クリスマスに縁の深い不思議な植物 ミスルトー
Oleksandr Rybitskiy/Shutterstock.com
セイヨウヤドリギ(ミスルトー)を見たことはありますか? 真冬にも常緑を保ち、月長石のような乳白色の実をつけるセイヨウヤドリギは、古代ケルトの人々に神聖視され、さまざまな伝承を持つ不思議な植物です。
目次
数々の伝説を持つセイヨウヤドリギ
流れるような美しい常緑の枝葉に、乳白色に輝く半透明の小さな実をつけるセイヨウヤドリギ。他の樹木の枝の上で育つ、半寄生植物です。冬枯れの木々の上に、鳥の巣のような青々とした茂みをつくるその姿から、生命力や霊力の強い薬草として特別視されてきました。古代ケルト人の宗教を司るドルイド僧は、特にオークの木に宿ったこのセイヨウヤドリギを神聖視し、年に一度の特別な日に、黄金の鎌で採取する儀式を行っていたと伝えられています。また、北欧神話では、セイヨウヤドリギは不老不死の光の神バルドルをこの世で唯一傷つけることができるものでした。
イギリスでは、セイヨウヤドリギにまつわるこんな言い伝えが。クリスマスの季節、人々はヤドリギの小枝を吊るして幸福や安全を祈ります。そして、ヤドリギの枝の下にいる人には誰にでもキスをしていいという慣習があります。なんでも、キスを拒むと翌年の結婚のチャンスがなくなってしまうのだとか。現在では、恋人同士がヤドリギの下でキスをするのは結婚の約束を交わしたことになり、愛の木でもあるヤドリギの祝福を受けるとされています。
セイヨウヤドリギを飾る

さまざまな伝承を持つ神秘的なセイヨウヤドリギを飾ってみませんか? ヤドリギを飾る時には、言い伝えの通り、地面に触れないようリースやスワッグにして飾りましょう。白く輝く小さな実が美しい装飾になります。
リースをつくって飾る

セイヨウヤドリギの小枝、リース土台、ハサミ、リースワイヤーを用意します。

適当な量のセイヨウヤドリギの小枝を束にし、リースワイヤーで土台にしっかりと留めます。

枝の部分が見えないように、ヤドリギの束を少しずつずらしながら固定していきます。全体がヤドリギの葉で覆われたら完成!
小枝を束ねてスワッグに

赤いリボンで小枝を無造作に束ねただけでも、こんなに素敵なデコレーションになります。緑と赤のカラーに加え、雪を思わせる白い実がクリスマスの雰囲気にぴったりです。
参考文献/「魔女の12カ月」飯島 都陽子(山と渓谷社)
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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