スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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樹木

【人気花】秋色アジサイとはどんなアジサイ? 秋色に変わる仕組みや育て方のコツを解説!
秋色アジサイとは Evtushkova Olga/Shutterstock.com 秋色アジサイというのは、じつは特定の品種名のことではありません。まずはどんなアジサイを秋色アジサイと呼ぶのかについて、詳しく解説します。 そもそもどのようなアジサイ? jan j. photography/Shutterstock.com 秋色アジサイとは、特定の品種や種類ではなく、初夏に咲いたアジサイの花色が季節の移り変わりとともに変化し、秋にアンティークカラーになったものを指します。 アンティークカラーに変わった際の色味は、もとの花の色味や品種によって異なります。さらに近年は、きれいな秋色になるように改良された品種も出てきています。 秋色アジサイは「秋色紫陽花」や「アンティークアジサイ」といった名前で流通したり、出回るのが早い品種は、母の日のギフト商品として「秋色アジサイになる品種」と説明が添えられて店頭に並んだり、通販やネットなどで販売されたりしています。切り花として飾るほか、リースやスワッグの材料としても人気。また、アジサイのドライフラワーのことを「秋色アジサイ」という場合もあります。 アジサイがアンティークカラーに変化する仕組み Sandra Burm/Shutterstock.com アジサイがアンティークカラーになるまで長く咲いていられる理由は、花のつくりにあります。 アジサイの花には装飾花と両性花の2種類があります。装飾花は一般にアジサイの花に見える部分で、花びらに見える部分は葉が変形した萼(がく)片と呼ばれる部分です。装飾花は種子をつけません。一方、両性花は花房の中心にある地味な小さな花で、種子は両性花にしかつきません。 萼片は両性花が終わったあとも長く残り、老化現象によって萼片に含まれる色素が変化して色が変わっていきます。夏から秋になるにつれ、次第に本来の鮮やかな色から緑に変わり、さらにアンティークカラーへと変化します。 秋色アジサイは自分で作れる? Benzstock/Shutterstock.com アジサイは自然に散ることがないので、剪定しなければ次第に花色が変わっていきます。 ただし、美しいアンティークカラーになるには日照や水分量の調整が必要なため難しく、うまくいかずに枯れることもあります。 花が咲いた後は、明るい日陰で強い風にさらされない場所で管理し、ゆっくり退色させる必要があります。一般的なアジサイの品種をきれいな秋色にするのは、地域や環境により難しい場合もあるので、秋色アジサイ向けに改良された品種を育てるのも一つの方法です。 秋色アジサイの育て方のポイント5つ VH-studio/Shutterstock.com 秋色アジサイは基本的に一般的なアジサイと同じ育て方ですが、花後は管理の仕方を変える必要があります。 ここでは秋色アジサイの育て方について詳しく解説します。 1.栽培環境 Galina Grebenyuk/Shutterstock.com 秋色アジサイは地植えにするよりも、鉢植えで管理して、花後に最適な環境に移動させるのがおすすめです。夏の強い直射日光や雨、風にあたると色がきれいに変わりにくいため、環境に応じて移動させやすい鉢植えで管理するとよいでしょう。暑さを避けるために室内や温室、ガーデンハウスの中に移動する場合は、窓越しの強い光にも注意が必要です。 地植えする場合は、初夏に日当たりがよすぎる場所は避け、明るめの半日陰ぐらいになるところに植え付けましょう。 2.水やり・肥料 New Africa/Shutterstock.com アジサイはたくさんの水を必要とします。 鉢植えの場合は鉢土の表面が乾いたら、底穴から流れ出すまでたっぷり水やりしましょう。花や葉に水がかかるだけで用土にまで水が届かないことがあるので、土全体が湿るように株元にたっぷり与えます。水切れしないよう注意することも大切です。冬は落葉して枝だけになり、枯れたような見た目になりますが、根は生きているので回数を減らして水やりをする必要があります。 地植えの場合は鉢植えほど水切れに気をつかう必要はありませんが、雨に当たると花色が変わりにくくなるので注意しましょう。 施肥については、通常のアジサイは2月頃の寒肥と花後のお礼肥が必要です。ただし、肥料の成分は花の色に影響を与えるため、花が咲いている間は施肥は避けましょう。 秋色アジサイにするには、花が終わる頃に液体肥料を与えるとよいでしょう。寒肥は3月上旬に緩効性肥料を与えるのがおすすめです。 3.剪定のタイミング Natallia Ustsinava/Shutterstock.com アジサイは、通常は翌年の花のために7月半ばまでには剪定します。秋以降に剪定してしまうと翌年の花芽までカットされてしまうため、次の年に花が咲かない恐れがあります。 秋色アジサイの場合は、剪定の時期に工夫が必要です。すべての花を株に残したまま秋色にして楽しんでから剪定する場合、剪定時期を逃してしまうため、来年の花を諦める必要があります。 来年も花を楽しみたい場合は、半分は剪定して切り花やドライフラワーにし、残った半分を秋色にして楽しむなどするとよいでしょう。 4.花後の管理 Ludmila Kapustkina/Shutterstock.com 秋色アジサイを鉢植えにして家の中で観賞していた場合、花後は戸外に出す必要があります。 アジサイは日本の気候に向いていて、屋外の環境がちょうどよい植物です。9月下旬以降に気温が下がったのを感じて花芽をつくる性質があるため、室内に取り込んだままでは花芽が形成されない可能性があります。 次のシーズンの花のために、観賞後は戸外に出して寒さに当てることが大切です。 5.秋色にするための注意点 Darya_Ostrenko/Shutterstock.com きれいな秋色を作るには、花が咲いてからは強い日光や強風、雨にあてないようにします。さらに日陰で育てるほうが、色がきれいに変化しやすいです。秋色に変化する期間は、品種や管理場所によって異なります。 秋色アジサイ向きの品種 ChopChopa/Shutterstock.com 一般的な品種のアジサイをきれいな秋色に変化させるのはなかなか難しいので、秋色が出やすいように改良された品種を選ぶのもおすすめです。 ここでは、秋色アジサイにするのに向いている品種をいくつかご紹介します。 西安(シーアン) Blik Sergey/Shutterstock.com 西安はきれいな秋色に変化するように作られた代表的な品種で人気も高いです。 原産地は北アメリカで、セイヨウアジサイの仲間です。最初はグリーンから始まり、紫、ピンク、青、薄紫、スモーキーなグリーンへと徐々に色が変化します。花はてまり状に詰まって咲き、大株になってもしっかり直立するのが特徴です。 マジカルシリーズ S.O.E/Shutterstock.com 元はオランダで切り花用に育種されたシリーズです。 茎が丈夫なので地植えもできます。‘西安’をすこし小さくしたような雰囲気です。咲き始めは淡いブルーやピンクがまじり合ったグラデ―ションで、徐々に秋色へと変化します。 花は2~3カ月楽しめます。色の発色はやや渋めで、はっきりした青やピンクにはならないのが特徴です。 プリンセスシャーロット MaCross-Photography/Shutterstock.com ‘プリンセスシャーロット’は手まり咲きで八重花、花弁の中心に近づくほど色が濃くなるグラデーションが美しいアジサイで、ガクがしっかりしているので変色する過程を楽しみやすいです。 雄しべがないのが特徴で、花粉を落とさないため室内を汚さないのも魅力です。コンパクトで花を多くつけるように改良された品種もあります。 四季咲きの性質があり、切り戻しをすると2度目の花が楽しめるのも特徴です。 フェアリーアイ Jerry Lin/Shutterstock.com ‘フェアリーアイ’は、日本フラワーオブザイヤーで最優秀賞の受賞歴がある品種です。 花の形と色の両方の変化が楽しめる画期的な品種で、ガクアジサイの形からてまり咲きへと変わります。ピンクやブルーの花色が夏には黄緑色へ、秋には黄緑から赤へと変わるのが特徴です。 秋色アジサイの楽しみ方 Drexie/Shutterstock.com 秋色アジサイは鉢植えなどで育てて観賞するだけでなく、切り花やドライフラワーにして室内にそのまま飾ったり、リースやクラフトの素材として楽しむこともできます。 ここからは秋色アジサイを楽しむ方法やコツについて、項目ごとにご紹介します。 切り花で飾るコツ lezia_melo/Shutterstock.com 秋色アジサイの切り花をフレッシュな状態で飾りたいときは、茎の先端をそぐように斜めにカットし、茎内部の白いふわふわした部分をこそげ取ってから花瓶などに活けます。深めの水に活けると、長く楽しむことができます。 1本を花瓶に入れるだけで十分な存在感があり、簡単に切り花をおしゃれに楽しめます。小さく小分けにして、あちこちに飾るのもおすすめです。 リースを作る方法 Bankiras/Shutterstock.com 秋色アジサイは水分が抜けた後でも花の形をキープしているため、リースの素材にも向いています。ただし、秋色アジサイに向いていない一般的なアジサイは、枯れるとくしゃくしゃになるので間違えないように注意が必要です。 秋色アジサイのリースを作る手順をご紹介します。 必要な材料および道具 秋色アジサイ 花房2~3つつる または リース土台ワイヤーラフィア または リボン (吊り下げ用)花ばさみワイヤー用ニッパー 1.つるを丸め、ワイヤーで留めてリースの土台を作ります。市販のリース土台を使用してもかまいません。このときに、吊り下げ用の輪をラフィアやリボンなどで作ってリースの上部に結びつけます。 2.秋色アジサイの花を花房ごとにカットして、ちょうどよいサイズのかたまりに切り分けたら、細めのワイヤーで根元を束ねます。ワイヤーより下にある茎をカットし、巻きつけたワイヤーは長いままにしておきます。 3.色や形のバランスを見ながら、リースの土台に2で作った花房のパーツのワイヤーを巻きつけて配置します。切ったワイヤーの端はリース土台の内側に入れ込むと怪我もしにくく安心です。 ドライフラワーを作る方法 nika-lit/Shutterstock.com 育てているアジサイをドライフラワーにする場合は、咲き始めのタイミングではなく、花びら(萼片)に厚みが出てきた頃が適しています。秋になると湿度が下がり、また秋色アジサイは梅雨の頃よりも茎や花の中の水分が減っていることから、より短時間で乾燥させることができます。きれいなドライフラワー作りに、秋色アジサイはぴったりです。 アジサイを収穫する時間帯は、朝か夕方がおすすめです。収穫したアジサイを束ね、風通しがよく日の当たらない場所に花を下方に向けて吊しておくと、1週間ほどでドライフラワーになります。室内では扇風機やエアコンの風が当たる場所などに置き、空気を循環させるとよいでしょう。 少量の水に活け、徐々に水分を抜いて作る方法もあります。下に向けないため、ふんわりしたフォルムがキープしやすいです。 また、花首の下2cmほどでカットしてドライフラワー用シリカゲルを敷いた密閉容器に入れ、シリカゲルをかけて埋めるようにして乾燥させる方法もあります。 仕上がったドライフラワーはそのまま飾ったり、スワッグにして部屋の壁に飾るのもおすすめです。アロマワックスバーやキャンドルに埋め込む素材としてもよく選ばれています。 秋色アジサイで他の植物にはないグラデーションの花を観賞しよう Elena Rostunova/Shutterstock.com 秋色アジサイは咲いてから月日が経ちアンティークカラーに変化したアジサイの呼称です。落ち着いた色合いがシックな雰囲気で、インテリアにも馴染みやすい秋色アジサイは、育てるだけではなくドライフラワーやリース、クラフトに活用するなど広く楽しめます。 秋色になりやすく改良されたアジサイもさまざまな品種が流通していますので、ぜひお気に入りの秋色アジサイを育ててみてはいかがでしょうか?
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おすすめ植物(その他)

秋に咲く花にはどんなものがある? 秋の花壇を華やかにしよう!
秋に咲く花ってどんな花? Gardens by Design/Shutterstock.com 季節区分で秋といえば、9月から11月とされるのが一般的な認識です。しかし、ガーデニングの場合、秋に咲く花といっても、9月から11月までが開花期というわけではありません。自然界のことですから、いつからいつまでと区切ることはできませんよね。秋に咲く花は、春または夏から咲き始めて秋まで長く咲くタイプ、秋の間だけ咲くタイプ、秋から咲き始めて冬から早春まで咲くタイプの3つがあります。また、その年の気候によっても開花期間は微妙にずれることもあるので、「だいたいこのくらい」と捉えるのがよさそうです。 一年草や多年草の意味って? iMarzi/Shutterstock.com 多年草は、一度根付けばそのまま枯死することなく越年し、毎年開花する息の長い植物です。常緑で越年するものもあれば、夏または冬の気候が厳しい季節は地上部を枯らして休眠するものもあります。夏または冬に姿を消しても、生育期に入ると再び新芽を出して成長し始めます。多年草の寿命は種類によってさまざまで、数年で弱って姿を消すものや、長きにわたって毎年咲くものもあります。 一年草は、種まきから生育期、開花期を経た後、1年以内に枯死する、ライフサイクルの短い植物のことをいいます。原産地では多年草に分類されていても、日本の暑さ寒さに馴染まずに枯れてしまうものは、日本では一般に一年草に分類されて流通しています。 初夏から秋にかけて咲く花 ここでは、初夏から咲き始めて秋まで長く咲くタイプの草花をご紹介します。 ジニア Gatot Wahyu Handono/Shutterstock.com ジニアは、キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)の一年草です。開花期間が大変長いために別名を百日草といい、5~11月まで花が咲きます。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、複色があります。背丈の低い矮性種から背が高くなる高性種まで品種が揃い、草丈は15〜100cm。原産地はメキシコを中心とした南北アメリカで、暑さに強く寒さには弱い性質を持っています。初心者でも種まきから簡単に育てられる、丈夫な性質。花つきがよく、花壇やコンテナを華やかに彩ってくれます。草姿が乱れてきたら、真夏に草丈の1/2〜1/3まで切り戻すと、再び新芽を伸ばして秋にたっぷりと咲いてくれますよ! マリーゴールド Yui Yuize/Shutterstock.com キク科マンジュギク属(タゲテス属)の一年草です。開花期は5~11月。花色は黄、オレンジ、赤、クリーム、白、複色があります。草丈が低く、たくさん枝分かれして小さめの花を多数咲かせるフレンチ・マリーゴールド、草丈が高めで花弁を多数重ねて大輪になるアフリカン・マリーゴールドがポピュラー。原産地はメキシコ、中央アメリカ、一部アフリカで、暑さには大変強いのですが、寒さには弱い性質を持っています。花つきがよく、花がらをまめに摘み取ると、次々と花芽が上がって開花が続きます。 秋の入り口、9月に咲く花 秋のはじめに咲く花をピックアップして、その特性などをご紹介します。 キンモクセイ Picmin/Shutterstock.com モクセイ科モクセイ属の常緑樹です。9月下旬~10月上旬にオレンジ色の小さな花を多数咲かせます。大変香りがよいことで知られ、日本人にとっては秋の訪れを感じさせる植物の代表といってよいでしょう。樹高は5〜6mにも達しますが、毎年の剪定によって2〜3mまでに抑えることができます。常緑樹のため、冬でもみずみずしい葉を保つのも長所。原産地は中国で、寒さにやや弱い性質です。半日陰の環境にも耐えますが、日なたのほうが花つきがよくなります。乾燥すると花つきが悪くなるので、真夏は水切れしないように水やりをして補うとよいでしょう。 ホトトギス ToRyUK/Shutterstock.com ユリ科ホトトギス属の落葉性多年草です。9~10月に開花し、花色は白、紫、ピンク、黄があります。2〜3cmの花には紫色の斑点が入り、楚々とした野趣感のある花姿が特徴。茶花としても愛されている秋の花です。原産地は日本で、古くから自生してきた植物のため環境に馴染みやすく、放任してもよく育つビギナー向きの草花です。半日陰のやや湿り気のある環境を好み、シェードガーデンで活躍。冬は葉を落として休眠しますが、春になると再び新芽を出して生育し、一度植え付ければ長く楽しめます。3年ほどは植えたままにしてもかまいませんが、大株に育ったら掘り上げて株分けし、若返りを図りましょう。 ヒガンバナ(彼岸花) phototenki/Shutterstock.com ヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)の落葉性多年草です。9月下旬、彼岸の頃に咲くのでこの名前がつきました。花色は赤、白があります。葉が出るよりも先に花茎を伸ばして開花し、その後に葉を展開します。越年して初夏に葉が黄変して枯れ込んだ後、休眠するライフサイクルです。草丈は20〜50cm。原産地は日本、中国。日本では昔から野山に自生してきた植物のため、暑さや寒さにも強く、放任してもよく育ちます。日当たりのよい場所を好みますが、明るい半日陰でも栽培可能。過湿を嫌うので、水はけのよい場所を選ぶか、腐葉土や堆肥などをすき込んで土壌改良し、やや土を盛って環境を整えるとよいでしょう。 キク momemoment/Shutterstock.com キク科キク属の常緑性多年草です。日本を代表する花の一つで、大ギク、小ギク、古典ギク、野生ギク、洋ギクなど、品種は豊富。ガーデニングに気軽に取り入れやすいのは洋ギクで、ポットマムとも呼ばれています。ポットマムの花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、茶、複色などがあり、選ぶ楽しみがあるのもいいですね。開花期は9~11月。草丈は10〜50cmで、花壇の前段から中段向き。花つきがよいので、主役にも脇役にも利用できます。原産地は中国で、暑さ寒さに強く、放任してもよく育つので、ビギナーにおすすめです。 キキョウ Flower_Garden/Shutterstock.com キキョウ科キキョウ属の落葉性多年草です。古く万葉の時代から愛されてきた花で、秋の七草の一つとしても知られています。開花期は品種によって幅があり、6~9月。薄い花弁の星形をした花姿は愛らしく、切り花としても人気があります。花色は淡い青紫、ピンク、白、複色など。草丈は15〜150cmで、これも品種によって幅があります。原産地は日本を含む東アジアで、古くから日本では野山に自生してきました。寒さ暑さに強く、花壇などに植えても環境に馴染みやすくて大変育てやすい花です。晩秋には地上部が枯れて休眠し、越年して春の生育期を迎えると再び新芽を出します。 秋真っ盛りの10月に咲く花 気温が下がって過ごしやすく、爽やかな仲秋に咲く花を、特性などとともにご紹介します。 バラ Besklubova Liubov/Shutterstock.com バラ科バラ属の落葉性の花木。バラの一番の開花期は5月頃ですが、初夏から晩秋にかけて繰り返し咲く「四季咲き」タイプを選べば、10月頃にも美しい花姿を楽しめます。この時期に咲くバラを「秋バラ」と呼びます。昼夜の気温差が大きくなるので、初夏に咲く一番花よりも花色が冴え冴えとし、カップ咲きではより深くなるのが魅力です。つる性、株立ち性、木立性と品種によって樹形が異なるので、庭の広さや環境に合うものを選ぶとよいでしょう。花色は、赤、ピンク、オレンジ、黄、茶、紫、緑、白、複色などがあり、花姿も一重咲き、八重咲き、房咲き、カップ咲きなど多様で、選ぶ楽しみがあります。冬は落葉して休眠するので、切り戻し剪定をして樹形を整えます。 コスモス kenjii/Shutterstock.com キク科コスモス属の一年草です。春から夏に種を播いて、日が短くなる10〜11月に咲きます。秋を代表する花の一つとして日本人には馴染み深いのではないでしょうか。 花色はピンク、白、赤紫などがあり、群植して観光スポットにしているところも多く見られます。日当たりと風通しがよければ、手をかけずとも旺盛に生育するので、初心者にもおすすめ。原産地はメキシコで、暑さには強いものの寒さには弱く、冬になると地上部が枯れてしまいます。越年しないので、開花が終わったら抜き取って花壇を整理しましょう。 リンドウ Oleg Ivanenko/Shutterstock.com リンドウ科リンドウ属の落葉性多年草。原産地は本州、四国、九州で、古くから野山に自生してきた馴染み深い草花の一つです。薬草として用いられてきた一面もあります。リンドウの開花期は9月下旬~10月中旬。花色は深い青が最もポピュラーですが、他に白、ピンクもあります。草丈は30〜50cmで、花壇の中段向き。乾燥しすぎると葉が傷んでなかなか回復しないので、適切な水やりを心がけてください。晩秋になると地上部が枯れて休眠しますが、越年して春になると再び新芽を出して生育し始め、長く楽しめる草花です。 ダリア junko nishimoto/Shutterstock.com キク科テンジクボタン属(ダリア属)の球根植物です。大輪種、中輪種、小輪種など花のサイズが多様で、草丈も20cm程度の小さなものから、3〜5mにもなる皇帝ダリアまでがあります。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、複色など。花形も一重咲き、デコラ咲き、カクタス咲き、ポンポン咲きなど10種ほどに分類されています。このように花姿が多様なのがダリアの特徴で、好きな品種を探す楽しみがあります。開花期も6月中旬〜11月と種類によって幅がありますが、一番の見頃は10月頃です。原産地はメキシコ、グアテマラで、暑さに強い一方で寒さに弱い性質。晩秋に地上部を枯らして休眠するので、掘り上げて凍結しない場所で管理し、春に植え直します。 サフラン rawf8/Shutterstock.com アヤメ科サフラン属(クロッカス属)の球根植物です。開花期は10月中旬~12月で、クロッカスに大変よく似た淡い紫色の花を咲かせます。草丈は10〜15cmと小さくまとまるので、花壇の前面やコンテナの縁取りなどに。原産地は地中海沿岸で、寒さには強いものの、暑さには弱い性質を持っています。水はけの悪い土壌が苦手なので、水やりのしすぎに注意。初夏には地上部を枯らして休眠するので、掘り上げて涼しい場所で管理し、秋に植え直します。 冬の足音が聞こえてくる11月に咲く花 昼と夜の気温差が大きくなり、寒さを感じるようになる秋の終わりに咲く花をセレクトし、特性なども併せてご紹介します。 サザンカ mamesuke/Shutterstock.com ツバキ科ツバキ属(カメリア属)の常緑樹です。ツバキに似た花が、10~12月に開花します。花色は白、ピンク、赤、複色があります。樹高は2〜6mになりますが、毎年の剪定によってコントロールすることが可能です。原産地は九州、四国、沖縄など日本の暖地で、ツバキより寒さに弱い性質です。常緑樹なので冬でもみずみずしい葉を保ち、目隠しとしても利用可。チャドクガがつきやすいので注意してください。 シクラメン Branko Jovanovic/Shutterstock.com サクラソウ科シクラメン属の球根植物です。原産地は北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸で、寒さに弱い性質があります。晩秋から冬の贈答用の花鉢としてのイメージをもたれがちですが、原種に近いガーデンシクラメンは比較的寒さに強く、ほとんど霜が降りない暖地では地植えでの栽培も可能。開花期は10~3月で、花色は白、赤、ピンク、紫、複色など。花つきがよく、次々とつぼみが上がってくるので、開花期間は液肥を与え、花がらはまめに摘み取るようにしましょう。 ツバキ rainsoop/Shutterstock.com ツバキ科ツバキ属(カメリア属)の常緑樹です。原産地は日本、朝鮮半島、台湾、中国で、寒さにも暑さにも強く、環境に馴染んで育てやすい花木です。開花期は11~12月と、2~4月。花色は赤、ピンク、白があり、古典園芸の時代から愛されてきた花だけに品種数も多く、選ぶ楽しみがあります。肉厚な葉は冬もツヤツヤとした緑を保ち、目隠しにも利用可能。半日陰でも育つので、シェードガーデンにも向いています。樹高は5〜10mになりますが、毎年の剪定によってコントロールできるので、持て余すことはありません。チャドクガがつきやすいので注意してください。 涼しく過ごしやすい秋! 季節の花を楽しもう Jamie Hooper /Shutterstock.com この記事では、秋に咲く花にスポットライトを当てて、ご紹介してきました。いずれも馴染みのある、ビギナーでも育てやすいものばかりです。お気に入りの植物が見つかったら、ぜひ庭やコンテナなどで栽培し、秋の季節を彩ってはいかがでしょうか?
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イベント・ニュース

夏休みの工作やBBQにも大活躍! 手をケガから守るパナソニックのタングステン耐切創手袋「ストロングンテ」体験イベントレポート
高い耐切創性としなやかさを両立した手袋「ストロングンテ」 パナソニックのタングステン耐切創手袋「ストロングンテ」は一般的なステンレスと比べて約2倍(※)の強度を持つタングステン線を使用し、高い耐切創性としなやかさを両立した手袋です。 タングステン鉱石(左上)を粉末化した後、棒状(左下)に成形し、これを加工してごく細くしたのがタングステン線(右)。髪の毛の1/4ほどの細さ。 耐切創手袋とは金属やガラスなどによって手指が切れるのを防ぐ機能を持った手袋のこと。欧州の安全規格で耐切創レベルがA〜Fまで規格化されており、Fに近づくほど耐切創性に優れています。「ストロングンテ」の耐切創レベルはプロユースで最高レベルを誇り、小さめシリーズが新たに登場した家庭用向けのデイリーユースもDレベル。イベントは、この高い耐切創性を体験する簡単な実験を参加者各々が行うところからスタートし、さっそく驚きの声が聞かれました。 カッターを使った耐切創性実験で「切れにくさ」体感 綿の軍手はカッターで簡単に切れる。 実験に用いたのは、太い綿糸で編まれた軍手と事務作業用カッター、そして「ストロングンテ」。まず、カッターで綿の軍手を切ってみると、子どもでも簡単に切れて穴があきました。次に、「ストロングンテ」を同じように切ろうとしますが、切れません。そして最後にもう一度、綿の軍手を切ってみるよう指示が。すると、「あれ? 切れない!」「さっきは切れたのになんで⁈」と不思議がる参加者の皆さん。その理由は、先ほど「ストロングンテ」に刃を当てたため。「ストロングンテ」の素材であるタングステンは一般的なステンレスの約2倍の強度※の硬さがあり、カッターの刃のほうが「ストロングンテ」で削れてしまったのです。 ※SUS304との引張強度の比較 左/カッターで「ストロングンテ」を切ろうとしても切れない。右/一度「ストロングンテ」に刃を当てたカッターでは綿の軍手も、もう切れない。 DIY、アウトドア、ガーデニング、災害時などさまざまなシーンで活躍する「ストロングンテ」 DIYやアウトドアなど、さまざまなシーンを想定したイベントの展示。 ストロングンテはさまざまなシーンで大活躍。例えば、夏休みの自由研究テーマで最も多いのが「ものづくり・図画工作」ですが、子どもがカッターやハサミを使うときには、親はケガをしないかハラハラさせられるものです。実際、パナソニックが行った調査によると、子どもが指を切るケガをした経験のあるのは21%、そのうち16.2%はカッターやハサミ、彫刻刀などでのケガです。そんなときに「ストロングンテ」をはめていればケガのリスクを減らすことができ、安心してチャレンジさせられます。また、料理や片付けなどの家事、アウトドア、ガーデニング、災害時などあらゆるシーンで活躍する「ストロングンテ」は、一家に家族分、常備しておきたいアイテムです。 「ストロングンテ」の上から薄手のビニール袋をすれば調理の際も大活躍。 「ストロングンテ」を使って鉢装飾の簡単DIYと植え替え イベントでは、整理収納アドバイザーのほそこしまちこさんによる植木鉢の装飾DIYと植え替えワークショップも開催されました。モザイクタイルシールをプラスチックの鉢に貼り、鮮やかにおしゃれにリメイクします。作業にはカッターやハサミを使い、植え替え作業もあるので手袋が必須。「ストロングンテ」のデイリーユースはレギュラーシリーズ(5サイズ3カラー展開)と小さめシリーズ(3サイズ3カラー展開)があり、それぞれ適したサイズを選んで作業を進めます。 「ストロングンテ」をはめてワークショップを楽しむ参加者。 手の小さい子どもや女性にもフィットし作業しやすい小さめシリーズ 鉢の形に沿って余分なタイルシールをカットしていきます。小さめシリーズは手が小さい子どもや女性にもフィット。指先がゴムコートになっており、グリップ力もあるので、道具や材料をしっかりつかんで作業できます。 ポット苗から植物を出して根を少しほぐし、装飾した鉢に植え替えます。「ストロングンテ」は極細の繊維を活かして15ゲージという細かな編み目で編まれており、さらに指先までゴムコートされているので土が入りにくいのも魅力。手首部分の幅も広くしっかりフィットして、ガーデニング作業中に手が汚れにくいのもうれしい点です。 手袋をしたままスマホが使えるのも便利 親子3人で参加した人気インスタグラマーすえさんのご家族は、パパとママがデイリーユースのレギュラーシリーズ、お子さんは小さめシリーズを着用。真剣に作業する親子の姿をママがスマホで撮影します。レギュラーシリーズは手袋をしたままタッチパネル操作が可能なので、シャッターチャンスを逃しません。 「ストロングンテ」体験者の声を聞いてみました! 旅行好きでアクティブに暮らしを楽しむ人気インスタグラマーの長谷川あやさんは、家事やDIYのほか、料理のときに「ストロングンテ」を使ってみたいと話します。「じつは今日、爪をケガしていたんです。家で重いものを移動しようとしたときに爪が折れてしまって。でも、『ストロングンテ』をはめての作業では指先に負担を感じることもなく、全然ストレスがなかったので、家事でも使いたいなと思いました。あと、父が釣りが趣味で、家でよく魚をさばくんですが、鱗がきつい魚はケガをすることもあるんです。『ストロングンテ』の上からビニール手袋をすれば調理にも使えるということなので、ぜひ装着して豪快にさばきたいですね!」。 親子4人で参加した人気インスタグラマーのKANAKOさん。男の子3人の工作を今日は安心して見守れたと話します。「小さめシリーズは、子どもの手にもすごくフィットして使いやすかったようですね。最初の実験がとっても面白かったみたいで、カッターで切れない『ストロングンテ』を体験して『おおーっ!』って興奮してました(笑)。5年生から彫刻刀を使う授業が始まって、さっそく手に怪我をして帰ってきたんですよ。それに学校でも美化委員で花を植えたりするので、学校活動にも『ストロングンテ』は活躍しそうだなぁと思いました」。 家族みんな物づくりが大好きというインスタグラマーのすえさん家族は、「ストロングンテ」は必需品になりそうとのこと。「夏休みはおじいちゃんと子どもがプラモデルを作る約束をしているんです。私の両親も果樹を育てたり、陶芸をしたり手仕事が好きなので、『ストロングンテ』をプレゼントしてあげたいと思います。帰省の際のいいお土産ができました!」。 物づくりやアウトドアは子どもの創造性を伸ばしたり、貴重な体験の機会。ケガの心配を理由に遠ざけていたらもったいない! この夏、ケガから手を守る「ストロングンテ」があれば、家族でもっと楽しい思い出を増やせそうです。 ★本品は耐切創性素材を使用していますが、刃物やガラス、金属のバリなどに対して絶対に切れない、破れないというものではありません。綿やナイロンなどの素材と比較して、切創抵抗値が高く切れにくく、切創事故防止の目的でつくられている商品です。製品の安全上のご注意をお読みの上、ご使用ください。
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野菜

【夏野菜】冬瓜(とうがん)は家庭でも栽培できる! 育て方のポイントやおすすめの食べ方をご紹介
冬瓜ってどんな野菜?特徴は? Photo Win1/Shutterstock.com 冬瓜とはどのような野菜か、どんな風に実るのかなど、姿や生態をご存じでしょうか? まずは冬瓜の基本情報や名前の由来、特徴についてご紹介します。 基本情報 jreika/Shutterstock.com 冬瓜は、ウリ科トウガン属の一年草で、東南アジアからインドが原産地とされています。日本でも平安時代の書物に記載があるなど、古くから栽培されてきました。 サイズはさまざまで、大きなものでは10kgを超えるものもあります。名前に冬とついてはいますが、じつは夏野菜で、夏に収穫したら冬までもつという意味で冬瓜と名付けられました。もっとも、実際には家庭の保存環境で冬までもたせるのは難しいでしょう。 冬瓜にはいくつかの種類があり、琉球冬瓜系や大丸冬瓜、長冬瓜などがあります。 旬の時期 Arunee Rodloy/Shutterstock.com 冬瓜の旬は6月から9月で、最盛期は7月です。貯蔵性が高いため、旬を過ぎてからも出回ります。水分を多く含んだ果肉はさっぱりした薄味で、夏にぴったりの野菜です。 家庭菜園で育てるポイント Sutana4/Shutterstock.com 冬瓜は、スイカやカボチャのように家庭菜園でも育てられる野菜です。ここでは栽培のポイントについてご紹介します。 種まき・育苗 patarapong saraboon/Shutterstock.com 種まきの適期は3〜4月です。ポットに間隔をあけて種をまき、1〜1.5cmほど土をかぶせます。発芽までは10日ほどかかります。 本葉が1枚の頃に間引いて1本立てにし、本葉が4〜5枚になるまで育苗します。 畑の準備 Piyaset/Shutterstock.com 冬瓜を栽培する場合、同じウリ科の野菜を3〜4年は栽培していない場所を選びましょう。 酸性土壌を嫌うので、苗を植え付ける2週間ほど前に石灰と堆肥をまき、よく耕しておきます。植え付け前に元肥として化成肥料をよくすきこみ、畝を立てます。 マルチを張ると地温確保ができ、雑草の防除や土壌水分の保持にも有効です。 植え付け chinahbzyg/Shutterstock.com 畝に株間を90cmほどあけて植え穴を掘り、苗を植え付けます。深植えはしないように注意しましょう。夜間の最低気温が15℃を下回る場合は、トンネルやホットキャップで寒さ対策をするのがおすすめです。 整枝管理 Eltonlaw/Shutterstock.com 冬瓜を育てる際は、つるの整理が必要です。 親づるは4〜5節で摘心し、出てきた子づるを数本伸ばします。子づるは摘心する必要はありません。株元から1mくらいまでのわき芽は取り除きましょう。 子づるの8節目までに咲いた雌花は、大きくならないので早めに摘んでおきます。 人工授粉 Artyponds/Shutterstock.com 冬瓜を確実に実らせるためには、人工授粉がおすすめです。 人工授粉は、天気のよい朝に行います。花の下が膨らんでいるほうが雌花で、雄花の花粉を直接雌花のめしべにつけます。その際、筆などに雄花の花粉をつけて雌花にこすりつけるか、切り取った雄花を直接雌花にこすりつけます。 着果後は、1株あたり化成肥料50gを施します。 収穫 Lotus Images/Shutterstock.com 冬瓜は、開花後25〜30日のものを若取りもでき、開花後40〜45日経って完熟してから収穫することもできます。若取りした冬瓜も美味しく食べられます。 完熟してから収穫した冬瓜は、冷暗所で保管すれば長期保存が可能です。若い実は表面にうぶ毛が生えていて、完熟するとうぶ毛が落ちて白い粉がふいたようになります。 冬瓜に含まれる栄養素とは HelloRF Zcool/Shutterstock.com 冬瓜は90〜95%が水分で、低カロリー。カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルを多く含みます。また、ビタミンCも含まれています。 冬瓜の選び方や保存方法 Haru photography/Shutterstock.com お店で冬瓜を購入する場合は、どのようなものを選べばよいのでしょうか。ここでは美味しい冬瓜の選び方や保存方法について解説します。 選び方 SOMRERK WITTHAYANANT/Shutterstock.com 美味しい冬瓜を選ぶコツは、ずっしりと重みがあり、緑が濃くて艶があるものを選ぶこと。冬瓜は完熟していると皮全体に白い粉をふきますが、スーパーなどでは熟しても粉をふかない品種が出回るようになっています。そういった品種の場合は、傷がなく、緑が濃く鮮やかなものがおすすめです。 カットして売っている場合は、果肉が白くてみずみずしく、タネがしっかり詰まっているものを選びましょう。 保存方法 Bowonpat Sakaew/Shutterstock.com 冬瓜は、カットしていないものであれば、冷暗所(温度13〜15℃、湿度70〜75%)なら6カ月以上保存できます。 冷蔵庫に入れる場合は、皮つきのままキッチンペーパーとラップで包んでおくと、1~3カ月保存がききます。カットしたものは、キッチンペーパーとラップで包んでおくと、冷蔵庫で5日ほど保存できます。また、カットしたものを冷凍用保存袋などに入れれば、冷凍庫で1カ月ほど保存できます。 冬瓜を使ったおすすめ料理 jreika/Shutterstock.com ここでは冬瓜の下処理のポイントや、冬瓜を使ったおすすめのレシピをご紹介します。 下処理のポイント Nungning20/Shutterstock.com 冬瓜の下処理は、まず横半分に切ってタネとワタを取り除きます。皮をむいて食べやすい大きさにカットしましょう。皮を厚めに剥くときは、先にカットしたほうが簡単です。 次に、鍋にたっぷりの水を入れて沸かし、塩を入れて5分ほど煮ます。 冬瓜の鶏ひき肉あんかけ LI CHAOSHU/Shutterstock.com 冬瓜を縦半分に切り、タネとワタを取り除き、皮をむいて正味200g程度になるようにし、一口大に切ります。鍋に湯を沸かし、沸騰したら冬瓜を入れて3分ほど茹で、取り出します。 フライパンにごま油をひき、鶏ひき肉100gを入れ、中火で色が変わるまで炒めます。鍋に水2カップ、しょうゆ・酒・みりんをそれぞれ大さじ1ずつ入れて中火で熱し、沸騰したらゆでた冬瓜と炒めた鶏ひき肉を入れ、落し蓋をして弱火で10分ほど煮ます。冬瓜に竹串がすっと通るようになったら、水溶き片栗粉を入れて中火で熱し、とろみがついたら火から下ろします。器に盛り付けたら完成です。 冬瓜のおひたし Reika/Shutterstock.com しょうゆ大さじ1.5、酒大さじ1、みりん大さじ1、かつおだし1/2カップ、昆布だし1/2カップを2分ほど煮て、冷ましておきます。次に、冬瓜の皮をむき、短冊切りにします。その後、冬瓜を2分ほど茹で、冷ましておいた調味料に漬けます。 さっぱりした食感が美味しい冬瓜を育ててみよう XIE WENHUI/Shutterstock.com 冬瓜は低カロリーでヘルシーな夏の野菜です。春に種まきをすれば夏には収穫を楽しめます。 家庭菜園でも育てられる野菜ですので、ぜひ家で育てていろいろな料理にアレンジしてみてはいかがでしょうか。
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暮らし

ボタニカルって何? ボタニカルライフを上手に手に入れるコツ!
ボタニカルってどういうこと? CLICKMANIS/Shutterstock.com 「ボタニカル」は英語のbotanicalをカタカナ読みにしたもので、もともとは「植物の」という意味です。食べ物や飲み物、コスメなどでは植物由来の材料や素材を使っている場合に使われています。以前だと「自然素材」「天然素材」「植物由来」などと言っていたものも、今ではボタニカルという表現を使うことが増えているようです。 ファッションの分野では植物をモチーフとした模様、デザインのことを「ボタニカル柄」「ボタニカルモチーフ」などと呼んでいます。 服の生地やカーテン、壁紙なども、最近では観葉植物などの葉や、植物全体をモチーフにしたものが増えてきています。これまで植物をモチーフにしたデザインでは花をあしらった「花柄」や「フルーツ柄」をなどが定番でしたが、より植物全体を楽しむ傾向にあるようです。 スキンケア・化粧品の「ボタニカル」 j.chizhe/Shutterstock.com ボタニカルという言葉がポピュラーになった大きなきっかけの一つが、「ボタニカルシャンプー」です。 植物由来の素材を多く使い、中にはその90%が植物由来というものもあります。化学的に合成された素材でアレルギー反応が出てしまう人が使える商品などは、香り成分も植物由来のものなので、強い香りが苦手な人にもおすすめです。過剰なパッケージや装飾をやめ、環境負荷を低くすることを目指したものなど、エコな意識が高い現代人の感覚に合った商品も少なくありません。 ファッション・インテリアの「ボタニカル」 Photographee.eu/Shutterstock.com 草木や花、木の実やフルーツなどをモチーフにしているのがボタニカル柄です。 ボタニカル柄のテキスタイルを使った服や壁紙、カーテンなどが、ファッション、インテリアの分野でも人気です。 おなじみの花柄もボタニカル柄といえますが、最近は花だけでなく、葉などのグリーンをプラスしたり、植物全体をモチーフにしたものが増えて、上品で、落ち着きのある大人っぽさを演出することができます。また、あえてレトロ感を出したデザインや、刺繍を使ってクラフト感を強調したものなども人気があります。 オーガニックとの違いは? Singha Songsak/Shutterstock.com 「ボタニカル」と似た雰囲気の言葉に「オーガニック」があります。どちらも自然派で、よいイメージの言葉ですが、どんな違いがあるのでしょうか? オーガニックの定義 オーガニックは英語のorganic、「有機的な」「有機質の」といった意味を持つ言葉です。 農産物や農産物加工食品については、日本国内では農林水産省が行っている「有機JAS」の認証を受けた場合にのみ「有機」「オーガニック」などの呼称を使ってよいことになっています。ただし、コスメについては特に規定がないため、「オーガニックコスメ」がどのようなものかは、曖昧なところがあります。ポイントは、オーガニックな原料をしっかり使っているかどうか、というところでしょうか。輸入製品については、それぞれの生産国で定められたオーガニック認証を受けているものだと信頼度が高いといえそうです。 「ボタニカル」については、特に法律的な定めはなく、植物原料を使った製品に対してその呼称が広く用いられています。 スキンケアなどの美容製品における「ボタニカル」 colnihko/Shutterstock.com 一般に、安価なコスメは石油を原料としたケミカルな成分が多いのに対し、ボタニカルを謳っているコスメは植物由来の成分を多く使っているのが特徴です。 こうしたコスメは、石油由来の合成素材を使ったものに比べ、肌への負担を感じにくいといわれています。 アレルギー体質の人でも肌が荒れにくかったり、「自然治癒力が高まった」という声もあり、リピートする人も少なくありません。 ライフスタイルとしての「ボタニカル」 Myimagine/Shutterstock.com 最近では「ボタニカルライフ」という言葉も聞かれるようになってきました。 SNSなどでは、現代的なライフスタイルや生活空間の中に観葉植物や多肉植物などを置いている暮らしぶりをよく目にすることができます。 そうしたポストなどを見ると、スマートフォンなどのデジタル機器を使いこなしつつ、それぞれのライフスタイルに合わせて植物を取り入れた暮らしを「ボタニカルライフ」と呼んでいることが多いようです。 葉や樹形を楽しむフィカスなどの観葉植物のほか、花が咲かないビカクシダなども人気で、花が咲いていないときの植物の姿も楽しむというスタイルが増えてきています。 こうした植物をインテリアに取り入れることで、生活空間にうるおいをプラスすることができます。 部屋に植物を一つ置くだけで、目に優しい葉の色合いや質感などが心を和ませてくれますし、インテリアのアクセントとしても生きてきます。 葉の色もブロンズや赤などバリエーションが増え、さまざまなスタイルのインテリアに合わせて選択できます。 ボタニカルライフを目指す! 観葉植物を上手に取り入れるコツ New Africa/Shutterstock.com 暮らしの中に植物を取り入れた「ボタニカルライフ」を始めるにはどうしたらよいのでしょうか? 本物の植物を取り入れる方法や、植物をモチーフにしたアイテムの選び方などをご紹介します。 小鉢から始める panattar/Shutterstock.com いきなり大きな鉢に植えられた植物から始めてしまうと、置き場所や手入れが大変で持て余すこともあります。まずは、お花屋さんの店頭などで売られている小さな鉢の観葉植物などから始めてみてはどうでしょう。 気に入ったガラスの瓶に、花を一輪飾ってみるところから始めてもいいかもしれません。 お花屋さんで買った花だけでなく、道端や野山で摘んだ花を飾るのもおすすめ。 清楚な野の花を一輪挿しにちょっと活けるだけで、心安らぐ空間が生まれます。 食べられるものを育てる jucha/Shutterstock.com 食べられる実がなる果樹や、食用にできるハーブは、育てる楽しみに加えて収穫の楽しみもあるのがいいところ。ハーブは、一年を通じて葉を観賞したり収穫できるものも多く、おすすめです。 中でもおすすめは、ローズマリーとミント。 どちらも日当たりと風通しがよい場所に置き、水やりをしっかりすれば、ぐんぐん育つハーブです。料理やお菓子作り、ハーブティーなどにも活用できるので、育てるモチベーションも上がるはず。 ミカンなどの柑橘類やオリーブ、観葉植物としても売られているコーヒーの木は、大きく育つ分、水切れもしにくく、育てやすいといえます。オリーブや柑橘類は、乾燥や暑さにも強いので猛暑にもよく耐え、実りも多く、おすすめです。 お世話が楽な多肉植物を育てる Julia Karo/Shutterstock.com 植物を育てていると水やりを忘れて枯らしてしまうことがありますが、多肉植物ならそんな心配が少なく、おすすめです。多肉植物は、サボテンやアロエなどに代表される、葉に厚みがある植物の総称で、もともと砂漠などの雨が少ない地域に自生しています。 厚みのある葉の中には水が蓄えられていて、土がカラカラに乾いても平気な強い植物です。 しばらく水やりを忘れていてもすぐには枯れないので、うっかりさんでも長くつきあうことができ、世話も楽なことから人気があります。サボテンのような棘のあるものだけでなく、ぷっくりとした葉や、ずんぐりとした姿をしたものなど、造形的にも面白いものが多く、飾って楽しむのにもおすすめです。 ドライフラワーを飾る jan j. photography/Shutterstock.com 暮らしに取り入れるのは、必ずしも生きている植物である必要はありません。 ドライフラワーはその名の通り、乾燥させた花です。 花だけでなく、葉や茎、果実などもドライフラワーとして販売されています。植物は乾燥させることでくすんだ色合いになり、その優しい色味が部屋をおしゃれな雰囲気にしてくれます。 ボタニカル柄の壁紙や家具を買う Photographee.eu/Shutterstock.com 植物をモチーフにした壁紙やカーテン、家具や雑貨を置くだけで、ガラッと部屋の雰囲気が変わります。 特に壁紙とカーテンは視界の中で大きな面積を占めるので、イメージチェンジの効果が絶大です。甘口な印象になる花柄ではなく、葉や植物全体がモチーフになった柄を選ぶと、今っぽい雰囲気になります。 ボタニカルライフに癒やされよう! Followtheflow/Shutterstock.com 植物のグリーンは目に優しく、そばにあるだけで気持ちをリラックスさせてくれます。 また、建物や家具には直線の部分が多いのですが、植物ならではの自然な曲線が加わると、部屋全体が柔らかな印象になります。 日頃たまりがちなストレスを少しでも軽くするためにも、まずは簡単なものから植物を暮らしに取り入れ、ボタニカルライフを楽しんでみてください。
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宿根草・多年草

ホトトギスの花を自宅で育ててみたい! ホトトギスを育てるポイント
「ホトトギス」の基本情報 「鳥のホトトギスなら知っているけれど、植物にもホトトギスがあるの?」とピンと来ない方もいるかもしれませんね。ここでは、ホトトギスの基本情報について、詳しくご紹介していきます。 日陰に紫色の斑点の花を咲かせる NatalieSchorr/Shutterstock.com ホトトギスは、ユリ科ホトトギス属の多年草です。原産地は東アジアで、約20種が分布するとされており、日本では約10種が自生。種類によって、花穂が立ち上がるものや下垂するものがあります。草丈は10〜100cmほど。 花弁に斑点が入る様子が、鳥のホトトギスの腹部に現れる斑点に似ているとして、この名前がつきました。別名は、油がはねたような斑点があることから「油点草(ゆてんそう)」。花弁は6枚、花は径2〜3cmとやや小ぶり。花色は白、紫、ピンク、黄などで、斑点が入らない種類もあります。 日本では南関東以西の主に太平洋側、山野の日陰地で自生。半日陰の場所を好み、夏の強い日差しや暑さをやや苦手とする性質です。 ライフサイクル THMEYA/Shutterstock.com ホトトギスは多年草で、一度植え付ければ毎年花を咲かせてくれる、コストパフォーマンスの高い植物です。 生育期は3月下旬頃からで、春になると新芽が動き始めます。葉を旺盛に茂らせて、早い種類では7月頃から開花。11月上旬頃まで花を楽しめますが、最盛期は9〜10月頃です。その後、寒くなると茎葉を枯らして地上部から姿を消し、休眠します。枯れたと判断して抜き取って処分せずに、地際でカットしてそのまま置いておきましょう。越年し、また翌春になると目を覚まして新芽を出し始めます。 花言葉 Mihai-Bogdan Lazar/Shutterstock.com ホトトギスの花言葉は、「永遠にあなたのもの」「秘めた意志」「永遠の若さ」など。これらの言葉は、ホトトギスの開花期間が長いことが由来となっているようです。 ホトトギスの種類 guentermanaus/Shutterstock.com ホトトギスは、前述したように東アジアを中心に、約20種類が分布しています。ここでは、よく知られている主なものについてご紹介していきます。 シロホトトギス ホトトギスの白花種。日本原産種の一つで、北海道から九州に分布。山野のやや湿り気のある日陰地に自生しています。清楚な雰囲気をもつ白い花弁が魅力。全体に斑点は入りませんが、花心あたりに黄色い斑点が見つかります。 タイワンホトトギス 台湾が原産地で、他に比べて真夏の強い光にも比較的耐え、強健な性質を持っています。茎は直立して枝分かれし、その頂部で房状に開花。ホトトギスの中でも生命力旺盛な性質を生かし、さまざまな園芸品種が生まれています。 ヤマジノホトトギス 草丈は30〜60cmほどで、ホトトギスに比べてやや小ぶり。開花期は7〜9月頃です。白い花弁に斑点が入り、花は平咲きになります。葉腋から花茎が伸びて2〜3輪が開花。花柱が太いのが特徴的です。 キバナノホトトギス 主に九州・宮崎県に分布している種類です。草丈は10〜30㎝で、やや小さめ。開花期は8〜10月で、鮮やかな黄色い花弁に小さな紫色の斑点が控えめに入ります。茎は直立し、上向きに咲く姿が可憐です。 ホトトギスを育てよう!楽しみ方 Flower_Garden/Shutterstock.com 野生味のある雰囲気を生かし、ナチュラルガーデンやロックガーデン、和風の庭で活躍します。また、半日陰で湿り気のある環境でもよく育つので、シェードガーデンや樹木の足元に植栽して、やや暗めの場所に彩りを添えてもよいでしょう。白や黄色の花は、洋風のガーデンにもよく似合います。 下垂する草姿のタイプは、ハンギングバスケットの縁に取り入れて、流れるようなラインを楽しむのも一案です。 ホトトギスの育て方 ここまで、ホトトギスの基本情報やライフサイクル、花言葉、種類などについて解説してきました。ここからは、育て方について、詳しく解説。植え付けから、水やりや追肥など日頃の管理の仕方、病害虫対策、増やし方などについて、幅広くご紹介していきます。 栽培環境(日当たりや温度) tamu1500/Shutterstock.com 基本的には、半日陰地が栽培適地です。 しかし、3〜7月の生育期は日当たりのよい場所で管理したほうが、生育がよく株も大きくなります。梅雨が明けて真夏の強い光線にさらされると、葉焼けして弱ってしまうことがあるので注意。また夏の暑さに弱い傾向があるので、真夏は直射日光が照りつけない、涼しい場所で管理するとよいでしょう。 冬は地上部が枯れて越冬します。寒さには強いほうで、関東地方以西の暖地では防寒対策の必要もなく屋外で越冬します。しかし、寒さが厳しい地域では、鉢に植え替えて軒下などで管理するか、地植えしている場所に腐葉土やバークチップなどでマルチングをしておくとよいでしょう。 土づくり Duet PandG/Shutterstock.com 【地植え】 水はけ、水もちのよい土壌を好みます。植え場所に、直径、深さともに30cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。 【鉢植え】 あらかじめ山野草の栽培用に配合された、市販の培養土を利用すると手軽です。 植え付け OlegDoroshin/Shutterstock.com ホトトギスは種まきからでもスタートできますが、花が咲くまで管理の手間がかかるため、花苗店で苗を購入するのがおすすめです。 植え付けの適期は、新芽が動き始める前の3〜4月です。7〜10月に花苗店などに出回る開花株を買い求めた場合は、植えたい場所へ早めに定植します。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、入手した苗の根鉢より1〜2回り大きな穴を掘って、植え付けましょう。最後にたっぷりと水やりをしておきます。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢に1株を目安にします。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ホトトギスの苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下までを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら用土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com ホトトギスは乾燥に弱いので、水の管理には注意が必要です。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥しすぎる場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、直射日光が当たらない半日陰の場所で管理し、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。 冬に休眠したら、水やりは控えめにしてOK。4〜5日に1回を目安に、表土が乾いたら与える程度でよいでしょう。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 追肥の適期は生育期の3〜6月、9月中旬〜10月です。やや苦手とする真夏に肥料を与えると根が傷むので、この時期は肥料を与えないことがポイント。休眠中も不要です。 【庭植え】 追肥の適期に、月に1回を目安に、緩効性化成肥料を株周りに施し、生育を促します。株の状態を見て勢いがないようであれば、液体肥料を水やり代わりに与えて、様子を見ましょう。 【鉢植え】 追肥の適期に、月に1回を目安に緩効性化成肥料を施し、株の勢いを保ちます。10日に1回を目安に、液体肥料を水やり代わりに与えてもかまいません。 植え替え Sandu Herta/Shutterstock.com ホトトギスは、一度植え付ければ毎年花を咲かせてくれる、息の長い植物です。成長とともに根詰まりしたり、大株に育ちすぎたりするので、定期的に植え替えをして、株の若返りを図りましょう。植え替えの適期は、3〜4月です。 【庭植え】 地植えでは3年ほどはそのまま育ててかまいませんが、旺盛に生育して株が込み合っているようなら3〜4月に掘り上げて株分けし、植え直します。手順は「植え付け」の項目を参考にしてください。 【鉢植え】 ホトトギスは生育旺盛なため、根詰まりを起こすことがあります。1〜2年に1回は植え替えましょう。植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておきましょう。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつ崩していきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢に、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢に植え替えます。手順は「植え付け」の項目を参考にしてください。 ホトトギスの増やし方 Vladyslav Lehir/Shutterstock.com ホトトギスは、株分けして増やすことができます。大株に育ったら、株を掘り上げて土を落とし、2〜3芽つけて根を切り分ければ、その分株の数も増えるというわけです。株分けの適期は3〜4月。大株に育つと、存在感が大きくなりすぎて持て余してしまうこともあるのではないでしょうか。株を小分けにすることで、株が若返って再び勢いよく生育するメリットもあります。 また、挿し芽でも増やせます。適期は5月中旬〜6月。春に伸びた若くて勢いのある新しい茎を選んで切り取ります。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した茎を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理を。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し芽で増やすメリットは、採取した株のクローンになることです。 ホトトギスは、種まきでも増やせます。秋の開花後、11月頃にタネを採取。密閉容器に入れて保存しておきましょう。翌年の3月頃に、種まき用のトレイに園芸用培養土を入れてタネを播き、霧吹きで水やりします。発芽後、込んでいる場所があれば間引きましょう。本葉が2〜4枚ついたら、鉢上げのタイミングです。直径6cmの黒ポットに園芸用培養土を入れ、苗を植え付けます。表土には緩効性肥料を置き肥し、最後にたっぷり水やりを。その後は、1〜2週間に1回を目安に液肥を施して育苗します。 美しく元気に育てるために、この病害虫に注意! schankz/Shutterstock.com モザイク病などウイルス性の病気が発生することがあります。葉に斑点などの症状が現れたら、抜き取って処分し、周囲に蔓延するのを防ぎましょう。ウイルス病はアブラムシが媒介することが多いので、アブラムシの防除に努めることも大切です。 害虫は、アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジなどが発生しやすくなります。適応する薬剤を散布して防除するとよいでしょう。 斑点が個性的なホトトギス!自宅で育てて楽しもう Peter Turner Photography/Shutterstock.com ここまで、ホトトギスのプロフィールからその特性、育て方など、幅広くご紹介してきました。野趣に富んだ花姿は、夏〜秋の庭で個性を発揮します。昔から日本に自生してきた植物なので、育てやすく手がかからないのもメリット。素朴な花姿が魅力のホトトギスを、庭に取り入れてはいかがでしょう。
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アレンジ

ホオズキで作るおしゃれなボタニカルクラフト「リース飾り」&「透かしホオズキ」
ホオズキが実り色づく秋 お盆が近づくと街の花屋さんやスーパー、園芸店などに並ぶホオズキ。すでにオレンジに色づいた袋を多数つけた枝物も売っていますが、根付きの鉢や苗を庭や鉢で育てた場合は、5月頃から薄いクリーム色の小さな花が咲いた後、周囲のガクが育って、緑の袋が次第に膨らみ、熟すとオレンジ色のホオズキになります。袋をむくと、中にプリッと膨らんだ実が隠れていて、その様子がなんとも愛らしい植物です。 Photo/yamix/Shutterstock.com 全国各地で夏に開催される「ほおずき市」などで販売されている鉢植えは、促成栽培されていて7月頃からオレンジの実をつけ、枝の下から上へと順番に実を膨らませていきます。秋が深まる10月には草丈40〜50cmまで伸び、枝にたくさんのオレンジ色の実を下げ、秋のガーデンの彩りにも一役買ってくれます。晩秋には成長も衰えてくるので根元から刈り取りましょう。 このホオズキは、枝を切って花瓶に活けたり、一つずつ袋を採取して、クラフトに生かしても楽しめます。 Photo/Ilze Filipova/Shutterstock.com 袋をつけた枝を花瓶に活けても絵になるホオズキ。オレンジ色のキャンドルを添えて、テーブル飾りにもオススメです。ホオズキの実が色づき、涼しくなってくるシーズンには、暖かな色合いがホッとさせてくれます。 ホオズキの実でつくる大小のリース Photo/Agnes Kantaruk/Shutterstock.com ぷっくり膨らんだホオズキの実は、並べておくだけでも愛らしいですね。たくさん採取できたなら、丸く形づくるリースに仕立ててみましょう。まずは8つの袋を丸くつないだミニリースをご紹介。ホオズキの横から太めの針金を突き刺していくだけの簡単リース。同じ時期に赤く色づくローズヒップをホオズキの間に挟めば、リースにリズムが生まれます。 Photo/Bernhard Lux/Shutterstock.com 藤づるや小枝などのリースベースを土台にして、ホオズキを隙間なくとめつけると、とっても豪華なリースに仕上がります。形づくるポイントは、ホオズキの尖った先端が外側に向くように、針金やグルーガンでホオズキをとめつけること。量が多いので時間がかかりますが、その分、存在感がある作品に仕上がります。ホオズキの間にある、ふわふわと綿毛のようなパーツは、クレマチスのタネです。同じ季節に実るガーデンの恵みを一緒に使って、我が家流のオリジナルリースにしましょう。 ホオズキの魅力を引き出すクラフト「透かしホオズキ」 お家で簡単にチャレンジできるもう一つのクラフト「透かしホオズキ」は、「網ホオズキ」とも呼ばれ、白く繊細な葉脈と中の赤い実のコントラストが美しいドライフラワーです。 作り方はとてもシンプルで、ホオズキを丸ごと2週間程度水に浸けておきます。上手につくるポイントは、新鮮なホオズキを使うこと。ここでは、今年の夏に入手した枝物のホオズキの実と、鉢植えで実ったものと、まだオレンジに色づいていないものを使って、どれが一番きれいにできるか試してみます。 1.制作初日。ホオズキを入れた器にたっぷり水を注ぎます。 2.水中に袋が沈み込むように、軽く袋を握って中の空気を抜きます。そして2〜3日に1度、水を取り替えて、袋の表面に変化が現れるまでそのまま見守ります。 3.制作開始から12日目。水を入れ変えるたびに葉脈が現れてきました。時々、指でこすって、こびりついた皮を外していきますが、無理にこすると葉脈が切れてしまうので、溶けるのを待ちましょう。 4.制作開始から14日目。袋全体の皮が剥がれそうになったら、こびりついた皮を指で優しくこすって落とします。なかなか取れない箇所は、楊枝など先端が尖ったもので突くのもアリです。葉脈を切らないように進める作業は根気がいるので、休み休み進めましょう。 制作開始時に十分オレンジに色づいていなかったホオズキは、14日間水に浸けていても表面が溶けることがなく、透かしホオズキづくりには向かないことがわかりました。また、オレンジに色づいていても未熟な袋だった場合は、中の実がないことも。仕上がりまで時間がかかるので、失敗分も考えて少し多めに水に浸けるとよいでしょう。 5.葉脈の間に残っていた皮を丁寧に取り外したら、キッチンペーパーなどの上に並べて乾かします。中の実は溶けずにプリッとした丸い形が残っていました。感動の瞬間です。 6.制作15日目に透かしホオズキが完成! 葉脈が引き立って見えるように黒いお皿に並べ、同時期に庭に実ったヤマブドウとジュズサンゴを添えて数日限定の秋の実りを喜ぶコーナーに。中に収まっているつややかな実は、残念ながら1週間もするとしぼんでしまいますが、今年採取したホオズキで特別な道具も使わずにつくれる旬のクラフト。ぜひ、チャレンジしてみてください。
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ガーデニング

イチジクを鉢植えで育てよう! よく実る美味しいホームフルーツ
イチジクを育てやすい栽培環境とは? diamant24/Shutterstock.com イチジク(いちじく)はクワ科イチジク属の落葉樹です。観葉植物のウンベラータなど、フィカス類と同じ仲間で、亜熱帯原産なので耐寒性はやや弱い傾向にあります。品種によって温度は多少変わりますが、-9℃が最低生育温度で、1月の平均気温が3℃以上ある場所が栽培適地とされています。ただし、イチジクは鉢栽培も可能なので、冬に室内へ移動するなど寒さ対策をすれば寒冷地でも十分育てられます。基本的に日向で育てますが、真夏は直射日光を避けた半日陰が適しています。 受粉樹が必要なく1本だけで実るイチジク 果樹は受粉のために2本以上を植栽する必要があるものが多くあります。リンゴやナシ、キウイなどがそうした果樹で、1本だけでは実らない性質を「自家不和合性(じかふわごうせい)」といいます。一方、イチジクは「自家結実性(じかけつじつせい)」といい、1本で実がなるので小さな庭やベランダなど、限られたスペースでも果樹栽培が楽しめます。 イチジクのおいしい品種いろいろ Lyudmila/Shutterstock.com イチジクには初夏から盛夏に実る「夏果」と、晩夏から秋にかけて実る「秋果」があり、それぞれに専用品種があります。夏果は前年に伸びた枝に秋までに花芽ができ、それが冬を越して夏に果実を実らせます。そのため寒さを経験しながらじっくり育つため、夏果は特に甘いとされていますが、青果店などでの流通はあまり多くありません。一方、秋果は春から伸びた枝に花芽がつき、その年の秋に果実ができます。これらの夏・秋両方の果実ができる兼用品種もあります。 イチジクの主な品種 ‘桝井ドーフィン’日本で最も栽培されている品種で、木がコンパクトにまとまり育てやすい。果実が大きく収穫量も多い。夏秋兼用品種。 ‘日本種(蓬莱柿・ほうらいし)’耐寒性があり樹勢が強い。秋果専用品種。 ‘ビオレ・ドーフィン’甘みが強く、熟しても裂果しない。夏果専用品種。 ‘ザ・キング’収穫量が多く、果肉がなめらかできめ細かい。ドライにもよく利用される。夏果専用品種。 このほか、以下のページでもさまざまな品種と苗木の入手先を紹介しているのでご参考にしてください。『完熟果実を味わえる贅沢が待っている! イチジクを育てよう』 イチジクの地植え<植え付け手順> 用意するもの/苗木、A(堆肥、苦土石灰、熔成リン肥)、癒合剤、支柱、ヒモ 植え付ける前の1カ月〜2週間前までに土づくりをしておきます。幅・高さともに50㎝ほどの植え穴を掘り、掘り上げた土にAの資材を規定量混ぜて埋め戻しておきます。苗木をポットから出します。根が回っている場合には根を切って刺激を与えると生育がよくなります。植え穴に苗を入れ、土をかぶせ、地際から高さ50㎝のところで主軸の先端を剪定し、切り口に癒合剤を塗ります。支柱を斜めに土にしっかり差し込み、主軸とクロスする点で固定します。株元にたっぷり水をあげて作業完了。その後は極度に乾燥するようなら水やりをしますが、地植えでは基本的に水やりはしなくてOK。 苗木の植え付けは秋から厳寒期を除く、3月までです。園芸店や通販などで5号ほどのポット苗が流通しているので入手しましょう。 イチジクの鉢植え<植え付け手順> Prachaya/Shutterstock.com 用意するもの/苗木、8号以上の鉢、A(果樹専用培養土7:赤玉土2:川砂1+苦土石灰1握り)、油かす主体固形肥料、癒合剤 鉢にAを混ぜて入れ、苗木を植え付けたら地際から高さ20〜30㎝のところで主軸の先端を剪定し、癒合剤を塗ります。 株元に油かすを規定量施し、水をたっぷり与えたら完了。 イチジクの植え付け後の管理&剪定による仕立て方 水やり/鉢植えでは表土が完全に乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水を与えます。イチジクは葉が大きく、蒸散量が多いので特に夏場は水切れにならないように注意します。1年目の初夏/5月上旬に側枝3本を残して、残りの側枝は先端を剪定。1年目の冬/すべての側枝が20㎝ほどの長さになるよう剪定。 2年目以降の初夏 5月初旬には込み合って重なり合う枝を剪定します。花芽がついているので、切りすぎないように注意します。収穫/夏から秋にかけて収穫期です。施肥/果樹用の肥料を果実が実る前と収穫後に株元に規定量施します。 2年目以降の冬 夏果品種も秋果品種も枝が重なり合って込み合った場所は基部から剪定して枝を間引きます。夏果専用品種の場合、秋以降にはすでに夏果の花芽ができているので、全部の枝を剪定すると実りが少なくなってしまいますから、長い枝のみ20㎝ほどの長さになるよう剪定し、コンパクトなサイズに仕立てます。秋果専用品種の場合、長い枝は2〜3芽残して剪定します。 Elena Elizarova/Shutterstock.com 収穫したイチジクを楽しむ方法は『イチジクは秋が旬! 簡単アレンジでごちそうにするイチジクレシピ5』でご紹介しています。
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秋の風情を感じる優雅さ! シュウメイギクの特徴、花言葉、育て方
シュウメイギクとは Edita Medeina/Shutterstock.com シュウメイギクはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、原産地は中国、台湾。古い時代に日本に伝えられ、京都の貴船地方で自生するようになったとされています。人の手を借りずとも、自身の生命力で現代まで生き残っているワイルド派ですから、日本の気候に馴染んで旺盛に生育するということが分かりますね。それゆえ、初心者でも簡単に育てられる植物なんです! シュウメイギクは、八重咲き種の咲き姿がキクに似ていることから、名前の一部に「菊」がつけられたようですが、実際はキンポウゲ科に属する植物です。アネモネの仲間で、英語では「ジャパニーズアネモネ(Japanese anemone)」と呼ばれています。別名として「キブネギク」「キフネギク」がありますが、これは、前述のように京都の貴船で多く自生していたことにちなんでいます。 花名の由来 Tunatura/Shutterstock.com シュウメイギクは、漢字で「秋明菊」と書きます。「秋に咲いて明るく彩る菊の花」という意味で名付けられたとされています。一方、中国では「秋冥菊」と書き、これは「秋に咲くこの世のものとは思えないほどに美しい菊の花」という意味で名付けられました。当初はその名前の通りに日本に伝えられたようですが、日本で「冥」の字は冥土、つまり死をイメージされがちで、縁起が悪いように捉えられたのか、「明」の字が当てられたとされています。別名の「貴船菊」は、前項でもご紹介したように、京都の貴船で野生化して増えたことから与えられた名前です。 じつは花びらじゃない? IanRedding/Shutterstock.com シュウメイギクは、花びらに見える部分はじつはガクで、5〜20枚以上と品種によって枚数は異なります。白花種はガクの数が少なく、一重でふっくらとした花姿が楚々とした印象で、秋の茶花として人気です。 シュウメイギクはキンポウゲ科に属していますが、このキンポウゲ科に属する植物の多くは花びらを持っていません。花びらは退化していて、中心には淡いグリーンの雌しべがあり、それを囲むように多数の黄色い雄しべがつきます。ガクの色としべとのコントラストが美しいのも、シュウメイギクの魅力といえるでしょう。 シュウメイギクの見頃は? starryvoyage/Shutterstock.com シュウメイギクは、半常緑性の多年草です。一度植え付ければ毎年開花して長く楽しめる、コストパフォーマンスの高い植物です。生育期は3月頃からで、開花期は8月中旬〜11月。環境や品種によって、冬に葉を落として地上部を枯らすこともあれば、葉を残したまま越冬することもあります。 開花期が長いのは、品種によって早くから咲くものもあれば、遅めに咲くものもあるからで、最盛期は9月下旬〜10月頃です。開花する時期の差を利用して、早咲きと遅咲きを組み合わせて数種類の品種を植えると、長く開花を楽しめます。寒さに強いため、暖地では12月まで咲くこともあるようです。 また、開花を長く楽しむには、まめに終わった花がらを摘み取ることもポイント。開花後に放任すると、タネをつけるほうにエネルギーが取られて株が消耗し、開花する力を失ってしまいます。タネをつけさせないことで、シュウメイギクが種の保存の危機を感じて次から次へと花を咲かせようとするのです。 シュウメイギクの花言葉 lorenza62/Shutterstock.com シュウメイギクの花言葉は、「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」「忍耐」など。シュウメイギクの薄い花びらが持つ楚々としてはかなげなイメージから、このような愛にまつわる切ない言葉が多くなったようです。シュウメイギクが「ジャパニーズ・アネモネ」という別名を持つことから、アネモネにまつわる悲しい神話に由来する花言葉に影響されているのかもしれません。 シュウメイギクの品種 Iva Villi/Shutterstock.com シュウメイギクの花色は、白、濃いピンク、淡いピンクなど。草丈は、20〜40cmに低く改良された矮性種から、スタンダードな50〜80cm、100〜150cmにも達するダイナミックサイズの高性種まで、品種によってさまざまです。また、花姿も5弁のガクからなる一重咲きや、ガクが多数重なる半八重咲き、八重咲き、広いガクが重なってボタンのような咲き姿を見せるボタン咲きなどがあります。 園芸品種でポピュラーな‘ダイアナ’は、より濃いピンクの一重咲き。‘プリマドンナ’は、草丈30〜40cmのコンパクトサイズで、ガクにはピンクの濃淡を映し出し、一花一花にニュアンスのある表情が特徴です。 花が終わっても楽しめる! Ian Grainger/Shutterstock.com シュウメイギクが初冬に花を散らせる頃、花がら摘みをせずにその後の様子を見守ってみましょう。ガクが散った後には、中心の雌しべだけが残ります。しばらくして雌しべが熟すと、割れて小さなタネを抱えた綿毛が現れます。このふわふわとした真っ白な綿毛の姿を観賞するのもおすすめです。綿毛が飛んでタネが落ちると、着地したところで発芽して増えていきます。 シュウメイギクの育て方 シュウメイギクは古くから自生してきた植物なので、手をかけなくても元気に育ちます。ここでは、植え付けから日頃の管理、増やし方、気をつけたい病害虫など、詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。 栽培環境 agatchen/Shutterstock.com 日なた〜明るい半日陰の環境が適地です。真夏に直射日光を浴びると、葉が焼けて枯れ込んできます。鉢植えの場合は、半日陰に移動して管理するとよいでしょう。庭植えの場合は、あまり日当たりが悪すぎても花つきが悪くなるので、午前中のみ日が差す東側か落葉樹の下など、チラチラと明るい半日陰の場所を選びましょう。真夏のみ鉢植えにして半日陰の場所に移動して養生させ、涼しくなったら日当たりのよい場所に植え戻すのも一案です。 水はけが悪い場所では病気が発生しやすくなるので、植え付け前に腐葉土や堆肥を投入してよく混ぜ込み、土壌改良しておきます。 暑さにも寒さにも強く、国内ならどこでも生育しますが、どちらかというと夏の暑さをしのげる高冷地などのほうが旺盛に育つ傾向です。シュウメイギクの根は暑さや乾燥を嫌うため、株元をバークチップなどで覆って対策するとよいでしょう。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【庭植え】 水はけ、水もちのよい土壌を好みます。植え場所に直径、深さともに30cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。 【鉢植え】 赤玉土(小粒)4、鹿沼土3、腐葉土3の割合でブレンドし、水はけと水もちのよい土を利用するとよいでしょう。あらかじめ草花の栽培用に配合された培養土を利用してもOK。初心者なら市販の培養土を使うほうが手軽です。 植え付け laenon/Shutterstock.com シュウメイギクの植え付け適期は、新芽が動き始める前の3〜4月です。9〜10月に花苗店などに出回る開花株を買い求めた場合は、植えたい場所へ早めに定植します。 【庭植え】 土づくりをしておいた場所に、入手した苗の根鉢より1~2回り大きな穴を掘って、植え付けましょう。最後にたっぷりと水やりをしておきます。 庭植えでは3〜5年はそのまま育ててかまいませんが、旺盛に生育して株が込み合っているようなら、3月か9月に掘り上げて株分けし、植え直すとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢に1株を目安にするとよいでしょう。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。シュウメイギクの苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら用土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 シュウメイギクは生育旺盛なため、根詰まりを起こすことがあります。1年に1度は植え替えましょう。植え替えの適期は3〜4月。植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておきましょう。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつ崩していきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢に、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢に植え替えます。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 【庭植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥しすぎる場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、直射日光が当たらない半日陰の場所で管理し、朝夕2回の水やりを欠かさないようにします。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。 追肥 Vitalii Petrushenko/Shutterstock.com 【庭植え】 毎年3月頃に緩効性化成肥料を株周りに施して、その後の生育を促します。 【鉢植え】 3〜5月と10〜11月に、月に1回を目安に緩効性化成肥料を施し、株の勢いを保ちます。10日に1度を目安に、液体肥料を水やり代わりに与えてもかまいません。 やや苦手とする真夏に肥料を与えると根が傷むので、この時期は肥料を与えないことがポイントです。 病害虫 Marcel Jancovic/Shutterstock.com うどんこ病が発生しやすいので、茎葉が茂りすぎて込み合っているようなら、茎を数本、根元から切り取って風通しよく管理しましょう。大株に成長したら、株分けをして小さくし、風通しをよくします。また、地際に白絹病が発生する場合も。適応する殺菌剤を散布して対処しましょう。 害虫は、アブラムシが新芽やつぼみに発生します。植え付け時に適応する粒剤を土壌にまいておくと発生を防ぐことが可能です。また、真夏に乾燥が続くとハダニが発生することがあります。水に弱いので、涼しい時間帯に葉裏などに勢いよく水をかけて対処しましょう。 増やし方 Cautivante.co/Shutterstock.com シュウメイギクは、株分けして増やすことができます。大株に育ったら、株を掘り上げて土を落とし、2〜3芽つけて根を切り分ければ、その分株の数も増えるというわけです。株分けは3〜4月か、9〜10月。大株に育つと、存在感が大きくなりすぎて持て余してしまうこともあります。株を小分けにすると株が若返り、再び勢いよく生育するメリットもあります。 また、シュウメイギクは地下茎で増えていく性質を持っており、子苗を採取して増やすことも可能です。適期は3〜4月か、9〜10月。新芽に根をつけて採取し、黒ポットに植え替えて育苗。株が大きくなったら、植えたい場所に定植します。地下茎で増やすメリットは、採取した株のクローンになることです。 シュウメイギクを育てて秋を楽しもう High Mountain/Shutterstock.com ここまで、シュウメイギクの特性から育て方まで、詳しく解説してきました。シュウメイギクについて、親近感を増していただけたでしょうか? その名の通り、秋に見頃を迎える美しい花が魅力ですが、清楚な見た目とは裏腹に生命力旺盛で、初心者でも育てやすい植物です。ぜひ庭やベランダなどで咲かせて、秋の風情を感じてみてください。
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秋の訪れを感じられる花! リンドウの特徴・花言葉・育て方
リンドウとは Flower_Garden/Shutterstock.com リンドウは、リンドウ科リンドウ属の多年草で、原産地は世界各地に及び、日本では約18種が確認されています。日本のほぼ全域に自生しており、もともとは野生の花で群生することなく、単独で自生する特性があります。寒さには強いものの、暑いのは苦手です。草丈は15〜40cmがポピュラーですが、中には1mにも達する高性種もあります。古来より人々の身近にあった植物で、薬草としても親しまれてきました。 リンドウは3月頃から新芽を出し、茎葉を順調に伸ばして夏を乗り越えた後、9〜11月に開花。常緑性以外は、冬に地上部を枯らし、休眠して越年します。一度植え付ければしっかり根付いて、毎年秋に花を咲かせる息の長い植物です。 リンドウの花名の由来 venars.original/Shutterstock.com リンドウは、世界各地で古くから薬草として利用されており、古代エジプト時代にもその記録が残っています。主に根が生薬にされ、その味が「竜の肝のように苦い」と評されたことから、中国では「竜胆」と名づけられました。それが日本に伝わり「リュウタン」と呼ばれていましたが、いつの間にかなまって「リンドウ」となったようです。 学名は「Gentiana」で、紀元前2世紀頃のイリリア国王、ゲンティウスに由来。彼はリンドウの薬効と利用価値を発見した人物といわれています。 別名の「疫病草(エヤミグサ)」は、根が生薬となり病気を治すとされていたことから名づけられました。 リンドウの花の特徴 Scisetti Alfio/Shutterstock.com リンドウの花色は、青、水色、紫、白、ピンクなど。中には白い花弁に紫がストライプ状に乗る複色もあります。直径2cmほどのベル形の花で、1輪に5〜6枚の花びらがつきます。花穂を立ち上げ、この小さな花が連なって咲くのが特徴です。 リンドウの花は、光に反応して開花し、曇りの日や夜には花弁を閉じてしまう性質があります。開花時期は、日当たりのよい場所で管理することがポイントです。 また、終わった花がらは1輪ずつ摘み取ると、株がタネを残そうとして次々と花を咲かせます。 リンドウの花言葉 venars.original/Shutterstock.com リンドウの花言葉は、「勝利」「正義感」「あなたの悲しみに寄り添う」「寂しい愛情」など。「勝利」「正義感」は、昔から薬草として利用され「病気に打ち勝つ」というイメージがあることから。「あなたの悲しみに寄り添う」「寂しい愛情」は、群生せずに単独で自生する特性からつけられたようです。また、紫のリンドウには「満ちた自信」、白のリンドウには「貞操」という花言葉が与えられています。 また、海外では「悲しんでいるあなたを愛する」「固有の価値」「愛らしい」などの花言葉があります。 リンドウの見頃 Svetlana0187/Shutterstock.com リンドウの開花期は、9〜11月で、最盛期は9月中・下旬頃。秋の訪れを感じさせてくれる花ですが、一部には3〜5月の春に咲く種類や、7〜9月の夏に咲く種類もあります。 リンドウの育て方 これまで、リンドウの特性やマメ知識などについて触れてきました。ここからは、ガーデニングの実践編として、リンドウの育て方についてご紹介。土づくりや植え付け、日頃の管理、病害虫対策、増やし方などについて、詳しく解説していきます。 栽培環境 Milosz Maslanka/Shutterstock.com 基本的には、日なたが栽培適地です。特に春の芽出しの時期と開花期は、十分に日の当たる場所で育て、株を充実させましょう。ただし、リンドウは真夏の暑さと乾燥に弱く、葉焼けしやすくなるので、一手間のケアが必要です。特に高山性の常緑性リンドウは涼しい気候を好み、暑さに弱いので注意を。鉢植えの場合は、涼しい半日陰に移動して管理します。庭植えの場合は、梅雨明け頃に午前中のみ光が差す東側や落葉樹の足元などの半日陰に移植するか、鉢植えにして風通しのよい半日陰の場所に移動し、夏越ししましょう。涼しくなったら、再び日当たりのよい場所に植え戻します。 暑さには弱いものの、寒さには強いほうで、強い凍結や寒風を避ければ屋外でも越冬できます。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【庭植え】 水はけ、水もちのよい土壌を好みます。植え場所に、直径、深さともに30cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。 【鉢植え】 赤玉土(小粒)6、鹿沼土4に腐葉土少々の割合でブレンドした、水はけと水もちのよい土を利用するとよいでしょう。あらかじめ草花の栽培用に配合された培養土を利用してもOK。初心者なら市販の培養土を使うほうが手軽です。 植え付け OlegDoroshin/Shutterstock.com リンドウは種まきからでもスタートできますが、発芽までに時間がかかり、花が咲くまで1〜2年かかるため、花苗店で苗を購入するのがおすすめです。 植え付けの適期は、新芽が動き始める前の3〜4月。9〜10月に花苗店などに出回る開花株を買い求めた場合は、植えたい場所へ早めに定植します。 【庭植え】 土づくりをしておいた場所に、入手した苗の根鉢より1〜2回り大きな穴を掘って、植え付けましょう。最後にたっぷりと水やりをしておきます。 庭植えでは3〜5年はそのまま育ててかまいませんが、旺盛に生育して株が込み合っているようなら3月か9月に掘り上げて株分けし、植え直すとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢に1株を目安にするとよいでしょう。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。リンドウの苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら用土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 リンドウは生育旺盛なため、根詰まりを起こすことがあります。1〜2年に1度は植え替えましょう。植え替えの適期は3〜4月。植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておきましょう。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつ崩していきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢に、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢に植え替えます。 水やり Ivanko80/Shutterstock.com リンドウは、ひどく乾燥すると葉が傷んでしまいます。春から秋の終わりにかけての成長期は、好んで水を吸い上げるため、水切れに注意することがポイント。ただし、毎日与えればよいというものでもなく、多湿になると根腐れすることがあるので注意しましょう。土の乾燥状態を見て水やりし、適湿を保ちます。 【庭植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥しすぎる場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、直射日光が当たらない半日陰の場所で管理し、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。 冬に休眠したら、水やりは控えめにしてOK。4〜5日に1度を目安に、表土が乾いたら与える程度でよいでしょう。 追肥 Pawel Beres/Shutterstock.com 追肥の適期は生育期の4月下旬〜6月、9月下旬〜11月上旬です。やや苦手とする真夏に肥料を与えると根が傷むので、この時期は肥料を与えないことがポイントです。 【庭植え】 3月と9月下旬に1度ずつ緩効性化成肥料を株周りに施して、その後の生育を促します。株の状態を見て勢いがないようであれば、液体肥料を水やり代わりに与えて、様子を見ましょう。 【鉢植え】 月に1回を目安に緩効性化成肥料を施し、株の勢いを保ちます。10日に1度を目安に、液体肥料を水やり代わりに与えてもかまいません。 病害虫 Aleksandr Rybalko/Shutterstock.com 多湿の状態が続くと、病気が発生しやすくなるので、水の管理に注意します。葉にイボのような斑点が出ていたら、さび病の疑いあり。発生していたら、周りに病気を広げないように、ただちに抜き取って処分しましょう。 リンドウにつきやすい虫は、アブラムシ、ヨトウムシ、ネコブセンチュウなど。アブラムシは茎や葉について吸汁し、ヨトウムシは夜に活動して茎や葉を食害する害虫です。アブラムシやヨトウムシは、植え付け時に適応の粒剤を土壌にまいておくと発生を防ぐことが可能です。ネコブセンチュウは土壌に生息し、植物の根につく害虫です。植え替え時、掘り上げた株の根に小さなコブができていたら、ネコブセンチュウが寄生している疑いがあります。薬剤の対処は難しいので、コブのついた根を切り取って植え直すとよいでしょう。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com リンドウは、株分けして増やすことができます。大株に育ったら、株を掘り上げて土を落とし、2〜3芽つけて根を切り分ければ、その分株の数も増えるというわけです。株分けの適期は3〜4月。大株に育つと、存在感が大きくなりすぎて持て余してしまうことも。株を小分けにすることで、株が若返って再び勢いよく生育するメリットもあります。 また、挿し芽でも増やせます。適期は5月上旬〜6月上旬。春に伸びた若くて勢いのある新しい茎を選んで切り取ります。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した茎を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理を。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し芽で増やすメリットは、採取した株のクローンになることです。 リンドウは、種まきでも増やせます。ただし、発芽まで1カ月、開花まで1〜2年かかることを知っておいてください。秋の開花後にできる莢が黄色く変色したら、中に入っている粉のように小さなタネを採取。密閉容器に入れて保存しておきましょう。翌年の3月下旬〜4月中旬に、種まき用のトレイに園芸用培養土を入れてタネを播き、霧吹きで水やりします。発芽後、込んでいる場所があれば間引きましょう。本葉が2〜4枚ついたら、鉢上げのタイミングです。直径6cmの黒ポットに園芸用培養土を入れ、苗を植え付けます。表土には緩効性肥料を置き肥し、最後にたっぷり水やりを。その後は、1〜2週間に1度を目安に液肥を施して育苗します。 リンドウを育てて秋の訪れを楽しもう! lorenza62/Shutterstock.com これまで、リンドウの特性や豆知識、育て方まで、さまざまな角度からご紹介してきました。ガーデニングの花材として、深いブルーの花は種類が少ないもの。特にリンドウの青花は、秋の庭にインパクトを与えるのに重宝します。ぜひ美しい花を咲かせるリンドウを育てて、秋のガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょう。



















