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庭や寄せ植えで主役になる赤い花! 贈り物にもぜひ使いたい華やかな赤い花を季節ごとにご紹介

鮮やかな赤い花は、庭や寄せ植えで目を引く存在となり、1株または1本だけでも十分に主役となるキャラクターを持っています。この記事では、ガーデニングや寄せ植えに取り入れたい花や、庭木として華やかさをもたらす花、贈り物にしたい花など、おすすめの赤い花をご紹介します。
目次
ガーデニングや寄せ植えで育てるのにおすすめの赤い花
ガーデニングの際、色合わせを楽しみたい時に、育てやすく周囲の景色とも調和しやすい赤い花をピックアップしました。鮮やかな深紅からピンクやオレンジが買った赤まで、さまざまな色調の赤い花を咲かせる植物を、季節ごとにご紹介します。中には季節をまたいで長く咲き続けてくれるものもありますよ!
春に見頃を迎える赤い花
【チューリップ】

ユリ科チューリップ属の球根植物で、開花期は3月下旬〜5月上旬。花色が豊富で赤い花のトーンもブライトトーンからダークトーンまで多彩。草丈は10〜70cm。花茎を伸ばした頂部に花を咲かせるため、足元に背丈の低い花を植えて、配色の妙を楽しむのもおすすめです。
【アネモネ】

キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属) の球根植物で、開花期は2〜5月上旬。草丈は10〜50cmで、はかなげな薄い花びらが特徴的です。
【ラナンキュラス】

キンポウゲ科キンポウゲ属(ラナンキュラス属)の球根植物で、開花期は3〜5月。草丈は30〜50cmほどで、薄い花弁を多数重ねる華やかな雰囲気が魅力的です。
【ゼラニウム】

フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)の多年草で、開花期は3月〜12月上旬と、非常に長く楽しめるのも魅力です。草丈は20〜100cmくらいです。多肉質の葉を持ち、多湿を嫌うので、寄せ植えにするなら同じような環境を好む植物でまとめるのがおすすめ。
【ポピー】

ケシ科ケシ属の一年草、多年草で、開花期は3〜5月。草丈は30〜100cmほど。花径は8〜10cmとやや大きめなので、主役として存在感を放ちます。群植しても素敵です。
【アマリリス】

ヒガンバナ科アマリリス属(ヒッペアストルム属)の球根植物で、開花期は4月下旬〜6月。草丈は40〜80cmほどで、太い茎を立ち上げた先端に花径10〜20cmほどもあるラッパ形の花を咲かせます。
【デージー】

キク科ヒナギク属の一年草で、開花期は12月下旬〜5月上旬。草丈は15〜40cmとやや低いので、チューリップなどのように株元が寂しくなりがちな草花と合わせるのにおすすめです。
【ストロベリーキャンドル】

マメ科シャジクソウ属の多年草で、開花期は4〜5月。草丈は20〜50cm。暑さに弱く、夏を乗り越えられないことが多いので国内では一年草扱いです。クローバーの仲間で、花茎の先端に細長く愛らしい花を咲かせます。ベニバナツメクサ、クリムゾンクローバーとも呼ばれます。
夏に見頃を迎える赤い花
【バーベナ】

クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)の一年草、多年草で、開花期は5月中旬〜11月中旬と秋まで楽しむことができます。草丈は20〜150cmで、種類により異なります。種類は多様ですが、国内で最もポピュラーなのは宿根バーベナの‘花手毬’シリーズなどで、ビギナーでも容易に育てられます。
【インパチェンス】

ツリフネソウ科ツリフネソウ属(インパチェンス属)の一年草。開花期は5月〜11月上旬頃で、草丈は15〜40cm。半日陰の環境でも育つのが特徴。生育初期に摘心を繰り返すと、こんもりと茂ってたくさんの花を咲かせます。
【サルビア】

種類が多岐にわたるサルビアのうち、美しい赤い花が人気の代表的な種はスプレンデンス種で、一年草です。開花期は6〜11月で、草丈は20〜50cm。夏の暑さにも負けず、秋まで長く咲きます。
【ダリア】

キク科テンジクアオイ属(ダリア属)の球根植物。開花期は6月中旬〜7月、8月中旬〜11月で、草丈は20〜200cm。種類が多様で、花のサイズは大輪〜小輪が揃い、花姿も一重咲き、八重咲き、ポンポン咲きなどがあって、選ぶ楽しみがあります。
【グラジオラス】

アヤメ科トウショウブ属(グラジオラス属)の球根植物。開花期は6〜10月で、草丈は60〜150cm。花穂を長く伸ばし、ラッパ形の大きな花を連ねる様子は、見応えがあります。
【カンナ】

カンナ科ダンドク属(カンナ属)の球根植物。開花期は6月〜10月中旬で、草丈は40〜160cm。真夏の暑い中でも負けずに開花。花茎を伸ばした先端に、花径5〜10cmほどの大きな花を連ねます。
秋に見頃を迎える赤い花
【ビガンバナ】

ヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリスぞく)の球根植物。開花期は9月下旬〜10月上旬で、草丈は30〜50cm。葉を出すよりも先に花茎を立ち上げ、花弁がくるんと反り返って咲く愛らしい花姿が魅力。放任してもよく育ちます。
【ネリネ】

ヒガンバナ科ヒメヒガンバナ属(ネリネ属)の球根植物。開花期は10月中旬〜12月中旬頃で、草丈は30〜40cm。花弁をよく見ると、キラキラと光るラメが入ります。切り花としても人気。
【コスモス】

キク科コスモス属の一年草。開花期は10〜11月で、草丈は50〜120cm。強健な性質で、日当たり、風通しのよい環境であれば、放任して育てても可。群植すると見応えがあります。
【キク】

多様な種類があるキクのうち、ガーデニングでポピュラーに利用しやすいのは、洋ギクのポットマムで、キク科デンドランセマ属の多年草。開花期は9〜11月で、草丈は10〜50cm。大変花つきがよく、秋を彩る草花の代表的な存在です。
【カトレア】

洋ランの一種で、ラン科カトレア属の多年草です。種類が多様ですが、秋咲き種の開花期は9〜11月で、草丈は20〜60cm。肉厚な葉を持ち、花茎を伸ばした頂部に優美な花を咲かせます。
冬に見頃を迎える赤い花
【シクラメン】

サクラソウ科シクラメン属の球根植物で、冬の花鉢として人気です。開花期は10〜3月で、草丈は10〜70cm。花のサイズは大輪系、中輪系、小輪系があるほか、八重咲きや花弁にフリルが入るタイプなどもあります。
【カランコエ】

ベンケイソウ科カランコエ属の多年草です。開花期は1〜5月で、草丈は10〜50cm。室内の明るく暖かい場所で管理します。多肉質の厚い葉が特徴的。開花期が長く、花が少なくなる冬も明るく彩ってくれます。
【クリスマスローズ】

キンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草です。開花期は1〜3月頃で、草丈は10〜50㎝。耐寒性が強く、半日陰の環境でも育ちます。ブリリアントな赤というよりは、黒赤のシックな色調が魅力です。
【シャコバサボテン】

サボテン科カニバサボテン属の多年草です。開花期は11〜3月で、草丈は15〜40㎝。肉厚な葉を持つ多肉植物の一種で、冬用の花鉢として好まれています。冬は室内の暖かく明るい場所で管理しましょう。
【ポインセチア】

トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)の低木ですが、主に鉢花として流通しているためこちらでご紹介します。開花期は12~2月で、草丈は10~60cm。小さな花の周囲を飾る鮮やかな苞が美しく、冬の鉢花として親しまれています。メキシコ原産で冬の寒さは苦手なので、冬は室内の暖かく明るい場所で管理しましょう。
庭に華やかな雰囲気を与えてくれる赤い花が咲く木
大きく育った樹木が、赤い花を爛漫に咲かせるシーンは大変見応えがあります。見映えのよいおすすめの花木を、開花期の季節ごとにご紹介しましょう。
春に赤い花が咲く木
【バラ】

バラ科バラ属の落葉性の低木またはつる性植物です。開花期は5月中旬〜6月上旬が最盛期で、四季咲き種を選べば秋まで繰り返し咲きます。樹高は品種によって異なり、20cmほどのミニサイズから8〜10mまでつるを伸ばすものもあります。品種が多様で、花色のトーンのほか、花のサイズや花姿など、選ぶ楽しみがあるのも魅力です。
【ハナモモ】

バラ科スモモ属の落葉性高木です。開花期は11〜3月で、樹高は5〜8m。花を観賞するために作出された花木で、爛漫に咲く姿は大変見応えがあります。
【ウメ】

バラ科サクラ属の落葉性高木です。開花期は1〜3月で、樹高は5〜10m。奈良時代から栽培されてきたとされる、馴染み深い花木です。
【ツツジ】

ツツジ科ツツジ属の常緑性または落葉性の低木です。開花期は4月中旬〜5月中旬で、樹高は50〜200cm。満開時には枝葉を覆い尽くすように咲き、色の塊となって美しいシーンを作り出します。
【サツキ】

ツツジ科ツツジ属の常緑性または落葉性の低木です。開花期は4月中旬〜5月中旬で、樹高は50〜200cm。日本が原産地のため、環境に馴染みやすく育てやすい花木です。
【アセビ】

ツツジ科アセビ属の常緑性低木です。開花期は2月下旬〜4月上旬で、樹高は150〜250cm。花径6〜8mmで壺形の花を、鈴なりに咲かせます。アセビの花は、白や桃色が一般的ですが、赤花種と呼ばれる種類があります。生育するスピードは穏やかで、樹形は自然にまとまります。
【ブラシノキ】

フトモモ科カリステモン属の常緑性低木です。開花期は5月頃で、樹高は110〜300cm。名前の通り、ブラシのようなユニークな花姿が楽しめます。
【アザレア】

ツシジ科ツツジ属の常緑性低木です。開花期は4月下旬〜5月中旬で、樹高は10〜150cm。日本産などのツツジが西洋に持ち込まれて品種改良され、再び日本に伝わった花木です。西洋ツツジとも呼ばれ、華やかな雰囲気をもっています。
夏に赤い花が咲く木
【ハイビスカス】

アオイ科フヨウ属の常緑性低木です。開花期は5〜10月で、樹高は50〜200cm。夏を代表する花木の一つです。熱帯性の植物で寒さに弱いため、冬は鉢上げして室内で管理します。
【デイゴ】

日本でよく栽培されているのはアメリカデイゴ。マメ科デイゴ属の落葉性高木です。開花期は6〜9月で、樹高は5〜7m。寒さに弱いですが、関東以西の暖地なら地植えで栽培できます。
【アジサイ】

アジサイ科アジサイ属の落葉性低木です。開花期は6〜7月で、樹高は1.5〜2m。半日陰の環境を好み、花色の発色は土壌酸度に影響を受けますが、近年では品種改良により、条件にかかわらずきれいな色を発色するものも多くなっています。梅雨時の曇天下、満開になる株姿は圧巻です。
【サルスベリ】

ミソハギ科サルスベリ属の落葉性中高木です。開花期は7〜10月で、樹高は10mくらい。暑さに強く、真夏も長く開花し続けます。近年はブロンズ色の葉をもつカラーリーフ種が人気。
【キョウチクトウ】

キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑性中高木です。開花期は6月下旬〜8月で、樹高は3〜6m。暑さに強く、夏の庭を彩ってくれます。樹液に触れるとかぶれやすいので、剪定などの作業の際にはご注意を。
秋から冬にかけて赤い花が咲く木
【ツバキ】

ツバキ科ツバキ属の常緑性高木です。開花期は11〜12月、2〜4月で、樹高は5〜10m。日本が原産の植物なので、環境に馴染みやすく放任してもよく育ちます。品種が多様に揃うので、お気に入りを探すのも楽しいものです。
【サザンカ】

ツバキ科ツバキ属の常緑性中高木です。開花期は10〜12月(サザンカ系)、11〜3月(カンツバキ系)、12〜4月(ハルサザンカ系)。樹高は2〜6m。花姿は一重咲き、八重咲き、ラッパ咲きなどがあり、品種はバラエティーに富んでいます。
【ボケ】

バラ科ボケ属の落葉性低木です。開花期は11〜12月(秋咲き種)、3月中旬〜5月上旬(春咲き種)、樹高は2〜3m。ウメに似た花が枝を覆うほどに咲き、見事な景色を作り出します。
贈り物にも! 花束やフラワーアレンジメントに向く赤い切り花

フラワーアレンジに人気の高い赤い花をピックアップしました。これらの花をベースにブーケを作ってはいかがでしょうか。
【バラ】

「花の女王」と称されるほど花姿が美しく、主役として選ばれることがほとんど。バラを好む方は多く、贈り物の定番となっています。
【カーネーション】

母の日の贈り物としてポピュラーな花です。カーネーションを主役に、脇役として小花やカラーリーフを選ぶとよいでしょう。
【グロリオサ】

反り返った花びらが特徴的で、個性的なアレンジメントにしたいならおすすめ。つる植物のため、動きを生かした仕上げも素敵です。
【アンスリウム】

光沢のあるハート形の仏炎苞が特徴です。サイズが大きく、ビビッドな色彩はインパクと大の仕上がりを期待できます。
【ガーベラ】

太い花茎を伸ばした先に、やや大きめの花を咲かせる人気の花。その佇まいは一輪だけでも十分絵になります。一重咲きのほか、八重咲きなども人気。
【ダリア】

豪華な花姿が魅力のダリアは、大輪、中輪、小輪とサイズが多様なうえに、一重咲き、八重咲き、デコラティブ咲き、カクタス咲きなど、花姿も多様。贈る相手のイメージに合わせて選ぶのもいいですね。
赤い花と合わせるなら何色がいい? 配色に気を配ろう
赤い花を植えたり、フラワーアレンジメントを作ったりする時には、ほかの草花と組み合わせにはどのような点に配慮したらよいのでしょうか? ここでは、配色のポイントについて案内します。
同系色でまとめると失敗が少ない!

赤は、暖色系に分類される色です。暖色とは暖かみを感じる色のことで、赤、オレンジ、黄色などがこれに属します。これらの色調で統一すると、自然に統一感が出るので、ビギナーさんならこの組み合わせからチャレンジしてはいかがでしょうか。同じ暖色系でも鮮やかな色調のビビッドカラー、淡くて優しい印象をもたらすパステルカラーがあるので、これらを組み合わせるとメリハリをつけることができます。ガーデニングでは特に、赤い花と葉のグリーンは反対色(補色)の関係にあるので、赤い花一色だけでもインパクトを出しやすいという一面もあります。
寒色を差し色に加えてインパクトを出す!

暖色系と対照的なのが寒色系です。冷たさや寒さを感じる色のことで、青、青緑、青紫などがこれに属します。前項のように暖色系でまとめた中に、これらの寒色を差し色として取り入れると、インパクトが出て互いの魅力を引き出すことが可能です。印象の異なる色同士を同じ割り合いにすると、ケンカしてちぐはぐな印象になることがあるので、あくまでアクセント程度に留めるとよいでしょう。
慣れてきたら類似色や3色の組み合わせも試してみよう!

花色によるカラーコーディネートを考えるのは楽しい作業です。慣れてきたら多色の組み合わせを楽しみましょう。同系色、反対色、ビビッドカラー、パステルカラーを組み合わせ、メリハリのある庭の景色やブーケができれば上級者です。色を調和させる役割を果たしてくれるのは、白い花や、斑入りやグリーン系のカラーリーフプランツなどです。ほかに黒い花、黒赤花、黒系やブロンズ系のカラーリーフは、差し色として少量でも強いインパクトを発揮してくれます。
華やかさがある赤の花! 季節に合わせて楽しもう

赤い花は、茎葉の緑色と反対色(補色)にあたるため、数輪咲くだけでも目立って存在感を放ちます。大輪の花は主役として魅力を発揮し、小輪の花でも華やかな雰囲気をもたらすことでしょう。オレンジやピンク、黄色などの暖色系と相性よくまとまりますが、多色づかいでカラーコーディネートの妙を楽しむのもいいですね。ぜひ赤い花を庭やフラワーアレンジメントに取り入れてはいかがでしょうか。
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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