〜30cmになった頃(だいたい花が咲く前後)。1回目と同様に行います。 土寄せをしないと土の表面にジャガイモが露出して緑色に。緑色になったら毒性があるため食べない。Reflexpixel/Shutterstock.com ③ 肥料をやりすぎる 元肥を適量施していれば、基本的に追肥はしなくても十分イモはできます。葉色がしっかり緑で順調に育っているなら、家庭菜園ではそのまま育てるのが安全。むしろ肥料の与えすぎは、葉ばかり茂ってイモが太らない原因になります。元肥中心でOK。 ④ 早く掘りすぎる 順調に生育して開花したジャガイモの花。Orest lyzhechka/Shutterstock.com 早く掘りすぎると芋が未熟で傷みやすくなります。「花が終わって2〜3週間」は1つの目安ですが、花が少ない品種もあるので、初心者は葉の枯れ具合で判断するほうが確実です。 【なぜ待つの?】 イモは、地上部が枯れる直前までデンプンを蓄え続けています。早く掘ると、まだ太っていなかったり、皮が薄く傷みやすい状態で、保存に適さない場合があります。 地上部が枯れれば、「もうイモに栄養を送らない」という合図。そこまで待つことで、皮が硬化し、保存性が高まります。 【いつ掘る?】 Spring Melody/Shutterstock.com 地上部が8割ほど黄色くなり、倒れて枯れてくる できれば晴れが続く日を選ぶ 試しに1株掘り上げ、皮を指でこすって簡単にむけるなら、まだ早いことが多い 【どうやって掘る?】 収穫は、雨の翌日を避け、土が乾き気味のときに行う。プランターは掘り上げる2〜3日前に水やりを止める(湿りすぎ防止) 株元からいきなりスコップを入れず、30cmほど外側にスコップを入れるとイモを傷つけません 土を持ち上げて、手でイモを探す 収穫後は日なたに放置せず、日陰で数時間乾かす 傷があるイモは先に食べ、保存に回さない 収穫したジャガイモの保存方法 掘りたてのイモは表面が湿っていたり、小さな傷がある場合があります。そのまま箱などに入れて保存すると、傷口から菌が入ったり、腐敗しやすくなったりします。ですから、いったん日陰で乾かします。 【保存前のポイント】 土は軽く落とす程度で、水で洗わない 日光に当たると緑化してソラニンなどの天然毒素が増えてしまうため、直射日光を避ける 風通しのよい日陰で数時間〜半日ほど乾かし、表面が乾けばOK。 【保存場所】 理想は10℃前後で風通しのよい暗い場所。家庭なら玄関の涼しい場所や床下収納などの冷暗所がおすすめです。 1個腐敗したイモがあると全体に腐敗が及んでしまうため、1〜2週間に1度チェックして傷んだイモは早めに取り除きましょう。 ジャガイモ栽培でよくある病害虫Q&A Q1 葉が黄色くなってきました。病気ですか? 下葉から自然に黄色くなる → 収穫が近いサインです。そのままでOK。 全体に葉色が薄く元気がない → 肥料不足の可能性があるので、少量追肥を。 斑点が広がる → 疫病の疑い ※梅雨前後は疫病が出やすいので、早めに葉を取り除き、広がる場合は株ごと処分。 斑点は疫病の疑いあり。被害が広がる前に抜き取る。FotoHelin/Shutterstock.com Q2 葉が縮れています ウイルス病にかかったジャガイモの葉。Asif Naseem/Shutterstock.com アブラムシによるウイルス病の可能性があります。一度感染すると治りません。周囲への感染防止のため、気づいたら病株は早めに抜き取ります。 Q3 テントウムシみたいな虫がいる Andrew Allen, BushAlex/Shutterstock.com それ、ニジュウヤホシテントウかもしれません。網目状に食べられた葉があれば確実。葉を食べられると土中のジャガイモに栄養が届かず、実つきが悪くなります。見つけ次第捕殺しましょう。 ※普通のテントウムシは益虫なので区別を。点が多いのがニジュウヤホシテントウ。 Q4 イモが腐っていました 排水不良、植え付け直後の長雨、種イモの切り口未乾燥などが原因です。畝を高めにし、切り口を乾かすのが予防策。 【まとめ】 nednapa/Shutterstock.com ジャガイモは、手間をかけなくても応えてくれる作物です。けれど、「種イモを選ぶ」「芽を整理する」「土を寄せる」といった基本を押さえるかどうかで、収量も安全性も大きく変わります。 掘り上げたときの土の匂いと、手のひらいっぱいの新ジャガ。その瞬間の喜びは、スーパーでは買えません。 春の今こそ、ジャガイモ栽培を始めてみませんか。
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宿根草・多年草

洋ランなのに寒さに強い? 初心者でも「2カ月咲かせ続ける」シンビジウムの育て方
シンビジウムの基本情報 nnattalli/Shutterstock.com 植物名:シンビジウム(シンビジューム)学名:Cymbidium英名:Cymbidium、Orchid、boat orchid和名:霓裳蘭(ゲイショウラン)その他の名前:シンビデューム、ラン科名:ラン科属名:シンビジウム属(シュンラン属)原産地:アジア、オセアニア形態:多年草 シンビジウム(Cymbidium)は、おもに東アジアから東南アジアに自生するラン科の植物で、日本に出回っているものは、それらの原種を交配し、品種改良したものです。大きく豪華な花を持つシンビジウムですが、近年はコンパクトで場所を取らない「テーブルシンビ」や、中国や日本に自生しているシュンランなどの清楚なタイプのシンビジウムと交配した「和蘭」の人気も高まっています。これらシンビジウムの自生地は冷涼な地域が多いため、ラン科の中では耐寒性が高いという特徴があります。 シンビジウムの歴史 motive56/Shutterstock.com 海外のシンビジウムが日本に入ってきた歴史は古く、1859年にトーマス・グラバーによって上海経由で持ち込まれたとされています。そのとき入ってきたのがシンビジウム・トラキアナム(Cymbidium tracyanum)で、日本で最初に持ち込まれた洋ランだといわれています。当時の株はその後も株分けなどで増えて今も残り、「グラバーさん」という愛称で栽培されています。シンビジウムは胡蝶蘭とともに、細胞培養による増殖方法であるメリクロン技術が確立されて同一の性質を持つ株が大量に生産できるようになると、鉢花として一気に人気が出て親しまれるようになりました。 シンビジウムの花や葉の特徴 Nerssesyan/Shutterstock.com 園芸分類:ラン開花時期:12〜4月草丈:30〜80cm耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:イエロー、白、赤、ピンク、オレンジ、緑、茶 シンビジウムの葉の根元には、バルブと呼ばれる膨らんだ部分があります。そのバルブには、株の生育や開花に必要な栄養を蓄えることができ、状況が整うとバルブの横から花茎を伸ばして開花します。花は花弁・唇弁・ずい柱で構成されています。花弁は上側に3枚と下側に2枚、それらが重なる真ん中は唇弁とずい柱があります。唇弁は花弁が変化したもので、ずい柱は雄しべと雌しべが一緒になったものです。 開花期は年に1度、12月~翌年4月の間に、1つの花茎に多いときは10個以上の花を付けます。栽培に適した環境であれば2カ月程度咲き続けるという花もちのよさも特徴です。 シンビジウムの葉は厚みがあって艶があり、細長い形状が特徴です。品種によって、直立するものや、垂れるものなどがあります。 シンビジウムの名前の由来や花言葉 smspsy/Shutterstock.com シンビジウム(Cymbidium)の花名は、ギリシア語で「船の形」を意味する「cymbe(舟)」、「eidos(形)」が由来とされています。唇上の花びらが船の形に似ていることからこの名が付いたようです。 シンビジウム全般の花言葉は「飾らない心」「素朴」「高貴な美人」「華やかな恋」など。ラン科の中でも柔らかな色合いの多いシンビジウムならではのものばかりですね。 シンビジウムはお祝い花におすすめ Shan 16899/Shutterstock.com シンビジウムは豪華さと優雅さを兼ね備えた、見栄えのするランです。開花時期が長く、花持ちも良いうえに、他の洋ランに比べて耐寒性も強いため、鉢植えは冬のお祝いや贈り物に最適です。また、ランの中では比較的手入れが簡単なので、園芸初心者にも育てやすい室内栽培可能な植物です。 さらに、ランは風水で邪気除けの効果があるとされています。シンビジウムもランの一種なので、同様の効果が期待できるでしょう。風水では、色や置き場所の方角によって、期待できる効果が異なります。例えば、白いシンビジウムは北東に置くと不動産運アップ、ピンクは南東に置くと結婚運や恋愛運アップ、黄色は西に置くと金運アップが期待できます。 シンビジウムの種類 SKY Stock/Shutterstock.com シンビジウムはヒマラヤからインドネシアやボルネオ、さらにオーストラリア大陸までの広い地域に約60~70種類が分布しています。花の大きさから、大きく3種類に分けられます。 ●大型種 花の大きさが10cm以上で、葉の長さが100cm以上の種類をいいます。インド原産のシンビジウムから作られたもので、華やかなシンビジウムの特徴がよく出ていますが、その大きさゆえ、支柱を立てないと花茎が折れてしまう心配があります。 ●中型種 大型種に小型種を掛け合わせたもので、ちょうど中間のサイズの種類をいいます。ほどよく豪華で大きくなりすぎないことから人気があり、品種数も多く流通しています。「キャスケードタイプ」という枝垂れるタイプもあります。 ●小型種 花の大きさが5~6cmで、葉も短い種類をいいます。大型種にシュンランなどの小さな種類を掛け合わせて作られています。テーブルシンビの名で流通しています。大型種のような華やかさを持ちながら、手入れのしやすいサイズ感が人気となっています。 代表的な品種 サラジーン’アイスキャスケード’ PAUL ATKINSON/Shutterstock.com シンビジウムは品種改良により、3,000種以上の品種があるうえに、毎年新たな品種が生まれています。代表的な品種とその特徴などを簡単にご紹介します。 「プリンセスマサコ」は、皇后雅子さまにちなんで作出された、白が基調の花びらに仄かに色づくピンク色が上品な印象の品種です。 「サラジーン’アイスキャスケード’」は、花が垂れ下がる下垂性の品種です。可憐な白花を枝元から鈴なりに咲かせ、華やかな雰囲気があります。 ニュータイプのシンビジウム和蘭‘丹頂’。 「森の精」は、小型で可憐な花が可愛らしいテーブルシンビです。「花あかり」「のぞみ」「うらら」など、さまざまな品種があります。花立ちがよく、育てやすいのが特徴です。 「和蘭」は、シンビジウムと東洋蘭を交配して誕生した、ニュータイプのシンビジウムです。東洋蘭の清楚さと、西洋蘭の華やかさを併せ持ち、独特の雰囲気があります。「夕霧」「おぼろ月」「丹頂」などの品種があり、いずれも個性的な佇まいです。 代表的な洋ランの仲間 シンビジウムとともに、代表的な洋蘭の種類として、カトレア、オンシジウム、デンドロビウム、コチョウラン(胡蝶蘭)があります。それぞれの特徴を簡単に紹介します。 カトレア kwanchai.c/Shutterstock.com 中南米原産。花の色が鮮やかで、香りもよい種が多いことから、「洋蘭の女王」といわれています。 オンシジウム Emmy Liana Dewi/Shutterstock.com 中南米原産。黄色い小さな花を多数咲かせるのが特徴で、ピンクや赤色の花を付ける種類もあります。 デンドロビウム デンドロビウム・ノビル系 Flower Studio/Shutterstock.com 東南アジア原産。太い茎にたくさんの可憐な花を付けます。比較的丈夫で育てやすいので初心者向けです。デンドロビウムには、胡蝶蘭に似たデンファレ系、寒さに強いノビル系、強肩なキンギアナム系、フォーモサム系、下垂タイプ、カリスタ系、クールタイプなどさまざまな種類に分かれます。 コチョウラン Sornram Yamtanom/Shutterstock.com 東南アジア原産。1本の花茎に大輪の花が連なるように咲き、豪華で気品のある姿と花もちのよさから、贈り物や開店祝いとして人気があります。 シンビジウムの12カ月栽培カレンダー Nadya So/Shutterstock.com 開花時期:12~4月植え付け・植え替え:3〜4月肥料:4〜9月 シンビジウムの栽培環境 photoPOU/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】 日当たりのよい場所を好みますが、5~9月は日差しが強すぎるため、葉焼けを起こす可能性があります。日陰の風通しのよい場所に移すか、遮光ネットなどをかけて直射日光が当たらないように管理しましょう。 【日当たり/屋内】 日当たりのよい窓際がおすすめですが、日差しが強いときはカーテンを引き、直射日光が当たらないようにしましょう。 【置き場所】 真冬以外は屋外での栽培がおすすめです。長く日光が当たる場所に置き、日差しが強くなってきたら遮光ネットを使うなどの対処が必要です。 耐寒性・耐暑性 シンビジウムは耐暑性は強いものの、耐寒性はやや弱い植物です。屋外で栽培している場合、気温が7度を下回る時期は室内に移しましょう。また、日当たりを好むものの、強い日差しは葉焼けの原因になるので、夏の直射日光は避けましょう。 シンビジウムの育て方 用土 OLHA TOLSTA/Shutterstock.com 鹿沼土や赤玉土などはシンビジウムにとって保水性が高すぎ、根腐れしやすいので控えましょう。バーク単体や、軽石とバークを混合したもの、あるいは日向土とパーライトを混合したものが適しています。また、洋ラン専用に配合された培養土も販売されているので、配合の割合が分からない場合は、手軽な市販品もおすすめです。 水やり VidEst/Shutterstock.com 屋外で管理している場合は鉢内の乾きも早いため、1~2日に1回はしっかりと水やりをしましょう。屋内や冬季は土の乾きを見て、鉢が軽くなったと感じたら水やりを。 肥料 肥料は成長期の4~9月くらいまでは置き肥に加え、2週間に1回を目安に液肥を与えましょう。 注意する病害虫 Tonhom1009/Shutterstock.com 屋外管理の際は、夏の蒸れと長雨などの影響で「軟腐病」になることがあります。予防のためにも、軒下など直接雨が当たらない場所で管理しましょう。またカビやウイルスなどの影響で、葉が斑点状に黒くなったり、枯れ落ちたりする場合があります。殺菌剤などをこまめに利用し、予防しましょう。屋外や風通しの悪い場所では、ハダニやアブラムシ、ナメクジなどが発生することがあります。予防として、置き型の忌避剤を利用するか、こまめに葉水を行いましょう。もし発生してしまったら早めの対応が一番です。必要に応じて殺虫剤などを活用しましょう。 シンビジウムの詳しい育て方 苗の選び方 苗を選ぶ際は、株元のバルブが太く、葉色が濃い苗がおすすめです。ギフト用には、花がたくさん付いていて、開花が7割ほどの状態のものを選ぶと良いでしょう。 植え付け・植え替え Grayson Schmidt/Shutterstock.com 用意する鉢は、株の大きさにもよりますが、5号鉢から8号鉢程度にしましょう。また縦に根が張るので、深さのある蘭鉢が適しています。鉢底石を2cmほど敷き、その上に水はけのよい洋ラン用の用土を入れてシンビジウムを植え付けていきます。その際、枯れた根や黒くなっている根は殺菌したハサミなどで取り除きます。シンビジウムの根は太いので、植え付けの際は鉢を叩いたり、割り箸などを使ったりして、根と根の隙間にもしっかりと用土が詰まるようにしましょう。 シンビジウムは活発に根が生育するため、2~3年に1度は1回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。植え替え適期は3~4月です。植え替え後はたっぷり水を与え、2週間程度は日陰に置くようにしましょう。 日常のお手入れ Siberian_photo/Shutterstock.com シンビジウムはバルブが充実すると、いくつもの脇芽(新芽)を形成します。放っておくと養分が分散して花芽がつかない場合がありますので、生育のよい新芽を1~2本残し、他はすべて取り除きます(芽かき作業)。 花芽が伸びてきたら、柔らかいうちに花茎をまっすぐ伸ばすために支柱を立てます。最初から強引に支柱に沿わせようとすると茎が折れる恐れがあるので、茎の様子を見ながら徐々に支柱に近づけるように誘引しましょう。 増やし方 シンビジウムは株分けで増やすことができます。バルブや新芽が増えてきたら、春の植え替え時期に株分けをします。バルブ3つで1株を目安に、ナイフやはさみで切り分けて植え付けます。このとき、中身がスカスカのバルブは株分けに適さないので、外しましょう。 シンビジウムのよくある栽培Q&A シンビジウムをもらったら? シンビジウムの花は長もちするので、2カ月ほど楽しむことができます。ただし、翌年以降も花を楽しみたいのであれば、満開後1カ月程度で花茎を根元から切り取りましょう。花に養分を取られすぎて株が弱るのを避けるためです。切り取った花は切り花として楽しめます。あとは、ここまで紹介してきた方法で管理すれば、翌年以降も長く楽しめるでしょう。 伸びてしまったシンビジウムの葉は切ってもいい? シンビジウムの葉は日照不足によって、薄く細長く伸びてしまいます。そうなった場合でも、葉は切らないようにしましょう。明るい環境に移し、しっかりした葉を出させて、細長い葉が自然に落ちるのを待ちましょう。 11-3 根詰まりしている株は植え替えが必要? 根詰まりしている株は植え替えが必要? ChungNguyen16/Shutterstock.com シンビジウムはやや根詰まり気味のほうが、花がよく咲きます。鉢から溢れそうなほど根詰まりしている場合は植え替えが必要ですが、夏の花芽形成時期は根が詰まっているくらいがベストです。根に余裕があると、葉ばかりが伸びてしまい花が咲きにくくなるので、植え替えの鉢はあまり大きすぎず、1回り大きいくらいの鉢を選びましょう。 シンビジウムは外に出してもよい? シンビジウムは日光を好むため、春から秋にかけては屋外の風通しのよい場所で育てましょう。ただし、急に明るい環境に移すと葉焼けを起こすことがあります。徐々に慣らすようにしましょう。夏の直射日光も日焼けの原因になるので、遮光ネットをかけるなどの対策が必要です。冬の置き場は屋内がおすすめですが、暖房が効いた部屋は避け、1日の寒暖差が大きくならないように気を付けましょう。 育てやすい洋ラン! シンビジウムを楽しもう Rudolf_Prchlik/Shutterstock.com シンビジウムは、胡蝶蘭などほかの洋ランと比べて維持管理がしやすく、上手に育てれば、翌年以降も見事な花を咲かせてくれます。また株分けをすることで鉢数を増やすこともでき、年を追うごとに花数が増すという楽しみがあります。ぜひお気に入りのシンビジウムを見つけ、育ててみてください。
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樹木

庭からバナナの香り⁉︎ 甘い芳香が魅力の常緑樹「カラタネオガタマ」の育て方
カラタネオガタマの基本情報 Skyprayer2005/Shutterstock.com 植物名:カラタネオガタマ学名:Michelia figo英名:Banana Shrub、Portwine Magnolia、Dwarf Chempakaなど和名:カラタネオガタマ(唐種招霊)その他の名前:トウオガタマ(唐招霊)科名:モクレン科属名:オガタマノキ属原産地:中国形態:常緑性中高木 カラタネオガタマはモクレン科オガタマノキ属の花木です。学名はMichelia figo(ミケリア・フィゴ)。原産地は中国で、寒さにやや弱く、地植えにするなら関東地方以南〜沖縄の霜が降りない地域がおすすめです。常緑性で、冬でもみずみずしい葉姿を保つのも魅力です。あまり手がかからず放任してもよく生育するので、古くから庭木として愛されてきました。縁起のよい木として神社などでもよく見かけることができます。 カラタネオガタマの花や葉の特徴 LIN MEI CHEN/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:4〜6月樹高:3〜5m耐寒性:やや弱い耐暑性:普通花色:黄、赤紫、複色など カラタネオガタマの樹高は4〜5mに達しますが、毎年の剪定で低めにコントロールすることもできます。葉は長さ4〜8cmの楕円形で、常緑樹のため冬もみずみずしい葉を保ちます。開花期は4〜6月で、花色は黄、クリーム、ワインレッドなど。クリーム色の花弁の縁にほんのり紫色がのる複色もあります。花径は2〜3cmで、肉厚な花弁が特徴です。花弁は6枚に見えますが、正確には外側の3枚が萼で、内側の3枚が花弁。花はそれほど目立ちませんが、開花するとバナナのような芳醇な強い香りを放ちます。1〜3日で散りますが次々に開花し、開花後には実を結び、10〜11月に熟して中からオレンジ色の種子が現れます。 traction/Shutterstock.com カラタネオガタマの名前の由来と花言葉 tamu1500/Shutterstock.com カラタネオガタマを漢字で書くと、「唐種招霊」。中国から伝わった木のため、「唐種」のオガタマノキという意味です。オガタマノキの「オガタマ」は神道思想の「招霊(おきたま/おぎたま)」が転訛したもので、神様に捧げる木として「招霊」に由来します。日本神話では、天照大神が天岩戸に隠れてしまった際に、踊りの上手なアメノウズメノミコトが手に持って踊ったのが、オガタマノキの枝だとされています。オガタマノキは神社によく植栽され、サカキのように神木とされたり神前に供えられたりするほか、巫女舞に使われる神楽鈴の形もオガタマノキの実に由来するといわれています。 TRAN THI HAI YEN/Shutterstock.com カラタネオガタマの花は、バナナのような甘い香りを持つことから英語では「banana shrub(バナナ・シュラブ)」とも呼ばれています。「甘い香りに誘われて笑顔がこぼれる」という意味で中国では「含笑花」と名付けられています。 カラタネオガタマの花言葉は「永遠の愛」「純真」などです。 カラタネオガタマの歴史 TRAN THI HAI YEN/Shutterstock.com カラタネオガタマの原産地である中国南部や東南アジアでは、甘い香りを放つことから古くから愛されてきた樹木の1つで、庭園や寺院などに植栽されてきました。幸福や平和、純粋さのシンボルとして、宗教儀式に用いられるなど大切な存在となっています。日本には江戸時代に伝わり、原産地からの影響もあってか縁起のよい木として親しまれてきました。 カラタネオガタマに似た樹木の種類 ここでは、カラタネオガタマに似た仲間の樹種についてピックアップしてご紹介します。 オガタマノキ traction/Shutterstock.com モクレン科オガタマノキ属の常緑樹で、原産地は日本(関東地方以西)からフィリピンにかけてで、暖地に自生しています。自然樹高は15mにも達しますが、剪定でコントロールすることも可能です。開花期は3月下旬〜4月上旬で花色は白、花のサイズは3cmほどです。カラタネオガタマよりも控えめに香ります。 ギンコウボク NOPPHARAT236/Shutterstock.com モクレン科オガタマノキ属の常緑樹。原産地は中国南部、インドネシア、フィリピンなどの熱帯アジアで寒さに弱く、霜が降りる地域では庭植えには不向きです。自然樹高は5〜10m。開花期は4〜9月で、花弁8〜9枚の白い花を咲かせ、強く香ります。葉は15〜30cmの楕円形で、サイズが大きいのが特徴です。 ミヤマガンショウ(深山含笑) Tony Baggett/Shutterstock.com モクレン科オガタマノキ属の常緑樹。原産地は中国で寒さに弱く、地植えにするなら関東地方以西に限ります。自然樹高は2〜4m。開花期は4〜5月で、芳香を放つ半八重の白い花を咲かせます。花のサイズは10cmほどです。 カラタネオガタマの代表的な品種 ‘ポートワイン’。Ralph Gillen/Shutterstock.com ここでは、カラタネオガタマの園芸品種をご紹介します。 ‘ポートワイン’ 肉厚なクリーム色の花弁にシックな赤紫色が差す華やかな園芸品種で、高い人気があります。バナナのような甘い香りも強く漂います。花はやや小ぶり。 ‘パープルクイーン’ 深いワインレッドの花弁がエレガントな園芸品種。花のサイズは2㎝ほどでやや小さめです。樹高は2〜8m。店頭にはあまり出回らないので、通販などを利用するのがおすすめです。 カラタネオガタマの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4〜6月植え付け・植え替え:3〜4月肥料:2月下旬〜3月、6〜7月剪定:6月中旬〜7月 カラタネオガタマの栽培環境 traction/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが、日照が不足すると花つきが悪くなってしまうので注意してください。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけ・水もちがよく、有機質に富んでふかふかとした土壌を好みます。樹高が高くなるので、枝葉を伸ばした時に邪魔にならないような場所をあらかじめ確保しておきましょう。成木になると移植を嫌うため、植える場所には吟味が必要です。冬の寒風が吹きつけない場所を選ぶとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 カラタネオガタマは寒さにやや弱く、地植えにするなら関東地方以南〜沖縄の霜が降りない地域がおすすめですが、関東の平野部でも強い霜や寒風を避けるなどの寒さ対策をすれば越冬できます。寒い地域では鉢植えにして、季節に応じて適した場所に移動しながら管理するとよいでしょう。 カラタネオガタマの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、直径・深さともに約50cmの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで穴に戻しておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の花木用培養土を利用すると手軽です。 水やり Vladimir Gjorgiev/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根付いたら、ほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に開花期や真夏は水を欲しがるので、水切れしないように注意しましょう。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時には、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 越年後は、毎年生育が旺盛になる前の2月下旬〜3月と、開花後の6〜7月に有機質肥料を施し、木の勢いを保ちます。 注意する病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 発生しやすい病気は、すす病などです。 すす病は、1年を通して葉や枝などに発生します。葉に発生すると表面につやがなくなり、進行すると黒いすすが全体を覆って光合成がうまくできなくなり、樹勢が衰えてしまいます。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの排泄物が原因で発生するので、これらの害虫を寄せ付けないようにしましょう。込んでいる枝葉があれば剪定して、日当たり・風通しよく管理します。 【害虫】 発生しやすい害虫は、カイガラムシやテッポウムシなどです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われて薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 テッポウムシは、ゴマダラカミキリの幼虫です。成虫が幹などに産卵し、木の内部に入って食害します。幼虫は1〜2年にわたって木の内部を食害し、木は徐々に樹勢が弱り、枯死することも。木の周囲にオガクズが落ちていたら、内部にテッポウムシがいることが疑われます。発見次第、侵入したと見られる穴に薬剤を注入して駆除しましょう。 カラタネオガタマの詳しい育て方 苗木の選び方 葉の色艶がよく、株元がしっかりしてぐらついていないものを選ぶとよいでしょう。 植え付け・植え替え Monkey Business Images/Shutterstock.com カラタネオガタマの植え付けの適期は3〜4月です。ほかの時期にも苗木は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。ただし、真夏と真冬は避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、根鉢を軽くくずして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。苗木が若いうちは支柱を立てて誘引し、強風などによる倒伏を防ぎます。しっかり根付いたら支柱を取り外してもかまいません。 環境に合って健全に育っていれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 入手した苗木よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから花木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木を鉢の中に仮置きし高さを決めたら、根鉢を軽くほぐし、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。苗木が若いうちは、強風などによる倒伏を防ぐために支柱を立てて誘引しておきます。しっかり根付いたら支柱を取り外してもかまいません。 成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してあまり根鉢をくずさずに、新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定 mihalec/Shutterstock.com カラタネオガタマの剪定適期は、花後すぐの6月中旬〜7月です。一般家庭では、樹高2〜3mまでに抑える剪定を行うと扱いやすいでしょう。カラタネオガタマは比較的樹形が自然に整うので、それほど剪定には手がかかりません。地際から出てくるひこばえは付け根から切り取り、枯れ枝や木の内側に向かって伸びている「逆さ枝」、垂直に立ち上がっている「立ち枝」、勢いよく長く伸びている「徒長枝」なども分岐部までさかのぼって切り取りましょう。また、込み合っている部分があれば、日当たり・風通しがよくなるように、透かし剪定をします。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com カラタネオガタマは、挿し木と種まきで増やすことができます。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って土に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、カラタネオガタマは挿し木で増やすことが可能です。ただし活着率が悪く、簡単に増やせるというわけではないので、発根剤を使用するとともに、多めに挿しておくとよいでしょう。 カラタネオガタマの挿し木の適期は、6〜7月か9月頃です。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して表土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は日当たりのよい場所で育苗し、大きく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【種まき】 カラタネオガタマは10〜11月に果実をつけます。熟した頃に採取して種を取り出し、流水できれいに洗い流してそのまま種まきしましょう。 黒ポットに新しい培養土を入れて十分に水で湿らせ、種子を数粒播いて軽く土をかぶせ、明るい日陰で管理します。カラカラに乾燥しないように水の管理に注意し、発芽後は日当たりのよい場所に置きましょう。本葉が2〜3枚ついたら勢いのある苗を1本のみ残し、ほかは間引いて育苗します。ポットに根が回るまでに成長したら、少し大きな鉢に植え替えます。鉢増ししながら育成し、苗木として十分な大きさに育ったら植えたい場所に定植しましょう。 庭園や鉢植えとしても人気! 甘く爽やかな香りも楽しもう HoyaEuny/Shutterstock.com 春に開花し、バナナのような甘い香りを放つカラタネオガタマ。寒さにはやや弱いものの、関東以西の暖地では庭植えも可能です。香り高い可憐な花を咲かせるカラタネオガタマを、ぜひ庭やベランダに取り入れてみてください。
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花と緑

野原や道端で小さな白い花が咲く! 身近なこの野草の名前は?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.36
日当たりのよい野原や道端で育つ花 整った形の白花が愛らしいこちらの野草。北海道~沖縄まで日本全土の畑や道端、野原などで見ることができます。花径は6~7mmと、1cmにも満たない小さな花で、放射状に花弁がパッと開いたように見えますが、よく観察すると、深く切れ込んだハートのように先が分かれた5枚の花弁で構成されていることに気づきます。ちょっとウサギの耳のようでもありますね。 花だけでなく、もう少し離れて株全体の様子を見てみましょう。 Lipatova Maryna/Shutterstock.com だんだん見知った姿に近づいてきたかもしれません。草丈は10~20cmと低く、枝分かれして広がります。葉は向かい合ってつく対生。柔らかい茎は紫色を帯びたものや緑色のものがあります。よく観察すると、茎には片側だけ産毛が生えています。 tamu1500/Shutterstock.com さて、この野草はなんでしょう? 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ ハコベ F_studio/Shutterstock.com ハコベの基本データ 学名:Stellaria科名:ナデシコ科属名:ハコベ属原産地:ユーラシア大陸和名:ハコベ(繁縷、蘩蔞)別名:ハコベラ、ヒヨコグサ、アサシラゲなど英名:chickweed、chickenwortなど形態:越年草草丈:10~20cm ハコベはユーラシア大陸原産で、世界中に広く分布しています。ハコベ属には多くの種類があり、日本にもおよそ18種類がありますが、日本でハコベと呼ばれている植物は主に、コハコベ(Stellaria media)とミドリハコベ(Stellaria neglecta Weihe)。より大型のウシハコベ(Stellaria aquatica)を含めることもありますが、単にハコベというときは、コハコベを指すことが多いです。 sasazawa/Shutterstock.com ハコベは雑草として扱われますが、根も葉も柔らかく、すぐに土から引き抜けるのであまり邪魔になりません。また、古くから食べられる野草として知られ、1月7日にいただく七草がゆに入れる春の七草の1つにも数えられています。春の若い茎葉を茹でてお浸しやみそ汁の具など食用にするほか、生薬としても利用されてきた身近な野草です。英名の「chickweed」「chickenwort」や別名のヒヨコグサは、小鳥やニワトリが好んで食べることに由来します。ハコベの属名Stellariaは、星を意味するラテン語の「stella」に由来し、可憐な花が星のように見えることから名づけられました。 Vilda.S /Shutterstock.com ハコベは日本全土に分布し、日当たりのよい道端や野原などで見られる一般的な野草です。開花期は3~11月ととても長く、主に春~初夏にかけて咲き、特に春に多く咲いて目立ちますが、環境によっては晩秋まで白い小さな花を見ることができます。 Orest lyzhechka/Shutterstock.com ハコベの見分け方 ウシハコベ。tamu1500/Shutterstock.com コハコベ、ミドリハコベ、ウシハコベはそれぞれ似ていますが、よく観察すると違いがあります。この中で一番見分けやすいのは、ウシハコベ。全体に大型で、茎は節の部分が暗紫色を帯びます。見分けるポイントは、花の中心にある花柱が5本に分かれていること。コハコベ、ミドリハコベはともに3本なので、ここをチェックすると分かりやすいです。とはいえ、とても小さいので、肉眼ではなかなか見分けが難しいかもしれません。 コハコベやミドリハコベの花柱は3本(左)、ウシハコベは5本(右)。Lessio、olko1975/Shutterstock.com コハコベとミドリハコベの主な違いは、茎の色。コハコベは茎が暗紫色を帯びるものが多く、ミドリハコベはほとんどが緑色です。また、コハコベは這うように広がりやすく、ミドリハコベは立ち上がりやすく、また葉が大きめという傾向もあります。しかしながら、個体差があるので、これに当てはまらないことも。明確な違いがあるのが種子の形で、コハコベの種子には低い突起があり、ミドリハコベの種子には尖った突起があるという特徴があります。ただし、種子はわずか1mmほどのサイズなので、観察するにはルーペやマクロレンズが必須ですね。同様に肉眼ではなかなか観察が難しいですが、コハコベは雄しべの数が1~7本と少なめで、ミドリハコベは5~10本と多めであるという違いもあります。 コハコベ。tamu1500/Shutterstock.com ミドリハコベ。 クイズ一覧はこちら!
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宿根草・多年草

英国の園芸愛好家を虜にした“生ける宝石”オーリキュラとは? 系統別の特徴から、失敗しない夏越しのコツまで徹底解説
オーリキュラの基本情報 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 植物名:オーリキュラ学名:Primula x pubescens英名:Auricula、bear's ears、mountain cowslip和名:アツバサクラソウ(厚葉桜草)その他の名前:オーリキュラ、プベスケンス科名:サクラソウ科属名:サクラソウ属(プリムラ属)原産地:ヨーロッパアルプス形態:多年草 オーリキュラはサクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の園芸植物群です。もととなった原種のプリムラ・オーリキュラの原産地はヨーロッパアルプスの高山で、暑さに弱い一方、寒さには強い性質を持っています。そのため、山野草として栽培し、暖地では庭に植えるよりは鉢栽培にして、季節や気候に応じて適した場所に移動しながら管理するのがよいでしょう。常緑性の多年草で、冬は茎葉を保ちつつ生育が止まり、翌春には新たに芽吹いて開花することを繰り返すライフサイクルをたどります。 オーリキュラの花や葉の特徴 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:3月下旬〜5月上旬草丈:10〜20cm耐寒性:強い耐暑性:弱い花色:黄、赤、オレンジ、茶、グリーン、グレーなど オーリキュラの開花期は3月下旬〜5月上旬で、花色は黄、赤、オレンジ、茶、グリーン、グレーなどです。草丈は10〜20cm。株全体や花に白い粉を帯びる種類も多くあります。春になると肉厚で丸みのある楕円形の葉が開き始め、開花後に葉を大きく広げ、株が充実します。 オーリキュラの歴史 klemen cerkovnik/Shutterstock.com オーリキュラは特定の特徴を持つ園芸品種群のことで、園芸の世界ではAuriculaとしてまとめられています。しかし、プリムラ・オーリキュラは、本来アルプスに自生する高山植物のことを指します。ここでは、オーリキュラの歴史を簡単に見てみましょう。 黄色い花を咲かせる原種のプリムラ・オーリキュラ。SusaZoom/Shutterstock.com 原種であるPrimula auricula(プリムラ・オーリキュラ)とP. hirsuta(プリムラ・ヒルスタ)が自然交雑して生まれたのがP. pubescens(プリムラ・プベスケンス)で、これを種まきして育てると変異株が出やすい特性があります。このことが園芸愛好家の目に留まって人気を博したことから、16世紀頃のイギリスで育種が進みました。どれだけ新しい品種が生まれようともプリムラ・プベスケンスであることに変わりはないのですが、一定の決まりごとにかなった交配種だけがオーリキュラに分類され、原種とは区別したオーリキュラ群が誕生しました。言い方を変えれば、愛好家の審美眼にかなった交配種だけがオーリキュラと名乗れる特別枠、というところです。16世紀に始まったオーリキュラ群の愛好は現在にも受け継がれ、多くのコレクターがいます。 Wiert nieuman/Shutterstock.com 上の写真はイギリスの庭に見られる、オーリキュラを観賞するオーリキュラ・シアター。「劇場」という名のとおり、花をより引き立たせる背景となるよう暗く塗られたものが多く、鏡やカーテンがつくことも。強い日差しや過湿を避け、風雨にあたって花の重要な要素である白粉が流れ落ちたりしないように保護する目的もあります。 白粉が美しいオーリキュラ。Andrew Fletcher/Shutterstock.com オーリキュラ「Auricula」と認められる主な約束ごと Alex Manders/Shutterstock.com 前項で一定の条件にかなった交配種だけがオーリキュラと認められると説明しましたが、その条件には以下のようなものがあります。 花が円形に近く、花弁が平らでウェーブがかからない 花弁に入る切れ込みが少ない 中心円に歪みがない 雌しべが小さく、雄しべの下に隠れる その他、細かな決まりごと これらに当てはまる個体のみが、オーリキュラと認定されます。 オーリキュラが日本に来たのは? Judith Andrews/Shutterstock.com オーリキュラが日本にもたらされたのは、江戸時代です。イギリスでは限られた個体しか選抜されないことが伝わったのか、高貴のシンボルとしてもてはやされ、多くの庭園で育てられたほか、茶会などの催しで展示されることもあったそうです。現在、日本の園芸店やホームセンターではあまり販売されていませんが、インターネットの通信販売ではさまざまな品種が取り扱われています。 オーリキュラの名前の由来や花言葉 Peter Turner Photography/Shutterstock.com オーリキュラという名前は、原種であるプリムラ・オーリキュラ(Primula auricula)に由来します。属名のPrimulaはラテン語で「最初の」を意味するprimusに由来し、早春、ほかの花に先駆けて咲くことから。またauriculaはラテン語で「小さな耳」「耳たぶ」を意味し、肉厚で丸みのある葉を小さなクマの耳に見立てたとされ、英名で「bear's ears」と呼ばれることがあります。 プリムラ・オーリキュラの花言葉は「信頼」「永続的な愛」です。 オーリキュラ(プリムラ・オーリキュラ)の系統や用語 Anne Kramer/Shutterstock.com この章では、オーリキュラの5系統についてご紹介します。 ショウ系 エッジショウオーリキュラ(グリーンエッジ)の‘ロベルト’。 Andrew Fletcher/Shutterstock.com オーリキュラの代表的な系統で、花の中心に白い粉が吹き、円環があるのが特徴です。さらに花弁の色で「セルフ」「エッジ」「ファンシー」など大きく3タイプに分類されます。ほかの系統よりも栽培難易度は高めです。 「ショウセルフ」は花弁が単色で、中心円に白い粉がはっきり現れるのが特徴。ビビッドな花色が多く、イエローショウセルフ、レッドショウセルフ、ブルーショウセルフ、ダークショウセルフ、その他に分類されています。 「エッジ」は18世紀に登場した貴重種で、黒系の花弁に縁取りが入るのが特徴。縁取りのタイプには、白い粉がないグリーンエッジ、白い粉があるグレーエッジやホワイトエッジがあります。 「ファンシー」はショウとエッジの中間タイプで、黄色か赤の花弁に、グリーンの縁取りが入ります。 アルパイン系 アルパインオーリキュラ(ゴールドセンタード)の‘ドラゴンズホード’ 。Andrew Fletcher/Shutterstock.com 比較的強健で育てやすく、愛好家に人気の高い系統で、葉や花、中心円に白い粉が吹かないのが見分けるポイント。「ライトセンタード」と「ゴールドセンタード」の2タイプがあります。 「ライトセンタード」の花色は青紫やピンクで、花弁の下から先端にかけてグラデーションになり、中心円は白〜クリーム色です。「ゴールドセンタード」は花色が赤、黄色、オレンジ、茶などで、花弁の下から先端にかけてグラデーションが入り、中心円は黄色です。 ストライプ系 ストライプ系の‘マーリンストライプ’。花弁がダブルになる珍しい品種。Anne Kramer/Shutterstock.com 花弁に絞りやストライプが入り、花弁の中心に白い粉がつきます。個体によって絞りやストライプの入り方が多様なのも魅力です。 ダブル系 ダブル系の‘アイスキャップ’。Anne Kramer/Shutterstock.com 八重咲きの系統です。花色が多数揃い、多数重ねる花弁にウェーブが入る「スタンダードダブル」と、花弁の枚数がやや少なめの「クラシカルダブル」があります。 ボーダー系 Galina Bolshakova 69/Shutterstock.com オーリキュラの条件を満たさない品種で、花の個性が多様。原種に近いタイプが多く、比較的育てやすいのが特徴です。 オーリキュラの栽培12カ月カレンダー 開花時期:3月下旬〜5月上旬植え付け・植え替え:4月下旬〜5月中旬、10月肥料:3月下旬〜6月、10~11月種まき:5月下旬〜7月上旬、1月下旬〜翌年3月下旬 オーリキュラの栽培環境 Judith Andrews/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】開花期は明るい環境を好みますが、暑さが苦手で強い直射日光により傷むことがあります。開花後は30%ほど遮光するネットを張っておくと、葉の生育がよくなります。また、暑さと強い日差しを苦手とするので梅雨明け後からは50〜70%ほど遮光するネットを張って少しでも涼しい環境にするとよいでしょう。10月頃、涼しくなってきたら30%ほど遮光するネットに切り替えます。ただし、あまりに日当たりが悪いとヒョロヒョロと茎葉が間のびして軟弱な株になったり、花つきが悪くなったりするので注意してください。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】多湿を嫌うため、できるだけ水はけのよい環境で育て、梅雨時や秋の長雨時などは、雨の当たらない軒下などで管理するとよいでしょう。また、植え替えたばかりの株なども、凍結を避けるため冬は軒下などに移動すると安心です。 耐寒性・耐暑性 暑さに弱いため、夏は涼しい日陰などで管理します。寒さには強いので戸外で越年できますが、常に冷たい風にさらされ、凍結を繰り返すと葉が傷むことがあるので、弱った株や植え替えたばかりの株は軒下などに移動しておくとよいでしょう。 オーリキュラ(プリムラ・オーリキュラ)の育て方のポイント オーリキュラは、長雨や暑さ、真夏の直射日光を嫌います。そのため基本的には鉢栽培にして、季節に応じて適した場所に移動しながら管理するとよいでしよう。 用土 blueeyes/Shutterstock.com 市販の山野草用培養土を利用すると手軽です。自身で配合する場合は、鹿沼土5:山砂3:軽石2の割合でブレンドするとよいでしょう。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 夏場は特に、水切れと蒸れに注意が必要。また、気温の高い日中に水やりすると、太陽の熱によってお湯のように熱くなってしまうことがあり、株が著しく弱ってしまいます。真夏の水やりは、気温の低い朝か夕方に行いましょう。一方で、真冬は十分に気温が上がった日中に水やりをすませておくことがポイントです。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 越年後は、3月下旬〜6月に液肥を10日〜2週間に1回を目安に与えます。真夏は肥料を切っておき、10〜11月にリン酸分が多めの液肥を2週間に1回を目安に与えましょう。 植え付け・植え替え Nataly Studio/Shutterstock.com オーリキュラの植え付け適期は4〜5月か10月頃です。 5〜6号鉢を準備します。水はけのよい環境を好むので、プラスチック製や釉薬が厚く塗られた陶器鉢よりは、素焼き駄温鉢など通気性のよい素材を選ぶとよいでしょう。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから山野草用の培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くほぐし、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1回は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずして小さくし、新しい培養土を使って植え直しましょう。 注意する病害虫 POOJA SAINI/Shutterstock.com 【病気】 オーリキュラに発生しやすい病気は、軟腐病やウイルス病などです。 軟腐病は細菌性の病気で、高温時に発生しやすくなります。特に梅雨明けから真夏が要注意。 芽や根、地際付近が腐って悪臭を放つので、発症したら、周囲に蔓延しないようにただちに抜き取り、周囲の土ごと処分してください。予防としては、連作(同じ科に属する植物を同じ場所に植え続けること)を避け、水はけや風通しをよくして、常にジメジメした環境にしないこと。また、害虫に食害されて傷ついた部分から病原菌が侵入しやすくなるので、害虫からしっかり守ることもポイントです。 ウイルス病はアブラムシやアザミウマ、コナジラミなどの虫が媒介します。したがって、発症しやすい時期はアブラムシなどの動きが活発になる春から秋にかけて。主に花や葉にモザイク模様が現れ、進行するとウイルスの種類によっては葉などが縮れてきたり、湾曲して変形したりし、株の生育が著しく悪くなります。治療効果のある薬剤はないので、発症したら抜き取って土ごと処分し、周囲に蔓延するのを防ぎましょう。アブラムシ対策をしておくことが、発生を抑制することにつながります。 【害虫】 オーリキュラに発生しやすい害虫は、ナメクジやヨトウムシなどです。 ナメクジは花やつぼみ、新芽、新葉などを食害します。体長は40〜50mmで、頭にツノが2つあり、茶色でぬらぬらとした粘液に覆われているのが特徴。昼間は鉢底や落ち葉の下などに潜んで姿を現しませんが、夜に活動します。植物に粘液の跡がついていたら、ナメクジの疑いがあるので夜にパトロールして捕殺してください。または、ナメクジ用の駆除剤を利用してもよいでしょう。多湿を好むので風通しをよくし、落ち葉などは整理して清潔に保っておきます。 ヨトウムシは蛾の幼虫で、漢字で「夜盗虫」と書き、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。大きくなった幼虫は食欲が旺盛で、一晩で株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。食害の痕が認められたら夜にパトロールして捕殺するか、適用する薬剤を散布して防除します。 日常のお手入れ Early Spring/Shutterstock.com 【花がら摘み】 オーリキュラは次々に花が咲くので、終わった花は摘み取りましょう。傷んだ花がらをまめに摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。種子を採取したい場合は、開花が終わりそうな頃に花がら摘みをやめて、種子をつけさせましょう。 【枯れ葉の除去】 枯れ葉をそのままにしておくと病害虫を招く原因となるので、見つけたらこまめに取り除き、株まわりを清潔に保ちましょう。 夏越し Andrew Fletcher/Shutterstock.com オーリキュラは高温多湿や強い直射日光を苦手とし、夏越しが管理のポイントとなります。夏はできるだけ涼しく風通しがよい、明るい日陰で育てましょう。遮光ネットを用いて、開花後は30%ほど遮光して育て、梅雨明け後からは50〜70%遮光して涼しく管理します。涼しくなってきた10月頃から再び30%ほど遮光するネットに切り替えるとよいでしょう。 増やし方 オーリキュラは、株分けと種まきで増やすことができます。 【株分け】 株分け適期は4〜5月か10月頃です。大株に育っていたら、株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。あまり強引に引きちぎったり、小分けにしたりすると、株が弱ることがあるので注意してください。 【種まき】 オーリキュラの種まきはあまり一般的ではありませんが、品種によっては開花後にできた種子を採取して増やせます。ただし、必ずしも親と同じ花が咲くとは限りません。 種子を採取したい場合、開花期の終わりが見えてきたら花がら摘みをせずに、そのままにしておきます。実がついて茶色く変色したら完熟したタイミングなので採取し、中から種子を取り出します。採種した直後(5月下旬〜7月上旬)か、密閉できる袋に入れて冷暗所で保管しておいて1月下旬〜3月下旬に種まきします。まず、種まき用のセルトレイを準備してください。トレイに市販の草花用培養土を入れて十分に湿らせ、1穴当たり数粒ずつ播きます。オーリキュラは発芽に光を必要とする好光性種子のため、土をかぶせる必要はありません。種が細かいので、浅く水を張った容器にセルトレイを置いて鉢底から給水します。発芽までは涼しい場所に置き、乾燥しないように適度な水管理をしてください。 双葉が出揃ったら、弱々しい苗を間引いて1本立ちにしましょう。残す苗の根を傷めないように、株元を押さえて抜き取ってください。本葉が4〜5枚出始めたら、セルトレイから鉢上げするタイミングです。3号の黒ポットに草花用の培養土を入れ、セルトレイから苗を抜き取って根鉢をくずさずにそのまま植え付けます。日当たり・風通しのよい場所で育苗し、根が回るほどに十分育ったら、5〜6号鉢に定植します。 英国の伝統を感じさせる造形美が魅力! オーリキュラを育ててみよう AngieC333/Shutterstock.com 独特の造形美を感じさせるオーリキュラは、イギリスの美意識そのものといえるほど優美な花姿が魅力です。もともとは高山植物なので夏越しが管理のポイントとなりますが、手間を惜しまずに育てた株が開花した際の喜びはひとしお。ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。
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一・二年草

庭が甘い香りの花の絨毯に? こぼれ種でも増える「スイートアリッサム」を長く咲かせる育て方
スイートアリッサムの基本情報 Thirteen/Shutterstock.com 植物名:スイートアリッサム学名:Lobularia maritima英名:sweet alyssum和名:ニワナズナ(庭薺)その他の名前:ニオイナズナ(匂薺)科名:アブラナ科属名:ニワナズナ属(ロブラリア属)原産地:西アジア~地中海北岸形態:一年草、多年草 可憐な小さい花を株いっぱいに咲かせるスイートアリッサム。地中海沿岸を中心とするヨーロッパ南部原産のアブラナ科の常緑多年草です。高温多湿に弱いため、日本では一年草として扱われてきましたが、ヨーロッパでは古くからの園芸品種が野生化していることもあるほど、丈夫な植物。近年では日本の夏にも耐え、花つきもよい「スーパーアリッサム」と呼ばれる園芸品種も多く出回っています。白花のイメージが強いですが、ピンクや紫、オレンジ、クリーム系など、色のバリエーションも豊富。10〜15cm程度という草丈の低さを生かして、グラウンドカバーはもちろん、花壇の縁取りやロックガーデン、寄せ植えやハンギングバスケットなど、さまざまな楽しみ方ができます。また、花の甘い香りに誘われて蝶や蜂がやってくる植物です。 アリッサムとスイートアリッサムは違う花! mssy/Shutterstock.com スイートアリッサムは、ときには“アリッサム”の名で売られていることもありますが、学名での“Alyssum”は異なる植物。スイートアリッサムの学名はLobulariamaritimaで、アブラナ科のニオイナズナ属に分類されます。一方、本来の“Alyssum”も同じアブラナ科で、鮮やかな黄色の花でロックガーデンを彩るA. montanumや、白やピンクの花を咲かせるA. spinosumなどがあります。また、菜の花を小さくしたような見た目のAurinia saxatilisが「宿根アリッサム」の名前で出回ることがありますが、スイートアリッサムに比べると、その流通量は少ないようです。 欧米ではポピュラーなロックガーデン植物のAlyssum montanum。C. Nass/Shutterstock.com こちらもロックガーデン向き、Alyssum spinosum。hWeiss/Shutterstock.com 「宿根アリッサム」の名で流通するAurinia saxatilis。Animaflora PicsStock/Shutterstock.com スイートアリッサムの花や葉の特徴 Dina Rogatnykh/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:2月下旬~6月上旬(一年草)、9月下旬~12月上旬(一年草)、周年(多年草)草丈:10~15cm(一年草)、20~30cm(多年草)耐寒性:弱い(一年草)、普通(多年草)耐暑性:弱い(一年草)、普通(多年草)花色:ピンク、赤、白、紫、オレンジ(一年草)/白、紫(多年草) スイートアリッサムの花は、直径5mmほどの小さな四弁花が集まるようにして咲いています。花色は白や紫、ピンクなどさまざまで、一年草、多年草でも違いがあります。 葉はほっそりとしており、先に向かって細くなる披針形です。 スイートアリッサムの名前の由来と花言葉 suprabhat/Shutterstock.com スイートアリッサムは、ほんのりと甘い香りがすることから、混同されがちなアリッサムと組み合わせてスイート(Sweet)アリッサム(Alyssum)と呼ばれています。 なおアリッサムは古来、狂犬病の治療に使われていたことから、ギリシャ語で「a(否定語)」と「lyssum(狂犬病)」を組み合わせてアリッサム(Alyssum)となりました。 アリッサムの花言葉は花色によって異なります。たとえば白は「飛躍」「優美」、紫やオレンジは「美しさに優る価値」です。 スイートアリッサムの代表的な種類 ‘スノークリスタル’ ESB Essentials/Shutterstock.com 他種に比べ株が大きくなり、花も大輪で華やか。多花性で、純白の花が株を埋めるように咲く。ほのかな香りも魅力。 ‘ロイヤルカーペット’ Galina Gutarin/Shutterstock.com 欧米ではとてもポピュラーな紫系の代表品種。白とラベンダー色の小花が混じり合うように咲き、可憐な印象。 ‘イースターボネット’ Belikart /Shutterstock.com 白、クリーム、ピンク、紅、紫と花色が豊富な品種。秋播き一年草として、色混合の“ミックス種子"が出回ることも。 ‘ワンダーランド’ Irenestev/Shutterstock.com ピンクや白、バイオレットなど豊富な花色が特徴の品種。スイートアリッサムの中では草丈が低めで、花も小ぶり。横に広がるように成長するので、花壇を縁どったりコンテナに植えたりするとよく映えます。 ‘アルール’ 白、黄色、ピンク、紫などさまざまな花色がある品種。花や草丈がバランスよく成長する、コンパクトなスイートアリッサム、小さめの鉢植えでも育てられるのがポイント。 ‘クリアクリスタル’ スイートアリッサムの中では大きな花が咲く品種。勢いよく成長し、地植えでもたくましく育つ丈夫さが特徴。花色は白~紫で、開花期は華やかで上品な花を楽しめます。 ‘アフロディテ アプリコット’ アプリコット色の優しい花色が特徴の品種。一年草で、基本的には種から育てる実生タイプ。やや乾燥ぎみに管理するのが、より大きく育てるためのポイント。 スーパーアリッサム ‘スノープリンセス’ JollySam/Shutterstock.com 栄養繁殖で増やされたスーパーアリッサムの品種。耐暑性、耐病性に優れ、夏越しさせやすく大株に育てることも可能。 スーパーアリッサム ‘フロスティナイト’ 葉っぱの縁にクリーム色の斑が入る、スーパーアリッサムの品種。淡い色の葉に白の小花の組み合わせが、明るく涼やかなイメージ。 スイートアリッサムの栽培12カ月カレンダー 開花時期:2月下旬~6月上旬(一年草)、9月下旬~12月上旬(一年草)、 周年(多年草)植え付け・植え替え適期:2月下旬〜3月(多年草)、9月下旬~11月上旬(多年草)肥料:2月下旬〜6月上旬、9月下旬~11月上旬種まき:9月中旬~10月上旬 スイートアリッサムの栽培環境 Lana B/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 スイートアリッサムは、日当たりのよい場所を好む植物です。よく日が当たる場所での管理が基本ですが、夏の強い日差しや西日は避けるようにしましょう。 置き場所は湿度が低く乾燥ぎみの環境が適しています。風通しがよく、水はけのよい場所がおすすめです。 耐寒性・耐暑性 スイートアリッサムの耐寒性・耐暑性は、一年草タイプは弱く、多年草タイプは普通程度です。高温多湿を苦手とするため、どちらかといえば耐暑性のほうが弱いといえるでしょう。 多年草の場合は、後ほど紹介する夏越し・冬越し対策をすることで、元気な状態を保てます。 スイートアリッサムの育て方のポイント Tatyana Mi/Shutterstock.com 植え付けのタイミングと、高温多湿の夏に注意すれば、丈夫で育てやすいスイートアリッサム。ここからは、植え付け方法のほか、水やりや肥料、病害虫対策など、栽培のポイントを伝授します。 用土 スイートアリッサムの用土づくりは水はけのよさがポイントです。水はけがよければ土質にそこまでこだわらなくても問題ありません。 ただし、酸性の土壌には、1mfあたり70g程度の苦土石灰を混ぜ込んでおきましょう。腐葉土も入れておくと、よく根を張ります。 鉢植えの場合は赤玉土と腐葉土、川砂を6:3:1で配合しておきます。 水やり 砂礫地に自生する植物だけに、やや乾いた状態を好むスイートアリッサム。地植えの場合は、水やりの必要はほとんどなく、雨が少ない季節のみ“気づいたらやる”程度がよいでしょう。鉢植えの場合も、鉢土の表面が完全に乾くのを確認してから水やりを。鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与え、次は乾燥するまで与えないのがコツです。とくに梅雨から夏にかけては、根腐れを起こしやすいので、水やりは控えめに。 肥料 どちらかといえば多肥を好むので、植え付けの際に元肥として緩効性の固形肥料を用土に混ぜておきましょう。さらに、開花期にはリン酸やカリの配合が高めの液体肥料を、1週間から10日に1度の目安で与えると、花が長く楽しめます。 注意する病害虫 アブラナ科の植物を食害するコナガの幼虫と成虫。Tomasz Klejdysz/Shutterstock.com 春から秋口はアブラムシやアオムシ類がつきやすいので、オルトラン粒剤などを月2回程度、表土にまいて予防しましょう。アブラナ科につきやすいコナガの幼虫も葉を食害するので、発生初期に薬剤で対処します。 また湿度が高い季節には、白いカビが生えて茎が腐る菌核病も発生しやすくなります。下葉が黄変して株の勢いがなくなってきたら、菌核病の疑いが。放っておくと全体に広がり、やがて枯死してしまいます。病斑部を切り取り、ベンレート水和剤などで防除を。多湿の環境に発生しやすいので、早めに切り戻すなど、風通しをよくしておくと予防になります。 スイートアリッサムの詳しい育て方 WDnet Creation/Shutterstock.com 苗の選び方 スイートアリッサムの苗を選ぶときは、葉や茎、根の状態をよく観察しましょう。葉に穴や変色がなく鮮やかな緑色であることや、茎が太くしっかりとしていること、根が黒や茶に変色しておらず白色であることが、主なポイントです。 植え付け・植え替え Satyrenko/Shutterstock.com 植え付けの適期は春と秋、霜の心配がなくなる3~4月、または暑さが落ち着く10月以降~11月中旬ぐらいまで可能です。 枝葉を伸ばして広がるので、株と株の間は20cm以上あけるように。根が弱いので、ポットから抜くときに根鉢を崩さないように細心の注意を。寄せ植えなどの場合も、あらかじめ植える場所を決めておき、設置後はなるべく動かさないようにしましょう。乾燥に強い植物ですが、根が定着するまではしっかりと水やりをします。 通常は一年草扱いのため、植え替えの必要はありませんが、スーパーアリッサムのように夏越しをさせやすい品種の場合は、下葉が枯れて草姿が乱れてきたら根詰まりのサイン。植え替えを行います。地上部を剪定して半分程度のボリュームに抑えたら、一回り大きな鉢に。根が傷むのを嫌うので、根鉢を崩さないように注意しましょう。 日常の手入れ スイートアリッサムの開花期のお手入れで重要なのは、花がら摘みです。 咲き終えた部分を剪定することで栄養が偏らず、株の元気が保たれます。また、花がら摘みをすることで新しい芽がつきやすく、次の花が早く楽しめます。風通しのよい状態を保てるので、スイートアリッサムが苦手な多湿を避けられるのもメリットです。 剪定・切り戻し 開花期の剪定は、先端の花房が咲き終えた茎を選び、脇芽の出ている節の上で切り戻せばOK。花が満開になったときに葉が覆われすぎず、過湿による葉の変色などを防げます。 さらに、夏越し前にはより強めの切り戻しを。スイートアリッサムの苦手な高温多湿を防ぎ、夏越しさせやすい状態に整えられます。 開花期が終わり、草姿が乱れてきたら、草丈の1/2を目安に切り詰めましょう。そのままにしておくと茎が徒長して、バランスの悪い見た目になってしまいます。 “大株に仕立てて何年も楽しむ”ことができるスーパーアリッサムはもちろん、従来の一年草扱いの品種も、暑くなる前に剪定を行うことで、秋以降もう一度花を楽しむことができます。 適切なタイミングで剪定を行い、スイートアリッサムを長持ちさせましょう。 夏越し・冬越し スイートアリッサムは高温多湿が苦手です。多年草の場合は特に、開花期が終わったら、涼しくやや日陰になる場所に移動しましょう。前項で解説したように、夏越し前には強めの剪定をしておきます。 冬は弱ってしまわないように、寒風や霜に当てないことが大切です。マルチングなどの防霜対策を行い、気温が氷点下になる場合は寒さをしのげる場所に移動しましょう。 増やし方 Ken Schulze /Shutterstock.com 【種まき】 日本では一年草として扱われることの多いスイートアリッサム。一般的な増やし方は「種まき」です。発芽適温は15~20℃、寒くなる前にしっかりと根を生やしておきたいので、9~10月中旬頃までが播種適期とされています。直根性で細根が張りにくく、移植を嫌うので、育苗ポットに直接播くのがベター。 ポットに種まき用土を詰めたら、事前に吸水させておきます。種子はとても小さいので、2つ折りにした紙に乗せ、粉をまくように振りかけると、一カ所にかたまらずに全面に播くことができます。風で飛んでしまわないように、室内や風よけのある場所で行いましょう。 種まきしたポットは風通しのよい場所に置き、水やりを続けますが、種子が流れてしまわないように霧吹きなどで。1週間程度で発芽してくるので、葉と葉が触れ合うようになったら、間引きを行い、最終的に数株を残して育てます。 発芽後は日当たりのよい場所に移して、月1回程度、薄めの液肥を与えます。草丈が5cm程度になったら、定植が可能ですが、寒さにあたると枯れてしまうので、植え付けは3月以降がよいでしょう。なお、春播きも可能ですが、根張りが遅くなるため、秋播きに比べると開花期のボリューム感は劣ります。 【株分け・挿し芽】 本来、多年性植物であるスイートアリッサムは、株分けや挿し芽といった栄養繁殖で増やすこともできます。 根が弱いので、根土部分を分けての株分けではなく、茎を切って挿す「挿し芽」がおすすめです。 作業の適期は5月もしくは9月。生育の旺盛な茎を選び、5cm程度の長さに揃えて水に挿しておきます。用土は小粒の赤玉かバーミキュライトなど、肥料分を含まない種まきや挿し木専用の土も販売されています。ポットに詰めて十分に吸水させたら準備完了。数本をひとまとめにして挿しと、ボリュームのある株に育ちます。 明るい日陰で風通しのよい場所に置き、水を切らさないように管理しましょう。とはいえ、発根しやすい植物ではないので、成功率はあまり高くないでしょう。 スイートアリッサムが枯れる原因 alybaba/Shutterstock.com スイートアリッサムが枯れる原因としては、寒さや高温多湿などの気候、過湿による根腐れなどがあります。主な2つの原因について解説します。 気温 スイートアリッサムは、気温が原因で枯れることがあります。暑さや湿気に特に弱いため、あまりに気温が高い環境だと、多年草タイプであっても弱ってしまうでしょう。夏の直射日光や西日が当たらない場所での管理がおすすめです。 日本では一年草タイプのスイートアリッサムが多く出回っていますが、基本的に夏越しはできないと考えましょう。 蒸れ・過湿 スイートアリッサムは、蒸れや多湿が原因で枯れることもあります。過湿の環境下では根腐れが発生しやすく、病害虫がつきやすいため注意しましょう。 梅雨~夏は高温多湿になるため、特に弱りやすい季節です。切り戻しを行ったり、蒸れにくい環境に移動することで、多湿をしのぎましょう。切り戻しを行い、株の風通しのよい状態にすることも大切です。 スイートアリッサムを育てて庭を華やかに彩ろう! Layue/Shutterstock.com 真夏の高温期を除けば、3月から11月中頃までと、とても長い期間楽しめるスイートアリッサム。播種から育てた苗で、花壇を“お花畑”にしてみるのも素敵です。草丈が低く、大きく広がって花を咲かせる草姿は、プランターや吊り鉢、寄せ植えにしても映えます。好みや用途に応じて、お気に入りの品種を育ててみてはいかがでしょう。




















