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摩訶不思議エアプランツ(ティランジア)! 土は? 水やりは? 種類、育て方、飾り方を徹底解説!
インテリアに意識の高い方にはお馴染みのエアプランツ(ティランジア)ですが、ご存じない方は、空中に吊り下げられた剥き出しの葉を見て、フェイクグリーンと思われることも多いようです。でもあれ、れっきとした観葉植物なんです!
今回は、見て不思議、触って不思議、育てて楽しいエアプランツについて、お馴染みオザキフラワーパークの後藤さんに伺いました。
目次
エアプランツって、どんな植物?
エアプランツ(エアープランツ)は、直訳すれば「空中の植物」。その名のとおり、土のいらない植物で、空気中の水分を吸収して生きています。
葉が浮遊しているような不思議な見た目と、栽培に土を必要としないことが大きな魅力。土を使用しないため手軽に栽培でき、土の扱いが苦手な方にもおすすめです。
また、サイズのバリエーションも豊富で、小さいものだと幼児の手のひらほど。場所を取らないのも魅力の一つです。
飾り方の可能性もたくさんあり、ぶら下げて飾るのがスタンダードなスタイルですが、テーブルの上に置いてもよし、スタンドに飾ってもよしと、アイデア次第でインテリアに絶妙なアクセントが加わります。
いや、アクセントというか、エアプランツをインテリアの主役にしている方も大勢いて、一度ハマると沼落ちするのもエアプランツの魅力!
最初は安価で小さなものを買ったビギナーが、あっという間に沼落ちし、10株、20株と増やしていくという話も、オザキフラワーパークでは珍しくありません。
エアプランツの主な原産地は中南米で、米国南東部では樹木の枝に巻き付いて自生している姿がよく見られます。そのあたりを旅行されたことのある方は、過去写真を漁ってみたら、思わぬ発見をするかもです。
エアプランツの種類
エアプランツは、主にティランジア(ハナアナナス属)という植物の種類を総称した呼称であり、園芸店によってはティランジアという名称で販売している場合もあります。ちなみに、ティランジアの名は、17世紀スウェーデンの医師で植物学者のエリアス・ティランズに由来しています。スウェーデンで初めて植物学の本を出版した、いわば、スウェーデンの牧野富太郎博士※ですね。
※ NHK連続テレビ小説「らんまん」で主人公のモデルとなった牧野博士は、日本の植物学界の草分け的存在で、植物界において数多くの“日本で初めて“の偉業を達成した。
エアプランツは大きく3種類に分かれていて、葉の色合いが銀色の銀葉種、葉の色合いが緑色の緑葉種、壺の形をしている壺型種、さらにそれぞれの種類の中でも、葉が薄いものや肉厚なタイプなど、バリエーションもさまざまです。
ザ・エアプランツ! というイメージが強く、人気が高いのは銀葉種。
エアプランツは木に着生して自生しています。そのため根からの水分吸収力が弱く、葉で空気中の水分を効率よく吸収できるように、全ての葉にトリコーム(トライコーム)と呼ばれる毛がたくさん生えています。そのトリコームが光を反射することにより、銀色に見えるのです。
このトリコームが多いのが銀葉種、少ないのが緑葉種、トリコームの量にかかわらず、壺のような形状で葉が肉厚なものが壺型種というように分類されています。
【POINT】
トリコームは葉に対する光量のコントロールもしてくれます。銀色が強い品種は多めのトリコームが光を反射するため、葉焼けリスクにも比較的強いです。逆にトリコームが少なく、地の緑が強いほど葉焼けを起こしやすいため、緑葉種などは強光線への注意が必要です。
店頭での最多価格帯は1,000〜4,000円といった感じで、実際にこの辺の価格帯の品種を集めている方が多いですね。
ちなみにオザキフラワーパークの店頭では、安価な種類のものだと398円から販売しています。
絶滅危惧品種も
ティランジア自体は、確認されているだけで650種あり、中には絶滅危惧種としてCITES(ワシントン条約)に記載され、国際間取り引きが禁止となっている品種もあります。
米フロリダ大学の調査論文によると、フロリダ州に自生しているティランジア16種のうち、10種類が絶滅危惧種であることが分かっています。
もちろん、園芸店で取り扱っている品種の中にはそのような禁制品はありません。しかし、商品の中にはそういった希少種を系統に持つ数万円もする高価なものもあり、コアなマニアの方は惜しみなくそれらを購入し、大切に育てておられます。
どう栽培するのか、かなり不思議
エアプランツを初めて見た、あるいは興味を持って見ていた方がまず初めに思い浮かべる疑問は、どうやって育てるのか? ではないでしょうか。
原産地で自生しているエアプランツは、他の木や岩などに着生し、雨や空気中の水分を吸収して成長します。
つまり、育てるためには水は欠かせませんが、ボディー全体が効率よく空気中の水分を吸収するため、土がない場所でも生きられます。
また、こう見えて、花も咲くんです! 株が成長し、開花株になると、花が咲いた後に子株ができるため、これで増やすこともできます。
エアプランツの育て方
エアプランツは、品種にもよりますが、基本的に成長速度は緩やかです。
しかし、肥料と水をしっかり与えれば、ちゃんと大きくなります。
じつは、エアプランツは1990年代後半に“放置しておいても勝手に育つインテリアグリーン”として一大ブームになった時期があるんです。当時はまだインターネット黎明期であったため、この誤ったキャッチコピーが拡散され、その結果大量のエアプランツがゴミのように扱われたという悲しい過去を持つ植物なのです。
当然ながら、放置して育つものではありません。これからエアプランツを購入する方は、正しい育て方を会得し、大切に育ててくれることを願います。
エアプランツを育てるために必要なもの
土がいらないので、身の回りにある道具だけで楽しめるのもエアプランツの魅力。
【吊す場合】
吊すためのグッズには、テグス(釣り糸)や糸、麻ひもなどがありますが、おすすめはワイヤー。
くねくねして通しづらい糸やひもより、ワイヤーだと固定しやすいです。せっかく空中の浮遊感を楽しむエアプランツですから、ワイヤーは存在感が少ない極細タイプがおすすめ。錆びないステンレス線やアルミ線だと、なおよしです。
吊すためのおしゃれグッズがいろいろ販売されているので、ご自身のセンスに合ったものを探すのも楽しいですよ。
【置いて飾る場合】
置いて飾る場合は、主にスタンドを使用します。スタンドにもいろいろなタイプのものがあり、写真上のように単純に上に株をのせるものや、ホルダーにのせたものをブランコのように吊り下げるスタンドなど、選ぶのに迷ってしまうくらい商品数も多いですが、あくまでもエアプランツの存在感を引き立てるためのものなので、道具はできるだけ存在感が薄いものがおすすめです。
【水やりに便利な霧吹き】
エアプランツの水やりには、吊ったまま水やりができる霧吹きが便利です。
【あると便利】
室内栽培がメインとなるエアプランツですが、蒸れた環境をあまり好まないため、梅雨時や夏場に、不在などで窓を開けられない場合、サーキュレーターを回して部屋の空気を循環してあげると、株が弱るのを防ぐことができます。
明るい場所が大好きなエアプランツ。日照条件が悪い場合、グローランプ(植物育成LEDランプ)を代用するとよいでしょう。
エアプランツの最適な管理場所
日当たりと風通しのよい場所が最適です。春から秋にかけての成長期には、明るい窓辺で風に当てながら育ててあげると、元気な株に育ちます。
しかし、夏の直射日光は日焼けを誘発し、株を一気に弱らせてしまうため、7〜9月はレースのカーテン越しか、それに準ずる明るい場所での管理がおすすめです。
冬場の日中は陽の当たる暖かい窓辺で管理し、気温が下がる夜間は窓辺から離して管理してください。
ただ、これらの条件が満たされない場合でも、日光をグローランプで、風をサーキュレーターでと、全て人工物を代用して栽培することも可能です。
エアプランツの夏の管理温度、冬の管理温度
夏は20~30℃くらい、冬は10℃以上が望ましいです。人間が暮らしやすい温度がエアプランツにとっても最適な温度です。
エアプランツの水やり
春~秋は3日に1回程度、冬は1週間に1回程度、霧吹きなどを用いて全体にまんべんなく与えてください。
湿度が高い梅雨時や、なかなか乾かない場合はサーキュレーターなどを併用し、次の水やりのときまでには完全に乾かしてください。
エアプランツは長期間水を与えないとシワシワになってしまいますが、これは決して枯れたわけではありません。じつは、比較的簡単にこの状態から復活させることができるんです。
方法は、ただ水に漬け込むだけ。これをソーキングといいます。ソーキングを一昼夜行えば、たいがいのものは復活します。
このとき、キャップ1/3程度のメネデール(活力剤)を水に溶かすと、復活も早くなります。
エアプランツの肥料/活力剤などが必要な場合の与え方
「ハイポネックス」などの液体肥料を規定量、水で希釈して、成長期に月1回程度スプレーで吹きかけてあげてください。
「メネデール」などの活力剤は成長期に2週間に1回程度、同様に規定量を水で希釈して同様に吹きかけてあげると、より元気な株に育ちます。
エアプランツで気をつけたい病害虫
あまり害虫が出ることはないですが、風通しが悪いとカイガラムシが発生することがあるので、その場合は市販の薬剤を用いて駆除してください。
エアプランツのおしゃれな仕立て方
ただでさえおしゃれなエアプランツ。そのまま飾るのも可愛いですが、ビカクシダのようにコルク付けして飾ると、シンプルに吊すよりもワイルドさが増して、とてもおしゃれですね。
オザキフラワーパークでは、エアプランツに適した大きさのコルクや、コルク付けしたエアプランツを引っかけるフックなど、便利なグッズをいろいろ販売しています。
SNSにアップしよう!
エアプランツは、SNSとの親和性も抜群! Instagramで#エアプランツと検索すると27.7万件も投稿されており、英語で#airplantsと検索すると、その数は81.6万件にまで跳ね上がり、エアプランツが世界中の人々を魅了していることがうかがえます。
エアプランツ愛好家のなかでも筋金入りを発見!
Instagramを眺めていたら、筋金入りの猛者を発見! その名も「ティラ彦」さん。
ティラ彦さんは福岡在住のエアプランツ愛好家。その愛が深すぎるゆえに、なんと自宅の庭に小さなガラス温室を建ててしまったそうで(写真上)、8年かけて約500株まで増えたという温室の中の光景は、まるでアートギャラリーのよう。このコレクションは、もはや専門店です。
オザキフラワーパークのおすすめエアプランツ10選
今回もオザキフラワーパーク後藤さんに、おすすめのエアプランツを10種類チョイスしていただきました。
オザキフラワーパークのエアプランツコーナーは、リーズナブルな小型種から、数万円もする大型種やレアな品種まで取り揃えており、まるでエアプランツ専門の植物園に来た気分になれます(売り場詳細は動画をチェック!)。
1:キセログラフィカ(銀葉種)
キセログラフィカは、とてもエレガントな見た目と、どんな空間でもバッチリ映えることから、オザキフラワーパークでも高い人気を誇る品種です。
原産地はメキシコ南部やエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスで、現地のものはCITESⅡ(ワシントン条約附属書Ⅱ)に掲載されている保護種となっています。
名前の由来は、ギリシャ語のキセロ(乾燥)グラフィカ(絵)から来ていますが、幅広でカールしたトリコーム多めの葉は、文字どおりとても絵になりますね。
トリコームが多めで、強光線や乾燥に強い品種のため、初心者にもおすすめです。強光線に強いといっても、夏の直射日光は厳禁です。また、成長はかなり遅めです。
2:ウスネオイデス(銀葉種)
もしかしたらエアプランツといえば、モシャモシャしたこのウスネオイデスを思い浮かべる方も多いでしょう。
海外ではスパニッシュ・モスという名で知られています。
米国南部から南米にかけての地域や、オセアニアなど、亜熱帯の幅広い地域に分布していて、ポリネシア諸島では「おじいちゃんのひげ」なんて名前でも呼ばれています。
今は観葉植物として有名ですが、1900年代初頭の米国では、自動車のシートのパッドや、蒸発式クーラーの吸水素材などの工業用品に使用され、ハワイではレイに、ラテンアメリカではキリスト降誕の場面で使用されるなど、じつは人間の生活と古くから関わりがある品種なんです。
育て方のコツとしては、モシャモシャしているので、水をあげた後に内部が蒸れてしまいがちなため、風通しがよいところで育てるか、サーキュレーターの使用をおすすめします。
ちなみに僕も2年ほど育てており、屋外でスパルタ栽培していますが、よく育っていますよ。
3:マグヌシアーナ(銀葉種)
マグヌシアーナも人気がありますね。海洋生物のようにも見える姿形が可愛いと言って購入される女性のお客様も多いです。
19世紀後半に、ドイツ人植物学者ルートヴィヒ・ヴィトマクにより、スウェーデンの植物学者カール・アクセル・マグヌス・リンドマンの名にちなんで、マグヌシアーナと名付けられました。
トリコームが多いため、強光線や乾燥に強く、とても育てやすいです。また、開花株になると美しい紫色の花を咲かせ、一見の価値ありです。
しかし、開花に至るまでがかなり難しい品種です。そんなところがエアプランツ好きのチャレンジ精神をくすぐるのかもしれませんね。
お値段も手頃なので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
4:トメキー(銀葉種)
極希少種のトメキー。なぜ希少なのか、それはトメキーの自生場所にあります。
トメキーはペルー原産で、同国の標高2,400mほどの垂直な岩盤に着生しているため、自生地でもそうそうお目にかかれるわけではないのです。
また、円錐形に上向きに、先細りのロゼット状になっていく独特の形状が美しく、まるで絵画の中から飛び出したような独特の雰囲気を持つエアプランツです。
発見されたのも1988年と比較的新しく、サンディエゴ在住の育種家パメラ・ハイアット氏とヴェルナー・ラウ氏により発見されました。そして、この品種の保護に積極的に取り組んだ研究家のルドルフ・トメック氏にちなんで、2005年にトメキーという名前で登録されました。
花は落ち着いたピンクで、開花したときの可憐な姿は、価格を超えた感動を与えてくれます。
日本のこの環境で開花させるには相応の栽培手腕が問われるので、中上級者におすすめです。
5:カウツキーハイブリッド(銀葉種)
カウツキーハイブリッドは、カウツキー種と、おそらくディディスティカ種を掛け合わせたものではないか、というのが定説ですが、この品種を作った育種家が不明なため、世界的に正確な情報がないまま、ハイブリッドと名付けられて販売されています。
原種のカウツキーはブラジル原産で、かつてはCITES IIに記載される保護種でしたが、現在は削除されて国際間取り引きも復活しています。
カウツキーは緑葉系なため直射日光厳禁なのですが、銀葉系のディディスティカ種が入っているため、耐光性が強くなっています。
しかし、直射日光は避け、レースのカーテン越しの管理をおすすめします。
入手困難な希少種ですが、トメキーよりは育てやすいので初心者にもおすすめです。
6:コットンキャンディー(銀葉種)
まず、コットンキャンディーという名前が可愛いですよね! こちらの品種もハイブリッド種で、トメキーを発見した育種家パメラ・ハイアット氏の主宰する「バードロックトロピカルズ」のメンバー、マーク・ディミット氏により、ストリクタ種とリカーブフォリア種を掛け合わせて作出されました。
見た目の美しさもさることながら、とても可愛らしいピンクの花を咲かせ、また開花もしやすいため、エアプランツでは最も人気の品種です。もちろん初心者にも超おすすめ!
おそらく他店でもコットンキャンディーが一番売れていると思います。
7:イオナンタ(銀葉種)
オザキフラワーパークではよく売れるイオナンタ。名前はラテン語で「紫の花を持つ」という意味ですが、その名のとおり、美しい紫の花を咲かせます。
開花期になると、葉が美しい茜色に変わっていくので、ぜひ開花にチャレンジしていただきたいです。
もともとはメキシコからグアテマラにかけての地域が原産なのですが、米フロリダのブロワード郡でも帰化しており、そのことからも分かるように環境適応力が抜群で、初心者でも育てやすい、とても強健な品種です。
8:カプトメデューサ(壺型種)
カプトメデューサもよく売れています。ビギナー向けで、僕も育てています。もちろん屋外でスパルタに(笑)。
名前もカッコいいですよね! ギリシャ神話に出てくる蛇の頭髪を持つ怪物メデューサの、その頭髪を彷彿させるために、この名がつきました。
メデューサは己の目を見るものを恐怖で石に変えてしまうという伝説が有名なんですが、カプトメデューサも、開花したら見る者を石に変えてしまいそうなほど、美しくも艶やかな花を咲かせます。
9:セレリアナハイブリッド(壺型種)
壺型としては一番人気を誇るセレリアナハイブリッドは、メキシコからホンジュラスにかけての比較的標高の高い場所に自生するセレリアナ種と、おそらくストレプトフィラ種を掛け合わせて作出されたというのが定説ですが、正確なところは分かっていません。
ただ言えるのは、結構大きめで、見応えはバッチリ! ということです。
一見すると多肉植物にも見えますが、持ってみればエアプランツというこのミスマッチ感覚も魅力です。
ほかのエアプランツにはないどっしりとした感じに惹かれ、置いて楽しむために買われるお客様が多いですね。
10:ブッツィー(緑葉種)
一見すると壺型種にも見えますが、トリコームが少ないため緑葉種に分類されるブッツィーは、メキシコ南部からペルーにかけての標高1,200m以上の高山に自生しています。
これもまた名前が可愛いですよね。発見した19世紀の植物学者ジョージC.バッツ氏の名で1935年に登録されました。
なので、皆、ブッツィーと呼びますが、英語的にはバッツィーのほうが正しいんですよね。
ま、それはともかく、ブッツィーはものすごく蒸れに弱いです。なので、換気がよいところでの管理がマストとなります。
500円でお釣りがくる値段も非常に魅力的ですよね。
映画の中のエアプランツ
2022年公開の米ミステリー映画「ザリガニの鳴くところ」では、舞台となった海沿いの湿地帯の木々に着生した野生のエアプランツを見ることができ、その映像の美しさには感嘆します。
全世界で1,500万部を売り上げたベストセラー小説が原作で、そのストーリーは秀逸。
聡明で美しい少女の壮絶な半生と、ある男の謎の死。この2つの伏線が回収されていく様子が描かれているのですが、展開を単純ならざるものにしているのが、物語の舞台にもなっている彼女を取り巻く美しい大自然の存在。
映画の舞台になったといわれているのは、ヴァージニア州とN.カロライナ州境地帯に広がるディズマル湿地帯。
ここに行けば、実際に映画の中の光景を目にすることができるので、聖地巡礼ではないですが、この映画をきっかけに自生するエアプランツを生で見たいと感じたら、いつの日か訪ねてみてはいかがですか? きっと一生忘れられない光景になると思います。
エアプランツって、何気にさまざまな映像作品で見つけることができますが、描写としては、この映画が最高だと思います。
エアプランツに興味のある方は要チェックです!
『ザリガニの鳴くところ』
デジタル配信中
ブルーレイ&DVDセット 5,280円(税込)
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©️2022 Columbia Pictures Industries, Inc. and TSG Entertainment II LLC. All Rights Reserved.
取材後記
いかがでしたでか? エアプランツ。謎は解けましたか?
かくいう私も園芸店で見かけるたびに興味は持っていたのですが、今回取材してみて、謎が解けたどころか、エアプランツに恋をしてしまいました。
取材当日は自宅用に「お試し」という感じで1株買って帰ったのですが、佇まいは可愛いわ、妻は喜ぶわ、猫は猫パンチしてかじろうとするわで、一気に人気者となりました。
ちなみに、ペットを飼っている場合、エアプランツは猫にも犬にも害はありませんが、体質によってはアレルギー反応を起こしてしまうことも稀にあるため、ペットが誤食した場合は早めに獣医師にかかることをおすすめします。
追記
前出のうちの子になったティランジア・コルビーに2024年1月8日、花が付きました!
昨年末あたりから先端が色づき始めたので、紅葉かな? と思っていたのですが、取材時に購入してからちょうど半年でのまさかの開花に驚きです。
度重なる猫パンチにもめげず、健気な子です(涙)
『オザキフラワーパーク』
1961年に東京は練馬区石神井で創業以来61年、人気の観葉植物からニッチな珍奇植物まで、全国屈指を誇るその品揃えは「買える植物園」としての異名を持つ。植物や園芸グッズの豊富さもさることながら、アクアリウムや爬虫類の生体販売も行っているため、近隣はもちろん、全国各地からお客様が途絶えることなく来店する話題の超大型園芸店。編集部スタッフもプライベートで足繁く通う。
東京都練馬区石神井台4-6-32
TEL : 03-3929-0544
URL https://ozaki-flowerpark.co.jp
営業時間:9:00~19:00
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / ガーデンストーリー編集部
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