自家製野菜づくりに興味があるけど、何を育てていいか迷っているあなたにオススメの野菜「アーティチョーク」。自家製だから採れたてが味わえるのはもちろん、植えたら何年も育ち、花も葉も美しく、育てやすさも魅力の注目の野菜です。自身も畑で10年育てたアーティチョークの株があるというガーデニングカウンセラーの岡井路子さんに、育て方から楽しみ方まで教えていただきます。

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蕾を食べるアーティチョーク

日本ではまだ珍しいアーティチョークは、和名をチョウセンアザミといい、キク科の多年草です。原産は地中海沿岸で、若いつぼみを食べるイタリア料理やフランス料理には欠かせない食材のひとつです。栗や百合根のようなホクホクとした食べ物が好きという岡井さんは、数ある野菜の中でも、今育てるならアーティチョークがイチ押し! といいます。

「ちょっとスペースがある庭なら、株張りが大きなアカンサスモリスを育てるよりも、食べられるアーティチョークのほうが断然お得で育てがいがあるよ。時々、スーパーに並ぶこともあるけれど、農家で採取されてから私たちが入手できるまでには3〜4日は経っているし、まだまだお高い。一株庭に植えたらたくさんつぼみがつくから、家族みんなでアーティチョークパーティーもできるくらい。それに、食べきれなかったら巨大な花も見応えあるし、銀色の葉が展開するのもカッコいい! 花も葉っぱも花瓶に挿して飾っても素敵よ」。

アーティチョークを大絶賛する岡井さん。アーティチョークの情報を求めてトルコにまで旅しました。

トルコでは一般的な野菜「アーティチョーク」

街のマルシェでは、さまざまな野菜の屋台の中にアーティチョークの専門店があるほど、トルコではメジャーな野菜のようです。採取したての蕾の束や、すぐ調理できるようにアク抜きなどの処理をした蕾、真空パックにした蕾まで売っていました。またアーティチョークは株分けで増やすので、写真右のような子株も売っていましたよ。アーティチョークは灰汁(あく)が多いので、食べたいけれど下処理がめんどくさいと思っていた人は、マルシェでやっていたように、むいてからレモン水に浮かべる方法を試すといいですね。

アーティチョークを庭で採取してから食卓までのプロセス

神奈川の某所にある岡井さんの畑では、毎年採りどきは5月下旬。開花の時期が5~6月なので、花が咲き始める前のつぼみが膨らんできたときが食べごろ。「もっと大きくなるかなぁ」と眺めていたら、いつの間にか咲いていたということがないように。

採取したら早速調理に取りかかりましょう!

調理1 まずは外側の厚く堅い部分をむき取ります。

調理2 上部をザクっと切り落とす。

調理3 蕾の付け根付近を削り、包丁で2つに割る。

調理4 中央の綿のような部分(雌しべ)を取り除く。

調理5 たっぷりのオリーブオイルでカラッと揚げ焼きに。

食卓へ。揚げたてに塩をふるなど、お好みでいただきましょう。つぼみも茎もサクサクホクホクがたまらない!

アーティチョークの珍しい品種はタネ播きもオススメ

アーティチョークには、コロラド・スターやグリーングローブなど、棘の有無や蕾の色などが頃なるいくつかの品種があります。写真左は、秋にタネ播きをした若い株。少しずつ株を大きくすれば、写真右のように鉢植え(直径30㎝程度のスリット鉢のプランター栽培)でも育てることができます。

アーティチョークのタネは「ナチュラル・ハーベスト」で販売中。

アーティチョークの育て方

アーティチョークを庭に植え付けて10年にもなるという岡井さんの畑では、つぼみの採取シーズンを迎える頃には背丈程度まで育ち、ダイナミックな姿を見せてくれます(写真左)。写真右は、植え付けて2年目の冬の姿。地植えならば、60㎝四方のスペースがあればOKです。アスパラほど肥料がいらず、乾燥にも強いので、暑さが厳しい地域でも育ちます。また神奈川・横浜では株元に少し葉を残しながら越冬するので、関東以西の暖地ならば適温で、冬越しが可能です。

今年は何を育てようかと迷っている人に、ぜひチャレンジしてほしい育てがいのある野菜です。

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Credit

写真&文/岡井路子
ガーデニングカウンセラー。ライフスタイルとしてのガーデニングを提唱する「マイ・ガーデニング・オフィス」を主宰。オリーブの栽培法と楽しみ方を日本に伝えた『まるごとわかるオリーブの本 育てる・食べる・楽しむ』の著者。NHKテレビやラジオのほか、セミナーなどで活躍中。

 

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