トップへ戻る

イランイランとラベンダーのハートフルブレンド【おうちでアロマテラピー】

イランイランとラベンダーのハートフルブレンド【おうちでアロマテラピー】

寒さに思わず身が縮こまるこの季節、アロマテラピーの香りの力を借りて、心と身体をゆるめてみませんか。今回ご紹介するのは、おうちでゆっくり、大切な人と過ごす晩にぴったりの香り。濃厚な甘い花の香りのイランイランと、爽やかな甘さのあるラベンダーという、ともにリラックス効果の高い精油を用いた、スペシャル感のあるブレンドです。バレンタインのプレゼントにこの香りを添えれば、きっと素敵なひとときを過ごせるでしょう。

Print Friendly, PDF & Email

陶酔するような甘い花の香り イランイラン

熱帯地域に咲くイランイランの花。咲き始めの緑がかった花弁が濃い黄色に変化したら抽出のタイミング。

タガログ語で「花の中の花」を意味するイランイラン(Cananga odorata)。その精油の香りは「甘い花の香り」そのものといえるでしょう。ランにも似た、南国のエキゾチックな雰囲気を感じさせる濃厚な香りで、女の子が憧れる甘い香水を思わせる香りでもあります。

イランイランの香りには、精神的な緊張をやわらげて心を解き放ち、リラックスさせる作用があります。芳醇な花の香りが、多忙な日常を離れて、非日常のリゾートに連れて行ってくれるかのようで、幸福感や優しい気持ちを引き出します。

ホルモンの調整作用もあり、月経前症候群や月経痛、更年期の症状緩和に役立つほか、皮脂バランスを整える作用があるので、ヘアケア、スキンケアにも使われます。

イランイランは個性のある香りなので、初めて扱う場合は、精油販売店のテスターで香りを確かめてみてください。また、高濃度で使うと頭痛や吐き気を感じることがあるので要注意。1滴で十分に楽しむことのできる精油です。

守備範囲の広いピカイチアロマ 真正ラベンダー

青紫の小花を咲かせるラベンダーは、日本でもおなじみのハーブ。南仏のプロヴァンスが有名な産地ですが、世界各地で栽培されています。西洋ではハーブティーや料理、香水やポプリと、さまざまな用途で古くから使われてきました。ラベンダーの名は「洗う」を意味するラテン語からつけられたといわれますが、清潔感のある清々しい香りから連想されたのかもしれませんね。

ラベンダーの精油には、今回使用する真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)のほかに、スパイクラベンダー(Lavandula latifolia)やラバンジン(Lavandula hybrid、真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種)があります。同じラベンダーの仲間でも香りや注意事項が異なるため、精油の学名を確かめてから購入するようにしましょう。

真正ラベンダーの爽やかな甘い香りには、心を静めて落ち着かせる、鎮静作用があります。また、頭痛や月経痛、肩こり、筋肉痛など、いろいろな体の痛みを和らげる鎮痛作用にも優れています。その他、抗菌、抗真菌、抗感染、抗炎症と、守備範囲の広いさまざまな作用があり、やけどや日焼け、切り傷といった、日常的なトラブルの処置に役立ちます。

芳香浴レシピ:イランイラン1滴+真正ラベンダー2滴+オレンジ・スイート3滴

6~8畳のディフューザー用のレシピです。

イランイランの陶酔するような香りに包まれて、パートナーと一緒に癒される「大人の香り」です。ゆったりと過ごせる、予定のない休日の午後や、まったり過ごしたい夜に焚いてみてください。爽やかさもある香りなので、男性にも受け入れられやすいでしょう。

また、女らしさを大切にしたい一人の夜にもどうぞ。甘い香りに身をゆだねて、心を解き放ってみましょう。

*イランイランとラベンダーは、どちらも血圧を下げる作用があるので、低血圧の方は、体調の異変を感じたらすぐに使用を中止するなど、十分ご注意ください。また、車の運転の前には使用を控えてください。

*『おうちでアロマテラピー』シリーズ、その他のブレンドはこちら
オレンジ・スイートのリラックス・ブレンド
ゼラニウムのクリスマス・ブレンド
ティートリーとユーカリの風邪対策ブレンド』

*精油はアロマテラピー専門店での購入が安心です。下記に取り扱い時の注意をまとめましたので、ぜひご一読ください。

〈精油を使用する際の注意〉
・ 原液を皮膚につけない。ついたらすぐ石鹸で洗い流す。
・飲用しない。目に入れない。
・火気に注意する。
・医師による治療や投薬を受けている場合は、必ず当該医療機関に相談する。
・3歳未満の乳幼児には芳香浴以外は行わない。また3歳以上であっても使用量を半分以下にし、十分注意を払う。
・高齢者、既往症のある方は半分以下の量を目安に。妊娠中は体調を考慮し、芳香浴以外のアロマテラピーを楽しむ場合は十分注意する。

〈精油の保管・保存について〉
・直射日光と湿気を避け、火気のない冷暗所に保管する。
・子どもやペットの手の届かないところへ保管し、誤飲に注意する。
・開封後1年以内を保存期間とし、柑橘系の精油は半年以下を目安にする。
・香りに異変を感じたら使わない。

〈精油の品質について〉
・次の内容を箱やラベル、使用説明書で確認できるものを選ぶ。ブランド名、品名、学名、抽出部分(位)、抽出方法、生産国(地)または原産国(地)、内容量、発売元または輸入元。

Photo/ 1)krungchingpixs/2)Umaporn Tepumong/3)dadalia/4)Svetlanamiku/Shutterstock.com

Print Friendly, PDF & Email

人気の記事

連載・特集

GardenStoryを
フォローする

ビギナーさん向け!基本のHOW TO