自邸の目の前の畑を森の庭に。眺めてくつろぎ、散策して自然を感じる。プライベートな“小さな森”。「夜、庭を眺めながらお酒を飲み、くつろげる場所が欲しい」と考えたOさんは、住宅の隣地である畑を購入し、森のような庭につくりかえた。
一枚の絵のような眺めをつくる

3階建て住宅の1階中央に庭に面したガラスのテラスルームを増築。木造で壁も屋根もガラス張りにして、森の中にたたずんでいるような、やすらぎの空間を楽しんでいる。
この庭の依頼を受けた田主丸緑地建設の小西範揚さんは、テラスルームからの眺めを最も意識して、ここを一枚の絵として捉え、10mのコナラなどの高木を選定し、奥行きが感じられるように配置した。さらに、夜空に緑が浮かび上がるようなライティングを行い、昼と夜の表情を変え、眺めていても気持ちのいい森の庭をつくりあげた。
緑豊かな庭を回遊できる動線作り

庭は眺めるだけではなく、既存の庭から回遊できるような動線をつくり、歩みを進めるごとに面白みが感じられるようなアイデアを散りばめている。
オープンスペースの先には井戸水を利用し、溶岩石で作った水の流れを作っており、その流れを渡る橋を架けた。
井戸水を利用したせせらぎ

既存の井戸から水を引いてせせらぎをつくり、橋を架けることで、敷地に変化をつけている。
緑の中に水の流れをつくることでより森の雰囲気を出すことに成功している。
夜間の散策も安心

ポイントになる高木に沿って園路をつくり、要所にアクセントとなるオブジェを置くなどの工夫が随所に盛り込まれている。多様な下草類を入れることで、自然の森のイメージを再現することにも成功している。
また、夜間も庭の散策ができるようにマリンランプの照明を要所に配置し、足元の安全を確保した。
引用元/『HomeGarden&EXTERIOR vol.3』より
写真・図版提供/田主丸緑地建設
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