いのうえ・そのこ/ガーデニングを専門としたライター、エディター。一級造園施工管理技士。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒。造園会社、園芸店を経て園芸雑誌・書籍の編集者に。ガーデニング以外の他分野のPR等にも携わる。自身もガーデニングを楽しみながら、美術鑑賞や旅行を趣味にする。植物を知っていると、美術も旅も楽しみの幅が広がりますね。
井上園子 -ライター/エディター-
いのうえ・そのこ/ガーデニングを専門としたライター、エディター。一級造園施工管理技士。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒。造園会社、園芸店を経て園芸雑誌・書籍の編集者に。ガーデニング以外の他分野のPR等にも携わる。自身もガーデニングを楽しみながら、美術鑑賞や旅行を趣味にする。植物を知っていると、美術も旅も楽しみの幅が広がりますね。
井上園子 -ライター/エディター-の記事
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ガーデン&ショップ

素敵な発見がたくさん! 園芸ショップ探訪13 岡山「座花 zahana」
本格派ガーデナーにはたまらない、 市場に出ない宿根草が揃う店 岡山駅より20分ほど車で南下して、田畑と住宅地が混在する静かなエリアに位置する「座花 zahana(旧店名:むらかみ農園)」。数棟のビニールハウスと西洋ニンジンボクが茂るサンプルガーデンが目印です。ショップの主な販売用ハウスには、年間約1,000種にも及ぶ宿根草・一年草の苗が並んでいます。 「むらかみ農園」で扱う苗は、本格的な花壇づくりにおすすめの宿根草がメイン。一般的なものから市場では出回らない珍しい植物までが、ハウス中を埋め尽くしています。これらの苗は、オーナーである村上公一さんと奥様のちづ子さん、そして娘の由里子さんが手塩にかけて育てたもの。この地域に合ったオリジナル配合の土で丁寧に育てられています。 ポップも分かりやすく丁寧につけられています。 むらかみ農園はオープンして約25年。それまで母校である静岡大学で果樹栽培について教鞭をとっていた公一さんが、以前から趣味ではまっていた花栽培を突き詰めるために帰郷し、花卉農家とそれを販売する店舗をスタートさせたのです。 その当時は園芸ブームが起こる少し前で、まだ世の中に花の種類はそれほど多くなく、海外から取り寄せた種子を播いて苗づくりをスタート。果樹の中でも屈指の難度が高いメロン栽培の経験を生かしつつ、ガーデニングには向いていないこの周辺の土、真砂土を使った土づくりにも力を入れ、岡山の気候に合うかを1種類ずつ確認していきました。 オープンしてまもなく、園芸ブームが到来し、変わった種類・品種なら何でもよく売れました。その後園芸ブームが去り、猛暑が続くようになってから、見慣れない植物を警戒する傾向が強まり、花壇を彩る宿根草が市場に出回らなくなりました。しかしそんな中でも、村上さんは、この土地に合った種類を選抜しながら親株を更新し、宿根草を作り続けています。 栽培には土の力が重要 土壌改良にこだわる このあたりの土は、真砂土という花崗岩が風化してできたもので、粗いとゴツゴツ硬く石のよう、細かい場合はギュッとしまってカチカチに固まるといった特徴があります。静岡の関東ローム層の土とは全く違う、花卉栽培には不向きな故郷の土の硬さに、帰郷当時はびっくりしたといいます。 大きすぎず細かすぎない真砂土に堆肥などの有機質類を加え、用土をブレンド。試行錯誤を15年ほど重ねて研究し続けた結果、3年目ぐらいに行ったブレンドが一番よかったと村上さん。今では、そのブレンド用土を、店頭で販売しています。 大学時代に東京で建築デザインを学んだという娘の由里子さんは、3年前にUターン。今では父の後を継ぎ、主力となって動いています。デザインの世界で磨いたセンスのよさが買われて、現在、百貨店のイベントの展示なども手掛けています。自然な花合わせに定評があり、先日は百貨店の催事である『ベニシアさんの手づくり暮らし展』の展示のコーディネートを担当しました。 ハウスの中で満開を迎えたクマツヅラ科のペトレア。販売用の花ではありませんが、こういったユニークな植物も見られます。 たくさんの苗が並ぶ中、大きなコンテナを使ったナチュラルな植栽ディスプレイも見応えがあります。 グラウンドカバーや花壇に向いたハーブや野菜の苗も充実。 寄せ植えサンプルも点在。これは丸太に植えた野生味あふれる多肉の寄せ植え。多肉植物も販売しています。 ハウスの前に広がる サンプルガーデンも見もの 白や紫、ピンクの小花をメインとしたナチュラルな植栽は、さりげないデザインが魅力。楚々とした草花が可憐に風に揺れているさまに、癒やされます。 ショッピングに疲れたら、パラソルの陰でひと休み。 サンプルガーデンのシンボルツリーである西洋ニンジンボク。白花と青花種があり、どちらも大人気。 サポナリアやオキシペタラムのやさしい色合いを銅葉のリシマキア‘ファイヤークラッカー’で引き締めた、甘さを抑えた植栽。 左/サルビア・トランシルバニカやオステオスペルマムを群植させたワイルドな風景も楽しめます。右/球根植物も所々に入っています。植栽に縦のラインを加えているのはイキシア。 アイアンのアーチの足元は、ラムズイヤーやワイルドストロベリーで愛らしく彩っています。 店頭に敷いた枕木の間には、薄いピンク花のイワダレソウと黄色い花のメカルドニアを混植。踏まれても元気に育つ、優秀グラウンドカバー。 アーチの傍らで素朴な彩りを添えているアピクラツム。寒さに強く丈夫で育てやすく、グラウンドカバーのように広がってくれます。 むらかみ農園に並ぶ ナチュラルな花たち 店頭に並んでいた、または庭に咲いていた愛らしい花々をご紹介します(6月中旬取材時)。 ◆草丈60cm以上の宿根草(花壇の中~後方におすすめ) 左から/レウカンセマム(草丈60~70cm 花期6~10月) オキシペタラム‘ホワイトスター’(草丈50~80cm 花期4~11月) ペンステモン‘ハスカーレッド’(草丈70~90cm 花期5~6月) 左から/スカビオサ・オクロレウカ(草丈0.6~1m 花期6~10月) セントーレア・ルセニカ(草丈1~1.2m 花期6~7月) コーカサスマツムシソウ‘ファーマ’(草丈50~80cm 花期5~8月) 左から/ディディスカス‘ブルーレースフラワー’(草丈60~70cm 花期4~11月) サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’(草丈50~80cm 花期5~7月) ボックセージ(草丈0.6~1m 花期5~11月) 左から/バーベナ・ハスタータ‘ブルースパイヤー’(草丈0.8~1m 花期6~10月) モナルダ・キトリオドラ(草丈60~80cm 花期6~9月) モナルダ・ディテマ(草丈0.6~1m 花期6~9月) 左から/ペンステモン‘ジングルベル’(草丈0.8~1.3m 花期5~7月) ジギタリス・ラエヴィガータ(草丈60~80cm 花期5~6月) スカビオサ‘ブラックナイト’(草丈40~80cm 花期4~11月) ◆草丈30~60cmの宿根草(花壇の中段でふんわり間をつなぐのにおすすめ) 左から/カンパニュラ‘ウェディングベル’(草丈40~50cm 花期5〜7月) ケントランサス・アルバ(草丈35~40cm 花期5~10月) ユウギリソウ(草丈50~60cm 花期5~8月) 左から/セラトセカ・トリロバ‘ホワイト’(草丈50~60cm 花期5~11月) 八重咲きサポナリア(草丈30~40cm 花期5~10月) マーシャリア/ヤグルマサワギク(草丈40~50cm 花期5~7月) 左から/アークトチス‘ブルーアイ アフリカンデージー’(草丈30~40cm 花期5~8月) アガパンサス‘ツイスター’(草丈50~60cm 花期6~8月) カラミンサ‘ブルークラウド’(草丈40~50cm 花期5~10月) 左から/サルビア‘ムーンライトオーバー’(草丈40~50cm 花期4~11月) ストケシア‘ブルースター’(草丈30~40cm 花期6~10月) イトシャジン/カンパニュラ・ロツンディフォリア(草丈30~40cm 花期4~6月・9~11月) 左から/ネペタ‘ブルードリーム’(草丈50~60cm 花期6~8月) 宿根リモニウム・アトランティス(草丈40~50cm 花期5~7月) スカビオサ‘ピンクレース’(草丈40~50cm 花期4~7月) 左から/ジギタリス・デュービア(草丈40~50cm 花期5~6月) ペンステモン‘サンバーストアメジスト’(草丈40~50cm 花期6~9月) カンパニュラ‘ピンクオクトパス’(草丈30~50cm 花期5~7月) 左から/クナウティア‘マース・ミジェット’(草丈30~40cm 花期6~10月) コレオプシス‘ローズビューティー’(草丈30~50cm 花期5~10月) アキレア・ミレフォリウム‘カシス’(草丈50~60cm 花期6~10月) 左から/ゲウム‘ブレイジング・サンセット’(草丈50~60cm 花期5~7月) ガイラルディア‘アリゾナ・アプリコット’(草丈30~40cm 花期5~10月) ガイラルディア‘アリゾナ・サン’(草丈30~40cm 花期5~10月) ◆草丈30cm以下の宿根草(花壇前方などにおすすめ) 左から/ヤシオネ‘ホワイトデライト’(草丈20~25cm 花期6~7月) ブラキカム‘ピンクデージー’(草丈20~30cm 花期6~7月) ダイアンサス‘白花さぎり’(草丈20~25cm 四季咲き) 左から/アンゲロニア‘セレニータシリーズ’(草丈20~30cm 花期5~10月) フロックス‘ムーディブルー’(草丈15~20cm 花期3~6月) ダイアンサス‘ピンキーキッズ’(草丈15~20cm 花期3~11月) 左から/カリホー・インボルクラータ‘ワインカップ’(草丈15~20cm 花期7~9月) ゲラニウム・サンギネウム‘マックスフライ’(草丈15~20cm 花期4~10月) ダイアンサス‘スポッティー’(草丈20~25cm 花期四季咲き) 左から/宿根リナリア‘ネオンライト スカーレット’(草丈20~25cm 花期3~11月) アピクラツム‘イエローボタン’(草丈15~25cm 花期3~11月) チョコレートデージー/ベルランディエラ(草丈20~30cm 花期5~7月) 〔カラーリーフ〕 左から/ロータス・クレティクス(草丈30~40cm 花期4~5月) ラムズイヤー‘オーレア’(草丈30~45cm 花期5~6月) ウエストリンギア・バリエガータ(草丈約30cm 花期4~5月) 左から/グリーンサントリナ(草丈約30cm 花期6~7月) フイリコルセウムアイビー/シンバラリア(草丈5~10cm 花期5~6月) ラミウム・マクラツム(草丈15~20cm 花期4~5月) 〔美しい花を咲かせるつる性宿根草〕 左から/アサリナ‘ミスティックローズ’(つる長2~3m 花期5~11月) クリトリア/チョウマメ(つる長1~2m 花期6~10月) ツンベルギア‘スージーミックス’(つる長2~3m 花期5~11月) 〔さまざまな表情の一年草〕 左から/八重キンギョソウ‘ツイニーシリーズ’(草丈40~50cm 花期2~11月) ブラックレースフラワー/ノラニンジン(草丈60~80cm 花期5~7月) ケイトウ‘キャンドル’(草丈40~80cm 花期6~8月) 「むらかみ農園」イチオシプランツをご紹介! オリジナル交配のパンジー・ビオラ むらかみ農園で花粉を交配させて作ったビオラやパンジーは、ふたつと同じものはありません。10~3月の間に販売しています。 豪華な大きなフリル、ニュアンスのある花色、華奢な小輪タイプなど、バリエーションも多彩に揃います。 「美しい網目を出すことが重要なメロンは、日にち刻みでの細かいコントロールを必要とする『苗づくり段階』が最も肝心──」。メロン栽培の難しい知識・経験を原点として生かし、花卉栽培の世界に転身した村上さん。かたや、建築デザインをガーデンデザインに生かし、コーディネーターとしても活躍の由里子さん。そんな親子のコラボレーションが見せるサンプルガーデンは現在も拡大中です。今ではなかなか手に入らないナチュラルな洋種の宿根草が並ぶ「むらかみ農園」。ぜひ、訪れてみてください。アクセス/岡山駅から車で約20分。 【GARDEN DATA】 〒702-8026 岡山県岡山市南区浦安本町107-2 TEL: 086-263-7733 http://murakamifarm.jp/ 営業時間:9:00〜日没休日:木曜日(4~6月・10~12月無休) 写真協力/むらかみ農園
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暮らし

グリーンコーディネーターに教わる! インテリアを観葉植物と雑貨でおしゃれに飾るコツ
インドアグリーンで自宅はどこよりも心地よい空間に 多忙な毎日を送るRIKAさん。自宅にいる時間を日々大切に暮らしています。出かけないときのほとんどはLDKで過ごしているため、インテリアはナチュラルなカフェ風スタイルに設えて、心地よい空間づくりを心がけています。 壁は漆喰をDIYで塗装。家具はウッディなものを中心に、ライトやシェルフなどにはアイアンやスチール製のものをセレクトしています。ブラウンと白を基調にした落ち着きのある色でまとめられた空間に、動きとつややかさをもたらしているのがインドアグリーン。大好きな雑貨とグリーンをポイントに配しながら、瑞々しい癒しの時間を演出しています。コーナーのグリーンはヒメモンステラ。 インテリア空間はスッキリとまとめて瑞々しさと清潔感をアップ 「インテリア空間をデザインすることは、用いる植物は違えども、ガーデンをデザインすることと基本的には同じで、バランス感覚が重要」とRIKAさん。ただし、趣味の場であるガーデンとは異なり、室内は生活の場なので気を付けたい点がいくつかあります。RIKAさんが最も重要視していることは、‘スッキリとさせて清潔感を持たせること’。雑貨や植物を楽しく盛り込むベランダとは異なり、室内では、ほっとひと息つける心地よさを追求しています。 限られたスペースに、さまざまな植物を絶妙なバランスでレイアウトしたベランダガーデン。ジャンクなアイテムで無造作感を出し、楽しげな雰囲気を演出。 ベランダ、インドアどちらもグリーンが引き立つよう、極力にぎやかな色のものは使わないことが鉄則。ベランダではビビッドなカラーをアクセントとして少量使っています。 大きさの異なるグリーンを計画的にバランスよくレイアウトする インテリアでも、フォーカルポイントとなるような大きめのグリーンを1点置くようにしています。庭でいうシンボルツリーのような存在になるものです。シンボリックなグリーンを置いたら、これを軸にしてグリーンをバランスよく配していきます。フィカス・ウンベラータの葉は大きめですが、葉色が明るく光も通すので、圧迫感がなく、インドアプランツのシンボルツリーにぴったりのグリーンです。 鉢を置くことができないスペースには、ワイヤーやマクラメを使ってハンギングを。ベランダ側の壁を有効に使い、一幅の絵画のようなシーンを楽しんでいます。吊ったグリーンは、ディスキディア・フォルモサナと斑入りのポトス。棚の上にあるグレーの鉢にはリプサリスを。 チェストの上は、雑貨とグリーンを飾る場に。壁にかけたシダの絵を中心にして、カシワバゴムノキ、セローム、シェフレラなどの鉢を雑貨と並べました。小さいものはボックスや古材を台にして高低差をつけ、美しいバランスを取っています。 リプサリスやサンセベリアなど、多肉植物をまとめたコーナー。枝を伸ばすミルクブッシュやチランジアは、スタンドを使ったり縦長の器に入れたりして、それぞれの個性を際立たせています。 ダイニングとキッチンの境目となるアイランド型キッチン台のコーナーに、やや大きめなグリーン・ヒメモンステラをレイアウト。キッチンとダイニングの空間をやんわりと仕切る役目を担っています。 テーブルやキッチン台の上には、コンパクトなグリーンを飾っています。ここは特に清潔感を維持したい場所なので、鉢皿とセットになった鉢に人工用土(セラミス)を使用することも。 水をやる時は、洗面所やキッチンのシンクに持って行き、鉢底の穴から流れ出るほどたっぷりと。その後、しっかり水が切れてから鉢皿に戻しています。 雰囲気の異なるグリーンも使ってインテリアの表情をより豊かに 室内外で共通するイメージは、‘ナチュラル’。しかし、やわらかいナチュラル一辺倒ではなく、ポイントで野生味のある力強いグリーンを加えて雰囲気に変化をつけ、空間の表情に奥深さを与えています。 小鉢を並べたチェストの前には、ダイナミックに茎を伸ばすリュウビンタイを。ブリキのバケツに入れてワイルドさを強調。 照明のレールを活用し、流木につけたビカクシダをハンギング。ネジを取り付けた流木2カ所にワイヤーを巻き付けて輪を作り、そこにS字フックを引っかけて吊り下げました。取り外しが簡単なので手入れも楽で、時々お風呂場に持って行き、葉や根元にシャワーでたっぷり水をかけてメンテナンスをしています。 雑貨と合わせても、スッキリ感は忘れずに 雑貨が大好きなRIKAさんは、グリーンと合わせて、美しくも楽しいLDKを演出しています。「空間をより魅力的に見せるには、すべてが調和していることです」。自己主張の強い派手なモノは避け、こまごましくならないように気を付けています。では、それぞれのコーナーに使われているインドアグリーンと、その魅力をご紹介しましょう。 シェフレラなどコンパクトなグリーンと、スクエアの雑貨類をリズミカルにレイアウト。アルファベットのオーナメントをアクセントにして遊び心を。 白い産毛をまとったユニークなブレインカクタス。ブック形のボックスの上に置いて、控えめな愛らしさをぐっと引き立てています。 ベランダでも活躍しているキャベツボックスは、インドアグリーンを飾るのにもピッタリ。濃緑葉のコーヒーノキと黒板を配して、ビターなコーナーを演出。 チランジアを鳥かご型ワイヤーバスケットに乗せたディスプレイ。洋書風のボックスをそばに置き、彩りを控えたシックなコーナー。 リプサリスやドルステニア・フォエチダの傍らに配したのは、タビビトノキの真っ青なタネ。2枚重ねた板を台にして糸巻きと飾り、立体感を出しながらクールなカラーにまとめています。 ドライフラワーも合わせてシーンに軽やかさをプラス 草花のドライなども、グリーンと一緒に飾るのがRIKAさん流。瑞々しい植物とは相反する乾いたアイテムですが、緑や茶色などのナチュラルカラーならグリーンとの相性は抜群です。グリーンにはない軽やかさをもたらしてくれます。 ベランダで咲いたアジサイ‘アナベル’をドライフラワーにするために、枝にとめ付けてハンギング。 おしゃれな園芸店などで販売されているウラボシ科の植物、ドリナリア・クエルシフォリアの貯水葉。数枚を束ねただけですが、サンセベリアを飾ったメンズライクなコーナーで、おしゃれなオーナメントとして存在感を発揮しています。 お掃除をラクにしてくれるアイテムを積極的に使って サボテンなどのトゲがあって運びにくい植物や、こまごましいものをまとめた台は、掃除の度に動かすのは面倒なもの。そんなときは、キャスター付きの鉢カバーや木箱を使うと、移動がぐっとラクになります。 例えば、重量のあるハシラサボテンは、キャスター付き木製の鉢カバーに入れてディスプレイ。 セロームやコーヒーノキ、アイビーなどのこまごまとした小鉢は、キャスターの付いたキャベツボックスの上にまとめて飾り、塊で楽しむコーナーに。これらの商品はRIKAさんがアドバイザー&コーディネーターをしている「みどりの雑貨屋」で扱っています。 光の弱い場所にはフェイクグリーンを使う エアプランツなどのフェイク。 光が入らない場所や、高い位置で世話がしにくい場所にグリーンが欲しい場合は、フェイクを活用するのがオススメとRIKAさん。無理して植物を育てても、育てる側にも植物にもストレスがかかります。「フェイクだからと排するのではなく、その場所に似合うモノを選んで、自由に飾って楽しんでいます。エアコンのホースなどの目隠しにも活躍してくれますよ」。明るい場所でグリーンと組み合わせて飾っても◎。フレキシブルに使って楽しみの幅を広げましょう。 パーセノシッサスシュガーバインのフェイク。 アジアンタムのフェイク。 シルバーリーフのフェイク。 照明レールにはしごを吊るし、グリーンのフェイクをたっぷり飾ってアレンジ。 エアプランツのフェイクも充実。異なる高さ、フォルムのものを合わせた、絶妙なバランスのコーデイネート。シックな色味の中、赤いローズヒップがアクセントカラーに。 ベランダのオリーブを室内に取り込んで楽しむ この年は鉢を麻布でカバーして、ぬくもりのあるディスプレイに。 毎年クリスマスが近くなると、ベランダで育てているオリーブをリビングに取り込み、オーナメントを飾り付けて楽しんでいます。オリーブは丈夫ですが、空調の風が当たらないような場所に置きましょう。 手入れのポイントは「自然に近い状態にすること」 RIKAさんが心がけていること。それは、異なる植生の植物を一緒に育てていながらも、それぞれが好む状態=自然界に近い環境を作ることです。室内だと、つい水をやりすぎてしまいがちですが、乾湿のメリハリをつけてやるようにしています。また、植物はエアコンなどの人工的な風を嫌うので、直接当たらないように心がけています。 葉水も病気予防に有効で、葉に元気がなくなってきたら、お風呂場で葉をしっかり濡らすようにしています。そうすると、たちまち元気を取り戻すのだそうです。また、施肥には液体肥料「ペンタガーデンValue」を愛用。この肥料には、植物の光合成を活性化させるALAが入っているので、暑さ寒さ、日照不足などによる体力低下で元気がなくなったときに効果があります。 ベランダガーデンから、植物の癒しを実感したRIKAさん。インドアグリーンを暮らしに取り入れたことで、生活空間全体に癒しがもたらされました。観葉植物は、成長が速く成果がすぐに現れる喜びがあり、雑貨類とも相性がよいので組み合わせる楽しさがあります。そんな楽しさいっぱいのインドアグリーンライフが、RIKAさんのグリーンコーディネーター人生に深みを与えてくれています。 併せて読みたい
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ベランダガーデニング

ベランダガーデンを植物と雑貨でおしゃれに飾る「素敵なコーディネートとは?」
念願のベランダガーデンづくりに長年かけて磨いたセンスを注ぎ込んで 11年ほど前からベランダガーデンを始めたRIKAさん。以前から植物に囲まれた生活に憧れてはいたものの、転勤が多かったため、ベランダに本格的なガーデンの作り込みをすることはできませんでした。そして今のマンションに定住したのをきっかけに、念願のベランダガーデニングライフがスタート。それまであたためていたアイデアや育ててみたかった植物を盛り込み、ベランダとは思えない緑あふれる空間に仕上げました。 それほど大きくない鉢植えで構成しているのに、こんなにも瑞々しい空間が完成。 空間づくりのキーワードは「植物×古びたモノ」 かつて訪れたインテリアショップ『THE GLOBE』(東京都・世田谷区)の一角に設けられたジャンクな庭に、大きな衝撃を受けたというRIKAさん。その庭の制作者はガーデンスタイリスト・川本諭さんでした。「植物×古びた道具」で見せるジャンクで独特な空間づくりは、それまでにはないガーデンの世界。その味わいのあるカッコよさに魅了され、川本さんが植栽を手掛けたカフェ『CHUM APARTMENT』(東京都・目黒区)にも訪れました。そこでも「植物×古びたモノ」でカッコよく演出された「計算された無造作感が生み出す美」に感銘。この2つのガーデンとの出合いが、今のRIKAさんの空間づくりに対する考え方の基礎を形づくったのでした。その後、そういった視点で洋書などを眺めながらセンスアップを図り、現在のようなベランダが生まれました。 お気に入りの植物や雑貨をかわいらしく見せる6つのポイント 美しく、心地よい空間が広がるRIKAさんのベランダガーデン。さまざまな創意工夫が集まり、この庭ができています。なかでも特に意識していることが「力みを感じさせずに、無造作に見せる」こと。川本諭さんが手掛けた庭で刺激を受けて以来、RIKAさんのベースになっているセオリーです。また、生活感を出さないことも大きなポイントです。それでは、それらを含めた6つのポイントにクローズアップしてみましょう。 Point1〔高低差をつくり、メリハリをつける〕 キャベツボックスを重ねて、空間を有効利用。背景にしつらえた白いフェンスにも、グリーンや雑貨をバランスよく配しています。 ポイント2〔前後に重ねて奥行きを出す〕 アイテムを前後に重ねることで、シーンを重層的に見せています。奥に配した木の車輪は、厚みがないのでオススメ。 ポイント3〔向きにばらつきを持たせて置く〕 それぞれのラインを揃えて整然と飾るのではなく、角度を振るようにしてあしらうことで、シーンに動きが加わっています。雑然とした印象を与えない絶妙なバランスも見事。 台として使ったキャベツボックスに対し、プレートの向きをずらして配し、小さな鉢の愛らしさを引き立てる舞台に。 ポイント4〔無造作感を出す〕 小さな鉢を重ねて転がしラフに飾ることで、シーンに遊び心がプラス。古びたアイテムは、特にこういった無造作なスタイルがよく似合います。荒れた印象にならないように乱用は避けて。 ポイント5〔人の気配を感じさせる〕 ホウキやジョウロ、スコップなどのガーデン道具は完全に見えない場所に収納するのではなく、庭を飾るアイテムの一つとして活用しています。そうすることで人の気配を感じさせることができ、空間にあたたかみや安心感を生まれます。 ポイント6〔ポイントで差し色を入れる〕 全体的に自己主張が強くない素朴な色や素材を選んでいますが、ぼんやりした雰囲気にならないように、アクセントカラーになるものをポイントでプラス。赤いスコップが、緑の中でキリリと効いています。 限られたスペースで、大好きなグリーンと雑貨を巧みに使いながら、居心地のよいベランダガーデンを演出しているRIKAさん。力みを感じさせないナチュラルな空間ですが、それは細やかな計算によって生み出されたものです。ぜひ参考にしてみてください。次回は、‘難を転じて福となす’技をご紹介します。 併せて読みた
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ガーデン&ショップ

素敵な発見がたくさん! 園芸ショップ探訪5 兵庫「みどりの雑貨屋」
雑貨好きにはたまらないショップ「みどりの雑貨屋」 生活提案型の大型ショッピングモール・西宮ガーデンズ内にある「みどりの雑貨屋」。このショップではモールのコンセプトにふさわしく、グリーンと雑貨でつくる潤いある生活を提案しています。商品はマニアックというよりも、「ガーデニングの初心者も手軽に始めてもらいたい」という思いでスタッフが選んだものばかり。‘育てやすいグリーン×雑貨’に特化した、ありそうでなかなかないショップです。 ‘かわいい’がぎっしり詰まった宝箱のようなショップ ショップに一歩足を踏み入れると、たくさんのグリーンと愛らしい雑貨の森に入り込んだような、ファンタジーな世界にワープした感覚を覚える「みどりの雑貨屋」。100㎡ほどの空間には細い通路がめぐらされ、小さいながらもさまざまなシーンに出合えます。商品数はとても多いのですが、センス良く整然と並べられているので、気持ちよく売り場を見て回れます。 グリーンはすべて、鉢や雑貨と一緒に並べられています。コーディネートに不慣れなビギナーでもイメージしやすいよう、こまやかな提案がなされています。 ショップの中央に設けられたパーゴラが、売り場のシーンの切り替えに大活躍。いろいろなものを置いたり吊ったりと、楽しく飾った見どころの多い空間です。 マクラメやワイヤーバスケットなど、ハンギングアイテムもたくさん。 愛らしい寄せ植えも参考にしたいものの一つ。ベランダガーデンにオススメのオリーブの木も、実付きを考えて2品種以上選べるよう、いろいろな品種が用意されています。 悪条件の場所にオススメのフェイクのグリーンも充実 店内にはたくさんのグリーンがありますが、販売の回転が速いこともあり、どれも瑞々しい状態を維持。スタッフ全員で万全な管理を行っています。しかし、「玄関やトイレなど光が入らない空間にもグリーンを飾りたい」という声が多く寄せられたことから、フェイクのグリーンも多数扱っています。 「最近のフェイクはとてもよくできているので、植物と同じぐらい瑞々しさを感じさせてくれます。特に室内や、日当たりや風通しの悪いスペースなどにオススメですね」と、ショップのコーディネーターであるRIKAさん。悪条件になる場所では、こういったもので対応すればストレスなく過ごせますね。 室内での管理が難しい多肉植物。うまくいかない時は、本物のように瑞々しいフェイクを使ってみませんか? アートフラワーも充実。上品な色合わせで、アンティーク調の雑貨と親和性が抜群。ブーケ状になっているので、おもてなし時のコーナーづくりにぴったりです。 コンテナも什器も要チェック売り場にあるものすべてが商品 おしゃれなコンテナも充実。大きさ・色・形などバリエーション豊かに並びます。いずれもグリーンや雑貨に合わせやすいデザインのものが選ばれているので、ビギナーさんでも考え込まずに購入することができます。 大きなコンテナは土が入るとずっしりと重くなってしまうので、女性でも扱いやすい軽い素材のものも取り扱っています。色は植物や雑貨となじみやすいアイボリーやグレーのものが中心。使う側の目線に合わせた商品選びが感じられます。 また、コンテナを飾っている什器も販売されており、商品の雰囲気を引き立てるように黒や木製のもので統一されています。「ナチュラルなものやメンズライクなテイストは、グリーンが美しく映えるし、雑貨とも合わせやすいんです」とRIKAさん。 キャベツボックスは、オランダの農家で使われていたものを忠実に再現した、ショップのオリジナル商品。細部までこだわり、材を釘だけでなくカスガイでもとめて、底面をメッシュにした本格的な仕上がり。強度も抜群です。 おしゃれなコーナーづくりに欠かせないアイテムも 植栽に忍ばせたり、コンテナに添えたりと、シーンの雰囲気を高めてくれるアイテムもバラエティー豊富に揃っています。たくさんある中から、お気に入りの一点を探すのも楽しい時間です。 洋書の世界のようなお手本にしたいディスプレイ 小さなスペースを巧みに生かし、さまざまなテイストで提案している見ごたえのある‘グリーン×雑貨’の楽しみ方。ディスプレイは月に2~3回と頻繁に変えているので、行くたびに新たなシーンが楽しめます。眺めているだけでもセンスアップにつながること請け合い。 緑色の花瓶とボタニカルアート、ボックスなどを盛り込んだ、つややかなコーナー。 異なるテイストのコーナーが、スムーズに、そして自然に移り変わる見事なディスプレイ。小さなスペースでいろいろ楽しみたい人に、とても参考になる技です。 ガラスのケースに並ぶ、乙女チックな趣のアイテム。やさしい花色のバラと一緒に飾っても素敵。 クラフトのリースも大人気。リースひとつでシーンの雰囲気がガラリと変わるので、ぜひ季節ごとに替えてみて。 RIKAさんイチオシのグッズはコレ!ウッディボックスキャリー みどりの雑貨屋がオススメするのは、「グリーンを部屋に飾る時は鉢カバーにもこだわってほしい」という思いで作ったオリジナルの木製カバー。色は落ち着いたブラウンで、空間のスタイルやテイストを問わずに使えます。作りはキャベツボックスと同様で非常に丈夫。底部にキャスターをつけることができるのも、オススメポイントの一つです。 サイズはLとSの2つ。8号サイズが入るL(W29.5 × D29.5 × H31 cm)と、6号サイズが入るS (W23 × D23.5 × H24.5 cm)。 グリーンと雑貨で見せる‘かわいい’空間づくりにこだわった「みどりの雑貨屋」。‘おもちゃ箱をひっくり返したよう’をイメージして展開された店内には、植物から広がる楽しさのアイデアがたっぷり詰まっています。ぜひ、お気に入りのアイテムを見つけに訪れてみてください。アクセスは、阪急電鉄神戸線「西宮北口駅」から直結する阪急西宮ガーデンズ内。 【GARDEN DATA】 みどりの雑貨屋 所在地: 兵庫県西宮市高松町14-2 阪急西宮ガーデンズ 1階 東モールTEL: 0798-65-4187URL: http://midorinozakkaya.com/ 営業時間:10:00~21:00定休日:無休(正月を除く) 併せて読みたい ・素敵な発見がたくさん! 園芸ショップ探訪1 岩手・雫石「花工房らら倶楽部」・ガーデンデザイナーが教える「寄せ植え上手」のコツ・一年中センスがよい小さな庭をつくろう! 英国で見つけた7つの庭のアイデア




















