スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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3and gardenの記事
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樹木

夏のガーデニングにおすすめ! マンデビラの特徴、花言葉、育て方を解説
マンデビラとは Brian Kapp/Shutterstock.com 植物名:マンデビラ学名:Mandevilla英名:Mandevilla、rocktrumpet和名:チリソケイその他の名前:デプラデニア、ディプラデニア、ジャイアントデプラ、チリジャスミン科名:キョウチクトウ科属名:チリソケイ属(マンデビラ属)原産地:中央アメリカ〜アルゼンチン分類:つる性低木 マンデビラは、キョウチクトウ科チリソケイ属(マンデビラ属)のつる性の小低木で、原産地は中央アメリカ〜アルゼンチン。およそ100種類が分布するとされています。以前は近縁のデプラデニア属に分類され「デプラデニア」と呼ばれていたため、この名前のほうがしっくりくる方もいるかもしれませんが、現在はマンデビラとして流通しています。 マンデビラはつるを伸ばして生育するので、フェンスやアーチ、パーゴラなど、つるを支えるための園芸資材が必要です。樹高は0.3〜3m。品種改良が進み、コンパクトにまとまる鉢植え向きのタイプから、旺盛につるを伸ばしてグリーンカーテンとして利用できるものまで、さまざまな品種が出回っています。 熱帯植物のため、暑さには強いのですが、寒さには大変弱い性質があります。10℃以下になると生育が鈍くなり、冬に寒くなる日本の気候では地植えでの冬越しは不可能。最初から鉢栽培にするか、生育期のみ地植えで楽しみ、冬前に鉢上げして暖かい場所に移動するなどの寒さ対策が必要です。 マンデビラのライフサイクルは以下の通り。4月頃から生育し始めて葉を展開し、開花は5〜10月と長いのが特徴。11月には生育が止まるので、その前に鉢上げして室内に取り込み、日当たりのよい暖かい場所で管理。越年してまた春になれば新芽が動き出します。樹木に分類されており、上手に管理すれば毎年開花を楽しめる、コストパフォーマンスの高い植物です。 マンデビラの名前の由来 P_vaida/Shutterstock.com マンデビラという名は、この花を発見したアルゼンチンの首都ブエノスアイレス駐在イギリス公使のヘンリー・マンデビル氏に由来しています。 別名には、「デプラデニア」「ジャイアントデプラ」「チリソケイ」「チリジャスミン」などがあります。「デプラデニア」は、前述の通り、かつてはデプラデニア属に分類されていたため。「チリソケイ」はソケイの花に似ていることから、「チリのソケイ」という意味でつけられたのでしょう。ソケイはジャスミンの仲間なので、同様の意味で「チリジャスミン」と呼ばれたと推測できます。 どんな花が咲く? anna kadoglu/Shutterstock.com マンデビラは5枚の花びらをもち、外側にクルンと反るような形をしています。花のサイズは10cm前後で、フォルムはラッパ形。花色には赤、ピンク、白があり、花の中央あたりに黄色がのるものが多く見られます。多花性で、つるを伸ばして次々と花を咲かせ、ゴージャスに面を彩ります。開花期は5〜10月と長く、真夏の暑さにも負けずにたっぷりと咲いて、シンボルツリーとして存在感を放ちます。また花もちもよく、一つの花が1週間以上咲き続けるので、切り花にして室内に飾ってもいいですね。 マンデビラの花言葉 Nadya Nadal/Shutterstock.com マンデビラの花言葉は、「固い友情」「情熱」「危険な恋」など。「固い友情」は、マンデビラがつるを他者にしっかりと絡ませて、たくさんの花を咲かせる姿にちなんでいます。「情熱」は、赤や濃いピンクなど情熱を感じさせる色の花が枝葉いっぱいに咲く姿をイメージしたのでしょう。「危険な恋」は、あまりにも情熱的で豪華な花ゆえに、「人の心を惑わすほどの美しさ」を表現しているのかもしれません。 マンデビラの品種 Marina VN/Shutterstock.com マンデビラは、以前は花のサイズが大きく、つるを旺盛に伸ばしてダイナミックに咲く‘ローズ・ジャイアント’と、コンパクトなサイズに収まって鉢栽培で楽しめるマンデビラ・サンデリがポピュラーでした。しかし、近年は品種改良が進んで、多様なマンデビラが楽しめるようになっています。 爽やかな白い花を咲かせるサマードレスは、じつは流通名で、原種のマンデビラ・ボリビエンシスのこと。夏に涼しさを感じさせる白花はおすすめです。‘ホワイト・デライト’は花のサイズが大きく、つるを旺盛に伸ばして生育します。花色が淡いピンクから白へ変化するのが特徴。日本で作出された園芸品種「サンパラソルシリーズ」は、ルージュ、クリムゾン、クリアホワイト、ミルキーピンク、アプリコット、スカーレットの花色が揃います。つるはゆっくり伸びてコンパクトにまとまりますが、花は早くから咲き始めてたっぷりと咲き、育てやすいのでビギナーにおすすめです。 マンデビラの育て方 ここまで、マンデビラの特性や品種などについて触れてきました。さあ、ここからが本番です。マンデビラの育て方について、栽培環境、植え付け方法、水やりや追肥などの日頃の管理、剪定方法や冬越しなど、詳しいマニュアルとしてまとめました。マンデビラがどんな植物なのか、より深くお分かりいただけるはずです。 栽培環境 Cristina Ionescu/Shutterstock.com 日当たり、風通しのよい環境を好みます。日当たりの悪い場所では花つきが悪くなってしまうのでご注意を。水はけ・水もちのよい肥沃な土壌を好みます。粘土質などで極度に水はけが悪い場合は土壌改良をし、盛り土をしておきましょう。 暑さには大変強い一方で、寒さに弱く10℃を下回ると樹勢が衰えます。鉢栽培にして晩秋に室内に移動するか、生育期は庭植えにし、寒くなる前に鉢上げして室内で越冬させるのが無難です。鉢栽培にする場合は、樹形がコンパクトにまとまる品種を選ぶとよいでしょう。 また、つる性なので、棚やフェンス、ポールなどに誘引する必要があります。植え付ける場所に応じて、つるを支えるための園芸資材を準備しておきましょう。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【庭植え】 日当たりがよく、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性化成肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 樹木用にブレンドされた、培養土を利用すると手軽です。 植え付け Vlyaks/Shutterstock.com マンデビラの植え付け適期は、5〜6月頃です。 【庭植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘って植え付けます。つるが伸びていれば、フェンスや棚など、つるを伸ばしたい方向へ誘引しておきましょう。最後にたっぷりと水を与えます。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、樹形がコンパクトにまとまる品種を選び、入手した苗より1〜2回り大きな鉢と、つるを支えるための支柱を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから樹木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。支柱を設置してつるを誘引したのち、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 【庭植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥が続く場合は、水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。ただし、マンデビラは過湿を嫌うので、常に土が湿った状態にするのは禁物。毎日の食事が必要な動物とは違って、毎日与えるというよりは土の状態に応じて与えることが大切です。新梢がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 一方で、真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。冬は生育が止まるので、水やりは控えめにして乾燥気味に管理します。 追肥 Singkham/Shutterstock.com 【庭植え】 5月中旬〜9月に、月に1度を目安に、緩効性化成肥料を土に混ぜ込みます。旺盛に開花している時期は、開花を促すリン酸分を多めに配合した液体肥料を10日に1度を目安に補ってもOKです。 【鉢植え】 5〜10月に、月に1度を目安に、緩効性化成肥料を施しましょう。旺盛に開花している時期は、開花を促すリン酸分を多めに配合した液体肥料を10日に1度を目安に補ってもOKです。 誘引 Nourinet/Shutterstock.com 新芽が出始めた頃に、フェンスやパーゴラ、アーチなど、伸ばしたい方向へつるを誘引しておくと、あとは自力で這い上がっていきます。はみ出すほど強く伸びる枝があれば、反時計回りで横方向に這わせましょう。 剪定 mihalec/Shutterstock.com 新芽がやや伸びた頃に、枝の先端を切り取る「摘心」をしておくと、脇芽が増えてこんもりとした樹形になり、花数も増えます。 生育期に、つるが込み合いすぎて風通しが悪くなっている部分があれば、絡んでいる枝を数本選んで、付け根から切り取りましょう。 冬越しする前に、株元から20〜30cmのところまで深く切り戻しておきます。 庭植えの鉢上げ・鉢植えの植え替え Sandu Herta/Shutterstock.com 【鉢上げ】 寒さに弱いので、日本の寒さには耐えられません。庭植えにして楽しんだら、10月頃に鉢に植え替える「鉢上げ」をします。株元から20〜30cmのところまで切り戻し剪定をした後に株を掘り上げ、根鉢よりも1〜2回り大きい鉢に植え替えます。手順は、「植え付け・鉢植え」の項目を参考にしてください。 【植え替え】 鉢植えで楽しんでいる場合は、放置していると根詰まりしてくるので、1年に1度を目安に植え替えましょう。植え替えの適期は4月中旬〜6月頃です。 植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておきましょう。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつ崩していきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢に、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢に植え替えます。手順は「植え付け・鉢植え」の項目を参考にしてください。 冬越し Oleksandr Zhabin/Shutterstock.com 寒くなる前に室内に取り込んで、日当たりがよく暖かい場所に置いて越冬させます。越冬後は、遅霜の心配がなくなった5月頃に屋外に出しましょう。庭植えで楽しみたい場合は、土づくりをして植え付けます。 病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 大変強健な性質で、病気の心配はほとんどありません。 害虫は、新芽にアブラムシがつくことがあります。適応するアブラムシ用の薬剤をまいて土に馴染ませておくと防除が可能です。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com マンデビラは、挿し木で増やすことができます。挿し木の適期は5月か9月頃。春に伸びた若くて勢いのある枝を選び、3〜4枚葉をつけて切り取ります。切り口から乳液が出るので、出なくなるまで洗い流し、葉の蒸散と切り口からの吸い上げとのバランスを取るために、大きな葉を半分ほどにカットしておきましょう。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した枝を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理しましょう。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植を。挿し木のメリットは、採取した株のクローンになることです。 夏のガーデニングにおすすめ! Boryana Manzurova/Shutterstock.com ここまで、マンデビラの特性や品種、育て方について詳しく解説してきました。南国のような雰囲気を演出できるマンデビラは、夏の青い空や入道雲の下で煌めくような存在感を放ち、真夏の庭で大活躍します。つるをぐんぐん伸ばして生育するので、グリーンカーテンにもおすすめ。ぜひマンデビラを迎え入れて、サマーガーデンを華やかに彩ってはいかがでしょう。
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ガーデン

【秘密の花園】森を背に彩られるバラと宿根草とアジサイの庭
奥行き30cmにも満たないつるバラと草花の花壇 愛知県日進市の住宅街、遠くから見てもすぐにその家だということが分かるほど、通りに面して花々が美しく競演する武島邸。奥行き30cmもない石積みの花壇に、 ‘レイニー・ブルー’や‘コンテスト・ドゥ・セギュール’、‘たまかずら’など数種類のつるバラが植栽され、そのやさしい色合いのバラの間に、窓辺のアジサイが心地よいリズムで鮮やかな彩りを添えます。 (左)房咲きの花をたわわにつけるつるバラ‘たまかずら’や‘コンテスト・ドゥ・セギュール’。(右)ブルーのロベリア‘カリブウォーター’や優しいイエローのペチュニア‘ステファニー’、ガザニア‘ビーストシルバーフォックス’が筒バラの花色を引き立てつつ株元をふんわり覆う。 バラの株元と花壇の手前に置かれたコンテナには、ブルーとイエローの小花がふんわりと咲いています。花々があふれんばかりの華やかさながら、色を絞った色彩計画のもとにデザインされた壁際の花壇は、一幅の絵画を見るような美しさです。しかし、この表の庭は武島さんの庭のほんの一部に過ぎません。 淡い紫色のつるバラ‘レイニー・ブルー’にブルーとイエローの小花がよく似合う。 森を背に華やかに彩られるメルヘンチックなバラと宿根草の庭 知る人ぞ知る秘密の花園は、玄関脇の小道を進んだその奥、森の緑を背にして広がっています。広さ約200㎡の庭は、森に向かって少し高くなるように傾斜がつけられており、緩やかにカーブするレンガの小道は、その先の景色を見え隠れさせながら歩みを誘います。頭上から甘い香りが降り注ぐバラのアーチ、背丈を超えて林立する何百本ものジギタリスとデルフィニウム、白花がレースのように咲き集うホワイトガーデン。小道の先に開ける景色には常に新鮮な驚きがあり、ひと巡りする頃には感嘆のため息を使い果たしてしまいそうです。 竹の抜根から始まった苦労の庭づくり バラとジギタリスの群落が競演。 「ここは、もともと竹林だったんですよ」と話すのは、庭主の武島由美子さん。ガーデン設計施工の「アンズガーデン」のデザイナーとして活躍しながら、ハンギングバスケット協会の理事も務め、講師として全国を飛び回るかたわら庭の手入れをしています。 花々の優雅な競演を前に、にわかに想像し難い竹林の風景ですが、実際に今でも花の間から竹がひょっこり生えてくると言います。 「竹って地下茎でつながっていて、地中に縦横無尽に根が張り巡らされているんですよ。それを取り除かないと花が植えられないので、最初は竹との格闘の日々。それはもう庭づくりっていうか、『開拓』でしたね(笑)」 庭主で「アンズガーデン」の代表を務める武島由美子さん。ハンギングバスケット協会の講師として九州から北海道まで全国を回る忙しい日々を送りながら、庭の手入れを行っている。 草花の素朴なガーデンに新たに加わった初夏の女王、バラ そんな苦労をしてでも武島さんを庭づくりへと駆り立てたものは、花が好きというシンプルな思いです。文字どおり竹林を拓いて得た土地を耕し、道をつくってガーデンの骨格を整え、花を植え、庭づくりを続けてきました。 「最初の頃は、素朴な宿根草とか一年草だけの庭だったんですが、いつからかそういう素朴な草花にも似合うオールドローズとかイングリッシュローズが登場して一気に魅了され、バラも育て始めたんです」。しかし、なかなか上手に咲かすことができずに、往復500kmの距離もいとわずコマツガーデンの講座に通い、バラ栽培を勉強したといいます。 (左)茎が細く華奢な雰囲気で咲く‘フランソワ・ジュランヴィル’。ガーデンには草花との相性がよい小輪〜中輪のバラが選ばれている。(右)宿根リナリアやジギタリスと咲く淡いピンクのバラ。 「バラと宿根草では土壌づくりが違うんですよね。土壌を豊かにしようと思って堆肥を庭にまいたら、バラの枝がグングン伸びて葉っぱばかり茂ってしまったことがあって。堆肥はチッ素分が多いことが原因なんですが、バラにはバラに適した肥料があるということを学びました」 ガーデンシェッドやベンチなど、ガーデンファニチャーと植物がコーディネートされたフォトジェニックなコーナーが庭のそこここに。雑草対策として、見えないように草花の間には段ボールが敷かれている。 そうした失敗も経験しながら、草花中心だった庭にはだんだんバラが増え、手入れの仕方もバラ中心に変わっていきました。年が明けると、1月末までにバラの剪定と誘引を1週間かけて行い、バラの芽出しの頃とその2週間後には病害虫予防として2回ほど薬を散布。5月になると400本以上のバラが次々に咲き出し、開花を待って2週間に渡り開催されるオープンガーデンには、全国からたくさんのファンが来訪します。それが終わるとバラにお礼肥えをたっぷりやり、宿根草は切り戻してさっぱりさせます。 「この庭は草花が多いので、バラの株元がすっかり覆われてしまわないように、雑草の除去はもちろん、宿根草も結構短く切り戻しておきます。そうでないと、カミキリムシの被害サインのオガクズに気づきにくくなってしまいますからね」 バラと交代でシェードガーデンを彩るアジサイたち (左)日陰になりやすい部分には、ライムイエローのヒューケラやタイツリソウ‘ゴールドハート’などのカラーリーフを下草にして、空間を明るく演出。(右)ピンクの絞り咲きアジサイ‘衣純千織(イズミチオリ)’をヒューケラやペチュニアと寄せ植えにして花台へ。 バラと交代に庭を彩るのは、アジサイ。森に隣接したシェードエリアには、アジサイやギボウシ、ヒューケラ、アスチルベなど半日陰を好む植物がふんだんに植栽され、暗くなりがちなエリアが華やさを増してきます。ハンギングバスケット協会の理事も務める武島さんの庭では、地植えだけでなく鉢植えやハンギングバスケットでもアジサイが活躍。鬱々とした梅雨の時期に、鮮やかな花色で庭を彩ります。 (左)斑入りのギボウシやツワブキとともに日陰を彩るアジサイ‘ラグランジア’。(右)鉢植えにした銅葉のアジサイ‘ブラックダイヤモンド’がシェードエリアのフォーカルポイントに。 アジサイのハンギングをガーデンチェアの背に飾ったコーナー。 「7、8年ほど前からアジサイのハンギングを作っていますが、当初は植生の違いから、アジサイのハンギングは認められませんでしたが今ではコンテストにも並んでいます。アジサイはよく目立ちますし、ハンギングは目線より上に花を持ってくることができるので、庭づくりでも重宝しますよ」 秋の庭の楽しみと、もう1つの楽しみ 庭のバラは四季咲きが多く、秋にもまた見頃を迎えます。 「秋はバラの花数は少なくなりますが、フジバカマなどの宿根草がたくさん咲いて、春とはまた違った雰囲気になります。いつからかフジバカマに、渡りをする蝶として知られるアサギマダラが毎年くるようになって、その美しい蝶と再会するのも庭の楽しみの1つなんです」 そしてもう1つ、最近になってうれしい出来事があったと武島さん。 「昔、私が庭に置いた植木鉢が原因で、主人が大怪我をしてしまったことがあって、以来、花なんか見たくないというくらい花嫌いになっちゃったんです。だから、これまで庭に見向きもしなかったのに、ある日『うちのバラはきれいだなぁ』ってポツリと。それを聞いて本当にびっくり! 私的にはまだ会心の出来でバラを咲かせられたことはないのだけど、その一言に心の中でガッツポーズ(笑)」 今ではご主人のサポートもあり、庭にはご主人お気に入りのシーンもたくさんあります。それをiPad(アイパッド)で撮るのが会社へ行く前の日課になっているとか。そのiPadの中に、庭のアルバムのページが増えていくのが、武島さんの庭づくりの大きな楽しみに加わりました。
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育て方

【徹底ガイド!】梅雨前にやりたいハーブの切り戻しと保存・活用方法&ハーブレシピ
ハーブは風通しが大事! 蒸れとジメジメから守ろう ハーブは生育旺盛で、約1カ月で上の写真のようにプランターからあふれんばかりに育ちます。上記のプランターはガーデンストーリーWEBショップ限定オリジナルセット(5月完売)で、フェルト製のベジトラグ「ポピー GO」に10種19株のハーブが寄せ植えされています。この寄せ植えプランターを例に、この時期のハーブの管理をご紹介します。 <ハーブリスト> ■トリカラーセージ■ゴールデンセージ■ゴールデンレモンタイム■シルバータイム■イタリアンパセリ■パセリ ‘パラマウント’■カレープラント■バジル エバーリーフジェノベーゼ■ローズマリー(這性)■斑入りペパーミント こまめに収穫している場合はこれほどギュウギュウになりませんが、観賞中心で育てていると、こんなふうに隙間がないくらいこんもり茂ってしまいます。この隙間がなく、風が抜けない状態がハーブは苦手。ハーブの出身地はカラッとしてドライな地中海気候のエリアが多いので、この状態で梅雨期に入ると、本来丈夫なはずのハーブも病気にかかったり、弱って枯れたりすることがあります。 梅雨前にやりたいハーブの「切り戻し」 そこで、梅雨前にやっておきたいのが「切り戻し」。大きく成長した植物を剪定し、草丈を低くしたり、混み合った部分を減らしてやると、乱れた草姿や風通しの悪さなど、悪化した生育環境が一度リセットされ、元の美しい姿や良好な環境に戻ります。これを「切り戻し」といい、ハーブの場合は、切った枝葉は料理やバスタイムなど、さまざまな暮らしのシーンで活用できるため、収穫を兼ねた作業ともいえます。 イタリアンパセリ、パセリの切り戻し やり方は、基本的に茎を短く切るだけですが、種類によって切る箇所が異なるので特徴を覚えておくとよいでしょう。例えば、イタリアンパセリやパセリの場合は地際で切ります。生い茂った株をかき分けると、内側には右上写真のように新芽が伸びてきています。この新芽に日光と風が当たるように、株の外側の伸びた茎を切り取るわけですが、上のほうを切ってしまうと、ツンツンした葉のない茎が目立って、あまり見た目がよくありません。また残った茎はいずれ枯れ、病気を誘発したりすることもあるので、必ず地際で切りましょう。 イタリアンパセリを1株切り戻した分で、1束の収穫になりました。すぐに使わない場合は、水に挿しておきましょう。 ミント、セージ、バジル、タイムの切り戻し こちらは、斑入りのペパーミント。ミント類は茎の節目から脇芽(わきめ)が伸びる性質があるので、下方の節の上で切ります。節の上には小さな脇芽が出ていることも多いので、目安になります。ただ、節ごとに脇芽が出てきますので、それほど厳密に考えなくても大丈夫。茎を3〜4cm残してバッサリ切っても、再び葉が茂ってきます。 脇芽が出ている上で切ります。そうすると右の写真のように、節目の両側の脇芽が伸びて、再びこんもり茂ります。 セージやバジル、タイムの場合も同様です。株をかき分けて茎の下のほうを見ると、茎の両脇にプチッと脇芽が出てきているので、その上で切ります。こちらもあまり厳密に場所を見定めなくても大丈夫。株の下のほうで3〜4cm 茎を残して切る、と覚えておけばOKです。 ローズマリーとカレープラントの切り戻し ローズマリーの枝は硬いので剪定バサミで切ります。Daria Stock/Shutterstock.com ローズマリーやカレープラントは、枝が混み合っていたら株元から切って、枝数を減らし風通しをよくしましょう。切った箇所の下から脇芽が伸びてくる性質があります。株を大きくしたい場合は、下の写真のように茎の上部で切ると、脇芽が生えて大きくなりますが、寄せ植えのプランターの中では大きくしすぎないほうがバランスがよいでしょう。 大きくしたい場合は先端のほうを剪定。ARTFULLY/Shutterstock.com 黄変した葉や枯れ葉はきれいに取り除きます 切り戻しをしていくと、株の下のほうに枯れた葉や黄色くなった葉を見つけることがあります。放置しておくとカビや病気の原因になるので、きれいに取り除きましょう。 黄変は肥料切れのサイン、追肥をしましょう この黄色い葉は、蒸れや肥料切れのサインです。大抵の培養土には元肥が含まれていますが、ここまでハーブが育つ間にその肥料成分が使い果たされているので、切り戻しが終わったら肥料を与えておきましょう。黄変した葉が緑に変わることはないので、見つけたら取り除いておきます。特に切り戻しをしないワイルドストロベリーなどは、株の下のほうに黄色くなった葉が隠れていることがあるので、よく観察してみましょう。 肥料の選び方 液肥は水に希釈して使うタイプが多い。Iryna Inshyna/Shutterstock.com 置き肥か液肥を水やりのタイミングで定期的に施します。置き肥は名前のとおり置き型タイプの固形肥料で、粒状のものやペレットタイプなどがあります。一般的にはゆっくり長く効く性質のものが多く、一度置けば水やりのたびに成分が溶け出し、数カ月から1年近く効果を持続するものもあるので、ローメンテナンスで済みます。一方、液肥は水やりの際に水に薄めて使用する液体状の肥料で、即効性があります。施肥の回数は1〜2週間に1回程度で、用法にのっとり正しく希釈して使う必要があります。株の状態を見ながら、自分の使いやすいほうを選んで与えるとよいでしょう。 切り戻し後の水やり 普段どおりでOKですが、ハーブの多くは乾燥気味を好むため、梅雨時期は鉢土の中まで乾いてから与えるくらいの間隔で水やりをします。鉢土の乾き具合は、木製のマドラーなどで調べることができます。マドラーを鉢土に挿し込み、土がついてこなくなったら、中まで乾いたと考えてよいでしょう。ただし、ミントとバジルは水を好むので、そこだけ水やりの回数を部分的に増やすようにしましょう。 切り戻したハーブの活用方法 さっぱり切り戻しました。もっと短くさっぱり切ってもよいのですが、日々フレッシュハーブティーなどで使う分を残すと、このくらいがちょうどよいでしょう。ベジトラグは高さがあり、プランターの底部が地上から離れているため、切り戻しをすれば風通しは良好に保たれます。もし、底部がぴったり接地するような鉢の場合は、鉢台に置いたり、底にはさむ「ポットフィート」などのグッズを利用して風通しをよくするとよいでしょう。 鉢底に「ポットフィート」を置くことで、通気性と排水性がよくなり、根腐れなどが防げる。Aaron Finn/Shutterstock.com プランター1つ分の切り戻しですが、収穫量はたっぷり! フレッシュハーブはハーブティーなどのほか、料理にも使えます。小さな虫がいることがあるので、軽く洗ってから使いましょう。とはいえ、全部を一度に使い切るのは難しいので、とりあえず使わない分は洗わずに、少しずつ束ねてドライにしておきます。 ハーブをドライにする方法 少しずつ束にして、直射日光の当たらない風通しのよい場所に逆さに吊して十分に乾燥させます。束が大きいと内側が乾きにくく、カビが発生したりするので、少量ずつ束ねるのがポイント。また、直射日光が当たると香りの成分が揮発しやすくなるので、室内の日が当たらない場所を選んでください。パリパリに乾燥したら、乾燥剤を入れて密閉容器(または密閉袋)で保存します。乾燥させたハーブはお茶として、また塩と混ぜ合わせたハーブ塩に。そのほか、小袋に入れて靴やトイレなどの消臭などにも使えます。カレープラントは、黄色い花色が乾燥しても残るので、ドライフラワーの素材としても楽しむことができます。 乾燥させて砕いたハーブはお茶やハーブ塩の材料に。Brent Hofacker/Shutterstock.com ドライ以外の保存方法としては、冷蔵・冷凍があります。冷蔵する場合は、水を含ませ絞ったキッチンペーパーに挟んで密閉容器(または密閉袋)に入れると1週間程度保存できます。冷凍の場合も密閉容器(または密閉袋)に入れて約1カ月保存できますが、解凍すると黒く変色してしまうことがあるため、使用する際は凍ったまま使います。 ハーブレシピ1・フレッシュハーブティー ローズマリー、タイム、ミント、ワイルドストロベリーの葉、セージなどをブレンド。 もっとも簡単なハーブの活用方法が、ハーブティーです。さっと水洗いした後、耐熱容器に入れてお湯を注ぎます。ハーブは1種類よりもブレンドすることで、味と香りの調和がとれて美味しく飲みやすくなります。熱湯400ccに対し両手1杯分くらいのハーブがあるとよいでしょう。3分ほど蒸らしたら飲み頃です。 ハーブレシピ2・サルティンボッカ Magnago/Shutterstock.com サルティンボッカとは「口に飛び込む」という意味。すぐに作れて美味しいイタリアの家庭料理です。作り方はとても簡単。肉(豚、牛、ラム、鶏肉、なんでもOK)に生ハム、セージの葉をのせて楊枝で留め、小麦粉をはたいて焼きます。焼き上がりに白ワイン少々を入れてアルコールを飛ばし、バターを加え、肉となじませたら完成です。お好みでレモンを絞っても美味しくいただけます。 ハーブレシピ3・トスカーナフライドポテト こちらは鈴木ハーブ研究所の鈴木さちよさんお気に入りのレシピ「トスカーナフライドポテト」。レシピを教えていただきました。ローズマリーなどのハーブとニンニクで香り付けしたフライドポテトで、おやつやビールのおつまみにも最適です。 【材料】 ローズマリー 15cmほどを2枝 タイム 2〜3枝 セージの葉 5〜6枚 ニンニク 1~2片 ジャガイモ 4~5個 ベーコン お好みの量 小麦粉 少々 塩・胡椒 適量 揚げ油 適量 【作り方】 ① ジャガイモもニンニクも皮付きのままでOK。ジャガイモをくし切りにして小麦粉をまぶします。ニンニクは先端をカットしておきます。切らないと高温の油の中でニンニクが弾けて危険なので、忘れないように! ② 油にハーブとニンニクを入れてから火をつけ、油が170℃に温まったらジャガイモを入れて、こんがりキツネ色になるまで5〜6分揚げます。このときハーブが黒くなっても大丈夫です。 ③ ベーコンを適当な大きさに切って、別のフライパンで炒めます。ジャガイモが揚がったら、ベーコンと絡めて塩・胡椒をふり、完成。 ハーブレシピ4・モヒート Sea Wave/Shutterstock.com グラスにグラニュー糖またはシロップ(好みの量)、ライム1/2を切って入れ、ライムを潰してよく混ぜます。ミントの葉を20枚程度入れ、軽く潰します。あまり長く潰すと苦味が出るので適度に。氷、ラム酒50ml、炭酸水50mlを入れてよく混ぜれば完成です。甘く爽やかで飲み口がよいので、くれぐれも飲みすぎにご注意を。 <ハーブを活用する際の注意点>自然の恵みが詰まったハーブですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。また、ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方も医師にご相談ください。
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レシピ・料理

バジルを使った世界の料理レシピ【キッチンガーデンレシピ】
ペスト・パスタ from イタリア kopava/Shutterstock.com ペストはイタリア、ジェノヴァで発祥したバジルを原料とする調味料で、起源は古く9世紀まで遡るといわれています。しばしば‘ペースト’や‘パスタ’と混同されますが、じつは「ペスト」という固有の調味料名。さまざまな料理に使われますが、パスタに絡めたシンプルな食べ方がバジルの風味を味わうには最適です。 ペスト・パスタの作り方 kopava/Shutterstock.com 【材料】 ペスト(バジルの葉、ニンニク2〜3片、松の実1/4カップ、パルメザンチーズ3/4カップ、塩小さじ1/4、オリーブオイル150cc)すべての分量は味を見ながらお好みで加減してくださいショートパスタ250〜300g塩大さじ1(パスタ茹で用) 【作り方】 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を入れ、パスタを茹でます。パスタを茹でている間にペストのすべての材料をブレンダーで混ぜます。仕上げに①と②を合わせて完成。 ガパオライス from タイ ranmaru/Shutterstock.com ガパオライスはタイの食卓の定番メニュー。ひき肉と夏野菜、バジルを炒め、目玉焼きをのせていただく、いわばタイ風炒飯。バジルがたくさん採れる夏に食べたいちょっとスパイシーな料理です。本場タイでは香りの強い‘ホーリーバジル’という品種を用いますが、日本で一般的に栽培されているスイートバジルでも美味しく作れます。 ガパオライスの作り方(4人分) ranmaru/Shutterstock.com 【材料】 鶏ひき肉400gバジルの葉20枚くらいパプリカ1〜2個ピーマン1〜2個玉ねぎ1個ニンニク1片赤唐辛子3本調味料(ナンプラー大さじ3、オイスターソース小さじ2、砂糖大さじ1、醤油小さじ2、鶏ガラスープの素小さじ1)ご飯適量卵4個サラダオイル適量 【作り方】 玉ねぎ、ピーマン、パプリカを1cm角位に切ります。赤唐辛子は小口切りに。ニンニクはみじん切りに。調味料はすべて混ぜ合わせておきます。フライパンにサラダオイルを敷き、赤唐辛子とニンニクを炒め、香りが出てきたら、ひき肉を加えて炒めます。ひき肉におおよそ熱が入ったら野菜を加えてさらに炒め、調味料を入れてよく混ぜます。最後にバジルをちぎって入れたら火を止めます。目玉焼きを作ります。お皿にご飯、ひき肉、目玉焼きの順番で盛り付け完成。 お庭でバジル栽培にチャレンジ バジルはとても育てやすいハーブの一つ。葉を摘むことで枝が分かれ、そこから新しい葉が再び生えてくるため、夏から晩秋までたっぷり収穫を楽しむことができます。 生葉はサラダやピザに。使いきれない分は、レシピで紹介した「ペスト」で保存できます。調理で使われるバジルには主に、‘スイートバジル’と‘ホーリーバジル’の2種類があり、スイートの方はサラダやペストなど生で食べられることが多いようです。一方、より香りが強く刺激的なホーリーバジルは魚や肉料理とともに熱を通して使われます。 どちらもシソ科メボウキ属の植物ですが、このメボウキは「目箒」と書きます。じつは日本に導入されたのは古く江戸時代。種子を水に浸けると水分を吸ってゼリー状になりますが、それで目を洗っていたことに由来しています。 現代では「バジルシード」の名にピンとくる方も少なくないでしょう。美容やダイエット効果を期待できるスーパーフードとして女性に大人気です。バジルシードを収穫する場合には、夏以降の花穂を摘まずに残しておきます。しかし、花穂を残すと葉っぱは、それ以上茂らなくなるので、目的に合わせて作業しましょう。
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レシピ・料理

夏の庭で飲みたい! インスタ映え抜群のハーブのマジック・ドリンク
天然色素のディープ・ブルー・ラテ Photo/Lomdet.P/Shutterstock.com 紺碧の青色がミルクに溶け出す様子がなんとも不思議で妖しげなドリンク「ディープ・ブルー・ラテ」。この万年筆の青色インクのような濃い色は、こう見えて天然もの。バタフライピーと呼ばれる青い花の色素を使っています。バタフライピーは東南アジアに自生するマメ科の植物で、タイやベトナムなどでは古くから愛飲されているポピュラーなハーブティーです。タイやマレーシアではこの青色で米を染めたナシケラブという伝統料理もあります。 まるで魔法! 青から紫に変わる秘密 Photo/zarzamora/Shutterstock.com この青色はアントシアニンという色素によるもので、お湯に浸すとその成分が溶け出て鮮やかな青色のティーになります。アントシアニンは酸性では赤色に傾くため、レモンを入れるとサーっと紫色に変わります。アントシアニンは抗酸化物質のポリフェノールの一種で、目の疲労に効果が期待できます。また、内臓脂肪の蓄積を抑制し、血液をサラサラにしてくれる効果もあるのだそう。美容と健康への効果と、そのフォトジェニックなビジュアルから、バタフライピー・ティーは近年、人気が高まっています。 インパクトのある鮮やかな青色のバタフライピーですが、味わいはほんのりと豆の香りがするくらいで、ほとんど味がありません。クセがなく飲みやすいので、ほかのハーブと合わせたり、ソーダなどと合わせてドリンクにしたりと、幅広いアレンジが楽しめます。 ブルーからパープルのグラデーションが綺麗なバタフライピー・ドリンク。蜂蜜やシナモンを入れ、炭酸で割って飲んでも美味しい。Photo/Theerawan/Shutterstock.com バタフライピーのお茶を凍らせれば、見た目も涼しげなアイスバーができます。Photo/Rimma Bondarenko/Shutterstock.com バタフライピーは、夏に丈夫に咲くつる性植物です Photo/touristgirl/Shutterstock.com バタフライピーは江戸時代末期に日本に入ってきており、じつは古くから栽培されてきました。本来は多年草で、原産地の熱帯地方では一年を通して花が咲きますが、日本では寒さに弱いので一年草として扱われています。一方、夏の暑さにはとても強く、猛暑の中でも丈夫に育ち、6〜10月まで繰り返し青い小さな花を咲かせます。つる性で1〜4mほど伸びるので、フェンスやトレリスなどにつるを絡ませながら育てるとよいでしょう。花は収穫して乾燥させると、一年中ハーブティーとして楽しめます。 宿根草のハーブ「コモン・マロウ」もおすすめ 写真/竹田正道 夏に青紫色の美しい花を咲かせるブルー・マロウも、美しい色が楽しめるハーブです。畑の縁などで鮮やかな花を咲かせているタチアオイ(ホリホック)と同じアオイ科の花ですが、タチアオイより少し小ぶりで鮮烈な色が印象的です。花は午前中咲いて、午後にはしおれてしまう一日花なので、収穫は朝のうちにすませましょう。とても丈夫な宿根草で、植えっぱなしで何年も花を咲かせます。年々、株が太るので、植え付けから3年目以降は株分けをしながら育てます。 摘んだ花は風通しのよい日陰で乾燥させます。Photo/KPG_Payless/Shutterstock.com 写真/竹田正道 ドライにしたブルー・マロウをティーポットに入れ、お湯を注ぐと美しい青紫色になります。マロウは咳や下痢、不眠の解消などに効果があるとされ、ヨーロッパではギリシャ時代から親しまれてきました。この青色もやはりアントシアニンなので、レモンを入れると色が変わります。 レモンを絞ったマロウティー。美しいピンク色に変わりました。写真/竹田正道 美しい色が楽しめる夏のハーブティー。子どもたちやお客様の前で色変わりをさせると、盛り上がること間違いなしです! *子宮収縮作用があるハーブもあるため、妊娠中や生理中は避けましょう。また持病がある方や体調が優れないときにもご注意ください。
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一・二年草

ベランダガーデンにもオススメ! 夏の可愛い花「ガイラルディア」
ガイラルディアの基本情報 NataliSel/Shutterstock.com 植物名:ガイラルディア学名:Gaillardia英名:Gaillardia、Blanket flower和名:テンニンギク(天人菊)科名:キク科属名:テンニンギク属原産地:南北アメリカ分類:一年草、宿根草(多年草) ガイラルディアは、キク科テンニンギク属の草花です。原産地は南北アメリカで、約20種が確認されています。暑さ寒さに強く強健で、夏から秋遅くまで次々に花を咲かせ、育てやすい草花の一つです。草丈は30〜90cmと、種類によって幅があるので、購入する際はどれくらいの大きさに育つのか確認しておきましょう。 ガイラルディアの開花期は、6〜10月です。花色はオレンジ、黄、赤など。夏に咲く植物らしい、ビビッドな花色が魅力です。花言葉は、「協力」「団結」「天真爛漫」「きらびやか」など。 草丈、咲き姿、花色もいろいろなガイラルディアの種類 mykhailo pavlenko/Shutterstock.com ガイラルディアには、アリスタータという宿根草タイプとプルケラという一年草タイプ、両者の交配種でグランディフローラという種があり、それぞれにたくさんの園芸品種があります。花の中心が赤色で黄色の覆輪が入るのは、もっとも一般的なガイラルディアの花色です。「インディアンブランケット」、「サンダンス」、「ファイアーウィール」など、ガイラルディアにつけられた複数の別名は、どれもこの花姿をよく表しています。上の写真の‘アリゾナ・サン’は宿根草タイプのアリスタータ種。他の品種に比べて早く開花し、春から秋まで半年以上も花が楽しめる強健種です。草丈は30cm前後で、低めにこんもり茂るので花壇の前方に向いています。 Del Boy/Shutterstock.com こちらもアリスタータ種の‘サンバースト’。コンパクトな草丈ながら、シックな赤色の花がとても目を引きます。赤い花びらの縁にチラッと黄色が入ります。 Kostenko Iryna/Shutterstock.com 一年草タイプのガイラルディア・プルケラ。草丈は60cmほどで、細い茎を伸ばして花径4〜6㎝ほどの花を咲かせます。より自然な雰囲気をもち、ナチュラルガーデンやメドウ(野原)風の演出に向いています。 ガイラルディア・プルケラの花。Imladris/Shutterstock.com ガイラルディア・プルケラ‘ラズル・ダズル’。細く華奢な茎を50㎝ほど伸ばして八重咲きの花を咲かせます。淡い色合いと風にそよぐ様子が可憐な印象の花です。ラズル・ダズルとは「眩惑」という意味。単色やミックスカラーなど、いろいろな花色があります。 Bubushonok/Shutterstock.com 丸い赤い花心にグラデーションの美しい筒状の花びらを放射状につけるのは‘ファンファーレ’という品種。その様子がまるでトランペットのようで、華やかで楽しげな音楽を奏でるように、庭に明るい雰囲気をもたらしてくれます。草丈は30〜45㎝ほど。細い茎を立ち上げて可愛らしい花を咲かせます。アリスタータとプルケラの交配種のグランディフローラ種で、環境が合えば宿根する場合もあります。 Vasilii Aleksandrov/Shutterstock.com 花びらが散った後もまん丸の花心が可愛らしい様子ですが、花がらは切ったほうが次の花がよく咲きます。 ガイラルディア・グランディフローラ‘サンセットサンライズ’。赤いポワポワとした花心に黄色の花びらが可愛い品種。草丈は30〜45cmほど。 ガイラルディアは多肥と湿気に注意 ガイラルディアは北・南アメリカに自生し、やや乾いた場所を好みます。水はけがよく、風通しもよい場所が向いているので、ベランダガーデンや屋上ガーデンにもオススメ。有機物の豊富な肥沃な場所よりも、あまり栄養がない場所のほうがよく育つという野生的な性質です。ですので、むしろ多肥にすると葉ばかり茂って花がちっとも咲かなくなることがあります。地植えの場合は肥料を与えなくてよいでしょう。用土の限られた鉢植えで宿根タイプの種類を育てる場合は、植え込む時と花後に緩効性肥料を株元に置くとよいでしょう。 花苗よりも種まきからが簡単 ガイラルディアは花苗が出回っていることが少なく、タネのほうが入手しやすいでしょう。タネは4〜5月、または9〜10月に播きます。 さまざまなタイプがあるガイラルディアですが、共通するのは「暑い夏にとてもよく咲く」ということ。育てやすく、ギラギラの太陽を浴びながらも機嫌よくずっと咲いてくれる花ですから、ぜひ育ててみてください!
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樹木

初心者でも育てやすい! アブチロンを育てて南国気分を味わおう
アブチロンの基本情報 Isis Medri/Shutterstock.com 植物名:アブチロン学名:Abutilon英名:Flowering maple、Parlor maple、Chinese lantern、Chinese bellflower別名:ショウジョウカ、ウキツリボク、チロリアンランプ科名:アオイ科属名:イチビ属(アブチロン属)原産地:熱帯から亜熱帯分類:常緑低木 アブチロンは、アオイ科イチビ属(アブチロン属)の常緑花木です。原産地は世界中の熱帯から亜熱帯で、160種類が分布しており、特に南アメリカで多種類が見つかっています。原産地から分かるように熱帯植物に分類され、寒さには弱いのが特徴です。樹形は種類によって、低木、半つる性、つる性と異なり、樹高も30cmくらいのものから、つるを3〜4m伸ばすものまであります。苗を購入する際はラベルなどで樹形や樹高、つるの長さなどを確認し、植えるスペース合うものを選びましょう。 日本でガーデニング用として一般的に流通しているのは、ショウジョウカ(Abutilon pictum)とウキツリボク(Abutilon megapotamicum)です。 ショウジョウカは、「猩猩花」と書きます。熱帯アメリカ原産の低木で、樹高は1mほど。花茎を長く伸ばした先に、ハイビスカスに似た4〜5cmほどの花が下向きに咲きます。花のサイズが小さいので、華やかながらも楚々とした雰囲気を持ち合わせるのが魅力です。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白など。さまざまな園芸品種が生まれており、選ぶ楽しみがあります。 ウキツリボクは、「浮釣木」と書きます。流通名の「チロリアンランプ」のほうがよく知られているかもしれませんね。ブラジル原産でやや寒さに耐え、ほとんど霜や凍結の心配がない暖地なら庭植えでも越冬し、冬も花を見ることができます。直立せずにつるを伸ばす種類は、フェンスやオベリスクなどに仕立てるのも一案です。つるの長さは1.5〜2m。花姿はユニークで、ベル形のガクの先に黄色い花が咲き、その先に茶色のしべがのぞきます。花のサイズは3〜4cmで、赤×黄色のコントラストが目を引きます。花もちはよくありませんが、次々とつぼみをあげ、長い期間にわたってたくさんの花を咲かせてくれます。 アブチロンの花名の由来 MaCross-Photography/Shutterstock.com アブチロンの名前は、学名のAbutilonから来ています。ギリシャ語でAは「無い」、Bousは「牛」、tilosは「下痢」を意味し、これらを合わせた言葉が語形変化したものです。昔から家畜の腹下しに下痢止めとして与えていたことに由来するとされています。 アブチロンの開花時期 Marut Sayannikroth/Shutterstock.com アブチロンの開花時期は、4月中旬〜11月上旬です。比較的寒さに強いウキツリボク(チロリアンランプ)は、霜や凍結の心配がない温暖な地域では冬でも花を見せてくれます。 アブチロンの花言葉 MaCross-Photography/Shutterstock.com アブチロンの花言葉には、「よい便り」「恵まれた環境」「尊敬」「真実は一つ」などがあります。温暖な気候に恵まれた地域で、原産地では一年中開花することから「恵まれた環境」という言葉が与えられたとか。いずれもポジティブなものばかりなので、花言葉を添えてプレゼントしても素敵ですね。 アブチロンの育て方 ここまで、アブチロンの基本情報や花名の由来、花言葉など多岐にわたってご紹介してきました。ここからはガーデニングの実践編として、庭植えや鉢栽培のポイントをご紹介していきましょう。苗の植え付けからスタートし、水やりや肥料、病害虫対策などの日常的なケア、また花がら摘みや剪定など、美観を保つためのガーデニングのテクニックについても具体的に解説します。 栽培環境 Image Republic/Shutterstock.com 日当たり、風通しのよい場所を好みます。日当たりがよくないと花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびしたりするので注意。 土壌は、水はけ、水もちがよく、有機質に富んだ状態を好みます。じめじめとした環境を嫌うので、水はけの悪い場所では土壌改良資材を施したのち、盛り土をして周囲よりも高くし、水はけのよい環境に整えるとよいでしょう。 アブチロンは暑さには強いのですが、寒さに弱い性質をもっています。0℃までは耐えるとされていますが、霜が降りたり、凍結したりする環境では耐えきれずに枯れてしまうので注意してください。庭に植えて楽しみたい場合は、4〜10月までは地植えにし、寒くなる前の11月頃に鉢に植え替えて、霜の当たらない軒下や日当たりのよい室内などに移動して管理しましょう。霜や凍結の心配がない暖地では、庭植えのまま越冬させてもかまいません。ただし、いつも寒風にさらされるような環境は避けてください。 土作り DedovStock/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕してふかふかの土を作っておきます。このように事前に土作りをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 植え付け AlenKadr/Shutterstock.com アブチロンの植え付けの適期は4〜6月か9月ですが、この時期以外でも花苗店で苗を入手できます。購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選んでください。苗を入手したら、すぐに植え付けましょう。 【地植え】 土作りをしておいた場所に苗よりも一回り大きなを穴を掘り、根鉢を崩さずに植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、1〜1.5mほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、8〜10号鉢を準備しましょう。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。アブチロンの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出し、やや根鉢を崩して植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 生育旺盛で根詰まりしやすく、長くそのままにしておくと株が弱ってくるので、1〜2年に1度は植え替えます。根鉢をくずして古い根を整理し、地上部の枝葉も切り戻して植え直します。 水やり cam3957/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、水がすぐにぬるま湯になって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。冬は十分気温が上がった昼頃に与えてください。夕方に水やりすると凍結の原因になり、株が弱るので避けましょう。 アブチロンは多湿を嫌うので、水の与えすぎには注意します。バランスのよい水の管理が大切です。 【地植え】 しっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、地植えの場合は地中から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥するようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ出すと、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。 肥料 Singkham/Shutterstock.com 4〜10月の生育期間中は、株の勢いが衰えないように定期的に肥料を施します。冬は生育が止まるので控えますが、暖地で冬も花が咲き続ける環境であれば、施肥を続けます。 【地植え】 株の勢いがないようであれば、緩効性化成肥料を株の周囲に均一にばらまき、土によく馴染ませましょう。 【鉢植え】 株の状態を見て、定期的に緩効性化成肥料を与えます。花が咲いている時期には、2週間に1度を目安に、開花促進用の液肥を与えてもよいでしょう。 花がら摘み・剪定 mihalec/Shutterstock.com 【花がら摘み】 アブチロンは花つきがよいので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなるので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【剪定】 生育期の4〜10月の期間なら、いつ剪定してもかまいません。繁茂しすぎて持て余すようであれば、樹高の半分から1/3くらいまで切り戻しましょう。再び新芽を伸ばしてくるので、他の植物との調和を保つ程度に、切り戻しを繰り返してかまいません。ただし、葉がまったくなくなるほど切ってしまうと光合成ができずに枯れてしまうので注意してください。 病害虫 schankz/Shutterstock.com 【病気】 アブチロンがかかりやすい病気は、立ち枯れ病です。 土壌から感染しやすい病気で、根や地際の茎から発症しやすく、黄色く枯れ込んできて、放置すると茎葉全体が茶色く変色し、やがて立ち枯れてしまいます。多湿の環境で発生しやすいので注意しましょう。 【害虫】 アブチロンにつきやすい害虫は、アブラムシ、ハダニ、ハマキムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると植物の茎葉について吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目も悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒剤を利用するのがおすすめです。 ハダニは、乾燥が続くと発生しやすい小さな虫で、葉裏などについて吸汁します。大発生すると株が弱るので、葉の表や裏にシャワーを勢いよくかけましょう。小さな虫なので、水の勢いで押し流すことができます。 ハマキムシは蛾の幼虫で、葉をくるくると巻いたり、重ね合わせたりした中に生息して葉や花を食害します。見た目にもよくないので、見つけ次第駆除しましょう。特にアブチロンが属するアオイ科の植物を好みます。 冬越し COULANGES/Shutterstock.com アブチロンを庭植えで楽しんでいる場合は、寒くなる前の11月頃に鉢に植え替えましょう。枝葉が伸びすぎているようなら半分くらいまで切り戻します。軒下や日当たりのよい室内などに置いて、冬越しさせます。越年して、霜の心配がなくなる5月頃に再び庭に植え直しましょう。 霜や凍結の心配がない暖地では、地植えにしたままでも越冬できますが、寒さ対策としてバークチップなどを株元に施すマルチングをしてください。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com 【挿し木】 挿し木とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。たくましいですね! 植物の中には挿し木ができないものもありますが、アブチロンは挿し木で増やせます。 アブチロンの挿し木の適期は、4〜6月です。新しく伸びた枝を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に3カ所の植え穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。十分に育ったら、植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 多湿に気をつけてアブチロンを育てよう NPvancheng/Shutterstock.com ここまで、アブチロンについて特徴から育て方まで、詳しく解説してきました。最後まで読んでくださった方は、アブチロンに対して親しみを感じていただけたのではないでしょうか。多湿に気をつければアブチロンは丈夫で育てやすく、ビギナーでも気軽に育てられる植物です。開花期間が長く、愛らしい花姿が魅力のアブチロンをぜひガーデンに取り入れてはいかがでしょうか?
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雑草対策

【リフォーム実例】雑草に苦労する庭からリゾート風のガーデンダイニングへ変身!
植栽の手入れがいらない半戸外空間にリフォーム 自然が豊かに残る東京郊外の住宅地。T邸は小道の行き止まりに位置し、3方向を畑に囲まれた開放的なロケーションです。リビングに面した庭は畑側にあり、人目を気にせず過ごせる空間ではあるものの、良好な日当たりと肥沃な土壌によって、生育旺盛な雑草の管理が次第に負担になってきていました。 「子どもたちが小さい頃はよく庭で遊んだり、バーベキューなどもしたんですが、庭が荒れがちになってくると、そういう機会も減ってきてしまいました。子どもたちがいずれ独立して夫婦2人になる前に、もっと家族で一緒に過ごせる時間を増やしたいね、と夫と話すうちに、庭をリフォームしようということになったんです」(奥様) 手入れに苦労していたリフォーム前の庭。 どんな庭にしようかと思案するなか、SNSで目にとまったのが、キッチンを備えた屋根のある庭の風景です。部屋のようにデザインされた半戸外空間に、緑が程よく潤いをもたらすその庭に理想の形を見いだし、投稿をたどって、同様の設計事例を持つガーデン・エクステリア専門店「五感+(ごかんプラス)」にリフォームを依頼しました。 屋根を設置し、半戸外のガーデンダイニングへと生まれ変わった庭。 Tさんの希望を受け、五感+が提案したのは、17mという横に長い庭を半戸外と完全オープンエリアの2つの空間に分けたデザインです。リビングの延長線上はタイル敷きのテラスとし、屋根を設置。南側に屋根の高さ近くまで壁を立てて空間を囲み、横幅約5mの半戸外空間としました。 設計変更に柔軟に対応し理想の空間づくりを実現するホームヤードルーフ 12色のカラー展開から選べるホームヤードルーフ。T邸は梁を片側に寄せたオーダメイド仕様。デザインの希望に柔軟に対応し理想の空間を実現。 半戸外空間を作るにあたって、デザインの前提となったのが、TさんがSNSで見つけた理想の庭にデザインされていたホームヤードルーフの設置です。ホームヤードルーフはエクステリアメーカー「タカショー」の製品で、基本構造は屋根と柱で構成されており、東屋のように戸外に雨をしのぐ空間を作ることができます。住宅の壁面に壁づけするタイプと単体で独立して設置できるタイプがあり、壁面を設けたりライトを設置したり多彩なオプションで柔軟な設計ができるため、庭空間だけでなく玄関やカーポートなどにも活用されています。 住宅と隣接し、屋根の一部が軒下に入るデザインであったため、ミリ単位まで現場に合わせたサイズでタカショーがホームヤードルーフを製作。 T邸の場合、住宅と庭空間との快適性を両立するために、五感+の要望を受けてタカショーがオーダーメイド仕様で完全オリジナルのホームヤードルーフを製作しました。屋根の梁を約1:2の比率で片側に寄せ、住宅に近いほうは自然光が得られるクリアマットポリカ屋根に、もう一方は木調の「エバーアートボード®︎」を張った内天井を広く取りました。エバーアートボード®️もタカショーの屋内・屋外両用化粧建材で、壁や天井などの構造物に取り付け、簡単にデザインのドレスアップができる注目の建築資材です。高級感のある天然石やウォールナット、職人技が求められるレンガや石積みなどの風合いがアルミ複合板に忠実に再現され、85種類の豊富なデザインから選ぶことができます。 T邸ではタイルや壁の色と合わせて明るい木調のエバーアートボード®︎を内天井に用い、さらにテーブルとキッチンカウンターの真上にくるようダウンライトを設置。日中は自然光が室内に取り込めるようにしながら、夜も庭を楽しめるようになっています。 キッチンカウンターとダイニングテーブル、プランターが一体化したガーデンダイニング。Tさんが選んだイタリアの屋外用家具ブランド「NARDI」のポップなイエローのラウンジチェアも空間のアクセントに。 空間の横の長さを生かし、テラスの中央にはシンクとダイニングテーブル、そしてシンボルツリーを植栽する大型プランターを一体化したオリジナルガーデンキッチンカウンターを造作し、空間の主役に。すっきりとモダンな雰囲気ながら、木調の内天井や、壁やカウンターに風合いのある天然石パネルを用いることで単調さを回避し、落ち着いた高級感のあるガーデンダイニングが誕生しました。 屋根のフレームの外側両サイドに長方形の大型プランターを作り、空間の仕切りとしている。プランターは屋根の外側に位置し、植物は光と自然の降雨を得られる。南側に設けた壁は屋根と密着させず隙間をあけ、明るさを確保。 ライトをつけた夜景も美しいガーデンダイニング。 「このガーデンダイニングができたことで、室内の居心地もよくなりました。夜もカーテンを開けてダウンライトをつけ、景色を楽しんでいます。主人はお風呂上がりにここで涼んだり、夕食後にお酒を飲んだり。2人とも仕事で日々忙しくしていますが、遠くへ出かけなくても我が家にいながらリゾートのような感覚を味わうことができ、リフレッシュできます」(奥様)。 焚き火ができるモダンデザインのもう一つの庭 テラスから2段ほど下がったオープンエリアの庭。階段は奥行きを持たせてベンチとしても利用できるよう設計されている。モダンな庭の雰囲気に合わせて、「NARDI」のロッキングチェアをチョイス。 ガーデンダイニングの隣は、テラスから50cmほど下がった沈床ガーデン風の庭です。ここは屋根がなく、より開放感がありながらも、テラスとの段差により囲われた安心感のある空間になっています。焚き火をしたいというTさんの希望を受けて、地面はグレーの砂利敷きとし、植栽エリアは小さく制限して管理に苦労しないようゆっくり生育する植物をセレクト。色鮮やかな花はなくても、フォルムのユニークな植物たちがシンプルな壁を背景に個性を競い合います。 ロッキングチェアでくつろぐTさん。ガーデンダイニングとオープンエリアの庭は、腰高のプランターで仕切られており、個々の空間に程よい距離感がある。腰高の壁はTさん自身によるクシ引きの左官仕上げで、素材感のある風合いに。 空間の豊かさがコミュニケーションも豊かに 家族で過ごす休日のランチ。屋外の開放的な雰囲気も手伝い、リラックスして会話を楽しめる。 異なる雰囲気の2つの庭が生まれたことで、家族の団欒の時間はもちろん、友人や仕事仲間と庭で共に過ごすことも増えたというTさん。 「友人や仕事仲間を我が家に招いてもてなしたいというのもリフォームの目的の1つだったんです。実際、この庭ができてからは月一でゲストが来ては庭で食事をしていますね。室内だと招くほうも招かれるほうも、ちょっと緊張するものですが、屋外だとお互いリラックスして、普段口に出しにくいようなことも話せるんですよ。コミュニケーションが円滑にできる空間を持てたことは、本当によかったなと思います」。 T邸のように、庭をリフォームすることで住まいの可能性は大きく広がり、暮らす人の関係性までも豊かにすることができます。そのキーポイントは、庭を居住空間の一つと捉えて快適性を高めることです。戸外空間を上手に活用し、我が家の居心地をもっとよくしてみませんか。 取材協力/みどりDesign室「五感+」
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宿根草・多年草

育てやすい! ギリシャで愛されてきたアカンサスの逸話や育て方をご紹介
アカンサスとは? 花や葉の特徴! SDeming/Shutterstock.com 植物名:アカンサス学名:Acanthus英名:Acanthus、bear's breeches和名:ハアザミ科名:キツネノマゴ科属名:ハアザミ属(アカンサス属)原産地:地中海沿岸分類:宿根草(多年草) アカンサスはキツネノマゴ科に分類される多年草で、葉の形がアザミに似ているためハアザミという和名で呼ばれることもあります。草丈1.5m以上にもなる大型の宿根草で、ガーデンでも存在感がある花です。種類が多く、地中海沿岸では約20種が分布しています。また、ギリシャの国花としても有名です。 モチーフとしてのアカンサス mountainpix/Shutterstock.com アカンサスは古代ギリシャ時代から神聖な植物として愛され、特にその美しい葉は、ギリシャ建築やルネッサンス建築の装飾のモチーフとされてきました。ギリシャ建築では柱頭の先端にアカンサスの葉のモチーフがあしらわれています。そのほかにも、ルネサンス、バロック、ロココ様式など、さまざまに形を変えながら多くの装飾に利用されてきました。アカンサスは草姿や花が美しいだけでなく、とても生命力が強い植物です。そうした植物としての魅力が、多くの芸術家の心を引きつけてきたのではないでしょうか。 アカンサスの花言葉 Sarah2/Shutterstock.com アカンサスは、たくさんの葉が雄大に広がりながら成長する姿が非常に美しく、多くの装飾のモチーフとされてきたことから、「芸術」という花言葉を持っています。そのほかにも、力強く成長する性質から、ギリシャではアカンサスは不死を象徴する花とされ、「信じがたい生命力」や「離れない結び目」などの花言葉もあります。 ギリシャ神話のアカンサス anyaivanova/Shutterstock.com アカンサスは、ギリシャ神話にも登場する花として有名です。神話では、アカンサスという名前の美しい娘が太陽神アポロンからのしつこいプロポーズを断る際、爪でアポロンの顔を傷つけてしまい、それに怒ったアポロンがその娘を植物に変えてしまったとされています。その植物というのが、このアカンサスというわけですね。 アカンサスの種類 HiSunnySky/Shutterstock.com ここまで、アカンサスに関する逸話や特徴などについてお話ししました。ここからは、アカンサスの種類とその特徴について、いくつかご紹介していきます。 モリス mizy/Shutterstock.com アカンサスの仲間の中でも、一般によく栽培されているのが、モリスと呼ばれる種です。藤色に近い紫色のがくから白い花を咲かせ、そのコントラストが非常に美しい品種です。草丈は1.5mほどで、葉も大きく濃い緑色で艶があります。ちなみに、「モリス」というのは柔軟毛という意味があります。 アルバ sebastianosecondi/Shutterstock.com 続いてご紹介するのは、アルバと呼ばれる種です。前述のモリスとは異なり、がくが緑色の品種で、真っ白な花を咲かせます。アルバは「白い」という意味で、花の色に由来します。 スピノサス Cristina Ionescu/Shutterstock.com 最後にご紹介するのは、スピノサスと呼ばれる小型品種です。アカンサス・モリスと同じく、ギリシャでは柱頭装飾などに用いられていた古い品種です。モリスよりも葉の切れ込みが鋭く尖っているのが特徴です。 アカンサスの生育時期 Napalai Studio/Shutterstock.com アカンサスの開花時期は6月中旬~8月中旬で、夏に咲く花です。ほかの夏咲き宿根草と同様、これから根が伸長する春、または夏の暑さが去って再び生育が始まる秋に植え替えると根づきやすいです。 アカンサスの栽培環境(日当たりや土) Piyaset/Shutterstock.com アカンサスは乾燥に強く、日向から日陰まで幅広い環境に適応できるため、とても育てやすく初心者からも人気が高い植物です。どんな環境でも育成は可能ですが、育ちをよくするためには木漏れ日程度の明るさは必要です。使う土は、水はけがよいものならば一般的な草花向けの培養土でかまいません。そのほか、山野草向けの土などもおすすめです。春〜秋に雨が少ない地中海性気候の地域で自生する植物なので、生育期に多湿にならないほうがよく育ちます。庭植えにするのであれば、植え場所をよく耕して小粒の軽石などを1㎡あたり7〜10ℓ程度混ぜ込んでおいたり、やや高植えにするとよいでしょう。 アカンサスの育て方のポイント Roman Samborskyi/Shutterstock.com 上記の通り、アカンサスは環境への適応力が高く、初心者でも育てやすい植物です。 さて、ここからはアカンサスを栽培する際のポイントについて、もう少し詳しくご説明します。 植え付け・植え替え Shironagasukujira/Shutterstock.com アカンサスの植え付けには、春と秋が適しています。また、ポット苗の場合は、ほぼ年間を通して植え付けが可能です。植え付けの際には、生育スペースを十分に確保し、株元にはバークチップなどを敷いておくとよいでしょう。アカンサスは植え付けから4~5年、あるいはそれ以上の期間植え替えが必要なく、そのまま植えっぱなしで育てることができます。鉢植えで育てる場合は、根詰まりを起こしているようなら植え替えを行いましょう。 水と肥料 Anna Nahabed/Shutterstock.com アカンサスは乾燥に強く、頻繁な水やりは必要ありません。ただ春と秋の成長期には、極端に土を乾かさないよう、葉の萎れ具合を見て適度に水を与えますが、過度な水やりは避けましょう。肥料については、鉢植えで育てる場合は春と秋の成長期にのみ少量与えましょう。庭植えであれば、肥料はほとんど必要ありません。 アカンサスの増やし方 lovelyday12/Shutterstock.com アカンサスは、株分けや根伏せ、種まきなどの方法で増やしていくことができます。 株分け:適期は3月中旬~5月中旬か、または9月中旬~11月中旬です。その際、葉は萎れる前にあらかじめ切り取っておくのがポイントです。 根伏せ:適期は早春、または秋です。太い根を選び、10cm程度の長さに切り取ります。深さ10cmほどの植え穴を掘って底に置き、その上に土を被せましょう。そうすると早ければ2ヵ月ほどで新たな芽が出てきます。 種まき:適期は5~6月です。7.5~9cm程度のポットに1粒ずつ種を播きましょう。3~4年後には花が咲きます。 アカンサスが育てやすい理由 StockSmartStart/Shutterstock.com アカンサスは非常に育てやすい植物として知られていますが、その大きな理由は2つ挙げられます。まず、アカンサスは耐寒性が高く、-10℃程度まで耐えることが可能なため、極度の寒冷地以外は冬越しの際に対策が不要なこと。さらに、病害虫が発生する心配がほとんどないことです。しかし、水はけの悪い環境で育てると根腐れを起こしやすいので、その点だけは意識するようにしましょう。 モチーフとしても愛されてきたアカンサス! 洋風の庭にぴったり! GUDAR'S MILLER/Shutterstock.com この記事では初心者でも育てやすいアカンサスについてご紹介してきました。アカンサスは昔からギリシャで愛され、装飾のモチーフとされてきた美しい花です。皆さんもぜひアカンサスを栽培して、その美しい姿に癒やされてみてはいかがでしょうか?
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クラフト

バラのドライフラワーを自宅で手作り! ボタニカルクラフト
バラを採取する前に準備するもの まずは、庭やベランダでバラやミニバラが開花したら、すぐドライにできるよう、蓋つきの容器(100均でも入手可)にシリカゲル(ドライフラワー用の乾燥剤1㎏ 700円前後)を入れて準備しておきましょう。あとは、水分を吸わせたりハサミを拭き取るためのキッチンペーパーがあると便利です。 シリカゲルでつくるドライフラワーには、開き始めて1〜2日程度の花がベスト。雨風が強く、花が傷みそうなお天気や梅雨時の頃は、庭で少し開いたら花瓶に活けて室内で満開になるタイミングをはかるとよいでしょう。庭に咲いた花ばかりでなく、もちろん花束からドライフラワーを手作りするのもおすすめです。部屋で吊るして自然乾燥させるのでは、花色がきれいに残らなかったという経験がある方に、ぜひチャレンジしてほしいドライフラワーの作り方です。 バラのドライフラワーを作る手順 花のすぐ下で茎を切り取ったら、花についた水滴を吸わせるためにキッチンペーパーの上に並べます。オレンジ色やピンク、赤、紫、黒、白などいろいろな種類の花色がどのくらい残るか比べてみるのも楽しいです。葉もドライになるので挑戦しましょう。 花首を切っている間や、置いたときに花びらが外れてしまうと、花の形を保ったままドライにできません。でも、花びらだけでドライにしても可愛いですよ。 次に、シリカゲルを入れた容器にバラを一輪ずつ埋めていきます。まず、スプーンなどでくぼみをつくってバラを置いたら、周りのシリカゲルをすくって花びらの中に粒が入り込むようにかけていきます。 花が重ならないように意識しながら一つずつ埋め終わったら、花びらの隙間にシリカゲルが入るように器を軽く揺すって表面を平らにします。 表面に花が飛び出ている所にはシリカゲルをかけて、しっかり埋まるようにしたら作業は完了です。 蓋をしたら、最後に作業した日から1週間後の日付を書いたメモを貼っておけば、取り出し日を忘れませんよ。 シリカゲルの中からドライになったバラを取り出す シリカゲルに花を埋めてから1週間が経過しました。さて、どんな仕上がりか。蓋を開けて器を少し傾けてみると、中から花びらが見えてきます。 スプーンなどを使って掘り出してみましょう。花の形が崩れないように、箸などで新聞紙の上にいったん取り出します。 取り出した段階で花が崩れてしまうことも。シリカゲルに入れた時、咲き進んでいると花形が崩れやすいので、開花したら早めにつくるときれいに仕上がります。 バラのドライフラワーを飾ってみよう では、飾り方のコツをご紹介。まずは、新聞紙などの上で花を軽く振ったり、トントンと軽く叩いて、花びらの間に入り込んでいるシリカゲルを落とします。夏から秋は特に室内の湿気を吸って傷むのが早いので、ガラスの瓶やシャーレなどの密閉できる容器に入れるのがおすすめです。 花が崩れてしまっても、花びらを集めて器に入れ、色の変化や花びらの素材感を楽しみましょう。生花とは違う、ちょっとシックな色が美しく、バラの新しい魅力を発見できますよ。 写真右は、ドライにしてすぐの花。左は、ガラスの容器に入れて約半年が経過。花色が少しずつあせていきますが、繊細な花びらの雰囲気を長く楽しむことができます。花びらを一枚一枚にワイヤーを差して連結し、リースなどにアレンジするのも方法。お店では販売されていないオリジナルのドライフラワーは、おしゃれなインテリアとして活躍しますよ。 シリカゲルの再生方法 ドライフラワー用の乾燥剤は、何度か使っているうちに水分を吸収してピンク色になります。このままでは乾燥させるスピードが鈍るので、加熱して再生させましょう。 まず、中華鍋やフライパンを用意したら、ザルにシリカゲルをあけて、中に残っている花びらやゴミなどを取り除きます。 シリカゲルを入れたフライパンをコンロにかけ、弱火から中火で加熱しながら、よく混ぜていきます。底面ほど熱が伝わり乾燥するので、よく撹拌しましょう。根気よく10〜15分続けていると水分が蒸発して、使い始めた時の青色に変わったら再生完了。すぐに使わない場合は、密封袋などに保管しておくとよいでしょう 一度やってみると、とても簡単にドライフラワーができるボタニカルクラフト。ぜひ、いろんな植物でチャレンジしてみましょう!























