おさだ・せつこ/ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。
長田節子 -ライター/エディター-の記事
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花の庭巡りならここ! 数多のばらコレクションを誇る「敷島公園門倉テクノばら園」
懐かしくもあり、目新しくもある華やかな昭和レトロのばら園 利根川と広瀬川に挟まれたエリアにつくられた、群馬県のシンボリックな存在「敷島公園」。その一角に、「敷島公園門倉テクノばら園」があります。1971年に開園した歴史あるばら園で、2008年春に開催された「第25回全国都市緑化ぐんまフェア」の主会場の1つとして全面的に再整備され、リニューアルオープンしました。その広さは約4.5ヘクタールで、大人がゆっくり歩いて1時間ほどかかる規模です。 このばら園のコンセプトは、「昭和レトロのばら園」。周囲より低く掘り下げて造成されたサンクンガーデン(沈床式庭園)スタイルで、見下ろしたり見上げたりできる高低差を利用したダイナミックな景観を楽しめます。また、植栽は左右対称の整形式花壇を採用しており、こちらも昭和に流行したスタイルで、懐かしさを感じる方もいれば、目新しく感じる方もいるようです。 「敷島公園門倉テクノばら園」では、約600種7,000株のばらが植栽されています。それぞれにテーマを設けた植栽コーナーがあり、「オールドローズ」「フランス・その他欧米のばら」「日本・ドイツのばら」「イギリス・ニュージーランドのばら」「アメリカのばら」「モダンローズ」「イングリッシュローズ」「香りのガーデン」のエリアに分けられています。また、世界バラ会議で選出された「殿堂入りのバラ」を全種(モダンローズ18種、オールドローズ13種)植栽しているのも見どころ。これまで3〜10万以上もの品種が作出されている中から選ばれた、ハイエンドなばらの美しさを堪能しましょう。 「敷島公園門倉テクノばら園」の見頃は、春が5月中旬〜6月上旬、秋が10月中旬〜11月上旬です。それぞれ「春のばら園まつり」、「秋のバラフェスタ」が開催され、ばら苗やグッズの販売、園内のガイドツアー、夜のライトアップほか、さまざまなイベントで楽しく賑わいます。ぜひ足を運んではいかがでしょうか。 全方位から見て美しいシーンの連続約600本のスタンダード仕立ては圧巻 モダンローズコーナーで咲く深紅のばらは、フランス生まれの‘ラ・マルセイエーズ’。半剣弁高芯の端正な佇まいが目を引きます。奥に見えるガゼボは休憩スポットで、園内に3カ所設置されています。外観デザインが美しく、背景に入れると素敵な写真が撮れそうです。 園内には、スタンダード仕立てのばらが約600本列植され、立体感のある演出が楽しめます。要所ごとに、ばらのトンネルやアーチ、ポール仕立て、フェンス仕立てがしつらえてあり、メリハリの効いた景観を楽しめます。手前で咲いている白いばらは、第6回の世界バラ会議で殿堂入りした‘アイスバーグ’です。 ぜひ立ち寄って記念撮影を!写真映えするスポットが盛りだくさん 正面広場の芝生前に設置されているハート形のオブジェには、ピンクのつるばら‘マダム・ピエール・オジェ’を仕立てています。ベビーピンクでコロンとした丸みのある咲き姿が愛らしいばらで、芳醇な香りも魅力です。SNS映えするスポットとして、来園者の多くが記念撮影を楽しみます。 モダンローズコーナーに置かれている彫像は、分部順治氏制作の「ばらの精」。周囲には、アメリカで作出された品種が多数植栽されており、カラフルなばらの競演が見られます。 前橋市のオリジナルローズに注目!春と秋のイベント期間にはライトアップも 「敷島公園門倉テクノばら園」では、前橋市のオリジナル品種‘あかぎの輝き’を見ることができます。平成20年開催の「全国都市緑化ぐんまフェア」を記念して作出され、名称も公募によって決まりました。開花が進むにつれて、黄→オレンジ→赤へと移ろう花色が特徴です。 例年、「春のばら園まつり」と「秋のバラフェスタ」のイベント期間には、日没から20:30までライトアップをしています。黄昏時から夕闇に包まれるまで、刻々と光が変化していく中でのばらの表情も、また美しいもの。ライトアップ時の散策も、感動のひとときとなることでしょう。
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花の庭巡りならここ! 面で魅せる圧巻の花畑「那須フラワーワールド」
雄大な那須連山を背景にダイナミックな花畑が広がる 栃木県北部、那須岳の南側山麓に広がる那須高原は、温泉郷で知られるほか、牧場やキャンプ場、動物園などのレジャー施設、ゴルフ場やスキー場などのスポーツ施設なども充実し、日本有数のレジャースポットとなっています。「那須フラワーワールド」は、この那須高原に2007年にオープンした観光ガーデン。広さは約5ヘクタール、大人がゆっくり歩いて1時間ほど散策を楽しめます。 「那須フラワーワールド」は標高の高い高原地帯のため、夏は避暑地として利用されるエリアにあります。代表の和知 徹さんは、「夏に少しでも涼しく、また風を感じられるように、観光ガーデンとしてこの地を選んだ」といい、コンセプトは、「シンプルでありながら、力強く美しい庭」としました。広い敷地を生かして、季節ごとに花の種類を絞って群植し、カーペットのように魅せる演出です。雄大な那須連山を背景に広がる花畑は、圧巻のシーンを楽しめるとして、年間に6万5,000人以上の観光客が訪れます。 このダイナミックな花畑は、ストライプ状にシンプルにゾーニングした植栽で、季節によって異なるカラフルな景色が広がります。これは植栽や施肥などの管理のしやすさも考慮し、いつ訪れても手入れの行き届いた花のカーペットが楽しめるようにデザインされたものです。 「那須フラワーワールド」では開花リレーも見事で、庭の景色は少しずつ変化していきます。春はチューリップからスタートし、ネモフィラ→アイスランドポピー→ルピナス→ヘメロカリス→ケイトウ、サルビアへとバトンタッチ。いずれの季節も、昼と夜の温度差が大きい高原地ならではの冴えた花色に目を奪われます。一年を通してリピーターも多い「那須フラワーワールド」に、ぜひ訪れてみてください。 春はチューリップから始まり、ネモフィラ、アイスランドポピーにつながる 那須高原の青い空によく映えるネモフィラの見頃は、5月中旬〜6月中旬。1万5,000㎡に約15万株を植栽しています。園内への飲食の持ち込みは可能なので、この景色を見ながらお弁当やデザートをほおばるのもいいですね。 アイスランドポピーの見頃も同時期の5月中旬〜6月中旬。1万5,000㎡に黄、オレンジ、白のポピーを5万株植栽しています。背景には左から黒尾谷、南月山、茶臼岳、剣が峰、朝日岳の美しい稜線が。 初夏はルピナス、夏はユリそして夏から秋のケイトウへ ルピナスの見頃は5月中旬〜6月中旬。1万㎡に約3万株が植栽されています。長い花穂を立ち上げて、色とりどりのルピナスがダイナミックに咲く光景は必見です。園内ではリードをつけていれば、ペット同伴もOK。花見をしながらの散歩を楽しんではいかがでしょうか。 7月になると、ユリが見頃に。1万㎡に2万株のユリが植栽されています。避暑地ならではの涼やかにわたる風を感じながら、ストライプ状のユリの群植を堪能できます。 ケイトウの見頃は、9〜10月で、3万㎡に約25万株が植栽されています。発色の美しい赤やオレンジの花に整然と埋め尽くされる雄大な景色には、感動のため息がこぼれます。 飲食の持ち込みOK売店のある休憩所でひと休みはいかが 天井の高い休憩所からは、ガーデンの遠景を楽しめます。売店が隣接しており、飲み物やソフトクリーム、ピザなどを販売。飲食の持ち込みも可能です。散策を楽しんで歩き疲れたら、ここでゆっくり軽食やお茶を。 Information 那須フラワーワールド 所在地:栃木県那須郡那須町大字豊原丙5341-1TEL:0287-77-0400ホームページ:http://www.flower-world.netアクセス:公共交通機関/JR那須塩原西口から車で約60分、またはJR黒磯駅西口から車で約50分車/東北自動車道那須I.C.から県道17号線北進、広谷地交差点右折、県道68号線経由約40分、または那須高原S.A.から国道4号線、県道305号線経由約24分オープン期間:4月下旬〜10月下旬(降霜まで)休園日:無休営業時間:9:00〜17:00料金:大人 500〜1,000円(シーズンによって異なる)、中高生300円、小学生200円駐車場/300台、無料
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花の庭巡りならここ! 九州を代表するバラの名園「かのやばら園」
温暖な気候の下でのびのびと育つバラのダイナミックな咲き姿を楽しめる 1993年にオープンした「かのやばら園」は、約1万㎡の敷地からスタートし、リニューアルを重ねて、現在は8万㎡にまで発展。近年では、2023年にリニューアルオープンし、大人がくまなく散策して1時間30分ほどかかる規模となっています。 「かのやばら園」は、鹿児島県東部の大隅半島に位置する鹿屋市が、魅力的な観光拠点を目指し、1992年にバラ園の整備をスタート。傾斜地を生かして色とりどりのバラを植栽し、日本最大級のつるバラのトンネルなど、多数の見どころを設けています。現在では約1,500種3万5,000株のバラが開花し、煙るように咲く圧巻のシーンは必見です。 幅4.5m、高さ3.5mの大きなアーチには、‘ポールズヒマラヤンムスク’が豪華に咲く。ポールに仕立てているのは‘玉鬘’。 「かのやばら園」には9つのテーマガーデンがあります。 1.香りのよいバラを集めた「香りのガーデン」2.童話などにちなんだ名前のバラを植栽した「フェアリーガーデン」3.イギリスのナーセリー、デビッド・オースチン・ロージズの品種をコレクションした「イングリッシュローズガーデン」4.主に1867年以前に生まれたバラが見られる「オールドローズガーデン」5.世界各国のバラを集合させた「世界のばら園」6.それぞれ苗木のオーナーが存在する「オーナーガーデン」7.貴族や王族の名前が付けられた「ロイヤルガーデン」8.友好協定を結んだ横浜イングリッシュガーデンのガーデナーである河合伸志さんがデザイン監修した「横浜イングリッシュガーデン友好ガーデン」9.区画ごとにさまざまなカラーコーディネートで植栽した「カラーガーデン」 春は4月下旬〜6月上旬、秋は10月下旬〜11月に見頃となります。この期間は、毎年「かのやばら祭り」が開催され、さまざまなイベントを楽しめますよ! アジサイは、300種2,000株を植栽。5月中旬〜7月上旬が見頃で、時期によってはバラとのコラボも見られる。写真はアジサイ‘ゼブラフラミンゴ’、 ‘ノーブルブルー’と赤バラ‘岳の夢’。 また「かのやばら園」では、南九州の暖地で元気に咲く品種を選んでいるのも特筆すべきでしょう。近年の温暖化によって、暖地でのバラ栽培に難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。バラのみならず、開花期の揃う宿根草や一年草を組み合わせたトータルコーディネートは、植栽のヒントになるはずです。バラの栽培教室も行っているので、利用してみるのもいいですね。 「かのやばら園」では、バラの開花期以外にも四季を通して花々の開花リレーを楽しむことができます。春はスイセンから始まり、パンジー・ビオラ→クリスマスローズ→アジサイ→サンパチェンス→ヒマワリ→コスモスへ。毎年8〜10万人が訪れ、リピーターも多い観光ガーデンに、足を運んではいかがでしょうか。 フォトジェニックな写真を撮れるバラコーナーがいっぱい! 「かのやばら園」では、「恋人の聖地」に認定されている「ローズチャペル」や、借景の美しい展望デッキのほか、随所に記念撮影に重宝するフォトスポットが設けられています。写真は、ハート形になるように剪定されたアーチ。‘春風’と‘ボニー’が仕立てられています。 季節ごとに植栽を模様替えしている「ショーガーデン」。職員のガーデナーたちが、おもてなしの心を込めて植栽を手がけています。サインウォールを背景に、緩やかな傾斜がついており、グループでも写真を撮りやすいように工夫されています。訪れた記念に、ぜひ写真に収めたいですね。 手前のベビーピンクのバラ‘サザン・ホープ’は、2014年に「かのやばら園」で生まれた品種です。四季咲きで花もちがよく、次々に開花します。南九州の高温多湿な環境下でもよく育ち、黒星病(黒点病)に比較的強い性質。奥の赤バラ‘テス・オブ・ザ・ダーバーヴィルズ’とのコントラストも美しく、目を引きます。 ばら祭り期間には、ローズトレインが登場し、正面入口〜西側入口間を巡回します。12人乗りで、運賃は片道110円。歩くより少し早い速度で、片道15分ほどかけて往復します。 運転手さんから、ガーデンの簡単なガイドが語られます。 バラの開花期間に限らず一年を通して開花リレーを楽しめる 早春から咲き始めて、春の訪れを告げるムスカリ。見頃は2月下旬〜3月上旬で、約2万球が植栽されています。同時期に、チューリップやサクラも見頃になります。 サクラの見頃は3月下旬〜4月上旬。‘ソメイヨシノ’ ‘ヒカンザクラ’ ‘ヨコハマヒザクラ’などの品種が、計450本植栽されています。園内でお花見を楽しむのもいいですね。「かのやばら園」では飲食の持ち込みはOKです。ただし、飲酒はNGなので、マナーを守って桜咲く景色を楽しみましょう。 ヒマワリの見頃は5月下旬〜8月下旬で、さまざまなエリアで約40万本が植栽されています。群植されたエリアは花が一斉に同じ方向を向くので、背景にして写真を撮るのがおすすめ。 また、ほかにもサルビア、サンパチェンス、タイタンビカスなど、夏の草花がカラフルな彩りを添えます。 コスモスの見頃は10月下旬〜11月中旬。‘センセーション’や‘イエローキャンパス’など約250万本が植栽されています。迷路も作られているので、チャレンジしてはいかがでしょうか。園内はリードをつけていれば、ペット同伴もOKです(但し、温室、売店、レストランはNG。排泄物は持ち帰りましょう)。また、夜の10時までライトアップされるイベントもあります。 園内の売店ではバラグッズや地元のお菓子などお土産物が充実 園内の売店では、バラに関する土産物が多数揃っています。お酒やアイス、サブレなど食品・お菓子類が15点ほど、アクセサリー・雑貨が40点ほど。売れ筋の商品は、ばら焼酎300ml 1,000円・720ml 1,700円 (どちらも税込)、プリザーブドフラワー1,800~7,000円、バラアイス250~330円など。 鹿屋市の特産物は落花生で、最中や饅頭など土産用のお菓子も多種類揃います。風味豊かな落花生スイーツの食べ比べを楽しみましょう。また、すぐ隣にはレストランがあり、「薔薇カレー」や「ばらソフトクリーム」など、バラにちなんだメニューも充実。少し歩き疲れたら、レストランでひと休みするのもいいですね。 Information かのやばら園 所在地:鹿児島県鹿屋市浜田町1250番地TEL:0994-40-2170ホームページ:http://baranomachi.jp/アクセス:公共交通機関/鹿屋バス停から路線バスで約15分(土日・祝日のみ運行)車/大隅縦貫道笠之原I.C.から約20分オープン期間:通年休園日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始。但し、ばら祭り期間中は無休営業時間:9:00〜17:00料金:大人630円、小中高生110円(開花状況により変動有)。※5月5日こどもの日は小中高生無料駐車場/1360台・無料
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ガーデニング
根っこが出る楽しみ! リビングで水耕ガーデニング
花束に入っていたニューサイランが鉢植えに!? いただいたブーケに脇役として入っていた、美しいボルドー色のニューサイランの葉。ほかの花が終わったので処分しようとしたところ、このニューサイランが発根を始めているではありませんか。このあとどうなるのか興味津々になったので、コップに挿して窓辺に飾っておくことに。その後も発根を続け、さらには出葉し始めました。毎日水を替えて、そのままおいたところ次々と葉を出し、2カ月後にはなんと8枚に増量。そこで鉢上げし、花材だった古い葉は切り取りました。土に植え替えられたのちは、イキイキとした表情に! 観葉植物として第二の人生を踏み出した、愛すべきど根性ニューサイランです。 発根して楽しめる植物あれこれ 水耕栽培は、すべての植物に向くわけではなく、一部のツワモノのみといえます。そこで、ビギナーでも比較的失敗なく水耕栽培できる、生命力旺盛な植物をピックアップしました。スタートに適した時期は、植物の成長が著しい5〜9月です。枝葉を採取する場合は、若々しく勢いのあるものを選び、水分を吸収しやすいように、よく切れるカッターでスパッと切り取ることがポイントです。 ゴールデンポトス Pong Wira/Shutterstock.com 室内に置いていてもぐんぐん枝葉を伸ばす、手間いらずで人気の観葉植物です。葉と根、両方の早い成長を見守るのも楽しく、3日に一度の水替えでOK。観葉植物では、ほかにアイビー、ドラセナ、フィカス・ウンベラータ、ツユクサの仲間なども水耕栽培ができます。 アボカド finchfocus/Shutterstock.com 完熟したアボカドのタネを取り出し、水耕栽培にチャレンジしてみましょう。タネは表面のぬめりがとれるまでスポンジなどでこすり洗いしておきます。タネのとがっているほうを上に、平らなほうを下にし、爪楊枝で斜め上から3カ所刺して水を張ったコップに浮かせましょう。水に沈ませると呼吸ができなくなって腐ってしまうので、タネの半分までが水に浸かる程度にするのがポイント。毎日水を取り替えて見守るうちに、硬いタネがカパッと割れて発芽し始めた時には感動ものです! ミント IngridHS//Shutterstock.com ミントをはじめハーブ類は生命力が強く、水に挿しておくと発根するものが多く見られます。スーパーで買ってきたミントを水に挿して発根させ、苗として鉢上げするのも、実用的で楽しいもの。ほかにバジル、コリアンダー、オレガノなどが向いています。 タマネギ&長ネギ 13Smile/ Shutterstock.com タマネギや長ネギ、ワケギ、セリ、ミツバなど、スーパーで並んでいる時から根が出ている野菜は水耕栽培しやすいうえに、薬味として利用できるので、キッチンの窓辺に置いておくと便利。キッチンに立ちながら毎日の変化を観察し、使いどきを見越して献立を考えるのもワクワクします。
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野菜
山菜が好物だけど、なかなか手に入らない? だったら庭で育てちゃおう!
庭で手軽に育てられる山菜6選! 家庭栽培用の「山菜苗」はあまり知られていませんが、アクが少ないもの、大株に育つものなどの品種改良も進み、一般家庭でも育てやすくなっています。もともと山で採れるものなので、放任しても元気に育ってくれるはずです。傾斜をつけて岩を組み合わせたロックガーデン風の植栽地をつくり、さまざまな山菜を植えて、野趣あふれる景色を楽しむのもオススメ。ここでは、比較的ポピュラーな手に入りやすい山菜苗をセレクトしてご紹介しましょう。 ワラビ 多年生シダ植物に分類されるワラビは、地下茎で増え、地掘り苗やポット苗が流通しています。アクの少ない‘あくなしわらび’の品種も出回っているのでオススメ。日当たりと水はけがよく、保水性もある環境を好みます。 植え付けてから1年間は収穫せずに、まずは株を充実させるのがポイント。収穫は2年目以降に行い、3〜5月ごろが適期です。新芽を若いうちに地際で切って収穫します。アクが強いので、十分にあく抜きしてから調理しましょう。煮物やお浸し、天ぷらに向いています。 タラノメ 山菜といっても、タラノメは落葉低木に分類される植物。地掘り苗やポット苗が手に入ります。芽がついた株を入手して、日当たりのよい場所に植え付け、まず1〜3年は収穫を見送って、木を充実させましょう。 収穫の適期は春から初夏にかけてで、1番目の芽と脇の2番目の芽を切り取ります。全部収穫すると、木が育たなくなるので、新芽を残しておきましょう。トゲが多いので、収穫の際にはガーデニング用のグローブをはめて作業します。なんといっても天ぷらがおいしいですが、バター炒めやまぜごはんに入れても美味!! ゼンマイ 多年生シダ植物に分類され、地掘り苗が流通しています。ワラビと似ていますが、先端がクルッと巻いて綿毛をかぶっているのがゼンマイです。日なた、または半日陰で水はけがよく、また保水力のある場所に植え付けます。 成長が遅いので、周囲の雑草に養分をとられて弱ってしまわないように、除草を忘れずに。2〜3年は収穫せずに、株を充実させましょう。収穫は4〜5月が適期で、立ち上がる新芽を地際で切り取ります。収穫したら、綿毛をとってその日のうちにあく抜きをしましょう。お浸し、煮物、炒め物にしておいしくいただけます。 コゴミ 多年生シダ植物で、地掘り苗が流通しています。夏の強い日差しに弱いので、半日陰の場所を選んで植え付けます。乾燥を嫌うため、水切れしないように管理しましょう。成長が非常に早く、植え付けから1年後を目処に収穫できます。 収穫は4月下旬〜5月頃で、新芽が出たら地際で切り取ります。大きく育つと年に2〜4本のランナーを出すので、子株取りをして増やせます。アクがほとんどないので食べやすく、わたを取り除いてお浸しや和え物、天ぷら、汁物に。 ツワブキ キク科の多年草で、ポット苗で出回っています。日なた〜半日陰を選んで植え付けます。古来から日本で生育する植物で、放任してもよく育ちますが、植え付けから収穫までは1〜2年おいて、株を充実させましょう。10〜12月頃に黄色い花を咲かせるので、観賞価値もある山菜です。 収穫の適期は5〜6月で、地際で切り取ります。葉は切り取って葉柄だけを残し、あく抜きしてから調理に利用します。独特の風味があり、和え物、炒め物、佃煮、塩漬けなどに向いています。 ウルイ ユリ科の多年草で、別名はギボウシ。シェードガーデンでも人気のギボウシですが、山菜として食されるものはウルイと呼ばれ、ポット苗が流通しています。半日陰で、水はけがよく、保水性もある場所に定植。植え付けから収穫までの目安は1〜2年です。 4月下旬〜5月に新芽が出たら、地際で切り取って収穫します。シャキシャキとした食感で、軽く湯通ししてからお浸しやサラダ、酢味噌和えなどに用います。植え付けから3〜4年して大株に育ち、芽が10本以上つくようになったら株分けして増やせます。 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが、醍醐味ですね。https://twitter.com/passion_oranges/
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花の庭巡りならここ! 世界水準の熱帯植物コレクションを誇る「兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」
日本最大級の温室植物園へ出かけて 世界のユニークな植物たちと出会おう! 「兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」は、2000年に世界的建築家・安藤忠雄氏の設計によって造られた温室植物園です。元は関西空港などの建設のために大規模な土砂採掘が行われた跡地でしたが、「人と自然が共生する場」を目指し、緑豊かな植物公園に整備。温室植物園は、長らく憩いの場として人々に愛されてきました。 それから20年が経過したのを機に館内をリニューアルし、2021年9月に再オープンしました。新たにプロデュース・リーダーとして迎えられたのは、現館長の稲田純一氏。世界文化遺産の「シンガポール植物園」を手がけたことでも知られています。新たなシンボルとして設けた、ダイナミックなガーデンキャッスルなど、世界水準の展示を見ることができますよ! 施設内は、展示室を一つずつ楽しみながら散策できる回遊式の造りで、「みどりのちょうこく」「しきさいのにわ」「くらしのみどり」「しんかのにわ」「にぎわいのにわ」の5つのシーンに分けられ、それぞれのテーマに沿った植栽展示が展開されます。 ほかにも「ひかげのにわ」「アトリウム」「特別展示室」もあり、施設内は多様な植物で彩られています。館内を見学するのに、大人の足でゆっくり歩いて40分くらいの規模です。また、これまでになかった「ベビールーム」や、子どもが遊べるプレイエリアの「キッズスペース」も新たに設置、子どもと一緒に楽しめるのもいいですね。 夏休み、ハロウィン、クリスマスなどのイベント期間に合わせ、ディスプレイも変化していきます。また、お正月飾りの苔玉づくりや多肉植物の寄せ植え、アロマセラピー、プリザーブドフラワーアレンジなどの教室も開催。今後は、館内のガイドツアーも定期的に行う予定です。 施設内には「温室カフェ」があるので、「少し歩き疲れたな」と思ったら休憩もできますよ! またオリジナルグッズを販売するショップで、お買い物を楽しむのもいいですね。人気商品は、オリジナルキャラクターがプリントされたトートバッグ(1,000円)です。 ここまで、「兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」の概要についてご紹介してきました。次項からは、主な展示室や施設について、写真とともに詳しくガイドしていきます! 息を呑むようなフォルムの美しさ! 展示室1「みどりのちょうこく」 写真一番奥のアロエ・ディコトマは樹齢320年で、その圧倒的な生命力を目の前に感動を覚えることでしょう。そして左右に従えるのは、左が手前からフルクラエア・ギガンティア、ディオーン・スピヌロスム、アガベ・サルミアナ。右が手前からアロエ・ディコトマ、プヤ・チレンシス、エキノカクタス・ゲルソニイ。いずれも造形の美しい植物ばかりで、人の心を捉える強い引力を持っています。 展示室1「みどりのちょうこく」では、サボテンやユーフォルビアなどの多肉植物を152種類も植栽。原産地の気候によってこれほど姿形を変えるのかと驚かされる、生命保存の戦略も見どころの一つです。写真のエキノカクタスは、ボールのような姿が愛らしいですね! 熱帯から亜熱帯の植物が見られる展示室2「しきさいのにわ」 展示室2「しきさいのにわ」は、熱帯〜亜熱帯に自生している植物を集めています。天井に届くほどに枝葉を伸ばしているヒカゲヘゴは、シダ植物の一種。約1億年前から生息してきたとされ、恐竜たちが闊歩していた時代に思いを馳せることができます。 ここは「しきさいのにわ」と名付けられているように、熱帯〜亜熱帯原産の多彩な花を咲かせる植物をコレクションしています。主にラン科の植物が多く、写真の紫の花はバンダ。一年を通して開花するように室温が調整されており、いつ訪れてもトロピカルな美しい花々を愛でることができます。亜熱帯の植物らしく緑の濃い大きな葉を繰り広げる植物群と、カラフルな花々との色のコントラストも見どころです。 身近な植物で構成する、展示室3「くらしのみどり」 展示室3「くらしのみどり」は、日本の庭文化を表現するエリア。新緑・開花・結実・紅葉と四季によって表情を変えていく雑木や、その足元を彩る下草などを緑量たっぷりに植栽しています。江戸時代に花開いた園芸文化によって、日本では斑入りの植物への人気が高まり、多様な品種が生まれました。この展示の下草には古くから愛されてきたツワブキやハラン、ギボウシなど斑入りの植物が多数選ばれ、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。写真のテラス席でくつろぐことも可能です。庭づくりのヒントが見つかりそうですね。 植物たちの進化の過程をたどる展示室4「しんかのにわ」 展示室4「しんかのにわ」では、名前の通り「生きた化石」といわれる植物たちを見ることができます。古生代後半、シルル紀に登場していた古生マツバラン(現生のマツバラン類と系統は異なるとみられる)、石炭紀には登場していたと推定されている植物・リュウビンタイやトクサ、三畳紀~ジュラ紀に現れたソテツなどを植栽。また、兵庫県・吉川で産出された珪化木(けいかぼく)も展示しています。生物の進化は恐竜や人類に目が向けられがちですが、植物も同様に長い年月をかけて進化してきたことが分かります。 ガーデンキャッスルやアーチに注目! 展示室5「にぎわいのにわ」 展示室5「にぎわいのにわ」のシンボルは、写真中央に見える高さ約8mのガーデンキャッスル。黄色い花のオンシジウムが満開となり、見応えのあるシーンをつくっています。ガーデンキャッスルの花は季節によって模様替えされるので、何度でも訪れたいですね。 ガーデンキャッスルの骨組みは淡路島産の真竹を使用。1本の竹に3本の柳を添えて作られており、柳の葉が茂るにつれて印象が変化します。竹の自然なしなやかさを利用した、キャッスルの美しいカーブにもぜひ注目してください。 「にぎわいのにわ」は4つの園路で構成されています。オンシジウムが仕立てられた6個のアーチが連なる約30mの小道をはじめ、ゴクラクチョウカ、プルメリア、アンスリウムと、歩みを進めるごとに異なる景色を楽しめます。 冬には、館内各展示室でライトアップが行われます(2021〜2022年は11/20~1/16)。開館と同時に点灯され、特に曇りや雨の日など、屋外が暗いときにはよく映えます。一番のおすすめは、日没のタイミング。少しずつ日が暮れるにつれ、ライトアップに展示物が浮かび上がっていく様子を楽しめます。2021年は、12月3~26日の金・土・日のみ、夜21時まで開館時間が延長されますよ!(最終入館は閉館の30分前) 休憩スペースやスタンドカフェがあるので、ひと休みもOK! 写真は中2階にある休憩スペース。奥の特等席からは晴天の日に大阪湾が望めますよ! 図書コーナーもあり、子ども向けの図鑑など植物に関する書籍が置かれています。大人向けには多肉植物のアレンジを提案した本やレイ作りの本、庭づくりのアイデア本、海外のガーデニング本なども。ちょっと歩き疲れたら、休憩をかねての読書もいいですね。 温室内にはカフェスタンドもありますよ! 営業時間は11~17時(ラストオーダー16時)。主な価格帯は250~450円くらい。メニューのラインナップはアイス/ホットコーヒー、紅茶、ハーブティー、オレンジジュースなど。 カフェスタンドで人気が高いのは、写真左の淡路島牛乳ソフトクリーム(350円)や、写真右の淡路島牛乳レモンラッシー(420円)、瀬戸内レモンスカッシュ(420円)など。防カビ剤不使用で、無農薬・ワックス不使用の平岡農園産レモンを使用しています。 Information 兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館 所在地:〒656-2306 淡路市夢舞台4 電話番号:0799-74-1200 https://awaji-botanicalgarden.com アクセス: ・JR三ノ宮駅、JR神戸駅下車、東浦BT行き高速バス ⇒ 淡路夢舞台前(片道950円) ・JR舞子駅、山陽電鉄舞子公園駅下車、東浦BT行き高速バス ⇒ 淡路夢舞台前(片道520円) 営業時間:10:00~18:00(最終入館17:30) 入園料:大人750円、70歳以上370円(要証明)、高校生以下無料 ※特別展開催時は入館料が変更となります。 駐車場:グランドニッコー淡路地下駐車場1日/600円(1回) 【当館より来場のみなさんへ、新型コロナウイルス感染症対策のお願いごと】 ◆ ご来場の際には、マスクの着用をお願いします。着用されていないお客様は受付にて販売しております。(1枚50円) ◆ ご来場の際には、入口に設置しております、消毒液にて手指の消毒をお願いします。 咳エチケット、こまめな手洗いの徹底にご協力ください。 ◆ スペースのあるエリアで人との距離が十分に保てる場合は、マスクを外すなど熱中症等にお気を付けください。 ◆ 体調のすぐれない方は、ご来場をお控えいただいています。 ◆ できる限り少人数にわかれてご来場ください。 ◆ できる限り混雑する時間帯を避けてご来場ください。混雑時は入場制限を行う場合がございます。 ◆ 館内は定期的に換気を行っておりますが、他のお客様と密着しないよう、一定の距離を保つようにお願いします。 ◆ エスカレーターやエレベーターをご利用の際は、適切な距離を保ってくださいますようお願いします。 ◆ゴミなどについては、所定のゴミ箱をご利用ください。 ◆ご来館時、入口に掲示しております「兵庫県新型コロナ追跡システム」への登録及びQRコード読み込みにご協力お願いします。
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花の庭巡りならここ! 200品種以上のシャクナゲが咲き誇る「赤塚シャクナゲガーデン」
品種改良の歩みが見て取れるシャクナゲの見本庭園 「赤塚シャクナゲガーデン」は、1972年に赤塚植物園社長(現会長)の赤塚充良氏がアメリカの公園や庭園に咲く見事なシャクナゲに衝撃を受けたことから始まります。子どもの頭ほどのシャクナゲの花が色とりどりに咲いている姿は、まさに「花木の女王」と呼ばれるにふさわしいものでした。 この花を日本中に普及させて、多くの方に楽しんでもらいたいと考え、約40万本の苗を輸入。しかしアメリカからの輸入苗は、夏の暑さが厳しい日本の気候に合わず、苦労の連続だったといいます。日本の気候に合うシャクナゲは、日本でつくるしかないと、1981年から自社でオリジナル交配を開始。耐暑性に優れ、育てやすく、数多くの優良個体の作出に成功しました。 シャクナゲが咲き誇る園内。手前から‘ワダズイエロー’、‘紅衣’、‘さきがけ’、‘ハイドンハンター’、‘筑紫シャクナゲ’、‘太陽’。 多くの方にシャクナゲの魅力を伝えるには、シャクナゲは弱くてすぐ枯れるというイメージを完全に覆す必要があります。そこで高山性のシャクナゲの栽培には適さない低地、しかも多くの車が通る県道沿いの自社農場に、あえてシャクナゲを植え付けることに。育種した品種の栽培試験を行いながら、将来の見本庭園を想い描き、20年の歳月をかけて育んできたそうです。 そしてついに、2013年に「赤塚シャクナゲガーデン」として一般公開を開始しました。海外から導入してきた品種や、オリジナル品種などを含め、200品種以上、約3,000本ものシャクナゲが咲き誇る姿は日本有数の規模です。 サクラとシャクナゲの豪華な共演。 園内の広さは、約10,000㎡で、大人の足でゆっくり散策して40分ほどかかります。3m以上の大きな株が多数植えられており、平地にあるガーデンながら、高さを感じる植栽となっています。また、シャクナゲの開花時期に合わせた花木も植えられており、シャクナゲとの共演も見どころです。 開園期間はシャクナゲが見頃となる4月上旬〜5月上旬の約1カ月という短い期間ですが、例年約1万人が来園して花見を楽しんでいます。「色とりどりの花に圧倒され、心も洗われます」「どの木も嬉しそうに輝いていて、お手入れの愛情が感じられます」「西洋の宮殿を思わせるような美しさ」といった、感動の声が寄せられています。日本におけるシャクナゲの品種改良の歴史が垣間見られる、感動のシャクナゲ庭園に、ぜひ足を運んではいかがでしょうか。 日本の気候にあうように品種改良されたダイナミックに咲くシャクナゲが大集合! 多くの車が行き交う県道10号線に面する「赤塚シャクナゲガーデン」。500mにわたって続くシャクナゲによる垣根の途中に入口があります。写真からも、ガーデンの規模の大きさが伺い知れますね。このシャクナゲが咲く道、地元では「シャクナゲロード」と呼ばれ、親しまれています。 シャクナゲの最盛期は4月中旬頃。ただし園内には開花期の異なるさまざまな品種がバランスよく植えられているため、4月上旬から5月上旬にかけて、順次花が見頃となっていきます。大きく分けると早生(4月上旬)、中生(4月中旬)、晩生(4月下旬)で、開園期間中はお色直しのように園内の様子が変わっていくので、数回の見物もおすすめです。写真のエリアは、ケヤキやカツラ、ヤマボウシの新緑も楽しめる、西洋庭園の雰囲気を演出。やわらかな木漏れ日の中でゆっくりと散策できます。 写真の‘ウェディングブーケ’は一番人気の品種です。光沢感のある淡いピンクで、満開になるとほぼ白になる上品な花。ふんわりと盛り上がり、美しい花束のような花房をつくることから命名されました。見頃は4月中旬頃。光沢のある小判型の葉を持ち、樹形もコンパクトにまとまります。花つきが非常によいうえ、花もちが大変よく観賞期間が長いのも特長です。 シャクナゲと開花期が揃う花木も植栽され、爛漫に咲く シャクナゲと開花が揃う花木も、さまざまに見られます。後ろに大きなボール状の白い花を咲かせているのは、オオデマリ。開花が進むにつれてグリーンから白へと花色が移ろいます。手前の赤いシャクナゲは‘太陽’、後ろの白系の花は‘ウェディングブーケ’です。 写真は、八重咲きの桜‘福禄寿’とシャクナゲ‘太陽’が見せるダイナミックな景色。高さ約6mの大木に育ったシャクナゲ‘太陽’と桜の共演は素晴らしく、園内の見どころの一つです。 シャクナゲと同じ頃に咲く花木の一つ、桃も園内のそこかしこに植栽されています。写真は1本の木に赤と白の花が咲く源平桃。優美ですね。ほかにも菊のような花が咲く、キクモモも一見の価値があります。 園内には、ところどころにベンチが置かれ、シャクナゲを眺めながら休憩できます(ただし飲食の持ち込みは不可)。写真は桜とシャクナゲ、サツキ、チューリップが、豪華に咲き競う様子です。 毎週末のガイドツアーにぜひ参加を100品種以上が揃う苗売り場も見て回ろう! 「赤塚シャクナゲガーデン」では、毎週土曜・日曜にガーデン担当者によるガイドツアーを行っています。時間は10:30~と11:30~の1日2回 で、所要時間は約40分です。予約不要で、入園料以外の別途費用はかかりません。ガイドさんからは、見どころのほか、品種の紹介、育て方のアドバイスなどの解説もありますよ! 園内では、例年シャクナゲを中心に100品種以上の苗が販売されています。主な価格帯としては1,200~1,800円。人気の品種ベスト3は、1番が光沢感のある淡いピンクが美しい‘ウェディングブーケ’。2番が咲き始めは淡いピンクで、後に真珠光沢のあるやわらかい白色になる‘真珠姫’。大変香りがよいのも特徴です。3番がややワイン色を含んだ濃赤紅色の大輪で、フリルのある花が20輪ほど集まって大きなドーム状の花房をつくる‘プロミネンス’。いずれもアカツカオリジナル品種のシャクナゲです。 Information 赤塚シャクナゲガーデン 所在地:三重県津市高野町字西久野1902番地の1 問い合わせ先:アカツカFFCパビリオン059-230-2121(受付時間/10:00〜18:00、火曜定休) 赤塚シャクナゲガーデン 公式 (jp-akatsuka.co.jp) アクセス:公共交通機関/JR・近鉄津駅東口4番乗り場より三重交通バス 系統52椋本行き「新出」バス停より徒歩約1分車/伊勢自動車道芸濃I.Cから車で約3分 オープン期間:令和2年4月3日(金)〜5月6日(水)※開花状況や気象条件により変動あり 休園日:なし 営業時間:9:00〜16:30(最終入園 16:00) 料金:大人 700円(シャクナゲガーデンで使える植物100円引券付)、中高学生350円、小学生以下 無料 駐車場/120台、無料
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花の庭巡りならここ! 平和のモニュメントがランドマーク「荒牧バラ公園」
「毎年のバラの季節が楽しみ!」と 市民に愛される憩いのローズガーデン 1992年にオープンした「荒牧バラ公園」。1983年から始まった区画整理事業により、北部荒牧地区に公園用地が確保され、市民に愛される公園にしたいと、バラ園が整備されました。1.7ヘクタールの広大な敷地で、バラ好きな方がゆっくり歩いて、1時間ほどかかる規模です。 「荒牧バラ公園」は、六甲山系を借景とし、天神川堤の傾斜を生かした露段形式のバラ園で、設計はSEN環境計画室の三宅祥介さんが手がけました。高低差をつけたことで、多くのバラを一度に愛でることができます。またバラの美しさを最大限に表現するために、脇役として多くの建造物や樹木の緑、カナール(水の流れ)をしつらえています。 園内は「平和モニュメント広場」「ハッセルトのバラコーナー」「ふるさとのバラコーナー」「花と流れのアプローチ」「バラの原種コーナー」の5区画にゾーニング。世界のバラ約250種、1万本が南欧風のおしゃれな園内一帯に咲き乱れます。 伊丹生まれで世界的に名高い‘天津乙女(あまつおとめ)’や‘マダム・ヴィオレ’などが見られる「ふるさとのバラコーナー」、姉妹都市のベルギー・ハッセルトにちなんだ「ハッセルトコーナー」は特に見どころです。 アーチやフェンス、パーゴラ、スロープに沿わせるなど、立体資材を使った仕立て方も見応えがあり、自邸の庭のヒントにもなりそう。風が吹くとゆらゆら揺れる花の帯が、ため息がこぼれるほど優美な景色をつくり出します。 2019年4月〜2020年1月の来場者数は約18万人で、市民に愛される憩いの場となっている「荒牧バラ公園」。飲食の持ち込みはOKなので、バラの花見を楽しみながら青空の下でお弁当やおやつを広げ、くつろぎのひとときを過ごしてはいかがでしょうか。 せせらぎが聞こえる「カナール」を巡らせた 南欧風の洗練されたランドスケープが魅力 春のバラの見頃は、5月中旬~6月中旬頃。写真は、正面ゲートから平和モニュメント広場までのアプローチです。スペイン風の円柱とリズミカルに流れる水が、来園者をお出迎え。レイズドベッドが多数設けられており、目線に近い位置で豊かに咲き誇る花々が楽しめます。 こちらはハッセルトのバラコーナー。伊丹市は、ベルギーのハッセルト市と国際姉妹都市を提携しています。壁面のアイキャッチになっているのは、ハッセルト市から贈呈された「小便小僧」のレプリカ。周囲にはベルギーで作出された品種‘アンネ・フランクの思い出’や純白のバラ‘パスカリ’が植えられています。 秋のバラの魅力は気温差による 冴え冴えとした花色の美しさ 秋のバラの見頃は、10月中旬〜11月中旬。春ほどの花数はないものの、花色は気温の低下とともに鮮やかになり、秋らしいしっとりと落ち着いたバラを楽しめます。青空に凛と咲く、バラの健気な姿を愛でましょう。 平和を願って建てられたモニュメントが目印! 企画展や講習会を行う「みどりのプラザ」が隣接 伊丹市が重点施策の一つとして掲げてきたのは、「平和な社会づくり」。市民からの寄付によって、荒牧バラ公園内に「平和モニュメント広場」が建設されました。バラともマッチし、公園のシンボリックな存在となっています。 荒牧バラ公園の隣には、「みどりのプラザ」があります。開館時間は9:00〜17:30、休館日は火曜、祝日の場合は翌日(5〜6月、10〜11月を除く)と年末年始(12月29日〜1月3日)。休憩コーナーとして、テーブルがいくつか置かれているので、歩き疲れたらご利用を。図書室があるほか、展示室では定期的に押し花展やハーバリウム展などが開催され、フラワーアレンジ教室や植物相談会などの講習会も実施しています。
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花の庭巡りならここ! 箱根が誇る、夢の花園「箱根強羅公園」
抜ける青空の下、箱根の山々を借景に 花々で豊かに彩られる癒やしの公園 1914年開園という古い歴史を誇る「箱根強羅公園」。開園時は1910(明治43)年にロンドンで開催された日英博覧会場に日本庭園をつくった、一色七五郎氏が設計・監督を担当。洋風庭園と和風庭園があり、地質を生かして多数の巨岩を用い、風景になじませた造成が見られて、当時の高い造園技術を垣間見ることができます。 「箱根強羅公園」は、26,500㎡の敷地をもち、ゆっくり歩いて30〜40分くらいで一巡りできる広さです。現在の園内は、大きく分けて「バラ園」「噴水周辺」「体験施設(クラフトハウス)」「温室」「お茶室」にゾーニングされています。 園内中央には噴水広場があり、ここから望む箱根の山々の眺めは特に素晴らしいので、ぜひ立ち寄りましょう。このビュースポットの花壇は、主に一年草で構成され、年に4回の植え替えを実施。春はホワイトで統一して爽やかに、夏はブルーと黄色でコントラストをつけ、秋はハロウィン仕様、冬はハボタンで彩ります。「箱根強羅公園」は標高約600mに位置するため、昼夜の温度差によって花色が冴え冴えとしているのも魅力です。 また、特筆すべきは、冬でも楽しめる3つの温室。熱帯植物館(約211種3,000株)、ブーゲンビレア館(ブーゲンビレア48種)、熱帯ハーブ館(約70種125株)、イベント館があり、じっくり観賞して約30分で周遊できます。 熱帯植物館では、ジャングルをイメージして植栽。バナナ、パパイヤ、パイナップルなどのトロピカルフルーツや、レンブ、ソーセージの木なども観られます。 写真のブーゲンビレア館は、年間を通して華やかに咲く姿を楽しめます。ブーゲンビレアは夏の花のイメージがありますが、南米コロンビア原産の短日植物で、一番の見頃は秋から春先(11~3月)です。短日植物のため夏は花が少なくなりますが、この時期はハイビスカス(長日植物)などが華やかに咲き競い、年間を通して花盛りとなるよう配慮されています。 一方、熱帯ハーブ館では、香辛料のもとになる植物を展示。温帯性ハーブと熱帯性ハーブの違いを比較しやすいように、熱帯ハーブ館の近くに温帯性ハーブ園をつくっているので、香りを比べてみるのもいいですね。 「箱根強羅公園」は、一年を通して豊かな花々で彩られ、開園当初から親しみを込めて呼ばれていた「夢の花園」の愛称を、今も守り続けている観光庭園です。その他、カフェやレストラン、セレクトショップ、クラフト体験など、レジャースポットとしてのコンテンツも魅力たっぷり。一日ゆっくりと時間を過ごすつもりで、出かけてみてはいがでしょうか。 標高約600mに位置する公園では 四季を通して花色が冴え冴えと輝く 5月中旬〜下旬は、ツツジが見頃を迎えます。噴水池の周囲を中心に、赤、紫、白など約1,000株が満開に。園内には、高地でしか見られないアカヤシオ(3月下旬)、シロヤシオ(3月下旬)、天城ツツジ(4月上旬)などの姿も見られます。枝葉を埋め尽くすように咲き、色の塊となる満開の時期は、大変鮮やかで見応えがあります。 バラの見頃は5月下旬〜6月下旬。約200種1,000株のバラが爛漫と咲き誇ります。香りのよいバラを集めたコーナー、オールドローズを集めたコーナー、皇室にまつわる名前を冠したバラのコーナーなど、テーマを設けた展示も見どころ。バラの魅力を最大限に引き出すため、木製アーチを連ねたバラのトンネルや。宿根草と組み合わせたダイナミックな花壇など、歩を進めるのが楽しくなるローズガーデンです。 アジサイの見頃は6月中旬〜7月上旬。園内に咲く、多くの山アジイや西洋アジサイが、しっとりとした表情で出迎えてくれます。特に清楚な白花で人気の高い‘アナベル’の群生や‘イワガラミ’の大株が目を惹く存在です。「アジサイ展」の期間中は、約80種のアジサイが展示され、山アジイや西洋アジサイの苗も販売されます。 紅葉の季節を迎える秋は、一年を通して最も見応えのある景色を楽しめます。見頃は11月上旬〜11月下旬で、イロハモミジやヤマモミジの大木を中心に植栽され、園内全体が朱色に染まります。また、10月中には、春とはまた異なる深みを帯びた色で咲く秋バラが楽しめ、パンパスグラスの穂とのコラボが見事です。 12月〜翌年3月は、園内に植栽された約100株のクリスマスローズが見頃に。12月下旬にニゲル種、12月下旬〜1月下旬にニゲル交配品種、2月中旬に木立クリスマスローズ、2月下旬に細葉クリスマスローズ、2月中旬〜3月中旬にレンテンローズと、次々に咲き継がれていきます。 食事どころは2店舗あってオシャレ! こだわりの食材を使ったメニューが揃う 園内には、食事どころが2店舗あります。写真は「サンドイッチ料理 一色堂茶廊」で、素材にこだわったサンドイッチ料理が楽しめるお店です。人気メニューは「自然有精卵のだし巻きサンド」(1,210円)、たっぷりのローストビーフをレタスとともに挟んだ「和牛ローストビーフサンド」(1,760円)。営業時間は10:00〜17:00(ラストオーダー16:15)で、テイクアウトもできます。 「サンドイッチ料理 一色堂茶廊」では、写真のフレンチトースト(770円)が大人気! 牛乳と生クリーム、自然有精卵を混ぜ、パンを浸してじっくり一日寝かせてから焼き上げたもので、しっとりとした食感。季節のフルーツと生クリームを添えていただきます。 一方、こちらの写真は、カフェ「PIC」のパンシチュープレート(1,078円)。丸くくりぬいたフランスパンの中に、白ワインとハーブで漬け込んだ鶏肉と地場産の野菜を煮込んだミルクたっぷりのシチューを注ぎ、チーズをのせて焼き上げたものです。他に1日40食限定の強羅カレー、20食限定のポーチドエッグカレーも人気。手作りハーブクッキー付きのハーブティー(605円)もおすすめです。営業時間は10:00〜17:00(ラストオーダー16:15)。 工芸品を集めたセレクトショップは必見! 6種の工芸体験も楽しめる 園内には箱根の土産物が揃う「おみやげショップ」があり、雑貨やお菓子などが豊富に揃います。注目したいのは、2019年夏にオープンした、セレクトショップの「こまもの屋 箱根」。「アート&クラフト」をテーマに、箱根の伝統工芸品や、国内で活躍している工芸作家の作品を販売しています。ぜひ立ち寄って、旅の記念になりそうなショッピングを楽しみましょう。 園内には、「箱根クラフトハウス」があり、6種の工芸体験を実施しています。料金と所要時間の目安は以下の通り。吹きガラス(3,800円〜、約15分)、陶芸(3,600円〜、40〜60分)、サンドブラスト(2,100円〜、約60分)、とんぼ玉(2,500円〜、約15分)、ポタリーペインティング(2,900円、約60分)、切子(3,500円〜、約60分)。いずれもマンツーマンで、懇切丁寧な指導が受けられます。
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花の庭巡りならここ! トロピカルフラワーに囲まれる「国営沖縄記念公園(海洋博公園)・熱帯ドリームセンター」
花々に彩られた、この世の楽園植物の生命力に癒やされるひとときを 「国営沖縄記念公園(海洋博公園)」の園内にある、1986年にオープンした「熱帯ドリームセンター」。ここは国営沖縄記念公園のテーマ「太陽と花と海」の「花」を象徴する施設として整備されました。敷地面積は約6ヘクタールで、ゆっくり散策して1時間かかる規模です。 全体のデザインは、「熱帯樹林の中に遺跡、廃墟があり、その内部に足を踏み入れると、突然、熱帯・亜熱帯の花々が咲き乱れるこの世のものとも思えない別世界が展開している」という非日常性、意外性をイメージしています。 園内は、3つのラン温室(ファレノプシス温室、バンダ温室、カトレア温室)、熱帯果樹温室、ビクトリア温室の5つの温室と、2つの中庭、アフリカ区の植物を植栽する回廊棟などから構成されています。どの季節でも花を楽しめるよう開花調整を行い、常時2,000株以上のランを展示しており、いつ訪れても大変華やかです。 「熱帯ドリームセンター」は海岸線に立地しているため、冬の強い季節風に直面しますが、遺跡を思わせる外壁は防風壁にもなっており、北からの潮風を防ぐ役割を持っています。写真は、「熱帯ドリームセンター」のランドマークともいえる施設で、園内の大部分や瀬底島、水納島、伊江島、伊是名・伊平屋島が一望できます。高さ36mで、ビルの7~8階建てに相当します。 園内には、ラン約1,500種、高木類約120種、中低木類約120種が植栽され、沖縄ならではの気候の下、珍しい植物を数多く目にすることができます。写真は、5本のアフリカバオバブを眺められる回廊棟。1983年に移植し、1998年に日本で初めて花が咲き、翌年には同じく日本で初めて実をつけることに成功しました。園内にはさまざまなフォトスポットが用意され、SNS映えするシーンが満載です。 今までの展示に加えて、木枠を使ったビカクシダのディスプレイなど、新しい展示法も模索していく予定だそう。毎年10~12月の「ブーゲンビレア・ハイビスカスフェア」、12~1月の「チューリップフェア」、2万株近いランが披露される2月の「沖縄国際洋蘭博覧会」など、季節ごとのフェアが開催されるほか、園芸教室や植え付け体験なども行い、魅力的なコンテンツが揃っています。 土産物売り場のフラワーショップ「南国」では、ランの小鉢や花をモチーフにした雑貨類を取り扱っているので、ぜひ立ち寄りを。歩き疲れたら休憩できるカフェ「スコール」もあり、長時間過ごしても飽きることがありません。年間14万人が訪れる、沖縄でも人気のレジャースポット「熱帯ドリームセンター」に、ぜひお出かけください。 カラフルな熱帯フラワーが温室内をダイナミックに彩る 写真は「カトレア温室」で、「花の女王」とも呼ばれるカトレア類を展示。入口には多くのカトレアが集められ、鮮やかな花や豊かな香りを楽しめます。歩みを進めて、つる植物やサルオガセモドキで覆われたアーチをくぐると、視界の抜ける開放的な空間が広がりますよ! 5月には、黄色の小さな花を咲かせるオンシジウムでアーチがつくられ、花のシャワーのような演出が見事です。 この「ビクトリア温室」は、アマゾン流域の水生・湿地性植物を展示しています。ビクトリア温室の名称は、オオオニバス(以前の学名Victoria regia ビクトリア・レジア)に由来。1階には大型水槽があり、アマゾン流域の淡水魚が優雅に泳ぐ姿を見学できます。 こちらは熱帯アジア原産のバンダをはじめ、世界最大のラン科植物グラマトフィラムなどのランを展示する「バンダ温室」。花を上から吊り下げて展示しているので、ジャングルの中にいるような不思議な気分を味わえます。 「熱帯果樹温室」では、パラミツ、果実の王様ドリアンなど、約20種の熱帯の果樹を展示。温室の高さは15mにも及び、可能な限り柱を少なくした大空間となっているため、迫力満点です。柱などには熱帯性のつる植物を配し、橋の上から、果樹・花木の花や実を間近に見られるようになっています。 温室の外の広大な敷地では異国情緒あふれる植栽を楽しめる 温室の外は、北が100×50m、南が8×50mの、南北2つの中庭に分かれています。北がアジア、オーストラリア区、南が北中南アメリカ区、そして回廊広場がアフリカ区にゾーニングされ、それぞれに原産地の樹木を植栽。花壇では年に数回植え替えが行われ、季節の花が楽しめます。 写真は、水辺の景色が楽しめる「ロータスポンド」で、夏には色鮮やかな熱帯スイレンが咲き誇ります。定期的に藻の除去など、池の清掃を行っているため、ほどよいバランスで水生植物が分布。葉の直径が1.5mほどにもなるパラグアイオニバスもあり、夏には子どもにその葉に乗ってもらう体験イベントも行っています。 窓の向こうの植物の姿を楽しみながら美味しいトロピカルフードを満喫 園内には、トロピカルフルーツカフェ「スコール」があります。休憩にぴったりですね。主なメニューはタコライス、トロピカルフルーツカレー、パイナップルポークボウルなどの軽食、月桃ゼリー、もちもちおきなわドーナツ、パンケーキ、アイスクリーム、スムージーなど。畜肉由来原料、アルコール不使用のハラール、ベジタリアン・ヴィーガン対応メニューも提供しています。営業時間は9:30~18:30(3~9月)、9:30~17:30(10~2月)、軽食のラストオーダーは閉店の1時間前まで。 Information 国営沖縄記念公園(海洋博公園)・熱帯ドリームセンター 所在地:沖縄県国頭郡本部町字石川424番地TEL:0980-48-2741 http://oki-park.jp/kaiyohaku/inst/38 アクセス:バス(那覇空港より)/高速バスを利用の場合 約3時間一般路線バス利用 約3時間30分やんばる急行バス 約2時間20分沖縄バス 空港リムジンバス 約2時間15分沖縄エアポートシャトル 約2~3時間 車/那覇空港から国道58号線を利用 約2時間50分那覇空港から高速道路許田ICまでを利用する場合 約2時間 (アクセスの詳細はHP参照:http://oki-park.jp/kaiyohaku/acc/) オープン期間:通年 休園日:12月の第1水曜とその翌日(設備点検実施日) 営業時間: 8:30~17:30(入館締切17:00、10月~2月)8:30~19:00(入館締切18:30、3~9月) 料金:海洋博公園の入園料は無料(ただし、熱帯ドリームセンター館内は有料。大人:760円 中学生以下:無料(2020年3月31日までの試験運用)※沖縄美ら海水族館の入館チケットもしくは年間パスポートの提示で大人料金が半額の380円になります。 駐車場:普通車約 840台、無料※施設全体の総台数約1,900台 無料(熱帯ドリームセンター最寄りの駐車場はP8。62台、身障者用の2台を含む)