これなしで日本の春は始まらない!…この雄しべ、何の花?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.39
Samuel Ponce/Shutterstock.com
花の中をじっくり観察したことはありますか? 花は基本的には花弁(花びら)、ガク、雄しべ、雌しべといった器官からなり、その形や数は花の種類によって異なります。今回は「雄しべ」に注目してみました。この写真に写っている、中心にある1本の雌しべを囲む多数の雄しべは、どの花のものでしょうか?
目次
雄しべとは?
雄しべとは、被子植物の花の一部で、花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。
雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。
この雄しべの持ち主は・・・?

こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 多数の雄しべ(品種によって20〜60本)が、1本の雌しべを取り囲んでいます。
ヒント:
日本の春の代名詞。主に3月末から4月にかけて開花します。
正解は・・・
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サクラ

サクラの基本データ
学名:Cerasus(Prunus)
科名:バラ科
属名:サクラ属
和名:サクラ(桜)
英名: Cherry Blossom
形態:高木
園芸分類:庭木・花木
原産地:主に東アジア
開花期:主に3〜4月
樹高:3~20m
花色:白、ピンク
耐寒性:強い(種類により差あり)
耐暑性:強い(種類により差あり)
日本の春を象徴する花、サクラ。やさしいピンク色の花が一斉に咲き誇る景色は、古くから日本人、そして世界の人々の心を魅了してきました。公園や川沿い、寺社の境内、学校の庭など、身近な場所で春の訪れを告げてくれる存在でもあります。
毎年3月末から4月になると、全国各地で開花の知らせがニュースとして取り上げられ、西から東へと「開花リレー」が始まります。
日本では、変種を合わせると100種以上のサクラが自生していますが、なかでも広く知られているのがソメイヨシノ(染井吉野)。現在、全国各地で見られるサクラの多くがこの品種で、淡い薄紅色の花を咲かせるのが特徴です。ソメイヨシノは江戸時代末期〜明治初期後から園芸品種として栽培されており、成長が早く花付きがよいことから全国に広まりました。

早春を代表する河津桜は、濃いピンク色の花を咲かせる早咲き品種で、1月下旬から2月に見頃を迎えます。一般的なサクラよりも開花期間が長く、1カ月ほど楽しめるのが特徴です。
野生で発見された原木は、カンヒザクラとオオシマザクラの自然交雑種と見られ、のちに静岡県河津町に移植されたことから「カワヅザクラ」と名付けられました。

ほかにも、しだれるように枝を伸ばすシダレザクラ、八重咲きで豪華な花をつけるヤエザクラ、野生種のヤマザクラなど、それぞれに異なる魅力があります。
サクラを庭に植えて育てる場合は、日当たりと風通しのよい場所を選ぶことが大切です。サクラは比較的大きく育つため、広いスペースを確保する必要がありますが、近年は庭でも育てやすいコンパクトな品種も登場しています。
また、小ぶりの鉢植え(盆栽)桜も人気です。こちらも、基本的には屋外の日当たりと風通しのよい場所に置くのが最適ですが、真夏の西日は避けるようにしましょう。
サクラは剪定の時期や方法に注意が必要な樹木として知られ、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉があるほどです。枝を切る場合は、樹木への負担が少ない時期に適切な方法で行うことが大切です。

満開の花の華やかさ、そして風に舞い散る花びらの可憐さと切なさ。そのすべてが、日本の春の風景を美しく彩ってくれるサクラ。2026年は、全国的に例年よりやや早い開花になると予想されています。東京や福岡では3月20日ごろに開花が始まり、関東や近畿では3月下旬に見頃を迎える見込みです。
全国各地で次々と桜が咲き、長い期間にわたって春の花景色を楽しめるのも日本ならではの魅力。地域ごとに異なる桜の開花を追いかけながら旅を楽しむ「桜前線の追いかけ旅」も、いいかもしれません。
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Credit
文 / ガーデンストーリー編集部

ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、花・緑・庭・エクステリアに関する幅広いテーマにまつわる情報を配信している「ガーデンストーリー」編集部です。旬の植物情報やイベントの紹介、お庭の取材、植物の楽しみ方などをガーデニング知識に精通する専門家の監修のもと配信しています。
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