ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
ルーシー恩田
ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
ルーシー恩田の記事
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植物の効能

コリアンダー香る、新生姜の「ボンベイ」ジンジャーエール
夏の庭仕事にジンジャーエールはいかが? 春はあっという間に後ろ姿を見せ、早くも初夏の心地よい風と、熱烈な日差しが猛スピードで背後から走ってきています。庭仕事に畑仕事に、忙しい季節の始まり始まり。私は腕と首の後ろだけ真っ黒に日焼けして、一足お先に夏のお嬢さん。 滝のような汗を流した後、渇き切った喉を潤すのは「やっぱりビールでしょ!」と、言いたいところですが、下戸な私は、もっぱら炭酸水や麦茶、時々ジンジャーエールで「プハーッ!!」と一服、ひとやすみ。 「ジンジャー」って名前がつくから、気持ちはカロリーゼロ体感♡ なんならショウガの燃焼作用でカロリーマイナス! かもしれない、ヘルシードリンクだもの。 ジンジャーエールの「エール」って、なんだかビールみたいだし! そうなのです。エール(Ale)とはビールの一種。上面発酵で醸造され、複雑な香りと深いコク、フルーティーな味を持つビールのスタイルの総称。 ジンジャーエールの歴史を辿れば、もともとは本当にビールだったのだとか。発祥の地はイギリス、時代はビクトリア朝。ショウガと糖分を発酵させて作られていた「ジンジャービール」が元となり、現在のジンジャーエールになったそう。 夏もやっぱりスパイスが欠かせない! 私の生活の中に無くてはならない存在「スパイス&ハーブ」。お料理にはもちろん、アロマとして暮らしの中でも頼れる存在です。冬は身体を温めてくれる作用があり、夏には身体の内側の体温を発散させてくれる万能薬。スパイスを使った代表料理といえば、やっぱり「カレー」ですよね。特にインドカレーって大好き♡ 食べれば、歌って踊れそうな気分になるほどエネルギーが湧いてくる気がして、気分はボリウッドスター。「冬といえばカレーでしょ!」と言いながら、季節が変われば「夏はやっぱりカレーだよね!」と魔法の呪文のように繰り返して、また今年も過ごしています。 私の元気の秘訣は、やはり「スパイス&ハーブ」なのである! 不老不死のスパイス「コリアンダー」 今回の主役は、コリアンダーシード。こりゃなんだー⁉︎ みたいな響きのスパイス。じつはこれ、パクチーなの。パクチーの花が咲き、結実して種ができたら、ハイ! コリアンダーシード。ハーブ(フレッシュという意味)とスパイス(乾燥という意味)の両方で活躍する植物です。 全国のアンチパクチーファンの方、ご安心あれ。カメムシのような独特の香りがするのは葉の部分。種の部分は全く別の香りです。甘く木のようなフレグランスで、オレンジピールのような温かみのある香りを持つ、コリアンダーシード。主張も弱めなので、さまざまな料理に使うことができます。 古来より薬草として使われてきたコリアンダーシード。消化を助ける作用や強壮作用にもすぐれているので、体力を消耗する夏にもおすすめしたいスパイスです。 これがパクチーの花、緑の丸いのが種。これを乾燥させればコリアンダーシードに。種はフレッシュのまま、サラダやおにぎりに混ぜれば、プチッとした食感と爽やかな風味でごちそう感アップ。 日本ではいろんな呼び方があるのもパクチーの特徴。 英語ではパクチーのことを「コリアンダー」と呼び、タイ語では「パクチー」、中国語では「シャンツァイ」と、世界各地で広く食用されています。 メキシコでは「シラントロ」と呼ばれています。 このコリアンダーシード。日本料理では馴染みのないスパイスですが、一歩世界に出ればポピュラーな存在なのです。例えば、ヨーロッパやアメリカではピクルス作りに欠かせないし、インドではカレーを作る際には欠かすことのできない風味を持ち、最近はスーパーでも見かけるハリッサ(北アフリカ生まれの辛いペースト状の調味料)にもコリアンダーが含まれています。イギリスでは料理だけでなく、お菓子用のスパイスミックスにも入っていたり、ケーキやビスケットにも使われています。オールマイティ! コリアンダーシードの歴史は古く、サンスクリット聖句、アラビアンナイトの物語、そして聖書の中にも名前が登場するスパイスです。 中国では、コリアンダーシードを食べれば不老不死になるという伝説もあったとか。数千年前のエジプトでは、葬儀の際には、冥土への旅のお守りとして、亡骸とコリアンダーの枝を一緒に葬る習慣があったのだとか。うーん。なんともミステリアスなスパイス。 今回は、そんなコリアンダーとクミン、カルダモンを使って、インドムード満載のボンベイ(現在のムンバイ、インドの都市)風ジンジャーエールを作りましょう。今年の夏も元気モリモリ、夏バテ知らずだわよ! ルーシー流!コリアンダー香る、新生姜の「ボンベイ」ジンジャーエール 今回は、夏にピッタリなインド風ジンジャーエールを作ります。 カレーを連想させる香りのスパイスたちは、喉ごしもよく爽やかな風味。ソーダとスパイスの意外な組み合わせがクセになっちゃう! 新生姜もスーパーで見かける季節、爽やかな辛みがピリッと心地よい滋養強壮ドリンク。さぁて!ファイトーッ!いっぱーつっ!! ■ 材料 ※約5〜6杯分 新生姜 100g a)カルダモン 5個 a)クミン 小さじ1/2 a)コリアンダー 小さじ2 シナモン 1本 赤唐辛子 少々 レモン汁 60cc 黒砂糖 120g 水 120cc 炭酸水 適量 飾りのレモンやミント 適量 ■ 作り方 ① a)のスパイスをフライパンでから煎りして香りを立たせて、乳鉢やミルで擦る。擦ったスパイスと赤唐辛子、シナモンを出汁パックなどに入れる。 フライパンでから煎りする際は、焦げないように弱火で。香りが立って、パチパチ音がすればOK。 ② 新生姜は薄いスライスにして、黒砂糖と混ぜ合わせ、30分置く。 ジワジワと生姜の水分が出てきます。もう美味しそう。 ③ 小鍋に②と水、①のスパイスパックを加えて、中火にかける。煮立ったら弱火で10分ほど煮る。 煮ているとカレーの匂いがしてきます。 ④ 火から下ろし、粗熱がとれたら、スパイスパックを取り出す。レモン汁を加え、ブレンダーなどで撹拌してジンジャーエールシロップの完成! 炭酸水で割って召し上がれ! 飾りにレモンスライスや、ライムスライス、そして庭ではびこるミントを豪快に飾れば、見た目も爽やか! 今回はジンジャーエール発祥の地イギリスの、ビクトリア朝時代のビールグラスで乾杯! カクテルにもどうぞ。ウォッカと割ればモスコミュール改め、スパイスの風味がなんともおしゃれな「ボンベイミュール」になっちゃう優れもの。 お口の奥にふわーっと広がるスパイスのリズムが、フィール ソー グッド! 夏のバーベキューや、ガーデンピクニックにも♡
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イベント・ニュース

9日間!フラワーアーティストが集結展示『花と器のハーモニー2024「Rediscovery~世界のアーティスト×日本の器~」』
横浜山手西洋館7カ所で同時開催される花と器のイベント 港の見える丘公園内にある横浜市イギリス館を望む。Hamdan Yoshida/shutterstock.com “Rediscovery”をコンセプトに日本を再発見するイベントとして『花と器のハーモニー2024 「Rediscovery~世界のアーティスト×日本の器~」』が横浜市で6月1日(土)〜9日(日)の9日間、開催されます。日本で活躍している外国人フラワーアーティストなど9名が、7つの西洋館を舞台に、日本各地で生まれた伝統的な器を使用しながらテーブルを華やかに演出。個性豊かなアーティストたちが表現する作品のテーマと各テーブルに登場する器をご紹介します。 開催場所は、イタリア山庭園や元町公園、港の見える丘公園に点在する7カ所の西洋館。入場は無料。 外交官の家<国指定重要文化財> 山手イタリア山庭園内に位置する「外交官の家」。アメリカン・ヴィクトリアンの影響を色濃く残す塔屋のある木造2階建ての館。部屋の家具や装飾にはアール・ヌーボー風の意匠とともに、19世紀イギリスで展開された美術工芸の改革運動アーツ・アンド・クラフツのアメリカにおける影響も見られます。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/gaikoukan/ テーマ Flower Power Wave シンプルでありながら力強さを感じる波模様の荒木陶窯の器と、あたたかみのあるお花たちのWaveのコラボレーション。喜びや悲しみが波のように押しよせたりひいたり、さまざまな感情を活性化してパワーを生み出す。外交官の家でのおもてなしの場で生まれたであろう様々な交流を、Flower Power Waveで表現します。 【薩摩焼(鹿児島)】400年以上の歴史を有する薩摩焼は、白薩摩と黒薩摩に大きく分類されますが、今回は、白薩摩の伝統技術を継承し、現代のライフスタイルにあわせたシンプルモダンな器とカジュアルな器を紹介します。 ブラフ18番館<横浜市認定歴史的建造物> 山手イタリア山庭園内に位置する「ブラフ18番館」。1・2階とも中廊下型の平面構成で、白い壁にフランス瓦の屋根、煙突は4つの暖炉を1つにまとめた合理的な造りの建物は木造2階建て。上げ下げ窓と鎧戸、南側にはバルコニーとサンルームなど、洋風住宅の意匠を備えています。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/bluff18/ テーマ Der Wald・森林 森林は植物と動物のコミュニティーからなる共生の世界です。共生とは、姿も形も違った生物どうしが近くに寄り添い、お互いによい関係を築くことです。森林の中に身を置けば、自然と私たち自身は再びつながり合い、心を整えてくれるでしょう。私たちはこの共生の世界を、花と瀬戸焼に置き換えて表現したいと思います。 【瀬戸焼(愛知県)】瀬戸焼は、日本六古窯の一つに数えられる千年以上の歴史と伝統を誇る焼物産地です。伝統的技法の織部・黄瀬戸・御深井釉で、現代のトレンドに沿った色合いと使いやすさを追求した食卓に合う器を紹介します。 ベーリック・ホール<横浜市認定歴史的建造物> 元町公園内に位置する「ベーリック・ホール」。スパニッシュスタイルを基調とした外観は、3連アーチのある玄関や、クワットレフォイルと呼ばれる小窓、瓦屋根をもつ煙突など多彩な装飾が施された、現存する戦前の山手外国人住宅の中では最大規模の建物。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/Berrick-Hall/ テーマ Rediscovery of Lilies ユリは数千年の昔から私達の生活を彩ってきました。聖書にも登場し、聖母マリアの花ともされています。また、ビクトリア朝時代にはその装飾的な美しさと象徴的な意味に価値がありました。そして、今も異なる色や形をもつ新品種が次々と開発されています。そんな長く輝かしいユリの歴史と魅力を再発見できる展示をご覧いただきます。 【波佐見焼(長崎県)】波佐見焼は400年以上の歴史があり、江戸時代から日用食器として庶民に親しまれてきました。現代は「カジュアルリッチ」をテーマに多様・多彩な器が生まれています。そんな波佐見焼から個性ある魅力的な器を紹介します。 エリスマン邸<横浜市認定歴史的建造物> 元町公園内に位置する「エリスマン邸」。「近代建築の父」といわれるチェコ人の建築家アントニン・レーモンドによる設計で、大正14(1925)年から15(1926)年にかけて建てられた白亜の洋館を現在地に再現。暖炉のある応接室や庭を眺めるサンルームを備えています。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/ehrismann/ テーマ ゆとりのある時間へのご招待 窓際から照らされる日差しが美しいエリスマン邸。土の色彩が美しく表現され、素朴ながらも魅力的な日本伝統の萩焼と、お花の色彩と香り、枝物の爽やかさが調和され、東洋の趣と西洋的な要素が花と枝物、器などと奏でるハーモニーを通してほのかな美しさを漂わせる、落ち着いてリラックスできる空間の演出。心が癒やされる憩いの空間へあなたをご招待します。 【萩焼(山口県)】16世紀末、豊臣秀吉による文禄・慶長の朝鮮出兵の折、朝鮮陶工李勺光を連れ、毛利輝元が松本材中の倉に窯を築かせ御細工人に召し抱えた。後に、弟の季敬を呼び寄せ、坂高麗左衛門の名を与え、食録3人扶持米9石で召し抱えたのを起源としている。 山手234番館<横浜市認定歴史的建造物> 元町公園内に位置する「山手234番館」。昭和2(1927)年頃に外国人向けの4戸の共同住宅(アパートメントハウス)として、現在の敷地に建てられ、保全改修工事後の平成11(1999)年から一般公開。上げ下げ窓や鎧戸、煙突などを備えた3LDKの洋風住宅。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate234/ テーマ 味わいのある古いものに囲まれて 年月を経て、誰かに使われ、愛されてきた道具や家具には、現代物にはない優しさ、奥行きや香り、魅力があります。1920年代に建てられた洋館にはそんな古いものたちがピッタリ。古伊万里や木製品、塗り物と暮らしの中で使われてきた和の骨董品にオリエンタルな花たちをあしらいます。それはまるで久しぶりに集まった同窓会の様に暖かくてCozy! 【古伊万里(佐賀県)】伊万里焼は17世紀初め佐賀県有田で焼かれた日本初の磁器。伊万里港から日本国内、海外に運ばれたためにこの名前に。江戸時代のものを古伊万里、それ以降のものは伊万里と呼ばれています。輸出された伊万里焼はヨーロッパに強く影響を与え、人々のオリエンタル嗜好を増しました。 横浜市イギリス館<横浜市指定文化財> 港の見える丘公園内に位置する「横浜市イギリス館」。英国総領事公邸として現在地に建てられた鉄筋コンクリート2階建て。1階は、サンポーチを備え、広々としたテラスは芝生の庭につながっています。2階の広い窓からは庭や港の眺望が楽しめます。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/british-house/ テーマ À「WA(和)」〜和と向き合う 異国情緒漂う洋館で日本の文化を伝える伝統の器と、フランスのエスプリ、職人技が光る花がハーモニーをかなでます。伝統を受け継ぎながらも現代の魅力を兼ね備えた器と普遍的な美しさをもつ植物の色彩が際立ちます。横浜市イギリス館の食堂のテーブルを飾るおもてなしの器、おもてなしの花々、遊び心あふれる花空間、インスタレーションをご覧下さい。 【伊万里 有田焼(佐賀県)】伊万里有田焼は1616年、磁器発祥の地として400年の歴史を持つ産地です。各窯元は伝統の技法を継承しながら、現代の生活トレンドに沿ったハイクオリティーな食器を多数生み出しています。そんな有田焼の中から、オリジナリティーのある食器を紹介します。 山手111番館<横浜市指定文化財> 港の見える丘公園内に位置する「山手111番館」は、「横浜市イギリス館」の南側にあるスパニッシュスタイルの洋館。広い芝生を前庭とし、港の見える丘公園のローズガーデンを見下ろす赤い瓦屋根の建物で、地階がコンクリート、地上が木造2階建ての寄棟造り。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate111/ テーマ Monochromatic シンプルかつダイナミック! 館内の各スペースの装飾をひとつの色にまとめます。モノクロのお花が生む器とのコントラスト、館内と装飾のコントラストを楽しんでください。 【会津塗・大堀相馬焼(福島県)】430年以上の歴史を持つ会津塗は、さまざまな漆の伝統的技法をしっかりと受け継ぎながら、最新の技術も柔軟にとりいれ、現代生活にフィットした斬新なデザインを有します。そんな会津塗の中から、カジュアルでモダンな器を紹介します。大堀相馬焼は300年の昔、浪江町大堀(旧大堀材)を中心に発達した焼物です。東日本大震災の影響で浪江町を離れ避難先で復活した伝統的工芸、窯元が作陶を再開し、新たな名品が生まれる大堀相馬焼を紹介します。
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レシピ・料理

ミントで作る「ライタ風ドレッシング」のグリルドポテトサラダ
最も身近で、最も栽培が簡単なハーブ「ミント」 これまで幾度となく、ご紹介してきた「ミント」。ミントは私たちの暮らしに最も身近なハーブです。飲料水、ガム、歯磨き粉などの生活用品や掃除用品にも多く使われ、誰からも好まれる、嗅ぐだけで気分が爽快になる香りです。 春の訪れと共に、今年もミントの甲高いおしゃべりが聞こえてきました。さぁ! 5月はミントを植える最高のシーズン。私も脳内にお花とミントを咲かせて、夢見心地の浮かれ気味。 ベジトラグの隙間から出てきたミント。きっと去年のこぼれ種が発芽したのでしょう。 育てるのも容易で、食べても美味しい! 騙されたと思って、素直な心で植えてみて。毎年毎年延々とおすすめして恐縮ですが、耳にタコができちゃうくらい、皆さんにご紹介したくなるハーブなのです。 呪いのハーブ「ミント」?! その歴史は古く、約3,500年も前から古代ギリシャでは生薬として使われており、日本では平安時代に「山菜」として貴族のテーブルを彩っていたのだとか。 ん、山菜? ミントは丈夫で、栽培が簡単、ほっとけば雑草のようにグングン育つので、もしかしたら、山で増殖していたのかしら? と平安時代に思いを馳せています。 それよりも平安時代の食卓で、ミントがどう使われていたのか興味津々。 一説では、ミントの属名menthaの由来は、ギリシャ神話に出てくる、若い娘「メンテー(mínthē)」だとか。ダンナが若い娘と浮気をしていることに気付いた妻が、嫉妬に狂い、「小娘ぇ! お前なんか雑草に変わってしまえぇ!!!!」とメンテーを踏み付け、呪いで雑草(ミント)に変えてしまったのだそうです。こ、怖い。 神話って、神様たちの話ですよね……? ギリシャ神話もそうだけれど、『古事記』に書かれている日本の神話もそんな感じですよね。非常に人間的。 今年こそ! ミントの栽培に挑戦してみては? 気温が上がり、昨年植えた子たちが芽を出して伸びてきました。そう! ミントは冬以外、収穫できる丈夫な多年草のハーブです。 私はハーブたちに親しみを込めて「雑草みたいな」(呪いではない)という表現をしばしば使いますが、ほとんどのハーブは手がかからず元気に育ちます。ミントはその代表格です。 雑草、つまり「雑なアナタにも育てられる草」の略、かもね♡ たまに、元気すぎてアウトオブコントロールになることもありますが、基本的なことさえ知っていれば、仲よく楽しめるハーブです。 栽培ポイント①やや日陰の湿った土地を好む 株分けの様子。根が丈夫なので手で裂くようにバラしても大丈夫。 真夏の直射日光や、乾燥で葉が傷みます。特に鉢植えの場合は、要注意! 生育旺盛なミントの根は魔法のように伸びていくので、鉢の中では水分不足になりがち。 根が詰まると成長も止まってしまいますから、そんなときは怖がらずに、忍法「分身の術」、別名「株分け」をしましょう! ミントは根が傷ついてもお構いなし。成長に影響することはありませんから、大胆にやっちゃってください。 栽培ポイント②元気だけどきかん坊! 鉢植えもおすすめ 狭い花壇に鉢植えで置いたミント。シルバーリーフとのコントラストが涼しげです。 放っておいても勝手に育ちます。種類や環境にもよりますが、グングン庭中にミントが広がり、手がつけられなくなる「ミントテロ」なんて言葉もあります。でも正直、どこにでも土足で踏み込んでくる無礼者の「竹」や「笹」に比べたら可愛いもんです。 不安な方は、花壇や狭めのガーデンでは、鉢でおしとやかに育てると扱いやすいです。または、テラコッタなど通気性のよい鉢に入れたまま、地中に埋めて育てると、根をコントロールしながら地植えの高さに揃えられます。あくまで一時的な仮住まいではありますが。 栽培ポイント③悩まずにどんどん使う これは他のハーブにも共通しますが、大切に大切に使わないで見守っていると、ひょろひょろ〜っと伸びて倒れてしまったり、早く花が咲いて成長が止まってしまったりします。小さいうちから新芽を摘み、頻繁に使うとよいでしょう! 草丈が20〜30cmになったら、あまり悩まずに1/3くらい切り戻しても大丈夫! 一番簡単にミントを活用できるのが、ハーブウォーター。水に切ったミントを数本入れるだけで、見た目も味も涼しげに。緑茶を淹れた際にミントを少し浮かべるのも、私のおすすめです。「ミントグリーンティー」は夏の冷茶にもどうぞ! カットしたフルーツに添えるのも簡単。特にパイナップルとの相性は抜群です。 ちょっと変わり種のおすすめ「ミント」3選 花市場で売られているミント。数種類がアソートされたセット。 一言で「ミント」といっても、その種類は600以上あるといわれています。最近はさまざまな種類のミントを園芸店で見かけます。 まずは、ラベンダーミント。学名は Mentha piperita ‘lavender’。ペパーミントの園芸品種です。 紛らわしい名前のこちら。ラベンダーという名前が付いたミント。画面上では香りをお届けできないのが非常に残念ですが、ほんのりとすっきり、スパイシーなラベンダーの香りがします。これは紅茶を淹れたときに、数枚ポットに忍ばせてもいいですねぇ。 そして「スイスリコラミント」。学名はMentha × piperita ‘swiss’。こちらもペパーミントファミリー。 かなり清々しい清涼感!シンプルで強い香りです。お茶やサラダに加えると、一気にオシャレ度アップ。スイスの「リコラ」というハーブキャンディに使われているミントです。あの1度は見たことがあるかもしれない、黄色いパッケージの飴ちゃん。経験上ですが、そんなに横に広がらない「お上品」なミントと感じます。 最後は「オーデコロンミント」。 学名はMentha ×piperita citrata。この子もペパーミントファミリーです。 なんていうか、大人っぽいミントです。オーデコロンを思わせるような、個性的な強い香りがします。柑橘系の香水のような香りもするので、ドライにしてポプリやサシェを作るのにも向いています。ほかのミントより、葉も大きく、大株になりやすいです。茂る様子が大きく堂々としているので、花壇の中でも目を引きます。 ミントで作る「ライタ風ドレッシング」のグリルドポテトサラダ 日本ではミントを使ったレシピは、ポピュラーではありませんよね。アラビア料理などでは羊肉のソースとして使われたり、中東ではクスクスなどのサラダに刻んで加えたり、インドではミントのチャツネがあります。 まだまだ日本では十分に活躍していないミントたち。まずは序の口、簡単に試せる「ライタ風ドレッシング」はいかがでしょう? ライタとは、ヨーグルトと野菜を和えたソースのようなサラダです。まろやかでさっぱりとした風味なので、インド料理では肉やカレーの「付け合わせ」として添えられています。 ヨーグルトにミント、そしてニンニク……と聞くと、変な味?? となりそうですが、固定観念は「ポイッ」と捨てましょう。爽やかな香りが、これからの暑いシーズンにピッタリ。クセになる味です。 ■ 材料 ジャガイモ 中3~4個 ヨーグルト 250g ミント 数本 クミンパウダー 小さじ1/2 キュウリ 1本 おろしニンニク 小さじ1/3 ※今回はチューブを使用 塩 小さじ1/2 オリーブオイル 仕上げにひと回し コショウ 仕上げに適量 飾りのミント 適量 ■ 作り方 ① ジャガイモを7mmほどに切って、沸騰させたお鍋で5分ほど下茹でをする。 お気軽にレンジでもどうぞ。火を入れすぎると、ジャガイモの種類によっては崩れますので注意。 ② キュウリをグレイターでおろして、水気をしっかり切る。 グレイターが手元にない方は、細かい千切りにして、しっかりと水気を絞ってください。 ③ ミントの葉を軸から外して、細かく刻む。 ④ お気に入りのお皿で、ヨーグルト、クミンパウダー、塩、おろしニンニク、先ほどのキュウリとミントを混ぜる。 ヨーグルトから水分が出るので、平たいお皿よりも、ゆるくカーブのあるお皿で。 ⑤ ①のジャガイモを、多めのオリーブオイル(分量外)をひいたフライパンで、縁がカリッとするまで揚げ焼きにする。 ⑥ ④のミントヨーグルトソースの上にジャガイモを盛りつけて、オリーブオイル、コショウ、ミントを散らして完成。 ジャガイモはベターッと置くのではなく、立てるようにリズミカルに。 最後のおめかし。 とっても簡単でしょ? ミントの爽快さと、ヨーグルトの酸味、そしてキュウリの青臭さが心地よいハーモニーを奏でます。ジャガイモはオーブンでローストしてもいいし、小さな新ジャガは茹でて和えても結構! 夏のガーデンピクニックやバーベキューのサラダとしても活躍します。ドレッシング自体がとろっとしたテクスチャーなので、ディップソースとしても活躍します。私のお気に入りは、トルティーヤチップスのお供に。 ヨーグルトとキュウリでヘルシーな気分になれちゃうから、あら不思議。「病は気から、美は思い込みから」です。日本人からしたら不思議な組み合わせですが、食べてもミントと分からないでしょ♡ お試しあれ!
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レシピ・料理

夏みかんで作る、花椒香る葉山スタイル「オレンジチキン」
葉山のシンボルツリー「夏みかん」 私にとって夏みかんの木は、幼少時代を思い出す光景です。カントリーサイドで暮らしたことがあれば見慣れた景色ですが、私の育った「葉山町」では、夏みかんの木には特別なストーリーがあります。 さかのぼること、昭和34年。御用邸の町、ここ「葉山」では、上皇上皇后両陛下の御成婚の際、記念として夏みかんの苗木が町民に配られたそう。今でもその夏みかんが多くの実をつけ、民家の庭先を鮮やかに彩っています。家の玄関先に置かれた段ボールに山ほどの夏みかんが積まれ、「ご自由にどうぞ!」と書かれている「嬉しいおすそ分け」も、葉山ではよく見かける光景です。 まだ酸味が強い、この時期の夏みかんは、ジャムなどのお菓子作りに最適です。夏みかんといえば、やっぱり「マーマレード」、クィーンオブジャム! 皮をむいて、実を取り出す。まぁまぁ億劫な作業ではありますが、年に1度のお楽しみ。たくさんの瓶を用意して挑みましょう。 でも、甘いものより、しょっぱいもの派の私は、どうにかして、夏みかんでお米がたべたい! 爽やかな風味の柑橘類は、お料理にも大活躍だものね♡ そんな私のおすすめは、みんな大好き!「オレンジチキン」です。 みんな大好き! オレンジチキン カラッと揚げた鶏肉に、オレンジの爽やかな風味が香るソースを絡めて仕上げる、アメリカで定番の人気メニュー「オレンジチキン」。名前を聞くだけでヨダレが出ちゃう。 なんとなく、日本人の感覚からしたら、ポップな「酢豚」という感じかしら。酸味と甘み、辛みのコラボレーションで、食べれば食べるほどに食欲が出ちゃうぜ! そんな魔法の料理です。 「チャイニーズチキンサラダ」や「モンゴリアンビーフ」「フォーチュンクッキー」などと共に、アメリカで独自にアレンジされて、進化を遂げた「American Chinese Cuisine(アメリカ風中華料理)」なのです。 陳皮は乾燥させたミカンの皮。 本場中国では、漢方薬としても使われる、乾燥させたオレンジの皮「陳皮」を使って作る「陳皮鶏」というものがありますが、オレンジチキンとはちょっと別物。オレンジチキンは、通常オレンジジュースを使って作ります。きっと「陳皮鶏」がモデルとなり、現在のオレンジチキンとしてアメリカで成長したのでしょう。多分。 このオレンジチキン、唐辛子を入れてピリ辛にするのもいいけれど、花椒を使えばもっと! もっと! デリシャス! 花椒と柑橘の組み合わせで「シャレた大人の遊び心」風味に。 痺れと爽やかさ、花椒(ホアジャオ) 今回ご紹介したいスパイスは「花椒(ホアジャオ)」。麻婆豆腐や担々麺など、四川料理に欠かせない独特な香りが特徴の香辛料です。花椒はミカン科サンショウ属の植物で、中国原産のスパイス。一度味わうとクセになる! しびれる辛味と爽やかな風味が魅力の花椒。あの痺れはギリギリ合法、中毒者は多数です。ここだけの話、私も花椒アディクトです。 日本語では「かしょう」、中国語では「ホアジャオ」と読みます。山椒と何が違うのでしょう? 花椒と山椒どちらもミカン科サンショウ属の植物ですが、似て非なるもの。原産国もそれぞれ。基本的には花椒は中国原産、山椒は日本原産です。 花椒が熟した実を乾燥させて作り、山椒は熟す前の果皮を粉末状にしたもの。 花椒は舌がしびれる辛みと独特な香り、山椒はどちらかというと辛みより香りを楽しむもの。花椒のほうが個性強め。パンチが効いています。 私が大好きな五香粉にも使われている「花椒」。 中国では、花椒は古くより漢方の生薬として使用されてきました。 花椒には消化を助ける「健胃作用」や、殺菌作用があり、消化不良、吐き気、下痢などに効果的。花椒特有の痺れるような感覚は、鎮痛や麻酔にも使用されてきたようです。昔は大量の花椒を局所麻酔として使っていたんだとか。美味しそうな香りがして、痛みも忘れられそう♡ なんなら、おかわりください! 白米もお願い! 花椒にはホルモンバランスを調整する作用もあり、授乳を終える頃に、煎じた花椒に砂糖を加えて飲めば、乳房の張りが和らぐともいわれています。ナイスタイミングで授乳中の方はお試しを。 万能「花椒塩」を作ろう! 唐揚げやチャーハン、炒め物など、日本の食卓でも大活躍で、一家に1瓶置いてほしいのが「花椒塩」。名前のとおり、花椒と塩が混ざっているもので、とてもシンプル。 スーパーでもスパイスコーナーに置いてあるのを見かけますが、自家製「花椒塩」は簡単に作れます。お手製のものは、香りが別次元! 鼻から吸い込んで脳内を駆け巡る2024年、脳内宇宙の旅。きっと驚くはず! シンプルに花椒塩の塩むすびも美味しいのです。 ■ 材料 ・塩 大さじ1・花椒 小さじ1.5※花椒と塩は【2:1】を目安に ■ 作り方 ① 塩を弱火でパチパチと音がなるまで乾煎りする ② 冷たい状態のフライパンに花椒を入れ、弱火で香りが立つまで乾煎りして、ミルサーや乳鉢などで細かくする ※焦げないように注意! ③ 混ぜ合わせて完成! ※①の項目は省いてもよいです。塩を炒るのは、塩の甘みを引き出すのと、塩に花椒の香りを移しやすくする目的なので、お好みでどうぞ※花椒の風味は飛びやすいので少量ずつ作り、密封容器で保存がおすすめです※一番簡単に作るには、粉の花椒を買ってきて、ただ塩と混ぜるだけ! 夏みかんで作る、花椒香る葉山スタイル「オレンジチキン」 オレンジチキンは、アメリカ育ちの中華料理。陽気に楽しくやりましょう! 夏みかんの苦みが心地よい、とても爽やかなレシピ。砂糖はお好みで増やしてみてください。スライスした夏みかんが差し色でビューティフル! 一緒にパクッとしちゃいましょう。庭で採れたものや、近所で育ったものを料理に使えば、なんだかいつもよりスペシャル。テレビを見ていたら、偶然知っている場所が映ったときの感覚に似ているかもしれません。友達の友達はみんな友達! そんな感覚で作っていただきたい料理です。 ■ 材料 ・ 鶏胸肉 1枚 300gほど (下味)・ a) 花椒塩 小さじ1/2・ a) おろしにんにく 小さじ1/2・ a) 酒 小さじ1 (衣)・ 薄力粉 大さじ2・ 片栗粉 大さじ2・ ベーキングパウダー 小さじ1 (タレ材料)・ b) すりおろしにんにく 小さじ1・ b) みじん切り生姜 小さじ1・ b) 砂糖 大さじ2〜3 ※お好みで・ b) ナツミカン 半個(100ccほど)・ b) 酢 大さじ2・ b) 醤油 大さじ2 ・ 水溶き片栗粉 適量・ 茹でたブロッコリー 適量・ 白胡麻 適量・ お好みで、飾りのネギやパクチー、ナツミカン ■ 作り方 ① 鶏肉を食べやすい大きさに切ってボウルに入れ、a)の材料を鶏肉に揉み込み、下味をつける。 普段の唐揚げよりも小さめに切るのがポイント。10分ほど漬け込む。 ② 薄力粉、片栗粉、ベーキングパウダーをよく混ぜ、鶏肉にまぶして、170℃の油でカラッと揚げる。 ③ ナツミカンを絞り、b)のタレの材料全てと一緒に小鍋で煮立てる。水溶き片栗粉でとろみをつけて、②の鶏肉とブロッコリーを絡める。 苦みと酸味が爽やかで美味しいです。 こんな感じのトロトロ加減にしましょう。 ④ 飾りに胡麻やスライスしたナツミカン、パクチーを散らして完成。お好みで追加の花椒塩もどうぞ! 出来たてで、衣がサクッとしているのも美味しいし、タレがしみてしっとりとしたのも美味しいです。しっかりとした味付けなので、冷めても美味しく、お弁当にもよさそう。 オレンジチキンに合わせて、さっぱりとしたチャーハンと、鶏ガラスープを大鍋でドーンッ! と作って、ジャジャーンッ! とジャッキーチェンの映画を流しながら、なんちゃってチャイニーズナイトはいかが? みんなで美味しく、楽しく、食べチャイナ♡
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心と身体が温まる、アメリカ家庭の味「ブルーベリー&シナモンマフィン」
ようこそ2024年、新しい一年のはじまり クリスマスが過ぎ、年末年始と華やかなシーズンが終わり、ゆっくりと静かな時間が流れる1月と2月。庭や畑の植物たちも春を待ちわびて、静かに過ごしています。 日本古来の概念では「ハレとケ」があり、生活のバランスをとってきました。「ハレ」は折り目や節目となる特別な日で「非日常」。「ケ」は普段の「日常」のこと。これは陰陽思想であり「ハレとケ」は対立することなく、調和するものなのだと感じます。どちらもあるから、全体のバランスが「ほどよく」均等に保てる気がするのです。多分ね♡「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉のとおりに、災いと思えることも福に転じるし、福が災いとなっちゃうこともある。不運と幸運は、まるで縄をより合わせたように表裏一体ということです。つまりは、何があってもたどり着く場所は自分次第。 私にとって「しみじみ」と日々のありがたみを感じるのは、「ケ」であるいつもの日常を過ごしているとき。例えば、毎日の食卓。特別な材料ではなく、冷蔵庫にあるものでササッと作り、暖かい部屋で食べるご飯。家族やパートナー、一人でも幸せを感じるひとときです。 核家族化や、両親の共働き化が進み、大家族でワイワイ!なんて、「古き良き昭和」を絵に描いたような食卓とは、ほど遠い時代となってしまったかもしれません。 「お袋の味」は、いつからか「袋の味」(レトルトやパウチの袋のこと)となり、昔は手作りが当たり前だったのに、今となっては「手作り」って言葉は、どことなく特別な表現に聞こえてしまうこともしばしば。非常に残念なことです。 私にとって、料理とは「ラブレター」のようなもの。 大切な人に作る料理は、自然と相手の体調や好きな物を考えて材料を選びますよね。もちろん自分のためだけに作る場合もそう。そんなことを想いながら、1人キッチンで黙々と作業する様子が、まるで机に向かって筆を執る姿と重なるのです。手が込んでいる必要はありません。今回私がご紹介したいのは、気軽に作れる日常の「ケ」のマフィン。アメリカのお袋の味です。老婆心全開で、身体を温める作用があるスパイス「シナモン」も入れちゃうんだから! アメリカのママの味「マフィン」 アメリカの家庭的なお菓子といえば、やっぱりマフィン。キャロットケーキやアップルパイ、チョコチップクッキーなどと並ぶ、母ちゃんの味「お袋系スイーツ」です。おやつはもちろん、朝ご飯やデザートにもなるので、とりあえず焼いておけば、みんながハッピー。 私の母も頻繁に作ります。これはバナナマフィン。 私自身も、アメリカのお菓子が大好き。アメリカ人の陽気で自由でおおらか(私の勝手な先入観)なイメージで、量も細かく計量しなくていいし、とりあえず混ぜて焼いちゃえ! みたいなテンションのレシピが多く、お手軽&お気軽。自由の女神が右手に掲げているのは、もしかしたらマフィンかもしれない! と思うほど、マフィンってものは、アメリカを代表する「おやつ」なのです。 イギリス式のマフィン「イングリッシュマフィン」 テトサラダと大根を挟んだイングリッシュマフィン。 マフィンといえば、もう1つ。「イングリッシュマフィン」があります。エッグベネディクトに使われている、あのパン。某ハンバーガーショップのソーセージエッグマフィンにも使われています。アメリカのマフィンとの違いは? 見るからに、違いはあからさま。イングリッシュマフィンはパンです、パン。アメリカンなマフィンは、大体が甘く味付けされていて、どちらかといえばスイーツ。 なかにはチーズやベーコンを使ったお食事マフィンも。 大きな違いは、アメリカンマフィンはクイックブレッド、つまりベーキングパウダーで膨らませて、イングリッシュマフィンは酵母で膨らませています。ルーツを辿ると、どうやら「マフィン」の故郷はイギリス。アメリカへはイギリス系移民によって伝わったそうです。長い時間をかけて多様に進化した2種のマフィンなのです。 心も身体も温まるスパイス「シナモン」 日本でもおなじみのスパイス「シナモン」。「世界最古のスパイス」とも呼ばれ、甘くてエキゾチックな香りで世界中を虜にしています。 シナモンの香りを一言で表すとしたら「温かさ」。心がほぐれるような心地よい甘さは、精神面でのリラックス効果があり、疲れた心を温かく包んでくれるような香りです。 それだけではなく、身体にも嬉しい作用が♡ シナモンには血行促進作用があり、冷え性の改善も期待できます。身体を温め風邪の予防に役立つだけではなく、殺菌作用や解熱作用もあるので、風邪の初期症状に効果があるとされています。漢方では桂皮と呼ばれ、葛根湯に配合されているのも納得です。冬のお菓子作りには、香りも効能もバッチリ! なシナモンなのです。 私がよく使うスパイスミックス「五香粉」にも、シナモンが使われています。 シナモンとは、厳密には上品で繊細な香りのセイロンシナモンを指しますが、一般にシナモンと表記され販売されているものには、安価で香りの強いカシアシナモンが多いのも現状です。 シナモンの香りは日本でもニッキと呼ばれ昔から愛されていますが、じつはシナモンとニッキは似て非なるもの。どちらもクスノキ科の常緑樹ですが、セイロンシナモンはセイロンニッケイの幹の樹皮を乾燥させて使うのに対し、ニッキはシナニッケイの根っこの部分を使うのが特徴です。ニッキよりもシナモンのほうが甘い香りが強く、シナモンの独特な風味のもとであるオイゲノールという成分は、セイロン産のシナモンのみに含まれるもので、ニッキには含まれていません。難しいことはさておき、シナモンロールと八つ橋を食べ比べると、香りの違いがよく分かると思いますので、お試しあれ! ホームメイドな「ブルーベリー&シナモンマフィン」 今回作るのは、いたって簡単&普通の家庭的なマフィン。クランブルやクリームのお飾りナシの、気張らない普段着のようなマフィンです。甘さも控えめなので、朝ご飯にもオススメです。必要なのはボウル2つ! 洗い物が少ないのも嬉しいポイント。材料も、何となく家にありそうなものばかり。あっという間にできちゃう、すぐにでもお試しいただきたいレシピです。 ■材料 マフィン12個分 (粉チーム) 薄力粉 120g強力粉 120gベーキングパウダー 大さじ1砂糖 100g塩 ひとつまみシナモン 小さじ1/4〜1/2 (液体チーム) 卵 2個牛乳 90ccヨーグルト 90g植物油 120cc ※今回は米油 冷凍ブルーベリー 180g ※凍った状態で使う ■ 作り方 ① 「粉チーム」の材料を全てボウルに入れ、ホイッパーなどでよく混ぜる。 ② 別のボウルに「液体チーム」の材料をすべて入れて、よく混ぜる。 ③ ②のボウルに①を加えて、ヘラなどでさっくり全体が合わさるように混ぜる。※混ぜすぎると膨らまなくなるので注意!多少は粉っぽさが残った状態で大丈夫。 ④ 冷凍ブルーベリーはトッピング用に少し残して、③の生地にふわっと混ぜ合わせ、生地をマフィン型に入れる。最後にトッピング用のブルーベリーをのせ、180℃に予熱したオーブンで25〜30分焼く。※オーブンによって焼き時間を調整してください。焼きすぎに注意! ブルーベリーは解凍すると水っぽくなってしまうので、必ず凍ったまま使いましょう。 ⑤ 焼き上がったら、型から出して完成! ※冷凍保存も可能です。食べるときは自然解凍してから、レンジなどですこーし温めると、ふわふわに。 甘さ控えめなので、お好みでお砂糖の量は調節してください。 マフィンは少し温めてバターを添えても。 通常であれば1日3回の食事をしている訳ですから、1週間では21回、1カ月では90回、1年ではなんと! 1,095回もの食事をしている計算になります。どひゃー! 「昨日なに食べた?」と聞かれても、恥ずかしながら反射的には口が動かず、「あれー?なんだっけ?んー?そうそう!あれあれ!」と脳みそにきちんと「問い合わせ」をしないと答えが出てきません。そのくらいに「食事」とは、毎日の流れ作業。 せっかくだから、今年はそんな毎日のルーティンにおさらば! 日記代わりに毎日食べたものを記録するのも面白そう! 毎日美味しいものが食べられるって、本当に幸せよね♡ まずは、簡単で身体も嬉しく美味しいこのマフィンを作ってみては?? ケケケ!と日常に感謝しながら、一口一口、一瞬一瞬を楽しむ2024年を♡
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【旬のスイーツ】心も身体も温まるミックススパイス“アップルパイスパイス”で作る「アップルパイジャム」
世界で愛されるアップルパイ 日本では、品種改良が進んだ「酸味をなくした」生食で美味しいリンゴが流通の大半を占めています。そのため、リンゴは一般的には、生で食べる機会が多いですよね。欧米では甘い「デザートアップル」(生食用のリンゴ)と、酸味の強い「クッキングアップル」(調理用のリンゴ)が区別され、種類が豊富だからなのか、リンゴを使ったデザートのレシピをよく見かけます。 アメリカンスタイルのアップルパイ。 リンゴといえば、やはりアップルパイ! デザート界のクィーン♡ 世界各地で作られ、多種多様なレシピが存在します。「たかがアップルパイ、されどアップルパイ」。地域性が強く、生地やリンゴの違い、味付け、焼き方など、さまざまな違いが見られます。 編み目のようにパイ生地をかぶせたアメリカンスタイル、フランスでは「タルトタタン」や「ショソン・オ・ポム」、イギリスの「アップルクランブル」は温かいカスタードソースを添えて。「アップルパイ、ところ変われば」なのです。共通する点は、どれも美味しいってことかしら。 私にとってイチバン馴染みがあるのは、アメリカ版のアップルパイ。酸味の強いゴロッとしたリンゴにザクッとしたパイ生地、ビックリするほど大きな1ピースに、アイスクリームをドーン! と1スクープのせて食べるのがアメリカンスタイル。どんなにお腹がいっぱいでも、こればかりは別腹。家庭的なデザートなので、各家庭でおばあちゃんやお母さんのレシピがある。そんなお菓子です。 旬のリンゴの味を堪能する、シンプルなアップルパイもいいですが、リンゴはスパイスとの相性が抜群。ひと手間スパイスを加えることで、奥深くリッチな味わいになります。 「アップルパイスパイス」とは 欧米では、スーパーのスパイスコーナーで「アップルパイ用スパイスミックス」というものが売られています。アップルパイに合うスパイスが何種か調合された、便利なものです。日本では見かけませんし、そもそも単純なスパイスが混ざったもの。簡単に家庭で作れるので、あれば何かと便利。焼き菓子には大体使えちゃうし、濃く淹れたミルクティーに加えてスパイスティーにも! なんならカレーの隠し味にも使える優れものなのです。 市販のアップルパイスパイス。 基本的には、シナモンがベースとなり、そこにナツメグやオールスパイス、カルダモンなどが入ります。自分で調合すると、お気に入りの香りが作れるのがいいところ。 中でも、今回覚えていただきたいのが「オールスパイス」です。 心も身体も温まる「オールスパイス」 オールスパイス、あまり馴染みのないスパイスかもしれません。でもね、じつはホリデーシーズン、a.k.a. ベーキングシーズンには大活躍のスパイスなのです! コロンブスがオールスパイスを発見したときに、胡椒と間違えたため、「ピメント」として英語化されてしまった、という話があるように、見た目はなんとなく胡椒。オールスパイスの主要な産地「ジャマイカ」にちなんで、「ジャマイカンペッパー」と呼ばれることもあるようです。 左がオールスパイス、右が胡椒。よく見るとサイズも質感も別物。 肝心の味はというと、なんだか複雑で温かい香り。スパイスに馴染みがあれば、「ん? クローブ? シナモン? どっちなの?!」と答えてしまうかも。 オールスパイスは漢方でも重宝され、三香子(さんこうし)と呼ばれます。その名のとおり、「クローブ・シナモン・ナツメグ」の3種の香りを併せ持つオールスパイス。爽やかな香りと、ほのかに甘く苦い後味が特徴です。 ジャマイカではジャークチキンに欠かせないスパイス。 まるでミックススパイスのような雰囲気の名前で、一人三役をこなす名役者! 消化促進、血行促進、鎮痛作用、免疫力アップなど、嬉しい作用を持つオールスパイス。単品のクローブ、シナモン、ナツメグと併せて使うことで、それぞれのクセをうまく調和させることができます。心も身体も温まるオールスパイスは、秋冬の焼き菓子にピッタリな香りと、効能を持ち合わせているのです。 自分流アップルパイスパイスを作ろう とにかく簡単、混ぜるだけ。キッチンにこのスパイスを常備しておけば、きっと冬のお菓子作りが楽しくなるはず。シンプルなクッキーにこれを加えれば、「アップルパイクッキー」という名の、キャッチーなクッキーが作れます。 シナモンさえあればいいんじゃない? と思うかもしれません。もちろんそれでもいいのだけれど、スパイスを5種類使うことで、ミステリアスで複雑な風味と奥深さが出てきます。ツベコベ言わずにお試しを! ■ 材料 (※以下全てパウダースパイス) シナモン 大さじ3ナツメグ 小さじ1カルダモン 小さじ1オールスパイス 小さじ1ジンジャー 小さじ1/2 ■ 作り方 ① 材料を全て瓶に入れ、よく振って混ぜて完成。※スパイス量の配合は、お好みで調節してみてください。 アップルパイスパイスで作る「アップルパイジャム」 さぁて、ここからが本番よ♡ 先ほど作ったアップルパイスパイスで、アップルパイ風のジャムを作ります。アップルパイスパイスを使うことで、味が本格的に!っていうか、もぅアップルパイです。毎朝アップルパイが食べられるとしたら、それってパラダイス。トーストに塗って至福の時をご堪能あれ! もちろんアップルパイのフィリングにも使えます。 日本のリンゴで作るなら、酸味と香りが強く煮崩れしにくい「紅玉」がおすすめです。 ■ 材料 リンゴ 6個 ※今回は紅玉。酸味のあるりんごを使いましょう砂糖 3カップ ※今回は三温糖アップルパイスパイス 大さじ1〜2レモン汁 1個分レモンゼスト(レモンの皮) お好みで ■ 作り方 ① リンゴは芯を除き、1cm厚と5mm厚の2パターンで切る。 切る厚さを変えることで、薄いほうはトロっと溶けてソースに、厚いほうはリンゴの食感が残ります。 ② 鍋に①と砂糖、アップルパイスパイス、レモン、レモンゼストを加え、よく混ぜ、30分ほど置いて水分を出す。 ③ 鍋に②を移して、強めの中火で絶えず混ぜながら15分〜20分ほど煮る。水分がなくなりトロッとしたら出来上がり。 リンゴによって火の通りは違うので、様子を見ながら煮てください。 しっかりとトーストしたパンに、バターと、このジャムをたっぷり塗ればアップルパイトーストに。 市販のパイシートにアップルパイジャムを挟んで焼けば、お手軽アップルパイに早変わり。少し温めてアイスクリームにトッピング♡ 想像するだけでもほっぺたが落ちちゃう。 スパイスやハーブを使えば、レパートリーを増やさずに、毎日のメニューを豊かにすることができます。人間も料理も奥行きが肝心。本当に簡単だから、面倒くさがらずにLet’sトライ♡ 新しい経験は、きっとアナタの知性となり、2024年を豊かに暮らす手助けをしてくれるでしょう!
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【秋冬レシピ】クローブ香る、リンゴとローストニンジンのスープ
旬のごちそうをいただく ようこそ!食欲のオータム&ウィンター♡ 首をなが〜くして、お待ちしておりました!春夏も好きだけど、秋冬は家での食事がさらに楽しい季節。気の合う仲間と、温かく美味しい料理を囲めば、心も身体もほっかほか。お気に入りの鍋から湯気を出して、コトコト。香りを立てながらのお料理が、心地よい季節の到来です。 畑では夏の終わりの「ひと休み」を終えて、冬野菜が着々と育ってきています。 ほとんどの食材は通年買えるので、旬が分かりにくい、ある意味では便利な時代となりましたが、せっかく四季のあるニッポン。季節の味を楽しむ、感謝の心を忘れずにいたいものです。 旬を迎えた野菜は、ほかの季節と比べて香りや旨味が豊か。例えば、夏野菜のトマトは体を冷やし、冬の根菜類には、体を温める効果があるといわれています。旬の食材には、その季節に体が必要とする栄養分が多く含まれているので身体に優しい。そのうえ、たくさん収穫できるので価格が安い、つまりお財布にも優しいと、いいことずくめなのです。「旬のもの」で素材を楽しむお料理には、ハーブやスパイスが大活躍します。私のキッチンでは、お肉のグリルや野菜のオーブン焼き、スープや煮込みにも欠かせないスパイスたち。冬の「イチオシ」スパイスは「クローブ」。身体を温める作用を持ち、そのスパイシーで甘い香りは、リンゴやニンジンとの相性が抜群です。 クローブは寡黙な姉御肌 何度かご紹介しているスパイス「クローブ」は、かなり個性的。「スパイシーさの中に感じる、独特な甘さ」はなんとも奥深く、形容しづらい香りです。この独特な香りは世界中で愛され、料理からデザートまで幅広く使われています。単品で嗅ぐと、苦手な人もいるかも。 ホットワインには、クローブなど身体を温める作用があるスパイスが使われます。 インドでは「チャイ」、ヨーロッパでは「ホットワイン」に、また中華料理に欠かせないミックススパイスの一つ「五香粉(ごこうふん)」にもクローブが使われています。なんともワールドワイドなご活躍! 私のキッチンでも、ジャムやアップルパイ、焼き豚など、さまざまなレシピに使っています。独特な香りですが、適量を料理に使うと、あら不思議、味に深みが出てプロ級に。しかも嬉しい効能も兼ね備えたクローブ。主成分であるオイゲノールには、強い抗菌作用、抗ウイルス作用、鎮痛といった特徴があるので、風邪予防にも効果的。 身体を温め、消化の働きをよくして、免疫強化も期待できるので、特に寒い季節に活用したいスパイスです。 アロマオイル(精油)としても重宝するクローブ。私の大好きな精油の一つです。クローブは口数は少ないけれど、どっしりと見守ってくれる「寡黙な姉御」みたいな存在。心を温めながらも背筋を「ピシッ」とさせてくれる頼もしいアネキです。精神的にふわふわしちゃっているときには、地に足をつけ、自分の軸をしっかり持って前に進むことを思い出させてくれます。恐れや不安などのネガティブなエネルギーを解消&変換する手助けとなり、過去や未来に捉われず、「いまこの瞬間」を生きる喜びを感じさせてくれるでしょう!媚薬として使われていた歴史があり、催淫作用も期待ができます。うっふん♡ どっしりと重たいクローブの香りは、就寝前にもおすすめです。 私はルームスプレーやピローミストにクローブを使っています。甘く重たい香りで、毎晩眠る前から夢見心地。クローブは中世ヨーロッパで、金と同等に扱われるほど高価だったとか。この奥深い香りを嗅ぐと、その歴史にも納得なのです。 クローブ香る、リンゴとローストニンジンのスープ 日本人の感覚からしたら「リンゴとニンジンのスープ」って、なんだか奇々怪々。 おかずだけど甘い、酢豚のパイナップル的存在かしら? もしかしたら、嫌いな人は嫌いかもしれません。ズコーッ! そもそもみんなに好かれるなんて、無理な話。人間関係だってそうでしょう? 個性を全面にアピールすれば怖いものなし。 ニンジンは、必ずローストしてください。一手間ですが、コクや旨味が凝縮して、茹でたときとは別物! 甘さとほのかな酸味にクローブの香りが彩りを添える、冬らしいメニューです。 ■材料 (約2〜3人前) ニンジン 1本リンゴ 1個 (紅玉やジョナゴールドがオススメ)玉ねぎ 1/2個セロリ 1/2本水 3カップ塩 適量コンソメ 小さじ2クローブ 小さじ1/4ほどタイム 1枝〜 お好みでナッツ 少々オリーブオイル 少々 ■ 作り方 ① ニンジンを7mmほどの輪切りにして、オリーブオイル大さじ1と塩少々(分量外)を加えて混ぜ、210℃に予熱したオーブンで色づくまで約25分ローストする(焦げそうなら途中ひっくり返す)。 ローストニンジンはつまみ食いしたくなる美味しさ! 素材本来の甘さに驚くはず。焦げる手前のギリギリを攻めてください。 ② 鍋にオリーブオイル大さじ1(分量外)を温め、粗みじん切りにした玉ねぎを弱火〜中火で10分ほど炒める。 ③ 薄く切ったリンゴと粗みじんのセロリを②に加えて、リンゴが柔らかくなるまで中火で炒める(約5分)。 ④ 水、コンソメ、クローブ、タイム、ローストしたニンジン、塩ひとつまみを③に加えて、15分ほど中火で煮込む。 ⑤ 粗熱をとった④をハンドブレンダーやミキサーで撹拌し、塩・胡椒で味を調節する。 ⑥ お皿に盛って、オリーブオイルとナッツ、ハーブなどを添えて完成! 甘いリンゴよりも、紅玉やジョナゴールドなど爽やかで酸味のあるリンゴのほうが合います。カリカリにトーストしたパンと、山盛りのグリーンサラダを一緒に食べれば、大満足のワンプレートミールに。ホリデーシーズンにはローストポークやグリルドチキンに合わせてみては? こっそり教えますけど、ローストしたニンジンをサラダにトッピングするだけでも、最高にデリシャス! 暮らしを豊かにする「ヒント」は、毎日の生活の中に潜んでいます。すべてを完璧にしようなんて忘れて、常に自分の好きなことに意識を向けてみてくださいね。個性を活かすのよ♡ 今回のリンゴとローストニンジンのスープは、そんなスープです。 さぁさぁ、今年もあと僅か。終わりよければ、オールグッドよ♡
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【バジル大量消費】シナモンバジルの自家製ペーストで作る「ガパオ風ライス」
夏が過ぎてもバジル熱 まだまだ懲りずに海水浴をしている私ですが、暦の上では、すっかり秋。 「夏が過ぎ風あざみ」の「風あざみ」という言葉は、井上陽水さんの造語だそう。「あざみ」の花言葉は寂しく感じるワードが多く、夏休み後の少年の「虚無感」を表現しているのだとか。真意は知らないけれど、シェイクスピアのような言葉遊び。 きっとその少年たちも大人になり、夏休みが終われば、次のお楽しみ「美味しい秋」が来ると知ったでしょう。 強烈に暑い夏を乗り越え、ハーブたちが冷静さを取り戻してきました。バジルは夏のハーブと思われがちですが、品種と育て方によっては秋が終わる頃まで収穫が続きます。我が家の畑では、毎年10種類ほどのバジルを栽培しています。同じく畑をやる父との「夏の時事ネタ」は、もっぱらバジルに関して。暖かくなる頃にやってくる毎年恒例、父娘の「バジル熱」なのです。 タイのホーリーバジル「ガパオ」、余った苗は実家でプランターに。 一言でバジルと言えど、香りや形状はどれも違います。生では香りがイマイチなのがこの子、タイのホーリーバジル「ガパオ」です。一般に、バジルは加熱すると香りが飛んでしまうのですが、このガパオは違います。加熱することで、ピリッ! スゥーッ! とした、独特でスパイシーな爽快感が、ヤッホー! と登場するのです。 ガパオライスのバジル「ガパオ」 畑で育つガパオ。 ここ20年くらいかしら? ジワジワと認知度が上昇してきた「ガパオライス」。バジルや挽き肉を炒めて、ご飯にかけて食べるシンプルなタイ料理です。最近ではスーパーのレトルトコーナーにも並んでいるのを見かけます。 私とガパオライスの出会いは20歳の頃。学校の近くにあった「チャオバンブー」というタイ料理屋さん。あの衝撃的な出会いは、今でもセンセーショナル♡ その後、いろんなお店でガパオライスを食べ、本場タイでも食べ比べましたが、それぞれに多少味が異なります。使うお肉も鶏や豚、挽き肉や細かいぶつ切り、味も甘みがあったり、とても辛かったり。日本とタイ、ガパオライスの大きな違いは、使用する「バジル」。本場タイでは「ガパオ」という種類のバジルが使われています。 近所のホームセンターでも、ガパオの苗を売っていました。 日本で見かけるレシピでは、ほとんどがスイートバジルで代用されています。そもそもガパオライスなのに、違う種類のバジルを使ったらガパオライスではないじゃーん! という感じなのですが、日本では手に入りにくいので仕方がない。言葉と同様、料理も生き物のように変化するものだと、私は思っています。だって、伝言ゲームのようなもの。場所や時代で、味も作り方も変わっていきます。まぁ、それでもさ、いいじゃない。 近所の直売所では、ガパオの葉が売られていました。 余談ですが、私は日本食のレシピを海外サイトで検索するのが好きです。なぜなら、日本人の想像を超える独自の進化をしているから。例えば、「SUSHI SANDWICH(寿司サンドイッチ)」。これ、何かと思ったら、「おにぎらず」のことでした。中に入れる具も、カラフルなビーツや胡麻をびっしりと絡めて揚げた豆腐カツなど、日本人の普通の感覚とは違ったもので興味深く、インスピレーションとしても重宝します。 ヴィンテージなハワイのレシピブック。ツッコミどころ満載。 ほかにも「SUSHI BAKE(寿司ベイク)」は、ハワイアンスタイル。オーブンディッシュにお米を敷き詰めて、その上にマヨネーズで和えたカニかまやクリームチーズ、アボカド、そしてふりかけをかけてオーブンで焼く料理です。仕上げにピリッとしたソースをかける場合も。伝統的な日本料理ではないですが、オープンマインドでクリエイティブ! 独自に発展を遂げた料理には、とらわれない自由さを感じます。 というわけで、今回は本場のバジル「ガパオ」ではなく、私の畑でスクスク育っているシナモンバジルが主役です。 スパイシーで甘い「シナモンバジル」 私が育てている数多くのバジルの中でも、香りでトップを争うのが「シナモンバジル」。メキシコ出身の品種で、シナモンの香り「桂皮酸メチル」という成分が含まれているのだそう。んー、シナモンの香りとはちょっと別もの? って感じですが、シナモンバジル特有の、スパイシーさを纏った甘い香りは、なんだか高貴。 摘みたてのシナモンバジル。 一般的なスイートバジルよりも葉先が尖った形状です。茎が紫色で太め、とっても丈夫な種類です。他のバジルよりも枝分かれしやすく、縦にも横にも大きく立派に育ちます。茎葉の成長が旺盛なので、こまめに摘心するのが面倒な方にもおすすめ。 そうなの、この子たちはほかのバジルより、1株あたりの収穫量が多いのです。お水に入れてハーブウォーターにしたり、サラダのアクセントに使ったり、シロップも作りましたが、まだまだ手に余る。だったら、これでガパオ風ペーストを作ってみよう! と勢いで始まった私の「ガパオ風ライスを食べまくる物語2023夏」。とっても美味しくできたので、みなさんにもこっそり公開しちゃいます。 シナモンバジルのエスニックな自家製バジルペースト 今回、私はシナモンバジルを使いますが、正直なところ、どの種類のバジルでも構いません。スイートバジル、ブッシュバジル、タイバジル等々。今回の目的は、バジルの大量消費! もちろん風味は多少変わりますが、ネバーマインド! 本場のガパオライスとは少し違うかもしれませんが、美味しく楽しく自由にやりましょう。必ず使ってほしいのが、フレッシュな青唐辛子。後を引かない、さっぱりと爽快な辛みが隠し味です。知らず知らずのうちに血行促進、頭皮の毛穴が開き、第7チャクラもおっ広げ〜! な美味しさなのです。 材料(仕上がり時、約240ccのペースト量) バジル 手のひらから溢れるほど ※今回は茎から外した状態で60g、適当で大丈夫!オイスターソース 大さじ6ナンプラー 大さじ4砂糖 大さじ1油 大さじ3青唐辛子 5〜10本 ※5本くらいなら辛い物が苦手な大人でも大丈夫そうニンニク 3片 ■ 作り方 ① 青唐辛子のヘタは切り、バジルの硬い茎部分を外す。 ② 材料全てをブレンダ−に入れ、撹拌する。 水分が少ないため、大きなミキサーよりもブレンダーがおすすめ。 ※保存は冷蔵で1週間ほど。すぐ使わない場合は、冷凍保存。 自家製バジルペーストで作るガパオ風ライス 先ほど作ったペーストを使い、ガパオ風ライスを作りましょう。通常のガパオライスではペーストは使わず、炒めながら調味料を加えていきますが、このペーストを使えば味付けも簡単! 薄味や濃い味の調整も簡単です。せっかく作るのだから、パプリカやピーマンを使い、カラフルに仕上げました。ナスやキノコでも美味しいです。 材料(約3人前) 挽き肉(鶏や豚) 400g ※今回は豚挽き肉を使用玉ねぎ 1/2個 パプリカやピーマン 1/2個 自家製バジルペースト 大さじ3水 大さじ3飾り用のバジル 適量お米(ジャスミンライスがおすすめ) 適量卵 人数分 ■ 作り方 ① 玉ねぎは粗いみじん切りに、パプリカは厚めにスライスする。 ② フライパンに多めの油(分量外)を熱々に熱して、目玉焼きを作り、取り出す。 フチが揚げ焼きになるように。 ③ 先ほどのフライパンで挽き肉を炒め、7割ほど火が通ったら、自家製バジルペーストと水を加えてよく混ぜ、玉ねぎを加えて炒める。 ペーストと水は増減してお好みの味に。 ④ パプリカを加えて炒め、味が濃いようなら水を足す。 ⑤ お米と一緒にお皿に盛りつけ、フレッシュなバジルを添えて完成! フレッシュなバジルは細かくちぎって混ぜると、香りがよく美味。 エスニックな自家製バジルペースト活用法 ペースト適量を揉み込む。 このペースト、ほかにもいろいろと使えそう! と思い、試しに唐揚げにしてみました。今回使ったのは、鶏のささみ。他の部位でも構いません。適当にカットしたお肉に自家製バジルペーストを絡めて、一晩冷蔵庫でマリネ。翌日、小麦粉とコーンスターチの衣でカラッと揚げてみました。あら! ニンニクの香りやオイスターソースのコクが染み込み、こりゃ旨い! ご飯がドンドン進んじゃう。濃い味なのでビールのお供にもどうぞ。 一晩マリネして揚げた唐揚げ。さっぱりと野菜で包んで食べました。 ほかにも焼きそばのソースや、炒飯の味付けにもよさそうです。夏の終わりに作って冷凍庫で保存しておけば、いつでも楽しめちゃう、便利ペースト。かなりパンチが強いですが、叩きキュウリのタレにもどうぞ。 シナモンバジルは、丈夫でとっても育てやすい品種です。苗や種子、どちらも比較的手に入りやすいので、来年はぜひお試しを。もぅ本当っ! いい香りなのです。画面越しに香りをお届けできないのが残念無念。百聞は一見にしかず♡ 毎日五感をフル活用。楽しく育てたハーブを美味しくいただき、芸術的に食欲の秋をエンジョイしましょ。
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ガーデン&ショップ

北海道ガーデン街道を訪ねて<2023夏>十勝&富良野編
花も団子も楽しむ、初夏の北海道ガーデン街道 みなさま、ごきげんよう!どちらかといえば、花も団子も楽しみたいタイプの私です。いつもはレシピをお届けしていますが、今回は番外編で「北海道ガーデン紀行」をお届けします。というのも、少し早めの夏休み気分で、7月初旬に北海道に行ってきたから。目指すは「北海道ガーデン街道」です! 北海道ガーデン街道とは、人気ガーデンがある地域を結んだ観光ルート。上川町 〜 旭川市 〜 美瑛町 〜 富良野市 〜 十勝地方を結ぶ、約250kmの街道として2009年に命名された「北海道ガーデン街道」は、街道沿いに8つのガーデンがあり、さまざまな観光地をスムーズに巡ることができます。 食いしん坊な私。北海道名物スープカレーやザンギを楽しみながら、ガーデン巡りをしました。 ガーデンでは豊かな自然に咲く野の花々を満喫し、ドライブの車中からはダイナミックな小麦畑やジャガイモ畑などの丘陵風景を楽しみ、休憩がてら美味しいものを食べる。そんな最高の時間を楽しめるのが「北海道ガーデン街道」を巡る旅です。 今回の目的地は十勝エリアにある5つのガーデン。そのなかでも個人的にイチオシな3つのガーデンをご紹介します。夏の避暑旅行にもおすすめ。それでは出発進行〜! 穏やかな空気を纏う「六花の森」 はい! あっという間に北海道に到着です。まず1日目は帯広空港から車で15分ほどの、「六花の森」へ。受付で十勝エリアの5つのガーデンがお得に巡れる「とかち花めぐり共通券」を購入して、いざ出庭! 「六花の森」はマルセイバターサンドで有名な「六花亭」によるガーデンで、「六花亭と言えば」の包装紙に描かれた北海道の山野草を見ることができます。敷地内には美術館、ミュージアムショップ&レストラン、工場が併設されています。 六花亭の包装紙でひときわ目を引く赤い花。それがこのハマナス。 私が訪れた7月初旬は、ハマナスが満開。あたりに立ちこめる、フルーティーで艶っぽく甘〜い香りで夢見心地に。力強い北海道の大地を踏みしめる私の足、呼吸のリズムで身体に入るハマナスの香り、全てが一体となり「もしかして、アタシ! ハマナスになっちゃったのかも」という不思議な感覚を味わいました。 私の住む神奈川県では見かけない植物たちにご挨拶。自然豊かな北海道の大地で育つ植物は、とってもパワフル! 広い園内には7つのギャラリーが点在し、山小屋のような素敵な建物の中で、六花亭の花の包装紙を手掛けた坂本直行氏の作品などを見ることができます。 左はアイスサンド、右が出来たてホヤホヤのバターサンド。 さてさて、散策後は併設された素敵なカフェでひとやすみ♡ こちらは敷地内に工場があるので、なんと出来たてのマルセイバターサンドが頂けちゃう。いつものしっとりとしたクッキーに、ラムレーズンクリームの「一体感」があるバターサンドも大好きですが、ここで食べる出来たてバターサンドは全くの別物! クッキーがサクッとしていて、柔らかいクリームを包み込む感じは新食感! こちらでしか頂くことができないので、ぜひガーデン散策後のお楽しみに。アイスサンドも絶品でした。 「道の駅 なかさつない」にて。大きいマリーゴールド「アフリカンマリーゴールド」ですが、ついついアメリカンと書いてしまったのかしら。おおらかな訂正がいい感じ。 帯広空港に到着して、その足でこちらに伺いましたが、大正解! 早起きして忙しなく、バタバタと飛行機でやってきた北海道。「六花の森」は、そんな心拍数高めの状態から、リラクシングモードへと気持ちを切り替えるのにピッタリな場所でした。木陰も多く、小川の流れの音も心地よい、穏やかな空気を纏ったガーデンです。 ちなみに、「六花の森」からすぐの「道の駅 なかさつない」もおすすめ。美味しそうな採れたて野菜や卵、苗などが売っていました。旅のお供に道の駅、どこへ行くにも私のお決まりコースです。 家族みんなで楽しめる「十勝ヒルズ」 六花の森を後にした私は、そこから車で15分ほどのところにあるお花好きのおばあちゃんがつくった「紫竹ガーデン」に立ち寄ってから、一路「十勝ヒルズ」へ。「花と食と農」をテーマにしたガーデンとのことで、期待が高まります。ダンサブルでイケイケなミュージックがお出迎えしてくれる入り口にはショップ&カフェもあり、賑やか! 小躍りしたくなるような楽しい雰囲気。 こちらはその名のとおり、丘にあるガーデン。抜け感のある景色が爽快! 高低差を生かしたリズミカルな造りで、園内のさまざまな場所にイスやベンチが置かれていました。おかげさまで、何度も休憩しながら眺めを楽しみました。芝生にゴローンも最高です。 こちらのガーデンで特に印象的だったのが、ガーデナーの方が、ニコニコと楽しそうにお仕事をされていたこと。当たり前なことかもしれませんが、働く側が楽しんでいる職場っていいですよね。植物たちもとても綺麗にお手入れされて、イキイキと嬉しそうでした。 後から調べてみたら、十勝ヒルズのガーデナーの方々が発信しているインスタグラムがありました。毎日ガーデンや植物の様子をアップされていて、とても楽しい! 勝手にご紹介しちゃいます。 tokachihillsgardeners ガーデン入り口に併設されたカフェ。 園内には、入り口のカフェとは別にガーデンレストランもありました。私はあいにくお腹いっぱいだったので利用はしませんでしたが、ハンガリー人シェフが腕を振るう、十勝食材とハンガリー料理のマッチングが楽しめるそう。次回は堪能してみたい! Processed with VSCO with f2 preset 結局、散策後は小腹が空いてしまい、入り口のカフェで一休み。フルーティーなアイスティーとおにぎりを。他にも美味しそうなメニューがありましたが、おにぎりを売っているってのがいいですねえ。好感度高め。 こちらの「十勝ヒルズ」、独断と偏見の私視点で総合的にパーフェクト! 家族全員が楽しめる巨大な公園みたい。庭園やガーデンというと少し大人向けで、子どもやヤングは退屈してしまうこともありますが、こちらでは心配ご無用! ぜひ親子3世代で訪れてほしいガーデンです。 油絵のような木々が見られる「真鍋庭園」 2日目は「真鍋庭園」へ。なんとこちら、1966年から一般開放しているのだとか。しかも樹木の「輸入・生産・販売」会社が運営しており、60年以上かけて世界中から収集し続けている数千品種の植物コレクションが、どのように育つのかを確認できるショールームのような植物園とのこと。花のガーデンとは、また違った迫力です。 入り口ではケン君がお出迎え。隣には同じく木彫りのトミー君もいました。 この「真鍋庭園」は25,000坪の敷地内に、なんと「日本庭園」「西洋風庭園」「風景式庭園」の3つがつくられており、まるで異なる国を旅するように風景が変わっていきます。いろいろ楽しめて、欲張りな私にぴったり。 突如現れる日本庭園。奥に見えるのは、明治44年に当時の皇太子による北海道行啓のため帯広市中心部に建築された御在所。その後こちらに移築し、昭和43年に完成。 日本庭園のすぐ横には、赤い屋根がチャーミングな可愛い建物。オーストリアのチロルハウスをモチーフにしたもので、「真鍋庭園」の4代目オーナーが昭和52年に自身の住居として建てたそうです。一見チグハグな日本庭園と西洋風建築、全てが溶け込み和洋折衷。違和感はありません。 内部は非公開だそうですが、とにかくかわいい! こんなお家に住みたい。 日本初のコニファーガーデンとしても知られている「真鍋庭園」。コニファーとは針葉樹の総称で、マツ科・スギ科・ヒノキ科など、いくつもの科をまたいだ常緑性の針葉樹の総称です。日本でコニファーというと、オーソドックスな生け垣がポピュラー。最近では、ブルーアイスなどのコニファーを植えているお宅も多く見かけます。やはりコニファーは葉の色が美しい! 針葉樹のいい香りが漂い、自然と呼吸が深くなるのを感じます。ふと、木陰から視線を感じると思ったら、エゾリスが私を見つめていました。 同じグリーンでも、トーンがさまざま。まるで油絵のよう。もぅ、とにかくすごい!「わーっ!」とか「すごい!」とか、子どものような感想しか出てこない、なんて乏しい私の語彙力よ。とほほ。でもこれこそ、純粋無垢で素直な感動なのかもしれません。 私のお気に入りは、西洋ヤナギの木。すんごい大きいのよ。大きい私と比べても、この大きさ。これだけ大きい柳の下では「うらめしや〜」と幽霊が出ても目立たなそう。 散策のあとは併設されているカフェへ。イギリスのガーデンも大体カフェとショップが併設されていますが、こちらの「真鍋庭園」にも気持ちのよいカフェがありました。 ガーデンショップではさまざまな種類の苗が売っていて魅力的! ゆっくり散策しながら50分ほどのお散歩コースでした。しみじみと、あぁ本当に楽しかった。花よりも木がメインですが、とにかくスケールが別次元。 この後は、「真鍋庭園」の近所にあるスープカレー屋さんで舌鼓を打ち、「十勝千年の森」を満喫して2日目は終了。これで十勝エリアにある5つのガーデンをコンプリート。さて、残りあと1日です。やっぱりラベンダーが見たいなぁ。 少し足を伸ばして、ラベンダー香る富良野へ ファーム富田のラベンダー畑。 ってなわけで、3日目は少し足を伸ばして富良野へ。初夏の北海道といえば、ラベンダー。十勝エリアから富良野までは車で2時間ほど。日帰りでも十分に楽しめるドライブコースです。ラベンダーといえば「富田ファーム」。昨年は8月上旬に訪れ、満開の「ラバンジン」を楽しみました。今回は昨年よりも少し早い7月初旬、昨年は見頃が終わり刈り取り&蒸留されていたイングリッシュラベンダーが、今年は満開! 7月初旬。イングリッシュラベンダーよりも開花が少し遅いラバンジンは五分咲き。 お花も好きですが、特にハーブが大好きな私。一面のラベンダー畑を目の前に、テンションあげあげの心臓ドキドキ。動悸がするほどのラベンダーの香りに包まれて、ラベンダーハイ! あぁ幸せ。本来ラベンダーには「鎮静作用」があるのですが、このときばかりは「高揚作用」です。 フレッシュなラベンダーの束がこの時期だけ販売されています。 こちらでも、「ぎゃー、いい香り!」とか「すごいムラサキ!!」とか、口から出てくるのは 子どものような感想でした。だって、本当にいい香りで、一面ムラサキなんだもん。 大きな釜でラベンダーを蒸留する様子も見ることができます。 ラベンダーの蒸留の様子は、昨年こちらを訪れた際に書いた『ラベンダー香るハーブレモネード』の記事に詳しくレポートしていますので、こちらもぜひ。 締めは、ラベンダーを見ながらラベンダーティーを飲んで、ひと休み。 以上で私のサマーバケーション2023「北海道ガーデン巡りの旅」は無事におしまい、おしまい。北海道の恵みを盛大に楽しみ、大満足です。 英語の諺には、こんな一節があります。「Stop and smell the roses」直訳すると、「立ち止まってバラの匂いをかぐ」ですが、 私の意訳は「この世は急ぐ旅でもあるめぇし。たまには立ち止まり、花の香りで一服。リラックスすれば、今までとは違う景色が見えるはず♡ 」。みなさま、素敵な夏を過ごしてね! イベント情報 8月30日から東京「日本橋三越本店」にて「英国展」が開催されます。会場では、以前ガーデンストーリー記事でもご紹介した「ローズボウル式のアレンジメント」を実演します。ぜひお越し下さい! 「ティーカップを使ったローズボウル式アレンジメント デモンストレーション」 日時:9月8日 (金) 午後2時〜2時30分 場所:日本橋三越本館7階催事場 ※予約不要 気軽に季節を楽しむことができるローズボウル式アレンジメントで、お庭の草花を可愛く飾るとっておきのアイデアをご紹介します。
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レシピ・料理

【夏のごちそうサラダ】ディルとブルグルで作るサマースタイル「チョップドサラダ」
ディルの歴史は5,000年 現代ではハーブやスパイスといえば、料理のアクセントになる便利な調味料。しかし、その歴史は古く、かつては政治、宗教、魔術などにも使われ、暮らしに欠かせないものでした。聖書の中には度々ハーブやスパイスが登場し、それらが高価で重要なモノだったことがうかがえます。例えば新約聖書の中には、「災いなるかな汝ら、偽善なる律法学者、パリサイ人たちよ!汝らは、ミント、ディル、クミンの十分の一を納めておりながら、律法においてなお重要な公平と慈悲と忠実とを見逃している。(マタイによる福音書23:23)」 とあるように、税金の一部をお金の代わりにハーブやスパイスで払っていたとか。今回は、そんなプレシャスでスペシャルなハーブ「ディル」をご紹介します。 ガーリックトマトパスタのアクセントに。 爽やかで、甘苦く重みのある不思議な香りで、何となーくオシャレなディル。ご存じ、ピクルスやサーモン料理の定番ハーブです。ポテトやチーズとの相性も抜群! すっきりとした香りのディルは、胃腸のはたらきを調整し、消化を助ける作用があるので、こってりとした料理に合わせるのもおすすめです。例えばタルタルソースに入ったディル。あのディルの爽快感のおかげで、チキン南蛮のような揚げ物&マヨネーズソースの組み合わせもペロッといけちゃうのです。 ディルの花は可憐で、鮮やかな黄色。 自然の胃腸薬ディル。日本へは江戸時代に生薬として伝わったようですが、エジプトでは5,000年以上も前から使われていたことが、医師の記録として残っています。古代ローマでは、ディルの精油から作った強壮剤が富の象徴とされたり、魔女が魔術に使ったり、またその魔術を封じるために使われたりと、もうハチャメチャ。「教会の種子(meeting house seeds)」とも呼ばれ、長い説教の間にディルの種をかんで空腹や退屈をしのいでいた、との記述も。 あ♡ あと、惚れ薬として使われていた例もあるみたいですよ。 ディルは「直まき」で育てるのがおすすめ 種子を畑に直まきしたディル。 ディルの開花は5〜7月。私は4月中旬に種子を播き、6月中旬に25cm程の背丈に成長しました。ディルって子は太い根がまっすぐ下に伸びる、素直で堅実な「直根性」の植物。以外とナイーブな性格で、根が傷つくと枯れてしまいます。 ほかの植物のように、トレイで発芽させて鉢上げし、大きくなったら畑やガーデンに定植…という通常の手順を踏まずに「直まき」が私の経験からのおすすめです。 こちらは昨年のこぼれ種から発芽して育ったディル。6月初旬には1m弱に成長していました。草丈が高くなり、グラグラと倒れやすそうになったら支柱を立てましょう。 ディルは日当たりと水はけのよい土が好き。たっぷり水を与えた土の上に、種子をすじまきにして、薄く土をかけ、発芽まで乾かさないようにすれば、1週間程で発芽します。余計な芽は間引きして、株間は20cm程度あけましょう。そうすると1mくらいの大株になります。 ディルはセリ科の一年草ですが、畑などで栽培しているとこぼれ種で発芽するので、イメージ的には多年草みたいな雰囲気。あんなに小さな種から、こんなにいい香りの美味しい草に仕上がるなんて、よくよく考えてみたら不思議で夜も眠れなくなりそう。種が芽吹き、すくすく育ち、私たちのテーブルを彩り喜ばせてくれるなんて、まるで私の日常に宇宙が広がっていくよう。良いことも悪いことも、そんなこと関係なく、いつだって自然は私たちにサプライズを与えてくれます。 とはいえ、気軽に苗でもオッケー。ホームセンターなどでも手軽に買える苗の一つです。根を傷めないよう、土はほぐさずに丁寧に植え付けましょう。もしうまくいかなければ、ぜひ次回は直まきをお試しあれ。 ディルの花。深いグリーンに鮮やかな黄色のコントラストが綺麗。 ディルの花は、同じセリ科の「人参」「パクチー」「イタリアンパセリ」「レースフラワー」などに似た、繊細なパラソル状で、このお花もエディブル。サラダなどに使うとかわいいし、香りもおしゃれ。ディルは葉、花、茎、種、全てが食用可能なハーブなのです。 ディルの使い方はお好きにどうぞ! 一般的にディルは「魚と相性のよいハーブ」といわれ、カルパッチョなどに添えられています。爽やかな香りで、チーズやバターなどの乳製品と合わせるのもおすすめ。オリーブオイルやビネガーに漬け込むと、ディルの香りが移り料理の幅も広がります 私の個人的イチオシは、ハーブご飯。バジルやイタリアンパセリなどの夏のハーブと共にディルをみじん切りにして、好みの漬物やナッツも切り刻み、酢飯に混ぜ混ぜ。 酢飯とハーブで作る「ハーブちらし寿司」。 酢飯とハーブの組み合わせは、さっぱりとして食べやすく、夏バテで食欲がイマイチなんてときにもペロッと食べられちゃうかもしれません。ハーブが採れすぎたときや、少量のハーブが冷蔵庫に残っている! なんてときにも。 常温に戻したバターにハーブを混ぜ込む「ハーブバター」。 ニンニクや塩、細かい千切りにしたハーブをバターに混ぜ込んだ「ハーブバター」にもディルがおすすめ。オムレツをこのバターで作ると、もぅサイコー♡ まるで高級ホテルのブレックファーストに。 右端がフェンネル。ディルは一年草ですが、フェンネルは多年草。 ディルとよく間違えられるのが「フェンネル (ウイキョウ)」です。この子たちは双子のようにそっくり。一見区別が付かないかもしれませんが、香りは全く別物。フェンネルは独特な強く甘い香りで、ディルのほうは草っぽい香りです。ディルとフェンネルを近くに植えると、交雑してしまうのでご注意を! チョップドサラダは簡単で美味しく、ヘルシー キドニービーンズ、そら豆、スナップエンドウなどを使ったチョップドビーンズサラダ。 「チョップドサラダ」とは、具材を小さく切ったサラダ。英語で「手早く刻む」「ぶち切る」と言う意味の「chop」。トントントントーン!とまな板に包丁の音を響かせて作る軽快なサラダです。サイコロ状に刻んだ野菜は食べやすく、歯ごたえもナイス。 華やかなので、ピクニックやお呼ばれにも大活躍。翌日に食べると味が馴染んで、2度美味しい! そのため我が家では、いつも多めに作ります。トルティーヤに挟んでラップサンドにしたり、オムレツの添え物にも。チョップドサラダは簡単に作れる、とっておきの美味しいサラダなのです。さぁ!みんなでLet’sチョップチョップ。 ブルグルはインターネットや輸入食材店で気軽に購入できます。 今回は、プチッとした食感が美味しい「ブルグル」も使います。ブルグルはパスタと同じ原料のデュラム小麦を、全粒のまま湯通しして挽き割りにしたもの。ミネラルが多く含まれ、食物繊維も豊富。しかも血糖値が急上昇しにくい「低GI食品」なので、食いしん坊にも推奨したいヘルシーフードです。 ディルで作るサマースタイル「チョップドサラダ」 人参や大根、ヤングコーンや枝豆など、春夏に旬を迎えるカラフルでかわいい野菜たちと、爽やかなディルが香るサラダを作ります。ブルグルや豆を加えた、しっかりお食事系サラダ。作り方はとってもシンプルですが、食べ応えがあり、見た目も鮮やか。甘酸っぱいドレッシングにクミンが香る、夏にピッタリ! 元気いっぱい系のサラダです。 ■ 材料 (約4人分) ■ サラダ材料 人参 1/3本大根 4cm程度(※今回は紫大根を使用。キュウリなど歯ごたえのある野菜で代用可能)剥き枝豆 1/2カップヤングコーン 数本オリーブ 10個ディル 数本ブルグル 60gミックスビーンズ(缶詰) 小さめのもの1缶ドライトマト 大さじ2飾り用のナッツやハーブなど 適量 ■ ドレッシング材料 オリーブオイル 90ml白ワインビネガー 30ml砂糖 大さじ2クミンパウダー 小さじ1/2程度ケッパー 20粒程度塩 少々 ■ 作り方 ① 鍋にお湯を沸かして、ブルグルを10分ほど茹でて水を切る。 ② ヤングコーンは茹で、他の材料は粗いみじん切りにする。 ③ ケッパーとディルを細かく刻み、他のドレッシング材料と一緒にボウルや瓶に入れ、よく混ぜる。 ④ 全てを混ぜ合わせて、冷蔵庫でよく冷やす。 ⑤ 仕上げのハーブやナッツを添えて完成! 平たいお皿に野菜の色ごとに並べ、ドレッシングをかけてサーブするのも綺麗。使う野菜はお好みで大丈夫です。色味と歯ごたえを考えてチョイスするとよいでしょう! お皿のバリエーションと、盛り付け方も実力のうち。ちょっとの工夫で、いつもの料理がさらに美味しく! 楽しく! 美しく! 大変身。想像力とは経験から生まれるもの。きっとこのチョップドサラダが、あなたのクリエイティビティを刺激するはず♡


















