皆さん、『オープンガーデン』という言葉をご存じでしょうか。オープンガーデンの歴史は英国から始まります。住みよい都市や国々を中心に、日本でも各地域に広がりを見せ、花を愛する仲間がどんどん増えています。マナーを守って気持ちよく観賞しましょう。
オープンガーデンを楽しもう
オープンガーデンの歴史
オープンガーデンとは、言葉のとおり、ガーデンをオープンに公開しますということで、対象は一般の住宅や施設、コミュニティーエリアなどの庭です。期間限定や事前の申し込みが必要など、各庭により制限がありますが、大切なことは、その目的です。
オープンガーデンの歴史は古く、1927年英国のナショナル・ガーデン・スキーム(NGS)という組織から始まりました。当初の目的はチャリティーでした。現在この組織が発行しているイエローブック(ガーデンの紹介Book)は世界的にも知れ渡り、他の国々にも大きな影響を与えています。
イングリッシュガーデンの元祖であるイギリスはもとより、ニュージーランド、オーストラリア、カナダと世界でも住みよい国々を中心に、日本でも各地域に広がりを見せています。
普及に伴ってコミュニケーションがよくなり、自然や花を愛する人が増え、ガーデンのつくり方も、家の見せ方も大きく変わってきました。

アーチにあるNGSの黄色いサインがオープンガーデンの目印です。
日本での普及は?
私たちの国、日本においても独自の形態で普及が進んでいます。現在、おそらく50を超えるオープンガーデンの組織が活動をしています。それぞれの地域や組織から、暮らしのガーデニングのスキルアップだけでなく花と緑の町づくり、人々の交流、学習、環境美化などさまざまな成果が報告されています。
日本の場合、地域によって風習や気候環境がかなり異なっているため、全国標準化は困難ですが、花や緑を愛する人々が、それぞれの素敵なガーデンをデザイン的、技術的、機能的に一生懸命、創意工夫されていることは、大変素晴らしいと思います。
「家の価値は庭で決まる」とよくいわれますが、「生活価値」「資産価値」「地域価値」という3つの価値が大事とされている今、このオープンガーデンの果たす役割も大きくなっていくでしょう。
これからガーデニングを始める方はもちろん、すでに長年やってきた方も、身近で参考になることがいっぱいです。皆さんも、ぜひお近くのオープンガーデンをのぞいてみてはいかがでしょうか。

オープンガーデンの訪問マナー
オープンガーデンは、個人の庭がほとんどです。マナーを守って、楽しい庭めぐりの旅を堪能しましょう。
- オープン期間や決められた時間は守りましょう。
- 予約が必要な庭は、必ず予約してから行きましょう。
- 庭の草花を傷つけたり、花・種などを勝手に持ち帰るのはやめましょう。
- 庭を観賞する際、ご近所への配慮を忘れないよう心がけましょう。
- 自分のゴミは持ち帰りましょう。
- 留守中見せていただく時もルールとマナーに気をつけましょう。
- 「ここからはご遠慮ください」とあったら入るのはやめましょう。
- 庭を見せていただいた後は感謝の気持ちを伝えて帰りましょう。
- 「外からどうぞ」と書かれている庭はチャイムを鳴らさないようにしましょう。



コレがオススメ! つる性のバラとカラーリーフで演出




全国の花ファン・ガーデニング
ファンが集う会員制度です。
新着記事
-
育て方
シーズン到来! クリスマスローズ最新・人気品種&今やっておきたいお手入れ公開!PR
古くから茶花として親しまれてきたクリスマスローズは年々進化が止まらず、今年も新品種や人気品種が入手できる時期が到来しました! また、1株で何十輪という花を早春に咲かせる感動的な株に育て上げるためには、…
-
外構事例
【住宅街の庭実例】斜面地の段差と住宅周りのスペースを生かした庭デザイン
神奈川県川崎市にある、閑静な住宅街の現場事例をご紹介します。公道に面した住宅周囲のスペースを活かし、道行く人にも圧迫感のない、ナチュラルデザインな庭をつくっています。住宅周りのスペースを活用したい方…
-
イベント・ニュース
話題の「グリーンインフラ」って? スーパーゼネコンの緑化への取り組みなど園芸・ガーデニング業界最新情…
40年以上の歴史を持つ老舗業界専門雑誌『グリーン情報』最新号から最新トピックスをご紹介! 2023年11月号の特集は、「スーパーゼネコンの緑化最前線」と「みんなで創る新しい花き流通のかたち」。ほかにも、各種…