スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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樹木

ヤマブキは春先に美しい花を咲かせる花木! 特徴や育て方を詳しく解説
ヤマブキの基本情報 F_studio/Shutterstock.com 植物名:ヤマブキ学名:Kerria japonica英名:Japanese kerria、Japanese rose和名:ヤマブキ(山吹)科名:バラ科属名:ヤマブキ属原産地:日本、中国分類:落葉性低木 ヤマブキの学名は、Kerria japonica(ケリア・ジャポニカ)。バラ科ヤマブキ属の落葉樹です。バラ科ヤマブキ属は、ヤマブキ1種とその他園芸品種のみが分類されています。よく混同されがちなシロヤマブキは、バラ科シロヤマブキ属に分類される別種です。 ヤマブキの原産地は日本、中国。昔から日本の野山に自生してきたため暑さや寒さに耐え、育てやすい花木の一つです。万葉集にもその名が記されているほど、古くから親しまれてきました。樹高は約1〜2mの低木で、地際から弓なりに伸びる枝が多数出る株立ちの樹形が特徴です。放任すると株幅が大きくなって場所を取りがちになりますが、毎年の剪定によって程よい株幅にコントロールすることができます。 ヤマブキの花や葉の特徴 Nick Pecker/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:4〜5月樹高:1〜2m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:黄 ヤマブキの開花期は4〜5月です。花色は明るい黄色。枝先に花径4~5cmの5弁花が次々に開花します。一重咲きのほかに八重咲きもあります。一重咲きには実がつきますが、八重咲きには実がつきません。開花とともに展開する葉は、長さ4〜8cmの卵形で縁はギザギザと細かい切れ込みが入ります。葉は枝に互い違いにつき、葉裏を見ると葉脈が目立つのが特徴です。秋には黄葉します。 ヤマブキの名前の由来や花言葉 Elena Rostunova/Shutterstock.com ヤマブキの名前の由来は諸説あります。地際から伸びるたおやかな枝が風に揺れる姿を「山振り」と呼んでいたのが転じたという説、春に黄色い花が咲く様子を「山春黄」と呼んでいたのが音便化したという説、黄色い花が秋に咲く蕗(フキ)の花に似ていることから「山の蕗」と呼ばれていたのが変化したという説などがあります。ちなみに、日本の伝統色である「山吹色」は、ヤマブキの花色が由来です。 ヤマブキの花言葉は、その美しい花姿を連想させる「気品」「崇高」などです。 ヤマブキとシロヤマブキの違いとは 左はヤマブキ、右はシロヤマブキ。Shepherdsatellite、tamu1500/Shutterstock.com ヤマブキに似ているシロヤマブキは、白い花を咲かせる同種とイメージされがちですが、実際はそれぞれ別の種に分類されています。ここで、見分け方について注目してみましょう。 シロヤマブキはバラ科シロヤマブキ属に分類されており、一属一種でほかに種がなく、園芸品種もありません。シロヤマブキの花色は白で4弁花。卵形の葉の縁にはギザギザの切れ込みが入り、葉姿もヤマブキに似ていますが、決定的な違いは、ヤマブキは枝に葉が互生につくのに対し、シロヤマブキは対生につくことです。また、シロヤマブキには秋に4個1組の黒い実がつきます。 ヤマブキの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4〜5月植え付け・植え替え:11月〜12月上旬、2月下旬〜3月肥料:2〜3月、6月 ヤマブキの栽培環境 Bonjour Sweets/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】午前中は日が当たる半日陰から日向で、風通しがよい場所を選びます。ただし、乾燥を嫌うので、西日が強く当たる場所は避けたほうがよいでしょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】ヤマブキは低木ですが、株立ちタイプで横に広がりやすいので、植え付ける際は広めの場所を確保しておくとよいでしょう。また、水もちがよく腐植質に富んだ肥沃な土壌を好みます。乾燥する時期は、根元にバークチップなどでマルチングをしておくとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 日本の気候に馴染みやすく、暑さ寒さに耐えるので、一年を通して戸外で管理でき、夏越し・冬越し対策などは特に必要ありません。 ヤマブキの育て方のポイント 用土 blueeyes/Shutterstock.com 【地植え】 まず一年を通して日当たり、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土づくりをした時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 花木用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり Afanasiev Andrii/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に行うようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて枝葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただしヤマブキは乾燥を嫌うので、真夏に晴天が続いて乾燥している場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。枝葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。冬は休眠し、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 【地植え・鉢植えともに】 2〜3月に緩効性肥料を与え、土によくなじませましょう。生育期を迎える前に肥料を与えることで新芽を出すエネルギーとなり、旺盛に枝葉を広げることにつながります。 また、開花後の6月頃に緩効性肥料を与えます。これは開花によって木が消耗したタイミングで施すので、お礼肥といいます。忘れずに与えて、体力回復を促してあげましょう。 注意する病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 ヤマブキがかかりやすい病気は、うどんこ病です。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放置するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 【害虫】 ヤマブキに発生しやすい害虫は、アブラムシ、カイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないなので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除する粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落とすとよいでしょう。 ヤマブキの詳しい育て方 苗の選び方 枝ぶりがよく、枝葉に張りがあり、元気なものを選びましょう。 植え付け・植え替え Jurga Jot/Shutterstock.com ヤマブキの植え付け適期は11月〜12月上旬か、2月下旬〜3月です。ただし、花苗店などではほかの時期にも苗木が出回っていることがあります。入手したら、植えたい場所へ早めに定植します。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘って、根を傷めないように植え付けます。苗木がぐらつくようであれば、しっかり根付くまでは支柱を設置してビニタイや麻ひもなどで誘引し、倒伏を防ぎましょう。最後にたっぷりと水を与えます。 環境に合って順調に育っているようであれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 8〜10号鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから花木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木をポットから取り出して根鉢をあまりくずさずに鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から水が流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しむ場合は、成長とともに根詰まりしてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、軽く根鉢をくずして新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定 mihalec/Shutterstock.com ヤマブキは株立ち状で、地際から細めの枝を放射状に枝垂れさせる樹形が特徴です。 剪定は「すかし剪定」を基本とし、適期は休眠期の12月〜翌年2月。樹形は自然に整うのですが、放任していると次々に新しい枝が地際から伸びて込み合い、風通しが悪くなってしまいます。そこで、古い枝や細くて弱々しい枝、生育の邪魔になっている枝を選び、地際から切り取りましょう。 また樹形をコンパクトに保ちたい場合は、花後の6月頃に地際近くで切り取るとよいでしょう。 ヤマブキの増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com ヤマブキは、株分け、挿し木で増やすことが可能です。ここでは、それぞれの方法について、詳しく解説します。 【株分け】 ヤマブキの株分けの適期は11月〜12月上旬か2月下旬〜3月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら「株分け」をします。株を掘り上げて地際から出ている枝を4〜5本ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿のクローンが増えていくというわけです。 【挿し木】 挿し木とは、枝葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、ヤマブキは挿し木で増やせます。 挿し木の適期は、6〜7月です。新しく伸びた枝を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たりと風通しのよい場所に移動し、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 ヤマブキにちなむ山吹伝説とは avoferten/Shutterstock.com ヤマブキといえば、室町時代の武将・太田道灌にまつわるエピソードが有名です。 彼は旅の途中に急な雨に遭い、近くの農家に蓑(みの)を借りたいと伝えました。すると現れた女性は何も告げずにヤマブキのひと枝のみを差し出したので、腹を立ててその場を後にしました。彼女はなぜヤマブキの花を取り出したのか。それは後拾遺和歌集に収録されている「七重八重 花は咲けども 山吹の実の 一つだに なきぞ悲しき」という歌の「実の」を「蓑」にかけて、この家には貧しくて蓑がないと伝えようとしたのです。その後、太田道灌は自身の知識のなさを恥じて和歌を学ぶようになったといわれています。 ヤマブキの名所3選 Ion Mes/Shutterstock.com ヤマブキの花見を楽しめる名所は各地にあります。ここでは、主な有名スポットをご紹介します。 松尾大社 京都府京都市西京区にある松尾大社は、4〜5月に山吹まつりを開催しています。敷地内を流れる一の井川に沿って、約3,000株のヤマブキが列植されており、満開時は壮観です。山吹まつりの期間は、さまざまなイベントが催されています。 山吹の里歴史公園 埼玉県入間郡にある山吹の里歴史公園は、先にご紹介した「山吹伝説」にちなむ場所とされ、この地域には太田道灌関連の史跡や文化財が多くあります。4〜5月に約3,000株のヤマブキを観賞でき、展望広場に登れば街の全景を楽しめます。 壺阪寺 奈良県高市郡にある壺阪寺では、約4,000株のヤマブキが揺れる素晴らしい景観を楽しめます。関西エリア最大級のヤマブキの景勝地といわれ、4〜5月に「やまぶきまつり」が開催されています。 ヤマブキで春の庭を明るく彩ろう Orest lyzhechka/Shutterstock.com 輝くような黄色い花を咲かせるヤマブキは、昔から日本人に親しまれてきた花木です。山野に自生してきたこともあり、放任してもよく育つのでビギナーにもおすすめ。ぜひ庭に植栽して、春の庭に彩りを添えてはいかがでしょうか。
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宿根草・多年草

個性的で丈夫なセダム! 園芸初心者でも扱いやすいセダムの育て方
セダムの特徴!丈夫で種類が豊富 Kimberly Boyles/Shutterstock.com 「セダム(sedum)」という名前は、ラテン語の「sedre(座るという意味)」に由来します。これはセダムが山地や海岸地などの岩上のわずかな土に根を張って生育する特性を持っていることにちなんでつけられたともいわれています。日本でも30種類以上が流通している、非常にポピュラーな春秋生育型の多肉植物です。 セダムの楽しみ方 Hana Kolarova/Shutterstock.com セダム類は乾燥に耐え、繁殖力が強い植物で、グラウンドカバーに向いています。ごく少ない土壌で生育でき、軽量で風にも強いので、屋上緑化にも適しています。 そのほか石垣の間に植えたり、ロックガーデンや寄せ植えにも最適です。小ぶりなセダムはリースにアレンジすることもできます。その際は、適切な大きさにカットして日陰でしっかりと乾燥させること、また性質や育て方が異なる植物と一緒にしないことが必要ですので注意しましょう。 セダムの種類 MillaF/Shutterstock.com いろいろな種類があるセダムですが、ここでは代表的なものをご紹介します。 虹の玉 saranya33/Shutterstock.com 虹の玉は丸い葉が可愛らしい、中米原産の品種です。秋になり気温が低くなると全体的に葉の色が赤くなり紅葉も楽しめます。開花の時期は春で、繊細な黄色の花が咲きます。 ゴールデンカーペット panattar/Shutterstock.com セダム ‘ゴールデンカーペット’ は成長のスピードが速く、暑さや寒さにも強いため、多肉植物初心者でも育てやすい品種です。 高さがなく、横に広がって増えていくタイプなので、庭でグラウンドカバーとして使うのにも適しています。 秋になると葉の色が赤く色づく紅葉も楽しめます。この品種は葉挿しには向かないので増やす時は注意が必要です。 ミセバヤ Nahhana/Shutterstock.com ミセバヤは日本原産の品種で、茎が伸びて高さが出るタイプのセダムです。 2年目以降の株は葉の縁がピンク色になる可愛らしい様子を見せてくれます。 冬は地上部は枯れてしまいます。 挿し芽で増やすことができるセダムの中では、やや上級者向けの種類といえます。 セダムのライフサイクル Viktoriya Krayn/Shutterstock.com セダムの開花時期は品種によりさまざまですが、およそ2~10月となっています。 植え付けや植え替えに適している時期は、3~4月か、9~10月です。 真冬の寒い時期は活動が鈍りますが、春から晩秋まではよく育ち、夏には暑さで生育が緩やかになるというライフサイクルです。 セダムを育てる準備 stock_studio/Shutterstock.com いろいろな種類があり、可愛らしいセダムですが、育てるためにはどのような準備が必要なのでしょうか。ここからは、セダムの栽培のための準備について詳しくご紹介します。 栽培環境 gubate/Shutterstock.com セダムは、日本では春秋生育型として栽培するのが基本です。 全ての落葉種と一部の常緑種は耐寒性が強いため、強い霜に当たっても傷むことはありません。 一方で、高温多湿には弱いので、梅雨から夏にかけては雨に当たらない風通しがよい場所で管理しましょう。 秋になったら戸外の日当たりのよい場所に移動させましょう。庭などに地植えする場合は、水はけのよい場所に植えます。夏場に雨が当たらずに半日陰になるような環境が理想的な環境です。 植え付け・植え替え sasiko kaan/Shutterstock.com セダムの植え替えは1~2年に1回を目安に行います。 鉢植えの場合は、底に穴があいているものであれば、どんな容器に植え付けてもかまいません。 根が落ち着くまでの4~7日程度は水やりを行わずに日陰に置いて休ませ、根が定着したら日当たりのよい所で管理します。 地植えの場合は、過湿を嫌うため水はけのよい用土を準備します。植え付ける場所を決めたら10cm程度の深さに庭土を掘り起こし、苗の根をほぐしながら植え付けます。根が落ち着くまでの4~7日のうちは水やりを控えるようにします。 セダムの育て方 Julia Karo/Shutterstock.com セダムを育てるにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。ここからはセダムの育て方について詳しくご紹介します。 温度・湿度 Zawinul/Shutterstock.com セダムは0~25℃が育成に適切な温度です。 高温多湿が苦手なので、夏の暑さには注意が必要です。 また、冬の寒さには耐えられる品種が多いですが、霜や雪にあたって株が凍ると弱ってしまいますので、冬の寒冷地域では室内に入れて管理したほうがよいでしょう。 水やり・肥料 helshik/Shutterstock.com セダムは多肉植物なので、葉に水をため込む性質があります。また、過湿の環境が苦手です。鉢植えの場合、水やりは3~6月と9~11月の生育期には2~3日に1回ほど。土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。冬は生育が衰えるため、月に1~4回、霧吹きで与える程度に。梅雨~夏の多湿の時期も水やりの回数を減らします。地植えの場合は自然の雨のみで十分なので、基本的に水やりの必要はありません。 剪定 Vovantarakan/Shutterstock.com セダムの剪定は3月または9月頃に行います。剪定は新芽の生育を促すことにつながる大切な作業なので、1年に1回行います。グラウンドカバーによく使われる、こんもりと広がるタイプのセダムは蒸れやすいので、込み合っている枝をすいたり、半分くらいの高さでカットしたりして風通しをよくします。 セダムの病害虫 patchii/Shutterstock.com 湿気が苦手なセダムは乾燥気味に育てるため、害虫を洗い流せなくなります。ここでは、セダムにつきやすい害虫と、その対策をご紹介します。 【カイガラムシ】 貝殻のような形のものが葉の部分につきます。排泄物がウイルスを媒介したり、スス病という病気を媒介することもあります。葉に白い粉のようなものがついているように見える時は、消毒用アルコールをピンセットや楊枝につけてかき出すように除去しましょう。 【ネジラミ】 土の中につくため他の害虫に比べて被害が分かりにくく対策が難しい害虫です。葉が枯れてきたり成長していないように感じたら、一度鉢から取り出して清潔な土に植え替えをします。 【ハダニ】 葉につく害虫で、被害にあった部分が白や黄色に変色します。 セダムの増やし方 Luoxi/Shutterstock.com セダムは形状に合わせて「挿し芽」「葉挿し」「株分け」といった方法で増やすことができます。増やす時期は、植え替えと同じ時期が最適です。 挿し芽は、一番増やしやすい方法です。カットした茎の切り口を乾燥させて、根が出てきたら新しい土に植え付けます。 株分けは、大きく成長した株で行う方法です。親株の根から土を取り除いて小分けにし、根の部分を乾燥させて行います。 葉挿しは、落ちたり取れたりした葉で行います。取れた葉は色がきれいなものであれば葉挿しに使えます。清潔な土の上に葉を置き、軽く土をかけて根が出るまで半日陰の場所に置きます。 個性的で丈夫なセダムを育ててみよう! asharkyu/Shutterstock.com この記事では、セダムの基本的な情報から詳しい育て方までをご紹介しました。さまざまな株姿とその変化が可愛らしく、楽しみ方も幅広いセダム。ぜひこれを機に育ててみてはいかがでしょうか?
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宿根草・多年草

グラウンドカバーで人気 「ヒメツルソバ」の育て方と栽培の注意を解説
ヒメツルソバとは mutsu7211/Shutterstock.com ヒメツルソバは、タデ科イヌタデ属(ペルシカリア属)の多年草です。ヒメツルソバのライフサイクルは次の通りです。3月下旬頃から生育期を迎え、茎葉をぐんぐん広げていきます。開花期は4〜11月ですが、夏に暑すぎる環境のもとでは花数が少なくなるようです。晩秋になると葉が赤く紅葉する姿を楽しめますよ! 冬に葉を残すこともありますが、寒さで地上部が枯れることが多く、生育が止まります。地上部が枯れても根は生きていて、越年してまた春が来ると再び新芽を出し始めるので、枯れたと思って捨てないようにしてください。 原産地はヒマラヤで、暑さ寒さに耐える丈夫な性質を持ち、暖地なら放任しても越年します。耐寒温度はマイナス5度くらいまでですが、土壌が凍結すると枯死することがあります。冷え込みが厳しい寒冷地では冬越し対策をするとよいでしょう。また乾燥に強いため、地植えで栽培するなら、よほどカラカラに乾燥しない限りは、水やりも不要です。生命力が旺盛で肥料もあまり好まず、病害虫の心配もなく放任してもよく育つ植物です。 このように丈夫でメリットの多いヒメツルソバですが、生態系被害防止外来種リストでは「その他の総合対策外来種」として指定されているため、栽培する際は庭から流出させないよう十分な注意が必要です。 ヒメツルソバの特徴 Rajko Simunovic/Shutterstock.com ヒメツルソバは地面を這うようにして伸びる性質を持っており、草丈は5〜10cmほどです。1つの茎(つる)を40〜50cmほど伸ばして勢力を広げているのが分かります。そのため、広い面を彩るグラウンドカバープランツとして利用するのがおすすめ。地面や石材やレンガ材などハードな資材を覆い隠して、みずみずしく見せたい場合にも重宝します。他の植物を寄せ付けないほど密に繁殖するので、雑草防止にも。非常に丈夫で、踏みつけて傷んでもすぐに回復するので、小道の脇に植えて動線まではみ出させても問題ありません。 ヒメツルソバの花色は愛らしいパステルピンク。直径1cmほどの小さな花で、ボンボンのような球体をしています。一つひとつの花は素朴な雰囲気ですが、花茎を立ち上げて多数の花を咲かせるので、開花期は見応えがあります。 ヒメツルソバの葉は、深いグリーンにV字形をした褐色の斑が入っており、カラーリーフプランツとしても活躍。なかには白い斑点が入る斑入り種もあります。晩秋になると真っ赤に紅葉する姿も魅力です。 ヒメツルソバの別名と花言葉 Ricardo de Paula Ferreira/Shutterstock.com ヒメツルソバは、「ポリゴナム」「カピタツム」とも呼ばれています。これはヒメツルソバの旧学名Polygonum capitatumに由来。英名では「Smartweed」「Victory carpet」「Pink-head knotweed」などがあります。花言葉は、「愛らしい」「気が利く」「思いがけない出会い」など。 ヒメツルソバの育てる環境 tamu1500/Shutterstock.com 日当たり、風通しのよい場所を選びます。半日陰でもよく育ちますが、暗い日陰には向いていません。水はけ、水もちのよい土壌を好むので、地植えする場合は植え付け前に有機質資材を投入してよく耕し、ふかふかの土づくりをしておくとよいでしょう。 夏の暑さに強いですが、暑すぎる時には花数が少なくなる傾向。寒さにも強いほうで、マイナス5℃まで耐えるため、暖地では地植えのまま越冬できます。霜に当たると地上部が枯れてしまいますが、翌年の春に生育期を迎えると再び新芽を出し始めるので、抜き取って捨てずに見守りましょう。マイナス5℃以下になる寒冷地では、鉢上げして日当たりのよい軒下などに移動するほうがよいでしょう。 丈夫でやせ地でもよく育ち、這うようにして広がる性質を生かし、ロックガーデンの隙間や隠したい資材の際、また雑草防止を目的に植えるのも一案です。 ヒメツルソバの育て方 ここまで、ヒメツルソバのプロフィールや特徴、花言葉などについてご案内してきました。ここからはガーデニングの実践編として、ヒメツルソバの育て方について解説していきます。花苗店やホームセンターなどで入手した苗の植え付けからスタートするのが一般的です。水やりや肥料、剪定などの日頃の管理、育てる上での注意点などを深掘りしていきます。 土作り funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 丈夫な性質で土壌を選びませんが、植え付ける1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕してふかふかの土を作っておくとよいでしょう。このように事前に土作りをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 植え付け Vasyliuk/Shutterstock.com 植え付けの適期は3月中旬〜5月です。花苗店で苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。植え付けの適期以外でも、花苗店で購入できたら、すぐに植えたい場所に定植してください。 【地植え】 土作りをしておいた場所に、苗をポットから出して根鉢を崩さずに植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、40〜60cmの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢は、購入した苗の2〜3回り大きなサイズのものを準備しましょう。這うようにして広がる性質を生かし、深めの鉢やハンギングバスケットを選ぶのもおすすめです。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ヒメツルソバの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出して根鉢を崩さずに植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと水が流れ出すまで、十分に与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。真冬は十分に気温の上がった昼間に与えてください。夕方に与えると凍結の原因になるので注意します。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出すまでたっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ、多数のつぼみが上がってくると、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチすることが枯らさないポイントです。 特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。 肥料 Iryna Inshyna/Shutterstock.com 【地植え】 やせ地でも旺盛に生育する性質を持っているので、植え付ける際にしっかり土作りをしておけば、追肥は不要です。肥料過多になると茎葉ばかりが茂って花がつかなくなることがあります。 【鉢植え】 旺盛に生育するので基本的には不要ですが、株姿を見て勢いがなかったり、葉や花の発色が悪かったりする場合は、液肥を与えてください。 病害虫対策 特に病害虫の心配はありません。放任しても丈夫に育ってくれます。 剪定(切り戻し) Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 生命力が旺盛なため、勢力を伸ばして茎葉が茂りすぎているようであれば、刈り込んで邪魔にならないようにします。どこで切ってもかまいません。 植え替え S_Photo/Shutterstock.com 【地植え】 冬にマイナス5℃以下にならない暖地であれば、植え替えの必要はありません。マイナス5℃以下になる寒冷地では、霜が降りる前に鉢に植え替えて、霜の当たらない軒下か明るい室内などで管理します。鉢に植え替える方法は、「植え付け」の項目を参照してください。 【鉢植え】 旺盛に生育し、植えっぱなしにしておくと根詰まりしてくるので、1〜2年に1度は植え替えます。適期は3月中旬〜5月です。基本的には「植え付け」の項目と同様に植え替えますが、鉢から出した際に根が回っていたら、根鉢をほぐして1/2から1/3くらいまで小さくするとよいでしょう。 夏越し・冬越し gfupin.identity/Shutterstock.com 【夏越し】 ヒメツルソバは夏の暑さに強い性質を持っていますが、酷暑時には花が咲かなくなる傾向にあります。だからといって取り立てて手をかける必要もなく、涼しくなれば再び開花し始めるので、この時期はカラーリーフプランツとして楽しむとよいでしょう。 【冬越し】 ヒメツルソバの耐寒温度はマイナス5℃ほどですが、霜に当たると地上部が枯れ込みます。地上部が枯れても春に生育期を迎えると再び芽吹くので心配ありませんが、冬もカラーリーフプランツとして活用したい場合は、鉢植えにして霜の当たらない軒下などで管理しましょう。マイナス5℃以下になる寒冷地では、地植えにしている場合は鉢に植え替え、明るい室内などに移動して管理します。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com 【種まき】 花が咲いた後、そのままにしておくと細かい種をつけます。種を採取して保存袋に入れ、冷暗所で保存しておきましょう。種まきの適期は4月中旬頃です。種まき用のトレイに草花用の培養土を入れて種をばらまきし、薄く覆土したのち水やりをして日当たりのよい場所で管理。1週間ほどしたら発芽します。本葉が3枚ほどついたら黒ポットに培養土を入れて植え替えましょう。日当たりのよい場所で育苗し、本葉が7〜8枚ほどついたら、植えたい場所に定植します。 こぼれ種で増えるほど強健なので、それほどたくさんの苗数を必要としない場合は、こぼれ種から増えた苗を掘り上げて定植してもかまいません。 【挿し芽】 ヒメツルソバの挿し芽の適期は5〜6月か9〜10月です。若くて勢いのある新しい茎を選んで切り取ります。市販の園芸用の培養土をセルトレイなどに入れて、採取した茎を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理を。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。葉が7〜8枚ついたら、植えたい場所に定植しましょう。挿し芽で増やすメリットは、採取した株のクローンになることです。 【株分け】 越年して生育する多年草は、株分けをして増やすことができます。適期は4〜5月です。植え付けから数年経ち、大株に育って込み合っているようなら、掘り上げます。根が大きくなりすぎているようであれば、ほぐして整理し、数株に切り分けて植え直しましょう。 育てる上での注意点 Sulla Mino/Shutterstock.com ヒメツルソバの性質については、これまで繰り返し「生命力旺盛」「強健」などといった言葉を使ってきました。じつはヒメツルソバの丈夫な性質が、デメリットになることもあります。ヒメツルソバは「その他の総合対策外来種」に指定されており、栽培には規制はありませんが、栽培の際は外部に広がらないよう適切な管理が必要です。 また、生育旺盛なゆえに、繁茂しすぎて庭で育てている植物たちの調和を乱し、さらには他の植物の居場所を奪ってしまうこともあります。こぼれ種でも増えるので、「こんなところからも芽を出している!」と驚かされることもあるほど。勢力を広げすぎるようなら、まめに切り戻して草花同士の調和を保ち、生えてほしくないところから出てきた新芽は抜き取って処分しましょう。丈夫でメンテナンスのいらない反面、切り戻したり、抜き取ったりという手間はかかります。 グラウンドカバーに向いている! Peter Turner Photography/Shutterstock.com ヒメツルソバは、繁殖力が強く茎葉を旺盛に伸ばして範囲を広げていくので、広い面を埋めたい時にグラウンドカバーとして重宝する植物です。雑草防止にもなりますよ! 小さな淡いピンクの花も愛らしく、長い期間にわたってたっぷりと咲いてくれるのも長所。繁茂しすぎる一面もありますが、根を浅く張る性質なので抜き取って調整しやすく、お手入れも簡単です。ただし、注意が必要な外来種なので、外部に流出させないようよく注意して栽培しましょう。
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育て方

植物に合わせた3つの「種まき」の方法
タネから植物を育てる方法 植物のタネには、いろいろな大きさや形があります。1mmもないケシ粒のようなものや、マメの形そのものの大きさのタネなど、それぞれのサイズや特徴に合わせて、種まきにも適した方法があります。 写真左はトウモロコシのタネ。赤い色は消毒・保存のために人工的に着色されたものです。右の黒いタネはバジルのタネです。 Photo/Petra Schueller, MelodyAnneM/Shutterstock.com まずはタネを播く場所について。3つの選択肢があります。 直播き/庭や畑に直接タネを播きます。ポット播き/小さなビニールポットに播きます。円柱にした新聞紙などでも代用できます。箱播き/育苗用の専用トレーや浅箱に播きます。卵のパックなどでも代用できます。 1の方法は、移植すると生育が悪くなるものを育てる場合に向いています。まっすぐ下に向かって根が伸びる「直根性」と呼ばれる植物は、小さな容器で育てると根が曲がってしまい、苗が傷むため3の方法は向いていません。種播き前に植物の特徴を確認しましょう。 2と3の方法は仮に育てておく場所で、ある程度の大きさまで苗が育ったあとに移植、定植します。 タネの播き方3種類 種まきには、基本的に次の3つの方法があります。 すじまき点まきばらまき タネ袋の裏を見てみると、その植物に適した種播き方法が記してあるので、それに従ってタネを播きます。タネ袋には、そのほかにもタネを播く前の準備など(ex.一晩水に浸ける、傷をつけるなど)の手順が記されています。また、タネを播いたあとに土をかぶせる必要があるかないか、発芽に最も重要な発芽適温など、重要な情報が書いてあるのでよく読んで従いましょう。 3つの種まき方法について次で解説します。 「すじまき」 バジルのタネを播きます。バジルのタネのような細かいタネを播くときには、粒子の細かい培養土が適しています。今回は「水でふくらむタネ播きの土 ジフィーピートバン(R)5枚入り 860円/サカタのタネ」を使いました。給水させて土を湿らせておきます。上からかぶせるための土も、種まき専用の粒子の細かい専用培養土を使います。割り箸も用意。 割り箸をピートバンの長さに合わせてカットし、表土にめりこませて深さ5〜7mmくらいのスジを作ります。 スジに沿ってバジルのタネをパラパラと播きます。なるべく重ならないようにしますが、後で間引きながら育てていくのであまり気にしなくて大丈夫です。 上から種まき用の培養土をうっすらかけ、手のひらで押さえます。水やりは霧吹きで十分湿る程度に行い、日の当たる場所に置いておきます。 このようにスジを作ってまっすぐ播いていく方法を「すじまき」といいます。 「点まき」 表土にペットボトルなどのキャップで丸い穴をつくり、その中にタネを2〜3粒入れます。後に間引き、生育の良い1本だけを残して育てます。 このように丸い穴の中に数粒をまとめて播く方法を「点まき」といいます。トウモロコシやアサガオなど、比較的大きいタネに向いている方法です。 「ばらまき」 文字通り、「ばらまき」ます。コショウの空き容器に粒子の細かい砂と混ぜて、ふりかけるように播くやり方もあります。土の上に並べようがないようなごく細かなタネを播く場合に向いています。ニコチアナやジギタリス、カンパニュラなどのタネは粉のように細かいので、この方法で播きます。 ばらまきで発芽した大葉の新芽。かわいいですね。芽吹きから育っていく経過を見ることができるのも、種まきの楽しさです。タネの中には好光性(こうこうせい)といい、タネを播いたあとに土をかぶせないほうがよいものがあります。その場合は手でタネを土に押し付けて霧吹きします。 <水やり>基本的に霧吹きでそっとあげます。 <日当たり>発芽するまでは陽光の入る明るい窓辺などが適しています。突然の雨でタネが流れてしまう心配もありません。
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宿根草・多年草

レウイシアは可憐な花姿が魅力! 特徴や育て方を詳しく解説
レウイシアの基本情報 Khairil Azhar Junos/Shutterstock.com 植物名:レウイシア学名:Lewisia英名:Siskiyou lewisia、cliff maids和名:イワハナビ(岩花火)その他の名前:レウィシア、華さんご科名:スベリヒユ科属名:レウイシア属原産地:北米北西部〜南西部分類:宿根草(多年草) レウイシアはスベリヒユ科レウイシア属の多年草です。原産地は北米北西部〜南西部。主に山地の岩場などに自生しており、冷涼で乾燥した気候を好みます。日本の厳しい暑さや多湿の環境を苦手とするため、暖地では鉢栽培を基本にして適した環境に移動しながら管理することがポイント。夏越しが難しいので、一年草と割り切って楽しんでもよいでしょう。16種類が確認されており、種類によって常緑性と夏に葉を落として生育が止まるタイプとがあります。日本でよく流通しているのは、レウイシア・コチレドン。常緑タイプで、草丈は10〜30cmです。 レウイシアの花や葉の特徴 ASGOLD/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:4月下旬〜6月草丈:10〜30cm耐寒性:普通耐暑性:弱い花色:ピンク、紫、赤、オレンジ、黄など レウイシアの開花期は、4月下旬〜6月です。花色は、ピンク、紫、赤、オレンジ、黄など。花茎を伸ばした先端に、花径2〜3cmほどの花を咲かせます。岩場や砂礫地など乾燥した環境に自生することから、体内に水分を蓄えるべく肉厚な葉を持っています。葉は放射状に展開してロゼット状になります。 レウイシアの名前の由来や花言葉 Robert Way/Shutterstock.com レウイシアは、学名のLewisia(レウイシア)がそのまま一般名称として広まったもので、この花を発見したメリウェザー・ルイス(Meriwether Lewis)に由来しています。和名は「岩花火(イワハナビ)」で、岩場に自生し、花火のような咲き姿を見せることにちなむようです。 レウイシアの花言葉は「ほのかな思い」「熱い思い」「熱い思慕」など。 レウイシアの種類 Marlonneke Willemsen/Shutterstock.com レウイシアは16種があり、そのほかに園芸品種も多く出回っています。国内で流通しているものをいくつかご紹介します。 レディビバ ロッキー山脈北部で発見された種類で、開花期は5〜6月。夏は地上部が枯れて休眠します。草丈は3〜5cmで、葉の数も少なくやや心もとない姿ですが、大輪の花を咲かせて楽しませてくれます。 ピグマエア(ピグメア) 北米西部の高山に自生し、開花期は5〜6月。ピンク色の花弁に筋が入る可憐な咲き姿が魅力。比較的、多数の花を咲かせます。草丈は5〜10cm。夏は地上部が枯れて休眠します。 エリーゼ レウイシア・コチレドンの園芸品種。四季咲き性で、主に春と秋に咲きます。ゴールデンイエロー、ルビーレッド、ホワイト、ウルトラバイオレットなど、カラフルな花色が揃い、花径は2〜3cm。草丈は15〜25cmです。 レウイシアの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4月下旬〜6月植え付け・植え替え:3月下旬〜6月上旬、9月下旬〜10月入手時期:11~3月肥料:4月下旬〜6月、9月下旬〜11月上旬 レウイシアの栽培環境 Natalia van D/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】春~秋にかけては、日当たり、風通しのよい場所で栽培します。季節に応じて移動できるよう、地植えではなく鉢植えで育てるとよいでしょう。葉焼けするようであれば、適宜遮光します。 【日当たり/屋内】屋内で育てる場合、できるだけ日当たりのよい場所で管理します。 【置き場所】高温多湿を嫌い、花や葉に水がかかると傷むので、梅雨時は直接雨の当たらない軒下や日当たりのよい室内に移動します。真夏は風通しのよい日陰に移動しましょう。寒さには強いほうですが、乾いた寒風には弱いため、寒風の当たらない日当たりのよい軒下やフレーム、室内の窓辺などに置きましょう。特に冬に出回る開花株は、温室で開花調整されているため寒さに弱く、室内で管理するほうが無難です。 また、レウイシアは乾燥した気候を好むので、水はけのよい土づくりをすることもポイントです。 耐寒性・耐暑性 レウイシアの自生地は、北アメリカのロッキー山脈からカリフォルニア北西部にかけての山地の岩場などで、冷涼な気候を好む高山植物に分類されます。しかしながら、日本は温暖化の影響によって夏が年々暑くなっているために、レウイシアにとっては適した環境とはいえません。寒冷地を除き、夏が暑くなる温暖地では地植えにせずに鉢植えにして、気候によって適した場所に移動しながら管理するのが基本となります。 レウイシアの育て方のポイント レウイシアは、日本の高温多湿の気候に弱い性質があるので、基本的には鉢栽培が適しています。季節に応じて場所を移動するのがよく、地植えにはあまり向いていないので、ここでは鉢栽培の方法について解説していきます。 用土 blueeyes/Shutterstock.com レウイシアは乾燥を好むので、水はけのよい培養土を使います。市販のものでは、サボテン用か山野草用に配合された培養土を選ぶとよいでしょう。 水やり Zoom Team/Shutterstock.com レウイシアは鉢栽培が基本で、地植えでの環境に比べて乾燥しやすいために日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし多湿を嫌うため、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。乾燥気味に管理することがポイントです。土の表面がしっかり乾き、葉が少ししおれてきたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。水やり後、鉢受け皿に水が溜まっていたら捨ててください。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。特に花弁に水がかかると、傷みやすくなるので注意が必要です。 また、真夏は、気温の高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。一方、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になることもあるので、十分に気温が上がった真昼に行うようにしましょう。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 4月下旬〜6月と9月下旬〜11月上旬に、10日に1度を目安に液肥を与え、株の勢いを保ちます。あまり多肥にすると根腐れしやすくなるので、株の状態を観察しながら控えめに与えるとよいでしょう。葉色が冴えずに生育の勢いがない場合などは、肥料を与えて様子を見ましょう。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 レウイシアに発生しやすい病気は、軟腐病などです。 軟腐病は細菌性の病気で、高温時に発生しやすくなります。特に梅雨明けから真夏が要注意。 成長点近くの茎、地際の部分や根が腐って悪臭を放つので、発症したのを見つけたら、周囲に蔓延しないようにただちに抜き取り、周囲の土ごと処分してください。予防としては、連作(同じ科に属する植物を同じ場所に植え続けること)を避け、水はけをよくしていつもジメジメとした環境にしないこと。また、害虫に食害されて傷ついた部分から病原菌が侵入しやすくなるので、害虫からしっかり守ることもポイントです。 【害虫】 レウイシアに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ナメクジ、ヨトウムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもつながります。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ナメクジは、花やつぼみ、新芽、新葉などを食害します。体長は40〜50mmで、頭にツノが2つあり、茶色でぬらぬらとした粘液に覆われているのが特徴。昼間は鉢底や落ち葉の下などに潜んで姿を現しませんが、夜に活動します。植物に粘液がついていたら、ナメクジの疑いがあるので夜にパトロールして捕殺してください。または、ナメクジ用の駆除剤を利用して防除してもよいでしょう。多湿を好むので風通しをよくし、落ち葉などは整理して清潔に保っておきます。 ヨトウムシは蛾の幼虫で、漢字で「夜盗虫」と書き、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。大きくなった幼虫は食欲が旺盛で、一晩で株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、異変を察したら幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。食害の痕が認められたら夜にパトロールして捕殺するか、適用のある薬剤を散布して防除します。 レウイシアの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、節間が間のびしておらず、がっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。花付きがよく、葉がしっかりしていて枚数が多いこともポイントです。 植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com レウイシアの植え付け・植え替えの適期は、3月下旬〜6月上旬、9月下旬〜10月です。ただし、花苗店などではほかの時期にも苗が出回っているので、購入したら早めに植え付けてください。 まず、購入した苗より1〜2回り大きな鉢を準備します。乾いた環境を好むため、プラスチック製の鉢よりは、乾きやすい素焼き鉢を選ぶとよいでしょう。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから山野草用またはサボテン用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、根鉢をほぐし、土を落としてから植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から水が流れ出すまで、十分に水を与えます。 鉢植えで楽しんでいると、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、古い根が絡み合っているようであればカットして整理しましょう。植え替えの際には、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 日常のお手入れ Renars Otto/Shutterstock.com 【花がら摘み】 採種する予定がなければ、終わった花は早めに花茎から切り取ります。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【枯れ葉の除去】 枯れた葉を見つけたらすぐに取り除き、見栄えのよさを保ちましょう。 夏越し・冬越しの注意点 Irene Fox/Shutterstock.com 【夏越し】 真夏に強い日差しが照りつける環境では株が弱るので、涼しい木陰や風通しのよい日陰に移動しましょう。 【冬越し】 寒さには強いほうですが、常に寒風にさらされるような場所に置くのを避けましょう。霜が降りない軒下やフレーム、日当たりのよい室内の窓辺などに移動します。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com レウイシアは、種まき、株分けで増やすことができます。ここでは、それぞれの方法について解説します。 【種まき】 種まきするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。たくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。 採種する場合は、開花した後に花がら摘みをせずに種子をつけさせます。熟した後に花茎で切り、しばらく乾燥させた後に中に入っている種子を取り出します。種まきの適期は10月頃なので、適期までは保存袋に入れて冷蔵庫で保管しましょう。 種まき用のトレイに市販のサボテン用か山野草用の培養土を入れて十分に水で湿らせ、種子を数粒ずつ播きます。覆土の必要はありません。発芽までは風通しのよい半日陰に置き、乾燥しないように適度な水管理をしてください。発芽後は日当たりと風通しのよい場所で管理し、弱々しい苗があれば適宜間引きます。本葉が2〜3枚ついたら黒ポットに鉢上げし、しっかりした苗に育ったら定植しましょう。種まきから開花までは1〜2年ほどかかるので、ゆっくり見守ってください。 ※園芸品種の場合、親と同じ草姿になるとは限りません。 【株分け】 株分けの適期は、10月頃です。株を植え付けて数年経つと大きく育ち、子株が増えます。そのままにしておくと株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて子株を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 レウイシアを育てるときは高温多湿に注意しよう Cornflakes/Shutterstock.com レウイシアは冷涼な気候を好み、日本の暖地では地植えでの栽培が難しいため鉢植えにして楽しむ植物です。夏越しの管理が克服ポイントになりますが、手間をかけた分、健やかに咲く姿を見たときは嬉しいもの。ぜひレウイシアの栽培にチャレンジしてみませんか?
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クラフト

サクラ(桜)のドライフラワーを作る方法!シリカゲルで生花のように保存
お花見のその後にチャレンジ! 自宅で簡単に手作りできる桜のドライフラワー あなたがお住まいの地域では、どんな桜が咲くでしょうか。一重の花が咲く染井吉野や大島桜、八重の花が咲く関山や八重紅枝垂など、品種によって花びらの枚数やピンクの濃度が少しずつ違います。はらはらと散った花びらや、風で落ちた房があったら、そっとハンカチに包んで持ち帰り、ドライフラワー作りにチャレンジ。きれいな状態で落ちた花は早朝に見つけやすいですよ。切り花の花材でも作ることができます。 シリカゲル(乾燥剤)を使って生花の美しさを残す。桜のドライフラワー作り方5つのステップ 1.ドライフラワー用の乾燥剤1㎏と蓋つきの容器、スプーンを用意します(ドライフラワー 用の乾燥剤はネット販売などで入手しましょう)。 2.容器に乾燥剤を注ぎ入れます。とても小さな粒状の乾燥剤なので、花びらの隙間に入って、きれいに乾燥させることができます。 3.シリカゲルの中に、なるべく新鮮なうちに桜の花や花びらを並べます。一輪ずつ埋めてしまうと、どこに埋まっているか隣との距離が分からなくなるので、まずは花がぶつからないように並べます。 4.桜の花の上に、スプーンなどでシリカゲルを静かにかけます。 5.桜の花がシリカゲルに埋まったら、蓋をして1週間後の日付を書いたメモを貼っておきましょう。シリカゲルに埋めたままにすると、せっかくの花色があせてしまうので、仕上がり日を忘れずに。 約1週間で桜の花形そのままのドライフラワーが完成! 1週間で水分が抜けて、カラッとした桜になりました。一重の桜は花びらが萼から外れやすく、八重桜は花の形が残りやすいようです。シリカゲルに埋まった桜をていねいに拾い上げましょう。水分がすっかりなくなった桜の花は、まるでアクセサリーのようです。 桜のドライフラワー をガラスの瓶などに入れてインテリア飾りに 花びらの間や花心の中にシリカゲルが残っているので、軽く振って落としてから箸やピンセットなどで瓶に入れます。そのままお皿に載せて飾るのも素敵ですが、花びらが薄い桜は、湿度によって劣化が早まるので、少し長く観賞できる瓶に入れるのがオススメ。 シリカゲルに入れておくだけでできる、簡単なドライフラワー作り。観賞期間は、瓶に入れて1カ月程度ですが、桜以外にも季節に咲いた花をドライフラワー にして、1カ月ごとに交換するのも楽しいですよ。
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ハーブ

自宅で家庭栽培! 栄養満点なパセリを自分で育てるにはどうしたらいい?
パセリについて BARKEH SAID/Shutterstock.com パセリは、セリ科の野菜で、地中海沿岸地方が原産地。生育適温は15〜20℃で、冷涼な気候を好みます。草丈は15〜25cm程度。二年草に分類されるため、一度植えれば、2年は続けて収穫することができます。 ハーブの一種としても愛用され、ヨーロッパ全土で栽培されるようになったのは17世紀頃から。日本にはオランダ船によって18世紀頃にもたらされました。葉のタイプによって種類が分かれ、西洋では「平葉種(イタリアンパセリ)」が一般的で、日本では「ちりめん種(カーリーパセリ、またはモスカールドパセリ)」のほうが主流です。日本では西洋料理に添えられる飾りとして見られ、食べずに残されることも多いのですが、香りがよいので細かく刻んでサラダに散らしたり、肉・魚料理の臭み消しとして利用するのがおすすめ。栄養価も高く、ビタミンA、ビタミンB1・B2、ビタミンCやカルシウム、マグネシウム、鉄分を多く含んでいます。香味野菜としての一面を生かし、レシピの幅を広げてみてはいかがでしょうか。 パセリの栽培環境 platon4eg/Shutterstock.com パセリは、日当たり、風通しのよい場所を好みます。暑さ寒さには強い性質ですが、プランターで栽培する場合は、夏は半日陰の場所で管理し、冬は凍結しない場所へ移動するとよいでしょう。パセリに適した土壌酸度はpH5.5〜6.0で、酸性土壌にやや強い性質。植え付け前に苦土石灰を散布して、酸度調整をしておきます。水はけのよい土壌を好みますが、乾燥には弱いので、地植えの場合は敷きワラなどでマルチングをしておくとよいでしょう。 パセリの育て方 パセリは、一度根づいてしまえば、ほとんど手間がかからない野菜です。特にビギナーさんは、市販されている苗からスタートすれば、失敗の心配がありません。プランターでも容易に育てることができますよ! ここでは、パセリの育て方について、詳しく解説します。 種まき Tatyana Dragunova/Shutterstock.com パセリは、種まきから定植に適した苗にまで育つのに約70日かかるので、ビギナーさんやせっかちさんには、花苗店やホームセンターで苗を購入して、植え付けるところからスタートするのがおすすめです。でも、種まきから始めて、あの「発芽した時のときめき!」を醍醐味とするガーデナーや、「パセリが好きすぎるから、大量に育てたい!」というパセリマニアもいることでしょう。そういう方のために、ここでは、種まきからスタートする方法をご紹介します。 パセリの種まき適期は4〜10月。植物が旺盛に生育しやすい時期ならいつでもよく、思い立った時に始められるのもいいですね。タネは、播く前によく水洗いをしておきましょう。育苗箱に市販の培養土を入れて、1cm間隔でばらまきにします。パセリは「好光性種子」といって、発芽に光を必要とする性質なので、覆土は薄く土をかける程度にしましょう。タネが流れ出ないように霧吹きで水をかけるか、育苗箱の底から水を吸わせます。日当たりのよい場所で水切れしないように管理し、本葉が2枚ついたら黒ポットに根を傷めないように移植を。本葉が5〜6枚つくまで育苗します。 育苗せずに直まきすることもできます。ただし、前述のように種まきから1本立ちできるまでに約70日かかるので、菜園を効率的に使いたい方には向きません。次項の土づくりをしたのちに、菜園では株間・条間ともに約30cmの間隔、プランターでは15〜20cmの間隔を取り、1カ所に8〜10粒ずつタネを播きましょう。発芽後、間引きながら育成し、本葉が5〜6枚になるまでに、勢いのよい苗を1本だけ残します。間引き菜は、ベビーリーフとしてサラダに散らすと、香りづけに十分楽しめますよ! 土づくり Yulia YasPe/Shutterstock.com 【地植え】 連作を避けるため、前作にセリ科の植物を栽培していない場所を選びましょう。 種まき・または苗の植え付けの2〜3週間以上前に、苦土石灰を1㎡当たり約100g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。さらに、種まき・苗の植え付けの約1週間前に畝幅を約60cm取って目印をつけ、中央に深さ20〜30cmの溝を掘ります。1㎡当たり堆肥2kg、化成肥料(N-P-K=8-8-8)50gを均一にまき、埋め戻して平らにならしておきましょう。土づくりは植え付け直前ではなく、数週間前に行っておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【プランター】 葉菜類の野菜用、またはハーブ用にブレンドされた市販の培養土を使うと便利です。 植え付け NataVilman/Shutterstock.com 市販の苗が出回る、植え付け適期は4月中旬〜7月です。種まきから育成している場合は、本葉が4〜5枚ついた頃が適期です。パセリの根は「直根性」といい、1本の太い根が長く伸びる性質を持っています。この太い根を傷めると、成長が悪くなってしまうので注意。そのため、苗の移植は若いうちに済ませて、根鉢を崩さずにポットから苗を出したら、そのまま植え付けることがポイントです。 【地植え】 土づくりをして目印をつけておいた場所に、幅約60cm、高さ約10cmの畝をつくり、表土を平らにならします。株間、条間(2列植えの場合) ともに約30cmの間隔を取って、根鉢より一回り大きな植え穴をあけます。穴にジョウロでたっぷりと水を注ぎ、苗を植え付けましょう。 【プランター】 6号以上の鉢、または標準サイズのプランターを用います。 市販の培養土に、用土10ℓ当たり、苦土石灰と化成肥料(N-P-K=8-8-8)をそれぞれ大さじ1を目安に混ぜ込んでおきましょう。 プランターの底穴に鉢底網を敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に野菜用にブレンドされた培養土を入れます。水やりの際に水があふれ出さないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきましょう。株間を15〜20cm取り、苗の根鉢より一回り大きな植え穴をあけて植え付けます。最後にジョウロにはす口をつけて、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水やりしましょう。 収穫 Svigacheva Elena/Shutterstock.com 葉が15枚以くらいついたら、収穫を始めます。外葉から順に、2〜3枚ずつ地際で切り取りましょう。一度植え付ければ2年ほど続けて収穫できるので、ほかの野菜のように根ごと抜き取るのはNG。葉が茂ってきたら、必要な分だけ切り取る収穫を繰り返します。 パセリの育て方のポイント パセリは放任してもよく育つ丈夫な野菜ですが、収穫期間が長いので水やりと追肥をきちんと続けることが、すくすくと育てるコツです。病害虫の対策も含めて、たくさんの収穫を得るための日々のケアポイントをご紹介します。 水やり Bruno D Andrea/Shutterstock.com 【地植え】 地植えの場合は、下から水が上がってくるので、天候に任せてもよく育ちます。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、適切に水やりをして補いましょう。乾燥に弱い一面もあるので、表土に敷きわらをするなど対策を施しておくと万全です。 【プランター】 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えます。特に梅雨明け後の高温期は乾燥しやすいので、朝夕2回の水やりを忘れずに行いましょう。高温の真昼に水やりすると、すぐにお湯状になって地温が上がり、かえって株が弱ってしまうので、必ず涼しい時間帯に与えることが大切です。 肥料の与え方 Vadim Maevskyi/Shutterstock.com 生育期間が長いので、定期的に追肥すると次々と茎葉が立ち上がります。肥料を切らさずに管理すると、冬の寒さも乗り越えてトウ立ち(花芽のついた茎が伸びること。硬くなって食味が落ちます)するまで、収穫し続けることができますよ! 【地植え】 1カ月に1度、1㎡当たり約30gを目安に化成肥料を株の周囲にばらまきます。軽く耕して土に混ぜ込み、株元に軽く土寄せしておきましょう。 【プランター】 3週間に1度、化成肥料を小さじ約5gを目安に株の周囲にばらまいて、土になじませます。 病気 Floki/Shutterstock.com パセリがかかりやすい病気は、主に苗立枯病、軟腐病、斑点病、うどんこ病などです。 苗立枯病は、カビの一種で起こる病気。外葉から黄色くなり始め、地際の部分が褐色に変化し、病気が進むとやがて枯死します。土壌に生息する菌が原因なので、種まきする際やプランター栽培では、市販の培養土を使うことで回避できます。 軟腐病は、土壌に生息する菌が原因で、葉、茎、根に症状が現れます。雨が多くて気温が高い時期に発生しやすい病気です。株元から腐敗が始まり、地際部の茎が侵されるため、葉はしおれて外側へ倒れていきます。菌は茎葉の根元の傷口などから侵入しやすく、土壌害虫が発症の一因に。土壌の水分管理に注意し、極端に乾燥させたり、常にジメジメさせたりといった、過剰な環境にしないように。発生してしまったら、病株を抜き取り、周りに蔓延しないように、適応する薬剤を散布します。 斑点病は、カビの一種が原因で、主に葉に症状が現れます。初期は葉の一部が黄色く変色。少しずつ広がって葉全体が黄色くなり、やがて褐色になって株全体に広がると枯死します。連作によって発生しやすい病気のため、ニンジン、セロリ、ミツバなどセリ科の野菜を植えていた場所に、引き続き同じ科に属する野菜であるパセリを植えないようにしましょう。 うどんこ病は、カビの一種が原因で発症。葉と茎に発生し、全体に白い粉を吹いたような状態になるので、発見しやすい病気です。発症しても枯死するまでには至りませんが、生育が止まってしまいます。7〜9月に発生しやすく、気温が低下すると収束するのが特徴。乾燥気味の状態で発生しやすいので、水の管理に注意しましょう。また、多肥によって軟弱になった株や、繁茂しすぎて風通しが悪くなった株にも発生しやすくなります。 害虫 StephenVanHove/Shutterstock.com パセリに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ、キアゲハです。 アブラムシは、新芽が出る頃から多発し、放任するとすぐに増えて、びっしりと茎葉を覆うまでになります。ウイルス病を媒介する厄介者なので、プランター栽培などでは発生初期に水で洗い流すなどの対処を。キラキラと光るものを嫌う性質があるので、地植え栽培では植え付け時に、被覆資材のシルバーマルチを畝に張っておくのもよいでしょう。 ハダニは、葉について吸汁する害虫。葉に白い斑点が残り、多発すると退色してやがて枯死します。気温の高い時期に発生しやすくなります。地植えでは雑草が発生源となるので、雑草対策をしておきましょう。多発する際には、適応する薬剤を適切に散布します。 ヨトウムシには、ヨトウガ、ハスモンヨトウ、シロシタヨトウ、オオタバコガの幼虫なども含まれます。「夜盗虫」と書く通り、夜に現れて、旺盛に食害。幼虫が大きくなると被害が大きくなるので、被害を発見したら、夜にパトロールして捕殺しましょう。苗を植え付けた後すぐに、支柱をアーチ状に立てて防虫ネットを張ると、物理的に侵入を防ぐことができます。 キアゲハは、比較的セリ科の野菜につきやすい幼虫。旺盛に食害し、茎葉が丸坊主になってしまうこともあります。体長4〜5cmのぷくぷくとしたイモムシで、縞模様の目立つ色です。見つけたらすぐに捕殺しましょう。 パセリの保存方法 花瓶やコップに水を入れて、収穫したパセリを挿しておきます。キッチンの直射日光の当たらない場所に置いておけば、数日はもつので、便利に使うことができます。たくさん収穫できたり、それ以上長くもたせたい時の保存方法を、以下にまとめました。 冷蔵保存 Zoeytoja/Shutterstock.com 収穫したパセリはよく水で洗い、ペーパータオルなどで水気を拭き取ります。水を入れた容器にパセリの茎部分を浸し、ビニール袋を上からかぶせて容器まですっぽり覆い、冷蔵庫に入れます。毎日水を入れ替え、茎の先端を切りながら浸しておくと、1〜2週間は保存できます。 冷凍保存 Robertek/Shutterstock.com 洗ったパセリの水分をよく拭き取り、ジッパー付きの保存袋か密閉容器に入れて、冷凍庫に。保存期間は1カ月ほどです。みじん切りにして、1回分ずつラップに小分けしてから冷凍してもOK。 パセリを栽培し、毎日の料理に加えてみよう Aksana Yasiuchenia/Shutterstock.com パセリはプランターでも簡単に栽培できるので、ビギナーでも手軽に始められる野菜の一つ。一度植え付ければ長く収穫し続けられるのも魅力です。サラダに散らしたり、肉・魚料理の風味づけに加えたりすれば、毎日のメニューがランクアップしますよ! ぜひパセリを家庭栽培して、食卓を豊かに彩りましょう。
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宿根草・多年草

木陰に咲く可憐なたたずまい。茶花としても親しまれるミヤコワスレを育ててみよう
ミヤコワスレってどんな植物? PSPS/Shutterstock.com 4〜6月に紫色や白色、桃色などの可憐な花を咲かせるミヤコワスレは、山地の日陰に自生するミヤマヨメナ(Aster savatieri)の栽培品種です。原種のミヤマヨメナは本州、四国、九州の山地林内に自生する多年草で、野菊の仲間としては珍しく春に咲くことから、六月菊、野春菊の別名もあります。 ミヤコワスレの基本データ tamu1500/Shutterstock.com 学名:Aster savatieri科名:キク科属名:シオン属原産地:東アジア和名:原種はミヤマヨメナ、ノシュンギク、ロクガツギク、園芸品種はミヤコワスレ英名:Gymnaster、Miyamayomena開花期:5~6月花色:原種は薄青紫色がかった白色 園芸品種は白、紫、ピンク草丈:20~50cm花:直径3~4cmの頭状花生育適温:15~20℃ ミヤマヨメナの花は、淡い青紫色を帯びた白色。一方、その園芸品種となるミヤコワスレは、江戸時代末期に多くの品種がつくられ、濃い紫や赤紫、白色、桃色といった花色の品種や、やや花が大きめな品種などが今に受け継がれています。 日本の気候に適応しやすく、栽培・管理は比較的簡単で、数年植えっぱなしでもよく成長します。庭植え、鉢植えはもちろん切り花としても使いやすく、「詫び・寂び」を象徴するような控えめな姿で、茶室に生ける「茶花(ちゃばな)」としても好まれてきました。 原種のミヤマヨメナ。 和名の由来と花言葉 akiyoko/Shutterstock.com 「都忘れ」の名前の由来は、鎌倉時代に遡ります。承久の乱(1221年)に敗れた順徳上皇は北条氏によって佐渡ヶ島に流されます。御所の庭に咲いていた小菊に似た花を流刑の地に見つけた上皇は「いかにして 契りおきけむ 白菊を 都忘れと 名づくるも憂し」との歌を詠んだと言い伝えられています。可憐に咲く小さな花に慰められて、遠い都を思う寂寥を忘れたという由来はなんともロマンチックですが、現在普及しているミヤコワスレが栽培され始めたのは、古くとも江戸時代からのこと。順徳上皇が愛でた小菊は、趣の異なる花だったのかもしれません。 とはいえ、そんなエピソードがあるためか、たくさんある花言葉も“別れ”を連想させるものばかり。「別れ」「短い恋」「忘れ得ぬ人」「また会う日まで」「しばしの憩い」「穏やかさ」「憂いを忘れる」「別離の悲哀」「ひとときの憩い」「短い別れ」などなど、少し切ないものが並びます。 ポイントを押さえて庭や鉢で育てよう ●適した環境 XIAOHANG LUO/Shutterstock.com 夏場の高温と乾燥を嫌います。地植えにする場合は、冬の間はよく日が当たり、晩春から夏の終わり頃までは日陰になるような場所、つまり冬場に葉を落とす落葉樹の下などがおすすめです。とくに強い西日が当たると、生育が極端に悪くなり、「いつのまにか消えてしまった」というようなことも。鉢植えであれば、夏場の高温時期は、風通しがよく半日陰となる場所に移動を。直射日光が当たる所に植えてしまったときは、葦簀(よしず)などで日陰をつくってあげるとよいでしょう。耐寒性はありますが、寒冷地では敷き藁など凍結や霜よけの対策を。 ●用土 排水性がよく、適度に保水性のある土壌を好むので、地植えの場合は、植える場所に腐葉土などの有機質を十分にすきこみ、しっかりと耕しておきましょう。肥料切れを起こさないように緩効性肥料も適量使います。ツツジなどと同じく酸性土壌を好むため、石灰質肥料は与えないように。成長を阻害する原因になります。鉢植えの場合は、市販の培養土も使えますが、保水・排水性のあるものを選ぶように。赤玉土もしくは鹿沼土、桐生砂などを1~2割混ぜるとよいでしょう。 ●植え付け Fiona McDonald/Shutterstock.com 適期は3~5月、もしくは9~10月。暑さに弱いため、秋に植えたほうが失敗しにくいようです。地植えの場合は、よく耕した場所に、苗よりも1~2回り大きな穴を掘り、植え付けます。根を傷つけると弱ってしまうので、根鉢はできるだけ崩さないように。株同士の間隔は10~15cm程度とりましょう。浅植えを避けて、根出葉を埋めてしまわないように丁寧に植え付けます。鉢植えにするなら、4~5号鉢では1株、6号鉢では3株を目安に。通気性にすぐれた駄温鉢を使用するのもおすすめです。 縁にのみ釉薬(ゆうやく)を塗った駄温鉢は、通気性・排水性がよく初心者でも扱いやすい。KO-TORI/Shutterstock.com ●繁殖 不稔性で種ができないため、栄養繁殖で増やします。挿し芽の適期は6月。葉を2~3枚残すように茎や側枝を切って、赤玉土やバーミキュライトなど清潔な用土に挿します。乾燥しないように管理すると数週間で発根してくるので、栄養分を含む培養土に移植します。花後には、株の周りの走出枝の先に新しい芽がつくので、これを取ってポットなどで育苗しても。それぞれ、秋には定植できます。 ●植え替え tamu1500/Shutterstock.com 地植えでは、環境があえば旺盛に育ちますが、原種が持つ“嫌地”の性質を受け継ぐため、数年程度を目安に移植するとよいでしょう。 根が伸びる空間が限られている鉢植えの場合は、根詰まりを起こしやすいので、小まめに植え替えを。花つきが少なく、生育も悪くなってきたら根詰まりを起こしている合図。植え替えの適期は、花が終わった後か、9月下旬~10月。鉢から抜いて、根鉢を1/3くらい崩すように、伸びすぎた根を切りそろえます。ボリュームのある株は、同時に株分けも行います。花茎は切り、芽が数個ずつ残るように切り分けて植え付けます。 ●剪定 1本の花茎に1輪の花をつけるので、花が枯れたら、花茎の付け根から切り取ります。花がらや枯れた葉をこまめに摘み取っておくことで、病気を防ぐ効果も。早春から咲いた株は、一通り花が終わったタイミングで弱剪定しておくと、わき芽が伸びて再び花が楽しめます。6月になり花が終わったら、地際で切り詰めて夏越しさせます。 ●水やり 地植えの場合は、自然の降雨にまかせて、とくに定期的な水やりは必要ありません。鉢植えは、表面の土が乾いたら、たっぷりと与えます。夏場は多湿にならないように、やや乾き気味に管理を。夏場の水やりはとくに、早朝や日暮れ後など、涼しい時間帯に行うようにしましょう。 ●肥料 地植えの場合は特に必要なく、植え付け時に緩効性化成肥料を土に混ぜておけばOK。鉢植えの場合は、花後と秋口に植え付け時と同じ肥料を適量、追肥として与えるとよいでしょう。9月末から12月の花芽分化のタイミングに、液体肥料を定期的に施しておくと翌春の花つきがよくなります。 ●病害虫 春先~初夏と秋に発生するのがアブラムシです。株が弱るだけでなく、葉についた排せつ物がかびて見苦しくなります。オルトラン剤などで予防・防除を。梅雨から夏にかけて多湿な状況が続くとナメクジの活動が活発になり、新芽や花芽が食害されます。ナメクジは夜行性なので、昼間捕獲するのは困難。置き型や差し込み式の駆除剤を使いましょう。またビールの匂いを好むので、ペットボトルなどの容器に入れて置いておくと効率よく捕獲できます。ビール自体には駆除効果はないので、駆除剤を混ぜておくとよいでしょう。ナメクジの体内には寄生虫が潜んでいることもあるので、処理するときは素手で行わないように注意を。 また、湿度と気温の高い時期に発生しやすいのは白絹病です。株元の茎に白い菌糸がつき株を枯らします。大切なのは、風通しと土壌の水はけをよくして、発生しにくい環境を作ること。病気の株は除去し、周辺の株には殺菌剤を散布します。 一輪挿しにしても素敵。初夏のシェードガーデンに 江戸の園芸好きに愛されたミヤコワスレ。控えめな佇まい、可憐な花は、まさに“和”のテイスト。日本に自生していた野菊を改良したものなので、コツさえつかめば、すくすくと育ち、増やすのも簡単です。茶花としても親しまれているだけに、一輪でも様になるのが魅力。手元に一株あると重宝しそうです。初夏を彩る庭の花に加えてみてはいかがでしょう。
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育て方

4月の庭仕事をチェック! ガーデニングカレンダー April
雑草取りは出始めが肝心! Simon Kadula/shutterstock.com あらゆる植物が新葉を展開し始めます。雑草たちもどんどん出てきますが、この春の小さいうちにできるだけ抜いておくと、夏の草取りが楽になります。タネがこぼれると、草取り無限ループが始まってしまいますので、タネがつく前に抜いてしまいましょう。小さいうちは抜きやすく、労力もかかりません。 『草取りで心が折れそうな人へ。除草剤の効果的な使い方』 バラの新葉が枯れたらバラゾウムシを疑おう バラの新葉やツボミがある日突然、クタッと枯れる現象に出合ったら、バラゾウムシチェックを! 詳しくはこちらの記事で紹介しています。 『【春の庭仕事】バラの害虫バラゾウムシバラゾウムシを効率よく捕まえるアイデア公開』 春植え球根の植えどきです 春の庭は美しいのに、夏は見る影もない。というケースはよくあるものですが、今、春植え球根を庭に仕込んでおけば、そんな残念パターンから抜け出せます。グラジオラスをはじめ、グロリオサ、カラー、ネリネ、カンナ、クルクマなど、夏に美しい花を咲かせる球根花はたくさんあります。 花形がユニークなグロリオサ。Photo/Liz Hughes/Shutterstock.com シャープな葉と鮮やかな花色が美しいグラジオラス。Photo/natalia bulatova/Shutterstock.com 夏の一年草のタネ播きをしよう Photo/Tapui/Shutterstock.com 夏の花壇を彩るジニアやマリーゴールド、アスター、アゲラタムやハーブ類は20℃前後の気温で発芽します。タネから育てれば、たくさん苗をつくることができて経済的ですし、愛着もひとしおです。 『播き時をお見逃しなく! タネから育てられるオススメのハーブ7種』『植物に合わせた3つの「タネ播き」の方法』 夏野菜のタネ播き&定植 トマトの発芽。Lexashka/shutterstock.com トマトやナス、キュウリなどの夏野菜のタネを播きましょう。近年は季節の進みが早いことが多いので、平地なら苗を定植してもよいでしょう。 ナーセリーで花苗を購入しよう 園芸店やナーセリーに多くの花苗が並んでいます。人気品種や希少品種はSold outになる前に、早めに入手を。ただし、事前に植え場所の準備をしておきましょう。買ってきたポットのまましばらく置いておくと、この季節は意外と気温が高く、苗が弱ってしまいます。買ってきたらすぐに植えられるようにしておきましょう。スペースが分かっていれば、衝動買いにも抑えが効きます。 紫外線対策をしてガーデニングを これからの季節は紫外線が強くなってきます。ガーデニングをする時は、日焼け止めを塗る、帽子をかぶるなどUV対策を忘れずに。ちょっと水やり、と思っても、意外とあれこれ目について、いつの間にか本格的なガーデニングになってしまうこともあるので、ガーデニングセットとしてひとまとめにしておくとよいでしょう。 鉢植えの水やりを忘れずに 急激に温度が上がり、25℃を越える夏日も度々です。この時期の植物たちは生育旺盛で、水をぐんぐん吸い上げます。冬場と違い、うっかり2〜3日水やりをしないと、鉢植えの植物は水切れで弱ってしまいます。1度か2度なら「腰水」という応急処置で救えますが、度重なると枯れてしまうので気をつけましょう。腰水の方法は、鉢植えごと水を張ったバケツに1/3〜半分ほど浸して、底面からたっぷり水を吸わせます。ダランとしていた枝や茎が復活したら水から上げます。 こまめな花がら摘みで花の寿命を長く パンジー・ビオラなどの一年草がモリモリ茂って華やかな季節です。タネがつくと花を咲かせなくなってくるので、終わった花は摘み取ってタネがつかないようにしましょう。詳しい方法はこちらの記事で。 チューリップやスイセンの花後の手入れ 花が終わったら、葉は残して茎ごと切り取ります。スイセンや原種のチューリップは宿根して来年も花を咲かせてくれるものが多いので、速効性のある、カリ成分が多めの肥料を与えて、球根を太らせましょう。球根を太らせるためには光合成も必要なので、葉っぱは茶色くなって枯れるまで残します。その姿が見えないように、手前に美しい葉っぱを展開するオダマキなどの宿根草を植えるとよいでしょう。 春に花を咲かせた樹木の剪定を ユキヤナギやコデマリ、ジンチョウゲなど春に花を咲かせた樹木は、花が終わった直後に剪定をすると、翌年の花芽に影響が少なくて済みます。ユキヤナギやコデマリなどの自然樹形を保つためには、大きくなりすぎた枝を根元から切り戻し、枝の更新をします。枝の先端を揃えるように切ると、成長した時の姿が不恰好になってしまいます。 ガーデンパーティーはお早めに Photo/Shaiith/Shutterstock.com 春の季節の進みはあっという間。新しい環境へ進む人が多いこともありますが、いつの間にか時が過ぎて、見頃の花を逃してしまうこともよくあります。行きたい場所や見たい花がある人は、早めに開花情報やスケジュールをチェックしておきましょう。近年では花の開花が早まることが多いので、ガーデンパーティーやガーデン巡りを計画している方は、早めのスケジュールがよさそう。
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家庭菜園

おしゃれでフォトジェニックな菜園‘キッチンガーデン’を作ろう!
キッチンガーデンとは キッチンガーデンは「台所用のお庭」という意味。野菜やハーブ、果物など料理に使う植物を育てるためのガーデンのことです。フランスでは「ポタジェ」とも呼ばれています。日本では家庭菜園に近いイメージですが、キッチンガーデンやポタジェの特徴は、食べることを目的として栽培しながらも、野菜や果物がとても美しく仕立てられているところにあります。色や形、大きさを考えながら、さまざまな野菜が混植され、ときにはアーチやオベリスク、カラフルな支柱などを使って立体的に仕立てられ、花の庭に勝るとも劣らない美しさと面白さがあります。 カラフルでおしゃれ!フォトジェニックな野菜たち Shebeko, siraphat, Jenny Sturm/Shutterstock.com 意識して見てみると、野菜にはカラフルで個性的なものがたくさんあります。赤やピンク、黄色など鮮やかな茎の色が美しいのはスイスチャード(画像左下)。真冬を除けば季節を問わず栽培できるため、ヨーロッパのキッチンガーデンでは定番の葉野菜です。ビート(画像右)という根菜を葉野菜として改良したもので、サラダや炒め物などに使われます。 また、「エアルーム品種」と呼ばれる野菜は、ビジュアルも味も驚くほど個性豊か。画像左上は、エアルーム品種のトマトですが、「赤くて丸い」だけじゃないトマトがいっぱい! 面白いのは見た目だけではありません。エアルーム品種は、その土地で何世代にも渡って良質な品種が選抜されてきた固定種。自然の気候風土と結びついた強さを持ち、気候変動への対応力にも優れ、オーガニック栽培で育てやすいのも魅力です。海外では「エアルーム品種」といえばそのままオーガニックを指し、食への関心が高まる昨今、注目を浴びている野菜です。 美しく効率のよいレイズドベッド Del Boy/Shutterstock.com 海外のキッチンガーデンには、枕木やレンガなどでいくつかの花壇をつくり、その中で異なる複数の野菜を育てるスタイルをよく見かけます。栽培土壌を地面レベルから上げて高く設定する方法は、「レイズドベッド」というガーデニングの手法の一つですが、整理されて美しく見えると同時に、野菜を育てるうえで合理的な利点がいくつもあります。 まず、通路と栽培エリアがはっきり分けられているため作業がしやすいこと。そして、風通しがよく病虫害を招きにくいこと。地面からほんの15cm上がっただけでも、風の抜け方はよくなります。さらに、「輪作(りんさく)」がしやすいこと。野菜は連続して同じ場所で育てると、病虫害にかかりやすくなるものがあります。これを連作障害(れんさくしょうがい)といいますが、ナスなどは一度植えたら4〜5年は同じ場所に植えることができません。連作障害を招かないように、栽培エリアを転々と変えていくのを「輪作」といいますが、レイズドベッドは年ごとに一箇所ずつずらしていけばよいので、輪作がしやすいという利点があります。 コンパニオンプランツを利用しよう Del Boy/Shutterstock.com 人に相性があるのと同様に、野菜にも相性があるのをご存じですか? 一緒に植えるとよく育ったり、病虫害を防いでくれたりする植物を「コンパニオンプランツ」と呼びます。上の写真で野菜の周りを囲んでいる花もその一つ。クリームイエローの花は、マリーゴールド。線虫という植物に寄生して栄養分を吸い取る虫を防除する役目を果たします。赤い花はゼラニウム。これもコンパニオンプランツです。また、野菜同士でも混植すると互いの成長を助け、よく育つものがあります。代表的なのは、トマトとバジル。お皿の上でもしばしば共演しますが、育つうえでもとても相性のよいカップルです。家庭菜園を海外のキッチンガーデンのようにおしゃれにする作り方の一つは、写真のように、プランターごとに一種類の野菜を整列させて植え、周囲にコンパニオンプランツの花で彩ると、畑とは違う雰囲気になります。また、野菜一種類とコンパニオンプランツ2種だけなら、スペースが限られたベランダでもおしゃれな雰囲気が演出できます。 子どもと一緒に育てよう Rawpixel.com/Shutterstock.com キッチンガーデンは子どもの季節感を養い、食への関心を高めるのに最適です。ぜひお子さんと一緒に、キッチンガーデンをつくってみませんか。自分たちの手で育て、成長過程を見守った野菜をいただく喜びはひとしおです。たとえうまくできなかったとしても、プロの農家の技術がいかに素晴らしいかを実感することができます。育てやすく、比較的すぐ収穫が楽しめるのは、ハツカダイコン、ミニトマト、ミニニンジン、イチゴなどです。 水やりに必須のジョウロや植え付けに使うシャベルなどの道具もカラフルでおしゃれなものを用意すれば、お手入れも楽しく、たとえ出しっ放しでも絵になります。ぜひ、我が家流キッチンガーデンをおしゃれに仕上げてください。




















