盆栽風⁉ 苔&季節の枝ものを使ったイースターアレンジ

春を告げる西洋の祝日・イースターを、日本の盆栽風にアレンジして楽しんでみませんか? フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが、苔を敷いたトレイと春の花木を合わせて楽しむ、凛とした盆栽風のアレンジをご紹介します。ふわふわでしっとりとした質感の苔が、インテリアに癒やしをもたらしてくれますよ。イースターのアイテムとして欠かせないイースターエッグも忘れずに!
目次
2025年のイースターは4月20日!

2025年のイースターは4月20日の日曜日。
イースターは、「春分の日の後の満月以降の最初の日曜日」とされていて、毎年日付は変わりますが、必ず日曜日というルールがあります。春の訪れを喜び合う、心躍るシーズンです。
4月20日といえば、日本ではそろそろゴールデンウィーク。初夏のような陽気になったり、どこかに出かけたくなる頃ですね。
イースターが近づいてくると、今年はどんなイースターアレンジにしようかとあれこれ考えるのも、私の楽しみのひとつです。今年は、和のテイストを取り入れて、盆栽風のアレンジを楽しんでみようと思います。

癒やしの苔
「盆栽」というと、高価な芸術作品で敷居が高く、遠い世界のようなイメージですが、もっと手軽に楽しめる盆栽もあります。小さな鉢に花の咲く樹木の盆栽や、可愛らしい実が付く樹木の盆栽など、バリエーションがいろいろあります。小さな鉢に風景を表現して、季節を感じたり小さな庭の手入れを体験したり、たくさんの楽しみ方ができますね。

そして盆栽に欠かせないのが「苔」です。苔は、ちょっと神秘的で、見ているとしっとり落ち着くということで、インテリアに取り入れる方が多いそうです。「苔テラリウム」は、ガラスのボトルに、ミニチュア庭園を作って育てて愛でることができて、とても人気ですね。
私も、みずみずしくフワフワした苔に魅了されています。
アレンジのために用意するもの

そんな苔を使って、簡単な盆栽風のイースターアレンジを作りましょう。
今回は、トサミズキの枝物を使いましたが、サクラ、レンギョウ、ユキヤナギ、ハクモクレン、ボケなど、お好きな季節の枝物でアレンジしてみてください。

<用意したもの>
- トサミズキ
- ミツマタ
- 苔
- トレイ
- 小さなガラスの器
*口径の小さいものがおすすめ。枝物を活ける際に、口が広いと枝が留まりにくいです。 - イースターエッグ
*手作りする場合は、ウズラの卵を固ゆでにして、ペインティングするのもいいですね。
苔は、インターネットから購入可能です。盆栽専門のサイトは、苔の種類が豊富に揃っています。
アレンジの手順
- トレイにセロファンを敷きます。
2. 水を含ませた吸水性スポンジをトレイに敷き詰めます。
3. ガラスの器をセットする場所を決めて印を付け、ナイフで切り抜きます。

4. 切り抜いたところに器をセットします。

5. 吸水性スポンジの上に、苔をのせます。


6. ガラスの器に水を入れ、器の中に枝物を入れます。
7. 苔の上にイースターエッグを置いて出来上がり。


季節の花をプラスしたバリエーション

今回のアレンジでは器全体に吸水性スポンジを敷いてあるので、枝物だけではちょっと物足りないという場合は、スポンジに直接植物の茎を挿してアレンジすることもできます。
小さな花を追加すると、さらに春の風景が広がりますね。

春の季語
私は俳句は詠めませんが、季語にはとても興味があります。歳時記や季語の本をパラパラめくったり、インターネットのサイトを見ながら、「こんな季語がある!」と、素敵な季語を見つけては、表現の美しさに感激したり嬉しくなったりします。
好きな春の季語は、「風光る」「冴返る」「山笑う」など。
私は動物が好きなので、「猫の恋」「熊穴を出ず」なども可愛らしくて好きです。
ざわざわした日常のほんのひととき、盆栽と季語で、ゆったり春の風情を感じてはいかがでしょうか。
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
- リンク
記事をシェアする
新着記事
-
ガーデン&ショップ
次々開花中! 特別な時間を過ごせるバラ園「横浜イングリッシュガーデン」 ローズ・フェス…PR
バラ咲く季節がやってきました! 希少なアンティークローズから最新品種まで2,200品種、2,800株のバラをコレクションする「横浜イングリッシュガーデン」では、「ローズ・フェスティバル2025」(4/19(土)~5/25(日)…
-
ガーデン
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園【花盛りの4月】
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストが、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台にスタートし、春の花が次々と咲き始めています。…
-
イベント・ニュース
【5月の連休は横浜へ!】日本最大級の園芸イベント「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2025」に出かけ…
日本最大級として大盛況の園芸イベント「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2025」が今年も5月3日(土)〜5日(月)の3日間、開催決定! 場所は、2027年国際園芸博覧会の開催を控える横浜市。多彩なコンテ…