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庭がカラフルになる葉野菜! スイスチャード(フダンソウ)の栽培方法と食べ方を解説

庭がカラフルになる葉野菜! スイスチャード(フダンソウ)の栽培方法と食べ方を解説

Andi Berger/Shutterstock.com

スイスチャードは、葉軸のカラフルさが目を引く葉野菜で、庭やプランターを華やかにしてくれます。ほぼ一年中栽培でき、美味しく食べられるため、いつでも採れたてを料理することができるのは嬉しいですよね。この記事では、スイスチャードの栽培方法とおすすめの食べ方についてご紹介します。

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スイスチャードの基礎知識を解説

スイスチャード
pada smith stockphoto/Shutterstock.com

スイスチャードは、アカザ科のフダンソウ属に分類される葉野菜です。和名はフダンソウ(不断草)で、ほぼ一年中収穫できることからこの名がついたとされています。そんなスイスチャードの特徴は、葉軸が赤や黄、白などさまざまな色をしていること。この葉軸のカラフルな色は、含まれるベタライン色素(ポリフェノールの一種)のバランスによって決まります。

スイスチャードの栄養成分

スイスチャード
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スイスチャードは栄養バランスのよい野菜です。特にβカロテンが非常に多く含まれており、抗酸化作用の強いビタミンEも豊富。さらに、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルも豊富に含まれます。スイスチャードを料理に積極的に取り入れると、日々の食事の栄養バランスがよくなることが期待できます。

スイスチャードの栽培方法

スイスチャード
siraphat/Shutterstock.com

見た目もカラフルで華やかなスイスチャードは、自宅で育てることもできます。家庭菜園で野菜として栽培するのはもちろん、キッチンガーデンやガーデンの彩りとして、カラーリーフのように栽培するのもおすすめです。

ここからはスイスチャードの育て方について、土づくり、種まき、間引き、収穫のそれぞれの方法や、気をつけたい病害虫について解説します。

土づくりは2週間前から

用土
Singkham/Shutterstock.com

スイスチャードは酸性土に弱いため、土づくりの際は注意が必要です。種まきの2週間前から、1㎡当たりひとつかみ程度の苦土石灰を混ぜて、中性から弱アルカリ性に酸度調整しておきます。1週間前には、野菜用の肥料を規定量施しておきましょう。畝は10〜15cmの高さがよいですが、水はけが悪ければ高畝にします。

スイスチャードの種まき

スイスチャード
Geshas/Shutterstock.com

スイスチャードの種まきの適期は4〜10月です。種子は一晩水につけてから播きます。種まきの際は、条間を15〜20cmにし、2〜3cm間隔ですじまきにします。プランターで育てる場合は、条間は10cmでもかまいません。種子を播いたら薄く土をかけた後、水やりをします。

間引き

スイスチャード
Kalinin Ilya/Shutterstock.com

本葉が4〜5枚出たら、10〜15cm間隔になるように間引きを行います。間引いた葉も、ベビーリーフとして食べられます。その後も、大きくなる頃には株間が20〜30cm間隔になるように間引きながら育てましょう。

収穫

スイスチャード
Pornpimon Ainkaew/Shutterstock.com

スイスチャードは1枚の葉が15〜20cmくらいまで成長したら収穫しましょう。大きくなりすぎると、葉が硬くなり、えぐみも出てしまいます。大きくなった外側の葉から随時取るようにすると、収穫する期間が長くなります。長期収穫を望む場合は、内側の葉が大きくなるよう、追肥を施しましょう。

スイスチャードに見られる病気や害虫

害虫
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スイスチャードによく見られる病気の一つが、立ち枯れ病です。この病気は、発芽後の土の水分が多すぎるとかかりやすくなります。

害虫では、ヨトウムシがつきやすいです。この虫はスイスチャードの葉を食べてしまうため、注意が必要です。ヨトウムシに食べられているのを発見した場合は、防虫ネットなどを使って対策します。

スイスチャードの美味しい食べ方をご紹介

スイスチャードはクセの少ない葉野菜なので、さまざまな料理に活用できます。ここではおすすめの食べ方についてご紹介します。

硬い外葉は炒めものに

スイスチャード
Ivan4es/Shutterstock.com

スイスチャードの硬めの外葉は炒めものにするのがおすすめです。葉軸の部分を先に炒め、葉を後から炒めましょう。葉軸が太い場合は縦に切ると火の通りが均一になります。また1分ほど蓋をして蒸らせば、硬い部分に火が通ります。サッと炒めることで、シャキシャキの食感を生かせます。さらにカロテンは油との相性がいいため、油で炒めると栄養を効率よくとることができ、またより色鮮やかになるので、食卓を華やかに彩ってくれます。

茹でておひたしなどにも

スイスチャード
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スイスチャードは長く茹でると色が落ちるので、1分ほどで引き上げるようにします。熱湯に葉軸から葉の順に入れ、特に葉は手早く茹でることをおすすめします。

また、スープなどに入れる場合は、別茹でしたものを最後に加えるのがおすすめです。

生のままサラダや浅漬けに

スイスチャード
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スイスチャードは生のままでも食べられます。間引きの際に出るベビーリーフや内側の柔らかい葉はサラダにするのがおすすめです。葉軸がカラフルなので、色鮮やかなサラダになります。

また、カロテンは油と合わせると吸収がよくなるので、ドレッシングはノンオイルよりもオイル入りがおすすめです。

浅漬けでも美味しく食べられます。スイスチャードはえぐみが少ないので、さっぱりとした味付けによく合います。

スイスチャードの保存方法は?

葉菜
anmbph/Shutterstock.com

スイスチャードは、生のままでも、また冷凍保存することもできます。

生のまま保存する場合は、新聞紙に包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。ポリ袋は口をあけたまま、可能であれば立てて保存することをおすすめします。

冷凍保存する場合は、サッとゆでて冷水にとり、水気を切って絞り、保存袋に入れて冷凍しましょう。

ほぼ通年栽培できる! スイスチャードで食卓を豊かに

スイスチャード
pada smith stockphoto/Shutterstock.com

ほぼ一年中栽培できるスイスチャードの育て方や食べ方についてご紹介しました。カラフルな色が、育てても食べても楽しい葉野菜です。

比較的病害虫にも強く、家庭菜園初心者の方にもおすすめの野菜ですので、ぜひお家で育ててみてはいかがでしょうか。

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