食用の花“エディブルフラワー”の中でも、バラに着目し、“食べられるバラ”の栽培から、バラを使った食品やコスメの販売までを行うROSE LABO(ローズラボ)代表の田中綾華さんがお届けする連載「ROSE LABO通信」。今回は、栽培している5つの品種の魅力にフォーカス。女性に美しさと強さを授けてくれるバラのお話です。

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ローズラボが選んだバラたち

ローズラボが選んだバラたち

私たちローズラボで栽培しているバラは、‘サムライ’、‘イブ・ピアジェ’、‘ルージュロワイヤル’、‘ホワイトチャーミング’、‘24(ローズラボオリジナル品種)’の5品種です。バラは登録されているだけでも4万種以上の品種があり、花色や花形、花びらの数、香りなどに個性があり、じつに豊かなバリエーションがあります。この膨大な数のバラの中から「食べられるバラ」という私たちのテーマに合う品種を選び出すのはとても大変な作業でした。

セレクトするうえで重視したポイントは、「姿」、「香り」、「味」、「保ち」です。先ほども述べたように、バラはとても個性豊かで、一見「バラなの?」と思うような咲き姿のものもあります。たくさんのバラが咲くローズガーデンのような場所なら、そんな個性的なバラもとても輝くと思いますが、食用バラとするならば、まずはいかにもバラらしいバラである必要があると思いました。

曽祖母が導いてくれた私とバラとの出会い

‘サムライ’
‘サムライ’

さて、「バラらしいバラ」とは、なんでしょうか。バラという名前から連想するイメージは人それぞれにあるでしょう。例えば、フランス語でピンク色のことを「rose(ローズ)」と言いますが、つまりフランスでは、バラといえばピンク色、ピンク色といえばバラ。フランスの人にとって「バラらしいバラ」といえば、真っ先にピンク色のバラが思い浮かぶのでしょう。ちなみに「ピンク色のバラ」をフランス語で言うと「rose rose」。最初のroseが‘バラ’で、次のroseは ‘ピンク色の’という形容詞です。

話が少しそれましたが、私にとっての「バラらしいバラ」は、曽祖母の庭に咲いていたバラです。私の曽祖母は早くに亡くなった夫の事業を引き継ぎ、7人の子の子育てと仕事を両立させ、経営者として敏腕をふるい大成功を納めた事業家でした。とってもおしゃれで、いつもロングドレスを着て、どこかに必ずバラのアイテムを身につけていました。ひいおばあちゃんは、バラをとても愛していました。庭では赤や濃いピンク色の大輪のバラを育てていて、幼い私の目にはそれがまさに「花の女王様」のようにうつりました。

「バラがあると女性は美しく、強くなれる。

だからいつもバラを側においておきなさい」

というのが彼女の口癖で、私はバラの花の気高さ、力強さ、凛とした佇まいを曽祖母の姿と重ねて見ながら、「ひいおばあちゃんが大切にしているバラには、目には見えない魔法のようなパワーがあるんだな」と感じたことを鮮明に覚えています。

‘ルージュロワイヤル’
‘ルージュロワイヤル’
‘イブ・ピアジェ’
‘イブ・ピアジェ’

‘サムライ’、‘ルージュロワイヤル’、‘イブ・ピアジェ’は、曽祖母の庭に咲いていたバラとよく似ています。真紅や濃いピンク色で、いずれも満開時には圧倒されるように豪華に咲き誇る大輪花です。きっと誰もが納得の「バラらしいバラ」だと思います。

さらに、これらのバラは見た目だけでなく、私が400種のバラを実際に食べてみた結果、食べられるバラをコンセプトにしたローズラボでの栽培に最適だと思い採用しました。

‘サムライ’は保ちがよく、‘イブ・ピアジェ’は断トツで香りが良く、‘ルージュロワイヤル’は香りに加え食味がよいのが特徴です。これらのバラは食用や化粧品の原料として使用していますが、バラを育てている幸福感をたっぷり感じさせてくれる花ですので、庭での栽培もおすすめです。

ラデュレのコスメになった幻の白いバラ

‘ホワイトチャーミング’
‘ホワイトチャーミング’

一方、‘ホワイトチャーミング’というバラは、私の完全な一目惚れから選びました。白い花弁を幾重にも重ね、白色だけのグラデーションは神聖な雰囲気です。

そして、香りも格別。白ブドウのようなフルーティーで高貴な香りを放ち、かつてバラの生産者はこぞってこのバラを生産しようとしました。

でも、じつは今はほとんど生産されておらず、私たちの育てる‘ホワイトチャーミング’は希少品種になっています。というのも、香りの成分が多く含まれているバラは非常にデリケートで、市場に出荷されるまでに花弁に傷がついてしまい、白バラでは特にそれが目立つため、流通が難しかったのです。そのため、今ではほとんど生産されなくなってしまい、「幻のバラ」と呼ばれています。

私たちが育てるこの幻のバラ‘ホワイトチャーミング’は、ラデュレというブランドで採用されています。ラデュレは1862年にパリで創業して以来、その美しく革新的なスイーツの数々が愛され続け、日本にもショップを展開しています。ラデュレの魅力は美しく甘いお菓子だけでなく、ジュエリーケースのような可愛らしい包装箱、お姫様の部屋のような内装の店内など、女子の心を鷲掴みにする演出にもあります。

そんなラデュレのコスメティックシリーズ「レ メルヴィユーズ ラデュレ」に、‘ホワイトチャーミング’は使用されています。花を摘んですぐにフレッシュコールド製法という、バラに含まれる栄養素や香り成分を最大限に引き出す製法で花のエキスを抽出しているので、肌のケアとともに幻のバラ‘ホワイトチャーミング’の香りを楽しんでいただけます。

‘ホワイトチャーミング’を使用した「レ メルヴィユーズ ラデュレ」商品ページはこちら

女性を美しく、強くするバラの力

ローズラボが選んだ女性に力をくれるバラたち[ROSE LABO通信 Vol.16]

曽祖母が口癖のように私に言って聞かせた「バラがあると女性は美しく、強くなれる」というあの言葉は、幼いときにはまるで魔法のようだと思っていましたが、実は本当にそのような力があるのです。

バラの芳香にはゲラニオールという成分が多く含まれていますが、この成分は女性ホルモン「エストロゲン」に作用し、体調や美肌へ働きかけることが最近の研究によってわかっています。さらに肌の透明感や毛穴などに関連するビタミンC、しわやたるみなどのエイジングケアに用いられるビタミンA、活性酸素を除去しリラックス効果やスキンケア効果をもたらすケルセチンなど、女性にうれしい多くの美容成分を含んでいるのです。そのため、多くのコスメブランドやサプリメント業界でもバラの成分を採用するところが増えています。

ローズラボのオリジナル品種‘MRL-24’。
ローズラボのオリジナル品種‘MRL-24’

ローズラボではさらにその美容成分にフォーカスし、美容のためのバラの品種改良に取り組みました。そして誕生したのが‘MRL-24’というローズラボオリジナルのバラです。ほんのり淡いピンク色の優しいバラで、爽やかさのなかにほんのり甘さを感じる上品な香りです。ゲラニオールはダマスクローズの2倍あり、ビタミンAは他のバラのなんと10倍以上、ビタミンCも2倍以上含む、まさに美容のためのバラです。このバラの成分をローズラボの化粧品には贅沢に高配合しており、クレンジングバームからソープ、化粧水、ボディミルク、ローズ美容液、パフュームに展開しています。

ローズラボの化粧品

ローズラボで働くスタッフは9割が女性で、彼女たちは日焼けと高温が強いられる深谷市のハウスの中や屋外での営業活動を行いながら、美肌をキープしているのは、この24シリーズのおかげだと実感しています。

私自身、じつはアトピー肌の敏感肌で、化粧品を選ぶのに苦労してきました。だからこそ、試験を行い何度も自分で試して、本当に安全で自分で実感したものだけを商品化しています。おかげで、学生時代より会社を立ち上げ化粧品開発をして以降の方が、圧倒的に肌がきれいです。

特に女性は生理周期などホルモンバランスの崩れによって、どうしても肌の調子にゆらぎが生じますが、24シリーズはホルモンにも働きかけるため、忙しい最中でも安定した肌を保つことができています。

「バラがあると女性は美しく、強くなれる」。

曽祖母の言葉は本当にその通り。ぜひ、皆さんもバラの力を実感してください。

Credit

文/田中 綾華(たなか あやか)

ROSE LABO株式会社代表取締役。

農林水産省農林女子プロジェクトメンバー。世界56カ国から世界一の学生起業家を決めるGSEA2016日本代表。SNB女性起業家賞受賞。埼玉県深谷市にある約1,000坪(約3,000平方メートル)のビニールハウスで、無農薬の“食べられるバラ”を栽培している。栄養も摂りながら、五感で楽しめる加工食品やコスメなど、オリジナル商品の生産・販売も行う。

https://www.roselabo.com
https://www.roselabo.jp/

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