いつもの一皿が変わる♪ ハーブたっぷり鶏肉と夏野菜のグリルを作ろう

毎日の献立に悩んだら…ハーブを加えてみるのはいかがでしょうか? ここでは、簡単にできる鶏肉と夏野菜のグリルを、ガーデンセラピーを学べる教室「花音の森」代表・堀久恵さんにご紹介いただきます。ハーブがあると、いつもの一皿がちょっとスペシャルになるから不思議です!
目次
ハーブの作用
「ハーブ」という言葉が日常的に使われるようになりましたが、意味をご存じですか? ハーブとは、生活に役立つ香りのある植物全般を指す言葉です。消化を促進する作用や、食欲を増進する作用、肌を引き締める作用など、それぞれのハーブは特有の成分を持っていて、私たちは、飲んだり食べたりと活用することで、ハーブの恩恵を取り入れることができるのです。
また、ハーブと聞くと、ローズマリーやミントなど、なんとなく海外からやってきた新しい植物…というイメージがありますが、古くから人類の近くに必ず植物があり、植物と共に繁栄してきた歴史もあります。
鶏肉料理に合うハーブの組み合わせは?
ハーブを料理に使うメリットは、肉類の持つ独特の生臭さを消して、おいしくしてくれること!

肉料理に向くハーブは、ローズマリー・セージ・タイム・バジル・パセリ・ミント類です。ですが、それでなければならない訳ではありません。好きな組み合わせを見つけることも、ハーブを使う楽しみの1つととらえ、いろいろ試してみてください。
その際のコツをいくつかご紹介しますね。
ハーブは少なくとも2種類は混ぜる
ハーブを混ぜるとすごく強烈な香りになりそうな印象がありますよね。ですが、ハーブは組み合わせることで、味に厚みや深みが生まれたり、お互いのとがった香りを消し合う、マスキング効果も期待できるんですよ。ですので、2種類以上を一緒に使うことがおすすめです。
葉を叩いて香りを嗅ぐ
まずは、1つずつ、ハーブの香りを確かめましょう。その際、摘んだ状態でそのままの枝を鼻に持ってくるとほのかに香る程度です。ハーブの芳香成分は葉の裏側にあり、カプセルのように包まれています。このカプセルを刺激することによって、ハーブの香りが立ちます。葉を1枚茎から取り外し、ちぎったり、叩いたりして、このハーブはこんな香りなのね、というのを確かめましょう。口に入れて噛んでみるのも○。
分量の調整をする
香りを確かめたら、次は量の調整をしましょう。香りを嗅いでみて、好きだと思ったハーブや、馴染みのあるハーブを多めにします。

この中で自分が好きだと思ったものを、多めにすると、失敗が少ないです。例えば、スペアミントとパセリが好きならこの2種類を選び、さらに、好きなほうを多めに、2:1や3:1など分量を調整します。ここは好みの問題もありますし、ハーブ自体の育て方・品質で香りの強さも変わります。ぜひいろいろ試してください。
採れたてフレッシュな生葉を使おう!
今回ご紹介しているハーブは、生で食べられます。わざわざ乾燥させる必要はありませんので、栽培しておくと便利に使えますよ。
ハーブを飲食する場合、注意してもらいたいことがあります。それは、各ハーブにより食べられる場所が変わること。花・種・葉など、それぞれのハーブによって食べられる部位が異なりますので、必ず調べてから使いましょう。
また、自然の恵みが詰まったハーブですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。
ハーブたっぷり鶏肉と夏野菜のグリルを作ろう
材料
◯鶏もも肉2枚
◯夏野菜(パプリカ・ズッキーニ・ナス・トマトなどお好きなものを)適量
◯ニンニク大1片
◯塩 適量
◯こしょう 適量
◯フレッシュハーブ(スペアミント・アップルミント・ローズマリー・フェンネル)20gほど
◯オリーブオイル 適量
作り方
1. 下準備としてオーブンを200度に予熱しておきます
2. 鶏もも肉をお好きなサイズにカットして、ビニール袋に入れます
3. 袋の中に、塩・こしょう・すりおろしたニンニク・フレッシュハーブを入れて、揉みこみます。1~2時間、冷蔵庫で寝かせましょう
4. 天板に鶏もも肉を重ならないように置いて、200度のオーブンで15分焼きます

その際、揉みこんだハーブも一緒に並べてください
5. 夏野菜を一口大にカットします
6. 鶏もも肉が焼けたら、天板を一度オーブンから取り出し、そのまま野菜を加えて、さらに10分焼きます

7. 塩・こしょう・オリーブオイルで味を調えて、完成!

お好みでフレッシュハーブソースをかけてもおいしいです。
ハーブソースのレシピはこちら→「お庭で採れたハーブ活用法♪ 万能ハーブソースと使い方レシピ」
ガーデンセラピーを楽しもう
焼きあがったら、オーブン皿のまま食卓へ。各々がお皿に盛りつけてみるのもおすすめ。見た目を意識して、おいしそうにお皿に乗せていくと、食欲も増す気がします。

飾り用にフレッシュハーブがあると、鮮やかな緑が加わって華やかになりますね。香りが強そうで心配かもしれませんが、ハーブは、こすったり叩いたりしなければ、香りはそこまでしません。
また、自分で育てたハーブや野菜を食べることは、『ガーデンセラピー』にもなります。ハーブに加え、ちょうど夏野菜の収穫期でもあり、ズッキーニとプチトマトは自分の庭でできたもの。なおさら、おいしさも、家族との会話や笑顔も増えますね。
忙しい毎日ですが、ちょっと余裕がある時は、食卓にガーデンセラピーエッセンスを加えるのもおすすめです! ご家族で楽しんでみてください。
Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)
花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/
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