【手作りコスメ】育てた植物で自分を癒やそう! おすすめ植物と活用レシピ
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Raider, Peter
ガーデニングで植物を育てる目的には、花を愛でたり、風景を作る以外に、暮らしに役立てるためという方も多くいます。ドイツ出身のガーデナー、エルフリーデ・フジ=ツェルナーさんも、育てた植物を肌や身体のケアに役立てている一人。ガーデンの一角でも育てやすく、美容や健康に役立つおすすめの植物と使い方を教えていただきます。手作りナチュラルコスメで自分を癒やす楽しみを、今年、チャレンジしてみませんか?
目次
ガーデンで育つ植物で
オーガニックなコスメを手作り

イベントの多いホリデーシーズンを過ぎて、新しいことにチャレンジしたくなる1月。次の季節に向けてのアイデアは、私の場合、大抵がガーデンから浮かんできます。今回ご紹介したいのは、自宅で育てている植物を使った健康&美容ケア。家庭菜園で育てられるものには、オーガニックな野菜や果実だけでなく、健康や美容、リラクゼーションに役立つ植物もあります。何本もある化粧品のボトルを削減するためにも、育てた植物からナチュラルな手作りコスメを作ってみませんか?
今回は、実際に私が美容や健康のケアに利用している、おすすめの植物をご紹介します。育てやすくて、使い方もシンプルな自家製パックやクリーム、ハーブティーなども作れますよ。
アロエベラ

多肉質の葉を持つアロエベラには、肌によい効能がたくさんあり、特に保湿効果が高いことで知られています。私も夏に日焼けしたときは、アロエベラの果肉で肌を落ち着かせています。みずみずしい部分をカットして適当に切り分けるだけで、顔や手足に直接のせて簡単に使うことができますよ。
私が暮らす神奈川県の湘南地域では、冬の間、花を咲かせたアロエの仲間をよく見かけます。水分をたっぷり含んだアロエは、温暖な地域ではぜひ育ててほしいおすすめの植物。伊豆半島に向かう途中にアロエで彩られた道があったのですが、素敵な気分でドライブできました。鮮やかなオレンジ色のアロエの花は、寒い日の気分を明るくしてくれます。
冬の寒さが厳しいドイツでは、アロエベラは温室やサンルームで、観葉植物としてしか育てることはできません。気温の高い夏の間だけベランダやテラスに移動し、地中海風の雰囲気を楽しむおしゃれプランツなのです。
ニンジン

毎日のように食卓に登場する、お馴染みのニンジンですが、じつは美容ケアにも効果的。ビタミンAやβカロテンを豊富に含み、ストレスの多い乾燥肌に最適です。ニンジンパックは、ニンジン2本ほどをジュースにし、それを乾いた肌に乗せて20分ほどパックし、ぬるま湯で優しく洗い流すだけ。ただし、肌に色がつくことがあるのでご注意を。予定のない週末に行うのがおすすめです。
もちろん、ニンジンは食用としても欠かせません。私はよく生のニンジンを使ったサラダを作ります。細切りにしてドレッシングと和えただけの簡単サラダですが、レモンやユズのしぼり汁を加えたヴィネグレットにすると、とても美味しいです。
カレンデュラ(キンセンカ)

明るい印象の花を咲かせ、ガーデンでも人気の高いカレンデュラ。さまざまな品種がありますが、薬用として利用できるのは、カレンデュラ・オフィシナリスです。
私の実家には、カレンデュラのクリームが常備されていました。いろいろなシチュエーションで登場する万能薬のような存在でしたが、特に乾燥肌に効果的。殺菌作用がある成分が含まれ、ピリピリする肌の鎮静に、また小さな傷痕やケガの治癒を早めるのにも効果的です。
カレンデュラオイル

カレンデュラオイルの作り方は、とても簡単。
<材料>
- コールドプレスのオリーブオイル(上質なもの) 250ml
- カレンデュラの花弁(小さく切ったもの) 50g(ドライの場合は25g)
- ミツロウ 25g
<作り方>
1.オリーブオイルとカレンデュラの花弁を混ぜ合わせて鍋に入れ、15分ほどじっくり煮出します。
2.リネンやガーゼで濾してカレンデュラの花弁を取り除いたら、ミツロウを加えて再度加熱します。
3.ミツロウが溶けたら小さな容器に小分けにし、完成。冷ますと少し固まり、使いやすくなります。
番外編:ハチミツ

植物ではありませんが、花がなければ得ることができないのが、ハチミツ。花粉媒介者であるミツバチは食べ物を必要としており、彼らを大切にすれば、ハチミツやミツロウなどさまざまな形で返してくれます。自宅のガーデンでも、ミツバチにやさしい花を集めた「ビーフレンドリー」なコーナーを作って、ミツバチたちに貢献することができますね。テラスやバルコニーなら、鉢植えやウィンドウボックスでミツバチの好む花を植えるのもおすすめです。せわしなく動き回るミツバチたちが、それぞれの好きな花を活用している姿を見るのはとても楽しいものです。

ミツバチが好む花を合わせたビーフレンドリーな寄せ植えの一例として、草丈15cmほどに収まり、ポンポンのような丸い花を咲かせるアルメリア・マリティマの白花品種‘アルバ’、青花を中心にさまざまな品種があるネペタ(キャットミント)、甘い香りのあるスイートアリッサム、シラーなどの球根花と組み合わせてはいかがでしょうか。ミツバチが好み、料理にも使えるチャイブを加えてもいいですね。
ハチミツベースのハンドクリーム
小さじ1杯のハチミツを、大さじ2杯のオリーブオイルと混ぜるだけ。簡単で素敵な手作りハンドクリームです。乾燥肌にぴったりですよ。
ハチミツとヨーグルトのフェイスマスク
<材料>
- 水切りヨーグルト(QUARK) 大さじ2
- ハチミツ 小さじ1
- レモン汁 小さじ1
<作り方>
ヨーグルトはガーゼに包んで数時間水切りしておくと混ぜやすく、使いやすいです。すべての材料を混ぜ合わせ、顔に塗って約20分フェイスマスクし、ぬるま湯で洗い流します。
ここではヨーグルトで作るレシピをご紹介しましたが、ドイツでは、フレッシュチーズであるクワルク(カード)に何かを混ぜてフェイスマスクを作るのが人気です。
ハーブティーにおすすめのデイジー&カモミール
美容や健康のためには、化粧品だけでなく、身体の中から改善することも大切です。そこでおすすめなのがハーブティー。店頭には数えきれないほどバラエティ豊かなハーブティーが並んでいるので、そこから選ぶのも楽しいですし、自分でハーブを育ててハーブティーにすれば、100%オーガニックで、より安心で楽しいハーブライフを楽しむことができます。
デイジー(ヒナギク)

可愛らしい花を咲かせるデイジーは、ハーブとしても利用できます。花の頭を摘んで、直射日光の当たらない風通しのよい場所で乾燥させます。大さじ1杯のドライデイジーをカップ1杯の熱湯で淹れれば、消化を助け、胃腸にやさしいハーブティーになります。
カモミール

ハーブティーに向くハーブの中で、特にお気に入りの一つがカモミール。一年草のジャーマンカモミールと宿根草のローマンカモミールがあり、どちらもハーブとして利用できますが、ここでご紹介したいのは、ジャーマンカモミールです。幼い頃から、お腹の調子が悪いときや風邪などの病気に罹ったとき、くしゃみが出るときなどに、最初に飲むハーブティーはいつもカモミールティーでした。カモミールは体調不良時だけでなく、不安なときや落ち込んでいるときにも、リラックスして心を落ち着ける手助けをしてくれます。特に小さじ1杯のハチミツを加えたカモミールティーは、どんな悲しみも忘れさせてくれるお守りのような存在です。
自分を癒やす花咲くコーナー作りに挑戦を

春からのガーデニングに向けて、今回ご紹介した植物を取り入れたコーナーや寄せ植えを作るなど、健康や美容に役立つ植物をテーマに新しく植栽プランを立ててみるのもおすすめです。地植えの庭がなくても、コンテナや栽培キットなどで植物を育てることは誰にでもできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
※ここでご紹介したレシピの作用や反応には個人差があります。ご利用の際には、身体に合うかどうかパッチテストを行い、違和感がある場合にはすぐ使用を中止するなど、ご自身で責任を持って試していただくようお願いします。
Credit
話 / Elfriede Fuji-Zellner - ガーデナー -

エルフリーデ・フジ・ツェルナー/南ドイツ、バイエルン出身。幼い頃から豊かな自然や動物に囲まれて育つ。プロのガーデナーを志してドイツで“Technician in Horticulture(園芸技術者)”の学位を取得。ベルギー、スイス、アメリカ、日本など、各国で経験を積む。日本原産の植物や日本庭園の魅力に惹かれて20年以上前に日本に移り住み、現在は神奈川県にて暮らしている。ガーデニングや植物、自然を通じたコミュニケーションが大好きで、子供向けにガーデニングワークショップやスクールガーデンサークルなどで活動中。
Photo/ Friedrich Strauss Gartenbildagentur/Stockfood
まとめ / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
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