ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
ルーシー恩田
ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
ルーシー恩田の記事
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植物の効能

冬はこれでポカポカ! 自家製チリオイルで食べる、生姜たっぷり餃子
今年は唐辛子を花壇で栽培 夏前に植えた唐辛子は、11月に入っても花壇の中で鮮やかな色を差しています。今年はバジルやミント、ヒソップやフェンネルなどと一緒に唐辛子を植え込みました。紅一点とまではいきませんが、淡い小花の中でひときわ輝くホットでセクシーな深紅♡ 見えませんが、この奥に唐辛子を植えました。 唐辛子はどのような土壌でも育てやすく、プランター栽培も可能。花壇の中で放ったらかしに育てましたが、たくさん収穫ができました。 葉は炒めものにしても美味しいです。 イタリアンバジルやホーリーバジルは、一足先にひと夏の仕事を終えましたが、唐辛子は11月中旬でも現役。今年は暖かかったので冬の入り口まで楽しめました。緑から赤くなっていく唐辛子の様子が花壇に変化を与えて、いいアクセントとなっていました。 フレッシュも美味しい唐辛子 青唐辛子はガパオのペーストに。 唐辛子は1株でもたくさん収穫ができます。乾燥させて日もちさせるのもいいけれど、せっかくですから、フレッシュな唐辛子も楽しみましょう。唐辛子はご存じのとおり辛い! ので、ぱくぱく食べるというよりも、まとめてタレやペーストに使うのがおすすめ。種類にもよるので一概にはいえませんが、青唐辛子は爽やかでまろやかな辛さ、赤唐辛子は刺激的で鋭い辛みなので、料理によって使い分けるとよいでしょう。 日本でもいろいろな唐辛子が手に入るようになりました。 青唐辛子は、完熟前の唐辛子。収穫時期が変わるだけで、どちらも同じ「唐辛子」です。緑のトマトが赤くなるのと同じ。 トウガラシの辛味成分「カプサイシン」には消化促進作用があり、発汗を促して体を温めてくれます。脂肪燃焼や代謝アップが期待できるので、嬉しい効果がいっぱい! 「むくみ」っていうのは身体に溜め込んだ水分なので、冷えに繋がっちゃう。血流をよくすることは冷え対策にも効果的なのです。何事も滞るっていうのはよくないわよね。 寒いときに食べる辛いもの、最高ですよねぇ。ただ、汗のかきすぎは身体を冷やすので要注意。そうそう! 身体を温める作用といえば「生姜」も忘れてはいけません。 中世ヨーロッパの貴重品「生姜」 生姜は東洋でも西洋でも古くから愛されているハーブで、ここ日本でも身近に使われてきました。生姜に含まれる「ジンゲロール」という辛み成分には殺菌作用があり、風邪の引き始めに生姜湯を飲むのは理にかなった、おばあちゃんの知恵なのです。 このジンゲロールは、乾燥や加熱することで「ショウガオール」に変化します なんと‼︎ ショウガオールになると体を芯から温める効果がさらに高まり、免疫力アップや冷え性の改善に効果的。生姜は昔から漢方薬としても重宝されてきました。生姜や乾姜と呼ばれ、主に胃腸薬やかぜ薬として処方され、ご存じ「葛根湯」にも含まれています。気の流れをよくするため、うつ病や不眠にも効果があると考えられています。 欧米ではお菓子などにもジンジャーパウダーがよく使われます。 イギリスでもジンジャービール、ジンジャーブレッド、クリスマス・プディングなど、生姜スイーツはポピュラー。生姜は熱帯アジア・インド原産といわれているショウガ科の多年草。ヨーロッパではほとんど生育しないため、ジンジャーパウダーやスライスのシロップ漬けが多く使われてきました。 手に入らないとなると、どうしても欲しくなるのが人間の性(さが)。当時のイギリスでは生姜がお金持ちたちの嗜好品として高値で取り引きされていたようです。 ジンジャージャー。 古来、中国では、陶器の壷に塩や生姜を入れ、輸送や保管をしていました。これに生姜を入れてヨーロッパに輸出し始めると、欧米人が「ジンジャージャー(ジンジャーポット)」と呼んでインテリアとしても評判となり、デコラティブなデザインの壷が多く作られました。東洋と西洋が融合したシノワズリ(17世紀中頃からヨーロッパの貴族や富裕層の間で大流行した東洋趣味)の代表的なアイテムです。 結婚や婚約の贈り物などにも用いられ、19世紀にはコレクターもいたのだとか。流行のおしゃれアイテムだったのでしょうね♡ いまでも人気があり、現行品がオシャレな雑貨屋さんで販売されていたり、ラルフローレンの店舗ディスプレイなどでも使われています。 手前の伊万里焼の巨大な壷は、日本では沈香壷などと呼ばれますが、海を渡るとジンジャージャー。奥の棚に入っている蓋付きの壷は、中国とイギリスのもの。ジンジャージャーやティーキャディーと呼ばれています。 香りもよく、薬効のある生姜は、大昔から人々を魅了するスパイスだったようです。美味しいものを楽しく食べれば、心も身体もハッピー。それは今昔共通の「人間の喜び」だもの。 さぁ! さむーい冬がやってきます。心も身体も温かくしましょう。今年の冬は、唐辛子と生姜で「ポカポカ大作戦!」の決行です。 フレッシュ唐辛子のガーリックチリオイルを作ろう! スパイス好きなら、ぜひ作ってもらいたい「チリオイル」。気軽に作れて、使うスパイスで中華風やインド風、メキシカンなど自由自在。今回はシンプルに八角やシナモンを使います。生唐辛子と生姜、ニンニクで身体ポカポカ、元気モリモリ。ただ、お口の中はバッチリ「ニンニク臭」になるので、デート前はやめておくのが得策です。 ■ 材料 生唐辛子 50g ニンニク 2玉 生姜 1片 油 200c 塩 小さじ1/2 砂糖 小さじ2 五香粉 小さじ1/2 八角 1個 シナモン 1本 花椒 大さじ1 ■ 作り方 ① 生唐辛子のヘタを落とし、剥いたニンニク、ぶつ切りにした生姜と共にフードプロセッサーにかける。※素手で唐辛子を触った後に目元などを触ると痛いので注意。 ② フライパンを弱めの中火にかけて油を熱し、塩、砂糖、五香粉、八角、シナモン、花椒を加え香りを出す。 ③ フードプロセッサーにかけた①を②のフライパンに加えて混ぜ、ニンニクが焦げない温度でじっくり色が変わるまで、たまに混ぜながら火を通す(※15分ほど)。 ④ 火を止めて完全に冷ましてから、瓶に詰める。 辛いので少しで大満足。瓶に入れて保存すれば1年以上もちます。冷や奴やお粥にもいいですねぇ。 生姜たっぷり餃子を作ろう! 餃子は、とってもシンプルに作りましょう。豚挽肉とネギと生姜だけの簡単なタネですが、お肉の1/3ほどと、ビックリするほどの生姜を使います。正気ならこんなに使わないかもしれませんが、何が正気でどこからが狂気かなんて、人それぞれの常識感。この際、杓子の定規はポイッと投げ捨てて、純粋無垢な気持ちで作っていきましょう。 ■ 材料 豚挽肉 400g 生姜 130g ネギ 1本 餃子の皮 1パック(今回使ったのは小さめの皮、50枚) a) オイスターソース 大さじ2 a) 紹興酒 大さじ1 a) 胡椒 小さじ1 a) 塩 小さじ1/2 ■ 作り方 ① 生姜とネギは粗みじん切りにする。 ② 豚挽肉にa)の材料を混ぜてから、①の生姜とネギを加えてさらに混ぜる。 ③ 餃子を包んでフライパンで焼き、チリオイルをかけて召し上がれ! 今回使った皮は、鎌倉大町にある邦栄堂製麺の餃子の皮(小)。 この皮は柔らかく伸びるので、とにかく包みやすい! 破れない! 我が家の餃子は、いつもこちらで。お気に入りの食器や食材があると、料理はもっともっと! 楽しくなります。 水餃子もオススメ。 今回ご紹介したチリオイルと餃子で鍋っていうのもいいですねぇ。家族や友人とテーブルを囲み、美味しいものをみんなで食べる時間は、心も温めてくれるでしょう。血行がよくなると、疲れが溜まりにくくなります。ただでさえ寒い冬は、体が重くなってレイジーになりがち。唐辛子と生姜パワーのポカポカ大作戦で、健やかに過ごしましょ♡
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レシピ・料理

バジル&ガーリック香るローストトマトスープ&グリルドチーズサンドイッチ
庭にあると嬉しいトマトとバジル、ハーブたち 残暑厳しい9月でした。82年ぶりに「最も遅い猛暑日」を記録した2024年の夏。厳しい残暑が続いているなぁ、という体感はありましたが、まさかこれほどまでに極端な暑さだったとは、ドヒャー。その暑さのせいなのか、はたまたアタシのせいなのか、神のみぞ知るですが、今年のミニトマト栽培は四苦八苦。本来トマトはあまり水を与えずに育てますが、今年は異様な暑さのために、そのさじ加減に頭を悩ませました。やっとの思いで収穫をしてみたら、どの実も酸味が強く、結局ほとんどのトマトはオーブンで焼き、オイルトマトになりました。 トマトは庭でも、ベランダのプランターでも育てられる気軽なお野菜です。小学生の頃、夏休みの宿題でなんとなーく育てた思い出があるかしら? 改めて思えば「手をかけたものが成長して、それを食べる」って、なんか! めちゃくちゃに心が躍りませんか?単調な毎日に飽き飽きした大人にこそ、じつは必要な体験なのかもしれません。 今年は初めてゴーヤを育ててみました。連日、鈴なりに実るので収穫に忙しく、新しいレシピを試してみたり、再発見の連続にワクワクしました。 緑のトマトが赤く色づく瞬間、収穫したピーマンの重みを手に感じた瞬間、収穫したてのキュウリを暑い畑でかじった瞬間。育てた野菜を食すプロセスは、自然を賛美するような歓びと神聖さに溢れています。 夏の食卓は畑で採れた野菜たちで賑やか。 季節の野菜とハーブ数種類を育て、それを料理することが、食いしん坊の私にとっては、なによりの「豊かさ」なのかもしれません。 秋もバジルは絶好調 畑で咲くホーリーバジル。昨年のこぼれ種から育ったもの。葉が薄く、収穫後はしおれやすいけれど、甘い香りは格別です。 春から秋にかけて、庭で育てていると便利なのがバジル。夏の料理に欠かせないハーブですが、品種によっては11月頃まで収穫が続きます。長く楽しむコツは、切り戻し&花を咲かせないこと。バジルはパスタやサラダ、サンドイッチに大活躍。庭へ出て必要な分だけ収穫すれば、気分はイタリアのマンマ♡ それだけでお料理上手な振る舞いができちゃう、ドラマチックな葉っぱなのです。 秋は真夏の暑さが一段落して、ハーブたちがイキイキとしてくるシーズンです。私の体感ですが、一番丈夫なのが、こちらでも何度かご紹介している「シナモンバジル」。 苗はそんなに見かけませんが、種子は近所のホームセンターでも売られています。 バジルの苗は秋口にも売られています。夏前の苗に比べたら、短い楽しみかもしれませんが、「秋の夜長」の楽しみに育ててみるのもおすすめです。 育てたバジルでカプレーゼを作り、とっておきのワインで一杯やる。くぅーっ‼︎ 最高の贅沢ではありませんか! 定番の組み合わせ「トマトスープ&グリルドチーズサンド」 アメリカでは定番の「トマトスープ」。キャンベルのトマトスープ缶はアンディ・ウォーホルの最もアイコニックなモチーフの1つ。キャンベルだけではなく、その他のメーカーからも缶詰などが発売されており、アメリカ人に愛される定番スープです。 このトマトスープにグリルドチーズというサンドイッチを合わせるのが、なぜか「おきまり」のコンビネーション。ツベコベ言わずに食べてみれば納得! チーズのコクと濃厚なトマトに香る酸味がベストマッチ。カリカリに焼けたチーズサンドを熱々のスープにディップすれば、オーマイガッ‼︎ お口の中に広がるパラダイスなのです。 グリルドチーズサンドは日本のおにぎりなのだ! これはジャパニーズ、グリルドおにぎり。 アメリカの定番サンドイッチ「グリルドチーズサンド」は、日本でいえば「おにぎり」のように手軽に作るもの。少し前の映画ですが、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のなかで、主人公のシェフ、ジョン・ファヴロー演じるカール・キャスパーが、息子のためにササッとグリルドチーズサンドを作るシーンが印象的。 映画の中で調理指導をしたのがロイ・チョイ氏。Netflixで公開されている、ロイ・チョイとジョン・ファヴローのお料理番組『ザ・シェフ・ショー』はとにかく美味しそう! シンプルなパンに数種のチーズをのせ、焼け具合を見ながら手際よく作っていく様子に心と胃袋が躍っちゃう。山盛りのチーズがとろけて、鉄板の上をひっくり返したサンドイッチが滑り、最後に包丁を入れた瞬間の「ザクッ!」っていう音。息子と何気ない会話をしながら、かぶりついたサンドイッチから、ビヨヨーン! と伸びるチーズのシズル感。その全てに日常の美しさを感じるシーンです。まだ見てない方は、ぜひ見て! 私たちがおにぎりの塩や具を、わざわざ量って作らないように、アメリカ人からしたらグリルドチーズサンドの「レシピ」なんてナンセンスなのかもしれません。冷蔵庫と相談して適当にお好みの分量でお試しください。 シンプルなグリルドチーズサンド 材料はとっても簡単。パンとチーズとバターがあれば十分! 朝ご飯やおやつにも手軽に作れるメニューです。チーズをとろけさせて、カリカリに仕上げましょう。できれば、チーズは2〜3種類使うとベター。深いコクと複雑な風味で、旨味が増し増し。今回はカンパーニュで作りましたが、食パンでも大丈夫。各家庭の「いつものパン」で作ってみてください。 ■ 材料 パン 2枚 チーズ 多め ※2〜3種使うとさらに美味しいです バター たっぷり全面に塗れる量 ■ 作り方 ① パンの片面にしっかりとバターを塗る。 ② フライパンを中火で温め、バターを塗った面を下にしてパンを1枚入れ、上にチーズをのせる。もう1枚のパンはバターを塗った面を上にしてパンを重ね、チーズを挟む。 ③ フライ返しなどで押し付けながら焼き、色が付いたら2枚一緒にひっくり返し、反対側にも焼き色を付けて完成。 バターをパンの裏表両面に塗り、どちらの面もカリカリに仕上げる場合もあります。基本の具はチーズですが、好みで、ハーブやハム、トマトや玉ねぎの薄切りなどを挟んでも美味しいです。でも、やっぱり基本はチーズだけですけどね。 バジル&ガーリック香るローストトマトスープ さて! 本日の主役スープを作りましょう。以前ご紹介したパスタソースと作り方はほぼ同じです。オイルで絡めて、オーブンで材料をいっぺんに焼いちゃうお手軽&お気楽なこの作り方は、汎用性も高く、ぜひ覚えていただきたい調理方法です。パスタソースやスープ、ピザなどにも大活躍です。 ■ 材料 トマト 約600g ※今回は中玉とミニトマトを使用 玉ねぎ 1個 ※今回の玉ねぎは小さかったので2個使用 ニンニク 1個 ベジタブルブロス 約1カップ ※水にコンソメ小さじ2でも可 オリーブオイル 大さじ2 砂糖 小さじ2 ローズマリー 1枝 バジル 数枚 塩 小さじ1 仕上げの塩・胡椒とオリーブオイル 各適量 ■ 作り方 ① トマトを適当な大きさに、玉ねぎは厚めのくし切りにする。 ② ニンニクは上部をカットしてオリーブオイル(分量外)を回しかけ、アルミホイルで包む。 ニンニクはホイルの中でオイルと蒸されて、とろとろ&ナッツのようなコクに。 ③ 耐熱皿に①を入れ、オリーブオイルと砂糖、塩、ローズマリーを加え、よく混ぜてから、②をのせる。 ④ 200℃に予熱したオーブンで45分焼く (焦げないように、15分ほどたったら水分を絡めるように混ぜる)。 ⑤ 焼き上がったら少し冷まして、ローズマリーの固い茎を取り除く。ニンニクはホイルから取り出して、潰して中身を絞り出す。 ⑥ 鍋に⑤を入れ、バジルとベジタブルブロスを加えてブレンダーやミキサーで撹拌し、温めて塩と胡椒で味を整える。 ⑦ 器に注ぎ、オリーブオイル、胡椒をかけて、バジルを飾り完成。 パンをスープにディップしながら召し上がれ! ほらね、チーズのコク、濃厚なトマトと酸味がナイスコンビネーションでしょ。トマト栽培の最後、緑のトマトや割れや傷みのあるトマト、ぜーんぶ入れて作ってみてください。お好みで生クリームを足してもいいですねぇ。 料理は毎日のこと。楽しく美味しい時間を過ごしたいですよね。人間、最後に残るのは経験だけです。お金やものを持って川は渡れませんが、野菜やハーブを育てた経験は、あの世で役立つかもしれません。特にナスとキュウリはお盆の時期に重宝されちゃうかも♡
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レシピ・料理

バジルを楽しむアジア風「ホイシンチキンのトルティーヤラップ」
バジルのシーズン到来 待ってました! 今年もシーズンイン。バジルのハイシーズンです。 毎年、何かに取り憑かれたかのように10種類以上のバジルを育てていましたが、今年はなんだか正気の沙汰。4種類のバジルが成長中です。 まず1種類目は、バジルといえばやはりこれ! イタリアンな「スイートバジル」。 これがなきゃ夏は始まりません。サラダやサンドイッチ、トマト料理など、夏気分なディッシュに欠かせないバジルです。 そして2種類目、こちらも私の定番、インド原産の「ホーリーバジル」。 この子たちは、昨年のこぼれ種から発芽したもの。そこら中で芽を出し、スクスク育っています。畑を歩けば、このホーリーバジルにズボンの裾が触れ、「ふわ〜っ」と甘い香りが漂って夢見心地のプリンセス気分。バジル業界ではトップを争う甘い香りです。ミントやゼラニウムと合わせてハーブウォーターにすれば、うっとり♡ 魔法の水に。爽やかで濃厚な甘い香りが特徴なので、サラダの隠し味にも重宝します。 そして3種類目は、ちょっと出遅れて種子を播いた「シナモンバジル」。 こちらも我が家の定番です。私的、香りのトップが「シナモンバジル」。メキシコ出身の品種で、シナモンと同じ「桂皮酸メチル」という成分が含まれているそう。んー、シナモンの香りとはちょっと別物? って感じですが、シナモンバジル特有の、スパイシーさを纏った甘い香りは、なんだか高貴。 昨年は、このシナモンバジルを使ったガパオライスをご紹介しました。 寒さに弱いバジル。日本では冬越しできずに一年草扱いですが、熱帯地方が原産で、本来は多年草です。ここ日本、私の住む神奈川県ではそれが叶いませんから、毎年春を過ぎた頃にソワソワ、せっせとバジルの種子を播くわけです。 そんななか出会ったのが「アフリカンブルーバジル」。 なんと! この人、冬越しするのよ! 奥さんっ! ってなわけで、今回のスポットライトは、この「アフリカンブルーバジル」です。 冬越しするバジル「アフリカンブルーバジル」 4種類目のバジルは、昨年、苗から育て始めた「アフリカンブルーバジル」。 本当に冬越しするのかしら⁉︎ と半信半疑でしたが、ちゃんと出てきました、新芽が。冬は地上部が枯れて枝が残り、春になるとその枝に新芽が付きます。なんなら、暖冬だったためか、地上部が枯れずに越冬した子もいました。 では肝心の味は? ひと口にバジルと言えど、味はさまざま。あまり個性が強すぎると、どんな料理にも万能に使えなかったりと、役者と同じ。シナモンバジルやホーリーバジルは独特な香りなので、ある意味では個性が強すぎ。 ジャジャーン! こちらのアフリカンブルーバジル、なんと万能に使える味! スイートバジル系の香りに、ワイルド&スパイシーさを足したようなイメージで、どんなお料理にも合いそうな名脇役的な味。 しかも見た目は、紫がかった葉が美しく、主演女優級。神が二物を与えた才色兼備なバジルなのです。 スイカのバルサミックカプレーゼ。アフリカンブルーバジルは、葉の裏が紫なので、アクセントにも大活躍。 気温が下がると葉の紫色が濃くなり、とても綺麗! アフリカンブルーバジルは、ダークオパールバジルの交配品種だそう。0℃近くの低温に耐えるので、早春からの栽培にも向いています。どうやら種子がつかないらしく、挿し芽で増やすそうです。苗で流通していますので、探してみてください。 夏バテにはいつもと違った調味料を 夏といえば! アジア料理もいいですよね。でも、カレーも魅力的だし、お蕎麦も捨てがたい。んー、悩ましい。夏バテで食欲が落ちるなんて、食いしん坊の私からしたら夢のまた夢。だって、夏は野菜も果物も美味しい季節! 夏バテで食欲がない……なんてときには、いつもと違ったハーブやスパイス、調味料を使っての料理はいかがでしょう? 私は中華街に行くと、食材屋さんを巡り、食べたことのない調味料を購入したりします。ジャケ買いなこともあるし、成分で選ぶこともあります。 つい先日は、「藤椒油(タンジャオユ)」というものを初めて買ってみました。 生の青山椒を低温の菜種油でじっくりと煮詰めて、油に香りを移したもの。これ、すんごいっオススメです。興味があれば、ぜひ。 「藤椒油(タンジャオユ)」。 オリーブ油のような鮮やかなグリーンが綺麗で、乾燥青山椒よりも香りがすごい! 世の中って広くて、知らない調味料や食べ物がまだまだ沢山。初めての香りに五感が驚き、喜び、夏バテなんて忘れてしまうかも。だって夏だもの! ひと夏の失敗など恐れず、大胆に新しいことに挑戦してみましょう。いつもの自分の味からの、脱却! そんなわけで、今回使ってみてほしいのが、中華料理に使われる「ホイシンソース」です。 スパイシーな甘味がくせになる「ホイシンソース」 「海鮮醬/ハイセンジャン/Hoisin Sauce」など、いくつかの名前で呼ばれています。 ホイシンソースとは甜麺醤(テンメンジャン)に似た調味料、広東風甘味噌です。ねっとりこってり。黒くて甘いタレで、「回鍋肉」に使われる定番調味料です。諸外国では甜麺醤よりも、ホイシンソースのほうがポピュラー。スパイシーな甘味が特徴です。 海鮮と書きますが、海の幸が原材料に入っているわけではございません。どうやら海鮮に合うタレ、みたいなニュアンスのようです。私的には、お肉との相性が抜群。焼き豚や回鍋肉、蒸し鶏のソースにも使えて、とっても便利。 バーベキューソースとも書かれています。お肉と合わせると最高! 甜麺醤に似ていますが、ホイシンソースのほうが、さらにこってり甘く、濃厚で奥深い味。テクスチャーはホイシンソースのほうが柔らかく、炒め物の際には焦げにくく、使いやすいです。もちろん甜麺醤でも代用は可。絶対にホイシンソースじゃなきゃダメ! とは言いません。心地よく生きていくには、適当さと応用力が不可欠。でも、ホイシンソースだと、さらに美味しい。そんな感じです。 ネットでなんでもすぐに買える時代ですから、ご興味あればぜひ。中華街の食材屋さんに行けば、どこの店でも必ず置いてあるでしょう。 バジルを楽しむアジア風「ホイシンチキンのトルティーヤラップ」レシピ いざ! レシピをご紹介する前に、皆さんにお伝えしなければいけません。これ、めちゃくちゃに美味しいです。しかも、めちゃくちゃ簡単。 中華風に味付けしたサラダを、夏らしくトルティーヤで巻き巻き。キュウリのパリパリ、バジルのエキゾチックな香り、ホイシンソースとピーナッツバターで作るタレの甘旨なコク深さがクセになる、サラダラップです。手軽なランチにはもちろん、パーティーメニューにもなれちゃう優れものレシピです。 ■ 材料 <ドレッシング材料> a) ピーナッツバター 大さじ2 a) ホイシンソース 大さじ3 ※甜麺醤で代用可 a) ごま油 大さじ1 a) 刻みニンニク 小さじ1 a) 刻み生姜 小さじ1 水 50cc お好みでラー油 適量 <サラダ材料> 鶏ささみ肉 200g バジル 好きなだけ ※なんの種類のバジルでも レタス 1/4個 キュウリ 半本 ニンジン 半本 パプリカ 1/4個 紫キャベツ 少々 ピーナッツ 適量 胡麻 適量 市販のトルティーヤ 適量 ■ 作り方 ① a)の材料全てをボウルに入れてよく混ぜ、ペースト状になったら水を加えて、さらに混ぜる。 ② 野菜類は、全て細長くカットする。 ③ 鶏ささみ肉は茹でて、ほぐしておく。 ④ お皿に盛りつけて、バジル、ピーナッツや胡麻を散らす。①のドレッシングをかけて、温めたトルティーヤに巻いて召し上がれ! さて、いかがだったかしら? 北京ダックが、ストリートフードになったら、多分こんな感じかしら。サラダはあらかじめ混ぜても綺麗です。 ピーナッツバターは定番、スキッピーのスーパーチャンクを使っています。 サラダの具材はなんでもOKですが、ポイントは色味と歯ごたえ。パプリカや紫キャベツ、キュウリの鮮やかな共演は、食べる前から心が躍ります。キュウリとピーナッツが、お口の中でシャキッとカリッと! 陽気で夏らしいリズムを奏でるでしょう。 お気に入りのお皿に盛りつけて、イェーイ!ズバッとサマータイム!ウキウキの夏気分で試してみてね♡
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植物の効能

コリアンダー香る、新生姜の「ボンベイ」ジンジャーエール
夏の庭仕事にジンジャーエールはいかが? 春はあっという間に後ろ姿を見せ、早くも初夏の心地よい風と、熱烈な日差しが猛スピードで背後から走ってきています。庭仕事に畑仕事に、忙しい季節の始まり始まり。私は腕と首の後ろだけ真っ黒に日焼けして、一足お先に夏のお嬢さん。 滝のような汗を流した後、渇き切った喉を潤すのは「やっぱりビールでしょ!」と、言いたいところですが、下戸な私は、もっぱら炭酸水や麦茶、時々ジンジャーエールで「プハーッ!!」と一服、ひとやすみ。 「ジンジャー」って名前がつくから、気持ちはカロリーゼロ体感♡ なんならショウガの燃焼作用でカロリーマイナス! かもしれない、ヘルシードリンクだもの。 ジンジャーエールの「エール」って、なんだかビールみたいだし! そうなのです。エール(Ale)とはビールの一種。上面発酵で醸造され、複雑な香りと深いコク、フルーティーな味を持つビールのスタイルの総称。 ジンジャーエールの歴史を辿れば、もともとは本当にビールだったのだとか。発祥の地はイギリス、時代はビクトリア朝。ショウガと糖分を発酵させて作られていた「ジンジャービール」が元となり、現在のジンジャーエールになったそう。 夏もやっぱりスパイスが欠かせない! 私の生活の中に無くてはならない存在「スパイス&ハーブ」。お料理にはもちろん、アロマとして暮らしの中でも頼れる存在です。冬は身体を温めてくれる作用があり、夏には身体の内側の体温を発散させてくれる万能薬。スパイスを使った代表料理といえば、やっぱり「カレー」ですよね。特にインドカレーって大好き♡ 食べれば、歌って踊れそうな気分になるほどエネルギーが湧いてくる気がして、気分はボリウッドスター。「冬といえばカレーでしょ!」と言いながら、季節が変われば「夏はやっぱりカレーだよね!」と魔法の呪文のように繰り返して、また今年も過ごしています。 私の元気の秘訣は、やはり「スパイス&ハーブ」なのである! 不老不死のスパイス「コリアンダー」 今回の主役は、コリアンダーシード。こりゃなんだー⁉︎ みたいな響きのスパイス。じつはこれ、パクチーなの。パクチーの花が咲き、結実して種ができたら、ハイ! コリアンダーシード。ハーブ(フレッシュという意味)とスパイス(乾燥という意味)の両方で活躍する植物です。 全国のアンチパクチーファンの方、ご安心あれ。カメムシのような独特の香りがするのは葉の部分。種の部分は全く別の香りです。甘く木のようなフレグランスで、オレンジピールのような温かみのある香りを持つ、コリアンダーシード。主張も弱めなので、さまざまな料理に使うことができます。 古来より薬草として使われてきたコリアンダーシード。消化を助ける作用や強壮作用にもすぐれているので、体力を消耗する夏にもおすすめしたいスパイスです。 これがパクチーの花、緑の丸いのが種。これを乾燥させればコリアンダーシードに。種はフレッシュのまま、サラダやおにぎりに混ぜれば、プチッとした食感と爽やかな風味でごちそう感アップ。 日本ではいろんな呼び方があるのもパクチーの特徴。 英語ではパクチーのことを「コリアンダー」と呼び、タイ語では「パクチー」、中国語では「シャンツァイ」と、世界各地で広く食用されています。 メキシコでは「シラントロ」と呼ばれています。 このコリアンダーシード。日本料理では馴染みのないスパイスですが、一歩世界に出ればポピュラーな存在なのです。例えば、ヨーロッパやアメリカではピクルス作りに欠かせないし、インドではカレーを作る際には欠かすことのできない風味を持ち、最近はスーパーでも見かけるハリッサ(北アフリカ生まれの辛いペースト状の調味料)にもコリアンダーが含まれています。イギリスでは料理だけでなく、お菓子用のスパイスミックスにも入っていたり、ケーキやビスケットにも使われています。オールマイティ! コリアンダーシードの歴史は古く、サンスクリット聖句、アラビアンナイトの物語、そして聖書の中にも名前が登場するスパイスです。 中国では、コリアンダーシードを食べれば不老不死になるという伝説もあったとか。数千年前のエジプトでは、葬儀の際には、冥土への旅のお守りとして、亡骸とコリアンダーの枝を一緒に葬る習慣があったのだとか。うーん。なんともミステリアスなスパイス。 今回は、そんなコリアンダーとクミン、カルダモンを使って、インドムード満載のボンベイ(現在のムンバイ、インドの都市)風ジンジャーエールを作りましょう。今年の夏も元気モリモリ、夏バテ知らずだわよ! ルーシー流!コリアンダー香る、新生姜の「ボンベイ」ジンジャーエール 今回は、夏にピッタリなインド風ジンジャーエールを作ります。 カレーを連想させる香りのスパイスたちは、喉ごしもよく爽やかな風味。ソーダとスパイスの意外な組み合わせがクセになっちゃう! 新生姜もスーパーで見かける季節、爽やかな辛みがピリッと心地よい滋養強壮ドリンク。さぁて!ファイトーッ!いっぱーつっ!! ■ 材料 ※約5〜6杯分 新生姜 100g a)カルダモン 5個 a)クミン 小さじ1/2 a)コリアンダー 小さじ2 シナモン 1本 赤唐辛子 少々 レモン汁 60cc 黒砂糖 120g 水 120cc 炭酸水 適量 飾りのレモンやミント 適量 ■ 作り方 ① a)のスパイスをフライパンでから煎りして香りを立たせて、乳鉢やミルで擦る。擦ったスパイスと赤唐辛子、シナモンを出汁パックなどに入れる。 フライパンでから煎りする際は、焦げないように弱火で。香りが立って、パチパチ音がすればOK。 ② 新生姜は薄いスライスにして、黒砂糖と混ぜ合わせ、30分置く。 ジワジワと生姜の水分が出てきます。もう美味しそう。 ③ 小鍋に②と水、①のスパイスパックを加えて、中火にかける。煮立ったら弱火で10分ほど煮る。 煮ているとカレーの匂いがしてきます。 ④ 火から下ろし、粗熱がとれたら、スパイスパックを取り出す。レモン汁を加え、ブレンダーなどで撹拌してジンジャーエールシロップの完成! 炭酸水で割って召し上がれ! 飾りにレモンスライスや、ライムスライス、そして庭ではびこるミントを豪快に飾れば、見た目も爽やか! 今回はジンジャーエール発祥の地イギリスの、ビクトリア朝時代のビールグラスで乾杯! カクテルにもどうぞ。ウォッカと割ればモスコミュール改め、スパイスの風味がなんともおしゃれな「ボンベイミュール」になっちゃう優れもの。 お口の奥にふわーっと広がるスパイスのリズムが、フィール ソー グッド! 夏のバーベキューや、ガーデンピクニックにも♡
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イベント・ニュース

9日間!フラワーアーティストが集結展示『花と器のハーモニー2024「Rediscovery~世界のアーティスト×日本の器~」』
横浜山手西洋館7カ所で同時開催される花と器のイベント 港の見える丘公園内にある横浜市イギリス館を望む。Hamdan Yoshida/shutterstock.com “Rediscovery”をコンセプトに日本を再発見するイベントとして『花と器のハーモニー2024 「Rediscovery~世界のアーティスト×日本の器~」』が横浜市で6月1日(土)〜9日(日)の9日間、開催されます。日本で活躍している外国人フラワーアーティストなど9名が、7つの西洋館を舞台に、日本各地で生まれた伝統的な器を使用しながらテーブルを華やかに演出。個性豊かなアーティストたちが表現する作品のテーマと各テーブルに登場する器をご紹介します。 開催場所は、イタリア山庭園や元町公園、港の見える丘公園に点在する7カ所の西洋館。入場は無料。 外交官の家<国指定重要文化財> 山手イタリア山庭園内に位置する「外交官の家」。アメリカン・ヴィクトリアンの影響を色濃く残す塔屋のある木造2階建ての館。部屋の家具や装飾にはアール・ヌーボー風の意匠とともに、19世紀イギリスで展開された美術工芸の改革運動アーツ・アンド・クラフツのアメリカにおける影響も見られます。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/gaikoukan/ テーマ Flower Power Wave シンプルでありながら力強さを感じる波模様の荒木陶窯の器と、あたたかみのあるお花たちのWaveのコラボレーション。喜びや悲しみが波のように押しよせたりひいたり、さまざまな感情を活性化してパワーを生み出す。外交官の家でのおもてなしの場で生まれたであろう様々な交流を、Flower Power Waveで表現します。 【薩摩焼(鹿児島)】400年以上の歴史を有する薩摩焼は、白薩摩と黒薩摩に大きく分類されますが、今回は、白薩摩の伝統技術を継承し、現代のライフスタイルにあわせたシンプルモダンな器とカジュアルな器を紹介します。 ブラフ18番館<横浜市認定歴史的建造物> 山手イタリア山庭園内に位置する「ブラフ18番館」。1・2階とも中廊下型の平面構成で、白い壁にフランス瓦の屋根、煙突は4つの暖炉を1つにまとめた合理的な造りの建物は木造2階建て。上げ下げ窓と鎧戸、南側にはバルコニーとサンルームなど、洋風住宅の意匠を備えています。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/bluff18/ テーマ Der Wald・森林 森林は植物と動物のコミュニティーからなる共生の世界です。共生とは、姿も形も違った生物どうしが近くに寄り添い、お互いによい関係を築くことです。森林の中に身を置けば、自然と私たち自身は再びつながり合い、心を整えてくれるでしょう。私たちはこの共生の世界を、花と瀬戸焼に置き換えて表現したいと思います。 【瀬戸焼(愛知県)】瀬戸焼は、日本六古窯の一つに数えられる千年以上の歴史と伝統を誇る焼物産地です。伝統的技法の織部・黄瀬戸・御深井釉で、現代のトレンドに沿った色合いと使いやすさを追求した食卓に合う器を紹介します。 ベーリック・ホール<横浜市認定歴史的建造物> 元町公園内に位置する「ベーリック・ホール」。スパニッシュスタイルを基調とした外観は、3連アーチのある玄関や、クワットレフォイルと呼ばれる小窓、瓦屋根をもつ煙突など多彩な装飾が施された、現存する戦前の山手外国人住宅の中では最大規模の建物。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/Berrick-Hall/ テーマ Rediscovery of Lilies ユリは数千年の昔から私達の生活を彩ってきました。聖書にも登場し、聖母マリアの花ともされています。また、ビクトリア朝時代にはその装飾的な美しさと象徴的な意味に価値がありました。そして、今も異なる色や形をもつ新品種が次々と開発されています。そんな長く輝かしいユリの歴史と魅力を再発見できる展示をご覧いただきます。 【波佐見焼(長崎県)】波佐見焼は400年以上の歴史があり、江戸時代から日用食器として庶民に親しまれてきました。現代は「カジュアルリッチ」をテーマに多様・多彩な器が生まれています。そんな波佐見焼から個性ある魅力的な器を紹介します。 エリスマン邸<横浜市認定歴史的建造物> 元町公園内に位置する「エリスマン邸」。「近代建築の父」といわれるチェコ人の建築家アントニン・レーモンドによる設計で、大正14(1925)年から15(1926)年にかけて建てられた白亜の洋館を現在地に再現。暖炉のある応接室や庭を眺めるサンルームを備えています。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/ehrismann/ テーマ ゆとりのある時間へのご招待 窓際から照らされる日差しが美しいエリスマン邸。土の色彩が美しく表現され、素朴ながらも魅力的な日本伝統の萩焼と、お花の色彩と香り、枝物の爽やかさが調和され、東洋の趣と西洋的な要素が花と枝物、器などと奏でるハーモニーを通してほのかな美しさを漂わせる、落ち着いてリラックスできる空間の演出。心が癒やされる憩いの空間へあなたをご招待します。 【萩焼(山口県)】16世紀末、豊臣秀吉による文禄・慶長の朝鮮出兵の折、朝鮮陶工李勺光を連れ、毛利輝元が松本材中の倉に窯を築かせ御細工人に召し抱えた。後に、弟の季敬を呼び寄せ、坂高麗左衛門の名を与え、食録3人扶持米9石で召し抱えたのを起源としている。 山手234番館<横浜市認定歴史的建造物> 元町公園内に位置する「山手234番館」。昭和2(1927)年頃に外国人向けの4戸の共同住宅(アパートメントハウス)として、現在の敷地に建てられ、保全改修工事後の平成11(1999)年から一般公開。上げ下げ窓や鎧戸、煙突などを備えた3LDKの洋風住宅。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate234/ テーマ 味わいのある古いものに囲まれて 年月を経て、誰かに使われ、愛されてきた道具や家具には、現代物にはない優しさ、奥行きや香り、魅力があります。1920年代に建てられた洋館にはそんな古いものたちがピッタリ。古伊万里や木製品、塗り物と暮らしの中で使われてきた和の骨董品にオリエンタルな花たちをあしらいます。それはまるで久しぶりに集まった同窓会の様に暖かくてCozy! 【古伊万里(佐賀県)】伊万里焼は17世紀初め佐賀県有田で焼かれた日本初の磁器。伊万里港から日本国内、海外に運ばれたためにこの名前に。江戸時代のものを古伊万里、それ以降のものは伊万里と呼ばれています。輸出された伊万里焼はヨーロッパに強く影響を与え、人々のオリエンタル嗜好を増しました。 横浜市イギリス館<横浜市指定文化財> 港の見える丘公園内に位置する「横浜市イギリス館」。英国総領事公邸として現在地に建てられた鉄筋コンクリート2階建て。1階は、サンポーチを備え、広々としたテラスは芝生の庭につながっています。2階の広い窓からは庭や港の眺望が楽しめます。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/british-house/ テーマ À「WA(和)」〜和と向き合う 異国情緒漂う洋館で日本の文化を伝える伝統の器と、フランスのエスプリ、職人技が光る花がハーモニーをかなでます。伝統を受け継ぎながらも現代の魅力を兼ね備えた器と普遍的な美しさをもつ植物の色彩が際立ちます。横浜市イギリス館の食堂のテーブルを飾るおもてなしの器、おもてなしの花々、遊び心あふれる花空間、インスタレーションをご覧下さい。 【伊万里 有田焼(佐賀県)】伊万里有田焼は1616年、磁器発祥の地として400年の歴史を持つ産地です。各窯元は伝統の技法を継承しながら、現代の生活トレンドに沿ったハイクオリティーな食器を多数生み出しています。そんな有田焼の中から、オリジナリティーのある食器を紹介します。 山手111番館<横浜市指定文化財> 港の見える丘公園内に位置する「山手111番館」は、「横浜市イギリス館」の南側にあるスパニッシュスタイルの洋館。広い芝生を前庭とし、港の見える丘公園のローズガーデンを見下ろす赤い瓦屋根の建物で、地階がコンクリート、地上が木造2階建ての寄棟造り。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate111/ テーマ Monochromatic シンプルかつダイナミック! 館内の各スペースの装飾をひとつの色にまとめます。モノクロのお花が生む器とのコントラスト、館内と装飾のコントラストを楽しんでください。 【会津塗・大堀相馬焼(福島県)】430年以上の歴史を持つ会津塗は、さまざまな漆の伝統的技法をしっかりと受け継ぎながら、最新の技術も柔軟にとりいれ、現代生活にフィットした斬新なデザインを有します。そんな会津塗の中から、カジュアルでモダンな器を紹介します。大堀相馬焼は300年の昔、浪江町大堀(旧大堀材)を中心に発達した焼物です。東日本大震災の影響で浪江町を離れ避難先で復活した伝統的工芸、窯元が作陶を再開し、新たな名品が生まれる大堀相馬焼を紹介します。
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レシピ・料理

ミントで作る「ライタ風ドレッシング」のグリルドポテトサラダ
最も身近で、最も栽培が簡単なハーブ「ミント」 これまで幾度となく、ご紹介してきた「ミント」。ミントは私たちの暮らしに最も身近なハーブです。飲料水、ガム、歯磨き粉などの生活用品や掃除用品にも多く使われ、誰からも好まれる、嗅ぐだけで気分が爽快になる香りです。 春の訪れと共に、今年もミントの甲高いおしゃべりが聞こえてきました。さぁ! 5月はミントを植える最高のシーズン。私も脳内にお花とミントを咲かせて、夢見心地の浮かれ気味。 ベジトラグの隙間から出てきたミント。きっと去年のこぼれ種が発芽したのでしょう。 育てるのも容易で、食べても美味しい! 騙されたと思って、素直な心で植えてみて。毎年毎年延々とおすすめして恐縮ですが、耳にタコができちゃうくらい、皆さんにご紹介したくなるハーブなのです。 呪いのハーブ「ミント」?! その歴史は古く、約3,500年も前から古代ギリシャでは生薬として使われており、日本では平安時代に「山菜」として貴族のテーブルを彩っていたのだとか。 ん、山菜? ミントは丈夫で、栽培が簡単、ほっとけば雑草のようにグングン育つので、もしかしたら、山で増殖していたのかしら? と平安時代に思いを馳せています。 それよりも平安時代の食卓で、ミントがどう使われていたのか興味津々。 一説では、ミントの属名menthaの由来は、ギリシャ神話に出てくる、若い娘「メンテー(mínthē)」だとか。ダンナが若い娘と浮気をしていることに気付いた妻が、嫉妬に狂い、「小娘ぇ! お前なんか雑草に変わってしまえぇ!!!!」とメンテーを踏み付け、呪いで雑草(ミント)に変えてしまったのだそうです。こ、怖い。 神話って、神様たちの話ですよね……? ギリシャ神話もそうだけれど、『古事記』に書かれている日本の神話もそんな感じですよね。非常に人間的。 今年こそ! ミントの栽培に挑戦してみては? 気温が上がり、昨年植えた子たちが芽を出して伸びてきました。そう! ミントは冬以外、収穫できる丈夫な多年草のハーブです。 私はハーブたちに親しみを込めて「雑草みたいな」(呪いではない)という表現をしばしば使いますが、ほとんどのハーブは手がかからず元気に育ちます。ミントはその代表格です。 雑草、つまり「雑なアナタにも育てられる草」の略、かもね♡ たまに、元気すぎてアウトオブコントロールになることもありますが、基本的なことさえ知っていれば、仲よく楽しめるハーブです。 栽培ポイント①やや日陰の湿った土地を好む 株分けの様子。根が丈夫なので手で裂くようにバラしても大丈夫。 真夏の直射日光や、乾燥で葉が傷みます。特に鉢植えの場合は、要注意! 生育旺盛なミントの根は魔法のように伸びていくので、鉢の中では水分不足になりがち。 根が詰まると成長も止まってしまいますから、そんなときは怖がらずに、忍法「分身の術」、別名「株分け」をしましょう! ミントは根が傷ついてもお構いなし。成長に影響することはありませんから、大胆にやっちゃってください。 栽培ポイント②元気だけどきかん坊! 鉢植えもおすすめ 狭い花壇に鉢植えで置いたミント。シルバーリーフとのコントラストが涼しげです。 放っておいても勝手に育ちます。種類や環境にもよりますが、グングン庭中にミントが広がり、手がつけられなくなる「ミントテロ」なんて言葉もあります。でも正直、どこにでも土足で踏み込んでくる無礼者の「竹」や「笹」に比べたら可愛いもんです。 不安な方は、花壇や狭めのガーデンでは、鉢でおしとやかに育てると扱いやすいです。または、テラコッタなど通気性のよい鉢に入れたまま、地中に埋めて育てると、根をコントロールしながら地植えの高さに揃えられます。あくまで一時的な仮住まいではありますが。 栽培ポイント③悩まずにどんどん使う これは他のハーブにも共通しますが、大切に大切に使わないで見守っていると、ひょろひょろ〜っと伸びて倒れてしまったり、早く花が咲いて成長が止まってしまったりします。小さいうちから新芽を摘み、頻繁に使うとよいでしょう! 草丈が20〜30cmになったら、あまり悩まずに1/3くらい切り戻しても大丈夫! 一番簡単にミントを活用できるのが、ハーブウォーター。水に切ったミントを数本入れるだけで、見た目も味も涼しげに。緑茶を淹れた際にミントを少し浮かべるのも、私のおすすめです。「ミントグリーンティー」は夏の冷茶にもどうぞ! カットしたフルーツに添えるのも簡単。特にパイナップルとの相性は抜群です。 ちょっと変わり種のおすすめ「ミント」3選 花市場で売られているミント。数種類がアソートされたセット。 一言で「ミント」といっても、その種類は600以上あるといわれています。最近はさまざまな種類のミントを園芸店で見かけます。 まずは、ラベンダーミント。学名は Mentha piperita ‘lavender’。ペパーミントの園芸品種です。 紛らわしい名前のこちら。ラベンダーという名前が付いたミント。画面上では香りをお届けできないのが非常に残念ですが、ほんのりとすっきり、スパイシーなラベンダーの香りがします。これは紅茶を淹れたときに、数枚ポットに忍ばせてもいいですねぇ。 そして「スイスリコラミント」。学名はMentha × piperita ‘swiss’。こちらもペパーミントファミリー。 かなり清々しい清涼感!シンプルで強い香りです。お茶やサラダに加えると、一気にオシャレ度アップ。スイスの「リコラ」というハーブキャンディに使われているミントです。あの1度は見たことがあるかもしれない、黄色いパッケージの飴ちゃん。経験上ですが、そんなに横に広がらない「お上品」なミントと感じます。 最後は「オーデコロンミント」。 学名はMentha ×piperita citrata。この子もペパーミントファミリーです。 なんていうか、大人っぽいミントです。オーデコロンを思わせるような、個性的な強い香りがします。柑橘系の香水のような香りもするので、ドライにしてポプリやサシェを作るのにも向いています。ほかのミントより、葉も大きく、大株になりやすいです。茂る様子が大きく堂々としているので、花壇の中でも目を引きます。 ミントで作る「ライタ風ドレッシング」のグリルドポテトサラダ 日本ではミントを使ったレシピは、ポピュラーではありませんよね。アラビア料理などでは羊肉のソースとして使われたり、中東ではクスクスなどのサラダに刻んで加えたり、インドではミントのチャツネがあります。 まだまだ日本では十分に活躍していないミントたち。まずは序の口、簡単に試せる「ライタ風ドレッシング」はいかがでしょう? ライタとは、ヨーグルトと野菜を和えたソースのようなサラダです。まろやかでさっぱりとした風味なので、インド料理では肉やカレーの「付け合わせ」として添えられています。 ヨーグルトにミント、そしてニンニク……と聞くと、変な味?? となりそうですが、固定観念は「ポイッ」と捨てましょう。爽やかな香りが、これからの暑いシーズンにピッタリ。クセになる味です。 ■ 材料 ジャガイモ 中3~4個 ヨーグルト 250g ミント 数本 クミンパウダー 小さじ1/2 キュウリ 1本 おろしニンニク 小さじ1/3 ※今回はチューブを使用 塩 小さじ1/2 オリーブオイル 仕上げにひと回し コショウ 仕上げに適量 飾りのミント 適量 ■ 作り方 ① ジャガイモを7mmほどに切って、沸騰させたお鍋で5分ほど下茹でをする。 お気軽にレンジでもどうぞ。火を入れすぎると、ジャガイモの種類によっては崩れますので注意。 ② キュウリをグレイターでおろして、水気をしっかり切る。 グレイターが手元にない方は、細かい千切りにして、しっかりと水気を絞ってください。 ③ ミントの葉を軸から外して、細かく刻む。 ④ お気に入りのお皿で、ヨーグルト、クミンパウダー、塩、おろしニンニク、先ほどのキュウリとミントを混ぜる。 ヨーグルトから水分が出るので、平たいお皿よりも、ゆるくカーブのあるお皿で。 ⑤ ①のジャガイモを、多めのオリーブオイル(分量外)をひいたフライパンで、縁がカリッとするまで揚げ焼きにする。 ⑥ ④のミントヨーグルトソースの上にジャガイモを盛りつけて、オリーブオイル、コショウ、ミントを散らして完成。 ジャガイモはベターッと置くのではなく、立てるようにリズミカルに。 最後のおめかし。 とっても簡単でしょ? ミントの爽快さと、ヨーグルトの酸味、そしてキュウリの青臭さが心地よいハーモニーを奏でます。ジャガイモはオーブンでローストしてもいいし、小さな新ジャガは茹でて和えても結構! 夏のガーデンピクニックやバーベキューのサラダとしても活躍します。ドレッシング自体がとろっとしたテクスチャーなので、ディップソースとしても活躍します。私のお気に入りは、トルティーヤチップスのお供に。 ヨーグルトとキュウリでヘルシーな気分になれちゃうから、あら不思議。「病は気から、美は思い込みから」です。日本人からしたら不思議な組み合わせですが、食べてもミントと分からないでしょ♡ お試しあれ!
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レシピ・料理

夏みかんで作る、花椒香る葉山スタイル「オレンジチキン」
葉山のシンボルツリー「夏みかん」 私にとって夏みかんの木は、幼少時代を思い出す光景です。カントリーサイドで暮らしたことがあれば見慣れた景色ですが、私の育った「葉山町」では、夏みかんの木には特別なストーリーがあります。 さかのぼること、昭和34年。御用邸の町、ここ「葉山」では、上皇上皇后両陛下の御成婚の際、記念として夏みかんの苗木が町民に配られたそう。今でもその夏みかんが多くの実をつけ、民家の庭先を鮮やかに彩っています。家の玄関先に置かれた段ボールに山ほどの夏みかんが積まれ、「ご自由にどうぞ!」と書かれている「嬉しいおすそ分け」も、葉山ではよく見かける光景です。 まだ酸味が強い、この時期の夏みかんは、ジャムなどのお菓子作りに最適です。夏みかんといえば、やっぱり「マーマレード」、クィーンオブジャム! 皮をむいて、実を取り出す。まぁまぁ億劫な作業ではありますが、年に1度のお楽しみ。たくさんの瓶を用意して挑みましょう。 でも、甘いものより、しょっぱいもの派の私は、どうにかして、夏みかんでお米がたべたい! 爽やかな風味の柑橘類は、お料理にも大活躍だものね♡ そんな私のおすすめは、みんな大好き!「オレンジチキン」です。 みんな大好き! オレンジチキン カラッと揚げた鶏肉に、オレンジの爽やかな風味が香るソースを絡めて仕上げる、アメリカで定番の人気メニュー「オレンジチキン」。名前を聞くだけでヨダレが出ちゃう。 なんとなく、日本人の感覚からしたら、ポップな「酢豚」という感じかしら。酸味と甘み、辛みのコラボレーションで、食べれば食べるほどに食欲が出ちゃうぜ! そんな魔法の料理です。 「チャイニーズチキンサラダ」や「モンゴリアンビーフ」「フォーチュンクッキー」などと共に、アメリカで独自にアレンジされて、進化を遂げた「American Chinese Cuisine(アメリカ風中華料理)」なのです。 陳皮は乾燥させたミカンの皮。 本場中国では、漢方薬としても使われる、乾燥させたオレンジの皮「陳皮」を使って作る「陳皮鶏」というものがありますが、オレンジチキンとはちょっと別物。オレンジチキンは、通常オレンジジュースを使って作ります。きっと「陳皮鶏」がモデルとなり、現在のオレンジチキンとしてアメリカで成長したのでしょう。多分。 このオレンジチキン、唐辛子を入れてピリ辛にするのもいいけれど、花椒を使えばもっと! もっと! デリシャス! 花椒と柑橘の組み合わせで「シャレた大人の遊び心」風味に。 痺れと爽やかさ、花椒(ホアジャオ) 今回ご紹介したいスパイスは「花椒(ホアジャオ)」。麻婆豆腐や担々麺など、四川料理に欠かせない独特な香りが特徴の香辛料です。花椒はミカン科サンショウ属の植物で、中国原産のスパイス。一度味わうとクセになる! しびれる辛味と爽やかな風味が魅力の花椒。あの痺れはギリギリ合法、中毒者は多数です。ここだけの話、私も花椒アディクトです。 日本語では「かしょう」、中国語では「ホアジャオ」と読みます。山椒と何が違うのでしょう? 花椒と山椒どちらもミカン科サンショウ属の植物ですが、似て非なるもの。原産国もそれぞれ。基本的には花椒は中国原産、山椒は日本原産です。 花椒が熟した実を乾燥させて作り、山椒は熟す前の果皮を粉末状にしたもの。 花椒は舌がしびれる辛みと独特な香り、山椒はどちらかというと辛みより香りを楽しむもの。花椒のほうが個性強め。パンチが効いています。 私が大好きな五香粉にも使われている「花椒」。 中国では、花椒は古くより漢方の生薬として使用されてきました。 花椒には消化を助ける「健胃作用」や、殺菌作用があり、消化不良、吐き気、下痢などに効果的。花椒特有の痺れるような感覚は、鎮痛や麻酔にも使用されてきたようです。昔は大量の花椒を局所麻酔として使っていたんだとか。美味しそうな香りがして、痛みも忘れられそう♡ なんなら、おかわりください! 白米もお願い! 花椒にはホルモンバランスを調整する作用もあり、授乳を終える頃に、煎じた花椒に砂糖を加えて飲めば、乳房の張りが和らぐともいわれています。ナイスタイミングで授乳中の方はお試しを。 万能「花椒塩」を作ろう! 唐揚げやチャーハン、炒め物など、日本の食卓でも大活躍で、一家に1瓶置いてほしいのが「花椒塩」。名前のとおり、花椒と塩が混ざっているもので、とてもシンプル。 スーパーでもスパイスコーナーに置いてあるのを見かけますが、自家製「花椒塩」は簡単に作れます。お手製のものは、香りが別次元! 鼻から吸い込んで脳内を駆け巡る2024年、脳内宇宙の旅。きっと驚くはず! シンプルに花椒塩の塩むすびも美味しいのです。 ■ 材料 ・塩 大さじ1・花椒 小さじ1.5※花椒と塩は【2:1】を目安に ■ 作り方 ① 塩を弱火でパチパチと音がなるまで乾煎りする ② 冷たい状態のフライパンに花椒を入れ、弱火で香りが立つまで乾煎りして、ミルサーや乳鉢などで細かくする ※焦げないように注意! ③ 混ぜ合わせて完成! ※①の項目は省いてもよいです。塩を炒るのは、塩の甘みを引き出すのと、塩に花椒の香りを移しやすくする目的なので、お好みでどうぞ※花椒の風味は飛びやすいので少量ずつ作り、密封容器で保存がおすすめです※一番簡単に作るには、粉の花椒を買ってきて、ただ塩と混ぜるだけ! 夏みかんで作る、花椒香る葉山スタイル「オレンジチキン」 オレンジチキンは、アメリカ育ちの中華料理。陽気に楽しくやりましょう! 夏みかんの苦みが心地よい、とても爽やかなレシピ。砂糖はお好みで増やしてみてください。スライスした夏みかんが差し色でビューティフル! 一緒にパクッとしちゃいましょう。庭で採れたものや、近所で育ったものを料理に使えば、なんだかいつもよりスペシャル。テレビを見ていたら、偶然知っている場所が映ったときの感覚に似ているかもしれません。友達の友達はみんな友達! そんな感覚で作っていただきたい料理です。 ■ 材料 ・ 鶏胸肉 1枚 300gほど (下味)・ a) 花椒塩 小さじ1/2・ a) おろしにんにく 小さじ1/2・ a) 酒 小さじ1 (衣)・ 薄力粉 大さじ2・ 片栗粉 大さじ2・ ベーキングパウダー 小さじ1 (タレ材料)・ b) すりおろしにんにく 小さじ1・ b) みじん切り生姜 小さじ1・ b) 砂糖 大さじ2〜3 ※お好みで・ b) ナツミカン 半個(100ccほど)・ b) 酢 大さじ2・ b) 醤油 大さじ2 ・ 水溶き片栗粉 適量・ 茹でたブロッコリー 適量・ 白胡麻 適量・ お好みで、飾りのネギやパクチー、ナツミカン ■ 作り方 ① 鶏肉を食べやすい大きさに切ってボウルに入れ、a)の材料を鶏肉に揉み込み、下味をつける。 普段の唐揚げよりも小さめに切るのがポイント。10分ほど漬け込む。 ② 薄力粉、片栗粉、ベーキングパウダーをよく混ぜ、鶏肉にまぶして、170℃の油でカラッと揚げる。 ③ ナツミカンを絞り、b)のタレの材料全てと一緒に小鍋で煮立てる。水溶き片栗粉でとろみをつけて、②の鶏肉とブロッコリーを絡める。 苦みと酸味が爽やかで美味しいです。 こんな感じのトロトロ加減にしましょう。 ④ 飾りに胡麻やスライスしたナツミカン、パクチーを散らして完成。お好みで追加の花椒塩もどうぞ! 出来たてで、衣がサクッとしているのも美味しいし、タレがしみてしっとりとしたのも美味しいです。しっかりとした味付けなので、冷めても美味しく、お弁当にもよさそう。 オレンジチキンに合わせて、さっぱりとしたチャーハンと、鶏ガラスープを大鍋でドーンッ! と作って、ジャジャーンッ! とジャッキーチェンの映画を流しながら、なんちゃってチャイニーズナイトはいかが? みんなで美味しく、楽しく、食べチャイナ♡
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レシピ・料理

心と身体が温まる、アメリカ家庭の味「ブルーベリー&シナモンマフィン」
ようこそ2024年、新しい一年のはじまり クリスマスが過ぎ、年末年始と華やかなシーズンが終わり、ゆっくりと静かな時間が流れる1月と2月。庭や畑の植物たちも春を待ちわびて、静かに過ごしています。 日本古来の概念では「ハレとケ」があり、生活のバランスをとってきました。「ハレ」は折り目や節目となる特別な日で「非日常」。「ケ」は普段の「日常」のこと。これは陰陽思想であり「ハレとケ」は対立することなく、調和するものなのだと感じます。どちらもあるから、全体のバランスが「ほどよく」均等に保てる気がするのです。多分ね♡「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉のとおりに、災いと思えることも福に転じるし、福が災いとなっちゃうこともある。不運と幸運は、まるで縄をより合わせたように表裏一体ということです。つまりは、何があってもたどり着く場所は自分次第。 私にとって「しみじみ」と日々のありがたみを感じるのは、「ケ」であるいつもの日常を過ごしているとき。例えば、毎日の食卓。特別な材料ではなく、冷蔵庫にあるものでササッと作り、暖かい部屋で食べるご飯。家族やパートナー、一人でも幸せを感じるひとときです。 核家族化や、両親の共働き化が進み、大家族でワイワイ!なんて、「古き良き昭和」を絵に描いたような食卓とは、ほど遠い時代となってしまったかもしれません。 「お袋の味」は、いつからか「袋の味」(レトルトやパウチの袋のこと)となり、昔は手作りが当たり前だったのに、今となっては「手作り」って言葉は、どことなく特別な表現に聞こえてしまうこともしばしば。非常に残念なことです。 私にとって、料理とは「ラブレター」のようなもの。 大切な人に作る料理は、自然と相手の体調や好きな物を考えて材料を選びますよね。もちろん自分のためだけに作る場合もそう。そんなことを想いながら、1人キッチンで黙々と作業する様子が、まるで机に向かって筆を執る姿と重なるのです。手が込んでいる必要はありません。今回私がご紹介したいのは、気軽に作れる日常の「ケ」のマフィン。アメリカのお袋の味です。老婆心全開で、身体を温める作用があるスパイス「シナモン」も入れちゃうんだから! アメリカのママの味「マフィン」 アメリカの家庭的なお菓子といえば、やっぱりマフィン。キャロットケーキやアップルパイ、チョコチップクッキーなどと並ぶ、母ちゃんの味「お袋系スイーツ」です。おやつはもちろん、朝ご飯やデザートにもなるので、とりあえず焼いておけば、みんながハッピー。 私の母も頻繁に作ります。これはバナナマフィン。 私自身も、アメリカのお菓子が大好き。アメリカ人の陽気で自由でおおらか(私の勝手な先入観)なイメージで、量も細かく計量しなくていいし、とりあえず混ぜて焼いちゃえ! みたいなテンションのレシピが多く、お手軽&お気軽。自由の女神が右手に掲げているのは、もしかしたらマフィンかもしれない! と思うほど、マフィンってものは、アメリカを代表する「おやつ」なのです。 イギリス式のマフィン「イングリッシュマフィン」 テトサラダと大根を挟んだイングリッシュマフィン。 マフィンといえば、もう1つ。「イングリッシュマフィン」があります。エッグベネディクトに使われている、あのパン。某ハンバーガーショップのソーセージエッグマフィンにも使われています。アメリカのマフィンとの違いは? 見るからに、違いはあからさま。イングリッシュマフィンはパンです、パン。アメリカンなマフィンは、大体が甘く味付けされていて、どちらかといえばスイーツ。 なかにはチーズやベーコンを使ったお食事マフィンも。 大きな違いは、アメリカンマフィンはクイックブレッド、つまりベーキングパウダーで膨らませて、イングリッシュマフィンは酵母で膨らませています。ルーツを辿ると、どうやら「マフィン」の故郷はイギリス。アメリカへはイギリス系移民によって伝わったそうです。長い時間をかけて多様に進化した2種のマフィンなのです。 心も身体も温まるスパイス「シナモン」 日本でもおなじみのスパイス「シナモン」。「世界最古のスパイス」とも呼ばれ、甘くてエキゾチックな香りで世界中を虜にしています。 シナモンの香りを一言で表すとしたら「温かさ」。心がほぐれるような心地よい甘さは、精神面でのリラックス効果があり、疲れた心を温かく包んでくれるような香りです。 それだけではなく、身体にも嬉しい作用が♡ シナモンには血行促進作用があり、冷え性の改善も期待できます。身体を温め風邪の予防に役立つだけではなく、殺菌作用や解熱作用もあるので、風邪の初期症状に効果があるとされています。漢方では桂皮と呼ばれ、葛根湯に配合されているのも納得です。冬のお菓子作りには、香りも効能もバッチリ! なシナモンなのです。 私がよく使うスパイスミックス「五香粉」にも、シナモンが使われています。 シナモンとは、厳密には上品で繊細な香りのセイロンシナモンを指しますが、一般にシナモンと表記され販売されているものには、安価で香りの強いカシアシナモンが多いのも現状です。 シナモンの香りは日本でもニッキと呼ばれ昔から愛されていますが、じつはシナモンとニッキは似て非なるもの。どちらもクスノキ科の常緑樹ですが、セイロンシナモンはセイロンニッケイの幹の樹皮を乾燥させて使うのに対し、ニッキはシナニッケイの根っこの部分を使うのが特徴です。ニッキよりもシナモンのほうが甘い香りが強く、シナモンの独特な風味のもとであるオイゲノールという成分は、セイロン産のシナモンのみに含まれるもので、ニッキには含まれていません。難しいことはさておき、シナモンロールと八つ橋を食べ比べると、香りの違いがよく分かると思いますので、お試しあれ! ホームメイドな「ブルーベリー&シナモンマフィン」 今回作るのは、いたって簡単&普通の家庭的なマフィン。クランブルやクリームのお飾りナシの、気張らない普段着のようなマフィンです。甘さも控えめなので、朝ご飯にもオススメです。必要なのはボウル2つ! 洗い物が少ないのも嬉しいポイント。材料も、何となく家にありそうなものばかり。あっという間にできちゃう、すぐにでもお試しいただきたいレシピです。 ■材料 マフィン12個分 (粉チーム) 薄力粉 120g強力粉 120gベーキングパウダー 大さじ1砂糖 100g塩 ひとつまみシナモン 小さじ1/4〜1/2 (液体チーム) 卵 2個牛乳 90ccヨーグルト 90g植物油 120cc ※今回は米油 冷凍ブルーベリー 180g ※凍った状態で使う ■ 作り方 ① 「粉チーム」の材料を全てボウルに入れ、ホイッパーなどでよく混ぜる。 ② 別のボウルに「液体チーム」の材料をすべて入れて、よく混ぜる。 ③ ②のボウルに①を加えて、ヘラなどでさっくり全体が合わさるように混ぜる。※混ぜすぎると膨らまなくなるので注意!多少は粉っぽさが残った状態で大丈夫。 ④ 冷凍ブルーベリーはトッピング用に少し残して、③の生地にふわっと混ぜ合わせ、生地をマフィン型に入れる。最後にトッピング用のブルーベリーをのせ、180℃に予熱したオーブンで25〜30分焼く。※オーブンによって焼き時間を調整してください。焼きすぎに注意! ブルーベリーは解凍すると水っぽくなってしまうので、必ず凍ったまま使いましょう。 ⑤ 焼き上がったら、型から出して完成! ※冷凍保存も可能です。食べるときは自然解凍してから、レンジなどですこーし温めると、ふわふわに。 甘さ控えめなので、お好みでお砂糖の量は調節してください。 マフィンは少し温めてバターを添えても。 通常であれば1日3回の食事をしている訳ですから、1週間では21回、1カ月では90回、1年ではなんと! 1,095回もの食事をしている計算になります。どひゃー! 「昨日なに食べた?」と聞かれても、恥ずかしながら反射的には口が動かず、「あれー?なんだっけ?んー?そうそう!あれあれ!」と脳みそにきちんと「問い合わせ」をしないと答えが出てきません。そのくらいに「食事」とは、毎日の流れ作業。 せっかくだから、今年はそんな毎日のルーティンにおさらば! 日記代わりに毎日食べたものを記録するのも面白そう! 毎日美味しいものが食べられるって、本当に幸せよね♡ まずは、簡単で身体も嬉しく美味しいこのマフィンを作ってみては?? ケケケ!と日常に感謝しながら、一口一口、一瞬一瞬を楽しむ2024年を♡
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【旬のスイーツ】心も身体も温まるミックススパイス“アップルパイスパイス”で作る「アップルパイジャム」
世界で愛されるアップルパイ 日本では、品種改良が進んだ「酸味をなくした」生食で美味しいリンゴが流通の大半を占めています。そのため、リンゴは一般的には、生で食べる機会が多いですよね。欧米では甘い「デザートアップル」(生食用のリンゴ)と、酸味の強い「クッキングアップル」(調理用のリンゴ)が区別され、種類が豊富だからなのか、リンゴを使ったデザートのレシピをよく見かけます。 アメリカンスタイルのアップルパイ。 リンゴといえば、やはりアップルパイ! デザート界のクィーン♡ 世界各地で作られ、多種多様なレシピが存在します。「たかがアップルパイ、されどアップルパイ」。地域性が強く、生地やリンゴの違い、味付け、焼き方など、さまざまな違いが見られます。 編み目のようにパイ生地をかぶせたアメリカンスタイル、フランスでは「タルトタタン」や「ショソン・オ・ポム」、イギリスの「アップルクランブル」は温かいカスタードソースを添えて。「アップルパイ、ところ変われば」なのです。共通する点は、どれも美味しいってことかしら。 私にとってイチバン馴染みがあるのは、アメリカ版のアップルパイ。酸味の強いゴロッとしたリンゴにザクッとしたパイ生地、ビックリするほど大きな1ピースに、アイスクリームをドーン! と1スクープのせて食べるのがアメリカンスタイル。どんなにお腹がいっぱいでも、こればかりは別腹。家庭的なデザートなので、各家庭でおばあちゃんやお母さんのレシピがある。そんなお菓子です。 旬のリンゴの味を堪能する、シンプルなアップルパイもいいですが、リンゴはスパイスとの相性が抜群。ひと手間スパイスを加えることで、奥深くリッチな味わいになります。 「アップルパイスパイス」とは 欧米では、スーパーのスパイスコーナーで「アップルパイ用スパイスミックス」というものが売られています。アップルパイに合うスパイスが何種か調合された、便利なものです。日本では見かけませんし、そもそも単純なスパイスが混ざったもの。簡単に家庭で作れるので、あれば何かと便利。焼き菓子には大体使えちゃうし、濃く淹れたミルクティーに加えてスパイスティーにも! なんならカレーの隠し味にも使える優れものなのです。 市販のアップルパイスパイス。 基本的には、シナモンがベースとなり、そこにナツメグやオールスパイス、カルダモンなどが入ります。自分で調合すると、お気に入りの香りが作れるのがいいところ。 中でも、今回覚えていただきたいのが「オールスパイス」です。 心も身体も温まる「オールスパイス」 オールスパイス、あまり馴染みのないスパイスかもしれません。でもね、じつはホリデーシーズン、a.k.a. ベーキングシーズンには大活躍のスパイスなのです! コロンブスがオールスパイスを発見したときに、胡椒と間違えたため、「ピメント」として英語化されてしまった、という話があるように、見た目はなんとなく胡椒。オールスパイスの主要な産地「ジャマイカ」にちなんで、「ジャマイカンペッパー」と呼ばれることもあるようです。 左がオールスパイス、右が胡椒。よく見るとサイズも質感も別物。 肝心の味はというと、なんだか複雑で温かい香り。スパイスに馴染みがあれば、「ん? クローブ? シナモン? どっちなの?!」と答えてしまうかも。 オールスパイスは漢方でも重宝され、三香子(さんこうし)と呼ばれます。その名のとおり、「クローブ・シナモン・ナツメグ」の3種の香りを併せ持つオールスパイス。爽やかな香りと、ほのかに甘く苦い後味が特徴です。 ジャマイカではジャークチキンに欠かせないスパイス。 まるでミックススパイスのような雰囲気の名前で、一人三役をこなす名役者! 消化促進、血行促進、鎮痛作用、免疫力アップなど、嬉しい作用を持つオールスパイス。単品のクローブ、シナモン、ナツメグと併せて使うことで、それぞれのクセをうまく調和させることができます。心も身体も温まるオールスパイスは、秋冬の焼き菓子にピッタリな香りと、効能を持ち合わせているのです。 自分流アップルパイスパイスを作ろう とにかく簡単、混ぜるだけ。キッチンにこのスパイスを常備しておけば、きっと冬のお菓子作りが楽しくなるはず。シンプルなクッキーにこれを加えれば、「アップルパイクッキー」という名の、キャッチーなクッキーが作れます。 シナモンさえあればいいんじゃない? と思うかもしれません。もちろんそれでもいいのだけれど、スパイスを5種類使うことで、ミステリアスで複雑な風味と奥深さが出てきます。ツベコベ言わずにお試しを! ■ 材料 (※以下全てパウダースパイス) シナモン 大さじ3ナツメグ 小さじ1カルダモン 小さじ1オールスパイス 小さじ1ジンジャー 小さじ1/2 ■ 作り方 ① 材料を全て瓶に入れ、よく振って混ぜて完成。※スパイス量の配合は、お好みで調節してみてください。 アップルパイスパイスで作る「アップルパイジャム」 さぁて、ここからが本番よ♡ 先ほど作ったアップルパイスパイスで、アップルパイ風のジャムを作ります。アップルパイスパイスを使うことで、味が本格的に!っていうか、もぅアップルパイです。毎朝アップルパイが食べられるとしたら、それってパラダイス。トーストに塗って至福の時をご堪能あれ! もちろんアップルパイのフィリングにも使えます。 日本のリンゴで作るなら、酸味と香りが強く煮崩れしにくい「紅玉」がおすすめです。 ■ 材料 リンゴ 6個 ※今回は紅玉。酸味のあるりんごを使いましょう砂糖 3カップ ※今回は三温糖アップルパイスパイス 大さじ1〜2レモン汁 1個分レモンゼスト(レモンの皮) お好みで ■ 作り方 ① リンゴは芯を除き、1cm厚と5mm厚の2パターンで切る。 切る厚さを変えることで、薄いほうはトロっと溶けてソースに、厚いほうはリンゴの食感が残ります。 ② 鍋に①と砂糖、アップルパイスパイス、レモン、レモンゼストを加え、よく混ぜ、30分ほど置いて水分を出す。 ③ 鍋に②を移して、強めの中火で絶えず混ぜながら15分〜20分ほど煮る。水分がなくなりトロッとしたら出来上がり。 リンゴによって火の通りは違うので、様子を見ながら煮てください。 しっかりとトーストしたパンに、バターと、このジャムをたっぷり塗ればアップルパイトーストに。 市販のパイシートにアップルパイジャムを挟んで焼けば、お手軽アップルパイに早変わり。少し温めてアイスクリームにトッピング♡ 想像するだけでもほっぺたが落ちちゃう。 スパイスやハーブを使えば、レパートリーを増やさずに、毎日のメニューを豊かにすることができます。人間も料理も奥行きが肝心。本当に簡単だから、面倒くさがらずにLet’sトライ♡ 新しい経験は、きっとアナタの知性となり、2024年を豊かに暮らす手助けをしてくれるでしょう!
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【秋冬レシピ】クローブ香る、リンゴとローストニンジンのスープ
旬のごちそうをいただく ようこそ!食欲のオータム&ウィンター♡ 首をなが〜くして、お待ちしておりました!春夏も好きだけど、秋冬は家での食事がさらに楽しい季節。気の合う仲間と、温かく美味しい料理を囲めば、心も身体もほっかほか。お気に入りの鍋から湯気を出して、コトコト。香りを立てながらのお料理が、心地よい季節の到来です。 畑では夏の終わりの「ひと休み」を終えて、冬野菜が着々と育ってきています。 ほとんどの食材は通年買えるので、旬が分かりにくい、ある意味では便利な時代となりましたが、せっかく四季のあるニッポン。季節の味を楽しむ、感謝の心を忘れずにいたいものです。 旬を迎えた野菜は、ほかの季節と比べて香りや旨味が豊か。例えば、夏野菜のトマトは体を冷やし、冬の根菜類には、体を温める効果があるといわれています。旬の食材には、その季節に体が必要とする栄養分が多く含まれているので身体に優しい。そのうえ、たくさん収穫できるので価格が安い、つまりお財布にも優しいと、いいことずくめなのです。「旬のもの」で素材を楽しむお料理には、ハーブやスパイスが大活躍します。私のキッチンでは、お肉のグリルや野菜のオーブン焼き、スープや煮込みにも欠かせないスパイスたち。冬の「イチオシ」スパイスは「クローブ」。身体を温める作用を持ち、そのスパイシーで甘い香りは、リンゴやニンジンとの相性が抜群です。 クローブは寡黙な姉御肌 何度かご紹介しているスパイス「クローブ」は、かなり個性的。「スパイシーさの中に感じる、独特な甘さ」はなんとも奥深く、形容しづらい香りです。この独特な香りは世界中で愛され、料理からデザートまで幅広く使われています。単品で嗅ぐと、苦手な人もいるかも。 ホットワインには、クローブなど身体を温める作用があるスパイスが使われます。 インドでは「チャイ」、ヨーロッパでは「ホットワイン」に、また中華料理に欠かせないミックススパイスの一つ「五香粉(ごこうふん)」にもクローブが使われています。なんともワールドワイドなご活躍! 私のキッチンでも、ジャムやアップルパイ、焼き豚など、さまざまなレシピに使っています。独特な香りですが、適量を料理に使うと、あら不思議、味に深みが出てプロ級に。しかも嬉しい効能も兼ね備えたクローブ。主成分であるオイゲノールには、強い抗菌作用、抗ウイルス作用、鎮痛といった特徴があるので、風邪予防にも効果的。 身体を温め、消化の働きをよくして、免疫強化も期待できるので、特に寒い季節に活用したいスパイスです。 アロマオイル(精油)としても重宝するクローブ。私の大好きな精油の一つです。クローブは口数は少ないけれど、どっしりと見守ってくれる「寡黙な姉御」みたいな存在。心を温めながらも背筋を「ピシッ」とさせてくれる頼もしいアネキです。精神的にふわふわしちゃっているときには、地に足をつけ、自分の軸をしっかり持って前に進むことを思い出させてくれます。恐れや不安などのネガティブなエネルギーを解消&変換する手助けとなり、過去や未来に捉われず、「いまこの瞬間」を生きる喜びを感じさせてくれるでしょう!媚薬として使われていた歴史があり、催淫作用も期待ができます。うっふん♡ どっしりと重たいクローブの香りは、就寝前にもおすすめです。 私はルームスプレーやピローミストにクローブを使っています。甘く重たい香りで、毎晩眠る前から夢見心地。クローブは中世ヨーロッパで、金と同等に扱われるほど高価だったとか。この奥深い香りを嗅ぐと、その歴史にも納得なのです。 クローブ香る、リンゴとローストニンジンのスープ 日本人の感覚からしたら「リンゴとニンジンのスープ」って、なんだか奇々怪々。 おかずだけど甘い、酢豚のパイナップル的存在かしら? もしかしたら、嫌いな人は嫌いかもしれません。ズコーッ! そもそもみんなに好かれるなんて、無理な話。人間関係だってそうでしょう? 個性を全面にアピールすれば怖いものなし。 ニンジンは、必ずローストしてください。一手間ですが、コクや旨味が凝縮して、茹でたときとは別物! 甘さとほのかな酸味にクローブの香りが彩りを添える、冬らしいメニューです。 ■材料 (約2〜3人前) ニンジン 1本リンゴ 1個 (紅玉やジョナゴールドがオススメ)玉ねぎ 1/2個セロリ 1/2本水 3カップ塩 適量コンソメ 小さじ2クローブ 小さじ1/4ほどタイム 1枝〜 お好みでナッツ 少々オリーブオイル 少々 ■ 作り方 ① ニンジンを7mmほどの輪切りにして、オリーブオイル大さじ1と塩少々(分量外)を加えて混ぜ、210℃に予熱したオーブンで色づくまで約25分ローストする(焦げそうなら途中ひっくり返す)。 ローストニンジンはつまみ食いしたくなる美味しさ! 素材本来の甘さに驚くはず。焦げる手前のギリギリを攻めてください。 ② 鍋にオリーブオイル大さじ1(分量外)を温め、粗みじん切りにした玉ねぎを弱火〜中火で10分ほど炒める。 ③ 薄く切ったリンゴと粗みじんのセロリを②に加えて、リンゴが柔らかくなるまで中火で炒める(約5分)。 ④ 水、コンソメ、クローブ、タイム、ローストしたニンジン、塩ひとつまみを③に加えて、15分ほど中火で煮込む。 ⑤ 粗熱をとった④をハンドブレンダーやミキサーで撹拌し、塩・胡椒で味を調節する。 ⑥ お皿に盛って、オリーブオイルとナッツ、ハーブなどを添えて完成! 甘いリンゴよりも、紅玉やジョナゴールドなど爽やかで酸味のあるリンゴのほうが合います。カリカリにトーストしたパンと、山盛りのグリーンサラダを一緒に食べれば、大満足のワンプレートミールに。ホリデーシーズンにはローストポークやグリルドチキンに合わせてみては? こっそり教えますけど、ローストしたニンジンをサラダにトッピングするだけでも、最高にデリシャス! 暮らしを豊かにする「ヒント」は、毎日の生活の中に潜んでいます。すべてを完璧にしようなんて忘れて、常に自分の好きなことに意識を向けてみてくださいね。個性を活かすのよ♡ 今回のリンゴとローストニンジンのスープは、そんなスープです。 さぁさぁ、今年もあと僅か。終わりよければ、オールグッドよ♡




















