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【夏の花】ポーチュラカはどんな花? 特徴や花言葉、育て方について

【夏の花】ポーチュラカはどんな花? 特徴や花言葉、育て方について

smileimage9/Shutterstock.com

這うように広がり、夏の暑さに負けずに鮮やかな花を咲かせるポーチュラカ。乾燥に強く、放任してもよく育つのでビギナーにもおすすめです。この記事では、ポーチュラカの基本情報や特徴、品種、育て方などについてご紹介します。

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ポーチュラカの特徴について

ポップカラーで陽気な雰囲気を持つポーチュラカとは、どんな植物なのでしょうか? ここでは、ポーチュラカの特徴など、基本情報についてご紹介します。

ポーチュラカの見た目と特徴

ポーチュラカ
AndperfumeInd/Shutterstock.com

ポーチュラカはスベリヒユ科スベリヒユ属(ポーチュラカ属)の一・二年草、多年草です。原産地は南北アメリカの熱帯〜温帯。暑さに強い一方で寒さに弱く、葉や茎が多肉質のため乾燥に強いのが特徴です。草丈は10〜20cmで、這うようにカーペット状に広がるので、花壇の前面や縁取りなどに向いています。

ポーチュラカは朝に咲いた花が午後にはしぼむ一日花です。しかし、花付きがよいので次から次につぼみをあげて開花し続け、長く楽しめます。また、光に反応して花弁を開くので、日当たりのよい場所で管理することが大切です。

ポーチュラカの代表的な種類

ポーチュラカ
Robert Ang/Shutterstock.com

ポーチュラカは、交配によって作出された園芸品種も見られます。本来は朝に開花して午後にはしぼんでしまう一日花ですが、品種改良によって夕方まで咲く「園シリーズ((Portulacaoleracea Sono Series))」が出回るようになりました。また、花数が多く、カラフルな花色のほかに2色咲きも揃う「夏チュラカ」シリーズ、花径が約5cmと大きめサイズの‘オスカーレッド’などがトレンドです。

ポーチュラカとスベリヒユの違い

ポーチュラカとスベリヒユ
左がスベリヒユ、右がポーチュラカ。wasanajai, Lanywati/Shutterstock.com

ポーチュラカは、別名ハナスベリヒユといい、同じスベリヒユ科のスベリヒユと見た目が大変よく似ています。茎葉だけからは見分けがつかないほどです。スベリヒユは畑などでよく見られる雑草で、小さな黄色い花を咲かせます。一方、ポーチュラカは園芸品種として愛されている草花で、スベリヒユよりも花径が大きくカラフルな花色が豊富に揃い、開花期間も長いのが異なる点です。

ポーチュラカの花言葉

ポーチュラカ
Moolkum/Shutterstock.com

ポーチュラカの花言葉は、「いつも元気」。夏の暑さにも負けずにカラフルな花をたくさん咲かせることに由来します。ほかに「可憐」「無邪気」「自然を愛する」などがあります。

ポーチュラカが咲く時期と見頃

ポーチュラカ
SKY Stock/Shutterstock.com

ポーチュラカの開花時期は、5〜10月です。午後からしぼんでしまうので、午前中が見頃です。また、曇りの日には花弁を閉じるので、日当たりのよい場所で栽培することがポイントです。ポーチュラカの花色は、白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、複色など。花径は2〜3cmとやや小さめで、一重咲き、八重咲きなどがあります。

ポーチュラカの育て方

ここまで、ポーチュラカの基本情報や花や葉の特徴、代表的な種類、花言葉などについてご紹介しました。では、ここからはガーデニングの実践編として、ポーチュラカの栽培方法について、詳しく解説します。

適した栽培環境

ポーチュラカ
wannasak saetia/Shutterstock.com

ポーチュラカの栽培には、日当たりと風通しのよい場所が最適です。光に反応して花が開くので、暗い場所には向いていません。

また、ポーチュラカは多湿の環境が苦手で、粘土質の土壌や、水場に近くて低い場所など、水はけが悪くジメジメした環境を嫌います。ポーチュラカを地植えで栽培する場合は、水はけ・水もちがよくバランスのとれた土壌づくりがポイントです。有機質資材をすき込んでふかふかとした土壌にし、周囲より少し土を盛って高くしておくと水はけがよくなります。

寒さには弱いので越年させたい場合は鉢植えにして、日当たりがよく10℃以上に保てる場所で管理しましょう。

土づくり

土
funnyangel/Shutterstock.com

【地植え】

植え付けの2〜3週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んでよく耕し、水はけ・水もちのバランスが取れた、ふかふかの土壌に整えておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。

【鉢植え】

草花用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。

植え付け・植え替え

植え付け
Peter Kniez/Shutterstock.com

ポーチュラカの植え付け適期は、5〜8月です。花苗店で苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。

ポーチュラカは冬が寒い日本では一年草として扱われており、寒くなると枯れてしまうので植え替える必要はありません。枯れて株まわりが汚くなる前に抜き取って処分しましょう。冬越しさせたい場合は、鉢に植え替えて日当たりのよい10℃以上の場所で管理します。

【地植え】

土づくりをしておいた場所に、根鉢をくずさずに苗を植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、20〜25cmの間隔を取っておきましょう。あまり密だと風通しが悪くなって株が蒸れることがあるので、余裕を持たせておくほうが無難です。植え付けた後は、たっぷりと水やりをしておきましょう。

【鉢植え】

鉢の大きさは、入手した苗よりも2回りほど大きいものを準備します。

用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ポーチュラカの苗を鉢に仮置きし、高さを決めたら、軽く根鉢をくずしてから植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。

ただし、もともとは多年草なので、暖かい場所に移動して越冬することができたら、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら古い根などを切り取り、新しい培養土を使って植え直します。

水やり

水やり
Ivanko80/Shutterstock.com

水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。

真夏は、気温の高い昼間に水やりすると、すぐに水がぬるま湯のようになり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。

また、越年させる場合、真冬の水やりは気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。

【地植え】

根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。

【鉢植え】

日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、ポーチュラカは厚みのある多肉質の葉で、乾燥に強く多湿に弱い性質です。いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。

肥料

肥料
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【地植え】

元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥の必要はありません。株の生育に勢いがない場合は、液肥を与えて様子を見てください。

【鉢植え】

5〜10月頃に、株の状態を見て勢いがないようであれば、緩効性化成肥料を少量、株の周囲にまきます。スコップなどで軽く耕し、土に馴染ませておきましょう。開花期間中は、緩効性化成肥料をやめて、開花を促すタイプの液体肥料を、10日に1度を目安に与えてもよいでしょう。

日頃の手入れ

園芸バサミ
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【花がら摘み】

ポーチュラカは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。

【切り戻し】

6〜9月に草姿が乱れてきたら、そのつど切り戻して株の若返りをはかります。地際から草丈の1/2〜1/3の高さを目安に、深めにカットしましょう。すると新芽を出して株が盛り返し、再び開花し始めます。

【冬越し】

ポーチュラカは、日本の冬の寒さに耐えられず枯死してしまうことが多いので、基本的には一年草して扱われています。しかし本来は多年草なので、冬に10℃以上を保つことができれば、越年させることも可能です。寒くなって株が弱る前に鉢に植え替え、室内の日当たりがよく暖かい場所で管理するとよいでしょう。

病気や害虫など注意点

アブラムシ
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【病気】

ポーチュラカは、病気の心配はほとんどありませんが、アブラムシなどの二次被害として、すす病が発生することがあります。

すす病は、一年を通して葉や枝などに発生する病気です。葉に発生すると表面につやがなくなり、病状が進むと黒いすすが全体を覆っていき、見た目も悪くなります。また黒いすすが葉に広がると光合成がうまくできなくなり、株の勢いが衰えてしまいます。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの排泄物が原因ですす病が発生するので、これらの害虫を寄せ付けないようにしましょう。込んでいる茎葉があれば数本切り取り、日当たり、風通しをよくして管理します。

【害虫】

ポーチュラカに発生しやすい害虫は、アブラムシなどです。

アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。

増やし方

種まきポット
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ポーチュラカは、挿し芽、種まきで増やすことができます。

【挿し芽】

挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、ポーチュラカは挿し芽で増やせます。

挿し芽の適期は、5〜10月です。新しく伸びた枝を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に植え穴をあけ、挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。成長して根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。

【種まき】

ポーチュラカを種まきから増やしたい場合、開花後に種を採取します。開花期が終わりを迎える頃に花がら摘みをやめ、熟したら種子を採取して密閉容器に入れ、翌春まで保管しておきましょう。ただし、種子のつきにくい品種があることや、交配された園芸品種の場合は、親と同じ性質になるとは限らないことに注意しましょう。

種まきの適期は5月頃で、発芽適温は20〜25℃です。種まき用のトレイに市販の草花用培養土を入れて種子を播きます。覆土は不要です。種が流れ出すことがないように、トレイより一回り大きな容器に浅く水を張り、トレイを入れて底面から吸水させます。発芽までは乾燥しないように管理しましょう。

発芽したら、日当たりと風通しのよい場所で管理し、本葉が2〜3枚出始めたら根鉢をくずさずに黒ポットに植え替えて育苗します。10日に1度を目安に液肥を与えると、生育がよくなります。根が十分に張ってしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。

家庭でポーチュラカを育ててみよう

ポーチュラカ
RATTAR/Shutterstock.com

近年ではストライプ咲きなど、一層カラフルな花色が揃うようになったポーチュラカ。草丈が低く這うように広がる性質を生かして、ロックガーデンに利用するのもいいですね。初心者でも育てやすいので、ぜひ庭やベランダに取り入れてはいかがでしょうか。

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