女優のサヘル・ローズさんから、みなさまへメッセージです。植物や土、自然を愛し、自らも都会の庭づくりで地域の人々との交流を楽しんできたサヘルさん。こんな時こそ、花を育ててみましょうと呼びかけます。サヘルさんの庭も、今年の春は人との直接的な交流はありません。でも、花を通して、地域の人々、そしてみなさまとも繋がっています。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
世界中を席巻している新型コロナウイルス。
多くの方々がお亡くなりになってしまい
そして感染している方も多数いらっしゃいます。
未だに目に見えないウイルスに
明日をどう迎えるのか?
不安に感じていませんか?
感じていないと言ったら、私自身は嘘になるかな。
映画の世界でしか見たことがなかった。
他人事のように感じていたウイルス。
今は自分たちもその『当事者』になった。
人任せにできないのが真実。
無関心でいられないのが現実。
日本で緊急事態宣言が発表されてから、
もうすぐ1カ月が経とうとしています。
ふと、風に乗って香る甘い蜜。
この季節は本来は花たちの舞踏会だったね。
本当は色とりどりのドレスを着た花たちが
踊り出す美しいキセツ。
しかし、花畑や花のイベントへ
今年は行くことができない。
私もお庭を毎年、
地域の方々のために綺麗にしています。
でも今年は、交流することができるかどうか分かりません。
それでも花たちは目覚め始めます。
一生懸命、このキセツのために準備をして
ようやく目を覚ました花たちには
『美しく生まれてきてくれてありがとう』と伝えたい。
小さな花を、今だからこそ、育ててみませんか?
土に触れたり、生命の芽吹く姿を見ているだけで
人間には生きる糧にもなります。
私はそう、信じています。
小さな、アナタの心を育ててみてね。
花はアナタの心。
だからこそ、
こういう時だからこそ、
真心を込めて
自分と触れ合うように
花を愛でてね。
アナタの大切な心を抱きしめながら。
●サヘル・ローズさんが語るガーデニングへの思いについてはこちらのシリーズもご覧ください。
Credit
写真&文 / サヘル・ローズ - タレント/女優/コメンテーター -
1985年イラン生まれ。7歳までイランの孤児院で過ごし、8歳で養母とともに来日。高校生の時から芸能活動を始め、舞台『恭しき娼婦』では主演を務め、映画『西北西』や主演映画『冷たい床』はさまざまな国際映画祭で正式出品され、イタリア・ミラノ国際映画祭にて最優秀主演女優賞を受賞。映画や舞台、女優としても活動の幅を広げている。また、第9回若者力大賞を受賞。芸能活動以外にも、国際人権NGOの「すべての子どもに家庭を」の活動で親善大使を務めている。世界中を旅しながら難民キャンプや孤児・ストリートチルドレンなど子どもたちに寄り添っている。
YouTube『サヘル・ローズチャンネル』
https://www.youtube.com/channel/UCE3h8QRgs4GS_ClgReaAMVA
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