自然と触れ合うプライベートなスペースとして、また屋内からゆっくり眺めて楽しむために庭を囲い込んだ「コートハウス」。今回はそんなメリットがたくさんある「コートハウス」の中庭のリフォーム事例を、詳しくご紹介していきます。
室内とつながる「コートハウス」とは・・・

こちらは、兵庫県にあるコートハウスの中庭をリフォームした、おしゃれな庭。中から眺める庭と室内の雰囲気とのつながりを意識してつくられた、和モダンで素敵な中庭です。
「コートハウス」とは、中庭が建物の塀や壁で囲まれた住宅のこと。ロの字形や L字形、コの字形などの住宅は、どれもコートハウスといわれています。昔からヨーロッパの都市で見られたこのスタイルは、建物が密集する住宅街で、採光のために窓を大きく取りながらプライバシーを確保するという目的で普及しました。
日本では、京町家などがそれにあたります。内側の窓を大きく、そして隣地との境界である外側の窓を小さくし、塀を高くすることでプライバシーを守ります。
部屋から庭の眺めを楽しむ

この写真は、和室からの眺めです。出隅を中心に、左右異なる雰囲気の庭が楽しめるように演出されています。向かって右側の庭は、和室からの眺めを最優先に考えられています。畳に座った時、同じ目線になるように、背の低い植物を選定しています。
向かって左側の庭は石貼りの上にテーブルセットが置かれ、山採りの木が自然でモダンな雰囲気を出しています。石貼りを建物に対して傾けて、三角コーナーをつくり、平坦ではなく立体感のあるバランスのいい庭へと変身しました。
全体的に和の樹種を選定した、和モダンなナチュラルガーデンです。和室からの景観では、左右の庭が一度に目に飛び込んできても違和感のないつくりになっています。白を基調にしたタイルや砂利などで清潔感とシャープさを出し、そして、和の樹種選択によって柔らかい印象を持たせた、心穏やかになる空間です。

こちらは和室から見て右側の庭で、高めの木目調のフェンスがしっかり目隠しをしてくれています。見事に和の空間に溶け込んだフェンスは、板の間に隙間を開けることで通気性を確保し、植物にも人にもストレスを与えないよう考慮されています。
植物たちは鮮やかな色味で庭を賑やかに美しく彩ります。一番左の背の高い木はコハウチワカエデ。その根元から右へ、細長い葉っぱを茂らせるシャガとヤブランが並んでいます。この2つは常緑性の多年草で、小さな白と紫の花を咲かせます。右側の赤い葉をつけている樹木はベニスモモ。そしてその根元に身を寄せ、ピンクの可愛い花をつけているのはサツキツツジ。どちらもアクセントとして、より艶やかに庭を賑わせてくれています。

左手の庭は、少しモダンな雰囲気です。テラススペースを囲んでいるのはスマートな印象の山採りの樹種たちで、シンプルで無駄のない美しさを感じます。可憐で清楚な印象の白い花を咲かせているのは落葉高木のヤマボウシ、左手前の高木はネムノキ。そして、その根元にはヒューケラ、ヒメクチナシ、マホニアンコンフーサが植えられています。和の雰囲気というより、少しモダンなイメージをもつ樹種が選定されています。
戸外ではファニチャーやデッキで過ごしやすく

さて、ここまでは室内からの景色と植栽についてご紹介してきましたが、より居心地のよい空間をつくるのに必須なのが、ファニチャー。そして、ウッドデッキスペースについてもご紹介したいと思います。
中庭空間に締まりを与えているシンプルなデザインの黒いスツールとテーブル。しっかり編み込まれた人工ラタンの質感と落ち着いた色合いが、和モダンな庭にマッチしています。人工ラタンは高い耐候性を持っていて、このファニチャーは水洗いもできるので、汚れても自分で手軽にメンテナンスできます。
フェンスできちんと目隠しをされているので、緑に囲まれながら読書や食事など、好きなことを思いきり楽しめる空間です。

中庭のテラス横から建物の側面へは、ウッドデッキが設置されています。キッチンとダイニングにもつながっているウッドデッキと、そこに目隠しとして設置されたフェンスは、先ほどとは雰囲気が変わり、室内のテイストに合うシンプルモダンな印象。高いフェンスは周辺環境から室内への視線を遮り、防犯性も高めています。

ウッドデッキスペースは室内との高低差をなくし、出入りをスムーズにしています。これは、内と外との関係性を近づけるための、大事なポイントです。このスペースにはハンモックが設置され、鮮やかな緑を眺めながら、ゆっくりと休憩することができます。また、ウッドデッキはそのまま中庭のほうまで伸びているので、天井部のないところまで出て行けば日光浴も楽しめそうです。
お部屋のどこからでも楽しめる緑あふれるコートハウスの中庭。いかがでしたか。
皆さんも是非参考にしてみてください。
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