トップへ戻る

シロタエギクはシルバーリーフが魅力! 特徴や育て方、寄せ植えのコツを詳しく解説

シロタエギクはシルバーリーフが魅力! 特徴や育て方、寄せ植えのコツを詳しく解説

Volodymyr Zakharov/Shutterstock.com

白い産毛に覆われた、爽やかなシルバーグリーンの葉をもつシロタエギク。花壇や寄せ植えなどで主役となる草花の引き立て役として欠かせない存在です。この記事では、シロタエギクの基本情報や特徴、花言葉・名前の由来、育て方、品種などについて、詳しくご紹介します。

Print Friendly, PDF & Email

シロタエギクの基本情報

シロタエギク
Doikanoy/Shutterstock.com

植物名:シロタエギク
学名:Senecio cineraria
英名:Dusty Miller
和名:シロタエギク
その他の名前:ダスティーミラー
科名:キク科
属名:セネシオ属
原産地:地中海沿岸
分類:宿根草(多年草)

シロタエギクは、キク科セネシオ属の多年草です。原産地は地中海沿岸で、高温多湿を苦手とし、寒さにやや強い性質をもっています。茎葉はびっしりと白い産毛に覆われており、シルバーリーフが大変美しく、主に茎葉を観賞するカラーリーフプランツとして人気があります。常緑性で美しい葉姿を保つため、冬の寄せ植えなどに重宝される植物です。

シロタエギクの花や葉の特徴

シロタエギク
Alvin Owyong/Shutterstock.com

園芸分類:草花
開花時期:5〜7月
草丈:20〜50cm
耐寒性:強い
耐暑性:普通
花色:黄色

シロタエギクの草丈は20〜50cm、株幅は20〜40cmです。葉には細かい切れ込みが入り、産毛に覆われたシルバーグリーンの色も相まって、レースのような繊細な表情をもっています。常緑性のため、一年を通して葉姿を楽しめますが、新芽ほど葉色は美しく、春と秋が見頃です。葉姿を観賞するカラーリーフのためにあまり注目されませんが、5〜7月に黄色い花を咲かせます。花を咲かせると株が弱りやすく、花自体も直径2〜3㎝でさほど目立たないため、葉の観賞を目的とするなら、株の消耗を防ぐために早めに摘み取っておくのがおすすめです。

シロタエギクの名前の由来や花言葉

シロタエギク
Celine Kwang/Shutterstock.com

シロタエギクは、漢字で「白妙菊」と書きます。白妙とは白い色という意味を持ち、茎葉が産毛に覆われていることによって白く見えることに由来。英名はDusty miller(ダスティーミラー)。「Dusty」は「汚れた」、「Miller」は「製粉を行う人」という意味があるので、小麦を製粉することによって衣服が汚れてしまっている様子を表現したものとイメージできます。

シロタエギクの花言葉は、「あなたを支えます」「穏やか」など。花壇や寄せ植えでは主役の花を引き立てる役割として利用されることが多く、また主張しすぎずにどんな植物とも調和することなどが、その理由のようです。

シロタエギクの代表的な品種

シロタエギク
シルバーダスト。YuRi Photolife/Shutterstock.com

寄せ植えの引き立て役として大変人気が高いだけに、品種もいくつか出回っています。ここでは主な品種をご紹介します。

シルバーダスト

シロタエギクの品種のうち、最もポピュラーに出回っている品種です。株姿がコンパクトにまとまる矮性種で、葉に深い切れ込みが入るレースのような質感が魅力です。

シラス

葉の切れ込みが非常に浅く、丸みのある葉を展開するかわいらしい株姿が特徴です。「シリウス」とも呼ばれています。草丈は30cmほどで、草姿が乱れてきた頃に思い切って切り戻すと、コンパクトな株姿を保つことができます。

ダイヤモンドダスト

大きめの葉に入る切れ込みはやや浅く、優しい印象をもたらす品種です。丈夫で育てやすいので、ビギナーにもおすすめ。「ダイヤモンド」と呼ばれることもあります。

シロタエギクの栽培12カ月カレンダー

開花時期:5〜7月
植え付け・植え替え:通年
肥料:3〜10月
入手時期:通年
種まき:4~5月、10月

シロタエギクの栽培環境

シロタエギク
ElenVik/Shutterstock.com

日当たり・置き場所

【日当たり/屋外】日当たりと風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪い場所では、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびするので注意しましょう。

【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。

【置き場所】シロタエギクは産毛に覆われていて蒸れやすいため、鉢栽培の場合は、長雨が続く時期は軒下など雨の当たらない場所に移動するとよいでしょう。また、真夏の高温多湿の環境を苦手とするので、風通しのよい半日陰など、涼しい場所で管理します。

耐寒性・耐暑性

寒さに強く、マイナス5℃程度まで耐えるので、暖地なら戸外で越冬できます。その際は、株元にバークチップなどを施してマルチングをし、寒さ対策をしておくと安心です。

シロタエギクの育て方のポイント

用土

土
funnyangel/Shutterstock.com

【地植え】

植え付ける1〜2週間前に腐葉土や堆肥、緩効性肥料を投入し、よく耕して水はけのよい土壌をつくっておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。

【鉢植え】

草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。自身で培養土をブレンドする場合は、赤玉土中粒6、腐葉土4を混合し、さらに元肥として緩効性肥料を施しておくとよいでしょう。

水やり

水やり
Ivanko80/Shutterstock.com

シロタエギクは細かな産毛を株全体にびっしりとまとっているため、茎葉に水がかかると蒸れやすくなります。水やりの際は、株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えるように注意しましょう。

真夏は気温の高い昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。

【地植え】

植え付け後にしっかり根づいて茎葉を伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。

【鉢植え】

日頃から水やりを忘れずに管理します。ただし、多湿を嫌う性質のため、与えすぎには注意し、いつもジメジメしている環境にならないようにしてください。

土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から流れ出すまで、たっぷりと水を与えましょう。茎葉がだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、水やりを忘れないよう注意します。冬は生育が止まって表土も乾きにくくなるので、控えめに与えるとよいでしょう。

肥料

肥料
vladdon/Shutterstock.com

【地植え・鉢植えともに】

土づくりの際に、元肥として緩効性の肥料を施しておきます。追肥は、3〜10月の生育期に緩効性化成肥料を周囲にばらまいて軽く耕し、土に馴染ませておきましょう。

注意する病害虫

アブラムシ
muroPhotographer/Shutterstock.com

【病気】

シロタエギクが発症しやすい病気は、うどんこ病、灰色かび病などです。

うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。

灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下で発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。

【害虫】

シロタエギクに発生しやすい害虫は、アザミウマ、アブラムシなどです。

アザミウマは花や葉につき、吸汁する害虫です。スリップスの別名を持っています。体長は1〜2mmと大変小さく、緑や茶色、黒い姿の昆虫です。群生して植物を弱らせるので注意しましょう。針のような器官を葉などに差し込んで吸汁する際にウイルスを媒介するので、二次被害が発生することもあります。被害が進んだ花や葉は傷がついてかすり状になるので、よく観察してみてください。花がらや枯れ葉、雑草などに潜みやすいので、株まわりを清潔に保っておきます。土に混ぜるタイプの粒剤を利用して防除してもよいでしょう。

アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。

シロタエギクの詳しい育て方

苗の選び方

節間が間のびしておらず、がっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。

植え付け・植え替え

ガーデニング
Vasyliuk/Shutterstock.com

一年を通してえ付けができます。花苗店などで苗を購入したら、早めに植え付けてください。

【地植え】

土づくりをしておいた場所に、根鉢よりも一回り大きな穴を掘って苗を植え付けます。複数の苗を植える場合は、約20cmの間隔を取っておきましょう。植え付けた後に、たっぷりと水やりします。

【鉢植え】

苗を単植するなら、鉢のサイズは、5〜6号鉢を準備します。

用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢に仮置きし、高さを決めたら、軽く根鉢をほぐして植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。

日常のお手入れ

ガーデニング
Renars Otto/Shutterstock.com

【つぼみの除去・花がら摘み】

シロタエギクは小さな黄色い花を咲かせますが、どちらかというとシルバーリーフの茎葉を主に観賞します。花を咲かせると株が消耗してしまうので、茎葉の観賞を重視するならば、つぼみがついたら早めに摘み取りましょう。

また、シロタエギクの花を楽しむなら、終わった花は、適宜摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まってしまうので注意しましょう。

剪定・切り戻し

草姿が乱れてきたら、適宜切り戻して株の若返りをはかります。草丈の半分くらいまでを目安に、深めにカットしましょう。梅雨前に行うと、株が蒸れやすくなるのを防ぎ、風通しよく管理することができます。

増やし方

種まき
Montana Isabella/Shutterstock.com

シロタエギクは、挿し芽と種まきで増やすことができます。

【挿し芽】

挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと、発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、シロタエギクは挿し芽で増やせます。

シロタエギクの挿し芽の適期は、4〜6月か9月下旬〜10月です。新しく伸びた茎を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を半分くらい切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。明るい日陰に置いて適宜水やりをしながら管理し、発根して十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。

【種まき】

種まきの適期は4〜5月か10月で、発芽適温は約20℃です。種まき用のトレイに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種子同士が重ならないようにばらまきし、種子が隠れる程度に土を薄くかけましょう。種子が流れ出すことがないように、トレイより一回り大きな容器に浅く水を張り、トレイをのせて底面から吸水させます。涼しい場所で乾燥しないように管理し、発芽を待ちます。

発芽したら、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。本葉が2〜3枚出始めたら、黒ポットに植え替えて育苗します。10日に1度を目安に液肥を与えると、生育がよくなります。本葉が5〜6枚つくまで管理し、ポットに根が回ってしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。

シロタエギクを寄せ植えするコツ

シロタエギク
Gardens by Design/Shutterstock.com

シロタエギクは常緑性のため、一年を通して美しい葉姿を楽しめます。寄せ植えなどでは、主役となる花の引き立て役として重宝し、主張しすぎずにどんな草花とも相性よくまとまります。寒さに強いため、特にパンジーやビオラ、ノースポールやガーデンシクラメンなどを使った冬の寄せ植えで大活躍。冬を彩る寄せ植えは、それぞれの草花の成長が春まで止まっているので、密に植え込んだほうが見栄えがよくなります。

シロタエギクで、寄せ植えや花壇の色合わせをもっと楽しもう

シロタエギク
Kristine Rad/Shutterstock.com

常緑性で、一年を通してカラーリーフプランツとして観賞できるシロタエギク。寒さには強いので、特に冬の花壇や寄せ植えなどで活躍します。調和役としてうまくまとめてくれるので、庭やベランダに1株はほしいもの。今年こそ、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。

【引き立て役】シルバーリーフが魅力!シロタエギクの特徴&育て方

Print Friendly, PDF & Email

連載・特集

GardenStoryを
フォローする

ビギナーさん向け!基本のHOW TO