パリのトップフローリスト、エリック・ショヴァン氏の花店『アン・ジュール・ド・フルール』|パリ発、季節の花だよりVol.13
パリのグランメゾンなどの装飾を手掛け、フランスはもちろん日本にも多くのファンをもつフローリストのエリック・ショヴァンさん。花の貴公子とも称され、人々を魅了する「花」を常に発信しています。今回は、新型コロナ感染拡大前の12月に訪れた、彼の花店からのレポートです。
目次
12月の色は白。静謐な色は冬のひと時にぴったり
雑誌『花時間』でも人気のフローリスト、エリック・ショヴァンさんのショップ『アン・ジュール・ド・フルール』は、花好きなら一度は訪れたい場所です。

店の外にまで溢れる、ふんだんな植物たち。中はどんな雰囲気なのだろうと興味が湧くここは、看板がなく、花店というよりはアトリエのような店構えです。
入ってすぐの棚は、12月という季節柄、白い花のグラデーションで統一されていました。

店内は切り花だけが、美しくディスプレイされています。選び抜かれた新鮮な素材が発する爽やかな香りに包まれる空間は、何時間でも滞在できそう。

この時期ならではの花、ポインセチアも白の品種が用意されていました。やはり、クリスマスシーズンには、白い色がよく似合います。

店内にあるのは、白い花ばかりではありません。クリスマスローズ、アネモネ、スイートピー、ワスレナグサなど、冬から春にかけてのさまざまな花が揃っていました。
そして、花が飾られているのは、素焼きや石で造られた存在感のある器たちです。それらの重厚な素材感と相まって、茎や葉のみずみずしさ、花びらの繊細さが際立つのです。ディスプレイの仕方は、さすが、トップフローリストの花店ならでは!
花、器、オブジェ…。随所に気品が感じられます
こちらは、ピンクのグラデーションで魅せる正面の棚です。

ピンクのなかでも、やさしい柔らかな色みばかり。バラ、ネリネ、ラナンキュラス、トルコギキョウなどの人気花が並びます。

シックで落ち着いた印象のコーナーもあります。
エリック・ショヴァンさんの美意識が伺える、花器やオブジェ。1点1点観察したくなりますね。
この連載の第6回『ソフィテル・パリ・ル・フォーブール』でも、エリック・ショヴァンさんの花アレンジを紹介しました。このとき、担当のフローリストが教えてくれたように、枝ものはエリック・ショヴァンさんのアレンジに欠かすことができません。ショップにも枝ものやグリーンがじつに豊富でした。これらの名脇役たちが、彼のポエティックな花アレンジを支えているということでしょう。

さまざまな花が並ぶ美しい光景の裏では、4名のスタッフが大きなブーケをあちこちへ配送するなど休みなく仕事を続けていました。美を作り美を贈るこの仕事は、とても素敵ですね。宝石や他のものでは与えることができない「潤い」を、私たちの心に届けてくれます。
アン・ジュール・ド・フルール un jour de fleurs
ホームページ/https://chauvinparis.com
住所/22, rue Jean Nicot 75007 Paris
Credit

角野恵子 Keiko SUMINO-LEBLANC
在仏日本人ジャーナリスト、コーディネーター。日本の企業に就職後、東京在住フランス人ジャーナリストのアシスタントを経て、1997年よりパリに移住し、在仏歴21年に。食とライフスタイルを中心に、日仏の雑誌およびwebで活躍中。共著に「DIYでつくるパリのインテリア」(エクスナレッジ)「パリでうちごはん そして、おいしいおみやげ」(小学館)など。プライベートでは、ふたりのパリジェンヌの母。
HP
Instagram
季節のおすすめアイテム
テーブルクランプ -GARDEN STORY Series-
これからの時期のガーデンパーティーにぴったり! テーブルに取り付けるだけで簡単にデコレーションスペースを作れるテーブルクランプ。室内・屋外を問わず使用でき、ガーデンの装飾アイデアが広がります。
新着記事
-
ガーデン&ショップ

都立公園を新たな花の魅力で彩る画期的コンテスト「第4回 東京パークガーデンアワード」夢の島公園【4月続…
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第4回コンテストが、都立夢の島公園(東京都江東区)を舞台に、スタートしています。2025年12月、5人の入賞…
-
イベント・ニュース

【5月のGWは横浜へ!】日本最大級の花と緑の祭典「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2026」開催
「GREEN×EXPO 2027」開幕1年を切り、盛り上がりを見せる横浜で、今年も日本最大級の園芸イベント「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2026(通称:横フラ)」が5月2日(土)〜4日(月)の3日間、開催されます。…
-
ガーデン&ショップ

まちまるごとローズガーデン!広島・福山市、100万本のバラと400の庭を巡る春の旅PR
広島県福山市は「ばらのまち」として知られ、市内には約100万本のバラが咲きます。公園や街路、学校、企業、そして個人の庭まで——。市内には400以上のバラ花壇が点在し、まるでまち全体が一つのローズガーデンのよ…


























