ハロウィンのイベントを盛り上げるアイテムのひとつ、“カボチャ”を畑でタネから多種育てて、オリジナルのハロウィン飾りを行なっている北海道の「上野ファーム」。2009年からスタートしたハロウィン飾りは、年々進化して、庭に訪れるお客さまへのおもてなしアイテムとして、とても喜ばれています。カボチャをふんだんに使って、ハロウィン気分を盛り上げるオリジナルのディスプレイについて、ガーデナーの上野砂由紀さんがご紹介します。

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恒例行事となったハロウィン飾り

)ハロウィンカボチャのディスプレイ

秋になるとだんだん庭の花も少なくなってきますが、紅葉が始まり、鮮やかなアスターやシュウメイギクなどが開花を始め、上野ファームには秋ならではの美しい風景が広がります。秋のガーデンの魅力と合わせて毎年、取り組んでいるのが、“秋のカボチャディスプレイ”です。一番初めはシンプルにカボチャを並べることから始まりましたが、近年のハロウィンの盛り上がりも手伝って、一緒に写真を撮っても楽しい飾りつけに進化させてきました。今回は上野ファームの楽しいハロウィンディスプレイをご紹介します。

ハロウィン飾りの始まり

上野ファームのハロウィン
2009年の最初のカボチャディスプレイ。にぎやかな表情がいっぱい!

最初にカボチャを飾り始めたのは2009年くらいのこと。海外でよく見かけるカボチャをハロウィンに飾って楽しむことを庭でも真似してみたくて、まずは、ハロウィン用のカボチャのタネを買って苗をつくりました。裏の畑に植えてみたところ、びっくりするくらいたくさんのカボチャが実って、嬉しくなってカフェの前に並べたのが最初でした。

上野ファームのハロウィン

大きなカボチャはスタッフ皆でくり抜いて、面白い顔のジャック・オー・ランタンをつくりました。カフェに来るお客様がとても喜んでくれたのを覚えています。以降、秋の上野ファームの名物としてカボチャの飾りは毎年趣向をこらしながらグレードアップしてきました。

ジャック・オー・ランタン
ロウソクを灯したジャック・オー・ランタン。昼間では気がつかない夜の魅力です。

さらにボリュームを増やすために2010年は育てるカボチャを増やして、いっぱい並べました。日が落ちるのが早くなる秋は、ロウソクを灯したランタンが大活躍。ランタンをつくる時も楽しいのですが、飾る時も飾った後も、また楽しいハロウィンディスプレイは、皆の気持ちをウキウキとさせてくれました。

飾り方に工夫し、記念撮影のスポットに

ハロウィンカボチャの人形
椅子の横にカボチャ人形を飾り、隣に座って楽しい記念撮影ができるコーナーを意識しました。

ハロウィンディスプレイをスタートしてから、たくさんの方が自然とその場所で記念写真を撮るようになりました。そこで楽しい秋の思い出のワンシーンとして、一緒に記念撮影できるようなディスプレイにも挑戦し始めました。上野ファームの秋の庭を楽しい写真で持って帰っていただくことで、帰宅後も思い出していただけることを願って。

ハロウィンカボチャの人形と上野砂由紀さん

一人では寂しいので、次の年は夫婦に挟まれるようにしてみました。ハロウィンディスプレイは、表情などもいろいろと研究しながら、可愛くなりすぎず、怖くなりすぎないようにつくるのが上野ファーム流です。数年続けると「毎年楽しみにしている!」と、声をかけてくださるお客様が多くなり、そう言ってもらえるのがとても嬉しくて、「来年はどんなものにしようかなぁ?」と、いろいろと考えるようになりました。カボチャは、くり抜くことで腐るのが早くなってしまうことも分かってきたので、一部のカボチャはくり抜かずに、ペンやシールで顔をつくるようにしたら、10月31日のハロウィンの当日までキレイな状態のカボチャを飾ることができるようになりました。

カボチャの種類も数も増量し、もっと賑やかに!

北海道の上野ファームの秋のディスプレイ

始めた頃は、カフェの前だけのディスプレイでしたが、ガーデン内にもディスプレイをする場所を増やし、いろいろな場所で楽しくカボチャと記念撮影ができるようにしました。カボチャにもいろいろな種類があるので、栽培品種をさらに増やして、かわいいオモチャカボチャや、カボチャ以外にもツルクビヒョウタンなど、デザインがより楽しめるように、多品種育てるようになりました。

ハロウィンカボチャを自家栽培
カボチャの収穫
収穫したたくさんの種類のカボチャたち。10品種以上は毎年つくっています。
ハロウィンカボチャは子供に人気
いろんな顔や楽しい形のカボチャディスプレイは子ども達にも大人気でした。

年々大家族に!カボチャファミリーの登場

ハロウィンカボチャで家族を表現

ただ並べるだけでなく、カボチャの人生にもストーリーがあったらきっと楽しいだろうなと思うようになり、大人のカボチャ人間だけでなく、子どもや叔父さんもいる設定でつくった2016年、仲睦まじいカボチャファミリーが勢揃いしました。さらに昨年はかわいい赤ちゃんも誕生して、カボチャ人間づくりにも、楽しいこだわりができてきました。

ハロウィンカボチャで親子を表現

生まれたばかりの可愛いカボチャ赤ちゃんも大人気。まるで、今にも動きそうなリアルなカボチャの親子が完成しました。

2018年は「カボチャのティーパーティー」がテーマ

ハロウィンカボチャの人形

パーティーに招待してもらえるのは2名様だけ。美しい秋の実やカボチャづくしのおもてなしです。その他にも、個性豊かなキャラクターを揃えて、秋のガーデン散策を楽しみながら、たくさんのお客様が愉快なカボチャたちと記念撮影していました。

雪をかぶるハロウィンカボチャの人形
ハロウィン当日に大雪が降った年も。北海道ならではの光景です。

北国では残念ながら、ハロウィンの日が近くなると雪が降ることが多く、雪に埋もれて、雪だるまのようになることも多いのですが、それもまた北国ならではのハロウィンです。お客様に喜んでいただけるコーナーにしようと始めたハロウィンの飾りつけですが、作る自分たちが実は一番楽しんでいるのではないかと思います。小さなディスプレイコーナーでも、カボチャを少し飾るだけでなぜかウキウキします。ハロウィンに限らず、秋の収穫を楽しむ気持ちで、ぜひみなさんも楽しいアイデアで秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ハロウィンカボチャの人形
2018年に話題の大阪なおみさんを意識したカボチャの人形も登場(右端)。
ハロウィンのお化けのディスプレイ
かわいいお化けたちもお客様のお越しを待っています♪

【2018年秋冬の「上野ファーム」営業時間のご案内】
ガーデンの公開は、10月14日で終了しましたが、ハロウィン飾りは10月31日までカフェ前でご覧いただけます。
ガーデン公開終了後は、通年営業している「NAYA café」のみ営業
営業時間:11:00〜17:00(月曜定休)

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Credit

写真&文/上野砂由紀
北海道旭川にある「上野ファーム」のガーデナー。大学卒業後、アパレル会社に勤務し、園芸を学ぶため退社して渡英。2001年から実家である「上野ファーム」で庭づくりを始め、旭川ではいち早くオープンガーデンをスタート。2008年に放送されたTVドラマの舞台となった富良野の「風のガーデン」や「大雪 森のガーデン」の植栽デザインのほか、全国で講演会・トークショーなども行う。二男の母。
上野ファーム www.uenofarm.net
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