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ガーデニングのジョウロが欲しい! ジョウロの種類や選び方を解説!

ガーデニングのジョウロが欲しい! ジョウロの種類や選び方を解説!

Halfpoint/Shutterstock.com

ガーデニングをする上で欠かせない作業の一つに、水やりがあります。皆さんはどのように水やりをしていますか? 広い敷地の庭であればホース、鉢植えや狭い範囲に対してはジョウロを使っていますよね。ここではジョウロの種類と選び方についてご紹介します。使い道やシチュエーションに合ったジョウロを選ぶことができれば、より快適なガーデニングライフを送ることができますよ。

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「ガーデニングジョウロ」って何?

ジョウロ
Sashkin/Shutterstock.com

皆さんは、ジョウロと聞いてどんなものをイメージされるでしょうか。一般にガーデニングに適した専用のジョウロは「ガーデニングじょうろ」と呼ばれ、デザイン性に優れ、実用的なだけでなく、置いてあるだけでも様になるものが多くあります。そのため部屋の中でも使うことができ、使わないときはインテリアになじんで違和感がありません。室内外の雰囲気に合わせて、デザインやサイズなどお気に入りのものを見つけましょう。

ジョウロには、どんなものがある?

ジョウロ
helenfox/Shutterstock.com

ジョウロにはサイズはもちろん、口の形状や素材など用途に応じてさまざまな種類のものがあります。ここでは、それらの種類と選び方について解説します。

水が入る容量はさまざま

ジョウロは、そのサイズによって水を入れられる容量が変わってきます。小さなものであれば500ml、大きなものでは10Lほどとサイズは幅広いので、使用箇所によって最適なものを選びましょう。

例えば、小さいジョウロは持ち運びやすく、室内などの限られたスペースに置いておく際にも場所を散りませんが、容量が少ないため広い場所などでは何回も水場への往復が必要になってしまいます。かたや大きいジョウロは、広い場所の水やりも往復の回数は少なくて済みますが、容量が多い分重く、持ち運びが大変です。

一般的には、室内の観葉植物に使うのであれば500~800ml程度のものが向いています。またベランダなどで鉢植えやコンテナへの水やりをする場合は、2~3L程度のジョウロが使いやすいでしょう。

水1Lは1kgの重さなので、10Lの容量いっぱいに水を入れれば10kgの重さになります。たくさん水をまく必要がある場合でも、持ち運びやすい容量のもののほうが扱いやすいでしょう。

水を出す口の形は大きく2種類

ジョウロ
Silarock/Shutterstock.com

次は、ジョウロの口の形は、大きく分けると細口とハス口の2つがあります。またハス口を外し、細口に取り替えられるものもあります。

細口のジョウロは、水差しのように、かけたい場所にピンポイントで水やりをすることができます。小さな鉢や植物自体に水をかけたくない場合などに向いています。

ハス口のジョウロは、シャワーのように水を拡散させながら水やりをすることができます。一度に広い範囲への水やりができることと、拡散により水流を弱め、用土が飛び散るのを防ぐことができます。またハス口を上向き、下向きにすることで拡散面積や水流の強弱を調整することもできます。ちなみに、種まき後の水やりなどはハス口を上向きにし、より柔らかい水流で行うのがおすすめです。

細口は水を調整するハス口がなく、筒部からそのまま水が出てきます。ハス口に比べると、短時間にたくさんの水が出るため、水やりにおいては優れているようにも見えます。しかし、そうとも限りません。

用土には腐葉土などの有機質が含まれていることが少なくありませんが、この有機質は水をはじく性質があります。そこにたくさんの水をかけても、一部は吸い込まれずにはじかれて水は無駄になってしまいます。しかしハス口であれば広い範囲に少しずつ水をかけることで、用土の中にある有機質が少しずつ水になじみ、水を吸い込むようになります。水と有機質をなじませるためには、ハス口の柔らかな水流が有効です。

見た目に影響する! 素材

ジョウロ
ekler/Shutterstock.com

ジョウロは大きさだけでなく、素材によっても雰囲気が大きく変わります。ここでは代表的なジョウロの素材と特徴について解説します。

●ブリキ、トタン

屋外のガーデン、特にジャンクガーデンなどと雰囲気が合い、置いておくだけでも様になります。おしゃれ度が高く、人気の素材です。素材の特徴としては、比較的丈夫で使い込むほどに経年変化により風合いが増し、庭に溶け込むようになります。

質感はとてもよい一方、経年で錆びたり塗装がはげたりすることがあり、プラスチック製に比べてやや重量があります。

●ステンレス

スタイリッシュでデザイン性に優れています。小型のものが多いため室内での使用に向いています。素材の特徴としては、耐食性がありサビに強く、また耐熱性が高く強度もあります。注意することとしては、亜鉛やアルミニウムなどの金属と接触させたまま放置すると腐食を起こすことがあるため気をつけましょう。ブリキ、トタン製よりも耐久性がありますが、やはりやや重いタイプです。

●プラスチック

さまざまな形と色があり、サイズ展開も豊富です。素材の特徴としては軽く、錆びることはありません。ただ金属に比べると強度面では弱く、また長期の紫外線により劣化することがあります。使用後は放置せず、日の当たらない場所で保管することが望ましいでしょう。

ジョウロの選び方

ジョウロ
Usacheva Ekaterina/Shutterstock.com

ジョウロは前述したようにサイズもデザインも多様なので、自分の使用目的に合ったものを選ぶことが大切です。ここではジョウロ選びのポイントを解説します。

容量はちょうどよいか?

水やり
Prostorina/Shutterstock.com

ジョウロを選ぶ際に最も大切なのは、水がどのくらい入るかという容量です。一鉢に注ぐ水の量を把握して最適な容量のジョウロを選べば、水場へのむやみな往復を防ぐことができます。植物や用土により水やりの水量は変わってきますが、目安としては5号鉢であれば100~200ml程度、7号鉢以上であれば600ml以上を必要とします。実際の経験を積み重ね、どの程度の水が必要なのかを知ることで、最適な容量のジョウロが見つけられることでしょう。

毎日使えるか?

水やり
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夏場ともなれば、毎日使うことになるジョウロ。使用頻度が高くなっても負担にならず、いつでも使いたいと思えるものを選ぶことが大切です。特に重さは、ジョウロの容量に比例して重くなるということをよく考える必要があります。実物を持ってみたり、インターネットなどで本体の重量表示を確認したり、水を入れた時の重さを想定したりしてみましょう。いくら素敵なデザインでも、重すぎて水やりが億劫になってしまっては元も子もありませんよね。まずは、毎日でも使えるサイズ感を意識しましょう。

気に入ったデザインか?

ジョウロ
Zuzz/Shutterstock.com

水やりを面倒くさい作業と思わないためには、使いやすさだけでなくデザインも重要です。「また使いたい」と思える好みのデザインのものが見つかれば、水やりがとても楽しい時間となるでしょう。

室内で使う場合は、大きさや形がインテリアの中で目立ちすぎないよう、部屋の雰囲気になじむかどうかも重要になります。

ジョウロ以外にも! 水やりアイテム

水やり
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植物の種類や鉢の大きさ、水やりの範囲によっては、ジョウロでは無理な場合もあるでしょう。そんなときの水やりアイテムについて解説します。

ホース

ホース
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花壇など地植えの植物や比較的広い面積を一度に水やりする場合は、ホースがおすすめです。ホースの口の先端に散水ノズルを付ければ、シャワーやミスト、ジェット噴射など、多様な水やりができて便利です。重めのホースリール一体型を使えば、安定性もよく片付けも楽にできます。

近年は蛇口とホースをつなぐコネクターが共通化され、簡単にノズルを取り替えたられる製品もあります。

水差し

水やり
New Africa/Shutterstock.com

用土の飛び散りの心配が少ないため、周囲を汚したくない室内の小さな鉢植えや、葉に水をかけたくない植物への水やりなどに向いています。

霧吹き

霧吹き
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観葉植物やチランジア、多肉植物やサボテンに葉水をする際に使います。葉水は湿度保持、乾燥予防のための二次的な水やり作業で、また、病害虫対策としても効果があります。室内園芸の場合、鉢元への水やりだけだと地上部が乾燥してハダニが発生する場合がありますが、ハダニは水気を嫌うため定期的に葉水を行うことで予防できます。

また種まき後で、ジョウロの水流では種子が流されてしまうような場合、霧吹きを使えば、用土表面を濡らす程度の水やりをすることができます。

植物への水やりのコツは?

水やり
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植物を育てる上で大切な水やり。正しい方法を知って行うことが重要です。ここでは水やりの基本とコツについて解説します。

植物によって水の必要量は違う! しっかり調べよう

植物
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まずは植物の種類についてよく知ることが大切です。その植物の自生地の環境を調べましょう。そこが乾燥している場所なのか、それとも湿潤な場所なのか。それによって求める水分量が変わってきます。また同じ植物でも成長の段階や根張りの状態、植えてある環境や用土の種類によっても変わってきます。特に鉢植えの場合は、水やりの影響が顕著に表れます。水やりの頻度が多い場合、根腐れが起きますし、頻度が少なすぎると成長が緩慢になったり、水切れにより枯死してしまったりすることもあります。植物の解説サイトに記載されている頻度を参考にしつつ、土の乾き具合を観察し、経験するなかで最適な水分量を把握しましょう。

基本的な水やりのセオリーはありますが、同じ用土を使っても環境によって乾き方は異なります。自分の栽培環境での水やりのペースをつかむことができれば、栽培の腕もグッと上がります。

たっぷり与えて受け皿に溜まったものは捨てる

水やり
Pann Satiranant/Shutterstock.com

水やりのポイントは、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えることです。鉢土の中をたくさんの水が上から下へと流れることで、用土に水分が補給されるとともに、土の粒の間にある空気も入れ替わり、根の周りに新鮮な酸素が供給されます。

また、根は土中の栄養分を吸収する際に植物の生育を阻害する物質を放出しています。水やりによって、それらの物質が洗い流されることで、根の生長や養分の吸収がよくなります。

解説サイトなどで「水やりは控えめに」などの文言がある場合、誤解しがちなのは、毎日ちょこちょこと水やりをしてしまうことです。しかし、これでは用土の中の酸素を入れ替えることができないので、よい水やりとはいえません。「控えめ」とは、1回の水やりの量は変えずに、与える頻度を少なくするということです。たっぷりと与えて、表面の用土がすっかり乾いた後に、再度たっぷりと与えましょう。

その際、受け皿に溜まった水は根腐れの原因になるので捨てましょう。そして水は、必ず株元に与えましょう。葉や茎などにかかってしまうと、弾かれて十分な水量が鉢内に行き届かない場合があります。

季節や時間帯を考慮する

水やり
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季節によって、水やりの頻度とタイミングを変えることもポイントの一つです。各季節の水やりのタイミングについて解説します。

●春

春は日中の気温は上昇するものの、朝晩の急な冷え込みの心配があります。そのため、水やりは暖かい午前中(7:00~12:00)がおすすめです。用土の乾き具合を見ながら、よく乾いていると感じたら水やりをしましょう。このとき、急にたっぷりと水を与えてしまうと根腐れの心配があるので、与える水量は徐々に増やしていくようにしましょう。目安としては1~2日に1回程度です。

●夏

夏は日中の気温が高くなります。30℃を超えるような日が続くと、鉢内が蒸れて根を傷めることがあります。水やりはできるだけ早朝(~9:00)か夕方以降、涼しくなる時間(17:00~)にしましょう。鉢のサイズによっては、すぐに乾いてしまう季節です。様子をよく観察しながら、必要に応じて1日1回以上、たっぷりと与えましょう。

また、植物は夜温が下がらないと体力を消耗してしまいます。日が沈んだら植物全体にシャワーや霧吹きでサッと水をかけて温度を下げてやるのも、植物の生育を助けます。

●秋

朝晩の暑さは比較的落ち着いてきますが、日中はまだまだ暑い日が続きます。そのため水やりは午前中(7:00~12:00)を目安として与えましょう。またこの時期は植物の成長も徐々に緩慢になってきます。落葉などがある場合、それに伴って水やりの頻度を徐々に減らしていきましょう。

植物は、葉があるときは根から水を吸って葉から放出する蒸散(じょうさん)を行っていますが、落葉すると蒸散がなくなります。葉があるときと同じ水やりをしていると用土の水分が多すぎる状態が続くので、落葉後は水やりの頻度を減らしましょう。

常緑樹は通年葉がありますが、気温の低下とともに蒸散の量も減りますので、同様に秋以降は水やりを減らしましょう。

●冬

夜の冷え込みにより、用土内に多くの水分があると凍結の心配があります。そのため夕方以降の水やりは控え、暖かい日の午前中に必要最低限をあげるようにしてください。水やりの目安は1週間に1〜2回程度ですが、休眠中や土に湿り気がある場合は必要最低限の水やりに留めましょう。

ガーデニングをするなら水やりアイテム以外も揃えよう

ガーデングッズ
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素敵なジョウロを見つけたら、他の道具もお気に入りのものを見つけたいですよね。ここでは水やり以外のガーデニングアイテムをご紹介したいと思います。

○必須アイテム

●プランター、鉢

地面に直接植えられない場合は、プランターや鉢を使いましょう。移動も簡単なので組み合わせながら、また好きな配置を考えながらのガーデニングも楽しいものです。サイズや素材もさまざまなので、お気に入りのジョウロに似合うものを選んでみてはどうでしょうか。

●シャベル、スコップ

用土をすくったり、穴を掘る際に使用します。すくう部分の上部に足がかけられないものを「スコップ」、かけられるものを「シャベル」と定義しています。プランターや鉢での栽培であれば、サイズの小さなスコップがおすすめです。大きな植物の植え替えや穴を掘る際は、力の入れられるシャベルがよいと思います。

●土入れ

鉢などに用土を足す場合は、土入れがあると便利です。狭い隙間にもまんべんなく土を入れることができます。

●ガーデニング用のハサミ

樹木などの剪定やハーブや宿根草の切り戻し、果実の収穫などに使います。サイズや素材もさまざまです。用途に応じたものを選びましょう。文具用のハサミでは、カットする際に怪我をするケースもあるので気を付けましょう。

●グローブ

手を覆い、保護するものです。剪定や除草などは小枝やトゲ、害虫など素手では危険が伴う場合があるので、必ず着用しましょう。軍手は編み目が粗く、土をいじると手が汚れる場合があるので、あまりおすすめできません。

●ウェア

汚れても気にならない作業着があると便利です。専用のものはハサミなどの道具がしまえたり、汚れが目立たなかったりと使い勝手のよいものがあります。立ったり座ったりする動きも多いので、ストレッチ素材のものや、ハサミなどをちょっと入れておけるポケットがたくさんついたアウトドアパンツやワークパンツなども便利です。

○便利アイテム

●ガーデニングシート

ガーデニングシートを敷いた上で作業すると、用土などが散乱せず、片付けも楽になります。シートのフチが高くなっているものは、土を広げてもシートの外までこぼれず、周囲を汚さないで作業ができます。

●遮光ネット

日射が強く、葉やけを起こしてしまうような場合に使いましょう。ネットによって遮光率が異なるので最適なものを選びましょう。晴天の直射日光を100%としたときに、光量を半分にできるのが「遮光率50%」、30%分だけ遮れるのが「遮光率30%」です。正確に光量を制限したい場合は、遮光率が明記された専用ネットの使用をおすすめします。簡易的に光を遮りたいのであれば、ポーチの日よけとして販売されているオーニングなどでも十分役に立ちます。

●ふるい

用土の粒の大きさをそろえることができます。また目詰まりの原因となる微塵(みじん)も取り除くことができ、水はけのよい用土が作れます。用途によってふるいの目の粗さが異なるので、適したものを使い分けましょう。

根が細いもの、株が小さいものには粒の小さな土を、根が太いものや株が大きいものは粒が大きい土を使うなど、植物に適した土作りができます。

●土壌酸度計

酸度を測ることで適した土壌かどうかの判断ができます。酸性土壌だと、ヨーロッパ原産のハーブ類などが育ちにくいことがあるので、pHが低い場合はpH6程度になるように石灰や牡蠣殻などをまいて酸度を調整しましょう。逆に、石灰をまいてpHが高くなると、酸性土壌を好むツツジやブルーベリーは育ちにくくなってしまいます。この場合はピートモスなどの酸性の資材を加えることで酸度の調整を行います。

●フィールドカート

座って作業ができ、また小物の収納もできます。車輪が付いているので移動も簡単です。

毎日使うものだから! 自分にぴったりのジョウロを見つけよう

ガーデニング
Sternstunden/Shutterstock.com

毎日のガーデニング作業を楽しくするために、使用頻度の高いアイテムはお気に入りのものを使いましょう。そうすることで「やらなければ」ではなく「やりたい」に気持ちが変わります。特に水やりは必須作業なので、これまでのポイントを押さえて自分にぴったりのジョウロを見つけましょう。

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