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春を知らせる花を探そう! 3月に咲く人気の花20選

春を知らせる花を探そう! 3月に咲く人気の花20選

暖かな陽射しが降り注ぎ、球根花や花木など、日を追うごとにさまざまな花が開いていく3月。寂しかった景色が春色に移ろい、庭仕事や花散歩も楽しい季節です。この記事では、3月に見頃を迎える植物の中から、ガーデニングでも人気の草花や、よく見かける樹木を20種類、名前と写真、花言葉もご紹介します。

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目次

スミレ
スミレ科多年草/主な花色:紫・ピンク・白/開花期:3~5月

タチツボスミレ
ikwc_exps/Shutterstock.com

春になると、愛らしい紫色の小さな花を咲かせるスミレ。毎年スミレを見るのを春の楽しみにしているという人も多いことでしょう。日本では北海道から沖縄まで自生し、その地域でしか見られない変種などもあり、海、山、街と、じつにさまざまな場所で見ることができます。アスファルトの割れ目からたくましく顔をのぞかせていることも。種子を飛ばして移動していくので、大切な品種は採種しておくと安心です。水はけのよい中性の土を好みます。軽石などを混ぜ込んだり、通気性のよい鉢を選ぶなどして水はけよく育てましょう。スミレの花言葉は「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」などです。

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スイセン
ヒガンバナ科多年草/主な花色:白・黄・オレンジ・複色/開花期:11月中旬〜4月

スイセン タリア・サン
写真/前田満見

早春にラッパのような形の花を咲かせ、庭を明るく彩ってくれるスイセン。一度植え付ければ毎年開花してくれる息の長い球根植物で、濃厚な香りも楽しめます。品種によって開花期が異なり、早咲きのものは11月中旬から、ラッパズイセンなどは3~4月に開花します。球根の植え付けの適期は10〜11月です。花後は葉が枯れるまでそのままにしておき、球根を太らせましょう。スイセンの花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」などです。

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チューリップ
ユリ科多年草/主な花色:赤・ピンク・白・黄・オレンジ・紫・黒・緑・複色/開花期:3月~5月上旬

Olena Z/Shutterstock.com

春のガーデンを彩る代表的な花、チューリップ。八重咲きやユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きなどさまざまな花形があり、花色も豊富で、子どもから大人まで年代を問わず広く愛されています。最近では植えっぱなしで咲く原種系のチューリップも人気があります。ガーデニング初心者にも育てやすく、地植えでも鉢植えでも育てられます。球根の植え付け適期は秋、10~11月。紅葉を目安にするとよいでしょう。1月中頃から芽出し球根も出回ります。植えっぱなしで翌年も咲きますが、園芸品種の場合は花がきれいに咲かないことも多いので、確実に咲かせたい場合は、毎年植え替えるとよいでしょう。チューリップの花言葉は「思いやり」です。

チューリップの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します

ムスカリ
キジカクシ科多年草/主な花色:青・紫・白・黄・ピンク/開花期:3月~5月中旬

ムスカリ
svetlanabalyn/Shutterstock.com

ムスカリは代表的な球根花の一つで、「グレープヒヤシンス」という英名の通り、ブドウの実のように鈴なりに壺状の花を咲かせます。ブルー系の花はチューリップなど春の花と相性がよく、花壇の縁取りや春花壇の名脇役として欠かせない存在。丈夫で育てやすいので、ガーデニング初心者にもおすすめ。日当たり・水はけのよい場所を選べば、植えっぱなしで毎年可愛い花が楽しめます。定番の紫のほかに、白やピンク、ブルーのグラデーションなどの花色もあります。早めに球根を植えると葉が長く成長してしまうので、11月上旬~中旬に植え付けるとよいでしょう。ムスカリの花言葉は「失望」「失意」などです。

ムスカリの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します

パンジー&ビオラ
スミレ科一年草/主な花色:赤・ピンク・オレンジ・黄・白・紫・複色 /開花期:10月下旬~5月中旬

冬の花壇や寄せ植えの定番のパンジー&ビオラですが、暖かな春になるとより生育が盛んになり、こんもりと茂って次々に花が咲いてきます。非常に種類が豊富で、また可愛らしい新品種が登場するので、毎年育てていても飽きることなく楽しめます。一年草ですが、丈夫で育てやすく、晩秋から初夏までたっぷり楽しめてコストパフォーマンスも高い植物。長く楽しむために、こまめに花がらを摘み、必要に応じて追肥をするとよいでしょう。摘心すると、よりこんもりと花数多く楽しめます。パンジーの花言葉は「もの思い」「私を思って」などです。

パンジー・ビオラの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します

コブシ
モクレン科高木/主な花色:白/開花期:3~4月

コブシ
Irina Borsuchenko/Shutterstock.com

春先に花付きよく純白の花を咲かせるコブシは、春の訪れを知らせてくれる里山の花木です。昔から日本で自生してきた植物で、暑さや寒さに強く、放任してもよく育ちます。同じ頃に花を咲かせるハクモクレンと似ていますが、肉厚で上を向いて咲くハクモクレンに対し、コブシは花びらが大きく開いてバラバラの方向を向き、また花の付け根に1枚だけ葉が出るのが特徴です。植え付けの適期は1月〜3月上旬で、剪定の適期は開花後の4月下旬。大きくなるので、鉢植えではなく地植えで育てるのがおすすめです。コブシの花言葉は「希望」「慰め」などです。

マグノリア
モクレン科高木/主な花色:白・赤紫・ピンク・黄・複色/開花期:3~4月

Ulrike Adam/Shutterstock.com

マグノリアはモクレン属の園芸品種の総称で、白やピンクなど柔らかな色合いのボリュームのある美しい花を一面に咲かせ、春を彩ってくれる花木です。基本的に大きく育つので、小スペースでの栽培なら、小型の園芸品種、ガールマグノリアの系統がおすすめ。それ以外のものは基本的に大きくなるので、スペースを十分にとって育てましょう。大木に育てれば、庭の主役としても存在感たっぷりです。しっかり寒さに当てないと花が咲かないことがあります。マグノリアの花言葉は「自然への愛」「持続性」「華麗」「壮大」などです。

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ミモザ(ギンヨウアカシア)
マメ科高木/主な花色:黄/開花期:3月~4月上旬

ミモザ
写真/遠藤昭

フワフワした黄色いポンポン状の花がたわわに咲き、切り花やリース、スワッグ、ドライフラワーとしても人気のミモザ。銀灰色の葉色も美しく、観賞価値の高い花木です。成長が早く、大きく育ちますが、幹は太くなっても柔らかく、茂りすぎると重みや風で大きく曲がることもあるので、適宜剪定をしてコンパクトに保ちましょう。花芽は7月頃には作られるので、剪定は花の直後に行います。日本ではあまり長寿ではなく、夏に突然枯れてしまうこともあるので注意します。ミモザの花言葉は「秘密の恋」「感受性」「思いやり」などです。

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ユキヤナギ
バラ科低木/主な花色:白・ピンク/開花期:2~4月

ユキヤナギ
Optimarc/Shutterstock.com

真っ白な花を枝垂れた枝一面に咲かせ、まるで雪が降り積もったかのような美しい姿が人気のユキヤナギ。剪定や管理がしやすく育てやすいので、花壇や公園など、街中で見かけることも多い花です。開花期間が2~3週間ほどと比較的長く、さまざまな春の花とのコラボレーションを楽しめます。純白の花のイメージがありますが、最近では花弁の外側がピンクの園芸品種も登場しています。秋に花芽ができるので、花後に剪定を。地際から刈り込んでも、よく枝が伸びて翌年も花が咲くので、数年に1度地際から刈り込んで剪定するとよいでしょう。ユキヤナギの花言葉は「愛らしさ」「気まま」「殊勝」などです。

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レンギョウ
モクセイ科低木/主な花色:黄/開花期:3月中旬~4月中旬

レンギョウの育て方
Cristina Ionescu/Shutterstock.com

輝くような黄色の小花をいっぱいに咲かせるレンギョウは、春に鮮やかな景色を見せてくれる花木です。丈夫な性質で刈り込みにも耐え、暑さ寒さに強く、日本の気候によく馴染んで旺盛に生育することから、道路や公園などの公共空間、生け垣、盆栽としても利用されます。地際から直接枝を立ち上げて、放射状に伸ばす株立ちになり、自由で繊細な枝姿も魅力です。日当たり・風通しのよい場所で育て、西日が強く当たる場所は避けましょう。レンギョウの花言葉は「期待」「希望」「集中力」などです。

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ラナンキュラス
キンポウゲ科多年草/主な花色:黄・白・赤・ピンク・紫・緑・オレンジ・複色/開花期:3~5月

ラナンキュラス
Nnattalli/Shutterstock.com

薄い花弁が幾重にも重なるゴージャスな姿が人気のラナンキュラスは、春を彩る花々の中でも主役級の球根花。近年は、花びらの光沢が美しいラックスシリーズなど、個性あふれる品種が次々と生み出され、選ぶ楽しみも増えています。球根から育てる場合、植え付け適期は10月頃。そのまま植えると急激に吸水して球根が腐ることがあるので、植え付け前に軽く湿らせたバーミキュライトに球根を埋め、冷蔵庫で1週間程度保管するなど、吸水処理を行っておくとよいでしょう。春先に出回る苗を購入しても育てられます。多湿が苦手なので、日当たりや風通し、水はけのよい環境で育てましょう。ラナンキュラスの花言葉は「とても魅力的」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」などです。

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ストック
アブラナ科一年草/主な花色:白・ピンク・赤紫・青紫・黄/開花期:11〜5月

ストック
Yui Yuize/Shutterstock.com

茎を立ち上げてふんわりとしたカラフルな花を咲かせ、甘い香りも楽しめるストック。切り花としても人気の高い花です。11月頃から少しずつ咲きますが、最盛期を迎えるのは3~5月。暑さや蒸れに弱く、日本では基本的に一年草として扱われます。種まきからでも育てられ、温暖な地域では8月下旬〜9月上旬、寒地では4月頃が種まきの適期です。移植を嫌うので、定植の際は根をいじらないよう注意しましょう。ストックの花言葉は「永遠の美」「愛情の絆」「求愛」などです。

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菜の花
アブラナ科一年草/主な花色:黄/開花期:3~4月

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菜の花はアブラナ科アブラナ属の植物の総称で、春に黄色の花を咲かせます。日本では各地に菜の花畑があり、カーペットのように一面を黄色に染める景色は見応え十分で、観光地にもなっています。菜の花は品種により食用や観賞用、菜種油用に利用され、菜花(なばな)とも呼ばれる食用のものは、若い茎やつぼみをおひたしなどにして春の味覚として味わえます。こぼれ種で増えていくほど生命力が強く、寒さにも強いので、とても育てやすい植物です。菜の花の花言葉は「快活」「豊かさ」「明るさ」などです。

カタクリ
ユリ科多年草/主な花色:紫・白・ピンク・黄/開花期:3月下旬~4月

エリスロニウム・ヤポニカム
backpacking/Shutterstock.com

くるりと反り返った透き通るようなピンクの花を咲かせるカタクリ。「春の妖精=スプリング・エフェメラル」とも呼ばれるカタクリは、春の落葉樹林で花開き、初夏には休眠に入って地上から姿を隠してしまう儚い存在です。また自生のカタクリは、絶滅危惧種Ⅱ類に指定されています。ガーデニングでは、より丈夫で育てやすい、アメリカやヨーロッパを原産とする品種がよく使われています。カタクリの植え付け時期は休眠中の根が出る前。7~10月に植え付け、適度に木漏れ日が当たる落葉樹の下などで育てるとよいでしょう。また、地上部がある間は乾燥に注意します。カタクリの花言葉は「初恋」「寂しさに耐える」などです。

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シラー
キジカクシ科多年草/主な花色:白・ピンク・青・紫・複色/開花期:3月~6月上旬

小球根
PHOTOARTDESIGN/Shutterstock.com

シラーは春を彩る小球根の一つで、涼しげな色合いの星形や釣鐘形の小さな花を咲かせます。さまざまな種類がありますが、多くが植えっぱなしでも毎年咲くので、ガーデニング初心者にもおすすめ。ややアルカリ性の土壌を好むので、植え付け前に苦土石灰などをまくとよいでしょう。日当たりと水はけのよい場所で育てますが、夏場は休眠するので日に当てる必要はなく、また暑さに弱い種類もあるので、涼しいところで管理しましょう。シラーの花言葉は「寂しさ」「哀れ」「多感な心」「変わらない愛」などです。

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ジンチョウゲ
ジンチョウゲ科低木/主な花色:白(外側は赤紫)/開花期:2月下旬~4月中旬

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三大香木の一つとされ、春に芳しい香りを放つジンチョウゲ。紅紫色のつぼみから白い花を咲かせます。その上品な香りから庭木として人気があり、道端に植えられている風景を見かけることもよくあります。常緑で半日陰でも育ち、コンパクトにまとまる姿など、花以外にも魅力の多い庭木です。植え付け時期は3月下旬~4月と、9月下旬~10月。移植を嫌うので、植える前に場所をよく検討しましょう。根を深く張らないため、水切れには注意が必要です。ジンチョウゲの花言葉は「野生」「元気」「内縁の妻」などです。

春を告げる上品な香りの花木 ジンチョウゲ

ハナニラ(イフェイオン)
ネギ科多年草/主な花色:白・ピンク・青紫・黄/主な開花期:3~4月

ハナニラ
scott mirror/Shutterstock.com

春に可愛らしい星形の花を咲かせるハナニラは、その名の通り、葉などにニラのような香りがあります。秋に花冠状の白花を咲かせる「花ニラ」とは、近縁種ですが別種。分球やこぼれ種で増えて野生化するほど生命力旺盛で、植えっぱなしでも毎年開花し、道端や花壇などでもよく目にする球根植物です。球根の植え付け適期は10〜11月。春の開花が終わったら花首で切り取りましょう。大株に育って込み合ってきたら9月頃に掘り上げて分球し、植え直します。ハナニラの花言葉は「悲しい別れ」「耐える愛」などです。

ハナカンザシ(ローダンセ)
キク科多年草/主な花色:白(中心部は黄色、つぼみは赤紫)/開花期:3~5月

写真/遠藤昭

まるでドライフラワーのようなカサカサとした質感のハナカンザシは、コンパクトに育つので、寄せ植えの花材として人気。東オーストラリア原産の植物で、日本では一般的に一年草として扱われます。花弁に見える部分はじつはガクで、花もちよく長期間楽しめ、赤紫のつぼみから白い花が開花する変化も魅力。12月頃から温室栽培の苗が出回り、3~5月には次々に花が咲きます。花後、梅雨前に1/3程度に刈り込み、風通しをよくすると、夏越ししやすくなります。ハナカンザシの花言葉は「変わらぬ思い」「終わりのない友情」などです。

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フリージア
アヤメ科多年草/主な花色:白・黄・赤・ピンク・オレンジ・紫・複色/開花期:3月中旬~5月上旬

フリージア
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すっきりとした花茎の先から甘い香りの花を咲かせ、春の訪れを告げてくれるフリージア。花色や花形、香りもさまざまな種類があります。フリージアという名は、19世紀にこの花を発見した植物学者のエクロンが、親友のフレーゼ医師に敬意を表して名づけたものだそう。球根の植え付け適期は9月下旬〜11月上旬。日当たり・風通しのよい場所を選びましょう。夏前に地上部を枯らして休眠し、生育期になると再び新芽を伸ばします。冬は3℃以下にならない場所で管理するとよいでしょう。フリージアの花言葉は「あどけなさ」「純潔」「慈愛」「憧れ」などです。

フリージアの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します

サクラ
バラ科高木/主な花色:白・ピンク/開花期:3~4月

桜
555hot8p10 /shutterstock.com

日本の春といえば、誰もが思い浮かべるであろうサクラ。一斉に咲く満開のサクラは、まるで夢のような景色を作ってくれます。代表的な品種である‘染井吉野’を含め、サクラは野生種や300以上もあるとされる園芸品種を含めたサクラ属の総称で、種類によっては10月頃から咲き始めるものもあり、また緋色や緑などの珍しい花色もあります。種類により大きく育つのでスペースを十分に確保し、日当たりのよい場所で育てます。剪定の適期は12~3月上旬。成長期に強い剪定をすると長期間開花しなくなるので、強剪定をしなくて済むよう、小さな時から樹形を整えながら育てましょう。サクラの花言葉は「精神の美」「優美な女性」などです。

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3月に見頃を迎える人気の花を育てよう!

今回は、3月に咲くガーデニングで人気の花を20種類ご紹介しました。ここで取り上げた花以外にも、まだまだたくさんあります。ぜひお気に入りの花を見つけて、春のガーデニングを楽しんでみてくださいね。

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