100均材料で豪華に! アドベントのキャンドルアレンジ プチプラ花コーデVol.147
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
キャンドルアレンジでクリスマスを迎える準備
クリスマスを迎える準備で、今年はアドベントのキャンドルアレンジを作ろうと考えました。
アドベントのキャンドルアレンジ作りに使えそうな材料を探しに、近所に新しくオープンした100均を見に行きました。そこで、クリスマスにぴったりなキャンドルを発見! これを活用して、アドベントのキャンドルアレンジを作ってみます。
アドベントとはクリスマス前の4週間の期間(宗派によって違いがあるそうです)のこと。クリスマス4週間前の日曜日から始まると言われています。
アドベントの風習はさまざま。たとえば、12月1日から24日までカウントダウンしながら楽しむアドベントカレンダーもそのひとつです。
常緑樹で作ったリースにキャンドルを4本立て、アドベントの始まりの日曜に1本めの火を灯し、次の日曜日には2本め、次の日曜日に3本め…と、クリスマスまでに4本のキャンドルに火を灯すという風習も。
このキャンドルに火を灯して、クリスマスを待つ楽しみを、アレンジで味わいたいと思います。
100均で発見。ヴィンテージカラーのキャンドル
アドベントのキャンドルアレンジに用意した材料はこちらです。
フレッシュのヒムロスギは花屋さんで買いました。枝ものはボリュームによって、価格が違います。ヒムロスギは400円のものに決定。比較的小さめで、今回のアレンジを作るのにちょうどいいサイズでした。ボリュームによって価格が違うのは、とても助かります。
他の材料は100均で購入。コットンフラワーは1本に3つで100円。それから長方形のクリアケース、小さな松ぼっくり。吸水性スポンジとクラフトワイヤーは持っているものを使います。
近所に新しくオープンした100均で、金色のキャンドルを発見しました。商品名は「キャンドル ヴィンテージカラー」。
長さは10cm弱。とてもかわいくてひと目惚れです。金色はクリスマスにもぴったりで、アレンジにぐっとクリスマスの雰囲気を出してくれそう。
吸水性スポンジに水を吸わせるポイント
キャンドルアレンジは吸水性スポンジを使い、アレンジしていきます。吸水性スポンジはクリアケースに合わせてカッターでカット。高さはクリアケースより1cmほど高くしました。それを吸水させていきます。
吸水方法はカットした吸水性スポンジが入る容器に、水をたっぷり入れ、そのうえに吸水性スポンジをポンと乗せます。
この時、吸水性スポンジを手で押したり、蛇口から水を出して吸水性スポンジにかけたりしてはいけません。
無理やり吸水させると、中までしっかり水がしみ込まなくなります。吸水性スポンジが水を含みながら下にゆっくりと沈むのを待ちましょう。
吸水性スポンジが水をしっかり含んだら、クリアケースにセット。
器より吸水性スポンジのほうが高い場合は、吸水性スポンジの角を面取りしていきます。
カッターを用意して、角を削ります。こうすることで、花を挿したときの型崩れを防ぎ、花を挿す面積が広くなります。
スポンジのセットが完了したら、これにアレンジをしていきます。
松ぼっくりに茎をつけるワイヤリングの方法
デコレーションに使う松ぼっくりに、クラフトワイヤーを使ってワイヤリングをしていきます。ワイヤリングとはワイヤー(針金)を使い、アレンジする素材に人工的に茎を作ったり、補強したりすること。
今回使う松ぼっくりも、ワイヤリングをすることでアレンジに使えるようになります。
長いクラフトワイヤーを約半分くらいにカットして用意します。
クラフトワイヤーを1本取り、松ぼっくりのかさの根元のほうに引っ掛けます。
引っ掛けたら、ワイヤー同士を合わせてクルクルとねじります。
このワイヤー部分を、アレンジに挿して使っていきます。
エバーグリーンを使ったアレンジ作りの手順
アレンジをしていきます。手順はこちらです。
①キャンドルを吸水性スポンジに挿します
4本のキャンドルは、等間隔になるようにしました。
②ヒムロスギを挿していきます。
ヒムロスギは同じ長さになるように、ハサミでカット。
吸水性スポンジの側面にヒムロスギを挿していきます。
右、左、手前と後ろは3〜4カ所に。
これがアレンジの、だいたいのアウトラインになります。
③ヒムロスギをどんどんカットして、吸水性スポンジに挿していきます。
最初に入れたヒムロスギとヒムロスギの間を埋めるようにアレンジし、バランスを見ながら上面にもヒムロスギを挿していきます。
ヒムロスギは隙間を残すようにしながら、全体的に入れていきます。
④コットンフラワーを用意します。
コットンフラワーの茎は中に針金が入っているので、ニッパーを用意してカットします。
なるべく茎が残るように小分けしました。
⑤コットンフラワーをアレンジしていきます。
3つのうち2つは手前に、1つは奥のほうに挿しました。
⑥隙間に残りのヒムロスギを挿し、吸水性スポンジが見えないようにします。
⑦小さな松ぼっくりをアレンジしていきます。
ワイヤーをつけた松ぼっくりを、アレンジ全体に散らばるように挿していきます。
松ぼっくりを加えたら、完成です。
最後に、キャンドルに火を灯してみました。
アドベントのキャンドルアレンジ。結構大きめのサイズでボリューム感のあるものができました。横幅は約24cmほどです。
シンプルなグリーンにゴールドのキャンドルがよく映えて、またコットンフラワーが温もりを出してくれています。
ヒムロスギはこのままドライになっていくので、その過程を楽しみながらテーブルセンターに置いたり、壁側に置いたり。好きな場所に飾ってクリスマスを待ちたいと思います。ヒムロスギなどのエバーグリーンは、長もちするのがいいですね。
このキャンドルはロウが垂れ下がらないタイプだったので使いやすく、アレンジしたヒムロスギなどにロウが垂れる心配がないのが嬉しいです。
キャンドルに火を灯した際は、その場を離れないようにお願いします。また火傷をしないように取り扱いにご注意ください。
今回の材料のご紹介
- ヒムロスギ…400円
- キャンドル…100円×4本*セリア
- コットンフラワー…100円*セリア
- クリアケース…100円*セリア
- 松ぼっくり…100円*セリア
- 吸水性スポンジ…100円*ダイソー
- クラフトワイヤー…100円*セリア
合計1,300円(税抜)
ほかに、ニッパー、ハサミ、カッターを用意。
華やかさをアップする、リボンの活用方法
アレンジをもう少し豪華にしたいときに、とても便利なのがリボンです。100均にはさまざまな色、幅のリボンが売られています。
今回は、以前に買った茶色のリボンを用意しました。クラフトワイヤーも使っていきます。
リボンを適当な長さで2本用意。それからワイヤーも1本用意します。
リボンは端の長さが異なるよう、中心から少しずれた位置で手前に折り曲げます。
曲げた2本のリボンを少しずらして重ね、針金をねじってまとめます。
だいたいリボンの1/3の長さのところでねじりました。
これをキャンドルアレンジの好きな場所に刺せば完成! 華やかさがアップしました。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -
かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
- リンク
記事をシェアする
新着記事
-
ガーデン&ショップ
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園で始動
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストが、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台に、いよいよスタートしました。2024年12月には、…
-
公共ガーデン
都立公園を花の魅力で彩る画期的コンテスト「第3回 東京パークガーデンアワード 砧公園」全国から選ばれた…
2022年に代々木公園から始まった「東京パークガーデンアワード」。第2回の神代植物公園に続き、3回目となる今回は、東京都立砧公園(世田谷区)で開催されます。宿根草を活用して「持続可能なロングライフ・ローメ…
-
家庭菜園
アイスプラントの育て方 ペットボトルで水耕栽培も可能な新感覚野菜!
多肉植物に分類されるアイスプラントは、キラキラとした粒に覆われており、食べると塩気を感じる新感覚の野菜。耐塩性が高く、塩水でも栽培できるユニークな植物です。この記事では、アイスプラントの基本情報や特…