おさだ・せつこ/ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。
長田節子 -ライター/エディター-の記事
-
ガーデン&ショップ
花の庭巡りならここ! 18世紀のフランス庭園を再現「河津バガテル公園」
まるで海外にいるかのようなフランススタイルのガーデン 2001年にオープンした「河津バガテル公園」には、3万㎡という広大な敷地に1,100品種6,000株のバラが植栽されたバラ園があります。周囲には人家や建物がなく、森林に囲まれているため野鳥のさえずる声が近く、まるで異国を訪れたような気分に。なぜならこの庭園は、フランスのパリ市にある「パリ・バガテル公園」の姉妹園で、フランススタイルの庭園を再現しているからです。 18世紀に貴族のためにつくられた庭園スタイルをそのまま継承し、トピアリーとバラを組み合わせて幾何学模様を取り入れたガーデン風景が広がります。フランスと日本では気候が異なりますが、四季や気温に恵まれた日本では本場フランスよりも華やかに花々が咲き競うと、現地からの評価も高いとか。日本にいながらにしてフランスの庭を満喫できると、年間2〜3万人が訪れ、リピーターが多いというのもうなずけます。観光ガーデンとして、カフェや土産物店も充実しているので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。 貴族が愛したフランスの庭を、日本で愛でる贅沢なひととき 「河津バガテル公園」のバラの見頃は、5月中旬〜6月末と10〜11月。春バラのフェスタ期間中は、5月12日からの土・日曜に専門スタッフによるガイドツアーを行っています。開園前の6:30〜7:00の早朝ツアーを開催し、咲き始めの濃い香りを楽しむイベントも開催されているので、ぜひご参加を! 写真は芝庭にぽっかり浮かぶような球体に刈り込んだトピアリーを中心に据え、その周囲に約1.2mの高さでロープを張り、低めにつるバラを仕立てたエリア。奥に見えるつるバラを絡ませたオベリスクは、園内に36基設けられ、高低の変化に富んだ景色をつくり出しています。 ツゲを低く刈り込んで小道を縁取り、スタンダード仕立てにしたバラや、つるバラを絡ませたオベリスクを配したコーナー。稜線の美しい山並みの借景と調和するように、高低差のバランスを計算したメリハリのある演出をしています。赤、ピンク、白に花色を絞った優美なカラーコーディネートで、あふれんばかりに咲く素晴らしい景観は、専門スタッフの高い技術があってこそ。大人の足で30分ほどで見回れる広さですが、ほとんどの来場者は時間をかけてじっくりとバラを愛で、眼福のひとときを過ごしています。 つるバラを仕立てたパーゴラの全長は、なんと約80m。花つきのよい品種を組み合わせ、白からピンク、赤、アプリコット色など、ダイナミックな色彩リレーを楽しめます。晴れた日は抜けるような青空とのコントラストも楽しめるので、ぜひ思い出に残るフォトジェニックなシーンを撮影しましょう! 奥に見えるモニュメントは、パリ・バガテル公園にある「皇居のキオスク」を忠実に再現した建物で、「河津バガテル公園」のシンボリックな存在。小高い場所にあるので、シンメトリーにデザインされたバラ園を一望できるビュースポットとして人気です。キオスクの中にはベンチがあるので、休憩がてらしばらく座って眺めを楽しむのがオススメ。ただし、持ち込みできるのはペットボトルなどの飲料品のみです。ペット同伴はOKですが、リードをつけたり、糞の後始末をきちんとしたりといったマナーは守りましょう。 バラテイストのジュースやソフトクリームが人気のカフェでひと休みを 園内にはカフェが2店舗あります。写真は「河津バガテル公園」直営のカフェで、開園と同時にオープン、ラストオーダーは16時。客席は室内とテラスとで合計54席、テラス席はペット同伴OKです。軽食はバガテルカツサンド500円、エビピラフ、カレーピラフ各700円など、ドリンクはコーヒー、紅茶、アップルティー各400円、グラスワイン600円、ビール700円などがあります。 特に人気の高いメニューは、バラの香りが楽しめるバラソフトクリーム380円(左写真)とバラジュース500円、スパークリングローズ500円(右写真)です。 調香体験コーナーやバラ講習会も開催! 土産物店も充実の品揃え 「河津バガテル公園」では、調香体験コーナーも設けています。バラの香りに含まれる7種の香料を混ぜ合わせて、オリジナルフレグランスをつくります。体験時間は1回約30分で、10㎖で1,000円、20㎖で1,600円。通年行っており、予約なしで参加できます。 また、シュートの管理や病害虫対策、冬の剪定法など、バラの管理に関する講習会を、毎週土・日曜の11時から開催しています。1回完結スタイルの内容で約30分、無料なので、ぜひご参加ください。 園内にある土産物店の品揃えは、充実したラインナップ。バラジャムやローズヒップティー、バラ石鹸、バラをモチーフにしたハンカチなど200〜400種の雑貨類が揃い、お買い物を楽しめます。右の写真は、バラの香りが楽しめるオリジナルのバスパウダー200円。バラ苗も100品種以上を揃えており、価格帯は新苗が1,000円〜、大苗が2,800円〜です。
-
ガーデン&ショップ
花の庭巡りならここ! 世界最大級のローズガーデンを堪能「ぎふワールド・ローズガーデン(旧 花フェスタ記念公園)」
世界最大級のローズガーデン「ぎふワールド・ローズガーデン」 「ぎふワールド・ローズガーデン(旧 花フェスタ記念公園)」は、花の博覧会「花フェスタ’95ぎふ」の会場を岐阜県が再整備してオープンした、県営の都市公園です。岐阜県はバラの産地であることから、特にバラに特化した植栽が特徴。なんと原種からオールドローズ、最新品種まで、約7,000品種30,000株のバラが植えられた、世界最大級のバラ園を展開しています。ほかにバラの歴史にふれる「花のミュージアム」、季節ごとにガーデンショーを展開する大温室「花の地球館」、園内を一望できる高さ45mの「花のタワー」、屋外イベントホール「プリンセスホール雅」なども併設する、充実した「バラと花のテーマパーク」です。 バラの品種コレクションは日本一! バラの博物館へようこそ 「花フェスタ記念公園」は、ナゴヤドームおよそ17個分(80.7ヘクタール)にも及ぶ広大な敷地で、見どころは多岐にわたっているため、一日かけてじっくり見て回る心づもりで出かけたほうがよさそうです。 バラ園は、日本、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランスと国ごとに作出された品種をカテゴライズして植栽した「世界のバラ園」のほか、17のテーマからなる「バラのテーマガーデン」の2カ所に設けられています。写真は「バラのテーマガーデン」内にある、イタリア風のテラスガーデン。傾斜を利用して、球体や方形に仕立てたトピアリーとバラの組み合わせで段々畑のように整備され、その中の通路を自由に散策できます。 バラのテーマガーデン内にある、「水のコリドール(回廊)」。中心に配された水路の両脇には、人の顔の高さくらいに樹高を抑えたスタンダード仕立ての‘アイスバーグ’が2列に植栽され、ピュアホワイトの花色で清楚に彩ります。 写真は「育種家のバラ園」。バラの品種を作出するナーセリーは、デルバール、ギヨー、メイアン、京成バラ園芸、タンタウなどが有名ですが、それらのブランドローズをナーセリーごとに分類したエリア。バラのアーチも通り抜けでき、その芳香を楽しめます。アーチに絡む淡いピンクのバラは‘ロココ’、オレンジのバラは‘バロック’。 「バラのテーマガーデン」の中でも一番面積の広い「フォーマルガーデン」。展望台から見ると、中央のスクエア状の水路を中心に、バラやトピアリーの植栽で幾何学模様が描かれているのが分かります。バラは1品種1株ずつ植えられており、多様なバラが見られるので、遠くからでも近くからでも楽しめる構成です。 白花一色でまとめられた「ホワイトローズガーデン」。幅372㎝、高さ248㎝のアイアン製の円柱アーチには‘テストラデスモンド’が仕立てられ、たわわに咲き誇ってダイナミックな景色をつくり出します。園内のシンボリックな存在で、フォトスポットとして大人気です。 「ニューローズガーデン」は、最新品種が見られるスポット。どこよりも早く一般披露されるので、株姿や花色、香りを実際に確認でき、バラのトレンドが見てとれます。特にバラ愛好家が、新しい品種をいち早く見ようと楽しみに訪れるガーデンだとか。赤いシュラブのバラは‘ペイズリーアビー’、その上の白いつるバラは‘スノーストーム’、ピンクのシュラブは‘デスデモーナ’、その隣の白のシュラブは‘ジ・エンシェント・マリナー’。 広すぎる園内に歩き疲れたら、「花ポッポ」に乗って楽に移動! 敷地が大変広いので、園内の移動手段として「花ポッポ」が運行しています(200円)。東ゲートと西ゲートを数箇所の停留所を経て結ぶ汽車姿のバスで、歩くくらいのスピードで走行するため、園内の景色を座って眺めるのにもオススメ。ハイシーズンでは30分に1本のペースで、2台のバスが運行しています。 インスタ映えするカフェや雑貨店、バラ専門店などにも足を運ぼう 園内には、バラ苗専門店や雑貨店などのショップが5店舗あります。なかでも「shop&café THE GARDEN」は2017年秋にオープンしたばかりで、インスタ映えするスイーツやおしゃれなガーデニング雑貨、バラ関連アイテムなどが充実しています。営業時間は9:00〜17:00で、ラストオーダーは、フードメニューが閉園の1時間前、カフェメニューが閉園の30分前です。 写真右は、バラのアイスクリームやハーブを使い、カップ咲きのピンクローズをイメージして盛りつけられた、フォトジェニックな「ラブローズパフェ」(900円・税別)。 フードメニューのオススメは、本格インドカレー タンドリーチキントッピング(1,231円・税別)。スパイシーな柔らかチキンが、どっかりと鎮座! バラや花にちなんだ雑貨コーナーの一角。上段はロージーリングスのアプリコットローズのディフューザー(10,000円・税別)、下段はふんわりと香りが広がるボタニカル ワックスサシェ(2個入り4,000円・税別)。いずれも程よい香りで、ギフトにもオススメ。 写真右は、口の中にほのかなバラの香りが漂うブルガリアン スパークロゼ(200ml)。ダマスクローズエキス(無農薬)+ヒアルロン酸美容サポート成分が配合されています (450円・税別)。
-
暮らし
知ってる? 春を告げる野鳥、ウグイスとメジロの違い
遊ぶようにチョコチョコと小枝をわたる、黄緑色の小さな鳥 Photo/Keith Tarrier/Shutterstock.com 「あ、そうそう、この鳥がウグイスだ!」とピンときた方がいるのでは? いいえ、これはメジロ。目の周りに白い縁取りが入るので、その名がつきました。体長は10〜12㎝くらいで、丸みを帯びたふっくらとした愛らしい姿をしています。この鮮やかな黄緑色の姿を見て、ウグイスと間違える方も多いようですね。 メジロは、森林のほか市街地の公園などでもよく見られる身近な野鳥です。花の蜜を好むため、春先になるとよく目にとまるようになり、「チーヨ、チーヨ」 とさえずる姿は、なんとも微笑ましいもの。あまり人の気配に敏感になりすぎず、花を目当てに庭先に現れることも多いので、ウグイス同様、春を告げる鳥として愛される存在です。 美声の持ち主のウグイスは、意外に地味スタイル!? Photo/yasuo inoue/Shutterstock.com さて、ウグイスの写真は、これが正解です。イメージしていたよりも意外に地味だと思う方も多いのでは? 実のところ、ウグイスは灰色がかった渋いグリーンで、15㎝くらいの野鳥です。「ホ〜ホケキョ!」と冴え渡る声から、人間側としてはとても親しみを感じる野鳥ですが、ウグイス側では、さにあらず。 人家の近くにいたとしても林や藪の中に生息しており、警戒心が強いので、めったに庭先に現れることはありません。餌も、花の蜜を好むメジロの雅び派とは違い、主に昆虫を食す野趣派。緑色の姿をイメージしがちなウグイスですが、あまり人目につかないところにいるので、実際に見たことのある方は少ないのではないでしょうか。 さて、ウグイス色とはどんな色? 左から鶯色、鶯茶、現代人がイメージしがちな鶯色。 ウグイスの姿を黄緑だとイメージする原因は、冒頭の花札に描かれた「梅に鶯」や食欲をそそる色調の「うぐいす餡」にもあるでしょう。しかし、日本の伝統色の「鶯色」は実際のウグイスの羽根に近い色をしていますし、江戸時代に女性の着物に流行った「鶯茶」も実際のウグイスの姿を知らなければ、この名はつかなかったはず。ですから、古人はウグイスの羽根色をしっかり認識していたと考えられます。もしかしたら、自然から遠ざかって野鳥の姿に目をとめなくなってしまった現代人が、声の美しいウグイスと、梅の枝にとまるのをよく見かけるグリーンのメジロをミックスさせて、理想の春の鳥を生んだのかもしれませんね。 春を告げる野鳥を庭に招こう! Photo/ MI7/Shutterstock.com ウグイスは警戒心が強く、昆虫が主食のため庭に呼ぶにはハードルが高いので、メジロにターゲットを絞って庭に呼ぶ仕掛けをつくってはいかがでしょう。 メジロは花の蜜を好むので、ツバキやウメ、サクラを庭に植えると、花が咲いた頃に頻繁に現れるようになります。甘いものが大好きなので、輪切りにしたミカンを枝に挿しておいても、好んでついばみます。混み合う意味を表す「目白押し」の語源にもなっているように、メジロは複数で行動するのが特徴的。 餌場として認識されるようになれば、数羽で一緒に現れて枝を飛び回る愛らしい姿を楽しめます。ただし、メジロも生き物ですから、食べもすれば、もちろん排泄もします。もし彼らが落とし物をしても、大目に見てあげてくださいね。
-
ガーデン&ショップ
花の庭巡りならここ! 四季を通して楽しめる観光ガーデン「花と緑と食のテーマパーク なばなの里」
一日たっぷり遊べる観光ガーデン「花と緑と食のテーマパーク なばなの里」 「花と緑と食のテーマパーク なばなの里」は、リゾートホテルや温泉施設、遊園地などを持つ「ナガシマリゾート」が運営する観光ガーデン。四季折々に花々が咲き誇る景色が広がり、1998年のオープン以来、多くのリピーターが訪れる癒やしのスポットです。里内には、地ビール園をはじめとする8つのレストランや売店、国内最大級の温室、温泉施設も併設。一日たっぷり時間をかけて過ごすのがオススメです。入場の際には、里内で使える1,000円分の金券がついているので、ぜひレジャーを楽しみましょう! 一年を通して花であふれるテーマパークへ出かけよう! 「なばなの里」は約30万㎡という広大な敷地で、里内を一周するには大人の足でゆっくり歩いて約1時間ほど。春の「花まつり」は2月から始まり、しだれ梅約330本、梅(紅梅、白梅)約150本が開花、まだ冬の名残りのあるなか、一足早く春の到来を実感できます。写真は桜の中でも早咲きの河津桜で、3月上旬〜下旬が見頃。約300本が植栽された花街道をそぞろ歩きしながら、少し早い花見を楽しみましょう。3月下旬〜4月下旬には、チューリップが満開となり、約4万3,000㎡の花ひろばが、カラフルな絨毯のような景色をつくり出します。 5月上旬〜6月下旬は、バラが主役となって里内を彩る季節。約800品種4,000本のバラが出迎えてくれます。通路側には香りの強いバラが植栽されているので、品種ごとに異なる馥郁とした香り比べを楽しみましょう。イングリッシュローズやオールドローズなど、人気のバラがアーチやオベリスクなどに絡み、全方位から見て楽しめる仕立て方が目を引きます。 6月上旬〜7月初旬は、アジサイ約7万株とハナショウブ8,000株が咲き競う季節。奥の展望台に上がれば、約2万6,000㎡の敷地一面が紫〜ブルーに染まる全景を見渡せ、その壮大な景色を楽しめます。 9月中旬〜11月上旬はコスモスの季節。タネ播きの時期をずらして開花調整し、長い期間満開の様子を楽しめるよう工夫しているそうです。ピンクの濃淡&白のコスモスでつくる花の絨毯の色が見どころの一つ。爛漫と咲き乱れる花畑で、フォトジェニックなシーンを写真に収めることができそうです。さらに季節が進んで10月上旬〜11月下旬には、約200種3万2,000本のダリアが見頃を迎えます。 紅葉の見頃は毎年11月下旬から。フォトスポットは「鏡池」と名づけられた池周辺です。周囲にぐるりとモミジなどを植栽して囲い込んでつくられた、逆さ紅葉が水鏡に映し出される景色は圧巻。夜はライトアップされるので、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。この水鏡を維持するために、スタッフが池の落ち葉拾いなどに励むそうで、行き届いたメンテナンスあっての絶景です。 イルミネーションや温室のベゴニアガーデンも見どころ 10月中旬〜5月初旬は、国内最大級のイルミネーションが楽しめます。写真はシンボルツリーの約20mのヒマラヤスギが、毎年色を変えてイルミネーションで照らし出される様子。里内にはさまざまなイルミネーションが施され、約5,200人の夜景鑑賞士が厳選する「イルミネーションランキング」では、3年連続第1位を獲得するクオリティーの高さを誇ります。毎年テーマを設けており、2017-2018年は「くまもとだモン!」〜くまモンのふるさと紀行〜と題した、熊本の復興応援企画。高さ約30m、幅約150mのスケールで躍動感あふれるイルミネーションが彩る大パノラマを楽しめます。 写真は、アンデスの花園「ベゴニアガーデン」。約9,000㎡の温室に、世界各地から集められた球根ベゴニア、木立ベゴニアなど約600種1万2,000株を展示しています。天井からは豪華なハンギングが下がり、花のパラダイスさながら。年中15〜25℃に保って調光することにより、冬でもたくさんのベゴニアが咲くように管理されています。ベゴニアガーデンの奥はカフェスペースがあるので、花景色を楽しみながらの休憩もいいですね。 レストランやカフェは8店舗! 土産物を扱うショップも充実の品揃え 里内には8店舗のレストランが点在しています。写真の「カフェ・ラ・テラス」のオープンは9:00〜21:00(季節によって22:00、ラストオーダーは30分前まで)で、コーヒー、紅茶(各480円)、ソフトドリンク(450円〜)のほか、ミックスサンドイッチ(780円)、アイスクリーム、シャーベット(各450円〜)などもオーダーできます。オススメは里内にある「テン・ツー・ファイブ」で毎日焼き上げる手作りのケーキ(各種430円)。また、季節限定メニューもあります。 また、里内にはパン屋さん「テン・ツー・ファイブ」があり、ここで購入したパンを里内で飲食してもOK。アウトドアの季節には、景色を見ながら外で腹ごしらえするのもよさそうです。人気はメガメロンパン(600円)で、直径約25㎝もあり、大きい分中はふんわり、表面はサクッとした食感がおいしいと評判。1日数量限定で焼かれるレアアイテムです。 土産物売り場の「村の市」では、雑貨や食品など地元の名産品がバラエティー豊かに陳列されています。ほかにもビールサーバーから注がれる長島地ビールや、揚げたてのコロッケ、さつまあげの「うま天」などが販売され、休憩スペースで味比べを楽しむのもオツなものです! Information なばなの里 所在地:三重県桑名市長島町駒江漆畑270 Tel. 0594-41-0787 http://www.nagashima-onsen.co.jp アクセス:名古屋・名鉄バスセンター「長島温泉」行きバスにて約40分「なばなの里」下車すぐ。 JR・近鉄桑名駅下車 三重交通「なばなの里」行き直通バスにて20分(イルミネーション期間中は運休) JR・近鉄長島駅下車 三重交通「なばなの里」行き直通バスにて20分(イルミネーション期間中のみ運行) 東名阪自動車道「長島IC」より、県道7号線を南下、約10分 伊勢湾岸自動車道「湾岸長島IC」より、県道7号線を北上、約15分 オープン期間:通年(各季節、イベントにより異なる). 定休日:メンテナンスのため毎年7月上旬頃、5日間の休業日あり 営業時間:9:00〜21:00、9:00〜22:00(イルミネーション期間中の特定日など) 入園料:小学生以上2,300円(イルミネーション期間中、里内で使える1,000円分の金券つき) ※時期によって異なります Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが、醍醐味ですね。https://twitter.com/passion_oranges/
-
ガーデン&ショップ
花の庭巡りならここ!府民に愛される遊園地・大阪「ひらかたパーク」
大阪府民に愛されている遊園地「ひらかたパーク」内には、見応えのあるバラ園が併設されています。1955年に本格的なバラ園として開設され、まだ一般的ではなかった珍しいバラを数々植栽。「東洋一の大バラ園」とうたわれ、国内のバラ園の先駆けとなりました。 2000年には「ローズガーデン」として大幅にリニューアルされ、現在は600品種4,000株のバラが見られます。観覧車やジェットコースターなど遊園地内らしい借景もあいまって、楽しいレジャー気分を満喫できます。 「ひらかたパーク」内の「ローズガーデン」は、4つのエリアから構成されています。品種改良が進み、現在最も多く栽培されているバラを集めた「モダンローズガーデン」、品種改良の進む前からヨーロッパの王侯貴族の間で親しまれていたバラを集めた「オールドローズガーデン」、イングリッシュローズと季節の草花や宿根草を混植した「イングリッシュローズガーデン」、半つる性のバラを中心に野趣あふれる風景が見られる「シュラブローズガーデン」です。 特に「モダンローズガーデン」には、話題になったバラ、日本の皇族や海外の王族の名前がつけられたバラ、さまざまな香りが間近で楽しめるバラなどのエリアがあり、訪れる人の興味を引く植栽が見られます。また、2017年には日本のバラ育種家たちが作出したバラを集めたコーナーが新設されました。近年は、日本人ならではの感性で作出されたバラの人気が高まっており、品種のトレンドがうかがえる植栽の工夫も見どころです。 写真は、バラのトンネルをくぐった先の、愛のキューピッドが立つ「愛の神殿」。「ローズガーデン」内にはフォトジェニックなスポットがいくつも用意されています。 「ローズガーデン」の見頃は5月中旬〜6月上旬と10月中旬〜11月下旬です。特に4月末〜6月上旬には、毎年「ローズフェスティバル」が開催され、バラにまつわるイベントを多数行っています。2017年には、バラが最も美しい早朝に観賞できる「ローズガーデン早朝散策デー」を初開催し、100名限定で開場。多数のバラ愛好家が訪れ、ゆっくりと香りや花姿を楽しんでいました。訪れた人からは「バラの樹高が抑えられているので、きれいな花がよく見える」との声が聞かれました。(2018年以降の早朝散策デーは開催未定のため、お問い合わせを) 遊園地ならではの演出も魅力の一つ。写真左の「ノームトレイン」は、車掌が周辺のアトラクションやローズガーデンについて説明しながら回る汽車(列車)で、1周を約5分で巡ります。写真右の「ファンタジークルーズ」は可愛いボートで水路をゆっくりと回遊。いずれも15歳以上の保護者と同伴の場合、0歳から乗車できます。また、イルミネーションイベント時は、走路や水路などがイルミネーションで輝きます。 写真左のように、メリーゴーラウンドを背景に、遊園地ならではのメルヘンチックな写真が撮れるのも魅力。ローズガーデンでは、アーチやオベリスクを配した立体的な演出が、そこかしこに見られます。オベリスクに仕立てているのは‘羽衣’で、手前のピンクのバラは‘ディオルサン’。右の写真の可憐なバラは‘コンテス ドゥ セギュール’。四季咲きなので年中よく咲いています。 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/
-
果樹
イチジクの育て方&おすすめ品種 完熟果実を自家採取
家庭で育てて完熟を味わいたいイチジク イチジクは傷みやすいフルーツの一つで、栽培農家では早めに収穫して出荷するため、完熟果はほとんど青果店には出回りません。したがって家庭で育てて完熟させた果実を収穫すれば、本来の甘くてコクのある味わいを存分に楽しめるというわけです。糖度が高いので、冷やして食べればそのままデザートになりますし、白ワインやシャンパンとの相性も抜群。もちろんジャムやケーキ、タルトなどのスイーツにも利用できます。食べきれないほどたくさん実ったら、皮をむいて冷凍保存すれば、約1カ月は好きなときに食べられます。 果樹栽培では、苗木の植えつけから収穫まで3〜4年かかることが多いのですが、イチジクの場合は植えつけから1〜2年で収穫できるのが、初心者にオススメする理由です。加えて、コンテナ栽培でコンパクトに育てることができ、8号以上の鉢に植えつければ、たわわに実ります。 販売されている苗には、まだ幼い素掘り苗やポット苗、充実した鉢苗があります。素掘り苗やポット苗は価格が抑えられるものの、植えつけてから実がつくまでは2年程度育成期間が必要と考えてください。鉢苗は値段が上がりますが、生産農場で管理し良い株に成長させてから出荷され、翌シーズンには収穫が期待できます。大株に仕立てるまでの管理の手間を省けるので、手軽に収穫を楽しみたいビギナー向きです。 イチジクは、写真のように主枝を左右水平方向に伸ばし、その主枝から果実がつく枝を垂直方向に伸ばす仕立て方もできます。壁際に配置すれば、よりコンパクトにまとめられるので、ベランダなどの狭い場所での栽培にオススメ。樹高を低く抑えられ、果実の揃いもよくなります。 見た目で選ぶ! イチジクのカラー別品種エトセトラ イチジクはカラフルなフルーツで、品種によって様々な色の果実が揃います。葉の形も愛らしいので、ガーデンのシンボルツリーとしても十分目を引く存在になります。近年は品種改良が進んで、いずれも甘くて風味豊かな品種ばかりが出回っているので、見た目で選ぶのも一案です。 庭に個性を放つ果実 ゼブラ・スイート グリーン×ホワイトのストライプ柄が目を引く、オシャレ度ナンバーワンの品種です。果肉は赤く、甘み、酸味のバランスがとれていて美味。収穫が近づくとゼブラ柄が薄くなってくるので、わかりやすいのもうれしいところです。果実は40〜50g、収穫時期は8月下旬〜10月下旬。 黒みを帯びた果実がインパクトを与える ネグロ・ラルゴ 黒みがかった小ぶりの果実がたわわに実った景色は、ガーデンのスタイリッシュなアクセントになること間違いありません。果肉は赤紫色で品質がよく、裂果しないので扱いやすいといえます。果実は40〜50g、収穫時期は8月下旬〜10月下旬。 みずみずしいグリーンの果実 コナドリア 黄緑色の果皮が目に鮮やかで、明るいトーンでガーデンの草花たちと調和します。果肉は赤紫色で、果皮とのコントラストも素敵。さっぱりとした味わいで、甘みと酸味のバランスがほどよく取れています。果実は50〜100g、収穫は8月中旬〜9月下旬。 シックなワインレッドの果実 セレスト 小さめのワインレッドの果実がたくさんつく、葉のグリーンとの対比が美しい品種です。果肉も淡い紫色で、果皮が薄く、特に甘みが強くて粘りもあります。凍らせてそのまま食べても美味。寒さに強い長所もあります。果実は15〜25g、収穫時期は8月下旬〜10月上旬。 デリシャスな品種 ネグローネ 見た目よりも味を重視するなら、味と香りのバランスが素晴らしい人気品種を。果肉は淡い紫色で、肉質にやや粘り気があり、甘くて酸味も含んでジューシー。つややかな黒みを帯びた小さめの果実は、ガーデンに個性をもたらします。果実は20〜30g、収穫時期は9月上旬〜10月下旬。 多種多様な果樹苗木を販売 LA FRUTA(山陽農園) 揃わないフルーツはないほど多様な果樹苗を生産。特にイチジクの取り扱い品種は豊富です。園主の大森直樹さんは、NHK「趣味の園芸」講師として長年出演するほか、果樹関連の著書を多数著すなど果樹栽培の指導・普及を行っています。果樹苗は、インターネット販売もしています。http://www.la-fruta.jpTel.086-955-3681岡山県赤磐市五日市215