[ROSE LABO通信 Vol.6]食べられるバラ新品種「24」の開発と、こだわりが詰まった「ローズリップ美容液」
食用の花“エディブルフラワー”の中でも、バラに着目し、“食べられるバラ”の栽培から、バラを使った食品やコスメの販売までを行うのがROSE LABO株式会社。代表取締役の田中綾華さんは、食べられるバラに魅了されて、2015年にこの会社を立ち上げました。今回は、食べられるバラを使ったスキンケアラインの開発経緯や、自信作という新商品のリップ美容液についてご紹介いただきました。
目次
バラの新品種「24」(トゥエンティーフォー)を開発
皆さん、こんにちは! 田中綾華です。
バラの最盛期真っ最中で農園も賑やかです。そして、選定したバラ(子ども)たちがきれいに開花してくれて、とても嬉しい毎日を過ごしています。
バラ好きの方はご存じだと思いますが、6月2日は「ローズの日」と認定されています。そんなローズの日に、ROSE LABOは、コスメティクスラインの新商品を発表しました! 2年の歳月をかけて開発した「ローズリップ美容液」です。
私たちROSE LABOは、「食べられるバラを通して、24時間、女性そして女性ホルモンを内外サポートし、美しくバラのように開花してもらう」ことをミッションとしています。
バラの花びらには、女性にうれしいビタミンA、ビタミンC、ポリフェノール、そして女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌を促進させるゲラ二オールが豊富に含まれています。このゲラニオールという成分、初めて知る方も多いと思いますが、実はこれがバラの香りの元になる成分なのです!
このように、バラには女性にとってうれしい成分がもともと豊富に含まれています。そこで、私たちROSE LABOは、そのバラのパワーを最大限に生かせるよう、コスメティクスラインのためのバラの新品種の開発に着手しました。
バラの品質改良には、平均5年ほどかかり、約5,000パターンもの試作からたった1つだけが生まれるといわれています。とてもとても大変な作業ですが、私は、大分県の師匠・メルヘンローズさんの力もお借りして、コスメティクスラインのための新品種「24」(トゥエンティーフォー)を開発するに至ったのです。
「24」(トゥエンティーフォー)という名前は、ROSE LABOのミッションでもある「世界中の女性、女性ホルモンを24時間バラの力でサポートする」という言葉からインスピレーションを得てつけたものです。そして、同様に、コスメティクスラインのブランド名も「24ROSE」(トゥエンティーフォーローズ)としました。
「24」(トウェンティーフォー)は、バラの中心に向かって白からピンクのグラデーションになっています。とても女性らしい色合いで、上品さと可愛らしさを兼ねそなえたルックスと上品な香りが自慢です!
“食べられるバラ”の農家が開発した「ローズリップ美容液」…3つのこだわり
私のモットーは、「いつも笑顔でいること」。だからこそ、私たちが作るリップ美容液で、少しでも多くの方に笑顔になってほしい!幸せな微笑みが似合う素敵な唇であってほしい! そんな願いを込めて、商品開発をスタートしました。
そして、冒頭でも触れたように、2年に及ぶ商品開発の日々を経て、やっとこのたびお披露目することができました。溢れるほどのこだわりがたくさん詰まっている商品なのですが、ここでは大きく分けて、3つのこだわりをご紹介します。
1つ目のこだわり:天然由来成分100%であること&8つのフリー成分
「実は女性は、生涯を通じて10本もの口紅を食べている」という記事を読んだことがあり、とても驚いたことを今でも鮮明に覚えています。
“食べられるバラ”をご提供している私たちだからこそ、お口まわりのケアには安心してご使用いただけるものを、と思い、8つの成分(パラベン、 鉱物油、香料、タール色素、アルコール、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、フェノキシエタノール)をフリーにし、かつ天然由来成分100%にこだわりました。この「天然由来成分100%」…これを実現するために、2年間という歳月を費やしたといっても過言ではありません。なぜかというと…次の項目でご紹介します!
2つ目のこだわり:厚みのあるテクスチャー
前述した「天然由来成分100%」のこだわりですが、実は、テクスチャーの粘度を上げることとの両立がとても難しかったのです。「ナチュラルな処方、成分は絶対譲れないけど…効果もしっかりと体感できなきゃ使ってくださる皆さんを笑顔にできない!」と何度も何度も試作を重ね、美容液自体に厚みを持たせることが可能な天然由来成分のヒマワリ油や大豆油、トウモロコシ油を配合しました。
また、ヒアルロン酸や蜂蜜、そして新品種「24」(トゥエンティーフォー)のバラのエキス、ローズ水もたっぷりと配合しました。
その結果、ベタつかないのに、「ポテッ」と厚みのある、縦ジワのないつややかな唇に導いてくれる、自信を持てる商品に仕上がりました! 何度も無理を言って、2年間ずっと改良にとことん付き合ってくれた製造元さんと、ROSE LABO商品開発部のメンバーには本当に感謝しかありません!
3つ目のこだわり:アプリケーター(チップ)
唇と実際に触れ合うチップは、使い心地を左右するので、その素材や仕様にもとことんこだわりました。
使っていただく方のライフスタイルを想像しながら…仕事、家事、子育てに忙しい方でもパパっと、なめらかに、そしてスムーズに塗布できるように工夫しています。
チップ自体のしなりが唇にとてもフィットするので、どんな角度からでも気軽に塗れて、時短にもなります!
また、リップ美容液の色もクリアピンクに仕上げたので、唇本来の色を美しく見せてくれて、メイクの上からでも使えます。
寝る前に唇に塗布するのもオススメです。私は、取材の前日には必ずこのリップ美容液を就寝前につけて、さらに当日の朝は、リップ美容液をつけた上からラップをして縦ジワを解消してから、撮影に臨んでいます。ほど良いツヤ感も自慢の一つです。
私たちは自社で商品開発を行っているので、完成品をいち早く試せるのですが、実際に使っていて、この成分やテクスチャーであれば、女性はもちろんのこと、男性やお子さまでも、どなたにでも安心して使っていただけるリップ美容液になったと実感しています!
ROSE LABOをもっと知っていただく機会を増やしたい!
ROSE LABOでは、今後も皆さんに喜んでいただける商品開発を行っていきます。と同時に、「一人でもたくさんの方が美しく、健やかに、バラのように開花するお手伝いをしたい」という想いを込めて、バラの栽培に取り組んでいる様子なども発信していく予定です。
また、秋には新たにコスメティクスラインでの新作発表、そして加工食品のお披露目会も行う予定です。
さらに新しい試みとしては、私たち農家は皆さんと直接触れ合う機会が少ないので、毎月皆さんに直接お会いすることができるワークショップを始めました。そこでは、私が皆さんの前に立って、食べられるバラの栽培方法や、バラが持つ力、女性ホルモンとの付き合い方、バラを使ったオリジナル化粧水作りなど、体験を通してバラの素晴らしさを、皆さんと一緒に楽しみながらお伝えしています。
ワークショップは、現時点ではまだ東京でしか実施していないのですが、全国のバラ好きの皆さん、そして農業に興味のある皆さんにどんどんお会いしたいので、いつかは47都道府県で開催することが夢です。
今後も、ROSE LABOの事業や商品を通して、皆さんにもっと「24時間バラのある生活」を過ごしていただけるよう、いろいろなアイデアやアイテムを生み出し続けていきたいと思います!
Credit
文/田中 綾華(たなか あやか)
ROSE LABO株式会社代表取締役。
農林水産省農林女子プロジェクトメンバー。世界56カ国から世界一の学生起業家を決めるGSEA2016日本代表。SNB女性起業家賞受賞。埼玉県深谷市にある約1,000坪(約3,000平方メートル)のビニールハウスで、無農薬の“食べられるバラ”を栽培している。栄養も摂りながら、五感で楽しめる加工食品やコスメなど、オリジナル商品の生産・販売も行う。
https://www.roselabo.com
https://www.roselabo.jp/
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