スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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野菜

ナス(茄子)の栽培を楽しもう! 栄養素から育て方までこれで完璧!
ナスの基本情報 Meilisa Dwi N/Shutterstock.com ナスは、ナス科ナス属の果菜類です。原産地はインドと推定されており、発芽適温や生育適温は20〜30℃。蒸し暑い日本の夏のような気候を好む、育てやすい野菜の一つです。一般家庭で栽培するなら、十分に気温が上がった頃のゴールデンウィーク頃に苗を購入して植え付けます。その後のライフサイクルは以下の通り。6月頃から開花が始まり、7月頃から収穫が可能に。最も暑くなる7月下旬〜8月上旬に切り戻して休ませると、涼しくなる頃から再び株が勢いを取り戻して、秋ナスの収穫ができます。寒くなると枯死するので、一通り収穫を終えたら早めに掘り上げて処分します。連作を嫌う性質があるので、一度植えた場所では、4〜5年はナス科の植物を栽培しないようにしましょう。 ナスの栄養素について MaraZe/Shutterstock.com ナスは汁物、煮浸し、揚げ物、炒め物など調理の幅が広く、日本の食卓には欠かせない野菜の一つですね。水分が約94%で、糖質約3%、食物繊維約1%、カリウム、β-カロテンなども含み、100g当たりのカロリーは22kcal。ナスの果皮の黒みを帯びた紫色は、アントシアニンの一種のナスニンと呼ばれる色素によるもので、強い抗酸化作用があるとされています。 ナスの品種 Picture Partners/Shutterstock.com ナスは、日本には奈良時代に中国からもたらされ、古くから栽培されてきただけに地方品種が多様で、170種にも及ぶとされています。形でいえば長卵形が最もポピュラーですが、長ナス、丸ナス、小ナスなどもあります。色では、ナス紺という言葉があるように、濃黒紫色がよく知られていますが、真っ白な白ナス、黄緑色の青ナスのほか、外国産では黄色やマダラ模様が入るものも。ほかに水分を豊富に含んで、握ると汁が滴る水ナスもよく知られていますね。ここでは、数ある品種の中でも、多く流通しているものについてご紹介します。 長卵品種 【千両二号】ツヤツヤとした濃黒紫色が美しい、定番人気の品種。果実の揃いがよく、果皮が柔らかくて調理しやすいのも特徴です。 【とげなし千両二号】全体にトゲがなく、メンテナンスや収穫時はもちろん、調理の際にも扱いやすいのが特徴。果実の揃いもよく、果皮が柔らかです。 【竜馬】やや小さめの実がつく超極早生種で、着果に優れています。草丈がコンパクトにまとまるので、管理がしやすいのも美点。 長ナス品種 【築陽】従来の長ナスよりも肉質がきめ細かく、やや太め。品質に優れ、奇形果の発生が少ないのも特徴。草勢旺盛で、生育期後半までスタミナを保ちます。 【黒陽】生育初期からたくさん収穫できる性質の長ナス。やや太めの果実で重量感があります。果揃い、品質もよい人気の品種です。 【長者】極早生の品種で分枝が早く、旺盛に茂って早いうちから収穫できます。ツヤツヤとした濃黒紫色で実つきがよく、たくさんの収穫を楽しめます。 【長岡長】長さは20cmほどで、ヘタの部分が小さく色ツヤがいい実姿をしています。耐暑性が強く、草勢旺盛でたくさんの収穫が可能です。果皮と果肉が柔らか。 その他の品種 【早生大丸】皮が柔らかく、ふっくらとした実姿の丸ナス。肉質が緻密でよくしまり、食感がいい品種です。田楽や煮ナスなどにおすすめ。 【くろわし】短めの長卵形の米ナスで、緻密な肉質。収穫適期は350gほどで、ずっしり感があります。少々とり遅れても肉質が低下しづらいのも長所。 【庄屋大長】果実の長さは35〜40cmにもなる大長ナス。果肉は特に柔らかく、極上の品質です。焼きナスにするのがおすすめ。耐暑性があり、作りやすいナスです。 【緑美】果実は黄緑色で、長さは30cmにも達します。果肉が柔らかく、甘みも感じられ、焼きナスや天ぷらにすると美味しい。 【下町美人】果実は白色、ヘタの部分は明るい緑色で目を引く大長ナス。果実の長さは26〜27cmになり、曲がらないストレートな実姿をしています。 育て方 ここまで、ナスのプロフィールから基本情報、含まれる栄養素、種類などについてご紹介してきました。では、ここからは実践編として、菜園で育てる方法と、ベランダやテラスで育てる鉢栽培の方法をご紹介していきます。ナスを種まきするには、加温して管理する必要があるので、一般家庭では苗の植え付けからスタートしましょう。植え付け方法や、水やり・追肥などの日々の管理、仕立て方や病害虫対策など、細かく解説していきますよ! 土作り Sleepyhobbit/Shutterstock.com 【菜園】 日当たり、風通しのよい場所を選びましょう。また、同じ科の野菜を続けて同じ場所で育てると、連作障害が出て生育が悪くなるので、4〜5年はナス科の植物を栽培していない場所にします。 植え付けの2〜3週間以上前に苦土石灰を1㎡当たり約150g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。 さらに植え付けの1〜2週間前に、元肥を施します。畝幅を約60cm取り、その中央に深さ20〜30cmほどの溝を掘り、1㎡当たり堆肥約2㎏、緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)約100gを均一になるように散布し、溝を埋め戻しましょう。高さ10cm程度の畝を作り、黒のマルチフィルムを畝全体にピンと張り、周囲の土を盛って風で飛ばされないように固定しておきます。黒マルチを張ることにより、地温が上がる効果があり、また雑草の予防にもなります。畝の長さは、場所や植え付ける株数によって調整してください。 事前に土作りをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 野菜用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると便利です。 苗の植え付け yoshi0511/Shutterstock.com 夏野菜のナスは寒さが苦手なので、遅霜の心配がなくなるゴールデンウィーク頃が植え付けの適期です。苗は、ホームセンターや花苗店で購入します。茎が太くて節間が詰まってがっしりとした勢いのある苗を選びましょう。家庭で栽培するなら、少し値段は高くなりますが、病気の出にくい接木苗を選ぶと、成功体験を得やすくなりますよ! ちなみに収穫量の目標は、1株当たり約15〜20個です。「たくさんの苗を植え付けたために家族で食べきれない」という困った事態を防ぐためにも、どれくらいの苗数を購入すればよいかの目安にしてください。 【菜園】 黒のマルチフィルムに60cm間隔で穴をあけ、その下に苗を植える穴を掘ります。掘った穴にジョウロで十分に水を注ぎ、水が引いたら、苗をポットから取り出し、根鉢を崩さずに植え付けます。苗が幼いうちは、仮支柱として竹ひごなどの細い棒を苗から10cmほど離した場所にさして茎を誘引し、麻ヒモなどを8の字がけにしてぐらつかないようにしておきましょう。 【鉢植え】 ナスの苗は購入時にはまだ小さいので、それに合わせて小さな鉢を選んでしまいがちなのが、ビギナーが陥りやすい失敗ポイントです。ナスは、成長して実をつける頃になると、人の背丈ほどまで大きくなります。ですから、10号以上の大鉢に1株を目安にしてください。 底穴に鉢底網を敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れます。野菜用にブレンドされた培養土10ℓ当たり、苦土石灰約10g、緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)大さじ2を混ぜ込んで、鉢に半分ほど入れましょう。ナスの苗を鉢に仮置きし高さを決めたら、ポットから出して根鉢を崩さずに植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取ります。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 苗が幼いうちは、仮支柱として竹ひごなどの細い棒を苗から10cmほど離した場所にさして茎を誘引し、麻ヒモなどを8の字がけにしてぐらつかないようにしておきます。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 【菜園】 根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏の収穫期を迎える頃に水分不足になると、生育不良の原因になるので、雨が降らず乾燥が続く場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がってすぐお湯になってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は気温の高い昼間に水やりすると、すぐにぬるま湯になり株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。 支柱の設置と誘引 stockt0_0/Shutterstock.com 【菜園・鉢植えともに】 草丈が30〜40cmになったら、仮支柱を抜き取り、本支柱を設置します。園芸用の太い支柱を茎の近くに、地中深く30〜40cmほど差し込み、主枝を誘引します。麻ひもで8の字結びにし、草丈が高くなったら同じ作業を繰り返します。ナスはたわわに実をつけるため、支柱でしっかり支えておかないとその重みに耐えきれずに倒れてしまうので、これは欠かせさない作業です。 わき芽かき 【菜園・鉢植えともに】 支柱の設置とともに、わき芽かきを行いましょう。主枝につく葉の付け根から新たに出る芽を、わき芽といいます。ナスの一番花が咲いたら、そのすぐ下の葉と、その下の葉から出るわき芽2本を残し、主枝とわき芽2本の計3本仕立てにします。それよりも下の葉から出ているわき芽は、すべてかき取ります。 追肥 Vaakim/Shutterstock.com 【菜園】 収穫し始める頃から、2週間に1度を目安に追肥を繰り返し、株の勢いを保ちます。黒のマルチフィルムの裾をめくり、1㎡当たり緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)約30gをまいて軽く耕して土に混ぜ込み、畝側に土を寄せておきます。株元に与えずに畝の周囲に施すのは、この頃になると地中に新しく伸びているナスの根の先端は畝の周囲あたりまで達しているからです。ナスは次々と実をつけるため肥料を好みます。花のサイズが小さくなったり、葉色が悪く全体に勢いがなくなるのは、肥料が不足しているサインです。 【鉢植え】 10日に1度を目安に、野菜用の液体肥料を施して、株の勢いを保ちます。 収穫 Esin Deniz/Shutterstock.com 【菜園・鉢植えともに】 中長品種は、10〜15cmほどに育ったら、ヘタの部分で切り取って収穫します。あまり長く置いておくと種が入ってかたくなり、株も消耗するので、適期を逃さずにまめに収穫していきましょう。 秋ナス収穫のための更新剪定 mihalec/Shutterstock.com 【菜園・鉢植えともに】 秋ナスを収穫したい場合は、株を少し休ませましょう。7月末〜8月上旬頃になると、一通り収穫を終えて、ナスもちょっと間のびした状態になっているはずです。この時期に、3本仕立てにした各枝を、全体の2/3~1/2の長さまで切り取ります。 菜園では、同時に黒のマルチフィルムをはがして、株から30cmほど離れたところにスコップの刃を差し込んで根切りし、1㎡当たり緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)約30gをまいて軽く耕して土に混ぜ込み、畝側に土を寄せておきます。 鉢植えの場合は、液肥の追肥を続けます。 これらの作業をすることで、疲れた株が盛り返して新しい枝や根を伸ばし、秋に再び実りをもたらしてくれます。 病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 ナスの栽培で注意したい病気は、うどんこ病です。 多湿で風通しが悪い環境で発生しやすくなります。葉の表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。発症したら病気の葉を摘み取って処分し、適応する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 【害虫】 ナスの栽培で注意したい病害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉について吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目にも悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。 ハダニは、乾燥が続くと発生しやすい小さな虫で、葉裏などについて吸汁します。大発生すると株が弱るので、葉の表や裏にシャワーを勢いよくかけましょう。小さな虫なので、水の勢いで押し流すことができます。 ナスの栽培を楽しもう! Cande Digital 03/Shutterstock.com この記事では夏野菜の定番、ナスの基本情報や種類、含まれる栄養素など、詳しく解説してきました。特に育て方については、菜園や貸し農園などなくても、庭の片隅で、またはベランダやテラスでのコンテナ栽培など、一般家庭でもスタートしやすい方法を網羅しています。この夏のナスの収穫を夢見て、ぜひ苗の植え付けから始めてみませんか?
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育て方

5月の庭仕事をチェック! ガーデニングカレンダーMay
紫外線対策をして作業を これからの季節は紫外線が強くなってきます。ガーデニングをする時は、日焼け止めを塗る、帽子をかぶるなどUV対策を忘れずに。ちょっと水やり、と思って外へ出たら、あれこれ目について、いつの間にか本格的に庭仕事を始めていた……ということも。ガーデニングセットとしてひとまとめにしておくとよいでしょう。 夏野菜の準備をしよう 5月はトマト、キュウリ、ナス、ズッキーニ、ゴーヤをはじめ、いろいろな野菜の苗の定植の時期です。ホームセンターや園芸店で苗を入手したら、早めに植え付けましょう。3月中旬にタネを播いたトマトなども苗が大きく育ち、最初の花が咲く頃。そろそろ定植の時期です。定植や水やりについて、詳しくはこちらの記事を参考に作業を進めましょう! 一年草の種も播き時 上写真:Quang Ho/shutterstock.com 5月になったら一年草の種を播きましょう。アサガオの種は硬いので、一晩水につけてから播くと、よく発芽します。そのほか、インパチェンス、ペチュニア、ジニア、ナスタチウム、ニゲラ、マリーゴールドなども今月の下旬までに播いておきましょう。いずれも夏の庭を美しく彩ってくれる花々です。 鉢植え植物の水やりを忘れずに nulinukas/shutterstock.com 夏ほど気温が上がらず、過ごしやすい気候の初夏ですが、実は水切れの危険性が高い季節でもあります。成長期を迎える植物は、水を勢いよく吸い上げることに加え、まだ夏ではないからと油断しがちなこともあり、鉢植えだと特に水切れに陥る可能性が高いのです。日々の手入れに加え、植物の様子や鉢土から、水切れしていないかを注意深くチェックしましょう。自動灌水機を利用している人は、いま一度設定された水やり状況の確認を。 母の日のカーネーションを長く楽しむために Alexander Raths/shutterstock.com 母の日に贈る花としておなじみとなったカーネーション。鉢植えのカーネーションなら、少し手入れをすることで、母の日が過ぎた後も長く楽しめます。母の日の贈答用に作られたカーネーションの鉢植えは、美しく見せるために密生させてあることが多く、やや根詰まり気味のものがほとんどです。まずは一回り大きな鉢を用意して植え替えましょう。 aniana/Shutterstock.com 蒸れに弱いため、傷んだ葉や花がらを取り除いて風通しのよい場所で管理し、必要であれば切り戻しを行います。水やりの際は、つぼみに水がかからないように土に水をかけます。開花中は適宜肥料を与えると花付きがよくなります。また、花後に切り戻しをすると、春以降に揃って新芽が吹きます。カーネーションだけでなく、最近人気の高いアジサイの鉢植えも、植え替えしたり地面に下ろすと水が切れずよく育ちます。 花後の球根類の手入れと管理 pinkomelet/shutterstock.com 春に咲いた球根類は、花後のこの季節が翌年の開花のために球根に栄養を蓄える時期。花がらを取り除いた後は、カリ成分の多い肥料を施します。葉は光合成を続けているので、自然に黄色くなるまで切ってはいけません。麻紐などで葉をまとめたり、大きく葉を広げる宿根草で隠してガーデンの景観の邪魔にならないようにし、休眠期を迎えるまでそのままにしておきます。休眠期に入った球根は葉を切り、植えっぱなしにできない球根などは、必要に応じて掘り上げて来年のために保管します。 果樹の摘果の時期です Yuriy Kulik/shutterstock.com ウメやリンゴ、アンズなど、多くの果樹が小さな実をふくらませ始める季節。一つひとつの実を大きく育てるために、元気のよい実を選別して残す摘果を行いましょう。まだ若い木にとっては、株への負担を和らげるためにも果実の数を減らすことが大切です。リンゴの場合は、30~40枚の葉につき1個の果実を残す程度の割合で摘果します。 多肉植物のタイプに合わせた手入れを Milosz_G/shutterstock.com 多肉植物には、夏型種、冬型種、春秋型種があり、各タイプによって、この季節に成長期を迎えるものと休眠期を迎えるものが分かれます。生育を開始する夏型種へは水やりを徐々に再開し、成長期の夏型種や春秋型種には、用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。休眠期に入る冬型種への水やりは少なめか断水します。屋外で育てている場合、休眠期に入ったものは雨の当たらない場所に移動しましょう。室内から戸外に移動する場合は葉焼けに注意。また、夏に成長する多肉植物の植え替えも、成長期に入る前のこの時期に行います。 植物園や観光ガーデンのバラが満開を迎える時期です 約2,200品種 2,800株のバラをコレクションする神奈川「横浜イングリッシュガーデン」。2025年のバラの季節のイベント「ローズ・フェスティバル」は、4月19日(土)~5月25日(日)に開催。詳しくはこちら。写真/桜野良充 バラをはじめとするガーデンプランツが咲き競う5月は、見頃を迎えるガーデンが多く、イベントが予定されているところもあります。イベント会場やオープンガーデンは、気になる植物や品種に出合えたり、参考にしたいガーデンテクニックを発見できるよい機会です。特に、育ててみたい植物がある人は、実際に植物に触れることでカタログだけでは分からない情報を得ることができるので、実際に咲く花をチェックするのにいい季節です。
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寄せ植え・花壇

【最大25%オフ】ベランダガーデニングにおすすめ!上質プランター&植物最大26株セット残数わずか!期限迫る!
どこでもすぐにガーデニングが始められるプランターと苗のセット ガーデニングを始めたいけれど、何から始めてよいか分からない方。フレッシュハーブを料理に使いたいという方。ベランダでガーデニングを楽しみたい方。今すぐガーデニングを始めたい方。そんな方へ向け、ガーデンストーリーから「プレミアム苗&ベジトラグプランターセット」4デザインを数量限定で発売します。植物の専門家がビジュアルや育てやすさ、香りや味わいを吟味してセレクトした上質なハーブや花苗10〜15種(12〜26株)と、英国王立園芸協会認定のプランターがセットになった、ガーデンストーリーだけの限定スペシャルセットです。 ①バラとカラーリーフ(ハーブ入り)ベジトラグ丸型プランター 12種12株の植物をベジトラグプランター「ウッドバレルプランター(深型Lサイズ)」にコーディネート。プランターは底部がプラスチック性で内側が高床式になっており、高温多湿の日本の気候で植物が健全に育つ構造になっています(詳細は後述)。植栽の主役は真冬以外ほとんど一年中、赤い小輪の花を咲かせるバラ‘ゼプティ’。加えて鉢色ともマッチする赤やブラウン系のカラーリーフを組み合わせ、シックな雰囲気にまとめました。‘ゼプティ’は消毒の必要がないくらいに病害虫に非常に強いので、トリカラーセージなど食卓でつかえるハーブも組み合わせました。常緑の魅力的なリーフ類や宿根草、バラなどの低木はそのまま何年も楽しめます。一年草はシーズンが終わったら抜き取って、新たな花を加えることで、季節ごとのイメージチェンジを楽しみながら長く楽しめる寄せ植えセットです。 バラとカラーリーフ(ハーブ入り)ベジトラグ丸型プランターのセット内容 <プランツリスト> ■バラ‘ゼプティ’/コンパクトで花が散りにくく、春から晩秋まで長く楽しめます。病害虫や暑さへの耐性に加え、日陰にも強いので育てる場所を選びません。日当たりが限られるベランダなどにもおすすめ。低木 冬に剪定すると枝数が増えて翌春、花がたわわに咲きます。 ■コルジリネ‘ピンクストライプ’/鮮やかなピンクとパープルが入り混じる細長い葉がスタイリッシュ。寄せ植えのフォーカルポイントとして楽しめます。常緑性の低木 Bildagentur Zoonar GmbH/Shutterstock.com ■ヒューケラ/手のひらを広げたような大きく発色の良い葉は、カラーリーフプランツの代表。半日陰の場所でより発色がよくなります。常緑性の宿根草 ■オレガノ‘ミルフィーユ’/グリーンからピンクのグラデーションともこもこと伸びるユニークな葉姿が魅力の観賞用オレガノです。一年草 ■コリウス‘バレッティ メルセデス’/赤い葉に黄色の縁取りが入り、深い切れ込みのあるフォルムが際立つオーナメンタルリーフ。分枝性に優れ生育旺盛なものの、株姿が乱れないのも魅力。一年草 ■コリウス‘バレッティ オーロラ’/ピンクベージュとグリーンのグラデーションの葉に、ワインレッドの葉脈が浮かび上がるおしゃれなコリウス。一年草 ■ユーフォルビア ‘グラマー’/白いふわふわした草姿はカスミソウのよう。初夏から晩秋まで長期間彩りを提供します。一年草 Tom Meaker/Shutterstock.com ■エリゲロン・カルビンスキアヌス/コギクのような素朴な小花が魅力。春から晩秋まで繰り返したくさん咲きます。宿根草 yoshiex/Shutterstock.com ■ラグラス‘バニーテール’/ウサギのしっぽのようなふわふわで丸みのある穂が可愛いグラスです。夏以降は刈り取ってドライにしても楽しめます。一年草 ■ハゴロモジャスミン‘ミルキーウェイ’/斑入りの細葉が美しく、春にはピンクでとても香りのよい花を咲かせます。常緑性のつる性低木 ■トリカラーセージ/緑と白、ピンクのトリコロールの葉が美しいセージ。まろやかな風味があり、新芽は柔らかいのでサラダにちらしても美味しくいただけます。お酢やオイルに漬けたセージビネガーやセージオイルにもおすすめ。宿根草 ■タイム・ロンギカウリス/ほふく性で生育旺盛に育ち、鉢縁から枝垂れるように育ちます。春にピンクの丸いぽんぽんの花が全体を覆うように鮮やかに咲きます。葉は料理にも利用できます。常緑で一年中葉が茂ります。宿根草 <プランター> ベジトラグプランター「ウッドバレルプランター(深型Lサイズ)」は、木製でテラコッタ製などの鉢と比べてはるかに軽量で、日照による温度変化を植物に伝えにくいのも特徴です。底部は腐食しないプラスチック性で通気性と排水性に優れた高床式構造になっています。海外製の鉢などでは、外周に溝がなく地面と鉢の底が密着してしまう場合があり、レンガなどを挟んで通気性を保ってやる必要があります。ウッドバレルプランターは底部の構造に優れているためその必要がなく、高温多湿の日本の夏の気候でも大切な植物が健全に育ちます。 ●直径約41cm×高さ約40cm(底直径約26cm)●土の容量約23L(*土はついておりません。花苗用の培養土をご用意ください)●完成品 ②15種のプレミアムハーブ&ベジトラグプランター 15種26株のハーブを、足つきのベジトラグプランター「ウォールハガーコンパクト」にコーディネートしました。プランターは高さがあり、立ったままラクに作業ができるのが特徴。高さがあるためプランターの上下の風通しがよく、日本の蒸し暑い夏にも植物が健全に育つ環境を作ります。 ハーブはスーパーなどで欲しい種類がいつも手に入るわけでもなく、また、少量ずつ料理に使うことが多いので、買っても余ることがありませんか? 家で育てておけば、いつでも使いたい量だけを摘んで、新鮮なハーブをすぐに使えるのでとっても便利。料理やお菓子やお茶、お酒など、さまざまなシーンで重宝するハーブをセレクトしてあるので、食卓が豊かになりますよ。セレクトした15種類はほとんどが宿根草なので、来年以降も楽しんでいただます。 15種のプレミアムハーブ&ベジトラグプランターのセット内容 <ハーブリスト> Sofiia Popovych/Shutterstock.com ■イタリアンパセリ/葉をちぎると爽やかな香りがし、クセが少なく葉が柔らかいので、サラダやカルパッチョ、スープなどで利用されることが多いパセリです。 ■パセリ ‘パラマウント’/パセリの定番品種で、肉厚でカールした葉をよく茂らせます。添え物として用いられることが多いですが、細かく刻んでニンニク、バターと混ぜ合わせたパセリバターにしておくとさまざまな料理で活躍します。 ■カレープラント/シルバーの針状の葉にはカレーのような強い香りがあります。オイルに入れるとオイルにカレーの香りが移り、ドレッシングなどで使いやすい他、スープやシチューに入れてもほんのりカレーの風味が楽しめます。 viki2win/Shutterstock.com ■コモンセージ/シルバーがかった葉と、初夏〜夏に咲く淡い紫色の花が美しいハーブ。葉に強い香りと殺菌作用があり、料理の臭み消しや香り付け、うがい薬などの薬用としても用いられます。チーズなど乳製品との相性もよいです。 ■ゴールデンセージ/コモンセージの斑入りタイプで、葉に鮮やかな黄色の斑が入ります。香りはややコモンセージより淡く、コンパクトに育ちます。 ■タイム・ロンギカウリス/ほふく性で生育旺盛に育ち、鉢縁から枝垂れるように育ちます。春にピンクの丸いぽんぽんの花が全体を覆うように鮮やかに咲きます。葉は料理にも利用できます。常緑で一年中葉が茂ります。 ■シルバータイム/葉の縁に白い斑が入り、茎はピンクがかります。 夏に淡いピンクの花をつけ、秋から冬は全体がピンクパープルに紅葉し、観賞価値の高いタイムです。葉は料理にも利用できます。 ■オレンジスパイスタイム/タイムのピリッとした香りの中にオレンジの香りが混ざります。香りを生かして料理やハーブティーで活躍します。ほふく性で鉢縁からしだれるように育ちます。 Elena Veselova/Shutterstock.com ■スペアミント/清涼感の中にも甘さを含んだやさしい香りのミント。お菓子やお茶、モヒートにもよく利用されます。 ■斑入りペパーミント/メントール成分を多く含んだ清涼感のあるミント。一般的には緑色ですが、本種は葉にアイボリーホワイトの斑が入る希少品種です。お茶やお菓子、モヒートでも楽しめます。 ■チョコレートミント/ほんのりチョコレートの香りがするミント。茎と葉の裏がブラウンがかります。お菓子やお茶、入浴芳香剤としても楽しめます。 Nataliia Zhekova/Shutterstock.com ■バジル エバーリーフジェノベーゼ/風味豊かな葉はトマトと合わせたカプレーゼや、ジェノベーゼソースなどで楽しめます。耐病性に優れ、秋まで長期間収穫できる品種です。 OlgaTerry22/Shutterstock.com ■ローズマリー(立性)/葉は常緑で冬にブルーの小さな花が咲きます。肉料理に重宝するほか、キリッとした爽快で力強い香りには集中力を高める効果があるとされます。勉強部屋や仕事部屋に枝葉を飾るのもおすすめ。 ■ローズマリー(這性)/特性や用途は立性のローズマリーと同様です。樹高が高くならず這うように広がり、鉢縁から枝垂れるように育ちます。 Dabjola、Mila Naumov/Shutterstock.com ■イチゴ/花も実もかわいらしく、プランターの中の彩りとして存在感を発揮します。実は生ではもちろん、赤くなったものから摘んで冷凍庫にためておくと、ジャム作りなどにも利用できます。 <プランター> ベジトラグ レイズドベットプランター「ホームベジトラグ ウォールハガーコンパクト ナチュラル」 ●幅約77cm×奥行約46cm×高さ約63cm●土をいれるライナーがついています。●土の容量約51L(*土はついておりません。ハーブ用の培養土をご用意ください)●組み立て式 ③10種のプレミアムハーブ&ベジトラグプランター 10種17株のハーブをベジトラグプランター「ハーブプランター」にコーディネートしました。プランターの内側は4つに仕切られており、品種ごとに管理やしやすく、生育旺盛な品種もコントロールしやすいのが特徴です。手軽にハーブを取り入れられるハーブティーは、1種類より2〜3種類を混ぜると、より風味豊かになり、味がまろやかに調和して美味しくなります。ハーブティーに組み合わせて美味しいハーブや料理で使い勝手のよいハーブを取り揃えました。 10種のプレミアムハーブ&ベジトラグプランターのセット内容 <ハーブリスト> LN team/Shutterstock.com ■ゴールデンレモンタイム/葉に強いレモンの香りがあり、料理やお茶、お菓子に活躍します。クリーム色の斑入りで、寒くなるとより模様が鮮やかになります。 ■オレンジスパイスタイム■ゴールデンセージ■シルバータイム■スペアミント■チョコレートミント■バジル エバーリーフジェノベーゼ■パセリ‘パラマウント’■ローズマリー(立性)■イチゴ*品種説明のないものは前出をご参照ください。 <プランター> ベジトラグ レイズドベッドプランター「レイズドベッド ハーブプランター スリム ナチュラル」 ●幅約78m×奥行約31cm×高さ約80cm●プランター部分は4つに仕切られており、4つのライナーがついています。仕切りは取り外しも可能です。●土の容量ライナー1枚あたり約4L(*土はついておりません。ハーブ用の培養土をご用意ください)●組み立て式 ④10種のプレミアムハーブ&フェルトベジトラグプランター 10種19株のハーブをフェルトのベジトラグプランター「ポピーGO ブラウン」にコーディネートしました。コンパクトサイズながら料理やお茶、ポプリなど、暮らしのさまざまなシーンで活躍する使い勝手のよいハーブを揃えました。外側はフェルト布、内側は不織布でできたプランターは、コンパクトで軽く、通気性も水はけも抜群です。 10種のプレミアムハーブ&フェルトベジトラグプランターのセット内容 <ハーブリスト> ■トリカラーセージ/緑と白、ピンクのトリコロールの葉が美しいセージ。まろやかな風味があり、新芽は柔らかいのでサラダにちらしても美味しくいただけます。お酢やオイルに漬けたセージビネガーやセージオイルにもおすすめ。 ■ゴールデンセージ■ゴールデンレモンタイム■シルバータイム■イタリアンパセリ■パセリ ‘パラマウント’■カレープラント■バジル エバーリーフジェノベーゼ■ローズマリー(這性)■斑入りペパーミント*品種説明のないものは前出をご参照ください。 <プランター> ベジトラグプランター「ベジトラグ ポピーGO ブラウン」 ●幅約65cm×奥行約42.5cm×高さ約81.5cm●土の容量約30L(*土はついておりません。ハーブ用の培養土をご用意ください)●組み立て式 「プレミアム苗&ベジトラグプランターセット」販売概要 販売期間 2024年5月3日(金)〜5月13日(月) 発送時期 2024年5月15日(水)以降※プランターと苗の発送元が異なるため、お届けは別々となります。お届け日も異なる可能性がございますので、あらかじめご了承ください。 販売価格と販売ページ ※お送りする苗の内容は変更になる可能性がございます。 寄せ植えの達人がセレクトした、こだわり生産者のレア&最上級品 苗をセレクトしたのは、寄せ植えの連載で大好評のエム・アンド・ビー・フローラ、難波良憲さん。緑だけで単調になりがちなハーブの寄せ植えに、希少品種の斑入りペパーミントやトリカラーセージ、シルバーリーフのカレープラント、花も実も愛らしいイチゴなどを取り入れ、フォトジェニックな寄せ植えに仕上げました。また、見た目だけでなく、苗の質にもこだわりました。 「ハーブは口に入るものなので、育苗中に薬品が使えません。ですから、生産状態によってはアブラムシなどの害虫がつくこともあるのですが、今回セレクトした苗の生産者さんは、手作業で一つひとつの苗の病害虫をチェックし、土や環境にもこだわってとても丁寧に育苗しています。根張りもしっかりしており、プランターに植えた後の成長もよいので初心者にもおすすめです」(難波さん)。 同じ品種でも、苗の状態で育てやすさや成長が変わります。今回選ばれたのは、数々の生産現場を歩く花苗のプロが自信を持ってセレクトした最上級品です。 英国王立園芸協会推奨の認定品「ベジトラグプランター」シリーズ 英国王立園芸協会(Royal Horticultural Society*以下RHS)はガーデニングの本場・イギリスで、「王立」の特許状を受けた、200年以上の歴史を持つ園芸団体です。今回すべてのセットのプランターとして選ばれているベジトラグは、RHSがその品質を認めたRHS認証品。最小限のスペースで植物を栽培できること、また作業のしやすさ、そして家庭菜園の普及によって農作物の輸送や梱包が減らせるというサステナブルな社会への貢献がRHSに評価され、2024年「ベジトラグ」ブランド 14 点が、RHS認証を取得しました。 作業しやすく植物がよく育つレイズドベッドプランター ウッドバレル以外の足つきのベジトラグプランターは、地面から高さが上がった「レイズドベッド」という栽培スタイルで、お手入れの際に立ったりしゃがんだりする労がなく、車椅子などに座ったままでもガーデニングが楽しめます。 また、レイズドベッドスタイルは作業がしやすいだけでなく、植物の栽培環境としても理想的。地面に底が密着しておらず高さがある分、風通しがよく、ベランダなどでも日照が得やすく植物がすくすく育ちます。さらに、土中に潜むナメクジなどの害虫被害にもあいにくいというメリットがあります。 底が深く背面側に向かって斜めに深くなっている「ウォールハガーコンパクト」は、地中に実るジャガイモや大根、ニンジンなども根菜類も栽培できるので、ハーブ栽培をきっかけに、ネクストステップとして菜園作りにもチャレンジしていただけます。 「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2024」にてご購入の方にはプレゼント付き! 2024年5月3日(金)〜5月6日(月)にパシフィコ横浜で開催される「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2024」のガーデンストーリーブースにご来場いただき、その場で「プレミアム苗&ベジトラグプランターセット」をご注文いただいた方には、「ガーデニンググローブ」とガーデンストーリー書籍第一弾「花や実を育てる飾る食べる 植物と暮らす12カ月の楽しみ方」をプレゼントいたします! 手の平側がグリップ力のあるゴム製で、作業中に土が入りにくい。手の甲側は通気性のよい布製。 月々行いたい庭作業を一年で72項目をピックアップ。厳選したおすすめのガーデンフラワー&プランツ140種が登場。季節ごとの収穫レシピやクラフトもご紹介。 「プレミアム苗&ベジトラグプランターセット」は、「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2024」において、ガーデンストーリーと青山ガーデンが共同で出展することを記念し、企画された数量限定のスペシャルセットです。 ガーデンストーリーのサイトにも度々登場し、同フェスティバルで並んでブース出展する苗販売会社、エム・アンド・ビー・フローラと3社のコラボで誕生しました。 ※青山ガーデンは、エクステリアメーカーの株式会社タカショーが運営するECサイト。ガーデンファニチャーやライトなど、庭やベランダにまつわるアイテムを販売し、庭のある暮らしを提案しています。https://aoyama-garden.com ガーデンストーリーが植物のお手入れをサポート&さまざまな楽しみ方を提案 VH-studio/Shutterstock.com ガーデニングのコツは適期に適切な作業をすることです。今回のプレミアムセットの植物を上手に育てるための季節ごとのお手入れや、収穫して楽しむ方法をガーデンストーリーが定期的に動画を交えて発信します。植物を育てているとつきものの、病害虫などのお困りごとへの対応情報も発信しますので、安心して育てていただけます。ガーデンストーリーがガーデニングのコンシェルジュとして、あなたの素敵なガーデンライフをサポートします。
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ガーデン

本格的な春到来! 「第2回 東京パークガーデンアワード 神代植物公園」の『ショーアップ審査』を迎えた5人の庭と審査の様子をご紹介
年3回審査を行うガーデンコンテスト「東京パークガーデンアワード」 神代植物園の正門へ続くコンテストガーデンが、エントランスの景観と一体感をなす4月中旬。 5人のガーデナーが手掛ける日向と日陰の2つのガーデン。最終結果が決まるまでに4・7・11月の3回に渡って審査が行われますが、ガーデンの施工から約5カ月経過した今回、第1回目となる『ショーアップ審査』が行われました(春の見ごろを迎えたガーデンの観賞性を審査します)。審査期間:2024年4月11日~17日。 審査員は以下の6名。福岡孝則(東京農業大学地域環境科学部 教授)、正木覚(環境デザイナー・まちなか緑化士養成講座 講師)、吉谷桂子(ガーデンデザイナー)、佐々木珠(東京都建設局公園緑地部長)、植村敦子(公益財団法人東京都公園協会 常務理事)、松井映樹(神代植物公園園長) 事前に公表されているコンテスト審査基準 公園の景観と調和していること/公園利用者が美しいと感じられること/植物が会場の環境に適応していること/造園技術が高いこと/四季の変化に対応した植物(宿根草など)選びができていること/「持続可能なガーデン」への配慮がなされていること(ロングライフ) /メンテナンスがしやすいこと(ローメンテナンス)/デザイナー独自の提案ができていること/総合評価 ※各審査は別途定める規定に従い、審査委員による採点と協議により行われます。 今回の評価のポイントは主にガーデンの観賞性で、「植物の春の美しさがしっかりと表現されているか」。しかし、単に華やかであることだけが重要ではなく、「植物個々の特性・魅力がしっかり見せられているか」、「葉や花の組み合わせがデザイン的に美しいか」、そして「今回のテーマ=武蔵野の“くさはら”、が表現されているか」などの項目も含めて評価されています。※年によって気象条件が変わるため、開花の時期がずれていても評価に影響しません。※今回行われた審査結果の公表はありません。 4月の審査時期を迎えた5名のガーデンをご紹介 コンテストガーデンAGrasses and Leaves, sometimes Flowers ~草と葉のガーデン〜 【作品のテーマ・制作意図】 武蔵野のくさはらを表現するにあたり、オーナメンタルグラスとカラーリーフ、特徴的な葉を持つ植物をメインにしたガーデンをつくってみたいと思いました。「グラスガーデン」は馴染みが薄かったり、地味にとらえられたりすることもあるかと思いますが、宿根草に加え、球根植物も多用し華やかさをプラスすることで、多くの方に楽しんでいただけるガーデンを目指しています。 【日向のエリア】 開花期を迎えていた植物 カマッシア‘ライヒトリニー’ 【日陰エリア】 開花期を迎えていた植物 スイセン‘タリア’、プルモナリア‘トレビファウンテン’、イカリソウ’スルフレウム’、アネモネ・シルベストリスなど コンテストガーデンB花鳥風月 命巡る草はら 【作品のテーマ・制作意図】 ガーデンの美しさは緑量や花の色目や形状だけで測れるものでなく、空や光や風や生きもの全ての関わり合い、生命の尊さを感じることでガーデンがより輝いて見えます。ガーデンに長く根付いて、地域に馴染む風景、生態系の一部になることを想定し、植えっ放しに耐えられる丈夫な品種を中心に、蜜源植物や、風や光の動きを反映しやすい植物を多く取り入れ、地味な在来種でも組合せや配置で奥行ある豊かな草はらの表現を目指します。 【日向のエリア】 開花期を迎えていた植物 カッコンセンノウ、シラー・ベルビアーナ カッコンセンノウ、シラー ベルビアーナ、カマッシア レイヒトリニー、スイセン ピピット 【日陰エリア】 開花期を迎えていた植物 ミニチューリップ ホンキートンク、ムスカリ アルメニアカムブルー、オルレア ホワイトレース、ビオラ ラブラドリカ、ムラサキサキゴケ、イフェイオン ジェシー、イフェイオン ウィズレーブルー、イフェイオン ホワイトスター コンテストガーデンC草原は、やがて森へ還る。 【作品のテーマ・制作意図】 森では、様々な木々が壮絶な生存競争を繰り広げています。しかしそれは草原もまた同じ。草原は生命力に溢れる草花たちの戦いの場です。そしてやがて、草原の中から樹木が芽生え、最終的には森へと遷移していきます。私は、草原から森へと還るこのはじまりの瞬間を、美しくもドラマティックに演出したいと思いました。ここは、森が好きなガーデンデザイナーが解釈し表現したペレニアルガーデンです。 【日向のエリア】 開花期を迎えていた植物 ゲラニウム'サンギネウム・ストラータム'、サポナリア・オキモイデス(ロックソープワート)、シレネ・ユニフローラ‘シェルピンク’、アリウム・ニグラム、アリウム‘カメレオン’、オルラヤ、ベロニカ‘ウォーターペリーブルー’、クランベ・マリティマ、リクニス・フロスククリ(カッコウセンノウ)など 【日陰エリア】 開花期を迎えていた植物 イカリソウ、ゲラニウム‘タイニーモンスター’、フリチラリア・ペルシカ、アジュガ‘チョコレートチップ’ コンテストガーデンDfeeling garden ~伝え感じる武蔵野の新しい風景づくり~ 【作品のテーマ・制作意図】 人々の心に残る武蔵野の情景を骨格に、新たな要素を組み足して、これからの愛される武蔵野の風景を植物の魅力や武蔵野の風景を「伝え」「感じる」ことを軸に提案しました。武蔵野の草原を連想させるグラスをベースに、季節の流れの中で、さまざまな色や形の草花がガーデンを彩っていくような配置を心がけました。自然との距離が遠くなった現代で、このガーデンが少しでも自然と人とが寄り添うきっかけになればと思っています。 【日向のエリア】 開花期を迎えていた植物 チューリップ‘クイーンオブナイト’、チューリップ‘コンチネンタル’、チューリップ‘ドールズメヌエット’、チューリップ‘ホワイトバレー’、チューリップ‘スワラ’、ラナンキュラス ラックスシリーズ 【日陰エリア】 開花期を迎えていた植物 チューリップ‘クイーンオブナイト’、チューリップ‘コンチネンタル’、チューリップ‘ドールズメヌエット’、チューリップ‘ホワイトバレー’、チューリップ‘スワラ’、チューリップ‘ヒルデ’、ラナンキュラス ラックスシリーズ、ムスカリ、アジュガ コンテストガーデンE武蔵野の“これから”の原風景 【作品のテーマ・制作意図】 世界的に”Climate Change(気候変動)”が叫ばれ、日本でも夏の猛暑、雨不足による水ストレスが植物を苦しめました。農業技術である完熟した堆肥をはじめ有機資材を使い、微生物に富み団粒構造を持つ土壌を作ることからはじめ、これまで武蔵野の草原風景を担ってきた在来植物を中心にガーデンを構成します。都市の暮らしの中でこぼれ落ちてきた技術、植物でこれからの武蔵野の風景を模索していきます。 【日向エリア】 開花期を迎えていた植物 ― 【日陰エリア】 開花期を迎えていた植物 スイセン‘トレサンブル’、シラー・シベリカ、スノーフレーク 次回の審査は7月、梅雨を経て猛暑に向けた植栽と耐久性を審査する『サステナブル審査』です。庭作りスタートから月々見頃の植物と5名のガーデンを紹介する記事もご覧ください。 コンテストガーデンを見に行こう! Information 都立神代植物公園(正門手前プロムナード[無料区域])所在地:東京都調布市深大寺元町5丁目31-10https://www.tokyo-park.or.jp/jindai/電話: 042-483-2300(神代植物公園サービスセンター)開園時間:9:30~17:00(入園は16:00まで)休園日:月曜日(月曜日が祝日の場合、翌日が休園日、年末年始12/29~翌年1/1)アクセス:京王線調布駅、JR中央線三鷹駅・吉祥寺駅からバス「神代植物公園前」下車すぐ。車の場合は、中央自動車道調布ICから約10分弱。
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育て方

バラの鉢植え苗を春〜初夏に買ったら、はじめに「植え付け」をしよう!
購入したバラ苗はまず植え付けを 植え付け前のバラ‘グリゼリー’。フランスのドミニク・マサド作出で、葉は艶のあるライトグリーン。ややグレーがかった繊細で美しい色合いの白花には、心地よいアニスの香りが。耐病性に優れ、半日陰を好む。 春から初夏にかけて、成長期にあるバラの鉢植え苗を購入したら、まずは植え付けを行います。「鉢に入っているから」と安心して、購入したままの状態で育てる人もいますが、これはNG。鉢植え苗の鉢は、購入後に運びやすいよう株に比べて小さなサイズになっていることが多く、そのままでは少し根が成長すると、すぐに根詰まりしてしまうなど、順調に生育しない恐れがあります。また、季節が進むにつれ気温が高くなり、水を多く必要とする初夏以降は、鉢が小さいと水切れしやすいという難点も。これらのことを防ぐためにも、バラの鉢植え苗を購入したら、まずは新たな鉢へと植え替えましょう。 植木鉢の選び方は、こちらの記事もご参照ください。『専門家が解説! バラを育てる植木鉢の素材は何がベスト?』 植え付けの方法 用意するもの ・植木鉢(元のサイズより二回りほど大きいもの)・鉢底石・培養土 植え付けの手順 1.用意した植木鉢に、鉢底石を底が見えない程度に敷き、その上に培養土を入れます。培養土を入れる際には、鉢土の表面が鉢の縁の3~5cmほど下にくるよう、根鉢の大きさを考えながら入れます。 2.元の鉢から外します。その際、根鉢は崩しませんが、表土は軽く落として雑草のタネなどを除いておきます。また、接ぎ口にテープが巻かれている場合は外しましょう。 3.苗を鉢の中心に据え、隙間ができないようにしっかりと培養土を入れます。鉢や苗を軽く揺すると、うまく土を入れることができます。 4.最後に、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。 水やりをしたら植え付けは終了です。 植え替えた苗は、日当たりのよい場所に置いて育てましょう。肥料はすでに施されている場合が多く、肥料分が多すぎると、花が開かないなど、正常な生育が阻害される場合があるため、通常であればこの時点での施肥は必要ありません。施肥は花後に行います。特に‘フンショウロウ’や‘ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール’などのバラは、多肥による害が出やすく注意が必要です。
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育て方

初めてのバラ栽培。苗購入から2年目の開花シーズン到来
バラはマンションのベランダでも育ちます 2年目の春に咲いた‘コーネリア’と‘紫玉(しぎょく)’の花を活けて、ティータイム。自由に花を切って飾れるのは、バラ栽培の一番の楽しみ。 見本の栽培ストーリーは、南向きのマンションベランダです。つるバラを購入してから1年がたち、再び迎えた開花のトップシーズンがやってきました。自分で育てたバラが次々と咲き始め、開花のシーンをSNSにアップしたり、花を切って部屋に飾ったり。毎朝、今日は何輪咲いたかな? と、カーテンを開けるのも楽しみになります。バラの例年の開花は、南九州では5月上旬、関東では5月中旬、東北では6月、北海道では7月と、お住まいの地域によって開花の時期はずれますが、一年で一番バラがたくさん咲くのは春です。 バラを育てている人は、この春の開花を目指して、日々の水やりや肥料、植え替え、剪定、誘引などの栽培法を身につけて、時期によって必要な手入れをしています。一度もバラを育てた経験がないと、自分にできるだろうか? 不安に思うかもしれませんが、育つのを手伝ってあげてるくらいの感覚でスタートしても、バラはちゃんと咲きますよ。 バラを育てる一年の経過 2年目の春を迎えた一季咲きの‘紫玉(しぎょく)’。花はダマスクのよい香りがするのも魅力。 もしバラを購入したら、何をすればいいの? そんな疑問にお答えするために当サイトでご紹介している「初めてのバラ栽培」シリーズ。前年の春、バラの苗を通信販売で2株購入して栽培をスタートしてから1年が巡りました。 2018年は、これまでになく開花が早く、バラ愛好家を驚かせていますが、秋冬に土替えや剪定・誘引を終わらせていれば、あとは開花する日を待つばかり。そうして迎えた春の開花は、本当に嬉しく、バラを自分で育てているすべての人に訪れる幸せな時間です。 前年よりも2倍以上花がよく咲いた‘コーネリア’。咲き始めから終わりまで、2週間ほど開花が楽しめる。 春の花以降、成長する勢いに驚かされます 5月に通信販売で購入した2種のバラ(写真左)は、花が終わるとぐんぐん成長し、高さ30㎝ほどの鉢では水の乾きも早いため、6月に2回りほど大きな鉢へ2株一緒に植え替えました(写真中央)。その後、右の‘コーネリア’は二番花(春の開花の次の開花)が少し咲き、太陽に向かって枝がどんどん成長(写真左)。ベランダでのバラ栽培は、春から秋までは、毎日の水やりは必須の作業です。ちょっと葉がしおれた感じがしたら、慌てずにたっぷり水をやれば、根がぐんぐん水を吸って回復します。 「初めてのバラ栽培」シリーズ、1年目の栽培プロセス記事はこちら『初めてのバラ栽培。ネット通販で苗を取り寄せした後の正しい手順5』『初めてのバラ栽培。育てたバラを飾って楽しむ5ステップ』『バラの花が咲き終わったら何をする? お礼肥まで5つのプロセス』『初めてのバラ栽培。鉢植えのバラの夏越し』 株元や枝の途中から新しい枝が出て、成長が嬉しい初夏 先端に赤い葉をつけた枝は、夏に株元付近から伸び出た新しい枝。シュートと呼ばれ、翌年の春に多くの花を咲かせる可能性があるので、折らないように育てる。 バラの樹形には、木立性(ブッシュ)、半つる性(シュラブ)、つる性(クライミング)があり、品種によって1年で伸びる長さが異なります。スペースが限られたベランダでは、キモッコウバラのように急激につるが伸びる品種は、株が暴れて手入れに苦労します。‘コーネリア’のような1年で2m程度伸びる穏やかな成長のつるバラを選ぶと、ご紹介のようなオベリスク仕立てをベランダでも楽しむことができます。 『バラを育てる時に知っておきたい、バラの樹形3タイプ』 秋冬は、春に美しく咲かせるためのお手入れ時期 バラは秋冬に葉を落とし、樹木の芽吹きが始まる頃に葉が増えていく落葉性樹木です。写真左は、12月末。春と比べてずいぶん枝が長くなり、つるバラらしく成長しました。年末年始の冬休みを利用して、植え替えと剪定・誘引の作業をし、仕立て終わったのが写真中央。株元に少しスペースができたので、春まで見頃の一年草、ビオラやプリムラを植えて日だまりに置いておきます。2018年は3月中旬に新芽が吹き始めました(写真右)。 まだまだ寒風が吹く3月のマンションベランダで、新芽が吹き始めた。品種によって新芽の色や形に違いがある。 バラを栽培する人にとって、一年で一番の大仕事が、植え替えや剪定・誘引です。バラは、水さえ切らさなければ春に花が咲きますが、植え替えで新しい土と肥料を施すことで根が活性化し、春までに栄養を蓄えるので、前年よりももっとよく花が咲きます。また、枝を整理したり、仕立て直すことで、姿よく花を咲かせることができます。 木立性のバラは、短く切り整える剪定作業のみ行いますが、つるバラは長いつるをオベリスクなどの構造物に這わせる「誘引」をすることで、自分の好きな姿に整えることができます。最初はどの枝を切ったり誘引すればよいのか、ちんぷんかんぷんです。でも、分からないなりに剪定・誘引を毎年しているうちに、この作業もバラ栽培の楽しみに変わっていきます。ベランダでは、オベリスクにぐるぐる巻くように、つるをS字に誘引して360度花が咲くように仕立てました。 木立性のバラの鉢植えの冬の植え替え、剪定の方法はこちら『バラの専門家が診断! 花数が増えないバラと調子が悪いバラのメンテナンス法』 いよいよ春。葉が茂り、枝先にはつぼみがいっぱい! 2018年は4月上旬につぼみが膨らみ始めました。この時期は、表土が乾いたらたっぷり水やりをして、日がちゃんと当たっているかを確認します。 そして開花までは、害虫が葉やつぼみを食べてしまわないか、観察して駆除するのも、きれいに花を咲かせるために必要なお手入れです。葉を眺めていると、光に透けて裏側に何やら潜んでいるのが分かります。これはアブラムシ。見つけたら駆除しましょう。こうやって、手を貸してあげることで、花の季節がますます楽しみになります。 『バラの害虫Q& A・症状別でよく分かる!被害と対策方法「葉っぱ編」』 バラを育てると季節の変化に敏感になります 2018年は4月29日には開花がスタート。2017年は、5月10日でした。 バラを育て始めると、「今年はいつ満開になるか」がとても気になって、待ち遠しくなります。春は強い風が吹くので、新芽が傷まないだろうかとか、雨が続けば、成長するための日差しは足りているだろうかなどと気になります。 バラを育ててみると、街中に咲く花や季節の移り変わりに気がつくようになり、世界が違って見えてくることでしょう。 一株のバラ栽培から、花を育てる楽しい暮らし方の一歩を踏み出してみませんか? 日記をつけるように開花の記録や困ったこと、ハプニングをブログやインスタグラムなどに投稿しているうちに、花好きの友達ができるのも、近年のガーデニングの楽しみです。花好きの仲間は日本全国にたくさんいますよ。
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園芸用品

ガーデニングのジョウロが欲しい! ジョウロの種類や選び方を解説!
「ガーデニングジョウロ」って何? Sashkin/Shutterstock.com 皆さんは、ジョウロと聞いてどんなものをイメージされるでしょうか。一般にガーデニングに適した専用のジョウロは「ガーデニングじょうろ」と呼ばれ、デザイン性に優れ、実用的なだけでなく、置いてあるだけでも様になるものが多くあります。そのため部屋の中でも使うことができ、使わないときはインテリアになじんで違和感がありません。室内外の雰囲気に合わせて、デザインやサイズなどお気に入りのものを見つけましょう。 ジョウロには、どんなものがある? helenfox/Shutterstock.com ジョウロにはサイズはもちろん、口の形状や素材など用途に応じてさまざまな種類のものがあります。ここでは、それらの種類と選び方について解説します。 水が入る容量はさまざま ジョウロは、そのサイズによって水を入れられる容量が変わってきます。小さなものであれば500ml、大きなものでは10Lほどとサイズは幅広いので、使用箇所によって最適なものを選びましょう。 例えば、小さいジョウロは持ち運びやすく、室内などの限られたスペースに置いておく際にも場所を散りませんが、容量が少ないため広い場所などでは何回も水場への往復が必要になってしまいます。かたや大きいジョウロは、広い場所の水やりも往復の回数は少なくて済みますが、容量が多い分重く、持ち運びが大変です。 一般的には、室内の観葉植物に使うのであれば500~800ml程度のものが向いています。またベランダなどで鉢植えやコンテナへの水やりをする場合は、2~3L程度のジョウロが使いやすいでしょう。 水1Lは1kgの重さなので、10Lの容量いっぱいに水を入れれば10kgの重さになります。たくさん水をまく必要がある場合でも、持ち運びやすい容量のもののほうが扱いやすいでしょう。 水を出す口の形は大きく2種類 Silarock/Shutterstock.com 次は、ジョウロの口の形は、大きく分けると細口とハス口の2つがあります。またハス口を外し、細口に取り替えられるものもあります。 細口のジョウロは、水差しのように、かけたい場所にピンポイントで水やりをすることができます。小さな鉢や植物自体に水をかけたくない場合などに向いています。 ハス口のジョウロは、シャワーのように水を拡散させながら水やりをすることができます。一度に広い範囲への水やりができることと、拡散により水流を弱め、用土が飛び散るのを防ぐことができます。またハス口を上向き、下向きにすることで拡散面積や水流の強弱を調整することもできます。ちなみに、種まき後の水やりなどはハス口を上向きにし、より柔らかい水流で行うのがおすすめです。 細口は水を調整するハス口がなく、筒部からそのまま水が出てきます。ハス口に比べると、短時間にたくさんの水が出るため、水やりにおいては優れているようにも見えます。しかし、そうとも限りません。 用土には腐葉土などの有機質が含まれていることが少なくありませんが、この有機質は水をはじく性質があります。そこにたくさんの水をかけても、一部は吸い込まれずにはじかれて水は無駄になってしまいます。しかしハス口であれば広い範囲に少しずつ水をかけることで、用土の中にある有機質が少しずつ水になじみ、水を吸い込むようになります。水と有機質をなじませるためには、ハス口の柔らかな水流が有効です。 見た目に影響する! 素材 ekler/Shutterstock.com ジョウロは大きさだけでなく、素材によっても雰囲気が大きく変わります。ここでは代表的なジョウロの素材と特徴について解説します。 ●ブリキ、トタン 屋外のガーデン、特にジャンクガーデンなどと雰囲気が合い、置いておくだけでも様になります。おしゃれ度が高く、人気の素材です。素材の特徴としては、比較的丈夫で使い込むほどに経年変化により風合いが増し、庭に溶け込むようになります。 質感はとてもよい一方、経年で錆びたり塗装がはげたりすることがあり、プラスチック製に比べてやや重量があります。 ●ステンレス スタイリッシュでデザイン性に優れています。小型のものが多いため室内での使用に向いています。素材の特徴としては、耐食性がありサビに強く、また耐熱性が高く強度もあります。注意することとしては、亜鉛やアルミニウムなどの金属と接触させたまま放置すると腐食を起こすことがあるため気をつけましょう。ブリキ、トタン製よりも耐久性がありますが、やはりやや重いタイプです。 ●プラスチック さまざまな形と色があり、サイズ展開も豊富です。素材の特徴としては軽く、錆びることはありません。ただ金属に比べると強度面では弱く、また長期の紫外線により劣化することがあります。使用後は放置せず、日の当たらない場所で保管することが望ましいでしょう。 ジョウロの選び方 Usacheva Ekaterina/Shutterstock.com ジョウロは前述したようにサイズもデザインも多様なので、自分の使用目的に合ったものを選ぶことが大切です。ここではジョウロ選びのポイントを解説します。 容量はちょうどよいか? Prostorina/Shutterstock.com ジョウロを選ぶ際に最も大切なのは、水がどのくらい入るかという容量です。一鉢に注ぐ水の量を把握して最適な容量のジョウロを選べば、水場へのむやみな往復を防ぐことができます。植物や用土により水やりの水量は変わってきますが、目安としては5号鉢であれば100~200ml程度、7号鉢以上であれば600ml以上を必要とします。実際の経験を積み重ね、どの程度の水が必要なのかを知ることで、最適な容量のジョウロが見つけられることでしょう。 毎日使えるか? Maria Evseyeva/Shutterstock.com 夏場ともなれば、毎日使うことになるジョウロ。使用頻度が高くなっても負担にならず、いつでも使いたいと思えるものを選ぶことが大切です。特に重さは、ジョウロの容量に比例して重くなるということをよく考える必要があります。実物を持ってみたり、インターネットなどで本体の重量表示を確認したり、水を入れた時の重さを想定したりしてみましょう。いくら素敵なデザインでも、重すぎて水やりが億劫になってしまっては元も子もありませんよね。まずは、毎日でも使えるサイズ感を意識しましょう。 気に入ったデザインか? Zuzz/Shutterstock.com 水やりを面倒くさい作業と思わないためには、使いやすさだけでなくデザインも重要です。「また使いたい」と思える好みのデザインのものが見つかれば、水やりがとても楽しい時間となるでしょう。 室内で使う場合は、大きさや形がインテリアの中で目立ちすぎないよう、部屋の雰囲気になじむかどうかも重要になります。 ジョウロ以外にも! 水やりアイテム LeManna/Shutterstock.com 植物の種類や鉢の大きさ、水やりの範囲によっては、ジョウロでは無理な場合もあるでしょう。そんなときの水やりアイテムについて解説します。 ホース Yupa Watchanakit/Shutterstock.com 花壇など地植えの植物や比較的広い面積を一度に水やりする場合は、ホースがおすすめです。ホースの口の先端に散水ノズルを付ければ、シャワーやミスト、ジェット噴射など、多様な水やりができて便利です。重めのホースリール一体型を使えば、安定性もよく片付けも楽にできます。 近年は蛇口とホースをつなぐコネクターが共通化され、簡単にノズルを取り替えたられる製品もあります。 水差し New Africa/Shutterstock.com 用土の飛び散りの心配が少ないため、周囲を汚したくない室内の小さな鉢植えや、葉に水をかけたくない植物への水やりなどに向いています。 霧吹き Viktor Sergeevich/Shutterstock.com 観葉植物やチランジア、多肉植物やサボテンに葉水をする際に使います。葉水は湿度保持、乾燥予防のための二次的な水やり作業で、また、病害虫対策としても効果があります。室内園芸の場合、鉢元への水やりだけだと地上部が乾燥してハダニが発生する場合がありますが、ハダニは水気を嫌うため定期的に葉水を行うことで予防できます。 また種まき後で、ジョウロの水流では種子が流されてしまうような場合、霧吹きを使えば、用土表面を濡らす程度の水やりをすることができます。 植物への水やりのコツは? Anna Nahabed/Shutterstock.com 植物を育てる上で大切な水やり。正しい方法を知って行うことが重要です。ここでは水やりの基本とコツについて解説します。 植物によって水の必要量は違う! しっかり調べよう bluedog studio/Shutterstock.com まずは植物の種類についてよく知ることが大切です。その植物の自生地の環境を調べましょう。そこが乾燥している場所なのか、それとも湿潤な場所なのか。それによって求める水分量が変わってきます。また同じ植物でも成長の段階や根張りの状態、植えてある環境や用土の種類によっても変わってきます。特に鉢植えの場合は、水やりの影響が顕著に表れます。水やりの頻度が多い場合、根腐れが起きますし、頻度が少なすぎると成長が緩慢になったり、水切れにより枯死してしまったりすることもあります。植物の解説サイトに記載されている頻度を参考にしつつ、土の乾き具合を観察し、経験するなかで最適な水分量を把握しましょう。 基本的な水やりのセオリーはありますが、同じ用土を使っても環境によって乾き方は異なります。自分の栽培環境での水やりのペースをつかむことができれば、栽培の腕もグッと上がります。 たっぷり与えて受け皿に溜まったものは捨てる Pann Satiranant/Shutterstock.com 水やりのポイントは、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えることです。鉢土の中をたくさんの水が上から下へと流れることで、用土に水分が補給されるとともに、土の粒の間にある空気も入れ替わり、根の周りに新鮮な酸素が供給されます。 また、根は土中の栄養分を吸収する際に植物の生育を阻害する物質を放出しています。水やりによって、それらの物質が洗い流されることで、根の生長や養分の吸収がよくなります。 解説サイトなどで「水やりは控えめに」などの文言がある場合、誤解しがちなのは、毎日ちょこちょこと水やりをしてしまうことです。しかし、これでは用土の中の酸素を入れ替えることができないので、よい水やりとはいえません。「控えめ」とは、1回の水やりの量は変えずに、与える頻度を少なくするということです。たっぷりと与えて、表面の用土がすっかり乾いた後に、再度たっぷりと与えましょう。 その際、受け皿に溜まった水は根腐れの原因になるので捨てましょう。そして水は、必ず株元に与えましょう。葉や茎などにかかってしまうと、弾かれて十分な水量が鉢内に行き届かない場合があります。 季節や時間帯を考慮する Sofiaworld/Shutterstock.com 季節によって、水やりの頻度とタイミングを変えることもポイントの一つです。各季節の水やりのタイミングについて解説します。 ●春 春は日中の気温は上昇するものの、朝晩の急な冷え込みの心配があります。そのため、水やりは暖かい午前中(7:00~12:00)がおすすめです。用土の乾き具合を見ながら、よく乾いていると感じたら水やりをしましょう。このとき、急にたっぷりと水を与えてしまうと根腐れの心配があるので、与える水量は徐々に増やしていくようにしましょう。目安としては1~2日に1回程度です。 ●夏 夏は日中の気温が高くなります。30℃を超えるような日が続くと、鉢内が蒸れて根を傷めることがあります。水やりはできるだけ早朝(~9:00)か夕方以降、涼しくなる時間(17:00~)にしましょう。鉢のサイズによっては、すぐに乾いてしまう季節です。様子をよく観察しながら、必要に応じて1日1回以上、たっぷりと与えましょう。 また、植物は夜温が下がらないと体力を消耗してしまいます。日が沈んだら植物全体にシャワーや霧吹きでサッと水をかけて温度を下げてやるのも、植物の生育を助けます。 ●秋 朝晩の暑さは比較的落ち着いてきますが、日中はまだまだ暑い日が続きます。そのため水やりは午前中(7:00~12:00)を目安として与えましょう。またこの時期は植物の成長も徐々に緩慢になってきます。落葉などがある場合、それに伴って水やりの頻度を徐々に減らしていきましょう。 植物は、葉があるときは根から水を吸って葉から放出する蒸散(じょうさん)を行っていますが、落葉すると蒸散がなくなります。葉があるときと同じ水やりをしていると用土の水分が多すぎる状態が続くので、落葉後は水やりの頻度を減らしましょう。 常緑樹は通年葉がありますが、気温の低下とともに蒸散の量も減りますので、同様に秋以降は水やりを減らしましょう。 ●冬 夜の冷え込みにより、用土内に多くの水分があると凍結の心配があります。そのため夕方以降の水やりは控え、暖かい日の午前中に必要最低限をあげるようにしてください。水やりの目安は1週間に1〜2回程度ですが、休眠中や土に湿り気がある場合は必要最低限の水やりに留めましょう。 ガーデニングをするなら水やりアイテム以外も揃えよう photka/Shutterstock.com 素敵なジョウロを見つけたら、他の道具もお気に入りのものを見つけたいですよね。ここでは水やり以外のガーデニングアイテムをご紹介したいと思います。 ○必須アイテム ●プランター、鉢 地面に直接植えられない場合は、プランターや鉢を使いましょう。移動も簡単なので組み合わせながら、また好きな配置を考えながらのガーデニングも楽しいものです。サイズや素材もさまざまなので、お気に入りのジョウロに似合うものを選んでみてはどうでしょうか。 ●シャベル、スコップ 用土をすくったり、穴を掘る際に使用します。すくう部分の上部に足がかけられないものを「スコップ」、かけられるものを「シャベル」と定義しています。プランターや鉢での栽培であれば、サイズの小さなスコップがおすすめです。大きな植物の植え替えや穴を掘る際は、力の入れられるシャベルがよいと思います。 ●土入れ 鉢などに用土を足す場合は、土入れがあると便利です。狭い隙間にもまんべんなく土を入れることができます。 ●ガーデニング用のハサミ 樹木などの剪定やハーブや宿根草の切り戻し、果実の収穫などに使います。サイズや素材もさまざまです。用途に応じたものを選びましょう。文具用のハサミでは、カットする際に怪我をするケースもあるので気を付けましょう。 ●グローブ 手を覆い、保護するものです。剪定や除草などは小枝やトゲ、害虫など素手では危険が伴う場合があるので、必ず着用しましょう。軍手は編み目が粗く、土をいじると手が汚れる場合があるので、あまりおすすめできません。 ●ウェア 汚れても気にならない作業着があると便利です。専用のものはハサミなどの道具がしまえたり、汚れが目立たなかったりと使い勝手のよいものがあります。立ったり座ったりする動きも多いので、ストレッチ素材のものや、ハサミなどをちょっと入れておけるポケットがたくさんついたアウトドアパンツやワークパンツなども便利です。 ○便利アイテム ●ガーデニングシート ガーデニングシートを敷いた上で作業すると、用土などが散乱せず、片付けも楽になります。シートのフチが高くなっているものは、土を広げてもシートの外までこぼれず、周囲を汚さないで作業ができます。 ●遮光ネット 日射が強く、葉やけを起こしてしまうような場合に使いましょう。ネットによって遮光率が異なるので最適なものを選びましょう。晴天の直射日光を100%としたときに、光量を半分にできるのが「遮光率50%」、30%分だけ遮れるのが「遮光率30%」です。正確に光量を制限したい場合は、遮光率が明記された専用ネットの使用をおすすめします。簡易的に光を遮りたいのであれば、ポーチの日よけとして販売されているオーニングなどでも十分役に立ちます。 ●ふるい 用土の粒の大きさをそろえることができます。また目詰まりの原因となる微塵(みじん)も取り除くことができ、水はけのよい用土が作れます。用途によってふるいの目の粗さが異なるので、適したものを使い分けましょう。 根が細いもの、株が小さいものには粒の小さな土を、根が太いものや株が大きいものは粒が大きい土を使うなど、植物に適した土作りができます。 ●土壌酸度計 酸度を測ることで適した土壌かどうかの判断ができます。酸性土壌だと、ヨーロッパ原産のハーブ類などが育ちにくいことがあるので、pHが低い場合はpH6程度になるように石灰や牡蠣殻などをまいて酸度を調整しましょう。逆に、石灰をまいてpHが高くなると、酸性土壌を好むツツジやブルーベリーは育ちにくくなってしまいます。この場合はピートモスなどの酸性の資材を加えることで酸度の調整を行います。 ●フィールドカート 座って作業ができ、また小物の収納もできます。車輪が付いているので移動も簡単です。 毎日使うものだから! 自分にぴったりのジョウロを見つけよう Sternstunden/Shutterstock.com 毎日のガーデニング作業を楽しくするために、使用頻度の高いアイテムはお気に入りのものを使いましょう。そうすることで「やらなければ」ではなく「やりたい」に気持ちが変わります。特に水やりは必須作業なので、これまでのポイントを押さえて自分にぴったりのジョウロを見つけましょう。
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一年草

ボリジは星形の青い花が咲くハーブ! 特徴や育て方、利用方法と注意もご紹介
ボリジの基本情報 Paul Stout/Shutterstock.com 植物名:ボリジ学名:Borago officinalis英名:Borage、starflower和名:ルリヂシャ(瑠璃萵苣)その他の名前:スターフラワー、ルリジサ、ルリチシャ、ボラゴソウチシャ科名:ムラサキ科属名:ルリヂシャ属原産地:南ヨーロッパ分類:一年草 ボリジの学名は、Borago officinalis(ボラゴ・オフィキナリス)。スターフラワー、ルリヂシャなどの別名も持っています。ムラサキ科ルリヂシャ属の一年草で、原産地はヨーロッパ。寒さに強い一方で、日本の高温多湿の夏をやや苦手とするようです。草丈は30〜100cmで、背丈の低い花と高い花との間をつなぎ、花壇の中段あたりで活躍します。 ボリジのライフサイクルは、以下のとおり。秋に種子を播いた後に育苗して冬越しさせると春には生育期に入ってぐんぐん成長し、初夏にかけて開花します。花が終わると枯死し、半年ほどで生命を終えてしまいます。とはいえ、こぼれ種で増えるほど強健な性質なので、種子を採取しておけば毎年楽しめます。 また、ボリジはハーブの1種で、「心を穏やかにする」「気分を引き立てる」として、古くから利用されてきました。花もエディブルフラワーとして食べることができます。ただし、葉には微量の有毒成分を含むため、常用したり大量に摂取するのは控えましょう。 ボリジの花や葉の特徴 Krzysztof Slusarczyk/Shutterstock.com 園芸分類:ハーブ開花時期:4月中旬〜7月草丈:30〜100cm耐寒性:強い耐暑性:やや弱い花色:青、白 開花期は4月中旬〜7月。つぼみはピンクですが、開花すると涼しげなブルーの5弁花が現れます。愛らしい星形の花は花弁がやや反り返り、中央に黒い雄しべが目立つのが特徴です。花色はブルーが最もポピュラーですが、白もあります。 ボリジは茎が太くてしっかり自立し、よく分枝してこんもりとした草姿になります。葉は互生につき、葉の長さは5〜20cmくらい。全草が産毛で覆われています。 ボリジの名前の由来や花言葉 Golden Shark 2/Shutterstock.com ボリジは英名で、ラテン語の学名「Borago」がなまったものとされています。「Borago」の由来は諸説ありますが、一般にはイタリア語やフランス語で「綿毛」を意味する「Burra」からきており、全草が産毛で覆われている特徴を表現したものとされています。 和名はルリヂシャで、漢字で「瑠璃萵苣」と書きます。「瑠璃」は青い花から当てられたもの。「萵苣」はキク科の一年草の総称で、レタスの和名でもあり、「青い花を咲かせるレタス」という意味になります。 ボリジの花言葉は「心変わり」「勇気」「憂いを忘れる」など。「心変わり」は栽培している土壌の酸度によって花色が変わることや、ピンクのつぼみが開くとブルーの花が咲くことから。「勇気」は、古代ギリシャでは、勇気を与える薬とされていたことから。「憂いを忘れる」は、薬用としての効果からといわれています。 ボリジの品種や近縁種 白花種 ‘アルバ’ aniana/Shutterstock.com ボリジの白花種である‘アルバ’は幻想的な白い花を咲かせる品種。日本ではあまり見かけませんが、産毛により茎葉もシルバーがかり、ホワイトガーデンの花として人気があります。 クリーピングボリジ Traveller70/Shutterstock.com ボリジの近縁種で、小型の多年草。ハーブとしては利用できませんが、淡い水色の可愛らしいベル形の花を咲かせます。名前のとおり、草丈10cmほどで横に這うように育ちます。 ボリジの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4月中旬〜7月植え付け:10~11月中旬、4月〜5月上旬種まき:10月頃、4~5月 ボリジの栽培環境 Paul Stout/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たりと風通しのよい屋外で栽培します。日当たりの悪い場所では、花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとしたか弱い茎葉ばかりが茂って草姿が間のびしたりするので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけ、水もちのよい環境を好みます。日本の高温多湿の環境を嫌うので、水はけのよい土壌づくりをし、風通しよく管理することがポイントです。 耐寒性・耐暑性 ボリジの生育適温は15〜20℃です。秋の種まき後、冬の寒さにはマイナス5℃程度まで耐えますが、冬越しさせる場合は株元にバークチップなどをマルチングし、霜対策をしておきます。 ボリジの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 苗を植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性肥料を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。水はけの悪い場所では、川砂やパーライトなどを施して土壌改良し、周囲より土を盛っておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 夏は、気温の高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に行うようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。ただし、ボリジは乾燥気味の環境を好み、いつもじめじめとした状態になると根腐れすることがあるので注意しましょう。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えます。茎葉がだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。その後は追肥の必要はありません。 【鉢植え】 植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。鉢栽培では肥料成分が水やりとともに流失しやすいので、2週間に1度を目安に、液肥を与えて株の勢いを保ちます。 注意する病害虫 Happy_Nati/Shutterstock.com 【病気】 ボリジに発生しやすい病気は、うどんこ病です。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放置するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分します。食用しない場合は、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 【害虫】 ボリジの栽培では、害虫が発生する心配はほとんどありません。 ボリジの詳しい育て方 苗の選び方 葉の緑色が鮮やかで、節間が短く茎ががっしりと締まった丈夫な株を選ぶとよいでしょう。大きく育った苗は植え付けの際に根を傷つけやすく、根付かないことがあるので、葉は7~8枚程度までで花がついていないものがおすすめです。 植え付け・植え替え Vlyaks/Shutterstock.com 植え付け適期は、種子から育てて育苗した場合は10〜11月中旬、花苗店で苗を購入する場合は4月〜5月上旬です。 一年草で開花後に枯死するため、植え替えの必要はありません。枯れた姿をそのままにせず、早めに抜き取って処分しましょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗より1回り大きな穴を掘り、根鉢をくずさずに植え付けます。ボリジは直根性で根をいじられるのを嫌うため、根を傷つけないよう注意します。複数の苗を植え付ける場合は、30〜40cmほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりをします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢に仮置きし、高さを決めたら、苗をポットから出して根鉢をくずさずに植え付けましょう。ボリジは直根性で根をいじられるのを嫌うため、根を傷つけないよう注意します。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておきます。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきましょう。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えます。 種まき AmyLv/Shutterstock.com ボリジはこぼれ種で増えるほど強健なので、ビギナーでも種まきから育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。 種まき適期は、一般地で10月頃、発芽適温は20℃前後です。冬の気温がマイナス5℃以下になる寒冷地では4〜5月の春まきにするとよいでしょう。 まず、種まき用のトレイに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種子を播いてごく薄く覆土します。最後にたっぷりと水やりしておきましょう。発芽までは雨の当たらない明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に水を与えます。7〜10日で発芽するので、発芽後は日当たりのよい場所で管理します。本葉が1~2枚ついたら苗を取り出し、黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れて根を傷めないように植え付けます。育苗を続け、本葉が4〜5枚ついたら花壇や鉢などに、根鉢をくずさずに植え付けます。冬越しの際は、バークチップなどで株元にマルチングを施して霜よけ対策をしておきましょう。 このように種まき用トレイに播くほか、庭や鉢に直まきすればより手軽に楽しめます。 日常のお手入れ mihalec/Shutterstock.com 【支柱の設置】 ボリジの茎は中空で倒れやすいため、生育期に入った頃に支柱を立てて、麻ひもかビニタイで誘引しておきましょう。 【花がら摘み】 ボリジは多数の花が咲くので、終わった花は花茎の元から摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【枯れ葉の整理】 枯れ葉をいつまでも放置すると、病害虫を引き寄せる原因になります。見つけたらまめに整理しておきましょう。 【マルチング】 真夏は土壌の乾燥や高温化を防ぐために、バークチップなどを株元に敷き詰めるマルチングをしておくとよいでしょう。また、真冬は霜よけとして、同様にマルチングをしておきましょう。 ボリジの増やし方 ボリジは、種まきをして増やすことができます。 【種子の採取法】 種まきして増やす場合は、開花後に種子を採取します。開花期が終わりを迎える頃に花がら摘みをやめ、熟したら種子を採ります。ボリジの種子は落ちやすいので、あらかじめ袋かけをしておくとよいでしょう。採取した種は密閉袋に入れ、種まき適期まで保管しておきます。 ボリジの利用方法 JPC-PROD/Shutterstock.com ボリジは、花を観賞する以外にも、さまざまな利用方法があります。ここでは、主な利用方法についてご紹介します。 料理に使う ボリジはエディブルフラワーとして食べることができるため、食卓を彩るのに活躍します。サラダに飾って華やぎを添えるほか、ケーキや料理のトッピングに利用してもOKです。花を食用にする際は、ガクを外して利用しましょう。若い葉はサラダやおひたし、天ぷら、スープ、バター炒めなどに。ただし、いずれも少量のアルカロイドを含むため、大量摂取は避けてください。 ドリンクに使う ボリジはハーブティーに利用できます。花の美しさを利用して、ハーブティーに浮かべてもいいですね。また、白ワインに花を入れるとブルーからピンクへと変わるので、楽しい演出もできそうです。製氷皿に水とともに花を入れて冷凍庫で凍らせれば、素敵なアイスキューブになります。 コンパニオンプランツとして使う ボリジの花はミツバチをよく引き寄せる特徴があるので、ミツバチの活動によって受粉が促されるイチゴやラズベリーなどの近くに植えるとよいでしょう。 ボリジに含まれる有毒成分とは matteo sani/Shutterstock.com ムラサキ科の植物には、天然毒素のピロリジジンアルカロイドが含まれていますが、ボリジも例外ではありません。日本国内では、ピロリジジンアルカロイドによる健康被害は報告されていません(2022年11月まで)が、大量摂取しないようにしてください。 ボリジを育てて生活に彩りを weha/Shutterstock.com 透き通ったブルーの星形花が愛らしいボリジは、庭で愛でる以外に、エディブルフラワーやハーブティー、コンパニオンプランツとしても利用できるのが魅力です。ぜひ庭やベランダなどに迎え入れてみてください。
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樹木

エゴノキは初夏に咲く花が愛らしい樹木! 特徴や育て方を詳しく解説
エゴノキの基本情報 Nokzd/Shutterstock.com 植物名:エゴノキ学名:Styrax japonica英名:Japanese snowbell和名:エゴノキ(野茉莉、蘞の木)その他の名前:ロクロギ、チシャノキ、チサノキ科名:エゴノキ科属名:エゴノキ属原産地:北海道南部~沖縄、朝鮮半島、中国、フィリピン北部分類:落葉性高木 エゴノキは、エゴノキ科エゴノキ属の落葉樹で、日本全土に分布しています。樹高は最大で7〜8mになり、耐寒性、耐暑性ともに強い性質です。日本では古くから親しまれており、万葉集にも詠まれている植物で、将棋の駒を作る木材としても利用されています。 エゴノキの花や葉の特徴 Parmna/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:5〜6月樹高:7〜8m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:白、ピンク エゴノキは5〜6月に開花します。葉の付け根あたりから茎を伸ばし、下向きに白やピンクの花を咲かせます。花は鈴形で、甘い香りがあります。明るい緑の葉は卵形で、ふちに浅いギザギザがあるのも特徴です。 実はエゴサポニンを含む High Mountain/Shutterstock.com エゴノキは花が終わると実をつけ、10月頃に熟します。実の皮や花には有毒物質であるエゴサポニンが含まれているので、食用にはできません。実を水につけるとせっけんのように泡立つという特性から、古い時代にはせっけん代わりに利用されたこともありました。エゴサポニンが体内に入ると胃腸障害や溶血を引き起こす恐れがあるため、手についた泡は洗い流し、口に入らないように注意しましょう。 エゴノキの名前の由来や花言葉 Walkingmap/Shutterstock.com エゴノキという名前は、果実を口に入れると刺激があり「えぐい(えごい)」ことから名付けられました。別名の「ロクロギ」は、ロクロ細工に使われることが由来とされています。エゴノキの花言葉は「壮大」「清楚」などです。 エゴノキの代表的な品種 Botamochy/Shutterstock.com エゴノキには花色や樹形の違いで、いくつかの品種があります。 ‘ピンクチャイム’(アカバナエゴノキ)は、ピンク色の花が咲く品種です。樹形も花付きもエゴノキとほぼ変わりませんが、生育がやや遅いです。 シダレエゴノキは、枝が垂れ下がる品種です。樹形がコンパクトにまとまるため、鉢植えでも育てられるのが特徴です。 エゴノキの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4〜6月植え付け・植え替え:11〜3月肥料:2〜3月、6月種まき:10月頃 エゴノキの栽培環境 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日向を好み、日当たりがよいほうが花付きもよくなりますが、半日陰でも栽培できます。ただし、西日が当たって乾燥する場所は避けましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】腐植質が多く、常に適度な湿り気のある土壌で育てましょう。 耐寒性・耐暑性 暑さ寒さに強く、一年を通して屋外で栽培できます。 エゴノキの育て方のポイント 用土 Piyaset/Shutterstock.com エゴノキは沢に近い林に多く自生し、乾燥を嫌うため、植え場所にはあらかじめ腐葉土を入れ、腐植質の多い通気性と保湿性に優れた土づくりをしておきましょう。 水やり IrinaSol/Shutterstock.com 地植えの場合は、基本的に降雨で水分が足ります。ただし乾燥を嫌うので、夏場は水切れに注意して、土が乾いている場合は水やりを。乾燥すると葉が反り返ってきます。 鉢植えの場合は、水やりをしっかり行いましょう。土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。水切れを起こすと秋前に落葉したり、枝先から枯れ込んでくることがあります。冬はあまり水を必要としないので、土が乾ききらない程度に控えめに水やりをします。 肥料 Hennadii H/Shutterstock.com エゴノキは肥料がなくてもよく育ちますが、2〜3月に寒肥として緩効性の肥料を与えるとよいでしょう。花後にはお礼肥をします。お礼肥は花後の株を太らせ、肥沃な土壌をつくります。 注意する病害虫 A.Sontaya/Shutterstock.com 【病気】 エゴノキがかかりやすい病気として、うどんこ病と褐斑病、さび病が挙げられます。 うどんこ病は、カビが原因で葉に白い粉をまぶしたような斑ができる病気で、斑が広がってやがて枯れてしまいます。病気の部分は切り取って処分し、薬剤を散布しましょう。 褐斑病・さび病は、カビが原因で葉の表面に斑点ができ、徐々に広がります。見つけ次第病気の部分は切り取って処分し、薬剤を散布しましょう。 【害虫】 エゴノキにつきやすい害虫として、エゴノキアブラムシとカミキリムシの幼虫(テッポウムシ)が挙げられます。 エゴノキアブラムシは、卵を産み付けられた部分に「エゴノネコアシ」と呼ばれる虫こぶができ、卵がふ化すると、幼虫が葉や新芽を食害します。見つけた場合は薬剤を散布して駆除しましょう。虫こぶは切り落として処分します。 カミキリムシ(テッポウムシ)は、幹の中に卵を産み付け、ふ化した幼虫が内部を食害します。株元におがくずのようなものが落ちている場合は、カミキリムシがいる可能性があります。幹にあけられた穴の中に、殺虫剤を穴に向けて噴射して駆除しましょう。 エゴノキの詳しい育て方 苗の選び方 枝ぶりや根鉢と地上部とのバランスがよく、葉が変色していないものを選ぶとよいでしょう。 植え付け・植え替え Guas/Shutterstock.com エゴノキは寒くなると葉を落とし、春になると葉を出す落葉樹。落葉樹は一般に、葉が落ちた11〜3月が植え付けの適期です。 地植えの場合、苗の根鉢よりも1〜2回り大きな穴を掘って植え付けます。苗を植え穴に置いたら、周りの土を埋め戻し、苗を揺すって根鉢と土がよくなじむようにします。たっぷりと水を与えたら再び苗を前後左右にゆっくりと傾け、根鉢の周りにしっかりと土が入るようにしましょう。 鉢植えにする場合は、元の鉢よりも1回り大きな鉢を選びます。エゴノキは大きく成長するため、鉢植えの場合は1〜2年に1度のペースで植え替えをします。植え替えは落葉期に行い、この時期であれば根鉢を多少くずしても構いません。大きく育てたい場合は、根鉢を少しだけくずして1〜2回り大きな鉢に植え替えます。これ以上大きくせずに育てたい場合は、根鉢の土を1/2ほど落とし、元の鉢に新しい土で植え直します。 植え付け・植え替え後はしっかりと水やりを。地植え、鉢植えともに、植え付け後、苗がぐらつくようであれば、必要に応じて支柱を立てましょう。 剪定 Victoria Atu/Shutterstock.com エゴノキは自然樹形で美しくまとまるので、剪定作業は徒長している枝や、ほかの枝と絡んだり重なり合ったりしている不要な枝、大きくなりすぎた枝を切り除く程度にとどめ、ナチュラルな姿を保つのが基本です。 大きくなりすぎた場合は、伸びた枝の先端を切るのではなく、伸びた枝の付け根で切ります。 いくつにも分岐した枝であれば、元の枝を付け根から切ると、自然な株姿になります。また、剪定の適期は落葉期の冬ですが、徒長した枝を落とす程度であれば、開花直後でも問題ありません。 木を大きくしたくない場合は、11〜2月に株の周囲を耕して根を切ることで、春〜秋の枝の伸びを抑えることができます。枝が伸びた先端の真下あたりの地面を、木の周りをぐるりと掘るように、深さ20cmくらいまで耕すとよいでしょう。その際、掘った土に同時に緩効性の肥料や腐葉土などをすき込んでおくと、春以降も健やかに育ちます。 増やし方 High Mountain/Shutterstock.com エゴノキは種まきや挿し木、接ぎ木などの方法で増やすことができます。 【種まき】 TShaKopy/Shutterstock.com 花が咲いたあとにできる種子を採取して播くことができます。 基本的に種子を取ったらすぐに播く「取りまき」をします。秋に熟した実から種子を取り出し、果皮や果肉をきれいに取り除いてから播きましょう。果皮には毒性があるので、作業の際は手袋を忘れずに。発芽して本葉が3〜4枚になったら鉢上げします。 ※園芸品種の場合、親と同じ姿になるとは限りません。 【挿し木】 Kazakova Maryia/Shutterstock.com 挿し木の適期は3月頃か開花後です。昨年伸びた枝の中から太くしっかりしたものを選んで、15cmほどにカットします。カットした枝を1時間ほど水につけてから用土に挿します。挿し木にはたっぷり水を与えて水切れしないように管理し、日陰の風の当たらない場所で育てます。発根したら鉢に植え替えましょう。 【接ぎ木】 Sergey Merkulov/Shutterstock.com エゴノキの接ぎ木の適期は3月頃です。台木は種まきから育てた苗を使います。前年に伸びた太い枝を15cmほど切って、台木と切り口が合うように整えます。接ぎ木テープで固定し、ビニールで巻いて乾燥を防ぎましょう。 白い花が美しいエゴノキは庭木にぴったり Hawk777/Shutterstock.com エゴノキは白やピンクの可愛らしい花が魅力の樹木です。日本原産なので温度管理などの必要もなく、手がかからずに庭で楽しむことができます。ただし実には毒があるため口にしないように注意しましょう。 樹形も美しく、シンボルツリーとしても人気の高いエゴノキを、ぜひ植えてみてはいかがでしょうか。
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宿根草・多年草

カンナってどうやって育てればいいの? カンナの育て方・コツとは?
カンナの基本情報 Siska Apriani/Shutterstock.com カンナは、カンナ科カンナ属の球根植物で、地下に生姜のような根茎をつくります。原産地は熱帯アメリカで暑さには大変強く、近年のような日本の酷暑にも負けずにカラフルな花を咲かせる夏咲きの花です。一方で寒さには弱く、5℃以下になると生育が止まり、凍結すると枯れるので、冬は掘り上げて貯蔵する対策が必要です。 カンナは、世界中に約50種類が分布するとされていますが、観賞用として流通しているのは、カンナ・インディカをはじめ「ハナカンナ」と呼ばれる園芸種のグループです。非常に人気の高い草花で、園芸品種は約1,000種にのぼるといわれています。 カンナの草丈は40〜200cm。ずいぶん幅がありますが、これは100〜200cmになる高性種と鉢栽培にも向く40〜50cmの矮性種、その中間種があるため。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄色、白のほか、斑点などが入る複色も。楕円形で広く大きな葉を持ち、葉色も明るいグリーンのほか、ブロンズ色、葉脈に沿ってストライプ状になるものもあり、カラーリーフプランツとしても活躍します。全体に大ぶりで株幅が出るので迫力があり、トロピカルな雰囲気を持つ草花です。 カンナのライフサイクル masaya sripum/Shutterstock.com カンナは、春植え夏咲き球根植物に分類されています。一年のライフサイクルは以下の通りです。 一般的に花苗店などで球根(根茎)または種を入手することからスタートします。球根(根茎)の植え付け、または種まきの適期は5月頃。新芽を出して旺盛に生育し、開花期は7〜10月と長いほうです。暑さには大変強く、放任してもよく育つのですが、熱帯性植物のため冬の寒さにはやや弱い性質を持っています。そのため晩秋には枯れた地上部の茎葉を刈り取り、球根を掘り上げて貯蔵する一手間をかけましょう。越年してまた5月頃になったら庭や鉢に植え付けます。球根(根茎)のメンテナンスさえすれば、毎年の開花を楽しめるので、コストパフォーマンスの高い草花といえます。 カンナの園芸品種 Khairil Azhar Junos/Shutterstock.com カンナの園芸品種のうち、国内でよく流通しているのは、「カノーバ」シリーズ。花色はオレンジ、レッド、イエローのなどです。「トロピカル」シリーズは、草丈40cm程の矮性種で、植え付けから最短約75日で開花。花色は黄色に細かな斑点が入るイエローのほか、鮮やかなスカーレット色でシックなブロンズ色の葉を持つブロンズスカーレットがあります。また、「F1サウスパシフィック」シリーズは、タネから育てるタイプのカンナで、基部からの分枝性に優れ、花数が多いのが特徴です。花色はスカーレット、ローズ、オレンジ、アイボリーがあります。 カンナの花名の由来と花言葉 Rav Kark/Shutterstock.com カンナの花名は、学名のCannaから来ています。これはラテン語で葦(あし)を意味し、カンナの茎が葦のように管状になっていることから名付けられたとされています。 カンナの花言葉は、「情熱」「快活」「永遠」「妄想」など。「情熱」や「快活」「永遠」は、その華やかな花姿に由来するもの。「妄想」は、あまりにも魅力的で見る者の心を惑わすほどということを表現しているようです。 カンナの庭での生かし方 Bukharina Anna/Shutterstock.com カンナの草丈は40〜200cmと幅がありますが、多くは高性種で背丈が高くなり、大きな茎葉をよく茂らせるので、庭に植える際は十分なスペースを取っておきたいものです。花壇では中段〜後段に向いています。花は茎葉を伸ばした頂部に咲くので、足元が寂しくなりがち。手前に夏に咲く草花を植えてスペースを埋めるとよいでしょう。カラフルな咲き姿に合わせるなら、コリウスやサルビア・スプレンデンス、マリーゴールド、ジニアなどがおすすめ。ナチュラルさをプラスするなら、白花で小輪のニチニチソウやインパチェンス、トレニア、風にゆらゆらと揺れて野趣感のあるクレオメ、サルビア・コクシネア類などがおすすめです。 カンナの育て方 ここまで、カンナの基本情報や特性、品種など詳しくご紹介してきました。ここからはガーデニングの実践編として、植え付けからスタートし、水やりや施肥など日頃の管理、花がら摘みや病害虫対策など美しい見栄えを保つテクニック、越年の仕方など、育て方について詳しく解説していきます。 栽培環境 tamu1500/Shutterstock.com カンナは日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。日当たりの悪い場所は花つきが悪くなるので、避けてください。 熱帯性の植物のため暑さには大変強く、日本の酷暑に負けることなく元気に咲きます。寒さにはやや弱く、耐寒温度は4〜5℃ほど。暖地なら地植えのままで越冬できますが、霜が降りない、または霜柱ができない場所で管理し、株元に寒さ対策としてバークチップなどをまいてマルチングをしておきます。凍ると枯れるので、冬に0℃以下になる地域では根茎を掘り上げて貯蔵しておきましょう。 カンナの栽培では、水はけのよい弱酸性〜中性の土壌が適しています。深く耕された肥沃な土壌を好むので、植え付け前に有機質肥料などを施して土作りをしておきましょう。また、やや乾燥を嫌う傾向にあります。 土作り funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と元肥として緩効性化成肥料を投入し、50cmくらいまで深く耕してふかふかの土を作っておきましょう。土壌改良資材や肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 植え付け Vasyliuk/Shutterstock.com カンナの植え付け適期は、十分気温が上がって遅霜の心配がなくなる5月頃です。市販されている根茎を植え付けます。 【地植え】 根茎は、とがった方向に芽が伸びていくので、複数植える場合はとがったほうを南側に揃えて植えるようにしましょう。土づくりをしておいた場所に、5〜6cmほどの土をかぶせられるように根茎の大きさに合わせて穴を掘って植え付けます。根茎同士の間隔は60〜100cmほど取っておきましょう。カンナの根は地表近くに伸びるので、深植えにしないことがポイントです。 【鉢植え】 鉢のサイズは、8〜10号鉢に根茎1つを目安にしてください。鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を8割くらいまで入れましょう。土は鉢内までしっかり行き渡るように鉢底をコンコンと打ち付けながら土を落ち着かせ、しっかりと培養土を入れ込みます。根茎は尖った方向に芽が伸びていくので、尖ったほうにスペースを空けて鉢の端に配置します。4〜5cmほどの土をかぶせられるように、根茎の大きさに合わせて植え付けましょう。また、水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 ※花苗店などで開花株を入手した場合は、庭植え・鉢植えともに根鉢を崩さずに定植しましょう。庭植えでは土作りをしておいた場所に根鉢よりひと回り大きな植え穴を掘って定植します。鉢植えの場合は8〜10号鉢に植え替えてください。 水やり topseller/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために、茎葉株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、水がすぐにぬるま湯になって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、ひどく乾燥させないように水の管理をしましょう。根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ、多数のつぼみが上がってくると、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付け後から1カ月に1度を目安に、緩効性化成肥料を株元からやや離した場所にまき、土になじませます。生育期は肥料を欲しがるので、切らさないように管理しましょう。チッ素成分の多い肥料を与えると茎葉ばかりが茂って花つきが悪くなるので、開花を促進するように成分配合された肥料を選んでください。株の様子を見て、開花促進用の液体肥料を与えて補ってもかまいません。施肥は9月まで続け、それ以降は不要です。 支柱の設置 NinaMalyna/Shutterstock.com 高性種のカンナを育てる場合は、強風による倒伏を防ぐため、早めに支柱を設置して茎を誘引しておきましょう。支柱は深く差し込んで、しっかり支えられるようにしておくことが大切です。 花がら摘み mihalec/Shutterstock.com 次から次へと花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株周りを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも終わった花を残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 根茎の掘り上げ・貯蔵 Perutskyi Petro/Shutterstock.com 暖地では敷きワラなどのマルチングを施して寒さ対策をしていれば、戸外に植えたままで越冬します。カンナは寒さに弱く凍結すると枯れるため、5℃以下になる地域では根茎を掘り上げて翌年の植え付け適期まで貯蔵しておくと万全です。 秋が深まって茎葉が枯れ込んだら、地上部を刈り取って根茎を掘り上げます。段ボールや発泡スチロールなどに入れて5℃以上の場所に置いて翌年まで貯蔵しましょう。10℃以上になると芽が出てしまうので、あまり暖かい場所には置かないようにします。掘り上げたくない場合は、20〜30cmほど盛り土をしておくと、凍結を防ぐことができます。 増やし方 Vintagepix/Shutterstock.com 【分球】 カンナは、大株に育ったら根茎を切り分けて増やすことができます。適期は4〜5月頃。あまり小分けにせず、2〜3芽つけて、くびれた部分で切り分けます。 【種まき】 カンナは、種まきでも増やせます。発芽適温は22℃前後なので、気温が十分に上がって遅霜の心配がない5月頃に行います。まず、黒豆のような種の表面を軽く軽石などで擦って傷をつけ、一晩水に浸けて吸水させておきましょう。黒ポットに草花用の培養土を入れ、2〜3粒ずつ播きます。発芽して本葉が出た頃に勢いがあってがっしりと締まった苗を1本残し、ほかの弱々しい苗は間引きましょう。黒ポットに根が回るほどに生育したら、目的の場所に定植します。 病害虫 カンナは病害虫に強いため、ほとんど心配はありませんが、まれに蛾の幼虫に花や葉を食害されることがあります。食欲旺盛で、一晩で大きな穴をあけることもあり、見栄えが悪くなるので、不審な穴が見つかったら葉裏などのチェックを。見つけ次第捕殺するか、適応するスプレータイプの薬剤を散布して駆除します。 カンナが元気いっぱいに咲く夏の庭を楽しもう! guentermanaus/Shutterstock.com トロピカルな雰囲気の鮮やかな花を咲かせるカンナは、開花期間が長く夏の庭を華やかに盛り上げてくれる草花です。花はもちろん、品種を選べばカラーリーフプランツとしての魅力も発揮してくれるので、ガーデニング界の二刀流ともいえる存在。病害虫や夏の暑さに強く、ビギナーにも簡単に育てられるので、この夏、ぜひ庭で育ててみてはいかがでしょうか。





















