「connected」をテーマに、“日常に公園の心地よさを提案しているparkERs”が、自然と都会をつなげ、暮らしに取り入れる新しい植物の楽しみ方をご紹介。日本の豊かな自然を感じながら、植物と生きる考え方を未来へ運びます。今回は、青山にあるパブリックスペース「Hondaウエルカムプラザ」に設置した「ワイガヤの木」のコンセプトや、そこに込めた想いをお伝えします。

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parkERs

植物と一緒にワイガヤ

ホンダ青山ビル1階のパブリックスペース「Hondaウエルカムプラザ」がリニューアルオープンしました。私たちは、みんなの憩いの場所になればと、入り口正面にシンボルとなる「ワイガヤの木」を設け、周囲に植物を植えました。

Hondaウエルカムプラザ

役職や年齢、性別を超えて多くの人がワイワイガヤガヤと話し合う、Hondaで昔から大切にされている「ワイガヤ」の文化を体現するべく、「多種多様な人々が集まり、賑わいが生まれる空間」をコンセプトに「ワイガヤの木」は作られました。

ワイガヤの木

背景や想いを知ること

栃木県にあるHondaのテーマパーク「ツインリンクもてぎ」に緑豊かな森があります。特に夏場、家族連れで賑わうキャンプ施設には、多種多様な木々が育ち、自然を生かした遊びが体験できる仕掛けがたくさん隠れています。季節ごとの楽しみや発見にあふれ、何度行ってもワクワクする場所です。

この場所と同じ季節の変化を、「ワイガヤの木」では、滴る水の変化や毎週変わる一輪挿しの花で表現。室内にいながら自然の事象を感じられるように、また訪れる度にいろいろな発見があるようにしました。

室内にいながら自然の事象を感じる
季節の変化を花で表現

 “ニッチ”な場所

「ツインリンクもてぎ」の森の中を歩いていると、間伐した木を並べた所があります。間伐は林床に光を届け、森を健全に保つのに必要な手入れですが、定期的に切った多種多様な木の枝や幹は、土止めとして斜面を補強する役目だけではなく、小さな隙間を作り、そこにいろいろな生物の“隠れ場”=ニッチを生み出します。月日が経って朽ちて土に戻ったところには、間伐の枝木を再び積みます。

人が生み出した、このニッチは、生物たちが安心して過ごせる大切な場所となっています。都会にも、そんな人の隠れ場があったらいいですよね。

ニッチな場所-ツインリンクもてぎ
ニッチな場所
好きな段差に座ったり、木の下に座ったり…

想いをつなげる“木人(こびと)”

「ツインリンクもてぎ」の森の中では、命の循環を示す“木人”に出会えます。森を歩いていると、ふとした時に現れる妖精のような存在。植物は葉を落とし、枯れ、土に戻り、また新たな命が生まれるという、普段忘れがちですが、大切なことを思い出させてくれます。間伐した木や倒れた木を使い、命の廻りを伝えながら手作りされています。

ツインリンクもてぎの木人
ワイガヤの木の下にも木人

「Hondaウエルカムプラザ」の「ワイガヤの木」の一番大きな木の下にも、ツインリンクもてぎの方角を指した木人が座って、もてぎの森へとつなげます。

世界から大集合

ワイガヤの木の周囲には30種類ほどの植物が育っています。大きな木々は、台湾原産、オーストラリア原産、アフリカ原産、南アフリカ原産…Hondaの工場がある国の原産の木を集結しました。

ワイガヤの木の周囲には30種類ほどの植物
観葉植物だけでなく、ここ青山の在来種の苗木を植える

それらの隙間には、観葉植物だけでなく、ここ青山の在来種の苗木を植えることで、より賑わいも増し、より身近に感じられ、落ち着くことができる空間になりました。

下草には、もともと青山に植わっていた植物たちを植え、地域に根付く場所になればと願っています。

ぜひ、「ワイガヤの木」でくつろいでみませんか?

ワイガヤの木

Hondaウエルカムプラザ青山
https://www.honda.co.jp/welcome-plaza/

ツインリンクもてぎ
https://www.twinring.jp/

Credit

パーカーズ児玉

児玉絵実(kodama emi)
パーカーズ。プランツコーディネーター。

農学部を卒業後、切り花や造園、観葉植物、生産とあらゆる角度から植物に携わる経験を経て、現在室内から外構まで植物に関する幅広いプラン、デザインを担当。
植物と人との関係を園芸療法士の立場からもご提案し、「人と植物が気持ちよく生活できる空間」をご提供するために、企画から施工までお客様にとってベストな植物選びを心がけています。

https://www.park-ers.com/

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