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大人可愛い&スタイリッシュな植物のWEBショップのオーナー、槇谷桜子さんが自邸での緑との暮らしをご紹介する「槇谷桜子のMY Botanical Life」。今回は忙しい毎日の中で桜子さんを癒やしてくれるという観葉植物の吊り下げテクニックを披露。吊り下げて飾ることで、生活動線を塞がず見応えも抜群! 育てやすく丈夫な植物がたくさん登場しますよ。
目次
手軽に小さな植物を吊り下げて飾る
鉢植えとなると、飾る場所がなかったり、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では手の届くところは避けたかったりしますよね。
そんな時は手軽に楽しめる、吊り下げて飾るグリーンがオススメです。場所を選ばず、気軽に飾れて、目線の高さで楽しめるので、雑貨や絵画のような楽しみ方ができます。
最近は流木やヘゴ板などに着生させた植物がおしゃれで人気です。シダやランなど、土がなくても水だけで育つ植物たちです。日々のお世話は霧吹きで葉水をしてあげて、たまにドボンと水につけるだけで大丈夫! 小さいながらも、生き生きと育つ植物との時間がとても素敵なものになることでしょう。
小さな着生蘭などは、大きな観葉植物の枝に吊るすのも素敵です。土がない分、とても軽くいろんな場所に飾って楽しむことができます。
コウモリラン『ヴィーチー』『ベイチー』/樹木に着生しているシダの仲間で、独特なフォルムが特徴です。垂れ下がる葉が「羽ばたくコウモリ」に似ているところから『コウモリラン』と呼ばれるようになったといわれています。『ヴィーチー』は大人気のコウモリランの新品種で、葉の表面が銀色に毛羽立ち、若葉は特にシルバーがかります。細くスタイリッシュな草姿で、深く切れ込みが入るタイプのコウモリランです。
着生ラン・キロスキスタ『パリシー』/ミャンマー、タイといった東南アジア原産の着生ランで、フォルムがおしゃれ。その独特な姿から人気急上昇中ですが、流通のとても少ない希少な植物です。 根の美しさを楽しむランで、インテリアとしてもとても個性的で素敵です。グリーンがかったイエローの、可愛らしいランの花が咲きます。
石化シノブ『猫の手シダ』 ヘゴ材付け 着生シダ 古典植物/樹木や岩に茎を這わせる常緑の着生シダ。シダ植物らしい切れ込みの多い葉が涼しげで魅力的です。石化した根茎がフサフサなネコの手のような形になることから名付けられました。
トキワシノブの根茎の奇形品種が石化シノブになり、葉は一般的なトキワシノブより色が濃く、少し厚めです。小型で珍しいタイプですが、大変丈夫で寒さにも強く、屋外でも育てられます。
大きな植物を主役に空間を演出する
ガラっと室内の雰囲気を変えるなら、大きな観葉植物をオススメします。垂れるように育つ植物は、そのフォルムの美しさからオブジェのような雰囲気を醸し出してくれます。
このタイプは天井から吊り下げてもいいですし、下の写真のように小さなテーブルに飾ることもできます。玄関ホールや階段を上がった空間など、植物が主役になる場所をつくると、優雅で目を引くインテリアに変身します。
多肉植物に近い性質のリプサリスなら鉢は小さめでもボリュームのある姿に育ちます。鉢が小さい分、軽いので移動も楽。水やりも頻繁にしなくて大丈夫なので、忙しい方にもオススメです。直射日光の射し込まない部屋の中央でもきれいな姿で育つので、多肉植物だと徒長してしまうような場所にも置けますよ。
リプサリス『ケレウスケラ』 葦サボテン/フォルムがおしゃれで、その独特な姿から人気急上昇の植物です。葉がたくさん枝分かれし、細く垂れ下がるように育ちます。実はサボテンの仲間ですが、トゲはないので触っても痛くありません!
多肉質で水やり回数が少なくてすむので、お手入れも楽。 比較的耐寒性があり、見た目以上に育てやすい植物です。南米の熱帯雨林で木や岩に着生するため、乾燥・高温に強く、木漏れ日程度の光でもよく生育します 。
ネフロレピス『エクセルタータ』 特大株タマシダ/おしゃれな雰囲気のシダ科の植物。あえて緑葉を選ぶと、すっきりしてインテリアに馴染みます。希少な特大株で、一鉢あるだけで、お部屋のイメージが一変します! 涼し気な雰囲気なので、春から夏のシェードガーデンやインドア観葉植物としてオススメです 。
ロングの植物で目隠しする
空間を区切りたい場所や、優しく目隠ししたい場所には、葉の長いロングの観葉植物がオススメです。定番のアイビーやポトスなども、葉が伸びたロングの株を飾る事で、空間演出効果は絶大です。
ホヤ『リネアリス』/大人っぽい細葉がシャープで、モダンインテリアにもよく合うホヤです。多肉質の葉を持つつる性植物で、シルバーグリーンの細葉が落ち着いた雰囲気を醸し出す希少種です。成長して葉が垂れ下がってくると大変美しい姿になり、窓辺に吊るせば、陽光に照らされて素敵に輝きます。明るい半日陰かカーテン越しの陽のあたる室内に置けば、たくさん増えて長く伸びます。多肉質で水やり回数が少なくて済むので、お手入れも楽。サクラに似た花を秋に咲かせます。
ヘデラ/近年、主にヨーロッパでさまざまな種類が育種され、斑入りや葉の形が異なる品種もいろいろ作出されているので、インテリアに合わせて選ぶ楽しさがあります。戸外でも、また室内の暗めの場所でも元気に育ってくれます。
吊り下げられる場所をつくる
我が家では、植物と暮らすことが日常の中にあるので、家を設計する段階で照明用のダクトレールをたくさん設置しました。照明のコードをまとめるためのダクトレール用のフックが販売されているので、それに植物を吊り下げています。フックにチェーンを足すことで、飾りたい高さに、または世話をしやすい高さに簡単に調節することができます。ダクトレールには、もちろん照明も付けられるので、植物にスポットライトを当てると、夜にはまた違った表情で楽しませてくれます。
古民家を自分でデザインして改装した家づくりの様子もご紹介しています。『緑と暮らす家づくり・古民家をリノベーションする』の記事も併せてご覧ください。
Credit
写真&文 / 槇谷桜子
まきたに・さくらこ/‘大人可愛い’をテーマにした「Junk sweet Garden tef*tef*」とクールでスタイリッシュな観葉を扱う「BOTANICAL GREEN」、2つのWebプランツショップのオーナー。高校1年生の娘と小学校4年生の息子がいるアラフォー。花好きが高じてショップを始めて10年、仕事と家庭を両立させながらショップを展開中。繊細で絵画的な寄せ植えにファン多数。
「BOTANICAL GREEN」https://shop.teftef.biz/shopbrand/ct273/
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