お招きしたお客様が必ず通るアプローチ。ここにメインのガーデンがあると、庭全体の手入れが行き届いてない時には、周りの視線が気になります。いくらガーデニングが好きでも、お庭全体を常に手入れしておくのは、結構大変です。今回は、そんなお悩みを解決し、素敵な空間に生まれ変わった、アプローチにあるガーデンのリフォーム事例をご紹介します。
緑あふれるナチュラルですっきりとしたガーデン空間へ
こちらはリフォーム前の庭の写真です。お客様の要望は、
「お招きしたお客様の目を引くような優雅な庭へ、そしてせっかくなら視線を気にせず、木陰でくつろげるような…そんな贅沢な時間を過ごせるお庭が欲しい」
でした。
白い壁、緑の植栽と芝生、ブラウンのファニチャーと、全体を落ち着いた色調でまとめ、優雅でナチュラルな印象を与える庭です。ダークトーンのフェンスがアクセントになって全体を引き締め、バランスのとれた空間を見事につくり上げました。
緑に囲まれたこの庭なら、植物の好きな友達といろんなおしゃべりをしたり、一人で草花を眺めながらゆっくりお茶を飲んだり、贅沢な癒しの時間を過ごせそうです。
程よいプライベートな空間に、ついつい足を運んでしまう
道路や通りから見えるアプローチのガーデンなので、適度な目隠し効果を出すためにスリットフェンスを設置しています。木目調の格子材を使用することにより、ナチュラルな印象と調和して、デザイン性の高い空間になりました。格子材の間隔を少し広めにすることで、圧迫感もなくプライベートな空間を楽しめるガーデンを演出しています。
これなら通りすぎる人の視線も気にせずに過ごせそうです。
目隠しを過ぎると芝生に埋められた枕木が優雅なくつろぎスペースへと導いてくれます。ランダムストーンを敷いたことで、芝生だけだとどこか寂しく家具が安定しない庭がくつろぎ感いっぱいのテラスへと変身しました。明るい色調のランダムストーンが一際目立ち、何か特別な空間であるかのように感じます。
植栽や空間そのものが「ようこそ、ティースペースへ!」と、明るく迎え入れてくれているようです。元々あった飛び石を枕木に変えたことで、ナチュラルな空間に統一感が生まれました。枕木が目印にもなり、お客様をスムーズにテラスへ導くような動線をつくっています。
家の中に入る前に、ついつい立ち寄ってしまいたくなる素敵な空間になりました。
風と光を通しながら、居心地をよりよく
以前は生い茂った生け垣が圧迫感を与えていたので、全て取り除き、フェンスを新たに設置しています。空間全体がすっきりして広くなりました。木目調の樹脂ボードを使用したフェンスが、自然に溶け込みつつもダークトーンで全体を引き締め、植栽の緑が美しく映えています。
目かくし効果を考えて、適度な高さに設定されたフェンスは、隙間をつくることで光と風を通します。視線が気にならず圧迫感もない、開放感に満ちた自然たっぷりの居心地のいい空間になりました。
テラスを囲うように配置されたカツラの木が、晴れの日には影を落とし、ご要望通りの「木陰でゆっくりとお茶を楽しめる」素敵なガーデンスペースへと変身しました。
道路に面していたアプローチをメインのガーデンにする時には、いろいろな悩みが出てきます。
しかし、このように、工夫次第で素敵なガーデンにリフォームすることができます。
皆さんもぜひ参考にしてみてください。
新着記事
-
ガーデン&ショップ
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園で始動
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストが、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台に、いよいよスタートしました。2024年12月には、…
-
ガーデン&ショップ
都立公園を花の魅力で彩る画期的コンテスト「第3回 東京パークガーデンアワード 砧公園」全国から選ばれた…
2022年に代々木公園から始まった「東京パークガーデンアワード」。第2回の神代植物公園に続き、3回目となる今回は、東京都立砧公園(世田谷区)で開催されます。宿根草を活用して「持続可能なロングライフ・ローメ…
-
宿根草・多年草
【プロが伝授】観葉ベゴニア(根茎性ベゴニア)の育て方
ベゴニアには、葉が特に美しく観葉植物として育てられる種類があります。明るい日陰を好むので家庭でも育てやすいのが魅力です。品種が多く、葉の色や形のバリエーションは、特筆すべき多彩さがあります。この記事…