うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
海野美規 -フラワー&フォトスタイリスト-
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
海野美規 -フラワー&フォトスタイリスト-の記事
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植物の効能
年末はウコン(ターメリック)が大活躍! 二日酔いのない犬も、ターメリックライスを一緒に!
強肝ハーブのウコン Rostovtsevayu/Shutterstock.com 肝臓を守り、二日酔いを予防する作用があるといわれるウコン。クリスマスや年末年始のシーズンになると、ウコンを使った商品のCMを目にする機会が増えますね。 生薬として古くから利用されてきたウコンには、さまざまな効果・効能があります。 ジャワ島やバリ島に残る東南アジア伝統の植物療法「ジャムウ」では、ウコンとジンジャーという2種類のショウガ科のハーブが処方の中心となっていて、古くからウコンはアジアを代表とする強肝ハーブとして知られてきました。科学的な研究も進んでおり、ウコンに含まれる黄色色素成分のクルクミンは肝臓や胆のうの機能を促し、血中コレステロール値の調整やアルコール性肝炎の予防に効果があるとされています。さらには抗がん作用についても研究がされ、副作用のない抗がん剤の開発が期待されているのだそうです。 PernikGaya/Shutterstock.com また、ウコンには抗菌・防虫効果も。ウコン染めの布は、産着(虫がつかないとか、魔除けのため)や風呂敷(着物や書物を包む)などに使われるほか、タイでは、ウコンに邪悪なものを避ける力があると信じられていて、お坊さんがウコン染めの外衣をまとっている、など、広く利用されてきました。 このように、古くから現代まで、それからまだまだこれから先も、ウコンはさまざまな形で大活躍しています。 犬にもウコン 犬にとっても、ウコンは摂取可能なハーブ。ドッグフードに含まれていたり、犬用サプリメントの商品も販売されています。人間と同じように、先述の効能が期待できるそうです。 ただし、人間の場合も同じですが、長期的に大量のウコンを摂取すると、消化管障害を引き起こすと恐れがあります。また、すでに何らかの疾患がある場合は、かかりつけの獣医師にご相談してから取り入れるようにしましょう。 人間の場合は、ウコンのパウダーをティーに溶いて飲用などできますが、犬は香りや苦味が苦手と感じるかもしれません。ウコンは加熱することで、香りや苦みが弱まります。そこで、我が家の愛犬あんの好きなごはんを、ターメリックライスにしてみました。ごはんが好きなわんちゃん、多いですよね。きっとターメリックライスもお気に入りになると思います。 ターメリックライスの材料 ウコン(ターメリック)は、カレー料理には欠かせないスパイスの一つ。香辛料、着色料として使用されています。ちなみに、たくあんの黄色もウコンです。 ターメリックを加えて炊いた美しい黄金色のターメリックライスは、エスニックな雰囲気もアップしますね。ヨーロッパでは、ターメリックは高価なサフランの代用品として用いられています。 犬には香辛料は禁物ですが、ターメリックは大丈夫。少量から始めましょう。 お米 2合ターメリック 小さじ1 ターメリックはスーパーなどで手に入るものを使用しています。 人間が食べるレシピではバターなどを入れますが、犬も食べるので、ターメリックだけで炊きます。 ターメリックライスの作り方 1.お米2合を、通常の炊き方で準備します。 2.水を入れたら、ターメリックを入れてスイッチオン。 炊きあがったターメリックライスに、鶏もも肉のソテーとブロッコリーを添えました。 犬が食べる場合は、ターメリックライスが硬いようでしたら、柔らかく煮返してもいいですね。鶏もも肉、ブロッコリーを小さくカットして、ターメリックライスと混ぜて与えます。 ウコンの花 毎年8〜9月頃、庭にウコンの花が咲きます。秋ウコンです。 植えている場所は家の裏のほうで、日当たりがよいとはいえず、ちょっとじめっとしたところ。蚊がいっぱい出てきそうなので私はあまり近づかないようにしているのですが、そんなところに、美しい真っ白なウコンの花がひっそりと咲きます。 白い部分は苞(花に付随する葉)で、花は、花序基部の緑色をした苞の間から顔を出している黄色い部分です。 フラワーショップで夏から秋にかけて出回る、クルクマという花があります。クルクマは、ウコン属に分類される球根性の多年草で、食用・薬用として栽培されるものを「ウコン」、花を観賞するために栽培されるものを「クルクマ」と呼びます。その花姿が美しいことから、近年は多くの品種が切り花や鉢花として楽しまれています。我が家に咲くウコンも、クルクマに劣らず美しい姿です。 ウコンの葉っぱはどんな姿かというと、大きく1m以上にも成長します。みずみずしく、夏にはとても涼やかで、トロピカルな雰囲気です。 じつは、私はここのウコンを掘り起こしたことはなく、植えっぱなし。まだ、食用となる部分の姿を見たことがありません。どのくらいに成長しているか興味がありますが、毎年きれいな花と、立派な葉を繁らせてくれるので、そちらを楽しみにしているところです。食用・薬用のウコンなのに、我が家では観賞用になってしまっています。 今年はもう地上部は枯れてしまいました。また来年の美しい花を期待して。
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アレンジ
ミニサイズのツリーを可愛く飾ろう! クリスマスの情景を閉じ込める『ホリデージャー(Holiday Jars)』
手のひらサイズのクリスマスツリー いつも利用する駅ビルのショッピングモール。11月に入るとすぐに、大きなクリスマスツリーが飾られます。「わぁ、もうクリスマスの季節がはじまる!」と、私も気合が入ります! 本格的な冬に近づくにつれ、今年はどんなクリスマスのデコレーションをしようかとワクワクしてきますね。 今回は、手のひらサイズの小さなクリスマスツリーをご紹介します。ミニサイズなので、たくさん作ってプレゼントにしてもいいですね。飾り方のアイデアもいろいろ。とても楽しいサイズのツリーです。 Holiday Jars ホリデージャー ミニクリスマスツリーを瓶に入れた、『ホリデージャー(Holiday Jars)』も飾りましょう。『Holiday Jars』という名前は、Martha Stewartの雑誌で見て、とても素敵なネーミングだったので、ずっと頭に残っていました。 「Holiday」は祝日・休日を意味し、「ホリデーシーズン」といえば、クリスマスから年末年始にかけての期間のことで、アメリカやカナダで使われています。「Jar」は広口の瓶のこと。Holiday jarsは、そのまま「祝日の瓶」ですから、やはり、この季節に一つあるとちょっと楽しくて嬉しい瓶です。 同じような意味合いの『クリスマスジャー』といえば、クッキーやキャンディが入ったジャーですが、今回はクッキーではなく、ガラスのジャーの中に雪とクリスマスツリーを閉じ込めた、ホリデージャーを作りましょう。 用意するもの <ミニクリスマスツリー> ヒムロスギ 2〜3枝吸水性スポンジ <Holiday Jars用> ガラスの器(蓋付きのジャーや、大きめの透明ガラスのフラワーベースなど)粒子の細かいサンド(塩でも代用できますが、クラフト用・ディスプレイ用サンドとして、通販などでも販売されています) 松笠や木の実など飾りはお好みで。 ミニクリスマスツリー&ホリデージャーの作り方 <ツリーを作る> ① 吸水性スポンジを用意します。W3.5cm×D3.5cm×H5.5cmくらいの大きさにカットし、水を吸水させて、ツリーの形を作りやすいように面取りをします。 きれいな円錐形にする必要はなく、これくらいでもOKです。 ② ヒムロスギの枝を、3つのサイズの小枝に分けます。分け方は、胴体部分になる枝2〜3cm(小)と、先端用の枝5〜6cm(大)と3〜4cm(中)。大サイズは1〜2本、中サイズは4〜5本、小サイズはツリーの形に仕上げる分量が必要なので、様子を見ながら加減しましょう。 ③ 底辺になる部分に小サイズのヒムロスギを一周挿します。吸水性スポンジの下5〜6mmくらい上のところに、スポンジに真横(垂直)に挿していきます。 ④ ツリーの先端に、大サイズのヒムロスギを挿します。形のよい枝を選びましょう。 ⑤ 先端から一段下がったところに中サイズの枝を挿します。 ⑥ 底辺の枝と先端の枝を結んだシルエットの中に収まるように、小サイズのヒムロスギを挿していきます。 ⑦ 仕上げに、手のひらで軽く抑えるようにして、枝が浮かず吸水性スポンジにしっかり挿してあるようにします。 ミニクリスマスツリーの完成! <Holiday Jarsを作る> ① ガラスの器の中に、サンドを入れます。サンドは雪に見立てているので、高さをきれいに揃えるよりも、表面や高さはラフな感じにします。 ② ミニクリスマスツリーを入れます。 ツリーが大きい場合は、ヒムロスギを剪定してスリムにしても。サンドに埋もれ過ぎてしまうなど、高さ調節が必要な場合は、スポンジの底に枝を挿して、幹をつけてもよいでしょう ③ 松笠や木の実などを飾ります。 ホリデージャーの出来上がり! ジャーのほか、ガラスの脚付きフラワーベースで作っても可愛いです。 クリスマスクッキージャー クリスマスというと、シュトーレンやパネトーネなどの発酵菓子が有名ですが、ジンジャークッキーも伝統的なクリスマスのお菓子として欠かせないですよね。欧米のクリスマスシーンで、ツリーに飾られたクッキーや、クッキーをたっぷり入れたクッキージャーを目にしたことがあるという方も多いと思います。 ジンジャークッキーに入れるジンジャーやシナモンなどの香辛料は、日持ちをよくし、また、強い香りに魔除けの力もあると考えられていました。 そして、形のバリエーションが豊富です。人の形をしたジンジャーブレッドマン、ツリー、ハウス、エンジェル、星、雪の結晶、七面鳥、トナカイなどクリスマスや冬のモチーフがたくさんあります。一説には、貧しくてクリスマスの食事を用意できなかった人々が、クリスマスのごちそうをかたどったクッキーを焼いてお祝いをしたところから、ジンジャークッキーが広まったともいわれているそうです。思い思いに好きなクリスマスモチーフをクッキーにして、楽しんでいたのですね。 私も好きなクッキーを入れて、クリスマスクッキージャーを作りました。目につくところに美味しそうな透明のクッキージャーがあると、一つ、また一つと食べたくなってしまいます。ちょっとキケンなクリスマスクッキージャー、「ついつい蓋をあけちゃう」罠にはまってしまいます。
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イベント・ニュース
大人気クリスマスD.I.Y.オンラインレッスン開催! ミツロウキャンドルでクリスマスを待つ時間「アドベント(待降節)」を楽しむアレンジを作ろう ※締め切りました
クリスマスムードが盛り上がる「アドベント(待降節)」の期間 「アドベント(待降節)」という期間をご存じですか? クリスマスの4つ前の日曜日からクリスマスまでのことで、欧米では広場でクリスマスマーケットが開かれたり、ツリーやリースで家の中を華やかに飾り付けたりして、クリスマスムードが盛り上がってくる期間です。日本でも、最近はアドベントカレンダーなどで定着してきましたね。 このクリスマスまでの4週間、リースやアレンジメントに4本のキャンドルを立てて、日曜日ごとに1本ずつ火を灯していくという習慣もあります。クリスマスを待ちながら、一つひとつキャンドルに火を灯す、心穏やかな時間です。 毎年大好評の海野美規さんによるクリスマスD.I.Y.レッスンで、今年作るのは、そんなアドベントのために4本の手作りハニカムキャンドルを添えたアレンジメント。ミツロウのキャンドルは、とても温かく優しく灯ります。全国どこからでもご参加いただけるオンラインによるレッスンで、材料は一式お届け。ご自宅から気軽にどなたでもご参加いただけます! 2022年のクリスマスD.I.Y.レッスンで作ったオレンジポマンダー。 2023年クリスマスD.I.Y.レッスンは「手作りハニカムキャンドルのアドベントアレンジ」 ミツロウシートで作る手作りキャンドルに、ヒムロスギなどのコニファーやマツボックリ、オーナメントを添えたアドベントのアレンジです。アレンジに使う材料はすべてセットにしてご自宅にお届けします! 今年のクリスマスD.I.Y.レッスンのテーマは「手作りハニカムキャンドルのアドベントアレンジ」。ミツバチの恵み、ミツロウは、ミツバチの巣を構成する蝋を精製したもので、古くから人々に利用されてきました。安全性や融点の高さ、保湿性などから、キャンドルをはじめ、リップクリームやバームなどの化粧品、靴や床などのワックス材、油絵の具、クレヨン、またカヌレなど食品にも活用されています。ミツロウキャンドルは、パラフィンのキャンドルに比べると煤(すす)が出にくいのが特徴。燃焼が安定しているため、炎の形が美しく、あまり揺れないのも魅力です。 今回のレッスンでは、ミツロウをシート状にし、六角形の型押しをしたミツロウシートを使って、アドベントに欠かせないキャンドルも手作りします。火を使わず、手軽に素敵なハニカムキャンドルが作れますよ。手作りのミツロウキャンドルが出来上がったら、ヒムロスギやオーナメントに合わせてアドベントのアレンジも作りましょう。レッスン中には講師に質問もできるので、初心者の方もぜひ安心してご参加ください! 玄関先やリビングの窓辺などに飾って、時に火を灯しながらクリスマスを待ちましょう。 海野美規さんによるクリスマスDIY「手作りハニカムキャンドルのアドベントアレンジ」お申し込みフォーム 開催日時 2023年12月9日(土)14:00〜15:30頃 開催場所 オンライン(Zoomを使用) PCやタブレットなどに搭載されたカメラと音声機能を利用して、離れた場所にいる皆さんと講師をつなぐコミュニケーションツール「zoom」を利用して遠隔にて行います。レッスンは、好きな場所からご参加いただけます。 ※参加が確定した方には、参加用URLを別途お送りいたします。※Zoomに接続できる環境(Wi-Fiなど)が必要です。※講師が作業の進捗状況を確認するため、画面はオンでのご参加をお願いしております。※どうしても日程が合わない方は、お申し込みのうえ、その旨をinfo@gardenstory.jpまでお知らせください。みなさん同様に材料を開催日前にお届けし、後日動画をお送りいたします(参加費は以下記載の価格と同様です)。※Zoomの使い方に不安のある方には個別にレクチャーいたしますので、レッスンお申し込み後、info@gardenstory.jpまで、「Zoomレクチャー」ご希望の旨をご連絡ください。 募集定員 15名様※応募は、先着順とさせていただきます。 参加費 ●一般の方:9,030円(材料費込み・税込、送料別)●『ガーデンストーリークラブ』会員様:8,030円(材料費込み・税込、送料別) ※一般の方は「ガーデンストーリーウェブショップ」よりお申し込み、お支払いいただきます。『ガーデンストーリークラブ』会員の方は、会員専用ページよりお申し込みください。※『ガーデンストーリークラブ』については、こちらのご案内をご覧ください。 【送料のご案内】地域によって下記の送料(税込)がかかります。 北東北:1,790円南東北:1,650円関西・中部・北陸・信越・関東:1,530円中国・四国:1,650円九州:1,790円北海道:2,200円沖縄:2,710円 【北東北】青森県、秋田県、岩手県【南東北】宮城県、山形県、福島県【関西・中部・北陸・信越・関東】大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県、兵庫県、静岡県、愛知県、三重県、岐阜県、富山県、石川県、福井県、新潟県、長野県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都、山梨県【中国・四国】岡山県、広島県、山口県、鳥取県、島根県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県【九州】福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 お届けする材料1セット ミツロウシート(200mm×200mm) 4枚コーティング芯、坐金付きコーティング芯 各4本ヒムロスギなどコニファーの枝吸水性スポンジ木製オーナメント(トナカイ、ツリー、スター、クリスマスロゴ)松笠器(プラスチック製W39×D13×H10~13cm)ワイヤー(オーナメント、松笠、キャンドル用) 【到着後の保管方法について】コニファーは当日まで葉をみずみずしく保つために、到着後は箱を開け、水を張ったバケツに枝を付けて暖房などの風が直接当たらない場所で保管しておいてください。また、ミツロウシートは気温(室温)により、硬くなったり、柔らかくなったりするので、極端に高温のところは避け、平らに置いておいてください。 【受講時に以下のものをご用意ください】 *カッターナイフ*カッティングボード*定規*ハサミ(枝を切るためのもの)*新聞紙などの敷物(室内の机の上などで作業される場合のため)*手袋(植物で肌のかぶれる方)*水を入れた容器(吸水性スポンジを吸水させるため)*ドライヤー(ミツロウシートを扱う際にあれば便利。なくても大丈夫です。) 応募締切 2023年11月30日(木)17:00 お申し込み方法 【一般の方】①下記URLよりウェブショップページを開いてください。https://www.gardenstory.shop/shopdetail/000000000139/ ②購入数をご確認のうえ、「カートに入れる」を押してください。 ③内容をご確認のうえ、「購入手続きへ進む」をクリック(Amazonアカウントでの決済をご希望の方は「amazon pay」をクリック)し、必要事項をご入力のうえご購入ください。 【ガーデンストーリークラブ会員様】会員専用ページよりお申し込みください。 ※先着順で受付させていただき、定員に達し次第、受付終了とさせていただきます レッスン開催当日までの流れ ①上記申込方法に沿ってお申し込みいただいた後、参加確定のメールを後日お送りいたします。 ②材料などを、レッスン日の2日前までに届くようにお送りいたしますので、お受け取りください。 ③当日、レッスン開催の時間になりましたら、別途お送りするZoomのURLよりご入室ください(開場は10分前)。 お問い合わせ先 info@gardenstory.jpまでメールにてお問い合わせください。
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レシピ・料理
【秋の味覚】なが〜い鶴首かぼちゃを、愛犬と一緒に楽しく美味しくいただきます!
「鶴首かぼちゃ」とは かぼちゃの一種で、「鶴首かぼちゃ」というものをご存じでしょうか? まるでツルの首のように長いかぼちゃです。見た目からしてインパクト大! 千葉に住む叔父が家庭菜園で、去年はバターナッツを、今年は鶴首かぼちゃを栽培して、「上手にできたよ〜」と言って送ってくれました。去年のバターナッツは、きれいなヒョウタン形で、見た目もお味も上々の出来栄えだったのですが、今年はさらにパワーアップしていました! こんなに長〜い首のかぼちゃを収穫! 叔父の「どうだーすごいだろー」と自慢げな顔が目に浮かびました。 ねっとり滑らかな食感を楽しむには、やはりポタージュ系が美味しいですが、今回は、愛犬にも好評な煮物と、美味しさがそのまま分かるようにソテーにしました。 愛犬も美味しく食べられる鶴首かぼちゃの煮物。 鶴首かぼちゃの特徴 鶴首かぼちゃは、ツルの首のように長細くて、色はベージュ。一見、かぼちゃとは思えない風貌です。 縦に切ってみると、下半分の丸いところに種があって、上半分の細いところにはないのが面白いです。このところは、バターナッツかぼちゃと同じですね。 鶴首かぼちゃはこう見えて、日本かぼちゃの一種。昔から日本で栽培されてきたかぼちゃとのこと。今でも伝統野菜として、各地で栽培されていますが、あまり多くは流通されていませんが、道の駅や通販サイトで購入可能だそうです。私はこれまで見たことがなかったので、箱の中からにゅ〜っと出てきてちょっとびっくりしました。 味わいについては、細い部分と太い部分で味が異なることも特徴です。上のほうは水分が多め、下の丸くなったところは水分が少なめで濃厚な味わい。また、鶴首かぼちゃは全体的に繊維質が少ないので、滑らかでねっとりした食感です。熟した鶴首かぼちゃは糖度が高く、果物並みの強い甘味も感じられるほど。今日のかぼちゃも甘くて濃くて、とてもおいしいかぼちゃでした。 無水調理法で、鶴首かぼちゃと鶏肉の煮物 この鶴首かぼちゃを、まずは煮物に。無水調理法で作ります。無水調理は、水の代わりに素材が持っている水分や脂を活用し、通常より少ない水分で調理する方法です。水を入れないことで、素材の味が薄まることがなく旨みがギュッと凝縮。鶴首かぼちゃの甘味とコクがさらに増します。 犬のおかずは調味料を使いませんので、水が出やすい野菜のキャベツを入れました。焦げないように弱火でゆっくり調理します。 <材料> 鶴首かぼちゃ(下のほう)鶏もも肉キャベツ 分量はお好みで。 <作り方> 1.かぼちゃの皮をむいて、一口大にカットします。 2.キャベツを適当な大きさにカットします。 3.鶏もも肉は皮を取り除き、一口大にしておきます。 4.無水調理鍋にカットしたキャベツを敷いて、その上にかぼちゃと鶏肉をのせます。 5.蓋をして、弱火で30分ほど煮ます。 出来上がり。 鶴首かぼちゃソテー 続いて、鶴首かぼちゃの上のほうだけを使って、シンプルなソテーを作ります。 <材料> 鶴首かぼちゃ(上のほう) <作り方> 1.鶴首かぼちゃを1cmほどの厚さの輪切りにします。 2.フライパンにオリーブオイルを少量引いて、焦げないように弱火でかぼちゃを焼いたら出来上がり。アルミホイルをかぶせて蒸し焼き状態にするとおいしくできます。 犬が食べるときには、皮を取り除いて与えてください。 かぼちゃの種類 日本で栽培されているかぼちゃの種類は、日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ぺぽかぼちゃの3種類があります。 日本かぼちゃには、黒皮かぼちゃ、小菊かぼちゃ、バターナッツ、鶴首かぼちゃなどがあります。粘質でねっとりとしていて醤油との相性もよく、日本料理に向きます。 手前の白いかぼちゃは西洋かぼちゃの雪化粧。 現在では、食生活の洋風化に伴い、甘みが強く、粉質でほくほくした味わいがある西洋かぼちゃが主流となりました。 えびすかぼちゃは西洋かぼちゃの一種で、日本のほとんどがこのかぼちゃと言われるほどシェアを占めているそうです。 その他西洋かぼちゃには、坊ちゃんかぼちゃ、雪化粧かぼちゃ、黒皮栗かぼちゃなどがあります。これらは日本かぼちゃだと思っていましたが、意外にも西洋かぼちゃだったのですね。 そして、アトランティック・ジャイアントは、ハロウィンの時に見かける超ビッグなかぼちゃで、100kgくらいになります。観賞用で食べることはできません。これこそ西洋かぼちゃというイメージです。 ぺぽかぼちゃ。 ぺぽかぼちゃは、淡泊な味のかぼちゃで、そうめんかぼちゃやズッキーニなどがぺぽかぼちゃの一種です。シンガポールでは、UFO形のズッキーニをよく見かけました。こちらは観賞用ではなく、食べることができました。 もうすぐハロウィン。一年で一番かぼちゃを目にするシーズンですね。
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アレンジ
秋の風情を演出する! 野趣あるテーブルアレンジメントを2パターンご紹介
秋本番に楽しむアレンジメント ようやく秋らしい陽気になってきました。 深まる秋をイメージしたアレンジメントを楽しみませんか。 今回ご紹介するのは、水盤のような浅い器を使ったテーブルアレンジ。器を使ったアレンジと、クッキー缶を使ったアレンジの2種類を作りました。アレンジでは、枝を垣根のように見立ててみました。野趣あふれる様子を表現するため、あえてラフな感じにしています。 垣根の中の花は、ここではケイトウ、コスモスなどを使いましたが、秋の花でお好きなものを選んでくださいね。 浅い器のアレンジに使った花 ミツマタ(ドライ)栗色 2本コスモスフジバカマケイトウハゲイトウノブドウ(ツル)ヤマゴボウ ブリキ製の浅い器 浅い器のアレンジの手順 1.器に吸水性スポンジを敷き詰めます。 2.ドライのミツマタの枝を器の縁にそって入れます。垣根のように垂直に。 太い枝、細い枝、長い枝、短い枝、ランダムに入れます。 3.つるを垣根に絡めるように入れていきます。せっかくの垣根が隠れない程度にしましょう。 4.花は、大きなケイトウから入れます。 5.次に、コスモス、フジバカマ、ヤマゴボウをそれぞれ入れます。 花は垂直に挿していきます。高低差をつけて、整えすぎず、少し無造作な感じになるようにしましょう。 出来上がり。 クッキー缶を使って こちらで使った器がなくても、クッキー缶や箱などを器にしてもアレンジできます。 今回は、W 15×D9×H6cmの大きさのクッキー缶でアレンンジしてみました。 小さめのクッキー缶ですので、コンパクトに仕上がります。ランタナをメインに可愛らしく。 クッキー缶のアレンジに使った花 ミツマタ(ドライ)栗色ランタナミニバラキバナコスモスキャットテイルマンリョウの実キンモクセイ クッキー缶のアレンジの手順 浅い器のアレンジと同じ手順です。 1.缶の中に吸水性スポンジを敷き詰め、ドライのミツマタを缶の縁に沿って挿して垣根のようにします。 2.ランタナ、ミニバラは垂直に入れ、マンリョウの実とキャットテイルはアクセントにするように、垣根から飛び出したように挿します。 出来上がり。 缶のデザインが素敵なマロンクリーム 秋のスイーツの主役は、なんといっても「栗」ですよね。洋菓子、和菓子問わず、栗ほど秋のお菓子の素材として愛用されているものはないのではないでしょうか。栗好きにはとても嬉しい季節です。私も栗のお菓子には目がなくて……ただ茹でただけの茹で栗も、栗蒸し羊羹も、渋皮煮も、モンブランも、そして甘〜くて美しいマロングラッセもおいしいですよねぇ。 マロンクリームの缶としてよく知られているクレマン・フォジェ。この缶のデザインを見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか。 クレモン・フォジェは、1882年、フランスの栗の名産地の小さな町で、マロングラッセのメーカーとして創業。マロンクリームは、残ったマロングラッセのかけらを再利用するために開発されたとか。栗はヨーロッパ産のものを使用し、保存料や着色料を使用しないで作られているそうですよ。140年もの間、世界中で愛されてきたのですね。 それと、発売当時からこのデザインなのか分かりませんが、栗と葉っぱのデザインがとても可愛らしく素敵なのです。テキスタイルパターンにしてもきっとおしゃれ! と、私は缶を見るたびに思います。クリ坊やのマロノもちょっとかわいいです。 マロンクリームは、トーストにぬったり、パウンドケーキの生地に入れたり、アイスクリームに添えたり、手軽に栗の風味を味わえます。そしてこのクリーム、かなり甘いです! 確かにマロングラッセのように甘いです! でも、この甘さがくせになる感じなんですよね。
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植物の効能
愛犬のかわいい瞳の健康のために! 暮らしにハーブを活用しよう
シニア犬の目の不調 このところ、散歩中の飼い主さんとの会話の中で、愛犬の目の不調の話題が多くなりました。大体が10歳前後のシニアの年齢の犬です。目が白く濁ってきたとか、見えにくいようだとか、〇〇ちゃんは白内障で手術をしたなどの話です。 みなさん、愛犬の目の健康についてとても心配をしています。我が家の愛犬あんも9歳半。シニア犬の仲間入り。目の健康維持にこれまで以上に気をつけたいと思っているところです。 犬の白内障 T-K-M/Shutterstock.com 白内障は、目の中の水晶体(レンズ)が白く濁り、視覚に影響がでて、進行すると見えなくなってしまう病気です。一度濁ってしまったら元に戻らないと考えられています。 白内障の原因は、人間の場合はほとんどが加齢によるものだそうですが、犬の場合は、加齢によるもの、遺伝によるもの、糖尿病などの疾患、白内障以外の目の病気の影響などが挙げられます。 また、外傷でも発症することがあるので、物がたくさん置いてある場所や植え込みなど、目を傷つけやすい環境で生活していることが要因となることもあるようです。 日常生活でできること Masarik/Shutterstock.com 白内障かも? と心配になったら、もちろん動物病院で受診をしなければなりませんが、まずは白内障にならないように、日常生活の中でできることがあれば実践していきたいところです。 例えば、ケガをしないように植え込みに入らせないようにする、同居犬や散歩で会う犬、または他の動物とケンカをさせないようにする、また強い紫外線の下に長時間いさせないようにする、などに気をつけるだけでも、発症を抑えることにつながるそうです。 紫外線の目への影響は大きく、最近の研究でさまざまな目の障害の原因となることが明らかになってきています。蓄積された紫外線は、水晶体が濁る白内障を引き起こす原因となり、目の老化現象も促進してしまいます。 年々日差しが強くなってきているように感じられますし、まだまだこれからの季節も気をつけたいですね。 目の健康に役立つハーブ 日常生活で取り入れることができることといえば、ハーブを活用することもその一つです。 目の健康維持に役立つハーブとしてよく知られているのは、アイブライト、カレンデュラ、ビルベリーなど。アイブライトもカレンデュラも、苦味などなく飲みやすいハーブティーです。愛犬と一緒においしくいただけます。 *アイブライト 目のトラブル全般に使われ、眼精疲労、充血、結膜炎などの感染症に有用とされます。アイブライト抽出物が角膜細胞に対して、抗酸化作用、抗炎症作用のあることが研究で示されています。 *カレンデュラ 皮膚のためのハーブといわれていて、抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用をもち、皮膚のさまざまな症状の改善に役立つことで知られています。また、ルテインなど色素成分を豊富に含むため、目の疾患に使われます。中世の頃から、目の疾患、視力低下に使われていたそうです。 キク科のハーブで、別名ポットマリーゴールドとも呼ばれます。園芸品種のマリーゴールドと混同しないように注意しましょう。 *ビルベリー 強い抗酸化作用を持つアントシアニンを豊富に含みます。さまざまな酸化ストレス、目や心血管系の健康を保つのに使われています。 目や血管に対する作用について研究が進み、毛細血管強化作用と血糖値降下作用により、糖尿病性網膜症に対する有効性が示されているということです。また、白内障や黄斑変性症の予防にも使われるようになりました。 犬への与え方 ドライハーブをパウダーに。 犬にハーブを利用する方法としては、ドライハーブをパウダー状にしてフードなどに振りかけたり、ハーブティーを食事に混ぜたりする方法が利用しやすいです。 食事にハーブのパウダーを振りかけて。 ドライハーブのパウダーは、ミルサーなどで粉砕します。なるべく細かくしたほうがよいのですが、なかなか粉末状にするのは難しいかもしれません。私は電動ミルを使っていますが、まだまだ大きめです。きれいな粉末状になったものが販売されていますので、気になる方はそちらが便利です。 ハーブティーはティースプーンで山盛り1杯に熱湯を注ぎます。 使用量は、体重10kgの犬の場合、ドライハーブのパウダーで1日に小さじ1/2、ハーブティーで小さじ2を目安に、さらに少量から始めて様子を見てください。 初めは1種類のハーブから試してみて、ブレンドする場合は2種類くらいにしておきましょう。ハーブティーはあらかじめブレンドしたハーブを使いますが、パウダーの場合は、それぞれ単体のハーブを用意しておいて、目的に応じてブレンドして使うといいですね。私は小瓶に入れて保管、5日以内に使い切るようにしています。 *ハーブは5日摂取したら2日はお休みしましょう。 紫外線対策を! 5月頃だったか、あんと一緒に公園に散歩に行ったときのこと。ベンチに知り合いの方が愛犬と一緒に座ってくつろいでいました。「こんにちは〜」と言いながら近くまで行くと、その愛犬のフレンチブルドッグがこちらを振り向き…、なんとサングラスをしていました。「⭐︎⭐︎くん、かっこいいね」と言いましたが、私とあんはちょっとびっくり。 飼い主さん曰く、太陽の下で休憩するときはサングラスをしたほうがいいと、獣医の先生にすすめられたとか。 そうです、そうです。紫外線対策、犬も人間も大切ですね。
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アレンジ
【大人レトロ】アンバー色のフラワーベースでしっとり秋のアレンジ
秋はアンバー色のフラワーベースで 少しずつ季節は秋へ。ガラスのフラワーベースも秋色にしませんか。移ろいゆくこの季節には、アンバー(琥珀)色のフラワーベースがおすすめです。 アンバーの色彩は、しっとりとした大人色でレトロな感じもしたり、夕暮れ時を連想させたり、ノスタルジックな雰囲気を醸し出してくれて、いつものクリアなフラワーベースとはまたひと味違ったアレンジが楽しめます。 アンバー色のフラワーベースはブランドによって、少しグリーンがかったもの、ピンクっぽいものなど、色の濃さや色合いに違いがあります。私は、透明度が高く光に透かしたときにきれいな色のものが、おしゃれ感があって好きです。ぜひお気に入りのアンバー色のベースで、秋のアレンジを楽しんではいかがでしょうか。 今回のアレンジで使ったベースは、ホルムガードの「フローラ」という人気のシリーズで、サイズとデザインがいくつかあります。こちらは12cmの一番小さなサイズ。1本だけでも、また数本の花を入れても、なんとなくスタイリッシュな感じにまとまります。 アンバー色は、意外と花の色を選ばず馴染みがよいように思います。オレンジ色の花と合わせて同系色にまとめてもいいですし、グリーンや白などシンプルな色にも合います。今回は、ピンクの花を選びました。 アレンジに使った花 オランダセダム(ベンケイソウ)アストランティアコチョウラン それぞれ1〜2本ずつ。 少ない本数でも、違うタイプの花の取り合わせで賑やかになります。 オランダセダムは多肉植物の仲間です。肉厚の葉っぱに水分をためているので、切り花としても長もちします。小さな花が丸く密集していて、花色はグリーンからピンク、赤、ブラウンなどがあります。 コチョウランは少しあらたまった雰囲気がありますが、合わせる花によってはカジュアルダウンします。小輪のコチョウランは、アレンジに使いやすく、ピンクは可愛らしさと華やかさを感じさせて人気があります。長もちするのも嬉しいですね。 左上がアストランティア。 アストランティアは、セリ科の植物で、そよそよ軽やかな風情がいいですよね。花をよく見てみると、とても複雑な作りになっているなといつも感心してしまいます。 アレンジするときのポイント 選んだ花は、それぞれのスタイルの特徴を生かして活けましょう。 コチョウランは、茎に沿って花が並んでいるので、長くのびのびと使いましょう。アレンジにすーっと動きが出ます。 セダムは小さな花の集合体です。アレンジでは空間を埋めるようなときに便利に使えます。今回は、どしっとアレンジの中心にもってくるようにして、安定感を持たせましょう。 スプレー状に枝分かれしているアストランティアは、アレンジの空間をふわふわと繋ぐような役割です。コチョウランとセダムの間の「ちょっとここにひと枝、ひと花、あるといいな」と感じたところに、アストランティアを入れてください。 本数が少ない投げ入れは、ベースの水替えのたびに、いろいろな活け方を試すことができますから、毎日見せ方を変えて楽しんでください。 水替えのときには、茎を数cmカット(切り戻し)すると、花がシャキッとします。 琥珀の街 ワルシャワ アンバー(琥珀)は「太古の昔に樹木からでた樹液が固まって樹脂となり、地層に埋もれた後、化石化してできた」もの。主に数億年~数千万年前に形成されたと考えられています。 ヨーロッパからロシアにかけて広がるバルト海は、古代からよく知られた琥珀の産地で、ロシアの地層から琥珀が流れ出し、ポーランドやドイツ、デンマーク、リトアニアなどに漂着するのだそうです。 もう十数年前になりますが、ワルシャワに旅行したことがあります。その際に、街の中で琥珀のショップをたくさん目にしました。高額なジュエリーから、お土産物用の小さな琥珀までいろいろありました。 私もせっかくなので、土産物店でお手頃な小さなバイオリンの形のブローチをひとつ買いました。本物の琥珀とちょっと違うように見えなくもありませんが、まあ、旅の思い出に。 ワルシャワの街並み ワルシャワは、かつて「北のパリ」といわれた文化・芸術の街。17世紀初頭からポーランドの首都となっています。若き日のショパンが暮らしていた街でもありますね。中世ヨーロッパの美しい街並みが続く旧市街が有名です。私が訪れたのは夏だったので、街中央の広場は夜遅くまで観光客や地元の人で活気がありました。建物は色鮮やかで可愛らしい感じがしました。 この旧市街は、戦争によってほとんど破壊されてしまいましたが、戦後、忠実に復元された街です。以前、その復興のドキュメンタリーをテレビ番組で観ました。3年ほどで復元されたそうですが、それには、市民の熱意と、大量の建物の図面やスケッチが役に立ったということでした。18世記の画家の風景画や、ワルシャワ工科大学建築学科の学生たちのスケッチと図面は、壁の装飾や絵など細かな部分も描き残されていて、寸法なども記録されていたそう。現代のようなデジタル技術はなく、すべて手描きですよね。厳しい情勢下での作業は、どれほど大変だったでしょう。保管するのも命がけだったそうです。その図面とスケッチを手掛かりに、市民が一丸となって見事に復元されました。 ワルシャワ歴史地区は、1980年ユネスコ世界遺産に登録されています。建物自体の歴史的な価値というよりは、首都再建を願ったポーランド国民の情熱がユネスコによって高く評価されたからとのことです。 ワルシャワは、美しく復元された街並みと、ショパンと、名物料理ピエロギと、琥珀を堪能できる感慨深い街でした。
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レシピ・料理
【犬にもOK】ネバネバオクラと夏野菜で! のど越しも見た目も涼しい寒天寄せレシピ
オクラ収穫 家庭菜園でオクラが実りました。それほどたくさんの量ではありませんでしたが、収穫できるのは嬉しいですね。 オクラは花も可愛らしく、アオイ科アオイ属なので、同じ科のフヨウ、ハイビスカス、ムクゲなどによく似た花を咲かせます。 クリーム色の花びらで、中心が赤のツートンカラー。このおしゃれな花といい、実の断面の星形といい、なんとも可愛らしい野菜ですよね。 夏野菜で寒天寄せ 夏野菜がおいしいこの季節。旬の味わいを、愛犬にもおいしく食べてほしいと思います。そこで、いろいろな夏野菜を一皿で食べられる「寒天寄せ」にしてはいかがでしょうか。寒天で作る寒天寄せは、のど越しも涼しく、食欲がないときも美味しく食べられます。 寒天は犬が食べても大丈夫な食材です。強力な保水力があるので、あまり水を飲まない犬や、水分不足気味な犬にもおすすめとのこと。また、低カロリーなうえ満腹感が持続するので、ぽっちゃり気味な犬にもよいそうですよ。 寒天とゼラチンの違いは? 寒天は、天草(てんぐさ)やオゴノリなどの海藻類が原料です。寒天の約97%が食物繊維ですので、お腹の調子を整える効果があります。凝固力が強く、常温で固まります。歯切れがよく、ほろっと崩れる食感が特徴です。 一方ゼラチンは、牛や豚の骨や皮に含まれるコラーゲンからできています。冷やさないと固まりませんが、くちどけがよく、柔らかくプルプルした食感です。 夏野菜の寒天寄せの材料 (直径12cmのガラスのボウル 3つ分) 野菜オクラ 1本カボチャ 40g ズッキーニ 20gエダマメ 10g(豆のみ)ブロッコリー 20g鶏肉 20gクコの実 5〜6粒寒天粉 4g出汁(だし)パック 1袋水 600ml 野菜は用意できるもので大丈夫です。犬にも与える場合は、犬が食べられるものかを確認してから使いましょう。分量は目安ですので、お好みでさらに具沢山にしてもいいですね。 野菜の寒天寄せの作り方 1.鍋に出汁パック1つと水を入れて火にかけます。 2.オクラはサッと茹でて、1cmほどの輪切りにします。 3.かぼちゃ、ズッキーニ、ブロッコリーはそれぞれ1〜2cm角にカットして茹でます。 4.エダマメは茹でて、莢から出しておきます。 5.鶏肉も茹でて、2cmくらいの大きさに切ります。 6.1の出汁の中に粉寒天を入れてよく混ぜます。 4.2〜5の下準備をした野菜と鶏肉を鍋に入れます。 8.クコの実を入れます。 9.沸騰して2分ほど煮て火を止めます。 10.器に流し入れて、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。 今回ご紹介した分量はガラスのボウル3つ分です。愛犬用は1つのボウルに取り分け、残りを人間用に味付けをしてボウル2つに分け入れて冷やしました。 味付けを分けるのがちょっと手間だなと思っても、愛犬用と人間用とを一緒に作ることができるので便利です。味付けしたボウルを間違えないように、目印をつけておくとよいですね。 愛犬には、1回の食事でボウルの1/3ほどを与えました。初めは少しずつ与えてください。また、細かくつぶすなど、喉につまらせないように注意してくださいね。 ネバネバはお腹に優しい オクラには、βカロテン、カルシウム、鉄、ビタミンCが比較的多く含まれています。さっと茹でて細かく刻んでネバネバさせて与えるとよいそうですが、このネバネバ成分には水溶性食物繊維のペクチンが含まれていて、整腸作用があり、コレステロールの低下、糖尿病予防などに効果があるとされています。長芋やモロヘイヤなどのネバネバ野菜と組み合わせてもいいですね。 ネバネバ野菜はお腹によいというのに、愛犬のあんはあまり好きではありません。それでもネバネバ食品の代表ともいえる納豆は好きなようで、口の中でネバネバした豆と格闘しながら、時間をかけておいしそうに食べます。納豆を食べるときの困ったあんの顔が、なんともブサカワです。 この調子で、ネバネバ野菜オクラも食べてくれるといいのにと思います。今度は、納豆とオクラとのWネバネバで挑戦してみます。
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アレンジ
一足早く秋の気分♪ 色づき始めた実もの“ビバーナム・コンパクタ”をアレンジ
実ものの花材を使ってアレンジ 今年の夏はいつになく厳しい暑さですね。立秋も過ぎ、もうそろそろ秋の気配を感じたいと思う方も多いのではないでしょうか。 私もそのひとり。1日も早く涼しくなってほしい! 一足早く、もう秋の花を活けたくなってきました。 そんな秋の訪れが待ち遠しい方におすすめなのが、実もの、枝ものを使ったアレンジです。この時期の実ものはまだ緑色なのですが、ほんのりと色づき始めたかなという実もあったりして、その赤みがちょっとだけ秋を感じさせてくれます。それに、実もの、枝ものの花材は、暑さにも比較的強いので、長く楽しめるのも嬉しいです。 おすすめのビバーナム・コンパクタ この時期のフラワーショップには、サンキライ、ノバラ、ヒペリカム、ビバーナム・ティナス、ビバーナム・コンパクタなどがあります。 ビバーナム・コンパクタは、実がたくさんついていてボリューミー。アレンジの脇役に大活躍なのですが、今回は主役にしました。今回使うビバーナム・コンパクタは8月の上旬に購入したので、実の色は緑色のほうが多め。9月に入ると徐々に色づいた実が店頭に並びます。 9月の終わり頃には、実はきれいなオレンジ色に。ケイトウやリコリスなど秋らしい花材と合わせると、いっそうビバーナム・コンパクタのオレンジ色の実が映えます。 使った花とベース ビバーナム・コンパクタ 4本ユーカリ 5本セアノサス‘マリーサイモン’(カリフォルニアライラック) 3本 セアノサス‘マリーサイモン’はクロウメモドキ科の低木で、初夏に淡いピンクの花を咲かせます。今の時期は、赤紫から黒っぽい実がついています。 セアノサス‘マリーサイモン’の実。 器は脚付きのガラスのベースにしました。陶製のベースもいいですが、まだ暑い時期ですので、より涼しさを感じさせるガラス製のフラワーベースを選びました。 アレンジの手順 <脚付きのベース> 1.ベースに水を入れます。 2.ユーカリを3方向に入れます。 3.ビバーナム・コンパクタを入れます。実がついていると重いため、手前に傾きがちです。重心を後ろに置いて、手前に倒れ込まないように注意して入れましょう。 4.バランスを見て、ビバーナム・コンパクタを追加していきます。 5.空いているスペースに、ユーカリを追加します。 6.セアノサス‘マリーサイモン’をアクセントになるように入れます。 出来上がり! <アンバー色の小さなベース> テーブルに飾る小さなアレンジです。 アンバー色のベースに、ビバーナム・コンパクタだけを入れました。ビバーナムの葉っぱがアクセントになっています。 「ビバーナム」の仲間 今回の主役、ビバーナム・コンパクタは、ガマズミ科ガマズミ属の植物。春から初夏に白い花が咲き、その後実がなります。葉っぱはカエデに似た形で、夏はグリーン、晩夏からは赤い実つきの切り花として流通しています。 もう一つ、ビバーナム・ティナスという名前の植物をご存じでしょうか。同じガマズミ科ガマズミ属の植物で、こちらは黒い光沢のある実がつきます。秋から冬に出回り、クリスマスリースのアクセントにしたり、シックなアレンジの脇役にするなど、つやつやの黒い実がとても素敵で人気があります。 ビバーナムの花。Andrew Pustiakin/Shutterstock.com ビバーナムというと、白いアジサイに似た花を思い出す方も多いと思います。ビバーナム‘スノーボール’は、小花を集めた毬のような花を咲かせる園芸品種。咲き始めはグリーン、次第に白に変化していく様子が美しい花木です。こちらもガマズミ科ガマズミ属の植物です。 ガマズミといえば、朝ドラ「らんまん」のオープニングにも登場していますね。真っ赤な実がきれいです。 ビバーナムの仲間はどれも、アレンジやリースに入れると、ぐんと素敵になる花材。雰囲気があって人気が高いのもうなずけます。フラワーショップでは出回る時期が短いかもしれませんが、見かけたら、ぜひアレンジに使ってみてくださいね。
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暮らし
【和のハーブ】夏にぴったり! 赤ジソの活用法と土用干し
和のハーブ、赤ジソ シソは日本に古くからあるハーブです。私たちにとっては、数あるハーブの中でも一番といっていいほど馴染みがあるのではないでしょうか。 シソには、青ジソと赤ジソがあります。赤ジソは、濃い赤紫色の葉。色素成分シソニン(ポリフェノールの一種)などを含み、梅干しの色付けや柴漬け、ゆかり、シソジュースなどに使われます。 赤ジソに含まれるシソニンは、高い抗酸化作用と抗菌・防腐解毒作用が期待できるそうです。研究結果によれば、赤ジソに含まれる「α-リノレン酸」「ロズマリン酸」は、アレルギー症状を緩和するといわれています。血流をよくして動脈硬化や血栓を防いだり、活性酸素を除去するポリフェノールと抗酸化力の強いアントシアニンも豊富で、暑さの厳しいこの時期に取り入れたいハーブです。 青ジソ 青ジソは赤ジソの変種で、緑色の葉。 大葉や青シソとも呼ばれ、刺身のつまやてんぷら、薬味、ドレッシングなど幅広い料理に活用されます。赤ジソとは違い、一年中スーパーにあるのが嬉しいですね。青ジソは赤紫色の色素成分シソニンをほとんど含まないのですが、赤ジソよりもβカロテンが豊富で栄養価が高いといわれています。香りがよいのも青ジソのほうです。 青ジソは、こぼれ種で毎年どんどん増えていきます。庭にあると、夕飯にすぐに使えて便利ですね。 赤ジソを梅の色付けに 赤ジソは、梅干しを漬ける6~8月頃が旬で、梅の実が店頭に並ぶ頃に一緒に登場します。この赤ジソで、梅干しを着色してみましょう。 梅干しに入れるには、まず水洗いをして2時間ほど干します。乾いたら、葉っぱだけを摘んでボールなどに入れます。 1回目、塩少々を入れて葉っぱを揉みます。軽く絞って、水分とアクは捨てます。 2回目、梅酢(梅を塩漬けしたときに出る水分)を入れて揉みます。 出来上がった赤ジソを梅干しの上にのせます。 土用干し 塩揉みした赤ジソで梅に色がついたら、いよいよ梅干しの最終仕上げ「土用干し」をしていきましょう。ちょうどその頃は梅雨も明ける時期。天気予報で調べて、お天気のよい日を選びます。 土用干しの「土用」とは、四季それぞれの季節にある立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のこと。梅は、立秋の前の土用に干すことから、土用干しといわれるようになりました。 立秋前の土用は、一番日差しが強く、晴天が続きます。まさに、うなぎの蒲焼きを食べたくなるような陽気で、梅を干すのにもいいのですね。「三日三晩干す」とされていますが、夜中に雨が降る心配もありますので、毎年梅干しを漬けている母は、日中だけ干しています。 土用干しをするメリットは、太陽の強い熱で直接殺菌することで保存力がアップすることと、余分な水分を蒸発させて、皮が適度に固くなり、果肉はねっとりと柔らかい食感になることです。 一つひとつ丁寧に、隣り同士がくっつかないようにしたり、裏表ひっくり返して満遍なく日に当てたり…。こうして手間をかけて干すことで、風味豊かな美味しい梅干しが出来上がっていきます。 愛犬用の「ゆかり」作り 梅干しの色付けに使った赤ジソは、スライスした新生姜を漬けたり、定番のふりかけ「ゆかり」を作ったり、余すところなく使えます。 自家製ゆかりは、梅干しの色付けをした後、天日干しをして、フードプロセッサーなどで細かくふりかけ状にします。塩と梅酢で揉んであるので、程よい塩気と酸味がおいしく、夏のおにぎりに欠かせませんね。 そして塩揉みなしで、犬用の自家製ゆかりも作りましょう。天日干し、または電子レンジで、そのままの赤ジソの葉を乾燥させます。レンジでしたら、様子を見ながら、1〜2分でOK。 カリカリの状態になったら、すり鉢などで細かく砕きます。 こうして作った犬用の自家製ゆかりは、野菜と煮た鶏胸肉などに少量トッピングするなど、ふりかけのようにして使います。少しずつ様子を見ながら与えてください。 愛犬あんのごはんにひとふり。香りが強くないので、気にせず食べてくれます。葉の軸など堅いところがないように気をつけましょう。