咲かせて、眺めて、飾って嬉しい、花のある暮らしにオススメの植物と飾り方アイデアを、小さな庭のある暮らしを楽しむ前田満見さんがご紹介。自宅の30坪の庭に育つ数ある植物の中から、飾っても食べても美味しいジューンベリーをご紹介します。

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小さな庭で収穫する赤い果実

もう10年以上前のこと、わが家の庭に一本のジューンベリーの若木を植えました。それから毎年、早春には可憐な白い花を、初夏には鮮やかな果実を楽しませてくれます。

5月下旬〜6月上旬、早朝からヒヨドリの賑やかな鳴き声が聞こえてきたら、収穫の合図。彼らは、ちゃんと食べ頃を知っているのです。あれよあれよという間に先を越されてしまうので、負けじと手早く収穫します。

ガラスの器に挿して楽しむ

ひと房に幾つも鮮やかな赤い実がなるジューンベリー。その様子は何とも愛らしく、すぐに食してしまうのはもったいないので、枝ごと切り花にして室内で楽しみます。できるだけ自然の枝ぶりを活かしてナチュラルに。高さのあるガラスの器に挿すと、初夏の風を感じる爽やかな花あしらいになります。

短い脇枝は一輪挿しに。真っ赤な実の可愛らしさがさらに際立って、思わずにっこり。玄関やダイニングの窓辺に飾って、次第に熟していく色の変化を眺めるのも楽しいものです。

そのまま食して美味しいジューンベリー

フレッシュなジューンベリーの実は、少し黒ずんだ赤褐色に熟したものが美味しくいただけます。ちょうど同じ時期に熟するユスラウメの実と一緒に、水切りヨーグルトやアイスクリーム、ケーキに添えるだけで、かわいくて見た目もおしゃれなデザートに。家族は食べ慣れていますが、お客さまにお出しすると、「かわいい! この実は何?」と必ず聞かれます。ちょっとしたサプライズなおもてなしに最適です。

ジューンベリージュースで夏を乗り切る

収穫したジューンベリーの実を、できるだけ長く楽しむために必ずつくるのが、ジューンベリーのシロップ。つくり方は、とても簡単です。

  1. 鍋に洗ったジューンベリーの実と水を入れて中火にかける。
  2. 沸騰して実がはじけるまで煮たら火を止めて粗熱をとる。
  3. こし器でこす(タネと皮を除くため)。
  4. 再び鍋に戻し入れ、砂糖とレモン汁を入れてひと煮立ちさせる。

ジューンベリーの実と水は同量ですが、砂糖の量は好みの甘さで。

氷とシロップを入れたグラスに炭酸水を注ぐと、庭の恵みがギュッと詰まったジューンベリージュースのでき上がり。赤紫色も目に鮮やかで、爽やかな酸味と甘みが蒸し暑いこの時期にピッタリです!

ちなみに、シロップは冷凍保存できます。たくさんつくったら小分けにして冷凍しておくと、夏中楽しむことができます。手づくりだからこそ味わえる季節の味。贅沢ですね。

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Credit

写真&文/前田満見
高知県四万十市出身。マンション暮らしを経て30坪の庭がある神奈川県横浜市に在住し、ガーデニングをスタートして15年。庭では、故郷を思い出す和の植物も育てながら、生け花やリースづくりなどで季節の花を生活に取り入れ、花と緑がそばにある暮らしを楽しむ。小原流いけばな三級家元教授免許。著書に『小さな庭で季節の花あそび』(芸文社)。
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