クリスマスシーズンに向けて飾りたい! 木の実だけで作るほっこりキャンドルアレンジ
今年もクリスマスまであと約1カ月。そろそろクリスマスの飾りつけの準備を始める時期です。フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが作る今年のクリスマス飾りは、ほっこり可愛い木の実で作るキャンドルアレンジ。小さく灯る明かりといろいろな木の実が、寒い冬に優しく温かな雰囲気を演出してくれます。木の実を組み合わせて留めるだけと、作り方も簡単シンプルなので、ぜひ今年のクリスマスに向けて作ってみませんか?
目次
今年のクリスマス飾りは?
今年は紅葉よりも早く、駅ビルのエントランスホールに大きなクリスマスツリーがお目見えしました。
気温はまだ高くても、一日一日クリスマスが近づいてきています。そろそろ準備を始めましょう。今年はどんなクリスマス飾りにしようかと、あれこれ考えるのが楽しみな季節ですね。
今年のクリスマスは、いろいろな木の実を使ったキャンドルアレンジを飾ってみてはいかがでしょうか。松かさ、ワタカラ、ヤシャブシなど、自然素材で作るアレンジは、優しく温かい雰囲気です。
小さなお子さまやペットのいるご家庭では、LEDのキャンドルを使うと安心してキャンドルアレンジを楽しめます。
木の実拾いはほどほどに
愛犬の散歩で行く公園に、いろいろな木の実が落ちています。松ぼっくりが多いですが、よく見ると小さな可愛らしい実も。気になる木の実を見つけたときは、なんの実かなと、近くの木を見上げてみます。この木がこの実!?とか、いつも見ているこの木にはこんな実が付くのねとか、驚かされることも多いです。そして、普段下ばかり見て歩いていることにも気付かされます。もっと空を見たり、木のてっぺんまで見上げてみようと思います。
さて、松かさがゴロゴロたくさん落ちているのを見つけると、ついついもう一つと拾ってしまうのですが、あるサイトを見てはっとしました。
木の実をひろう時の注意!
木の実は森に住む生き物たちの大切な食べ物でもあります。
見つけた木の実はすべてひろわずに、
ひとつひろったら、
つぎのひとつは、森の生き物たちのために、
つぎのひとつは、新しい木になるために、
つぎのひとつは、木の実ひろいを楽しみにしている別のこどものために、 残しておきましょう。
こどもの国HPより
たしかに、ドングリなどを食糧にしている生き物がいるのですよね。欲張ってあれこれ集めすぎないように気をつけようと思います。
木の実いろいろ
公園などで出会う木の実は種類も量も限られます。自分で拾うのも楽しいですが、いろいろなバリエーションの実がほしい場合は、ドライフラワー専門店や、花資材を取り扱っているお店やサイトで購入するとよいでしょう。
今回ご紹介する木の実のキャンドルアレンジにも、いろいろな種類の実が揃っている「木の実のアソート」を購入して使用しました。見たことのない実が入っていて、見比べているだけでもとても楽しいです。
木の実のキャンドルアレンジの作り方
<材料と器>
- 「木の実のアソート」
- コンポート 直径12×高さ7cm
- LEDキャンドル
<作り方>
キャンドルアレンジの作り方はいたってシンプル。
1. コンポートの中央にLEDキャンドルを置きます。
2. キャンドルの周りにバランスよく木の実を重ねて、だいたいの形を作ります。
3.木工用ボンド、グルーガンなどで木の実どうしをくっ付けます。
出来上がり!
ボンドやグルーガンなどで固定しなくても、小さな実と大きな実を組み合わせるだけで、意外と崩れずに整形できます。しかし、組み立てる分には大丈夫なのですが、LEDキャンドルのスイッチを入れたり切ったりするときに崩れてしまって、あまり具合がよくありません。
グルーガンなどでくっつけておくと、普段使いのときはもちろん、中央のキャンドルを取り出したりセットする際にも安定します。また、器のコンポート皿を違うものに変えることもできます。
思い出のクリとクルミのトピアリー
もう30年ほど前ですが、パリのマドレーヌ寺院近くの「エディアール」の2階にあったサロン・ド・テ。ここの各テーブルに、木の実で作ったトピアリー風オブジェが置かれていました。クルミ、ドングリ、スターアニスなどがぎっしり詰まったトピアリーでした。食料品店の「エディアール」だからこそ、こういうアレンジなのだと感心したのを覚えています。
ちょうどその頃は、プリザーブドフラワーという花があると耳にした時分。パリのプリザーブド専門店を探して行ってみたのですが、そこでまた、クリとクルミのトピアリーを見つけました。「エディアール」のサロン・ド・テで見たのとよく似たもので、木の実で作るアレンジやトピアリーを初めて見たこともあって、その可愛らしさに魅了されました。
とても気に入り、もちろん買って帰ったこのクリとクルミのトピアリー。ずっと実家に飾っていたのですが、何年か前に、あれ捨てたわよと母に言われてしまい、少し寂しい気持ちになった思い出のクリスマス飾りです。
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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